台本概要

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タイトル 黒い恋
作者名 月儚(つくも)レイ  (@rose_moon44)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(女1)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 「カフェであなたを見つけた日から、私の世界が変わった。そして、あなたが私に微笑みかけてくれたあの瞬間から、私は…」

とある恋模様を描く、1人語りのような、1人読みの朗読台本になります。ヤンデレ要素があります。

朗読の際のお時間のほうは10分前後ほどかと思います。

女性向け台本にはなりますが、男性の方でもお手にとっていただければ嬉しいです。

ご利用の報告は強制ではありませんが、ご連絡いただけますと非常に嬉しいです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
- 主人公、語り手。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:  0:  0:あなたと出逢ったのは、私の行き着けのカフェ。 0:見慣れたメニューと、変わらない窓からの景色。 0:そんな日常を変えたのは、あなた。 0:あなたがお店に入ってきた時、世界に色が射した。 0:仕草の1つ1つも美しい。 0:この日から、私はあなたしか見えなくなった。 0:  0:翌日からはカフェに行く理由があなたになる。 0:また会えるかな…? 0:不安と共に外を見る。 0:しばらくして、あなたは再び現れた。 0:あぁ…やっぱり、好き。 0:安心感と同時に好きが溢れる。 0:  0:こっそりとあなたが頼んだメニューを聞いて、同じものを頼む。 0:まるで一緒にディナーを取っているようで… 0:思わずうっとりとあなたを見つめる。 0:あっ…目が合ってしまった。 0:どうしよう…気味悪がられるかしら…。 0:怖くて泣きそうになる私に、あなたは微笑みかけてくれた。 0:そう…あなたが私を見て、私にだけ笑みをくれたの。 0:心臓が張り裂けそうだった。 0:この瞬間のこと、私は絶対に忘れない…。 0:私の中はもう、あなたでいっぱいだった。 0:  0:あなたが訪れるのは土日以外のディナーの時間。 0:あなたとお話がしたい…微笑みかけてほしい。 0:もっと近づきたい。 0:そう思う気持ちと、好きすぎて怖い気持ちが混ざってしまって…。 0:結局…臆病な私は、あなたから身を隠すように見ている事しかできなかった。 0:けれど…それでよかった。 0:  0:なのに…あなたと過ごすたび、いけない私になっていく。 0:この近くに住んでいるのかな…? 0:私の中で黒い興味が湧いてきた。 0:  0:知りたい、知りたい…。 0:もっとあなたを知りたい…。 0:もっと、もっと、あなたを見ていたい…。 0:  0:だから私はあなたと一緒に帰ることにした。 0:もう、随分仲良くなったもの。 0:いいわよね…? 0:  0:あなたの背中を遠くから見つめ、着いていく。 0:あなたとの帰り道は、本当にドキドキする。  0:カフェから少し離れたアパートが、あなたのお家。 0:二階の左から3番目…。 0:部屋に入っていく背中に遠くから挨拶をする。  0:今日もありがとう…また、明日ね? 0: 0:あなたへの想いが止められない。 0:ねぇ…そろそろカフェ以外でデートがしたいわ。 0:土日は何をして過ごしているの? 0:暇だったら、どこか連れて行って…? 0:いいでしょ?もう、こんなにも仲良くなったんだもの。  0:  0:日曜日。 0:今日はあなたのお家の前で待ち合わせ。 0:まだかな…まだかな…。 0:お昼頃、やっとあなたが出てきた。 0:ねぇ?今日はどこへ連れて行ってくれるの? 0:いつもよりいっぱいおめかしをした私は、胸躍らせながらあなたに着いていく。 0:あぁ…楽しみ…。 0: 0:連れてきてくれたのは映画館。 0:映画館でデートができるなんて…夢みたい。 0:あなたはどんな映画が好きかしら? 0:なんだっていいわ…あなたとなら、何を見ても楽しいに決まっているもの。 0:  0:わくわくしていると… 0:見知らぬ女が走って来た。 0:あなたはその女を…。 0:嬉しそうに抱きしめる…。 0:  0:…これは…何…? 0:どうして…そんなに幸せそうな顔をしているの…? 0:私と…デートをしているのに…。 0:その女は…だれ…。 0:  0:立ち尽くし、あなたと女を凝視する私。 0:女の方が私に気が付いた。 0:  女:「ね、ねぇ…あの人、知り合い…?」   0: 0: あなた:「えっ…どこ?あの人のこと?いいや…知らない、見たことないよ。それよりほら、映画が始まる。行こう。」  0: 0: 0:二人の会話が聞こえる…。 0:何…? 0:どういう事…? 0:ウソでしょう? 0:ウソよ。 0:  0:あなたは私に微笑みかけてくれた。 0:あの日…その目に私をうつして、私だけに微笑んでくれた。 0:  0:なのに…今の目は…何…? 0:どうしてそんな冷たい目で私を見るの…? 0:知らない…?見たことない…? 0:どうして…? 0:あぁ…あぁぁぁ…嫌…嫌…! 0:ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソよ…こんなの…嫌…!許さない…!! 0:そう…。あは…あはははは! 0:私、全部わかったわ。 0:  0:そうよ、これはウソなの。 0:あなたはウソをついたのね。 0:あの女がいたから。 0:知らない、なんてウソをついたのね。 0:可哀想なあなた…。 0:あの女が、こわいのね…? 0:大丈夫、大丈夫よ…。 0:私が守ってあげる…。 0:あなたに怖い思いなんか、させない…。 0:私達の邪魔は誰にもさせない…。 0:少しだけ、待っててね…? 0:  0:コツ…コツ…コツ… 0:見つけた…。 0:私はついていく。 0:今日はいつもと違う背中。 0:大好きな背中じゃなくて、大嫌いな、小さな背中。 0:もうすぐ、日常が帰ってくる。 0:  0:また、あのカフェで楽しくディナーをとって、一緒に帰ろうね。 0: 0:大丈夫。 0:  0:もう、誰にも邪魔はさせない…。 0:  0:あなたは安心して、待っていてね。 0:  0:  0:(終)

0:  0:  0:あなたと出逢ったのは、私の行き着けのカフェ。 0:見慣れたメニューと、変わらない窓からの景色。 0:そんな日常を変えたのは、あなた。 0:あなたがお店に入ってきた時、世界に色が射した。 0:仕草の1つ1つも美しい。 0:この日から、私はあなたしか見えなくなった。 0:  0:翌日からはカフェに行く理由があなたになる。 0:また会えるかな…? 0:不安と共に外を見る。 0:しばらくして、あなたは再び現れた。 0:あぁ…やっぱり、好き。 0:安心感と同時に好きが溢れる。 0:  0:こっそりとあなたが頼んだメニューを聞いて、同じものを頼む。 0:まるで一緒にディナーを取っているようで… 0:思わずうっとりとあなたを見つめる。 0:あっ…目が合ってしまった。 0:どうしよう…気味悪がられるかしら…。 0:怖くて泣きそうになる私に、あなたは微笑みかけてくれた。 0:そう…あなたが私を見て、私にだけ笑みをくれたの。 0:心臓が張り裂けそうだった。 0:この瞬間のこと、私は絶対に忘れない…。 0:私の中はもう、あなたでいっぱいだった。 0:  0:あなたが訪れるのは土日以外のディナーの時間。 0:あなたとお話がしたい…微笑みかけてほしい。 0:もっと近づきたい。 0:そう思う気持ちと、好きすぎて怖い気持ちが混ざってしまって…。 0:結局…臆病な私は、あなたから身を隠すように見ている事しかできなかった。 0:けれど…それでよかった。 0:  0:なのに…あなたと過ごすたび、いけない私になっていく。 0:この近くに住んでいるのかな…? 0:私の中で黒い興味が湧いてきた。 0:  0:知りたい、知りたい…。 0:もっとあなたを知りたい…。 0:もっと、もっと、あなたを見ていたい…。 0:  0:だから私はあなたと一緒に帰ることにした。 0:もう、随分仲良くなったもの。 0:いいわよね…? 0:  0:あなたの背中を遠くから見つめ、着いていく。 0:あなたとの帰り道は、本当にドキドキする。  0:カフェから少し離れたアパートが、あなたのお家。 0:二階の左から3番目…。 0:部屋に入っていく背中に遠くから挨拶をする。  0:今日もありがとう…また、明日ね? 0: 0:あなたへの想いが止められない。 0:ねぇ…そろそろカフェ以外でデートがしたいわ。 0:土日は何をして過ごしているの? 0:暇だったら、どこか連れて行って…? 0:いいでしょ?もう、こんなにも仲良くなったんだもの。  0:  0:日曜日。 0:今日はあなたのお家の前で待ち合わせ。 0:まだかな…まだかな…。 0:お昼頃、やっとあなたが出てきた。 0:ねぇ?今日はどこへ連れて行ってくれるの? 0:いつもよりいっぱいおめかしをした私は、胸躍らせながらあなたに着いていく。 0:あぁ…楽しみ…。 0: 0:連れてきてくれたのは映画館。 0:映画館でデートができるなんて…夢みたい。 0:あなたはどんな映画が好きかしら? 0:なんだっていいわ…あなたとなら、何を見ても楽しいに決まっているもの。 0:  0:わくわくしていると… 0:見知らぬ女が走って来た。 0:あなたはその女を…。 0:嬉しそうに抱きしめる…。 0:  0:…これは…何…? 0:どうして…そんなに幸せそうな顔をしているの…? 0:私と…デートをしているのに…。 0:その女は…だれ…。 0:  0:立ち尽くし、あなたと女を凝視する私。 0:女の方が私に気が付いた。 0:  女:「ね、ねぇ…あの人、知り合い…?」   0: 0: あなた:「えっ…どこ?あの人のこと?いいや…知らない、見たことないよ。それよりほら、映画が始まる。行こう。」  0: 0: 0:二人の会話が聞こえる…。 0:何…? 0:どういう事…? 0:ウソでしょう? 0:ウソよ。 0:  0:あなたは私に微笑みかけてくれた。 0:あの日…その目に私をうつして、私だけに微笑んでくれた。 0:  0:なのに…今の目は…何…? 0:どうしてそんな冷たい目で私を見るの…? 0:知らない…?見たことない…? 0:どうして…? 0:あぁ…あぁぁぁ…嫌…嫌…! 0:ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソよ…こんなの…嫌…!許さない…!! 0:そう…。あは…あはははは! 0:私、全部わかったわ。 0:  0:そうよ、これはウソなの。 0:あなたはウソをついたのね。 0:あの女がいたから。 0:知らない、なんてウソをついたのね。 0:可哀想なあなた…。 0:あの女が、こわいのね…? 0:大丈夫、大丈夫よ…。 0:私が守ってあげる…。 0:あなたに怖い思いなんか、させない…。 0:私達の邪魔は誰にもさせない…。 0:少しだけ、待っててね…? 0:  0:コツ…コツ…コツ… 0:見つけた…。 0:私はついていく。 0:今日はいつもと違う背中。 0:大好きな背中じゃなくて、大嫌いな、小さな背中。 0:もうすぐ、日常が帰ってくる。 0:  0:また、あのカフェで楽しくディナーをとって、一緒に帰ろうね。 0: 0:大丈夫。 0:  0:もう、誰にも邪魔はさせない…。 0:  0:あなたは安心して、待っていてね。 0:  0:  0:(終)