台本概要

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タイトル 兄妹ドM戦争・if...(ボイコネ「新武将的兄妹ドM戦争」より [原作:世忍さん])
作者名 新武将@野生の台本師  (@atarasitakemasa)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 30 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 ボイコネに上げた兄妹ドM戦争のピカピカ投稿版の原本になります
色んなところでNG食らったため今ピカピカにある同シナリオはニーナとアレキサンダー状態になってます
つまりこれがピカピカ版原本です
ボイコネ版はモチベがあればいつかあげます
もし使っていただけるなら、とりあえずツイッターに共有でもしてくれればいいかな?
特に連絡はいらないです、共有さえしていただけるなら

最後に

このシナリオは世忍さん(@yosinobu_voice)のご好意で成り立っております
それをゆめゆめお忘れなきよう...

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
フローラ 257 8月のマナイタチチナイン
ロイ 307 ドM
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
フローラ:お兄ちゃんがいきなりダンジョンに潜りたいとか言ってきた。なんかよくわからないけどムカつくから一発ビンタしておこう。てぃッ! ロイ:あっはぁ!初手ビンタ!ありがとうございます! フローラ:・・・ ロイ:ああ・・・その蔑むような目・・・たまりません! フローラ:・・・ ロイ:お前はなにか?あれか?お兄ちゃんをそこまで喜ばそうと・・・サービスの固ま、あっはあアアアアアアん! フローラ:・・・とりあえずキモいから体をクネクネさせるのやめろ。あとその喘ぎもやめろ。鬱陶しい。 ロイ:んんん! フローラ:おい・・・やめろって言ったよね? ロイ:アッハイ フローラ:・・・ところで、どうしたのよ・・・いきなり「ダンジョンに潜ろう」だなんていい出して。 ロイ:そんな・・・!フロたんはぼくと一緒にダンジョンに行くのがそんなに嫌なのかい!? フローラ:イラッ・・・ ロイ:ボクはこんなにもフロたんを愛しているのに!壊れるほど愛しても3/1も伝わってないのかい!? フローラ:それ溢れて壊れてんじゃん、私・・・知らぬうちに私、3回も壊されちゃってるよ ロイ:ああ!なんと寂しい!仕方ない・・・お仕置きだ。お仕置きとして、そのおみ足で俺を踏んでくれ! フローラ:ただのご褒美じゃねーか。お前の。 ロイ:さぁ!さぁさぁさぁ! フローラ:(イラッ・・・) フローラ:もういい・・・私・・・帰る。なんか、そういう気分じゃなくなったから。 ロイ:あ、そう・・・じゃあ・・・他の誰か誘っていこうかな・・・ほんとはフローラと二人っきりで行きたかったんだけど。 フローラ:私以外についてきてくれる人、いるの? ロイ:いるよ?え、ちょ・・・え?まさか、俺に女友達がいないとでも? フローラ:・・・オラァっ! ロイ:ギャン!ありがとうございましゅ!なんか殴られた!?嬉しい!けど複雑な気持ち! フローラ:なんかムカつく。クソ兄のくせに。私以外の女と!二人っきりで!イチャデート!死ねぇ! ロイ:ぎゃあ!いつもより殺意のこもったパンチ!?やめないでください!嬉死んでしまいます! フローラ:ムカつく・・・ムカつくムカつくムカつく!お兄ちゃんは私だけ!見ていればいいの!他の女なんて・・・うふふ・・・あははっ ロイ:ゾクゾクしてきた フローラ:あと・・・さっきからすっごく嬉しい嬉しいって言ってるけど、そのセリフも、他の女にも言ってそうでムカつく。後で殺しとこ ロイ:おやや~?なんか物騒な言葉が聞こえたぞぉ~? フローラ:うふ♪なんでもない♪・・・ところで、結局何しに来たの?こんな洞窟・・・ ロイ:真(チェンジ)!ラブローション~世界最後の日~ フローラ:なにそれ?今川泰宏? ロイ:俺がセバスチャンになりたいのは知ってるよな。 フローラ:うん ロイ:それのための試験。男女ペアじゃないとダメらしい・・・が!しかし!フローラは、俺の妹だし、強いし、かわいいし!きっと大丈夫!かわいいし! フローラ:でも・・・ローションなんでしょ?誰とその・・・えっち・・・なことするのかな・・・なんて/// ロイ:何いってんだ?ラブローションはラブローションだろ?お前頭ピンク色か?お花畑でピンクなのか?あたまがフラワーパークか? フローラ:・・・(無言パンチ) ロイ:オッゴ!ありがとうございます! フローラ:(ほんとは・・・ほんとは、お兄ちゃんと、「えっち」なことしたかった) ロイ:ん?なんだって? ロイ:(裏声)「おにいちゃんとえっちなこと、したかったなぁ」 ロイ:だって?なっはっは!可愛い妹め! フローラ:勝手に心読んでんじゃねえ!(右ストレート) ロイ:刻の涙が見える・・・ フローラ:とりあえず・・・洞窟に入って見たけど・・・本当にここにそんな代物があるの? ロイ:まーあるんじゃね(ハナホジ) フローラ:真面目にやれ!(じごくぐるま) ロイ:はい!ありがすいませんでしたぁ! フローラ:・・・ところで、その・・・なんだっけ? フローラ:「ネオラブローションVS真ラブローション」?だっけ フローラ:それってどんな効果があるの? ロイ:何その東映まんがまつりみたいなノリ「VS」とか銘打ってるくせに、OPでがっちり握手しちゃう的な? ロイ:「真(チェンジ)!ラブローション~世界最後の日~」な。 ロイ:なんかすごいらしいよ フローラ:そんなのどっちでもいいわよ・・・どうせ似たようなもんじゃない・・・それより・・・?す・・・すごいって・・・どんな? ロイ:すごい(小学生並みの感想) フローラ:小並感じゃわかんねーよ! ロイ:だって、俺も実際どんなものか、知らねーんだもの!仕方ないだろ! ロイ:あっ、やめて!その構えだけはやめて!俺死んじゃう!死んじゃうから! フローラ:・・・そんな不確かなもの手に入れてまで・・・セバスちゃんになりたいの? ロイ:セバスちゃんってかわいいなオイ ロイ:まぁ、なんか聞いた話によると?ありとあらゆる状態異常も治すとかいう、すっごい秘薬だとか フローラ:やっぱ知ってんじゃねーか ロイ:何でもは知らない。知ってることだけ。 フローラ:うるせえ ロイ:きゃあ、顔面はやめて!ボディにして! フローラ:じゃあお望み通り!フンッ! ロイ:三原じゅん子! フローラ:恥を知りなさい! ロイ:今は議員! フローラ:(N)兄は幼い頃から努力家で・・・ フローラ:(N)私にいろいろなことを教えてくれた。 フローラ:(N)普通の魔族なら・・・生涯を通しても40レベルが関の山。 フローラ:(N)しかし、兄は10歳でそれを達成。 フローラ:(N)20歳である現在、彼のレベルは140・・・ ロイ:ああ!もっと!妹に!蔑まれたい! フローラ:(N)普段はあんなだけど・・・戦闘はめっぽう強い。 フローラ:(N)それについていく私もいつしか「普通」を異常に越えていた・・・ ロイ:あっはぁぁぁぁん! フローラ:(N)やっぱりお兄ちゃんはすごい! フローラ:(N)お兄ちゃん、大好き! フローラ:(N)キモい、「キモウト」、キチガイ・・・ フローラ:(N)いくら口汚く罵って貰っても構わない フローラ:(N)私は・・・お兄ちゃんが好き・・・この世界の誰よりも! ロイ:ぬふぅ フローラ:(N)それに・・・兄と過ごした日々は・・・かけがえのない思い出。 フローラ:(N)兄の教え・・・それは私の糧。 ロイ:ンギモヂィィィィィ! フローラ:(N)そう・・・あのときだって・・・ フローラ:(N)あのとき・・・だって・・・ フローラ:(N)あのとき・・・ フローラ:いや、なんかロクな思い出ねえな!? ロイ:うおっ、どうした?いきなり叫んで フローラ:いや、ねえんだよ!ロクな思い出が! フローラ:思い返せば思い返すほど、ねえんだよ! フローラ:あるのはSMプレイばかり! ロイ:フローラ・・・ フローラ:お兄ちゃん・・・ ロイ:ナイスドS(にっこり) フローラ:誰のせいじゃ、ボケ! ロイ:アバァァァァァ! ロイ:(N)今もずっとこびりつく・・・嫌な記憶。 ロイ:(N)そう・・・それは前世の記憶。 ロイ:(N)何を隠そう・・・実は俺はいわゆる「異世界転生者」・・・ ロイ:(N)まぁ・・・すべてを語ると長くなりそうだが・・・ ロイ:(N)簡潔に言うと「ドM」だ。 ロイ:(N)知ってるだって?きゃあ、思考盗聴! ロイ:(N)・・・ゴホン、さて、なぜ私がここにいるのか・・・ ロイ:(N)そんなのは忘れた。どうせ、どっかで語られるだろ。 ロイ:(N)ただ・・・一つ言えることは・・・ ロイ:俺は!ドMだァァァァァァ! フローラ:うわっ、びっくりした ロイ:とりあえず、今の俺の目的は、ここで人生をやり直して、 ロイ:金と権力にモノを言わせ、究極の女王様を探し出し! ロイ:至高のSMプレイを楽しむこと! ロイ:それが目下の計画!みんな、オラを応援してくれよな! フローラ:元気玉 ロイ:あああああ! フローラ:何バカなこと言ってるのよ ロイ:(N)こちらの世界に転生してからというもの ロイ:(N)俺は血のにじむような努力をした。 ロイ:(N)剣技の鍛錬はもちろんのこと、魔法・・・法術・・・ ロイ:(N)妹の折檻・・・ ロイ:(N)そして、妹の折檻・・・ ロイ:(N)来る日も来る日も、妹の折檻・・・ ロイ:(N)あれ?なんか興奮してきた ロイ:フローラぁぁぁ!お兄ちゃんをいっぱいフミフミしてくれぇぇぇ! フローラ:きゃ・・・ ロイ:(N)私は・・・神だ フローラ:何、賢者モードになってんのよ!どアホ! ロイ:ふむ・・・私は一体・・・? フローラ:はよ戻れや ロイ:まぁ、なんやかんやあって闘技大会にでたら、 ロイ:次期魔王様に一目惚れしたってわけだな! ロイ:「あの人に・・・踏まれたい・・・」ってな感じで フローラ:・・・ ロイ:ああ、妹に睨まれてる・・・ ロイ:気持ちいい!ゾクゾク美! フローラ:(お兄ちゃんは・・・私だけの・・・私だけのかわいいお人形さん) フローラ:(他の女になんて・・・絶対に許さない。それがたとえ魔王の娘であっても。) フローラ:(お兄ちゃんは、私にだけ踏まれていればいい・・・) フローラ:(私だけを見ていていればいい・・・) ロイ:洞窟内を探索してみたけどなにもなさそうだな フローラ:ウソ、掴まされたんじゃないの ロイ:おっかしいなぁ・・・ フローラ:ん?おい、今なんかボタンを押すような音、聞こえたぞ ロイ:そんなことないやろ~ フローラ:いや、あるんだよ!それが!今「ポチッとな!」って聞こえたんだよ! ロイ:俺は押してないけどなぁ・・・ フローラ:なんか・・・遠くからすごい音が聞こえる。うん・・・やっぱり聞こえるよこれ。 ロイ:・・・そんなわけ・・・ 0:岩が転がってくる フローラ:んんん~? ロイ:んんん~? フローラ:・・・ ロイ:・・・ フローラ:トラップじゃねーか!逃げろ! ロイ:うおお!逃げろ! フローラ:おい!なんかさっきからボタン押す音めっちゃ聞こえるぞ! フローラ:ボタン押す音の337拍子が聞こえるんだけど! ロイ:あっ、ごっめーん、俺だわ。テヘペロ☆ フローラ:「テヘペロ☆」じゃねーよ!何やってんの! ロイ:どうせ罠だろ?ならとっとと発動させて避けるに限る! ロイ:「当たらなければどうということはないby.赤いロリコン」 フローラ:お前後で絶対殺す ロイ:なはは!遊園地みたいで楽しいなこれ! フローラ:こんな命がけの遊園地があってたまるかよォォォォォォォ! フローラ:はぁはぁ・・・なんかよくわからないところに出たわ・・・ ロイ:お、ここにもボタンが・・・ポチッとな フローラ:おい、脳筋。今何押した?おい、言ってみろや ロイ:トラップ発動!「地獄の業火」!効果はこの場にいる俺たちが焼け死ぬ!(ドンッ☆) フローラ:てめえはデュエリストか? フローラ:・・・ポチッとな ロイ:あああああ!俺だけ、俺だけなんか地獄の責め苦ぅぅぅぅぅ ロイ:ぬはぁぁぁぁぁぁぁぁん!気持ちいいいいいいいい! フローラ:ふぅ・・・とりあえず罠はこれで全部・・・よね? フローラ:もうこれ以上は勘弁だわ ロイ:ふふ・・・まだあるとしたら? フローラ:お兄ちゃんを盾にする ロイ:えっ フローラ:お兄ちゃんを盾にする ロイ:・・・私、こんなときどんな顔すればいいのかわからないの フローラ:笑えよ、クソドM ロイ:・・・!静かに・・・! フローラ:きゃ・・・ ロイ:・・・モンスターの気配がする。 フローラ:モンスター? ロイ:・・・多分、さっきの騒ぎを聞きつけて集まってきたんだ フローラ:お前のせいじゃねえか ロイ:きゃん!軽いドツキ!ありあとあす! フローラ:・・・モンスター・・・ ロイ:大丈夫だって。どうせここいらで出るモンスターはスライム。 ロイ:俺達の手にかかればなんてことない『雑魚』だろ フローラ:・・・それでも・・・ ロイ:心配すんなって ロイ:まぁないとは思うが? ロイ:お前がピンチのときは助けてやっから フローラ:お兄ちゃん・・・ ロイ:だからな!大丈夫だ。 フローラ:でも・・・スライムって・・・ホラ・・・ フローラ:ドロドロで・・・ネチョネチョで・・・ フローラ:ああ!想像しただけで!きゃあ! ロイ:・・・ムラッ フローラ:おい・・・今なんか変な想像しただろ? ロイ:スライムプレイ・・・はっ!? ロイ:いやいや、とんでもない!そんな「はれんち」なこと考えていないぞ! ロイ:まさか妹に欲情するわけ無いだろう!ハッハッハッハ! フローラ:・・・いつも欲情してるじゃん。 フローラ:私に叩かれて。 ロイ:それはそれ。これはこれ。 フローラ:都合のいい言葉だなそれ ロイ:そうこうしてるうちにスライムの大軍が! フローラ:わたし・・・戦えないよ・・・ ロイ:立て!立って戦うんだ! ロイ:それとも「こんなところで」「スライム」なんかに陵辱されて死にたいのか!? フローラ:でも・・・でも・・・! ロイ:くそっ・・・! ロイ:おらぁ!剣技!爆炎紅蓮斬! フローラ:・・・ ロイ:お前ならやれる!そうだろ! ロイ:いつだって!お前は、俺の影に隠れながらも、努力していたんだ! ロイ:俺はちゃんと知っている。お前の強さもだ! ロイ:お前は・・・「スライム」なんかに遅れを取るような妹じゃない・・・ ロイ:俺の・・・俺の・・・俺の!自慢の!妹なんだァァァァ! フローラ:・・・お兄ちゃん・・・! ロイ:だから・・・立て! ロイ:立って戦え! ロイ:自分を信じろ! ロイ:俺はお前を信じる! ロイ:お前を信じる俺を信じろ! ロイ:だから・・・立てぇぇぇぇ!フローラぁぁぁ! フローラ:・・・わかった。 フローラ:すべてを焼き尽くす火の礫(つぶて)よ・・・敵を灰燼(かいじん)と化せ! フローラ:ファイアボール!威力当社比40%アップ! ロイ:よし!その調子だ!スライムは火に弱い! ロイ:お前の得意な火の魔法で、奴らを焼き尽くせ! フローラ:(呪文)ピー!・・・ピー!ピー!ピー!・・・ピーーーー――ーーーーッ!! ロイ:なんかセルフピー音聞こえたんだけど? フローラ:しょうがないじゃない、規制が厳しいの! ロイ:世知がれぇ・・・ フローラ:それは置いといて! ロイ:置いとくの フローラ:くらいなさい!周辺を焼き尽くす、地獄の業火! フローラ:エクスプロード・ノヴァ! ロイ:いいぞ!その調子だ! ロイ:俺も負けてられねえ! ロイ:上級剣技!爆裂豪炎剣! フローラ:(呪文)ピーーーー!ピーーーーーーー! ロイ:ピーピーうるさいな フローラ:行け、魔法銃!フレアキャノン! ロイ:(呪文)ピー!ピーピーピー!・・・うわ、俺の呪文もピーピー言ってる ロイ:・・・すべてを無に帰す、宇宙の脅威よ! ロイ:メテオ・スウォームッ! フローラ:ピー!ピー!・・・ああッ、まどろっこしい!以下略ッ!タイダルッ!ウェェェェェェェェイブッ! ロイ:どっかのゲームで見たな フローラ:(呪文)以下略!以下略!以下りゃ・・・! フローラ:きゃ!? フローラ:す・・・スライムが! ロイ:フローラ!? フローラ:きゃあ・・・スライムが・・・ベトベト・・・ フローラ:服も・・・溶かされ ロイ:フローラァァァァァァァ! フローラ:お兄ちゃん! ロイ:フローラ、大丈夫か!? ロイ:済まなかった! ロイ:今から俺がお前の盾となりて、敵を蹴散らす! ロイ:フローラ、援護を頼む! フローラ:わかったわ! フローラ:(呪文)我焦がれ、誘うは灼熱の儀式・・・ ロイ:うおおおおおおおお! フローラ:其に捧げるは・・・炎帝の抱擁! ロイ:あれ、それ大丈夫?色んな意味で フローラ:イフリート・キャレなんとか! ロイ:もうそれほぼ言っちゃってる!言い逃れできないやつ! ロイ:でも・・・うおおおお!いいぞフロ・・・ってあっち! ロイ:フローラ!俺も巻き込まれ、あっち! ロイ:アチチチチ!? フローラ:死ね!死ね!死ね! ロイ:アチッ!フローラ!?ちょ・・・俺にもあたってるって! ロイ:ちょ・・・!? フローラ:ファイアボール!ファイアアロー!ファイアブレス! フローラ:死ね!死ね!ロイのクソヤロォ、死ねぇ! ロイ:あれ!?なんかスライムじゃなくて、俺の方に明確な殺意を向けてるな!? フローラ:汝、その諷意(ふうい)なる封印の中で安息を得るだろう・・・永久に!儚く! ロイ:この状況で安息もクソもねえよ! フローラ:セレスティアルなんとか! フローラ:死ね!死ね!死に晒せ!・・・あははっ!あははははははははっ! ロイ:アチチチチチチ! ロイ:何とかスライムを撃退できました。 ロイ:ボクという尊い犠牲を払って。アーメン フローラ:あースッキリ!何とか撃退できてよかったね、お兄ちゃん! ロイ:「良かったね、お兄ちゃん♡」じゃありません。 フローラ:でも嬉しかったでしょ?妹にいじめられて。 ロイ:はい!とっても・・・ ロイ:じゃなくてだね、俺死んでるから。 ロイ:ね?これ俺死んでるから。 ロイ:早く蘇生して。 フローラ:ごめんなさい・・・まだザラキしか使えないの ロイ:この期に及んでまだ俺を殺す気!? ロイ:やだ、この子悪魔だわ!?って魔族か!テヘペロ☆ フローラ:ザラキ!ザラキ! ロイ:クリフト並みの脳筋 フローラ:もう、いいんじゃないこのままで ロイ:いや、良くないから。 ロイ:早く蘇生して?お願い? フローラ:チッ・・・ ロイ:あれ?いま舌打ちが聞こえたよーな フローラ:チィィィィィ! ロイ:ガンダムでよく聞くやつ<お禿げ様式舌打ち>! ロイ:・・・ちなみにあのわざとらしい舌打ち、実はちゃんと意味があって、昔のマイクは舌打ちレベルの音声は拾ってくれないくらいオンボ・・・じゃなかった、集音性が悪かったからわざとわざとらしくしていたってのが一つの説らしいんだ! ロイ:大声を張り上げたら壊れるっていう話も聞くし、昔のは相当オンボ・・・じゃなかった、使い勝手が悪かったんだね! フローラ:誰に向かって話してんの? ロイ:お前には関係ないことだよ フローラ:・・・そう ロイ:・・・ フローラ:・・・そもそも、なんでラブシロップなんか ロイ:ラブポーションな?ラブシロップは違うから ロイ:愛の蜜は・・・ってあっ!言っちゃった! フローラ:・・・んでなんでだっけ? ロイ:アッハイごめんなさい。 ロイ:・・・俺が、魔王の娘に一目惚れしてるのは知ってるよな? フローラ:「よな?」って言われても・・・まぁ知ってるけど。 ロイ:俺が、その魔王の娘・・・次期魔王様だ。 ロイ:その人に仕えたいのも、知ってるよな フローラ:うん・・・ ロイ:踏まれたいのも? フローラ:いいから本題に入れや ロイ:ありがとうございまスパンキン! フローラ:んで?次期魔王の右腕になって踏まれて・・・それが望みなの? フローラ:別に・・・そんなの、私で良くない?それとも何?私では満足できないっての? ロイ:満足はしている・・・が!違う・・・違うのだよ! フローラ:違う・・・? ロイ:そうさ!次期魔王様・・・あのお方は・・・ ロイ:お胸がでかくて、声も可愛くて、おっぱいでかくて、 ロイ:華奢な体がそれはもうチャーミングで、おっぱいでかくて、 ロイ:幼さ残る顔立ちなのがまたグッドポイントで、おっぱいでかくて、 ロイ:そんな目でこう・・・蔑まれたいっていうか、あとおっぱいでかいし、 ロイ:そしてあの、小さなお手手。くぅ~たまらんね!あれは!おっぱいもでかいし。 ロイ:そして極めつけはぷっくりお腹!たまらんちん!そして!おっぱいもでかい! ロイ:これは・・・もはや私の女王様になるべくして生まれた存在であろう!おっぱいでかいし。 ロイ:そんなおっぱいに・・・私は惹かれたのだよ(キリッ) フローラ:なんかすっごい高尚なこと言ってるっぽいけど、 フローラ:結局の所ロリ巨乳がいいってことじゃねえか。 フローラ:何回おっぱい連呼すんねん。 ロイ:それに比べてフローラは・・・ フローラ:・・・? フローラ:(裏声)ストーン・・・ ロイ:クゥッ! フローラ:おい、てめえ今どこ見て顔伏せた?コラ、言ってみろ、オイ? フローラ:ことと次第によってはただじゃ済まさんぞ ロイ:まぁ、おかわいらしいおぱーいですこと フローラ:フンッ!!!! ロイ:むにゅ~! フローラ:成敗・・・! ロイ:あべし! フローラ:・・・そもそも! ロイ:アベニュー!・・・ん? フローラ:そもそも!お兄ちゃんには!私がいるじゃない! フローラ:私・・・私ね!お兄ちゃんのことが好き・・・ フローラ:お兄ちゃんのこと・・・愛してるの! ロイ:・・・フローラ・・・ フローラ:・・・お兄ちゃんは・・・私のもの。 フローラ:お兄ちゃんは渡したくない! フローラ:それがたとえ、次期魔王様だとしても! ロイ:・・・フローラ フローラ:お兄ちゃんが望むなら・・・私なんだってするよ? フローラ:いっぱいいじめてあげるし・・・そう。えっちなこと・・・だって。 ロイ:違う・・・違うんだよ、フローラ。 フローラ:違うって何が!? フローラ:私の愛は・・・壊れるほど愛しても!1/3も伝わらないの!? フローラ:それとも・・・お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんは、私のこと、嫌いなの? ロイ:違う・・・そうじゃない。 ロイ:俺だって、フローラは好きさ。 ロイ:今すぐにでも抱きしめたい。 ロイ:でも違うんだよ。 フローラ:違う違うって・・・何が違うのよ! フローラ:私だって、妹である前に「女」なの! フローラ:「女」が男の人を好きになるのに、違いなんてあるはずない! ロイ:いや・・・あるんだ。 フローラ:・・・っ! ロイ:確かにフローラはかわいい。 ロイ:兄バカかもしれないけど、俺はかわいいと思う。 ロイ:もし、兄妹じゃなかったら・・・俺はフローラを妻にしたいと思っただろう。 フローラ:じゃあ、なんで・・・! ロイ:・・・確かに、フローラは「女」だ。 ロイ:それは間違いない。 ロイ:でもさ・・・「女」である前に、俺のかわいいかわいい「妹」なんだ。 ロイ:命を張ってでも、守り通したいもの。 フローラ:お兄ちゃん・・・! ロイ:そう・・・言うなら「宝物」・・・ ロイ:俺は、宝物を傷つけたくない。 ロイ:だから、フローラを・・・性の対象として見たくないんだ。 ロイ:「妹」を・・・性の対象として・・・見た瞬間・・・ ロイ:俺は俺として、「終わり」。 ロイ:「兄」や「男」ではなく、「俺という人間」の終わりなんだ。 ロイ:賢いフローラならば、わかってくれるね。 フローラ:でも・・・でも! ロイ:次期魔王のそばに仕えるからと言って、俺がフローラのこと嫌いになるはず、ないだろう? フローラ:うう・・・ ロイ:それに。 フローラ:それに? ロイ:次期魔王様はおっぱいでかいからな! ロイ:多分、器もでかい! ロイ:俺が次期魔王様に取り入ったら、多分お前も取り立ててくれるかもしれないぞ! ロイ:なんてったって、おちちデカデカ魔王だからな!やっふー! フローラ:やっぱり・・・おっぱい・・・なんだね ロイ:そりゃ、まぁ・・・おっぱいは正義だからな! フローラ:・・・ ロイ:おっぱいブルンブルン!ああ!おっぱい窒息死!してみたい! フローラ:・・・ふざけんな ロイ:ん? フローラ:ふざけんなふざけんなふざけんなァァァァ! ロイ:はわわ・・・我が妹が、いつにも増してお怒りでいらっしゃる・・・ フローラ:お兄ちゃんは!私だけを見ていればいいの! フローラ:次期魔王におっぱいがある? フローラ:ならば、私も・・・魔法で! フローラ:パイパイデカデカフックラマニューン! フローラ:ん・・・ん・・・!なんか・・・この服・・・キツ・・・ ロイ:ブバシャア!・・・はぁはぁ・・・なかなかやるな・・・我が妹・・・ ロイ:しかし・・・それは「本物の」おっぱいではない! ロイ:そうだろ? フローラ:・・・これでも、ダメ・・・なの? フローラ:私・・・お兄ちゃんの隣りにいたいだけなのに・・・! フローラ:お兄ちゃんの・・・お兄ちゃんの隣は・・・私だけの・・・ ロイ:おまえは十分かわいいよ? ロイ:でも、妹なんだ。それだけはわかってくれよ フローラ:・・・うふふ・・・ ロイ:ん?フローラ?どうかしたかな? フローラ:それじゃあ・・・最後の手段を・・・採るしかないじゃない! ロイ:お・・・おい・・・ フローラ:あっはぁ♪ ロイ:フ・・・フローラ・・・! フローラ:あははっ!お兄ちゃん・・・私の大好きなお兄ちゃん・・・ フローラ:おとなしく・・・死んでよ! ロイ:うおっ!? フローラ:ほぉら、逃げてちゃダメじゃなぁい・・・ フローラ:痛く・・・しないからぁ・・・ ロイ:ああ・・・その病んだ目もゾクゾク・・・なんて言ってる場合じゃねえ! ロイ:どうする!?どうする!? ロイ:えっと・・・えっと・・・! ロイ:「死ぬ」「降伏」「服従」「自害」 ロイ:ろくな手札がない! フローラ:あははははははははっ!お兄ちゃん!死んでよぉぉぉぉぉ! フローラ:死んで、あたしと一緒に・・・一生一緒に・・・いてくれやァァァァァ! ロイ:ぎゃあああああ! フローラ:チィッ!すばしっこい ロイ:当たり前だ!妹にいじめられるのが好きとはいえ、流石に命がかかってると逃げる! フローラ:おにィィィィィちゃァァァァァァん ロイ:妹は・・・あんなだし・・・ ロイ:万事休すか フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! ロイ:・・・この手を使うしか・・・ないか フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! フローラ:自分から、殺されに来たのぉぉぉぉ! フローラ:アハッ♪なら、とっとと死んでぇぇ! ロイ:とうっ! フローラ:きゃ! ロイ:これでも飲んで、落ち着け!ん・・・ フローラ:ん・・・っ!? ロイ:プハッ フローラ:・・・な・・・にを ロイ:なんかそこら変に落ちてた。 ロイ:ちょうどよかったぜ。 ロイ:これがラブローションだ。 ロイ:ありとあらゆる状態異常に効く薬・・・ ロイ:それを口移しにした。 ロイ:どうだ・・・?良くなったか? フローラ:・・・ごめんなさい・・・・私・・・私・・・ ロイ:いや・・・まぁ・・・過ぎたことはいいんじゃないか? ロイ:その・・・まぁな・・・ フローラ:お兄ちゃん!大好き! ロイ:ああ、我が愛しの妹よ! ロイ:私の胸の中で思う存分泣くがいい! フローラ:うええ・・・うえええええええん! ロイ:(小声)・・・やっぱりおっぱいは小さいな フローラ:ブチッ・・・ フローラ:少しでも、お兄ちゃんに心許した私がバカだったわ・・・ フローラ:フンッ! ロイ:ぎゃあ!ありがとうございます! 0:ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ フローラ:・・・!?この音は!? ロイ:わからん! 0:ロイとフローラの間に大きな亀裂がはいる フローラ:そんな!?おにいちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! ロイ:フロォォォォォォォォォォラァァァァァァァァァ! 0:後日 フローラ:あの後、必死の捜索にも関わらず、兄の行方はわからなかった。 フローラ:そんな・・・違うよね・・・・!お兄ちゃん・・・お兄ちゃんが・・・ フローラ:「死ぬ」だなんて! フローラ:私は・・・兄の喪失に心が壊されそうになりながら、 フローラ:毎日を無気力に生きていた・・・ フローラ:・・・お兄ちゃん・・・一体どこ行ったの? ロイ:実は記憶がない。 ロイ:なんだか大きな事故に巻き込まれた、ということだけはなんとなく察しが付く。 ロイ:しかし、その程度のあやふやした記憶だけで、俺はなんなのか・・・わからずにいた。 ロイ:しかし・・・俺は・・・ある優しい人に拾われたのだ。 ロイ:その人は自分のことを勇者だのなんだの言ってる ロイ:多分・・・俺と同じ記憶喪失なのだろう。かわいそうに ロイ:今日も今日とて、その「女勇者」様にいじめられながら、自分探しの旅にでかけたところ ロイ:俺には・・・なさねばならぬ「夢」があった。 ロイ:そういう気がしてならないのだ。 0:後日 フローラ:えっ!?お兄ちゃんの所在がわかった!? フローラ:フフ・・・待っててね、お兄ちゃん・・・ フローラ:お兄ちゃんがどこにいようと、私が迎えに行くから。 フローラ:お兄ちゃんは、私だけのお兄ちゃんなんだから・・・ ロイ:おっぱい 0:―――数年後、信濃・川中島―――― ロイ:・・・まさか、あいつと戦うことになろうとはな・・・ フローラ:・・・来なさい、宿敵 ロイ:全軍・・・突撃ィ!おおおおおおお! フローラ:・・・面白い。 フローラ:私はこれより、単騎で敵陣を突っ切る! フローラ:ついてこられるものだけついてきなさい! フローラ:おおおおお! ロイ:なにィ・・・!単騎駆(たんきがけ)だと・・・! ロイ:よほどのバカか・・・!それほどまでに余裕があるということか・・・! ロイ:いずれにせよ正気か・・・!?あいつは!! フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! ロイ:クゥッ!もう本陣に到達されたか!! フローラ:お兄ちゃん、この私が会いに来てあげたわぁ!!!!覚悟しなさぁい! ロイ:クッ、この大軍の中、本陣めがけて単騎駆など聞いたことないわ! ロイ:だが!所詮は小娘!力の差など・・・ フローラ:お兄ちゃぁん!覚悟ぉ! ロイ:クゥ!?なんて重い一撃・・・ フローラ:受け止めるなんて、だいぶふざけてるわね! フローラ:お兄ちゃんはお兄ちゃんらしく、私の一撃でブヒブヒ言っていればいいのよぉ! ロイ:クゥ・・・!さっきから、お兄ちゃんお兄ちゃんなど・・・私は貴様など知らぬ! フローラ:ならば、体で思い出させるしかないわねぇ!? ロイ:グ・・・重い・・・ッ! フローラ:まだまだ! ロイ:クッ・・・グア・・・ッ!? フローラ:まだまだ!もう一発! ロイ:あっはぁ!ありがとうございます! ロイ:何!?なんだ!?奴から一太刀受けるたびに・・・ ロイ:何だこの記憶は!? フローラ:思い出してきたかしら! フローラ:まだまだ終わらないわよぉ! ロイ:もっともっと!お仕置きくださァァい! フローラ::もうひと押し! ロイ:もっと!俺をいじめて! フローラ:・・・チィ、本陣の騒ぎを聞きつけて本隊が戻ってきたようね・・・ フローラ:仕方ないわ・・・今日はここまでにしておいてあげる。 フローラ:でも・・・次に首を取るのは私。 フローラ:それまでに覚悟、決めておきなさいよね フローラ:撤退する! ロイ:・・・フローラ・・・宿敵・・・ ロイ:奴は一体・・・? ロイ:わずか数刻で、七太刀も・・・ ロイ:奴は・・・できる。 ロイ:しかも・・・「お兄ちゃん」・・・ ロイ:クゥ・・・!なんだ・・・この記憶、は・・・! ロイ:俺は一体・・・誰なんだ・・・! ロイ:っていうか、ここどこぉ!? 0:――次回予告 フローラ:次回の「兄妹ドM戦争」は! ロイ:ありがとうございます! フローラ:このキモブタ!死ね!死ね!死ね! ロイ:でもそれって根本的解決じゃないですよね? フローラ:お兄ちゃん・・・大好きなお兄ちゃん・・・ フローラ:今すぐ迎えに行くから・・・ フローラ:あはは・・・あははははははははっ! ロイ:あああああああああ・・・・・! フローラ:お兄ちゃんの全ては・・・私のもの ロイ:こんなんじゃ、俺・・・地球を守りたくなくなっちまうよ フローラ:お兄ちゃん・・・やっと会えたね・・・ ロイ:次回、「戦場の中心でドMを叫んだ、のけもの」 ロイ:ドMの修羅場が見れるぞ! 0:続きません

フローラ:お兄ちゃんがいきなりダンジョンに潜りたいとか言ってきた。なんかよくわからないけどムカつくから一発ビンタしておこう。てぃッ! ロイ:あっはぁ!初手ビンタ!ありがとうございます! フローラ:・・・ ロイ:ああ・・・その蔑むような目・・・たまりません! フローラ:・・・ ロイ:お前はなにか?あれか?お兄ちゃんをそこまで喜ばそうと・・・サービスの固ま、あっはあアアアアアアん! フローラ:・・・とりあえずキモいから体をクネクネさせるのやめろ。あとその喘ぎもやめろ。鬱陶しい。 ロイ:んんん! フローラ:おい・・・やめろって言ったよね? ロイ:アッハイ フローラ:・・・ところで、どうしたのよ・・・いきなり「ダンジョンに潜ろう」だなんていい出して。 ロイ:そんな・・・!フロたんはぼくと一緒にダンジョンに行くのがそんなに嫌なのかい!? フローラ:イラッ・・・ ロイ:ボクはこんなにもフロたんを愛しているのに!壊れるほど愛しても3/1も伝わってないのかい!? フローラ:それ溢れて壊れてんじゃん、私・・・知らぬうちに私、3回も壊されちゃってるよ ロイ:ああ!なんと寂しい!仕方ない・・・お仕置きだ。お仕置きとして、そのおみ足で俺を踏んでくれ! フローラ:ただのご褒美じゃねーか。お前の。 ロイ:さぁ!さぁさぁさぁ! フローラ:(イラッ・・・) フローラ:もういい・・・私・・・帰る。なんか、そういう気分じゃなくなったから。 ロイ:あ、そう・・・じゃあ・・・他の誰か誘っていこうかな・・・ほんとはフローラと二人っきりで行きたかったんだけど。 フローラ:私以外についてきてくれる人、いるの? ロイ:いるよ?え、ちょ・・・え?まさか、俺に女友達がいないとでも? フローラ:・・・オラァっ! ロイ:ギャン!ありがとうございましゅ!なんか殴られた!?嬉しい!けど複雑な気持ち! フローラ:なんかムカつく。クソ兄のくせに。私以外の女と!二人っきりで!イチャデート!死ねぇ! ロイ:ぎゃあ!いつもより殺意のこもったパンチ!?やめないでください!嬉死んでしまいます! フローラ:ムカつく・・・ムカつくムカつくムカつく!お兄ちゃんは私だけ!見ていればいいの!他の女なんて・・・うふふ・・・あははっ ロイ:ゾクゾクしてきた フローラ:あと・・・さっきからすっごく嬉しい嬉しいって言ってるけど、そのセリフも、他の女にも言ってそうでムカつく。後で殺しとこ ロイ:おやや~?なんか物騒な言葉が聞こえたぞぉ~? フローラ:うふ♪なんでもない♪・・・ところで、結局何しに来たの?こんな洞窟・・・ ロイ:真(チェンジ)!ラブローション~世界最後の日~ フローラ:なにそれ?今川泰宏? ロイ:俺がセバスチャンになりたいのは知ってるよな。 フローラ:うん ロイ:それのための試験。男女ペアじゃないとダメらしい・・・が!しかし!フローラは、俺の妹だし、強いし、かわいいし!きっと大丈夫!かわいいし! フローラ:でも・・・ローションなんでしょ?誰とその・・・えっち・・・なことするのかな・・・なんて/// ロイ:何いってんだ?ラブローションはラブローションだろ?お前頭ピンク色か?お花畑でピンクなのか?あたまがフラワーパークか? フローラ:・・・(無言パンチ) ロイ:オッゴ!ありがとうございます! フローラ:(ほんとは・・・ほんとは、お兄ちゃんと、「えっち」なことしたかった) ロイ:ん?なんだって? ロイ:(裏声)「おにいちゃんとえっちなこと、したかったなぁ」 ロイ:だって?なっはっは!可愛い妹め! フローラ:勝手に心読んでんじゃねえ!(右ストレート) ロイ:刻の涙が見える・・・ フローラ:とりあえず・・・洞窟に入って見たけど・・・本当にここにそんな代物があるの? ロイ:まーあるんじゃね(ハナホジ) フローラ:真面目にやれ!(じごくぐるま) ロイ:はい!ありがすいませんでしたぁ! フローラ:・・・ところで、その・・・なんだっけ? フローラ:「ネオラブローションVS真ラブローション」?だっけ フローラ:それってどんな効果があるの? ロイ:何その東映まんがまつりみたいなノリ「VS」とか銘打ってるくせに、OPでがっちり握手しちゃう的な? ロイ:「真(チェンジ)!ラブローション~世界最後の日~」な。 ロイ:なんかすごいらしいよ フローラ:そんなのどっちでもいいわよ・・・どうせ似たようなもんじゃない・・・それより・・・?す・・・すごいって・・・どんな? ロイ:すごい(小学生並みの感想) フローラ:小並感じゃわかんねーよ! ロイ:だって、俺も実際どんなものか、知らねーんだもの!仕方ないだろ! ロイ:あっ、やめて!その構えだけはやめて!俺死んじゃう!死んじゃうから! フローラ:・・・そんな不確かなもの手に入れてまで・・・セバスちゃんになりたいの? ロイ:セバスちゃんってかわいいなオイ ロイ:まぁ、なんか聞いた話によると?ありとあらゆる状態異常も治すとかいう、すっごい秘薬だとか フローラ:やっぱ知ってんじゃねーか ロイ:何でもは知らない。知ってることだけ。 フローラ:うるせえ ロイ:きゃあ、顔面はやめて!ボディにして! フローラ:じゃあお望み通り!フンッ! ロイ:三原じゅん子! フローラ:恥を知りなさい! ロイ:今は議員! フローラ:(N)兄は幼い頃から努力家で・・・ フローラ:(N)私にいろいろなことを教えてくれた。 フローラ:(N)普通の魔族なら・・・生涯を通しても40レベルが関の山。 フローラ:(N)しかし、兄は10歳でそれを達成。 フローラ:(N)20歳である現在、彼のレベルは140・・・ ロイ:ああ!もっと!妹に!蔑まれたい! フローラ:(N)普段はあんなだけど・・・戦闘はめっぽう強い。 フローラ:(N)それについていく私もいつしか「普通」を異常に越えていた・・・ ロイ:あっはぁぁぁぁん! フローラ:(N)やっぱりお兄ちゃんはすごい! フローラ:(N)お兄ちゃん、大好き! フローラ:(N)キモい、「キモウト」、キチガイ・・・ フローラ:(N)いくら口汚く罵って貰っても構わない フローラ:(N)私は・・・お兄ちゃんが好き・・・この世界の誰よりも! ロイ:ぬふぅ フローラ:(N)それに・・・兄と過ごした日々は・・・かけがえのない思い出。 フローラ:(N)兄の教え・・・それは私の糧。 ロイ:ンギモヂィィィィィ! フローラ:(N)そう・・・あのときだって・・・ フローラ:(N)あのとき・・・だって・・・ フローラ:(N)あのとき・・・ フローラ:いや、なんかロクな思い出ねえな!? ロイ:うおっ、どうした?いきなり叫んで フローラ:いや、ねえんだよ!ロクな思い出が! フローラ:思い返せば思い返すほど、ねえんだよ! フローラ:あるのはSMプレイばかり! ロイ:フローラ・・・ フローラ:お兄ちゃん・・・ ロイ:ナイスドS(にっこり) フローラ:誰のせいじゃ、ボケ! ロイ:アバァァァァァ! ロイ:(N)今もずっとこびりつく・・・嫌な記憶。 ロイ:(N)そう・・・それは前世の記憶。 ロイ:(N)何を隠そう・・・実は俺はいわゆる「異世界転生者」・・・ ロイ:(N)まぁ・・・すべてを語ると長くなりそうだが・・・ ロイ:(N)簡潔に言うと「ドM」だ。 ロイ:(N)知ってるだって?きゃあ、思考盗聴! ロイ:(N)・・・ゴホン、さて、なぜ私がここにいるのか・・・ ロイ:(N)そんなのは忘れた。どうせ、どっかで語られるだろ。 ロイ:(N)ただ・・・一つ言えることは・・・ ロイ:俺は!ドMだァァァァァァ! フローラ:うわっ、びっくりした ロイ:とりあえず、今の俺の目的は、ここで人生をやり直して、 ロイ:金と権力にモノを言わせ、究極の女王様を探し出し! ロイ:至高のSMプレイを楽しむこと! ロイ:それが目下の計画!みんな、オラを応援してくれよな! フローラ:元気玉 ロイ:あああああ! フローラ:何バカなこと言ってるのよ ロイ:(N)こちらの世界に転生してからというもの ロイ:(N)俺は血のにじむような努力をした。 ロイ:(N)剣技の鍛錬はもちろんのこと、魔法・・・法術・・・ ロイ:(N)妹の折檻・・・ ロイ:(N)そして、妹の折檻・・・ ロイ:(N)来る日も来る日も、妹の折檻・・・ ロイ:(N)あれ?なんか興奮してきた ロイ:フローラぁぁぁ!お兄ちゃんをいっぱいフミフミしてくれぇぇぇ! フローラ:きゃ・・・ ロイ:(N)私は・・・神だ フローラ:何、賢者モードになってんのよ!どアホ! ロイ:ふむ・・・私は一体・・・? フローラ:はよ戻れや ロイ:まぁ、なんやかんやあって闘技大会にでたら、 ロイ:次期魔王様に一目惚れしたってわけだな! ロイ:「あの人に・・・踏まれたい・・・」ってな感じで フローラ:・・・ ロイ:ああ、妹に睨まれてる・・・ ロイ:気持ちいい!ゾクゾク美! フローラ:(お兄ちゃんは・・・私だけの・・・私だけのかわいいお人形さん) フローラ:(他の女になんて・・・絶対に許さない。それがたとえ魔王の娘であっても。) フローラ:(お兄ちゃんは、私にだけ踏まれていればいい・・・) フローラ:(私だけを見ていていればいい・・・) ロイ:洞窟内を探索してみたけどなにもなさそうだな フローラ:ウソ、掴まされたんじゃないの ロイ:おっかしいなぁ・・・ フローラ:ん?おい、今なんかボタンを押すような音、聞こえたぞ ロイ:そんなことないやろ~ フローラ:いや、あるんだよ!それが!今「ポチッとな!」って聞こえたんだよ! ロイ:俺は押してないけどなぁ・・・ フローラ:なんか・・・遠くからすごい音が聞こえる。うん・・・やっぱり聞こえるよこれ。 ロイ:・・・そんなわけ・・・ 0:岩が転がってくる フローラ:んんん~? ロイ:んんん~? フローラ:・・・ ロイ:・・・ フローラ:トラップじゃねーか!逃げろ! ロイ:うおお!逃げろ! フローラ:おい!なんかさっきからボタン押す音めっちゃ聞こえるぞ! フローラ:ボタン押す音の337拍子が聞こえるんだけど! ロイ:あっ、ごっめーん、俺だわ。テヘペロ☆ フローラ:「テヘペロ☆」じゃねーよ!何やってんの! ロイ:どうせ罠だろ?ならとっとと発動させて避けるに限る! ロイ:「当たらなければどうということはないby.赤いロリコン」 フローラ:お前後で絶対殺す ロイ:なはは!遊園地みたいで楽しいなこれ! フローラ:こんな命がけの遊園地があってたまるかよォォォォォォォ! フローラ:はぁはぁ・・・なんかよくわからないところに出たわ・・・ ロイ:お、ここにもボタンが・・・ポチッとな フローラ:おい、脳筋。今何押した?おい、言ってみろや ロイ:トラップ発動!「地獄の業火」!効果はこの場にいる俺たちが焼け死ぬ!(ドンッ☆) フローラ:てめえはデュエリストか? フローラ:・・・ポチッとな ロイ:あああああ!俺だけ、俺だけなんか地獄の責め苦ぅぅぅぅぅ ロイ:ぬはぁぁぁぁぁぁぁぁん!気持ちいいいいいいいい! フローラ:ふぅ・・・とりあえず罠はこれで全部・・・よね? フローラ:もうこれ以上は勘弁だわ ロイ:ふふ・・・まだあるとしたら? フローラ:お兄ちゃんを盾にする ロイ:えっ フローラ:お兄ちゃんを盾にする ロイ:・・・私、こんなときどんな顔すればいいのかわからないの フローラ:笑えよ、クソドM ロイ:・・・!静かに・・・! フローラ:きゃ・・・ ロイ:・・・モンスターの気配がする。 フローラ:モンスター? ロイ:・・・多分、さっきの騒ぎを聞きつけて集まってきたんだ フローラ:お前のせいじゃねえか ロイ:きゃん!軽いドツキ!ありあとあす! フローラ:・・・モンスター・・・ ロイ:大丈夫だって。どうせここいらで出るモンスターはスライム。 ロイ:俺達の手にかかればなんてことない『雑魚』だろ フローラ:・・・それでも・・・ ロイ:心配すんなって ロイ:まぁないとは思うが? ロイ:お前がピンチのときは助けてやっから フローラ:お兄ちゃん・・・ ロイ:だからな!大丈夫だ。 フローラ:でも・・・スライムって・・・ホラ・・・ フローラ:ドロドロで・・・ネチョネチョで・・・ フローラ:ああ!想像しただけで!きゃあ! ロイ:・・・ムラッ フローラ:おい・・・今なんか変な想像しただろ? ロイ:スライムプレイ・・・はっ!? ロイ:いやいや、とんでもない!そんな「はれんち」なこと考えていないぞ! ロイ:まさか妹に欲情するわけ無いだろう!ハッハッハッハ! フローラ:・・・いつも欲情してるじゃん。 フローラ:私に叩かれて。 ロイ:それはそれ。これはこれ。 フローラ:都合のいい言葉だなそれ ロイ:そうこうしてるうちにスライムの大軍が! フローラ:わたし・・・戦えないよ・・・ ロイ:立て!立って戦うんだ! ロイ:それとも「こんなところで」「スライム」なんかに陵辱されて死にたいのか!? フローラ:でも・・・でも・・・! ロイ:くそっ・・・! ロイ:おらぁ!剣技!爆炎紅蓮斬! フローラ:・・・ ロイ:お前ならやれる!そうだろ! ロイ:いつだって!お前は、俺の影に隠れながらも、努力していたんだ! ロイ:俺はちゃんと知っている。お前の強さもだ! ロイ:お前は・・・「スライム」なんかに遅れを取るような妹じゃない・・・ ロイ:俺の・・・俺の・・・俺の!自慢の!妹なんだァァァァ! フローラ:・・・お兄ちゃん・・・! ロイ:だから・・・立て! ロイ:立って戦え! ロイ:自分を信じろ! ロイ:俺はお前を信じる! ロイ:お前を信じる俺を信じろ! ロイ:だから・・・立てぇぇぇぇ!フローラぁぁぁ! フローラ:・・・わかった。 フローラ:すべてを焼き尽くす火の礫(つぶて)よ・・・敵を灰燼(かいじん)と化せ! フローラ:ファイアボール!威力当社比40%アップ! ロイ:よし!その調子だ!スライムは火に弱い! ロイ:お前の得意な火の魔法で、奴らを焼き尽くせ! フローラ:(呪文)ピー!・・・ピー!ピー!ピー!・・・ピーーーー――ーーーーッ!! ロイ:なんかセルフピー音聞こえたんだけど? フローラ:しょうがないじゃない、規制が厳しいの! ロイ:世知がれぇ・・・ フローラ:それは置いといて! ロイ:置いとくの フローラ:くらいなさい!周辺を焼き尽くす、地獄の業火! フローラ:エクスプロード・ノヴァ! ロイ:いいぞ!その調子だ! ロイ:俺も負けてられねえ! ロイ:上級剣技!爆裂豪炎剣! フローラ:(呪文)ピーーーー!ピーーーーーーー! ロイ:ピーピーうるさいな フローラ:行け、魔法銃!フレアキャノン! ロイ:(呪文)ピー!ピーピーピー!・・・うわ、俺の呪文もピーピー言ってる ロイ:・・・すべてを無に帰す、宇宙の脅威よ! ロイ:メテオ・スウォームッ! フローラ:ピー!ピー!・・・ああッ、まどろっこしい!以下略ッ!タイダルッ!ウェェェェェェェェイブッ! ロイ:どっかのゲームで見たな フローラ:(呪文)以下略!以下略!以下りゃ・・・! フローラ:きゃ!? フローラ:す・・・スライムが! ロイ:フローラ!? フローラ:きゃあ・・・スライムが・・・ベトベト・・・ フローラ:服も・・・溶かされ ロイ:フローラァァァァァァァ! フローラ:お兄ちゃん! ロイ:フローラ、大丈夫か!? ロイ:済まなかった! ロイ:今から俺がお前の盾となりて、敵を蹴散らす! ロイ:フローラ、援護を頼む! フローラ:わかったわ! フローラ:(呪文)我焦がれ、誘うは灼熱の儀式・・・ ロイ:うおおおおおおおお! フローラ:其に捧げるは・・・炎帝の抱擁! ロイ:あれ、それ大丈夫?色んな意味で フローラ:イフリート・キャレなんとか! ロイ:もうそれほぼ言っちゃってる!言い逃れできないやつ! ロイ:でも・・・うおおおお!いいぞフロ・・・ってあっち! ロイ:フローラ!俺も巻き込まれ、あっち! ロイ:アチチチチ!? フローラ:死ね!死ね!死ね! ロイ:アチッ!フローラ!?ちょ・・・俺にもあたってるって! ロイ:ちょ・・・!? フローラ:ファイアボール!ファイアアロー!ファイアブレス! フローラ:死ね!死ね!ロイのクソヤロォ、死ねぇ! ロイ:あれ!?なんかスライムじゃなくて、俺の方に明確な殺意を向けてるな!? フローラ:汝、その諷意(ふうい)なる封印の中で安息を得るだろう・・・永久に!儚く! ロイ:この状況で安息もクソもねえよ! フローラ:セレスティアルなんとか! フローラ:死ね!死ね!死に晒せ!・・・あははっ!あははははははははっ! ロイ:アチチチチチチ! ロイ:何とかスライムを撃退できました。 ロイ:ボクという尊い犠牲を払って。アーメン フローラ:あースッキリ!何とか撃退できてよかったね、お兄ちゃん! ロイ:「良かったね、お兄ちゃん♡」じゃありません。 フローラ:でも嬉しかったでしょ?妹にいじめられて。 ロイ:はい!とっても・・・ ロイ:じゃなくてだね、俺死んでるから。 ロイ:ね?これ俺死んでるから。 ロイ:早く蘇生して。 フローラ:ごめんなさい・・・まだザラキしか使えないの ロイ:この期に及んでまだ俺を殺す気!? ロイ:やだ、この子悪魔だわ!?って魔族か!テヘペロ☆ フローラ:ザラキ!ザラキ! ロイ:クリフト並みの脳筋 フローラ:もう、いいんじゃないこのままで ロイ:いや、良くないから。 ロイ:早く蘇生して?お願い? フローラ:チッ・・・ ロイ:あれ?いま舌打ちが聞こえたよーな フローラ:チィィィィィ! ロイ:ガンダムでよく聞くやつ<お禿げ様式舌打ち>! ロイ:・・・ちなみにあのわざとらしい舌打ち、実はちゃんと意味があって、昔のマイクは舌打ちレベルの音声は拾ってくれないくらいオンボ・・・じゃなかった、集音性が悪かったからわざとわざとらしくしていたってのが一つの説らしいんだ! ロイ:大声を張り上げたら壊れるっていう話も聞くし、昔のは相当オンボ・・・じゃなかった、使い勝手が悪かったんだね! フローラ:誰に向かって話してんの? ロイ:お前には関係ないことだよ フローラ:・・・そう ロイ:・・・ フローラ:・・・そもそも、なんでラブシロップなんか ロイ:ラブポーションな?ラブシロップは違うから ロイ:愛の蜜は・・・ってあっ!言っちゃった! フローラ:・・・んでなんでだっけ? ロイ:アッハイごめんなさい。 ロイ:・・・俺が、魔王の娘に一目惚れしてるのは知ってるよな? フローラ:「よな?」って言われても・・・まぁ知ってるけど。 ロイ:俺が、その魔王の娘・・・次期魔王様だ。 ロイ:その人に仕えたいのも、知ってるよな フローラ:うん・・・ ロイ:踏まれたいのも? フローラ:いいから本題に入れや ロイ:ありがとうございまスパンキン! フローラ:んで?次期魔王の右腕になって踏まれて・・・それが望みなの? フローラ:別に・・・そんなの、私で良くない?それとも何?私では満足できないっての? ロイ:満足はしている・・・が!違う・・・違うのだよ! フローラ:違う・・・? ロイ:そうさ!次期魔王様・・・あのお方は・・・ ロイ:お胸がでかくて、声も可愛くて、おっぱいでかくて、 ロイ:華奢な体がそれはもうチャーミングで、おっぱいでかくて、 ロイ:幼さ残る顔立ちなのがまたグッドポイントで、おっぱいでかくて、 ロイ:そんな目でこう・・・蔑まれたいっていうか、あとおっぱいでかいし、 ロイ:そしてあの、小さなお手手。くぅ~たまらんね!あれは!おっぱいもでかいし。 ロイ:そして極めつけはぷっくりお腹!たまらんちん!そして!おっぱいもでかい! ロイ:これは・・・もはや私の女王様になるべくして生まれた存在であろう!おっぱいでかいし。 ロイ:そんなおっぱいに・・・私は惹かれたのだよ(キリッ) フローラ:なんかすっごい高尚なこと言ってるっぽいけど、 フローラ:結局の所ロリ巨乳がいいってことじゃねえか。 フローラ:何回おっぱい連呼すんねん。 ロイ:それに比べてフローラは・・・ フローラ:・・・? フローラ:(裏声)ストーン・・・ ロイ:クゥッ! フローラ:おい、てめえ今どこ見て顔伏せた?コラ、言ってみろ、オイ? フローラ:ことと次第によってはただじゃ済まさんぞ ロイ:まぁ、おかわいらしいおぱーいですこと フローラ:フンッ!!!! ロイ:むにゅ~! フローラ:成敗・・・! ロイ:あべし! フローラ:・・・そもそも! ロイ:アベニュー!・・・ん? フローラ:そもそも!お兄ちゃんには!私がいるじゃない! フローラ:私・・・私ね!お兄ちゃんのことが好き・・・ フローラ:お兄ちゃんのこと・・・愛してるの! ロイ:・・・フローラ・・・ フローラ:・・・お兄ちゃんは・・・私のもの。 フローラ:お兄ちゃんは渡したくない! フローラ:それがたとえ、次期魔王様だとしても! ロイ:・・・フローラ フローラ:お兄ちゃんが望むなら・・・私なんだってするよ? フローラ:いっぱいいじめてあげるし・・・そう。えっちなこと・・・だって。 ロイ:違う・・・違うんだよ、フローラ。 フローラ:違うって何が!? フローラ:私の愛は・・・壊れるほど愛しても!1/3も伝わらないの!? フローラ:それとも・・・お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんは、私のこと、嫌いなの? ロイ:違う・・・そうじゃない。 ロイ:俺だって、フローラは好きさ。 ロイ:今すぐにでも抱きしめたい。 ロイ:でも違うんだよ。 フローラ:違う違うって・・・何が違うのよ! フローラ:私だって、妹である前に「女」なの! フローラ:「女」が男の人を好きになるのに、違いなんてあるはずない! ロイ:いや・・・あるんだ。 フローラ:・・・っ! ロイ:確かにフローラはかわいい。 ロイ:兄バカかもしれないけど、俺はかわいいと思う。 ロイ:もし、兄妹じゃなかったら・・・俺はフローラを妻にしたいと思っただろう。 フローラ:じゃあ、なんで・・・! ロイ:・・・確かに、フローラは「女」だ。 ロイ:それは間違いない。 ロイ:でもさ・・・「女」である前に、俺のかわいいかわいい「妹」なんだ。 ロイ:命を張ってでも、守り通したいもの。 フローラ:お兄ちゃん・・・! ロイ:そう・・・言うなら「宝物」・・・ ロイ:俺は、宝物を傷つけたくない。 ロイ:だから、フローラを・・・性の対象として見たくないんだ。 ロイ:「妹」を・・・性の対象として・・・見た瞬間・・・ ロイ:俺は俺として、「終わり」。 ロイ:「兄」や「男」ではなく、「俺という人間」の終わりなんだ。 ロイ:賢いフローラならば、わかってくれるね。 フローラ:でも・・・でも! ロイ:次期魔王のそばに仕えるからと言って、俺がフローラのこと嫌いになるはず、ないだろう? フローラ:うう・・・ ロイ:それに。 フローラ:それに? ロイ:次期魔王様はおっぱいでかいからな! ロイ:多分、器もでかい! ロイ:俺が次期魔王様に取り入ったら、多分お前も取り立ててくれるかもしれないぞ! ロイ:なんてったって、おちちデカデカ魔王だからな!やっふー! フローラ:やっぱり・・・おっぱい・・・なんだね ロイ:そりゃ、まぁ・・・おっぱいは正義だからな! フローラ:・・・ ロイ:おっぱいブルンブルン!ああ!おっぱい窒息死!してみたい! フローラ:・・・ふざけんな ロイ:ん? フローラ:ふざけんなふざけんなふざけんなァァァァ! ロイ:はわわ・・・我が妹が、いつにも増してお怒りでいらっしゃる・・・ フローラ:お兄ちゃんは!私だけを見ていればいいの! フローラ:次期魔王におっぱいがある? フローラ:ならば、私も・・・魔法で! フローラ:パイパイデカデカフックラマニューン! フローラ:ん・・・ん・・・!なんか・・・この服・・・キツ・・・ ロイ:ブバシャア!・・・はぁはぁ・・・なかなかやるな・・・我が妹・・・ ロイ:しかし・・・それは「本物の」おっぱいではない! ロイ:そうだろ? フローラ:・・・これでも、ダメ・・・なの? フローラ:私・・・お兄ちゃんの隣りにいたいだけなのに・・・! フローラ:お兄ちゃんの・・・お兄ちゃんの隣は・・・私だけの・・・ ロイ:おまえは十分かわいいよ? ロイ:でも、妹なんだ。それだけはわかってくれよ フローラ:・・・うふふ・・・ ロイ:ん?フローラ?どうかしたかな? フローラ:それじゃあ・・・最後の手段を・・・採るしかないじゃない! ロイ:お・・・おい・・・ フローラ:あっはぁ♪ ロイ:フ・・・フローラ・・・! フローラ:あははっ!お兄ちゃん・・・私の大好きなお兄ちゃん・・・ フローラ:おとなしく・・・死んでよ! ロイ:うおっ!? フローラ:ほぉら、逃げてちゃダメじゃなぁい・・・ フローラ:痛く・・・しないからぁ・・・ ロイ:ああ・・・その病んだ目もゾクゾク・・・なんて言ってる場合じゃねえ! ロイ:どうする!?どうする!? ロイ:えっと・・・えっと・・・! ロイ:「死ぬ」「降伏」「服従」「自害」 ロイ:ろくな手札がない! フローラ:あははははははははっ!お兄ちゃん!死んでよぉぉぉぉぉ! フローラ:死んで、あたしと一緒に・・・一生一緒に・・・いてくれやァァァァァ! ロイ:ぎゃあああああ! フローラ:チィッ!すばしっこい ロイ:当たり前だ!妹にいじめられるのが好きとはいえ、流石に命がかかってると逃げる! フローラ:おにィィィィィちゃァァァァァァん ロイ:妹は・・・あんなだし・・・ ロイ:万事休すか フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! ロイ:・・・この手を使うしか・・・ないか フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! フローラ:自分から、殺されに来たのぉぉぉぉ! フローラ:アハッ♪なら、とっとと死んでぇぇ! ロイ:とうっ! フローラ:きゃ! ロイ:これでも飲んで、落ち着け!ん・・・ フローラ:ん・・・っ!? ロイ:プハッ フローラ:・・・な・・・にを ロイ:なんかそこら変に落ちてた。 ロイ:ちょうどよかったぜ。 ロイ:これがラブローションだ。 ロイ:ありとあらゆる状態異常に効く薬・・・ ロイ:それを口移しにした。 ロイ:どうだ・・・?良くなったか? フローラ:・・・ごめんなさい・・・・私・・・私・・・ ロイ:いや・・・まぁ・・・過ぎたことはいいんじゃないか? ロイ:その・・・まぁな・・・ フローラ:お兄ちゃん!大好き! ロイ:ああ、我が愛しの妹よ! ロイ:私の胸の中で思う存分泣くがいい! フローラ:うええ・・・うえええええええん! ロイ:(小声)・・・やっぱりおっぱいは小さいな フローラ:ブチッ・・・ フローラ:少しでも、お兄ちゃんに心許した私がバカだったわ・・・ フローラ:フンッ! ロイ:ぎゃあ!ありがとうございます! 0:ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ フローラ:・・・!?この音は!? ロイ:わからん! 0:ロイとフローラの間に大きな亀裂がはいる フローラ:そんな!?おにいちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! ロイ:フロォォォォォォォォォォラァァァァァァァァァ! 0:後日 フローラ:あの後、必死の捜索にも関わらず、兄の行方はわからなかった。 フローラ:そんな・・・違うよね・・・・!お兄ちゃん・・・お兄ちゃんが・・・ フローラ:「死ぬ」だなんて! フローラ:私は・・・兄の喪失に心が壊されそうになりながら、 フローラ:毎日を無気力に生きていた・・・ フローラ:・・・お兄ちゃん・・・一体どこ行ったの? ロイ:実は記憶がない。 ロイ:なんだか大きな事故に巻き込まれた、ということだけはなんとなく察しが付く。 ロイ:しかし、その程度のあやふやした記憶だけで、俺はなんなのか・・・わからずにいた。 ロイ:しかし・・・俺は・・・ある優しい人に拾われたのだ。 ロイ:その人は自分のことを勇者だのなんだの言ってる ロイ:多分・・・俺と同じ記憶喪失なのだろう。かわいそうに ロイ:今日も今日とて、その「女勇者」様にいじめられながら、自分探しの旅にでかけたところ ロイ:俺には・・・なさねばならぬ「夢」があった。 ロイ:そういう気がしてならないのだ。 0:後日 フローラ:えっ!?お兄ちゃんの所在がわかった!? フローラ:フフ・・・待っててね、お兄ちゃん・・・ フローラ:お兄ちゃんがどこにいようと、私が迎えに行くから。 フローラ:お兄ちゃんは、私だけのお兄ちゃんなんだから・・・ ロイ:おっぱい 0:―――数年後、信濃・川中島―――― ロイ:・・・まさか、あいつと戦うことになろうとはな・・・ フローラ:・・・来なさい、宿敵 ロイ:全軍・・・突撃ィ!おおおおおおお! フローラ:・・・面白い。 フローラ:私はこれより、単騎で敵陣を突っ切る! フローラ:ついてこられるものだけついてきなさい! フローラ:おおおおお! ロイ:なにィ・・・!単騎駆(たんきがけ)だと・・・! ロイ:よほどのバカか・・・!それほどまでに余裕があるということか・・・! ロイ:いずれにせよ正気か・・・!?あいつは!! フローラ:おにィィィィィィちゃァァァァァァァァァァん! ロイ:クゥッ!もう本陣に到達されたか!! フローラ:お兄ちゃん、この私が会いに来てあげたわぁ!!!!覚悟しなさぁい! ロイ:クッ、この大軍の中、本陣めがけて単騎駆など聞いたことないわ! ロイ:だが!所詮は小娘!力の差など・・・ フローラ:お兄ちゃぁん!覚悟ぉ! ロイ:クゥ!?なんて重い一撃・・・ フローラ:受け止めるなんて、だいぶふざけてるわね! フローラ:お兄ちゃんはお兄ちゃんらしく、私の一撃でブヒブヒ言っていればいいのよぉ! ロイ:クゥ・・・!さっきから、お兄ちゃんお兄ちゃんなど・・・私は貴様など知らぬ! フローラ:ならば、体で思い出させるしかないわねぇ!? ロイ:グ・・・重い・・・ッ! フローラ:まだまだ! ロイ:クッ・・・グア・・・ッ!? フローラ:まだまだ!もう一発! ロイ:あっはぁ!ありがとうございます! ロイ:何!?なんだ!?奴から一太刀受けるたびに・・・ ロイ:何だこの記憶は!? フローラ:思い出してきたかしら! フローラ:まだまだ終わらないわよぉ! ロイ:もっともっと!お仕置きくださァァい! フローラ::もうひと押し! ロイ:もっと!俺をいじめて! フローラ:・・・チィ、本陣の騒ぎを聞きつけて本隊が戻ってきたようね・・・ フローラ:仕方ないわ・・・今日はここまでにしておいてあげる。 フローラ:でも・・・次に首を取るのは私。 フローラ:それまでに覚悟、決めておきなさいよね フローラ:撤退する! ロイ:・・・フローラ・・・宿敵・・・ ロイ:奴は一体・・・? ロイ:わずか数刻で、七太刀も・・・ ロイ:奴は・・・できる。 ロイ:しかも・・・「お兄ちゃん」・・・ ロイ:クゥ・・・!なんだ・・・この記憶、は・・・! ロイ:俺は一体・・・誰なんだ・・・! ロイ:っていうか、ここどこぉ!? 0:――次回予告 フローラ:次回の「兄妹ドM戦争」は! ロイ:ありがとうございます! フローラ:このキモブタ!死ね!死ね!死ね! ロイ:でもそれって根本的解決じゃないですよね? フローラ:お兄ちゃん・・・大好きなお兄ちゃん・・・ フローラ:今すぐ迎えに行くから・・・ フローラ:あはは・・・あははははははははっ! ロイ:あああああああああ・・・・・! フローラ:お兄ちゃんの全ては・・・私のもの ロイ:こんなんじゃ、俺・・・地球を守りたくなくなっちまうよ フローラ:お兄ちゃん・・・やっと会えたね・・・ ロイ:次回、「戦場の中心でドMを叫んだ、のけもの」 ロイ:ドMの修羅場が見れるぞ! 0:続きません