台本概要

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タイトル Star Caster
作者名 なぎ@泣き虫保護者  (@fuyu_number10)
ジャンル ミステリー
演者人数 4人用台本(女3、不問1)
時間 20 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 雫が丘学園の七不思議「憂鬱な城」。その謎を解明すべく、市ノ瀬 ひかり、二宮 星(せい)、三澤 月(ゆえ)の3名は、新月の夜に学園の裏山に向かうことになりました・・・。

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なお、特に商用利用の場合において、著作権は放棄していません。無断での転載はお断りします。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
市ノ瀬 ひかり 43 「いちのせ ひかり」剣道部所属、怖いもの、オカルトが苦手。
二宮 星 25 「にのみや せい」オカルト、怖い話大好き。学園七不思議にも興味津々。
三澤 月 28 「みさわ ゆえ」怖いもの、オカルトは存在したら面白い程度に思っている。
四谷先生 不問 9 雫が丘学園の教員。天体観測が趣味。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:-Star Caster- 二宮 星:あ、ひかりちゃん、おはよ! 市ノ瀬 ひかり:星ちゃん!おはよ!月(ゆえ)ちゃんも! 三澤 月:ええ、おはよう、ひかり。 市ノ瀬 ひかり:二人とも早いねー!なんだか私が遅刻したみたいだねー! 三澤 月:うん、遅刻ね。 市ノ瀬 ひかり:ひどいっ! 三澤 月:冗談に決まっているでしょ。 三澤 月:  三澤 月:まだ集合の5分前よ。ふふ、ひかりは相変わらずね。 市ノ瀬 ひかり:でしょー!?ちゃんと時計確認してるもん! 二宮 星:また月ちゃんはひかりちゃんで遊んで・・・。 三澤 月:ひかりが可愛いからよ。 市ノ瀬 ひかり:かっ!?かわいく、ないし!全然! 二宮 星:ひかりちゃん、完全に月ちゃんに遊ばれてるね。 市ノ瀬 ひかり:私とは遊びだったの!ひどい! 三澤 月:いやそれ、ボケなのかボケてないのか分からないから。 市ノ瀬 ひかり:えっ?ボケたんだけど・・・? 二宮 星:ひかりちゃんの負け、だね。 市ノ瀬 ひかり:えー!?何それひどいよ星ちゃん!月ちゃんも! 三人:(笑う) 市ノ瀬 ひかり:それにしても久しぶりだねぇ・・・あれから1年かー。 三澤 月:そうね。 二宮 星:なんだか、今思い出しても、面白い体験だったねぇ~。 市ノ瀬 ひかり:(N)そう、それはちょうど1年前の春のこと。 0: 市ノ瀬 ひかり:え~?そうかなぁ? 二宮 星:絶対にそうだよー。 三澤 月:星、何が「絶対にそう」なの? 二宮 星:月ちゃん、おはよ。知ってる?学園の七不思議! 三澤 月:七不思議?「夜中に笑うベートーヴェン」とか、そんなの? 二宮 星:そうそう。それでね、この学園にもあるんだって、七不思議! 市ノ瀬 ひかり:星ちゃんそういうの、好きだねぇ~ 二宮 星:でね・・・七不思議の一つに、「憂鬱な城」っていうのがあるの。 三澤 月:「憂鬱な城」?それって星の妄想じゃなくて? 二宮 星:違うよ~。ちゃんと「七不思議」認定されてるんだから。 市ノ瀬 ひかり:七不思議って認定されるものなの? 三澤 月:その時点ですでに怪しいんだけど・・・。 二宮 星:まあまあ、でね、その「憂鬱な城」なんだけど、 二宮 星:  二宮 星:昔学園の裏山に、小さなお城があったんだって。 二宮 星:  二宮 星:戦国時代のお城で、江戸時代になってから取り壊しになったんだけど・・・。 市ノ瀬 ひかり:けど? 二宮 星:新月の夜中、誰かの「憂鬱じゃ、憂鬱じゃ」って声が聞こえてくるんだって・・・。これってきっと、その昔の人の呪い、だったりするのかな、って。 市ノ瀬 ひかり:ちょっと、怖いって星ちゃん! 三澤 月:あのさ、私そんなの聞いたことないわよ? 三澤 月:  三澤 月:っていうか何が憂鬱なのよ、その・・・何?幽霊はさ? 三澤 月:  三澤 月:意味わからなくない? 市ノ瀬 ひかり:幽霊なんて、いないよね?ね?月ちゃん? 三澤 月:私はいても不思議じゃないって思ってるけど? 市ノ瀬 ひかり:えええ?! 二宮 星:それで・・・今夜は新月・・・だから、ね? 市ノ瀬 ひかり:ちょっと星ちゃん、やめてよぉ・・・! 三澤 月:確かめに行きたい、と? 二宮 星:そうなの・・・私は絶対、幽霊とかそういうのだと思うの。 市ノ瀬 ひかり:ねねね、そういうの、2年の相神(さがみ)先輩に任せようよ・・・ 三澤 月:ひかりは相神先輩と同じ剣道部なのに、こういう話に弱いわね。 市ノ瀬 ひかり:だって、幽霊だったら剣道とか関係なくない? 三澤 月:じゃあそうね・・・天体観測だと思えば? 市ノ瀬 ひかり:私だけ!? 二宮 星:というわけで、今夜裏山に集合したいんだけど・・・どうかな? 市ノ瀬 ひかり:どうかな?じゃないよ! 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:(N)こうして、私たち3人は、七不思議の真相に迫るべく、夜に再び集合するのだった。 0:夜の裏山を、ひそひそと話をしながら歩く3人。 市ノ瀬 ひかり:ねね、ちょっと月ちゃん押さないで・・・! 三澤 月:ひかりこそもうちょっとシャキッと歩いて。竹刀持ってるのにお尻が後ろに出てるからついて行きづらい! 二宮 星:まあまあ、そんなに慌てなくっても! 市ノ瀬 ひかり:こういう時って言い出しっぺの星ちゃんが先頭になるべきだよ! 二宮 星:だって、武器になるモノ持ってるのひかりちゃんだけだしー。 市ノ瀬 ひかり:理不尽(りふじん)だ! 三澤 月:ひかり、怖いなら来なくてよかったのに・・・。 市ノ瀬 ひかり:だって、二人に何かあったら嫌じゃない! 二宮 星:ひかりちゃん、ありがとね。先頭、いや竹刀持ってるし、戦闘よろしく! 市ノ瀬 ひかり:わかりづらい! 三澤 月:二人とも静かに! 二宮 星:月ちゃん、何かいた? 市ノ瀬 ひかり:ううう、やだよぉ・・・。 三澤 月:何か聴こえる・・・。 市ノ瀬 ひかり:やだ・・・星ちゃん、月ちゃん・・・ 二宮 星:・・・歌・・・? 市ノ瀬 ひかり:(N)恐怖心に耐えながら、耳を澄ませると・・・。 0:You watch the stars. 0:You watch the starlight. 0:You watch the moonlight. 0:・・・ 0:・・・・・・。 0:・・・・・・・・・。 市ノ瀬 ひかり:誰が、歌ってるの・・・? 二宮 星:「憂鬱じゃ」って言ってるようで何か違う気が・・・英語・・・? 三澤 月:突入する? 市ノ瀬 ひかり:何がいるかわからないよぉ・・・帰ろうよぉ・・・。 二宮 星:私、行ってみる。 市ノ瀬 ひかり:星ちゃん? 三澤 月:一人じゃ危ない、全員で一気に行きましょう 市ノ瀬 ひかり:月ちゃん・・・!本気? 三澤 月:本気よ。3、2、1で行くからね。 市ノ瀬 ひかり:あーんもぉー! 三澤 月:3、2、1! 二宮 星:誰かいるんですかぁ~?・・・って・・・四谷(よつや)先生? 市ノ瀬 ひかり:へ? 三澤 月:四谷先生じゃないですか・・・何でここに? 四谷先生:市ノ瀬さんに二宮さん、三澤さんまで・・・どうしたんです? 三澤 月:こっちのセリフですよ・・・。 市ノ瀬 ひかり:(N)私たちは、星ちゃんが話していた七不思議のこと、その調査のために裏山に来たことを話した。 四谷先生:あらら、七不思議認定されちゃったのねぇ。参ったな。 三澤 月:あの・・・「憂鬱じゃ」っていうのは・・・? 四谷先生:たぶん、この歌詞ね。 二宮 星:「You watch the stars」・・・ 二宮 星:  二宮 星:「You watch the」のところがなまって「憂鬱じゃ」って聞こえた、 二宮 星:  二宮 星:ということですか・・・? 四谷先生:そうだと思うわ。音は遠くに行くほどぼんやり聞こえるしね。 三澤 月:先生、もう一点・・・「新月」なのはなぜですか? 四谷先生:それはね、新月の日は、星空が良く見えるからよ。 市ノ瀬 ひかり:星空? 四谷先生:月明かりがない分、星が良く見えるのよ。ほら、見て。 市ノ瀬 ひかり:(N)雲一つない満天の星空が、私たちを見下ろしている。 四谷先生:こんな日は気分がとても良くなっちゃって、 四谷先生:  四谷先生:ここに来ては趣味の天体観測をしながら、歌を歌っちゃうの。 四谷先生:  四谷先生:この時期は獅子座が良く見えるわね。あの方向。 三澤 月:・・・思いもよらないロマンティックなオチ・・・。 市ノ瀬 ひかり:その「憂鬱じゃ」の歌って・・・? 四谷先生:昔・・・流行った私の好きな歌よ。 四谷先生:  四谷先生:「Star Caster」っていう歌よ。 四谷先生:  四谷先生:そういえば三人とも、もう受験でしょ? 四谷先生:  四谷先生:この歌の歌詞にね、こういうのがあるの。 四谷先生:  四谷先生:「憂鬱なんて気持ちを変えるのは 自分自身だ」 四谷先生:  四谷先生:「地味に見える一つ一つの問いが 未来へつながる架け橋」ってね。 四谷先生:  四谷先生:受験勉強、辛いかもしれないけど、3人ならきっとできるからね。 四谷先生:  四谷先生:がんばりなさいね。 市ノ瀬 ひかり:はい!・・・あれ?お城は? 四谷先生:確かにここはお城の跡(あと)だけど・・・今は何もないわよ? 四谷先生:  四谷先生:うーん、もしかすると、私が歌っていたのを、サムライの亡霊か何かと 四谷先生:結び付いて噂になった後、尾ひれがついて七不思議になったのかもしれないわね。 二宮 星:えっ、ちょっとひかりちゃん?大丈夫? 市ノ瀬 ひかり:腰が抜けちゃって・・・たはは・・・。 0: 市ノ瀬 ひかり:(N)その後、学園の七不思議から、「憂鬱な城」のお話はなくなってしまった。 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:ところが、そのあとすぐに、新しい七不思議が追加されていた。 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:七不思議って・・・誰が作り出すんだろう・・・? -おしまい-

0:-Star Caster- 二宮 星:あ、ひかりちゃん、おはよ! 市ノ瀬 ひかり:星ちゃん!おはよ!月(ゆえ)ちゃんも! 三澤 月:ええ、おはよう、ひかり。 市ノ瀬 ひかり:二人とも早いねー!なんだか私が遅刻したみたいだねー! 三澤 月:うん、遅刻ね。 市ノ瀬 ひかり:ひどいっ! 三澤 月:冗談に決まっているでしょ。 三澤 月:  三澤 月:まだ集合の5分前よ。ふふ、ひかりは相変わらずね。 市ノ瀬 ひかり:でしょー!?ちゃんと時計確認してるもん! 二宮 星:また月ちゃんはひかりちゃんで遊んで・・・。 三澤 月:ひかりが可愛いからよ。 市ノ瀬 ひかり:かっ!?かわいく、ないし!全然! 二宮 星:ひかりちゃん、完全に月ちゃんに遊ばれてるね。 市ノ瀬 ひかり:私とは遊びだったの!ひどい! 三澤 月:いやそれ、ボケなのかボケてないのか分からないから。 市ノ瀬 ひかり:えっ?ボケたんだけど・・・? 二宮 星:ひかりちゃんの負け、だね。 市ノ瀬 ひかり:えー!?何それひどいよ星ちゃん!月ちゃんも! 三人:(笑う) 市ノ瀬 ひかり:それにしても久しぶりだねぇ・・・あれから1年かー。 三澤 月:そうね。 二宮 星:なんだか、今思い出しても、面白い体験だったねぇ~。 市ノ瀬 ひかり:(N)そう、それはちょうど1年前の春のこと。 0: 市ノ瀬 ひかり:え~?そうかなぁ? 二宮 星:絶対にそうだよー。 三澤 月:星、何が「絶対にそう」なの? 二宮 星:月ちゃん、おはよ。知ってる?学園の七不思議! 三澤 月:七不思議?「夜中に笑うベートーヴェン」とか、そんなの? 二宮 星:そうそう。それでね、この学園にもあるんだって、七不思議! 市ノ瀬 ひかり:星ちゃんそういうの、好きだねぇ~ 二宮 星:でね・・・七不思議の一つに、「憂鬱な城」っていうのがあるの。 三澤 月:「憂鬱な城」?それって星の妄想じゃなくて? 二宮 星:違うよ~。ちゃんと「七不思議」認定されてるんだから。 市ノ瀬 ひかり:七不思議って認定されるものなの? 三澤 月:その時点ですでに怪しいんだけど・・・。 二宮 星:まあまあ、でね、その「憂鬱な城」なんだけど、 二宮 星:  二宮 星:昔学園の裏山に、小さなお城があったんだって。 二宮 星:  二宮 星:戦国時代のお城で、江戸時代になってから取り壊しになったんだけど・・・。 市ノ瀬 ひかり:けど? 二宮 星:新月の夜中、誰かの「憂鬱じゃ、憂鬱じゃ」って声が聞こえてくるんだって・・・。これってきっと、その昔の人の呪い、だったりするのかな、って。 市ノ瀬 ひかり:ちょっと、怖いって星ちゃん! 三澤 月:あのさ、私そんなの聞いたことないわよ? 三澤 月:  三澤 月:っていうか何が憂鬱なのよ、その・・・何?幽霊はさ? 三澤 月:  三澤 月:意味わからなくない? 市ノ瀬 ひかり:幽霊なんて、いないよね?ね?月ちゃん? 三澤 月:私はいても不思議じゃないって思ってるけど? 市ノ瀬 ひかり:えええ?! 二宮 星:それで・・・今夜は新月・・・だから、ね? 市ノ瀬 ひかり:ちょっと星ちゃん、やめてよぉ・・・! 三澤 月:確かめに行きたい、と? 二宮 星:そうなの・・・私は絶対、幽霊とかそういうのだと思うの。 市ノ瀬 ひかり:ねねね、そういうの、2年の相神(さがみ)先輩に任せようよ・・・ 三澤 月:ひかりは相神先輩と同じ剣道部なのに、こういう話に弱いわね。 市ノ瀬 ひかり:だって、幽霊だったら剣道とか関係なくない? 三澤 月:じゃあそうね・・・天体観測だと思えば? 市ノ瀬 ひかり:私だけ!? 二宮 星:というわけで、今夜裏山に集合したいんだけど・・・どうかな? 市ノ瀬 ひかり:どうかな?じゃないよ! 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:(N)こうして、私たち3人は、七不思議の真相に迫るべく、夜に再び集合するのだった。 0:夜の裏山を、ひそひそと話をしながら歩く3人。 市ノ瀬 ひかり:ねね、ちょっと月ちゃん押さないで・・・! 三澤 月:ひかりこそもうちょっとシャキッと歩いて。竹刀持ってるのにお尻が後ろに出てるからついて行きづらい! 二宮 星:まあまあ、そんなに慌てなくっても! 市ノ瀬 ひかり:こういう時って言い出しっぺの星ちゃんが先頭になるべきだよ! 二宮 星:だって、武器になるモノ持ってるのひかりちゃんだけだしー。 市ノ瀬 ひかり:理不尽(りふじん)だ! 三澤 月:ひかり、怖いなら来なくてよかったのに・・・。 市ノ瀬 ひかり:だって、二人に何かあったら嫌じゃない! 二宮 星:ひかりちゃん、ありがとね。先頭、いや竹刀持ってるし、戦闘よろしく! 市ノ瀬 ひかり:わかりづらい! 三澤 月:二人とも静かに! 二宮 星:月ちゃん、何かいた? 市ノ瀬 ひかり:ううう、やだよぉ・・・。 三澤 月:何か聴こえる・・・。 市ノ瀬 ひかり:やだ・・・星ちゃん、月ちゃん・・・ 二宮 星:・・・歌・・・? 市ノ瀬 ひかり:(N)恐怖心に耐えながら、耳を澄ませると・・・。 0:You watch the stars. 0:You watch the starlight. 0:You watch the moonlight. 0:・・・ 0:・・・・・・。 0:・・・・・・・・・。 市ノ瀬 ひかり:誰が、歌ってるの・・・? 二宮 星:「憂鬱じゃ」って言ってるようで何か違う気が・・・英語・・・? 三澤 月:突入する? 市ノ瀬 ひかり:何がいるかわからないよぉ・・・帰ろうよぉ・・・。 二宮 星:私、行ってみる。 市ノ瀬 ひかり:星ちゃん? 三澤 月:一人じゃ危ない、全員で一気に行きましょう 市ノ瀬 ひかり:月ちゃん・・・!本気? 三澤 月:本気よ。3、2、1で行くからね。 市ノ瀬 ひかり:あーんもぉー! 三澤 月:3、2、1! 二宮 星:誰かいるんですかぁ~?・・・って・・・四谷(よつや)先生? 市ノ瀬 ひかり:へ? 三澤 月:四谷先生じゃないですか・・・何でここに? 四谷先生:市ノ瀬さんに二宮さん、三澤さんまで・・・どうしたんです? 三澤 月:こっちのセリフですよ・・・。 市ノ瀬 ひかり:(N)私たちは、星ちゃんが話していた七不思議のこと、その調査のために裏山に来たことを話した。 四谷先生:あらら、七不思議認定されちゃったのねぇ。参ったな。 三澤 月:あの・・・「憂鬱じゃ」っていうのは・・・? 四谷先生:たぶん、この歌詞ね。 二宮 星:「You watch the stars」・・・ 二宮 星:  二宮 星:「You watch the」のところがなまって「憂鬱じゃ」って聞こえた、 二宮 星:  二宮 星:ということですか・・・? 四谷先生:そうだと思うわ。音は遠くに行くほどぼんやり聞こえるしね。 三澤 月:先生、もう一点・・・「新月」なのはなぜですか? 四谷先生:それはね、新月の日は、星空が良く見えるからよ。 市ノ瀬 ひかり:星空? 四谷先生:月明かりがない分、星が良く見えるのよ。ほら、見て。 市ノ瀬 ひかり:(N)雲一つない満天の星空が、私たちを見下ろしている。 四谷先生:こんな日は気分がとても良くなっちゃって、 四谷先生:  四谷先生:ここに来ては趣味の天体観測をしながら、歌を歌っちゃうの。 四谷先生:  四谷先生:この時期は獅子座が良く見えるわね。あの方向。 三澤 月:・・・思いもよらないロマンティックなオチ・・・。 市ノ瀬 ひかり:その「憂鬱じゃ」の歌って・・・? 四谷先生:昔・・・流行った私の好きな歌よ。 四谷先生:  四谷先生:「Star Caster」っていう歌よ。 四谷先生:  四谷先生:そういえば三人とも、もう受験でしょ? 四谷先生:  四谷先生:この歌の歌詞にね、こういうのがあるの。 四谷先生:  四谷先生:「憂鬱なんて気持ちを変えるのは 自分自身だ」 四谷先生:  四谷先生:「地味に見える一つ一つの問いが 未来へつながる架け橋」ってね。 四谷先生:  四谷先生:受験勉強、辛いかもしれないけど、3人ならきっとできるからね。 四谷先生:  四谷先生:がんばりなさいね。 市ノ瀬 ひかり:はい!・・・あれ?お城は? 四谷先生:確かにここはお城の跡(あと)だけど・・・今は何もないわよ? 四谷先生:  四谷先生:うーん、もしかすると、私が歌っていたのを、サムライの亡霊か何かと 四谷先生:結び付いて噂になった後、尾ひれがついて七不思議になったのかもしれないわね。 二宮 星:えっ、ちょっとひかりちゃん?大丈夫? 市ノ瀬 ひかり:腰が抜けちゃって・・・たはは・・・。 0: 市ノ瀬 ひかり:(N)その後、学園の七不思議から、「憂鬱な城」のお話はなくなってしまった。 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:ところが、そのあとすぐに、新しい七不思議が追加されていた。 市ノ瀬 ひかり:  市ノ瀬 ひかり:七不思議って・・・誰が作り出すんだろう・・・? -おしまい-