台本概要
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タイトル | Star Caster |
---|---|
作者名 | なぎ@泣き虫保護者 (@fuyu_number10) |
ジャンル | ミステリー |
演者人数 | 4人用台本(女3、不問1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
雫が丘学園の七不思議「憂鬱な城」。その謎を解明すべく、市ノ瀬 ひかり、二宮 星(せい)、三澤 月(ゆえ)の3名は、新月の夜に学園の裏山に向かうことになりました・・・。 ※台本をご利用になる際は、Twitterにてぜひお報せくださいませ。 お伺いできる限り聴かせていただければと存じます。 なお、特に商用利用の場合において、著作権は放棄していません。無断での転載はお断りします。 498 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
市ノ瀬 ひかり | 女 | 43 | 「いちのせ ひかり」剣道部所属、怖いもの、オカルトが苦手。 |
二宮 星 | 女 | 25 | 「にのみや せい」オカルト、怖い話大好き。学園七不思議にも興味津々。 |
三澤 月 | 女 | 28 | 「みさわ ゆえ」怖いもの、オカルトは存在したら面白い程度に思っている。 |
四谷先生 | 不問 | 9 | 雫が丘学園の教員。天体観測が趣味。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:-Star Caster-
二宮 星:あ、ひかりちゃん、おはよ!
市ノ瀬 ひかり:星ちゃん!おはよ!月(ゆえ)ちゃんも!
三澤 月:ええ、おはよう、ひかり。
市ノ瀬 ひかり:二人とも早いねー!なんだか私が遅刻したみたいだねー!
三澤 月:うん、遅刻ね。
市ノ瀬 ひかり:ひどいっ!
三澤 月:冗談に決まっているでしょ。
三澤 月:
三澤 月:まだ集合の5分前よ。ふふ、ひかりは相変わらずね。
市ノ瀬 ひかり:でしょー!?ちゃんと時計確認してるもん!
二宮 星:また月ちゃんはひかりちゃんで遊んで・・・。
三澤 月:ひかりが可愛いからよ。
市ノ瀬 ひかり:かっ!?かわいく、ないし!全然!
二宮 星:ひかりちゃん、完全に月ちゃんに遊ばれてるね。
市ノ瀬 ひかり:私とは遊びだったの!ひどい!
三澤 月:いやそれ、ボケなのかボケてないのか分からないから。
市ノ瀬 ひかり:えっ?ボケたんだけど・・・?
二宮 星:ひかりちゃんの負け、だね。
市ノ瀬 ひかり:えー!?何それひどいよ星ちゃん!月ちゃんも!
三人:(笑う)
市ノ瀬 ひかり:それにしても久しぶりだねぇ・・・あれから1年かー。
三澤 月:そうね。
二宮 星:なんだか、今思い出しても、面白い体験だったねぇ~。
市ノ瀬 ひかり:(N)そう、それはちょうど1年前の春のこと。
0:
市ノ瀬 ひかり:え~?そうかなぁ?
二宮 星:絶対にそうだよー。
三澤 月:星、何が「絶対にそう」なの?
二宮 星:月ちゃん、おはよ。知ってる?学園の七不思議!
三澤 月:七不思議?「夜中に笑うベートーヴェン」とか、そんなの?
二宮 星:そうそう。それでね、この学園にもあるんだって、七不思議!
市ノ瀬 ひかり:星ちゃんそういうの、好きだねぇ~
二宮 星:でね・・・七不思議の一つに、「憂鬱な城」っていうのがあるの。
三澤 月:「憂鬱な城」?それって星の妄想じゃなくて?
二宮 星:違うよ~。ちゃんと「七不思議」認定されてるんだから。
市ノ瀬 ひかり:七不思議って認定されるものなの?
三澤 月:その時点ですでに怪しいんだけど・・・。
二宮 星:まあまあ、でね、その「憂鬱な城」なんだけど、
二宮 星:
二宮 星:昔学園の裏山に、小さなお城があったんだって。
二宮 星:
二宮 星:戦国時代のお城で、江戸時代になってから取り壊しになったんだけど・・・。
市ノ瀬 ひかり:けど?
二宮 星:新月の夜中、誰かの「憂鬱じゃ、憂鬱じゃ」って声が聞こえてくるんだって・・・。これってきっと、その昔の人の呪い、だったりするのかな、って。
市ノ瀬 ひかり:ちょっと、怖いって星ちゃん!
三澤 月:あのさ、私そんなの聞いたことないわよ?
三澤 月:
三澤 月:っていうか何が憂鬱なのよ、その・・・何?幽霊はさ?
三澤 月:
三澤 月:意味わからなくない?
市ノ瀬 ひかり:幽霊なんて、いないよね?ね?月ちゃん?
三澤 月:私はいても不思議じゃないって思ってるけど?
市ノ瀬 ひかり:えええ?!
二宮 星:それで・・・今夜は新月・・・だから、ね?
市ノ瀬 ひかり:ちょっと星ちゃん、やめてよぉ・・・!
三澤 月:確かめに行きたい、と?
二宮 星:そうなの・・・私は絶対、幽霊とかそういうのだと思うの。
市ノ瀬 ひかり:ねねね、そういうの、2年の相神(さがみ)先輩に任せようよ・・・
三澤 月:ひかりは相神先輩と同じ剣道部なのに、こういう話に弱いわね。
市ノ瀬 ひかり:だって、幽霊だったら剣道とか関係なくない?
三澤 月:じゃあそうね・・・天体観測だと思えば?
市ノ瀬 ひかり:私だけ!?
二宮 星:というわけで、今夜裏山に集合したいんだけど・・・どうかな?
市ノ瀬 ひかり:どうかな?じゃないよ!
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:(N)こうして、私たち3人は、七不思議の真相に迫るべく、夜に再び集合するのだった。
0:夜の裏山を、ひそひそと話をしながら歩く3人。
市ノ瀬 ひかり:ねね、ちょっと月ちゃん押さないで・・・!
三澤 月:ひかりこそもうちょっとシャキッと歩いて。竹刀持ってるのにお尻が後ろに出てるからついて行きづらい!
二宮 星:まあまあ、そんなに慌てなくっても!
市ノ瀬 ひかり:こういう時って言い出しっぺの星ちゃんが先頭になるべきだよ!
二宮 星:だって、武器になるモノ持ってるのひかりちゃんだけだしー。
市ノ瀬 ひかり:理不尽(りふじん)だ!
三澤 月:ひかり、怖いなら来なくてよかったのに・・・。
市ノ瀬 ひかり:だって、二人に何かあったら嫌じゃない!
二宮 星:ひかりちゃん、ありがとね。先頭、いや竹刀持ってるし、戦闘よろしく!
市ノ瀬 ひかり:わかりづらい!
三澤 月:二人とも静かに!
二宮 星:月ちゃん、何かいた?
市ノ瀬 ひかり:ううう、やだよぉ・・・。
三澤 月:何か聴こえる・・・。
市ノ瀬 ひかり:やだ・・・星ちゃん、月ちゃん・・・
二宮 星:・・・歌・・・?
市ノ瀬 ひかり:(N)恐怖心に耐えながら、耳を澄ませると・・・。
0:You watch the stars.
0:You watch the starlight.
0:You watch the moonlight.
0:・・・
0:・・・・・・。
0:・・・・・・・・・。
市ノ瀬 ひかり:誰が、歌ってるの・・・?
二宮 星:「憂鬱じゃ」って言ってるようで何か違う気が・・・英語・・・?
三澤 月:突入する?
市ノ瀬 ひかり:何がいるかわからないよぉ・・・帰ろうよぉ・・・。
二宮 星:私、行ってみる。
市ノ瀬 ひかり:星ちゃん?
三澤 月:一人じゃ危ない、全員で一気に行きましょう
市ノ瀬 ひかり:月ちゃん・・・!本気?
三澤 月:本気よ。3、2、1で行くからね。
市ノ瀬 ひかり:あーんもぉー!
三澤 月:3、2、1!
二宮 星:誰かいるんですかぁ~?・・・って・・・四谷(よつや)先生?
市ノ瀬 ひかり:へ?
三澤 月:四谷先生じゃないですか・・・何でここに?
四谷先生:市ノ瀬さんに二宮さん、三澤さんまで・・・どうしたんです?
三澤 月:こっちのセリフですよ・・・。
市ノ瀬 ひかり:(N)私たちは、星ちゃんが話していた七不思議のこと、その調査のために裏山に来たことを話した。
四谷先生:あらら、七不思議認定されちゃったのねぇ。参ったな。
三澤 月:あの・・・「憂鬱じゃ」っていうのは・・・?
四谷先生:たぶん、この歌詞ね。
二宮 星:「You watch the stars」・・・
二宮 星:
二宮 星:「You watch the」のところがなまって「憂鬱じゃ」って聞こえた、
二宮 星:
二宮 星:ということですか・・・?
四谷先生:そうだと思うわ。音は遠くに行くほどぼんやり聞こえるしね。
三澤 月:先生、もう一点・・・「新月」なのはなぜですか?
四谷先生:それはね、新月の日は、星空が良く見えるからよ。
市ノ瀬 ひかり:星空?
四谷先生:月明かりがない分、星が良く見えるのよ。ほら、見て。
市ノ瀬 ひかり:(N)雲一つない満天の星空が、私たちを見下ろしている。
四谷先生:こんな日は気分がとても良くなっちゃって、
四谷先生:
四谷先生:ここに来ては趣味の天体観測をしながら、歌を歌っちゃうの。
四谷先生:
四谷先生:この時期は獅子座が良く見えるわね。あの方向。
三澤 月:・・・思いもよらないロマンティックなオチ・・・。
市ノ瀬 ひかり:その「憂鬱じゃ」の歌って・・・?
四谷先生:昔・・・流行った私の好きな歌よ。
四谷先生:
四谷先生:「Star Caster」っていう歌よ。
四谷先生:
四谷先生:そういえば三人とも、もう受験でしょ?
四谷先生:
四谷先生:この歌の歌詞にね、こういうのがあるの。
四谷先生:
四谷先生:「憂鬱なんて気持ちを変えるのは 自分自身だ」
四谷先生:
四谷先生:「地味に見える一つ一つの問いが 未来へつながる架け橋」ってね。
四谷先生:
四谷先生:受験勉強、辛いかもしれないけど、3人ならきっとできるからね。
四谷先生:
四谷先生:がんばりなさいね。
市ノ瀬 ひかり:はい!・・・あれ?お城は?
四谷先生:確かにここはお城の跡(あと)だけど・・・今は何もないわよ?
四谷先生:
四谷先生:うーん、もしかすると、私が歌っていたのを、サムライの亡霊か何かと
四谷先生:結び付いて噂になった後、尾ひれがついて七不思議になったのかもしれないわね。
二宮 星:えっ、ちょっとひかりちゃん?大丈夫?
市ノ瀬 ひかり:腰が抜けちゃって・・・たはは・・・。
0:
市ノ瀬 ひかり:(N)その後、学園の七不思議から、「憂鬱な城」のお話はなくなってしまった。
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:ところが、そのあとすぐに、新しい七不思議が追加されていた。
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:七不思議って・・・誰が作り出すんだろう・・・?
-おしまい-
0:-Star Caster-
二宮 星:あ、ひかりちゃん、おはよ!
市ノ瀬 ひかり:星ちゃん!おはよ!月(ゆえ)ちゃんも!
三澤 月:ええ、おはよう、ひかり。
市ノ瀬 ひかり:二人とも早いねー!なんだか私が遅刻したみたいだねー!
三澤 月:うん、遅刻ね。
市ノ瀬 ひかり:ひどいっ!
三澤 月:冗談に決まっているでしょ。
三澤 月:
三澤 月:まだ集合の5分前よ。ふふ、ひかりは相変わらずね。
市ノ瀬 ひかり:でしょー!?ちゃんと時計確認してるもん!
二宮 星:また月ちゃんはひかりちゃんで遊んで・・・。
三澤 月:ひかりが可愛いからよ。
市ノ瀬 ひかり:かっ!?かわいく、ないし!全然!
二宮 星:ひかりちゃん、完全に月ちゃんに遊ばれてるね。
市ノ瀬 ひかり:私とは遊びだったの!ひどい!
三澤 月:いやそれ、ボケなのかボケてないのか分からないから。
市ノ瀬 ひかり:えっ?ボケたんだけど・・・?
二宮 星:ひかりちゃんの負け、だね。
市ノ瀬 ひかり:えー!?何それひどいよ星ちゃん!月ちゃんも!
三人:(笑う)
市ノ瀬 ひかり:それにしても久しぶりだねぇ・・・あれから1年かー。
三澤 月:そうね。
二宮 星:なんだか、今思い出しても、面白い体験だったねぇ~。
市ノ瀬 ひかり:(N)そう、それはちょうど1年前の春のこと。
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市ノ瀬 ひかり:え~?そうかなぁ?
二宮 星:絶対にそうだよー。
三澤 月:星、何が「絶対にそう」なの?
二宮 星:月ちゃん、おはよ。知ってる?学園の七不思議!
三澤 月:七不思議?「夜中に笑うベートーヴェン」とか、そんなの?
二宮 星:そうそう。それでね、この学園にもあるんだって、七不思議!
市ノ瀬 ひかり:星ちゃんそういうの、好きだねぇ~
二宮 星:でね・・・七不思議の一つに、「憂鬱な城」っていうのがあるの。
三澤 月:「憂鬱な城」?それって星の妄想じゃなくて?
二宮 星:違うよ~。ちゃんと「七不思議」認定されてるんだから。
市ノ瀬 ひかり:七不思議って認定されるものなの?
三澤 月:その時点ですでに怪しいんだけど・・・。
二宮 星:まあまあ、でね、その「憂鬱な城」なんだけど、
二宮 星:
二宮 星:昔学園の裏山に、小さなお城があったんだって。
二宮 星:
二宮 星:戦国時代のお城で、江戸時代になってから取り壊しになったんだけど・・・。
市ノ瀬 ひかり:けど?
二宮 星:新月の夜中、誰かの「憂鬱じゃ、憂鬱じゃ」って声が聞こえてくるんだって・・・。これってきっと、その昔の人の呪い、だったりするのかな、って。
市ノ瀬 ひかり:ちょっと、怖いって星ちゃん!
三澤 月:あのさ、私そんなの聞いたことないわよ?
三澤 月:
三澤 月:っていうか何が憂鬱なのよ、その・・・何?幽霊はさ?
三澤 月:
三澤 月:意味わからなくない?
市ノ瀬 ひかり:幽霊なんて、いないよね?ね?月ちゃん?
三澤 月:私はいても不思議じゃないって思ってるけど?
市ノ瀬 ひかり:えええ?!
二宮 星:それで・・・今夜は新月・・・だから、ね?
市ノ瀬 ひかり:ちょっと星ちゃん、やめてよぉ・・・!
三澤 月:確かめに行きたい、と?
二宮 星:そうなの・・・私は絶対、幽霊とかそういうのだと思うの。
市ノ瀬 ひかり:ねねね、そういうの、2年の相神(さがみ)先輩に任せようよ・・・
三澤 月:ひかりは相神先輩と同じ剣道部なのに、こういう話に弱いわね。
市ノ瀬 ひかり:だって、幽霊だったら剣道とか関係なくない?
三澤 月:じゃあそうね・・・天体観測だと思えば?
市ノ瀬 ひかり:私だけ!?
二宮 星:というわけで、今夜裏山に集合したいんだけど・・・どうかな?
市ノ瀬 ひかり:どうかな?じゃないよ!
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:(N)こうして、私たち3人は、七不思議の真相に迫るべく、夜に再び集合するのだった。
0:夜の裏山を、ひそひそと話をしながら歩く3人。
市ノ瀬 ひかり:ねね、ちょっと月ちゃん押さないで・・・!
三澤 月:ひかりこそもうちょっとシャキッと歩いて。竹刀持ってるのにお尻が後ろに出てるからついて行きづらい!
二宮 星:まあまあ、そんなに慌てなくっても!
市ノ瀬 ひかり:こういう時って言い出しっぺの星ちゃんが先頭になるべきだよ!
二宮 星:だって、武器になるモノ持ってるのひかりちゃんだけだしー。
市ノ瀬 ひかり:理不尽(りふじん)だ!
三澤 月:ひかり、怖いなら来なくてよかったのに・・・。
市ノ瀬 ひかり:だって、二人に何かあったら嫌じゃない!
二宮 星:ひかりちゃん、ありがとね。先頭、いや竹刀持ってるし、戦闘よろしく!
市ノ瀬 ひかり:わかりづらい!
三澤 月:二人とも静かに!
二宮 星:月ちゃん、何かいた?
市ノ瀬 ひかり:ううう、やだよぉ・・・。
三澤 月:何か聴こえる・・・。
市ノ瀬 ひかり:やだ・・・星ちゃん、月ちゃん・・・
二宮 星:・・・歌・・・?
市ノ瀬 ひかり:(N)恐怖心に耐えながら、耳を澄ませると・・・。
0:You watch the stars.
0:You watch the starlight.
0:You watch the moonlight.
0:・・・
0:・・・・・・。
0:・・・・・・・・・。
市ノ瀬 ひかり:誰が、歌ってるの・・・?
二宮 星:「憂鬱じゃ」って言ってるようで何か違う気が・・・英語・・・?
三澤 月:突入する?
市ノ瀬 ひかり:何がいるかわからないよぉ・・・帰ろうよぉ・・・。
二宮 星:私、行ってみる。
市ノ瀬 ひかり:星ちゃん?
三澤 月:一人じゃ危ない、全員で一気に行きましょう
市ノ瀬 ひかり:月ちゃん・・・!本気?
三澤 月:本気よ。3、2、1で行くからね。
市ノ瀬 ひかり:あーんもぉー!
三澤 月:3、2、1!
二宮 星:誰かいるんですかぁ~?・・・って・・・四谷(よつや)先生?
市ノ瀬 ひかり:へ?
三澤 月:四谷先生じゃないですか・・・何でここに?
四谷先生:市ノ瀬さんに二宮さん、三澤さんまで・・・どうしたんです?
三澤 月:こっちのセリフですよ・・・。
市ノ瀬 ひかり:(N)私たちは、星ちゃんが話していた七不思議のこと、その調査のために裏山に来たことを話した。
四谷先生:あらら、七不思議認定されちゃったのねぇ。参ったな。
三澤 月:あの・・・「憂鬱じゃ」っていうのは・・・?
四谷先生:たぶん、この歌詞ね。
二宮 星:「You watch the stars」・・・
二宮 星:
二宮 星:「You watch the」のところがなまって「憂鬱じゃ」って聞こえた、
二宮 星:
二宮 星:ということですか・・・?
四谷先生:そうだと思うわ。音は遠くに行くほどぼんやり聞こえるしね。
三澤 月:先生、もう一点・・・「新月」なのはなぜですか?
四谷先生:それはね、新月の日は、星空が良く見えるからよ。
市ノ瀬 ひかり:星空?
四谷先生:月明かりがない分、星が良く見えるのよ。ほら、見て。
市ノ瀬 ひかり:(N)雲一つない満天の星空が、私たちを見下ろしている。
四谷先生:こんな日は気分がとても良くなっちゃって、
四谷先生:
四谷先生:ここに来ては趣味の天体観測をしながら、歌を歌っちゃうの。
四谷先生:
四谷先生:この時期は獅子座が良く見えるわね。あの方向。
三澤 月:・・・思いもよらないロマンティックなオチ・・・。
市ノ瀬 ひかり:その「憂鬱じゃ」の歌って・・・?
四谷先生:昔・・・流行った私の好きな歌よ。
四谷先生:
四谷先生:「Star Caster」っていう歌よ。
四谷先生:
四谷先生:そういえば三人とも、もう受験でしょ?
四谷先生:
四谷先生:この歌の歌詞にね、こういうのがあるの。
四谷先生:
四谷先生:「憂鬱なんて気持ちを変えるのは 自分自身だ」
四谷先生:
四谷先生:「地味に見える一つ一つの問いが 未来へつながる架け橋」ってね。
四谷先生:
四谷先生:受験勉強、辛いかもしれないけど、3人ならきっとできるからね。
四谷先生:
四谷先生:がんばりなさいね。
市ノ瀬 ひかり:はい!・・・あれ?お城は?
四谷先生:確かにここはお城の跡(あと)だけど・・・今は何もないわよ?
四谷先生:
四谷先生:うーん、もしかすると、私が歌っていたのを、サムライの亡霊か何かと
四谷先生:結び付いて噂になった後、尾ひれがついて七不思議になったのかもしれないわね。
二宮 星:えっ、ちょっとひかりちゃん?大丈夫?
市ノ瀬 ひかり:腰が抜けちゃって・・・たはは・・・。
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市ノ瀬 ひかり:(N)その後、学園の七不思議から、「憂鬱な城」のお話はなくなってしまった。
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:ところが、そのあとすぐに、新しい七不思議が追加されていた。
市ノ瀬 ひかり:
市ノ瀬 ひかり:七不思議って・・・誰が作り出すんだろう・・・?
-おしまい-