台本概要

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タイトル 鳥王
作者名 うどんマン  (@hello_udon_don)
ジャンル ファンタジー
演者人数 5人用台本(男5)
時間 60 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 鳥王 本編です!
内容は読んでみたら分かる!!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
クロウ 247 ツンデレ一匹狼 ※(1)の鳥を兼ねる
シロ 123 高身長・高学歴・高収入イケメン ※(2)の鳥を兼ねる
ホール 171 自惚れお坊ちゃん 永遠の二番手 ※(3)の鳥を兼ねる
ホウ 81 アホゥ~! 性格が荒い ※(4)の鳥を兼ねる
スザク 76 威厳がある 絶対的存在 ※(5)の鳥を兼ねる
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:クロウ役はその他名前に(1)のつく鳥を兼ねる 0:シロ役はその他名前に(2)のつく鳥を兼ねる 0:ホール役はその他名前に(3)のつく鳥を兼ねる 0:ホウ役はその他名前に(4)のつく鳥を兼ねる 0:スザク役はその他名前に(5)のつく鳥を兼ねる 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーー 0: ホール:(N)鳥の国、王城前 ホール:(N)鳥たちによる過激なデモ活動が行われている 0: ホール:(N)王室内では外の様子を伺う2羽の王がいた ホウ:だぁー!うるせぇなああああ!! スザク:…騒がしい ホウ:ったくピーチクパーチクうるせぇっての!黙って王の言うこと聞いとけや!!! スザク:(ため息)… ホウ:俺らが最強なんだからよー!!国民のアホゥーー! スザク:おい ホウ:あいつらマジうるせぇよな! スザク:うるさいのはお前だ ホウ:あぁ!? スザク:そんなんだから国民にナメられるんだろう。もっと威厳を持て ホウ:王が王に説教とかウケんな!ギャハハハハ スザク:(ため息)… ホウ:反逆者は皆殺し。おい、今日のやつらはどうするよ!?煮るか?焼くか? スザク:そうだな… 0:王室をノックする音 スズメ(2):コンコン。国王様!国王様!大変でちゅん! スザク:なんだ スズメ(2):城門が破壊されましたでちゅん!一揆を起こした鳥たちがこちらへ向かってきますでちゅん! スザク:逆らう奴は皆殺しだ スズメ(2):では… スザク:どんな手を使ってもいい。必ず鎮圧しろ スズメ(2):本当によろしいので…? スザク:なんだ貴様、王にはむかうか スズメ(2):ひぃーー!ご勘弁を!雀の丸焼きは嫌でちゅん! スザク:だったら、王が絶対なのだと国民にわからせてやれ スズメ(2):イ、イエッサーでちゅん! 0: スザク:…ぐっ、傷が。忌々しい ホウ:あー、もうすぐだな スザク:年に一度の鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい) スザク:やつらが、今年もエントリーしているらしい ホウ:いいじゃんいいじゃん燃えるねぇ スザク:譲ってたまるか、せっかく得た王の地位を 0:傷をさするスザク ホウ:勝ちゃいんだろ、勝ちゃ!ぜってぇ負けねぇよ! スザク:威勢ばかりいいやつが ホウ:アホゥーー! スザク:頼むぞ、相棒 ホウ:おうよ! 0: スザク:(M)神に傷をつけたこと後悔させてやる スザク:楽しみだ。なぁ?カラス… 0: 0: 0:------------------- 0: 0: 0:ゴミ捨て場 0:一羽のカラスがゴミを漁っている クロウ:ぶえっくしょい!! クロウ:うー、さびぃ クロウ:ちっ、今日はプラの日かよ。ついてねぇ… 0:カラスの腹が鳴る クロウ:…どうすっかな クロウ:餓死ってのは笑えねぇって クロウ:とりあえず、別の捨て場に行ってみるか 0: ホール:おーい、君、君!ちょっと待ってくれ~ クロウ:なんだ…? ホール:やぁ クロウ:…どうも ホール:ちょ~っとお尋ねしたいんだけど、いったいこんなところで何をしているんだい? クロウ:何って、ランチだよ、ランチ ホール:えぇ!?ゴミ捨て場でかい!?!? クロウ:…驚きすぎだ ホール:いやはやどうして信じられないよ クロウ:なんだお前 ホール:冗談きついって(笑) クロウ:おい、冷やかしなら帰れ ホール:ソーリー、非礼を詫びよう。気を悪くさせちゃったかな クロウ:別に。空腹のせいで、最初からご機嫌斜めだ ホール:無愛想さんなんだねぇ クロウ:… クロウ:…じゃ ホール:おいおい~! クロウ:何だよ ホール:この僕を置いて、いったいどこへ行くつもりだい クロウ:ああ? ホール:まさか僕を知らないのかい君は!? 0:バサーッ 0:クジャクは羽を広げてみせる 0:金色の羽がピカピカとまぶしい ホール:いやはやいやはや~ クロウ:おー!ピカピカ…!!! クロウ:(咳払い) クロウ:…羽なんか広げてどうした ホール:うふふ、光物に食いついたね。所詮はカラスといったところか ホール:僕はクジャーク伯爵の息子だぞ?まったく、僕に名乗らせるなんて大したカラスだよ クロウ:…ああ クロウ:そうか、良かったな ホール:え、それだけ? ホール:僕は財閥の御曹司だよ!?「ホール様ステキィ」とか、「羽、綺麗だねぇ!!」とかさ、もっと無いわけ?? クロウ:金持ちクジャクが貧乏カラスに何の用だ ホール:やれやれ~ ホール:僕はね、君に頼みがあって来たんだよ クロウ:頼み…? ホール:フフフ ホール:僕の相棒にならないかい? クロウ:… クロウ:…は? ホール:「鳥王(トリキング)」僕はその相棒を探しているのさ ホール:こんなチャンス二度とないよ!君はこの僕に選ばれたんだ! クロウ:意味がわからん ホール:さぁ相棒になってくれるね? クロウ:断る ホール:どうしてさ!この僕がお願いしているんだよ? クロウ:その態度が気に食わねぇんだ!何様のつもりだお前 ホール:御曹司様だ! クロウ:俺を相棒にして何のメリットがある。もっといいやつがいるだろ ホール:えぇ~? クロウ:俺の全身が言ってる。お前とは合わねぇ ホール:つれないなぁ クロウ:言っとくけど、会ってまだ5分の初対面な ホール:僕はそんなことないよ クロウ:は? ホール:ずっと見てきたからね ホール:君がこの国の救世主になるんだ クロウ:… ホール:次期国王候補、型破りのクロウ クロウ:…っ! クロウ:何を知っている ホール:知ってるも何も有名じゃないか。君は昨年の鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい)のファイナリスト ホール:そして、今年最も期待されている選手 ホール:まさかこんなところでゴミ漁りをしているなんて思わなかったけど クロウ:ゴミ漁りじゃなくてランチな ホール:ちょっとガッカリっていうか、君の力を疑い始めてるっていうか クロウ:…あのな。勝手に期待されても困るんだよ。今年は出るつもりもねぇし ホール:そんな!舞闘会はペア戦だっていうのに…! クロウ:悪いな ホール:昨年の相棒も君を待っているんじゃないのかい? クロウ:…どうだかな ホール:ああ、仲違いしたままなんだね クロウ:…どこまで知ってやがる ホール:僕にとっては好都合だけどね。君を独り占めできる クロウ:お前、王になりたいのか。だったら尚更、他をあたれ ホール:えぇ…?僕なら君を勝たせてあげられるのに クロウ:余計なお世話だ ホール:どうして…! クロウ:相棒なんかいらないからだ。いいとこのお坊ちゃんはフカフカのベッドでおねんねしてな。舞闘会なんて綺麗な羽に傷が入るだけだぜ クロウ:ほら! 0:傷口を見せるカラス ホール:ぎょええ 0:立ち去ろうとするカラス 0:電柱に貼られたポスターが目に入る クロウ:(M)鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい) クロウ:(M)あれから、一年… 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホール:(N)鳥の国 ホール:(N)絶対王政が敷かれるこの国では毎年次期国王を決める舞闘会が開かれている ホール:(N)2対2のダブルス戦に勝った組が一年間国をおさめるのだ 0: インコ(3):さぁ決勝に勝ち上がったのは、スザクとアホウドリ、カラスとハトのチーム! ホウ:アホゥ~!アホウドリのホウ様参上~!いっぱい暴れるぜぇ~? スザク:スザクだ。これから国を担うのはこの俺たちだ。国民の皆にはますますの繫栄を約束しよう。待っていろ シロ:レース鳩科のハト、シロです。決勝の舞台に立てること、光栄に思います クロウ:カラスのクロウだ。…よろしく インコ(3):では両者、位置について下さい 0: シロ:はははっ クロウ:どうした シロ:お前、緊張してるだろ? クロウ:んなわけあるか…! シロ:いつも通りやればいいからさ クロウ:俺はいつも通りだ シロ:終わったら美味しいもん食べに行こうな、相棒 クロウ:おう。その時は俺が奢ってやんよ シロ:はははっ、楽しみにしているよ 0: ホウ:神とその使い手、スザクとホウ様だ!チームスザク砲!豪快にぶっ放すぜぇ! スザク:なんだそれは。やめろ、安く見えるだろ ホウ:あ?この良さがわかんねぇってのか!? ホウ:お前は硬いんだって~。筋肉凝り固まってんじゃねぇの?試合前だぜ、大丈夫?ほら肩もみもみ~ スザク:やめろ 0: インコ(3):今まさに、次期国王が決まろうとしていますっ! インコ(3):鳥王舞闘会、決勝ラウンド、はじめ!!! 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホウ:アホゥ~~! インコ(3):おっとホウ選手、開幕と同時に飛び出したっ!! ホウ:アホゥパーーンチ!! クロウ:あっぶね! シロ:大丈夫か! クロウ:いきなり仕掛けてきやがった ホウ:ほらほら、よそ見してっと死ぬぜぇ? クロウ:死ぬのはお前だ「ブラックフェザー!」 ホウ:ひらり~!ハッ!神がカラスとハトなんかに負けるかよ!! クロウ:お前はただの野鳥だろうが! ホウ:カーカーうるせぇなぁ!実力差、見せつけてやんぜぇ~?? インコ(3):ホウ選手、羽を大きく広げ、構えのポーズ!これはあの技かぁ~? スザク:よかろう。「羽、満開!!」 インコ(3):あたり一面、羽が舞う! シロ:視界が…! クロウ:くそ、なんも見えねぇぞ! ホウ:今だ!「ウルトラスプラッシュ!」アホゥ~~!! インコ(3):消化器にためた魚の乱れ撃ち! クロウ:汚ぇ! シロ:私がガードする!「ホーリーフェザー!」 クロウ:ナイス! インコ(3):司令塔のスザク選手、前線で戦うホウ選手といったところか! シロ:よし、クロウ、反撃だ!まず奥のスザクをうつ クロウ:おう! シロ:「モノクロ クロウ:トルネード!」 スザク:フン。「ゴッドトルネード!!!」 クロウ:なっ…! シロ:技を打ち消した…!しかも上位互換で スザク:試合を黙って見ているのは、戦えないからではない。俺が出るまでもないからだ ホウ:アホゥ~!アホゥ~! インコ(3):モノクロチーム、手も足も…、いや手羽先も足も出ない…! スザク:「ゴッド・インフェルノ」 クロウ:あちちち シロ:クロウ! ホウ:お前はこっちだ!「ウルトラスプラッシュ!」 シロ:…っ! ホウ:ギャハハハ! シロ:「ダヴ」 ホウ:ほわ~、なんか幸せな気持ちに シロ:聖なる祝福。本来ならば結婚式の会場で魅せる技だが。この癒しの魔法で少し時間稼ぎを ホウ:なんか俺様、癒されちゃってる~ シロ:クロウ!今だ! クロウ:おう! クロウ:「ブラックフェザー・ランス!」 ホウ:ほわ~ スザク:ホウ、しっかりしろ! クロウ:当たれーーー! ホウ:あれぇ?すり抜けてったよぉ~ スザク:なにっ インコ(3):槍のように鋭い羽がホウ選手を超え、そしてスザク選手にささる! スザク:ぐはっ ホウ:…っ!スザク!! クロウ:狙いはずっとお前の方だったぜ? スザク:あ… スザク:ああ… スザク:あああああああああああああああああ!! クロウ:なんだ…? スザク:傷が…。この俺に傷が… スザク:神であるこの俺に傷がああああああ!!!! シロ:すごい覇気だ…! ホウ:や、やべぇ… クロウ:やっと本気になりやがったか ホウ:俺は知らねぇからな~? シロ:今までとは比べものにならない、桁違いな何かを感じる スザク:俺に傷をつけたその罪、死をもって償え インコ(3):怒り狂ったスザク選手!実況席にまでその覇気が感じられます! スザク:「真・ゴッドトルネード!!!」 クロウ:だあああ シロ:ぐあああ ホウ:いだだだだだ、お、俺まで!? インコ(3):放たれた竜巻の中を舞う無数の羽が選手を襲う! シロ:味方を巻き込むなんて…! ホウ:あいつ、こうなったら手がつけられねぇんだ クロウ:…っ!好き勝手暴れやがって…! シロ:がはっ ホウ:だぁああ スザク:死ねぇえええ! クロウ:(M)あいつ、自我を失ってやがる クロウ:なら…今がチャンスか シロ:…クロウ? クロウ:よし、俺にまかせろ シロ:やめておけ! クロウ:怪我を恐れてちゃ始まらねぇだろ シロ:今近づくのは危ない! クロウ:舞闘会なんざ、はなから危ない大会だ シロ:今向かえばただの怪我では済まないぞ。それが致命傷になって… クロウ:そんなの、参加した時から覚悟の上だ シロ:無茶をするなと言ってるんだ!何かいい方法を考える。だから早まるな!今じゃない! クロウ:いや、今だ! シロ:クロウ! クロウ:普通に戦って勝てる相手じゃないのはお前も分かっただろ スザク:ああああああ クロウ:俺は、やる インコ(3):クロウ選手、この狂気的な竜巻の中を立ち向かっていくと言うのでしょうか…! クロウ:俺が止める…!!だっ…! ホウ:あいつ、マジでいきやがった…! シロ:クロウ…!! スザク:「羽、満開!!!!!!」 0: 0: 0: クロウ:前が…! シロ:四方八方から攻撃を受けているのに、視界まで奪われたら…! クロウ:うっ…! 0:前へ クロウ:ぐっ…! 0:前へ クロウ:ぐはっ…! 0:前へ クロウ:あれ、意識が…。俺はどこへ向かっている?前が全く見えねぇ…… クロウ:ぐはっ、血…?あ、やべ、意識が…、とにかく、前へ、前へ…進まねぇと……… 0: 0:…………… 0: 0:……… 0: 0:… 0: 0: クロウ:ここは…? クロウ:うっ… 0:病棟 シロ:おはよう クロウ:シロ…? シロ:生きてただけでも奇跡だよ クロウ:俺… シロ:… クロウ:ああ、そっか シロ:… クロウ:悪ぃ。負けたんだな、俺ら シロ:… シロ:そんなことはどうだっていい クロウ:…? 0: シロ:なぜ、無茶をした クロウ:は? シロ:なぜ無茶をした!お前は死ぬかもしれなかったんだぞ!! クロウ:…大袈裟だな シロ:ふざけるな!! クロウ:褒めてくれてもいいんじゃねぇの?俺、よく頑張っただろ…? シロ:私は、命を投げ出すような勇気をカッコイイとは思わない クロウ:あ? シロ:ましてや、これから王になろうという者なら尚更。己の命が自分だけのものではないということを理解しておくべきだ クロウ:勝つためにはそうするしかなかっただろ。…まぁ勝てなかったけどさ シロ:私は勝利なんかよりお前の命の方が大切だ クロウ:勝利なんか、って。その言い方はねぇだろ。勝つために頑張ってきたんじゃねぇか シロ:生きていれば、何度だって挑戦できる クロウ:俺はあの試合に全力をかけてた!!お前はそうじゃなかったってのか…!? シロ:私も同じ気持ちだ クロウ:なら… シロ:お前が無茶をするとわかった時点で、無理にでも止めるべきだった クロウ:なんも同じじゃねぇじゃねぇか…! シロ:私は… クロウ:出てけよ シロ:…っ クロウ:出てけ…! シロ:お前に無茶をしてほしくなかった シロ:本当に心配だったんだ クロウ:相棒なら俺のこと信じろよ クロウ:信じてくれよ シロ:… シロ:そうだな シロ:私も大人げなかった シロ:お前も頭を冷やせ シロ:それまで 0: 0: シロ:解散だ 0: 0: クロウ:…っ!! クロウ:ああ、お前の相棒なんざこっちから願い下げだ! シロ:そうか クロウ:ほら、さっさと帰れよ!! シロ:…じゃあな。お大事に クロウ:… 0: 0: クロウ:俺のこと、認めてくれよ クロウ:…くそ!!!! クロウ:ぐっ…傷が… クロウ:くそが…! 0: 0: クロウ:ちっ、やなこと思い出しちまった 0:カラスの腹が鳴る ホール:お腹、空いているんだよね? クロウ:空いてない ホール:はぁ… ホール:僕の相棒になるなら好きなだけ食べさせてあげるよ? クロウ:好きなだけ…? ホール:フフフ、お金はこんなにある クロウ:ん~~~ クロウ:いや、でもなぁ ホール:…何を天秤にかけているんだい クロウ:お前 ホール:むっ クロウ:財産で威張られてもなぁ? ホール:まったく失礼しちゃうね。僕の寛大な心に感謝したまえよ ホール:これは正真正銘、僕のお金だ。働いて得た、ね クロウ:まじか ホール:僕はあの名門、鳥貴族校出のエリートなんだよ クロウ:ん、知らねぇな ホール:君が無知なだけだからね? クロウ:意外とご立派なのはわかった クロウ:お前、やるな ホール:カチン。そこまで徹底していると逆に好感がもててくるよ クロウ:そんなエリートが戦うのか? ホール:関係ないさ。ハトも出場していたしね クロウ:ハト…?お前あいつの知り合いか? ホール:同級生だよ。彼も鳥貴族校出のエリートさ クロウ:まじか!? ホール:君、何も知らないんだね… ホール:彼はいつもトップにいた。成績だけではない、私生活でもたくさんの鳥たちに囲まれて クロウ:ああ、なんかあいつモテるよな ホール:この僕を差し置いて…! クロウ:ん? ホール:ううん、何でもないよ ホール:とにかく、僕は王にならなければならないんだ。力を貸してくれたまえよ クロウ:あいつはエントリーしているのか…? ホール:ああ、確かそのはずだよ クロウ:そうか ホール:… ホール:くだらないなぁ クロウ:ああ? ホール:ちっぽけだ ホール:会うのが気まずいとかそんな理由で断らないでくれたまえよ? クロウ:なんだお前 ホール:ほら見てみなよ 0:クジャクが指さす案内板には 0:たくさんの紙が貼られている ホール:お願いボード クロウ:これがどうした ホール:ここには、たくさんの願い、訴え、苦悩が貼られている ホール:君以上に悩んでいる鳥がこんなにいるんだよ クロウ:… ホール:誰かが叶えてやるべきなんだよ! ホール:「これ以上の献上金はお許しください」「どうか私のヒナを奪わないで」 ホール:どうしてこんな世の中なんだと思う? クロウ:それは ホール:全ては王だ。僕はこんな世の中を変えたいんだよ クロウ:…今までちゃんと見てこなかったけど、想像以上にひでぇ世の中なんだな ホール:ただ王が得するだけの国になってしまっている。だから、舞闘会に参加するやつらもそんな野心家ばかりだ ホール:でも君は違う ホール:そう思ったんだ クロウ:… ホール:一緒に国を変えよう ホール:僕の相棒になってくれませんか クロウ:… クロウ:…エントリーは済んでんのか? ホール:え? クロウ:舞闘会のエントリーは済んでるんだろうな? ホール:あ、ああ クロウ:今日の昼、だろ?遅れちまうぞ ホール:いいのかい? クロウ:お前から誘ってきたんだろうが ホール:うん! 0:カラスの腹が鳴る クロウ:あーくそ、まずは腹ごしらえだな クロウ:あ、言っとくが、腹が減ったからタダ飯食わしてもらおうとか、金に目がくらんだとか クロウ:そんなんでオッケーしたわけじゃないからな? ホール:だろうけど、そこまで言われるとそうなんじゃないかなって思ってくるよ クロウ:… クロウ:ほら行くぞ、相棒 ホール:…っ!! ホール:ああ!! 0: 0: クロウ:俺、ステーキが食いたい ホール:フフ、僕にまかせたまえよ! 0:バサーッ クロウ:おお~!ピカピカ~!! 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: スズメ(2):ちゅんちゅん!鳥王舞闘会、開会式でちゅん! スザク:国民の皆さん、本日はお集まりいただきありがとう スザク:現国王のスザクだ スザク:年に一度の鳥王舞闘会を開催する。俺も今日という日を楽しみにしてきた スザク:だが スザク:うーむ、別の意味で心待ちにしていたものも多いと見える。なぁスズメ? スズメ(2):そ、そのようなことは決して…! スザク:いいのだよ。舞闘会は皆に与えられる下剋上のチャンス、平等の権利だ。強いものが勝つ。いたってシンプルで素晴らしい制度じゃないか スザク:俺が王になれたのもそのおかげだからな スズメ(2):新しい…王様… スザク:国民よ、よく聞け スザク:大した努力もせずピーチクパーチク嘆くだけの鳥は、この国には必要ない スザク:結果が全てだ。この世は弱肉強食なのだよ スザク:不満があるなら、俺を倒してみろ。今日はそういう日だ。全力でこい スザク:俺はそれを迎え入れ、返り討ちにする。命をかけろよ スザク:フハハ、ま、楽しみにしているよ スズメ(2):は、拍手喝采でちゅん。す、素晴らしい挨拶をありがとうございますでちゅん。。。 ホウ:そう怯えんなって!せっかくの舞闘会、楽しもうぜ!ほ~らよっ! スズメ(2):た、高い高いでちゅん!! ホウ:ギャハハハハ ホウ:あ、俺はホウな。よろしくぅーー インコ(2):初戦は現国王、スザク様・アホウドリ様のチーム、対するは可愛いシマエナガとヒヨコのチームです! ぴーよん(5):ご紹介に預かりましたヒヨコでっぴ。頑張るでっぴ ぱったー(3):シマエナガ。ぱたぱたするよっ! ホウ:なんだなんだ?ガキのチームか!?随分となめられたもんだな! ぴーよん(5):それはこっちのセリフだっぴ!もうお前たちの好きにはさせないでっぴ インコ(2):威勢ではヒヨコちゃんも負けてないぞぉ! ホウ:アーーホーーゥ!! ぴーよん(5):ぴーー! ホウ:ちょっと脅かしただけでこれだ ぱったー(3):きゃー!がくがく、ぶるぶる インコ(2):シマエナガちゃんは地面にうずくまってしまいましたが、これは大丈夫かぁ? ぴーよん(5):ぱったー、いくでっぴ! ぱったー(3):ほんとにやるのぉ?勝てっこないよー ぴーよん(5):それでも、立ち向かうんだっぴ!かたきをうたなきゃでぴ! ぱったー(3):わかったよぉ。シマエナガ、ぱたぱたするよっ! インコ(2):おぉー!かっこいいぞぉー! ホウ:ギャハハハハ ぴーよん(5):ライドオン!ぱったーの頭にちょこんでぴ! ぱったー(3):レッツゴー!アリーナ! ホウ:アホゥ~キッ~ク! ぱったー(3):うわぁ~! ぴーよん(5):いたいでぴ!いたいでぴ!! ぱったー(3):ぴーよん大丈夫ぅ?? ぴーよん(5):ぐすっ。負けたくないでぴ。。。 ぱったー(3):僕もだよぉ。うえ~ん ホウ:だから遊びじゃねぇんだっぴよ~?ここにいるってことは、命かけてきたってことだよなぁ? ぱったー(3):あわわわわ ホウ:なぁ!?!? ぴーよん(5):ぴーーー!! 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: インコ(2):っとこちらは、鷲と鷹、カラスとクジャクのチームです! ホール:うわあああ! ホール:ひぃいい…! ホール:どっひゃあああ!! クロウ:避けろ! ホール:み、右かい!?それとも左かい…!? クロウ:どっちでもいい! ホール:明確な指示を…! クロウ:どっちでもいいから! イーグレ(2):…呆れた ファルコ(4):まるでチームワークがなっていませんね ファルコ(4):兄さん、これなら僕一人でも勝てそうです イーグレ(2):フン、言ってやんな クロウ:お前、あんだけ偉そうなこと言っといて全然ダメじゃねぇか! ホール:実技は苦手なんだよ…! ファルコ(4):「スカイホーク!」 ホール:ひぃ…! クロウ:俺は防御型じゃねぇかんな、自分の身は自分で守れよ! ホール:そんなぁ! クロウ:ったく!「ブラックフェザー!」 イーグレ(2):こっちの黒いのはなかなかやるな ファルコ(4):型破りのクロウ。昨年のファイナリストですからね ファルコ(4):危険をかえりみず勇敢に挑むその無鉄砲さには定評があります ファルコ(4):どうやら今年は相棒が違うようですが ファルコ(4):彼は…? ホール:僕かい…?? 0:バサーッ ホール:かの有名なクジャーク伯爵の息子、エリート御曹司のホールさ!ちゃんとチェックしておきたまえ! イーグレ(2):おー ファルコ(4):クジャーク伯爵家のお坊ちゃんですか…。なぜこのようなところに ホール:いろいろと事情があるのさっ! 0:バサーッ クロウ:意外と余裕そうだな ホール:それほどでも~ クロウ:褒めてない ホール:僕だって魔法の一つや二つ使えるんだからね? ホール:見たまえ!「キラキラ☆ホールスペシャル!」 0:キラキラキラキラ イーグレ(2):うおっ! ファルコ(4):兄さん! ホール:どうだい僕のオリジナル魔法だよ。凄いだろ…! イーグレ(2):確かにすごいが クロウ:ネーミングセンスがくそダセェ ファルコ(4):う、うん ホール:はぁ!?この僕を侮辱するのも大概にしたまえよ??「スーパーウルトラ級☆プリティフラーーッシュ!」 イーグレ(2):なんだと…! ホール:僕を怒らせたこと、あの世で後悔するんだなっ クロウ:いちいち恥ずかしいやつ! ホール:♪~ イーグレ(2):「ペックの連撃!」 ホール:痛たたたたっ…!!! イーグレ(2):お前を怒らせたことが、何だって? ホール:な、ななな イーグレ(2):ちょっと魔法が使えるからって自惚れすぎだな。狙いが甘いし、まるで使えこなせていない ホール:そんな…! イーグレ(2):「ダークネスフェザー!」 ホール:ひぃいい クロウ:「ブラックフェザー!」 ホール:カラス君! クロウ:いいから戦え…! ホール:わ、わかった「プリティ… ファルコ(4):「スカイダイブ!!」 ホール:うわああ…! クロウ:あきらめんな! ホール:そんなこと言ったって避けなきゃ危ないよ! ファルコ(4):あーあ、次の動きを読まないとダメじゃないですか…!ほら、こっちですよ? クロウ:左! ホール:え、あ、ああ…! ファルコ(4):おっと、かわされてしまいましたぁ クロウ:よし…! ファルコ(4):なーんてね イーグレ(2):後ろだぜ クロウ:なっ…! イーグレ(2):「ダークネスフェザー!」 ホール:うわあああああ クロウ:ホール!! ファルコ(4):息ぴったりでしょう?ペア戦は連携が重要なんですよ ファルコ(4):鷲のイーグレ、鷹のファルコ。兄さんと僕は幼い頃からずっと一緒、お互いの考えていることがわかるんです… ファルコ(4):これ以上の戦いには意味が無いかと。降参することをオススメします クロウ:誰が降参なんか…! ファルコ(4):あなたはそうでも相棒はどうでしょう?ちゃんと見てあげたらどうですか…? 0:クジャクは恐怖でふるえている クロウ:… クロウ:…ちっ クロウ:…降参だ 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: 0:下町の居酒屋 クロウ:ズズズ… ホール:… クロウ:ズズ…このうどんうめぇぞ! ホール:… クロウ:おい、のびちまうぞ? ホール:… クロウ:食べないのか? クロウ:かまぼこもーらい!んー、うめぇ! ホール:…もしかして僕に気をつかっているのかい? クロウ:んなことしてねぇよ。誰がお前のために ホール:優しいんだね。でも僕はいっそ怒ってくれた方が… クロウ:うるせぇ ホール:…なんだか君らしくないな クロウ:それはお前の方だ ホール:僕が…? ホール:ああ、そうかもね クロウ:… クロウ:カァーー! ホール:何だよ、びっくりするじゃないか…! クロウ:飯が不味くなる!! ホール:ごめん クロウ:飯が不味くなるって!! ホール:あはは クロウ:勝負のことはどうだっていい。…命の方が大事だからな ホール:命の方が…? クロウ:ちっ、前に聞いた誰かのセリフっぽいな ホール:僕のことを想ってくれてありがとう ホール:でも ホール:やっぱり勝てないんだって思い知らされた クロウ:…あ? ホール:どんなに頑張ってもやつを越えることはできないみたいだ クロウ:…やつ? ホール:君の相棒のことだよ クロウ:…お前、シロと同級生つってたか? ホール:うん ホール:彼は学校一の優等生だった。常に先を行く、そんなやつ。成績も、成りも、完璧だよ ホール:僕の欲しいもの、全部持ってる。何でも持ってるんだ。取り巻いてたやつらも、全部流れていったよ クロウ:そうか ホール:僕はずーっともてはやされて生きてきたからね。それがどうしても悔しくて ホール:やつに勝てるのは何だろう。財力?でもこれは僕の力じゃない。家庭の… ホール:そんな時、ハトが言ったんだ。「君はすごいよ」なんて ホール:やつの笑顔は卑怯だ ホール:屈辱だった。この上ない劣等感。僕はクジャクだぞ?ハトなんかに負けるわけがないのに…! 0: ホール:そんな彼が唯一成しえなかったことがある ホール:「鳥王舞闘会」 ホール:僕がもしその大会で優勝できたなら。あいつと同じ条件で勝てたなら ホール:紛れもない、僕の勝ちなんじゃないか ホール:…その結果がこれだ クロウ:… クロウ:そういうことかよ。なんだ、俺を相棒にしたかったわけじゃねぇのかよ ホール:…ごめん クロウ:謝んなよ!余計惨めになるわ! ホール:ごめん クロウ:けどまぁ、お前の気持ちもわからんでもない ホール:え? クロウ:相棒だったからな クロウ:確かにシロはすげぇやつだけど。凄すぎて、俺は比べようとも思わねぇな ホール:身に余る境遇に自信が追いつかないんだ クロウ:お前がすげぇのもわかってるから、負けてるとかでもねぇんじゃねぇか? ホール:それでも勝ちたい クロウ:あいつのこと認めてんだな ホール:…ああ クロウ:心から信じ合えるのが相棒だよな クロウ:「俺を認めろ」なんて言って、相棒を認めてなかったのは俺だったから クロウ:今日の舞闘会だって… ホール:ううん、それは僕が悪かったよ クロウ:お前のいいところは、相手の優れている点を認めて、それを越えようと努力できるところだな ホール:僕のいいところ… クロウ:迷わず行動できるなんて、すげぇやつじゃん ホール:まさか君がそんなことを言うなんて… クロウ:俺を何だと思ってんだ ホール:悪魔か閻魔か… クロウ:この野郎…! ホール:あっ!また僕のかまぼこを…! クロウ:うめぇ~! ホール:…フフ クロウ:笑顔、可愛いじゃん。誰かと比べる必要ねぇよ ホール:…っ! クロウ:ネギはやるわ ホール:カラス君 ホール:ちょっと手、握ってもいいかな…! クロウ:気持ち悪いわ!!!! ホール:えぇ~? ホール:なんか、相棒っていいな クロウ:今更すぎんだろ 0:テレビの中継が目に入る クロウ:お、決勝戦、始まるみたいだな ホール:勝ち上がったのは… インコ(3):鳥王舞闘会、決勝戦~!! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):会場にはウグイス会長に来ていただきました! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):元気な挨拶ありがとうございます ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):そうですね、私もわくわくしてきました! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):さぁ決勝に勝ち上がったのは、現国王、スザク様とアホウドリのホウ様です! インコ(3):圧巻の強さで王の座を譲りません! インコ(3):対するは、ハトのシロ選手!こちらも昨年に続いて連続でのファイナリストとなります インコ(3):会長、いかがですか? ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):えぇ、まったくです シロ:お久しぶりです。こうしてまた決勝の舞台で会えたこと、光栄に思います ホウ:ハトゥ~! シロ:よろしくお願いします ホウ:おいおい、相棒はどうしたぁ?お前一羽で戦うってのか?ルールを知らねぇアホゥなのかぁ~? シロ:相棒ならいます ホウ:どこだよ シロ:…遅刻をお許しください ホウ:遅刻ぅ~?? シロ:それまでは私一羽でお相手致します ホウ:アホゥ!!! シロ:(M)…クロウ ホウ:馬鹿にしやがって!一羽で俺様たちの相手だと!! シロ:この通りです 0:地に頭をつけるシロ ホウ:アホゥが!! スザク:まぁいいじゃないか。たった一羽で決勝まできたんだ。大したものだよ スザク:貴様のその勇姿をたたえて、俺も本気で相手してやろう スザク:せいぜい思い知れよ。昨年のカラスのようにな シロ:…っ! シロ:私が、この国を守る…! インコ(3):「鳥王舞闘会」二対一とは前代未聞ですが、現国王の許可がおりましたので試合を始めさせていただきます インコ(3):今年の王が決まる、国中大注目の試合です。両者、位置について下さい スザク:ああ シロ:…っ ホウ:フン インコ(3):それではまいりましょう。鳥王舞闘会、決勝ラウンド ウグイス会長(1):ホー… ウグイス会長(1):ホケキョ! 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホウ:アホゥ~~! インコ(3):ホウ選手、開幕と同時に飛び出したっ!! ホウ:アホゥパーーンチ!! シロ:フンッ! ホウ:アホゥキーーック!! シロ:…っ! シロ:「ホーリーフェザー!」 ホウ:守ってるだけじゃ勝てねぇぞぉ~? シロ:(M)厄介だな。スザクを討つ前にまずはこっちから…? シロ:「ホワイト… スザク:「ゴッド・インフェルノ!!」 シロ:…っ! スザク:お前の羽はよく燃えるなぁ ホウ:ほらほら、どうしたぁ? シロ:私は負けない!「ホワイト・トルネード!」 ホウ:ひらり~!ギャハハハハ シロ:「ダヴ」 ホウ:ぐぬ… ホウ:ほわ~、なんか酔っ払ったみてぇだぁ~ スザク:たく、しっかりしろ! シロ:これでしばらく戦えないだろう。貴方も…!「ダヴ」 スザク:そんな子供だましが効くとでも シロ:戦略ですよ。こういうのが大切なんだ。今は一羽だから、尚のこと スザク:神の叫び「ボイス・クレシェンド」 0:あああああああ~~~ シロ:み、耳が…! ホウ:な、なんだなんだ!? シロ:アホウドリが目を覚ました…! スザク:フン。貴様の技など他愛もない スザク:だが、確かに力はあるようだ。俺の次の次の次くらいにはな シロ:…っ! スザク:どうだ?俺の相棒になるか シロ:なんだと ホウ:そりゃないぜぇ~ シロ:お断りだ。私には心に決めた相棒がいる。貴方の相棒になるくらいなら、私は一羽で十分だ スザク:俺の誘いを断るか。ならば、地獄で後悔をしろ。天罰を下す ホウ:…ゴクリ スザク:「神の雷(いかづち)」 シロ:…っ! ホウ:ぎょええええ シロ:防ぎ…きれない…! スザク:フハハハハ、己の未熟さを恥じながら死ねぇ! シロ:うわあああ…! 0: クロウ:「ブレイブ・ガード!!!」 スザク:…っ! スザク:お前は… シロ:クロウ…! クロウ:よぉ シロ:遅いじゃないか ホウ:てめぇは…! クロウ:カラスのクロウだ。よろしくな スザク:カラス…! ホウ:部外者が割り込んでくんじゃねぇ!ルール違反だぞ! シロ:「相棒は遅れてくる」と、言ったはずですが ホウ:あぁ!? クロウ:相棒が頑張ってる時に、俺だけメシなんか食えるわけねぇだろ シロ:…クロウ ホール:ちゃっかりおかわりしてたけどね ホウ:今度は誰だぁ!? シロ:君は ホール:フフフ、僕かい?僕はねぇ… 0:バサーッ ホール:クジャーク伯爵家の息子、笑顔が素敵なホールだよっ! クロウ:(ため息)大した度胸だぜ シロ:クジャク君じゃないか ホール:カラス君の相棒は僕だよ?ハト君は黙って見ておきたまえ シロ:え、そうなの? クロウ:ん?あ、ああ、まぁ… ホール:フフフ クロウ:ってかお前は戦えねぇだろ。俺とシロでやる! ホール:いたっ、何するんだい! シロ:相棒に手をあげるなんて感心しないなぁ クロウ:~~っ、悪かったって スザク:ククク、フハハハハ!! スザク:いいだろう。貴様とはもう一度戦いたいと思っていた ホウ:おい、マジで言ってんのか!? スザク:お前も乗り気だっただろうが スザク:晴れの日も雨の日も、貴様を忘れることはなかった スザク:…カラス。貴様につけられたこの忌々しい傷が、俺をあざ笑うんだ クロウ:ふーん。今度はどこにつけてほしい? シロ:クロウ! スザク:貴様…! スザク:貴様ぁあああああ! クロウ:わりぃ スザク:貴様だけは許さん。今度は生きてなど返さんからなああああ!!! シロ:…責任とれよ クロウ:大丈夫大丈夫、勝ちゃいいんだろ? シロ:まったく、調子のいいやつだ ホール:君たち、僕のことを忘れてないかい? クロウ:お前、まだいたのか ホール:…っ!さっきは僕のこと大好きだって言ってくれたのに! クロウ:言ってねぇわ! シロ:へぇ~大好きねぇ… クロウ:…なんかめんどくさいことになってんな クロウ:いいからやるぞ!俺たちで、この国を守るんだ! シロ:ああ ホール:まかせたまえ! 0: 0: 0: スザク:「ゴッド・インフェルノ!!」 ホール:うわあああ! クロウ:言わんこっちゃねぇ シロ:「ホーリーフェザー!」クジャク君はここに隠れてて! ホール:あ、ああ! クロウ:「ブラックフェザー!」 ホウ:「ウルトラスプラッシュ!」 ホール:ひ、ひぃい ホウ:数が増えたかと思ったら、とんだお荷物じゃねぇか。ハンデしょったな! クロウ:うるせぇ!シロ、いくぞ シロ:ああ。「モノクロ クロウ:トルネード!」 スザク:「ゴッド・トルネード!!」 クロウ:ちっ スザク:学習をせんな。昨年と同じではないか クロウ:本当にそうか? スザク:なに…? クロウ:はああああああ!! スザク:くっ、力が強くなっている…だと! クロウ:ふん スザク:なぜだ…!貴様らは仲違いをし、ずっと疎遠だったはず…!協力技で真価を発揮するなどありえん! クロウ:仲直りしたからだ スザク:ふざけやがって…! シロ:さすがだ。私の相棒は強いな スザク:ホウ、何をしている!さっさとやれ! ホウ:きゅ、急に俺様!? スザク:俺の言うことを聞け!! ホウ:わかったよ。チーム「スザク砲」発射ぁああああ!! シロ:危ない! ホウ:おらおらおらおらぁああ!! クロウ:どこ狙ってやがる、俺はここだぜ? シロ:違う!狙いは…! ホール:ひ、ひぃいい!! クロウ:ホール!避けろ!! ホール:わ、わかっているとも…! シロ:クジャク君!! ホール:…っ! シロ:ぐああああ ホール:ハト君…! ホウ:ギャハハハハ、ざまぁねぇな! スザク:クジャク、お前のせいで仲間が大変なことになってるぞ? シロ:ぐっ…! ホール:あ、あああ ホウ:つ~かま~えたぁ!! ホール:うわあ!僕の羽をひっぱるな!やめてくれ!! ホウ:ほらよ、スザク。煮るなり焼くなり好きにしなぁ~ クロウ:ホール!! ホール:た、助けてくれえ!! クロウ:今行く…! スザク:「羽、満開…!!!」 クロウ:くそっ、視界が…! ホウ:ギャハハハハ、ハーハハ!! スザク:終わりだ「真・ゴッドトルネード」 0: 0: 0: クロウ:(深呼吸) 0:覚悟を決めるクロウ シロ:…クロウ クロウ:わりぃ。先に謝っとくわ シロ:私が止めても聞かないんだろ…? クロウ:今回はホールの命もかかってっからな シロ:お前を信じるよ。頼んだ…! クロウ:まかせろ! クロウ:…やっ! 0: 0: 0: スザク:傷つけ、傷つけ、傷つけぇええ! クロウ:うっ…! 0:前へ クロウ:ぐっ…! 0:前へ クロウ:ぐはっ…! 0:前へ クロウ:意識が…。くそ、前が見えねぇ…… スザク:死ねぇええあああ!!! クロウ:ぐはっ、こんなところで…負けられねぇのに…… 0: 0:…………… 0: 0:……… 0: 0:… 0: 0: 0: ホール:バサーッ! クロウ:ん…?何か光って… 0:バサーッ!!! ホール:カラス君!!!! 0:ピカピカと眩しいそれが先を照らしている クロウ:この光は…ホール…? ホール:…こだよ!!僕はここだよぉおおお! クロウ:…っ! 0: 0: クロウ:見えた…!! 0: 0: スザク:フハハハハ、未だかつて俺の竜巻を抜けたものはいない。大人しく、その中で息絶えろ クロウ:いっけぇええええええ!!!! スザク:…む、なんだ!?!? クロウ:「ブラックフェザー・ランス!!!」 スザク:ぐはあああ! ホウ:スザク! クロウ:お前もだ!「ブラックフェザー!」 ホウ:…っ!「アホゥ… ホール:それっ! ホウ:ぐはっ ホール:どうだい?ホールオリジナルのスマイル特盛☆あかだまパーンチ!だよ クロウ:ナイス ホール:情けないところしか見せてないからね。これくらいは クロウ:最強のパンチだな! ホール:…う、うん! 0: スザク:おのれ… クロウ:あらら国王様、傷が増えてっけど、どうしたんでちゅかぁ~? スザク:おのれ…おのれぇええええ!! シロ:クロウ!! クロウ:よしきた シロ:「モノクロ ホール:…スーパー… クロウ:トルネード!!!!! スザク:うがあああああああ ホウ:だぁあああ 0: 0: 0: クロウ:フン クロウ:なぜ俺たちが強いか分かるか? クロウ:仲間を守りたい強い意志があるからだ クロウ:そいつらの為なら、俺は命だって賭けられるぜ? クロウ:もちろん気持ちだけじゃねぇよ クロウ:俺にはこんなにも素敵な相棒がいる クロウ:だから絶対に負けないのさ シロ:クロウ… クロウ:約束する クロウ:この力をこれからは国民のために使っていく ホール:カラス君…! 0: クロウ:フン。精一杯頑張るから文句言うんじゃねぇぞ! クロウ:にっ 0: 0:カラスははにかみ、慣れない笑顔を見せた 0: 0:うおおおおお!!!! 0:会場は大興奮 0:歓声は鳴りやまず、涙を流す者までいた 0:新たな王を迎える喜びの声がいつまでも響いていた 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: 0:ゴミ捨て場 クロウ:だ~~っ!!! シロ:こんなところで何してるの? シロ:国王様っ クロウ:書いてんだよ…お願い事…!! シロ:お願い事? クロウ:ほら、あれ見てみろ! シロ:あれって? クロウ:お願いボード! シロ:ああ、みんなの夢や希望が貼られているやつか クロウ:そう、だから書いてんの! シロ:お前が?私たちは叶える側なんじゃないかな…? クロウ:だったらどうにかしてくれ!!んっ!(ハトに紙を渡す) シロ:「俺に付きまとうストーカー野郎を撃退してください」 シロ:…なにそれ 0:バサーッ、バサーッ クロウ:きたっ! シロ:…? ホール:カラスくーーーん!!! クロウ:でたああ…!!! ホール:でたああ、とは何だい?僕は君の相棒だろぉ? クロウ:しつけぇんだよ! ホール:やぁハト君。調子はどうだい? シロ:元気だよっ ホール:それは結構だけど、う~ん、僕の相棒にちょっかいかけるのはやめてくれないかな シロ:はははっ、それは悪かった。気をつけるよ ホール:<元>相棒のハト君っ クロウ:元カノみたいな言い方すんな ホール:フフフ、午後からは会見が控えている。早く戻って打ち合わせをしよう! クロウ:難しいことはエリートコンビでやってくれ ホール:えぇ~? シロ:ああ。クジャク君、一緒にやるかい? ホール:カァーー! シロ:えぇ? クロウ:何してんだ ホール:威嚇だよっ!この爽やかな笑顔がどうしても気に食わないんだ!! シロ:私のことが嫌いなのかな…? ホール:そんなことは言ってないだろう…! シロ:じゃあ、好きってことでいい? ホール:カァーー!!!! クロウ:何だ ホール:むかつく! クロウ:はぁ ホール:さぁ行くよっ、国王の仕事は大変なのだからねっ!君も遊んでいないで働きたまえ シロ:今日の分なら終わったよ ホール:え クロウ:え シロ:まだ残ってるなら手伝おうか。何をすればいい…? ホール:~~っ!手伝わなくていい!カラス君いくよ! クロウ:やだぁ!! ホール:やだじゃない!! シロ:はははっ 0: シロ:(N)今年の王は三羽でつとめます。なんだかとっても賑やかです 0: クロウ:は・な・せーーーーーー!! 0: シロ:(M)あんなに楽しそうなクロウを見るのは初めてだなぁ 0: ホール:君は僕の言うことが聞けないっていうのかい??僕はねぇ、クジャーク伯爵の… クロウ:それはもう分かったから!! 0: シロ:フフ シロ:(M)私も、君には勝てないと思っているよ 0: シロ:(M)ありがとう シロ:これからもよろしくな、相棒っ

0:クロウ役はその他名前に(1)のつく鳥を兼ねる 0:シロ役はその他名前に(2)のつく鳥を兼ねる 0:ホール役はその他名前に(3)のつく鳥を兼ねる 0:ホウ役はその他名前に(4)のつく鳥を兼ねる 0:スザク役はその他名前に(5)のつく鳥を兼ねる 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーー 0: ホール:(N)鳥の国、王城前 ホール:(N)鳥たちによる過激なデモ活動が行われている 0: ホール:(N)王室内では外の様子を伺う2羽の王がいた ホウ:だぁー!うるせぇなああああ!! スザク:…騒がしい ホウ:ったくピーチクパーチクうるせぇっての!黙って王の言うこと聞いとけや!!! スザク:(ため息)… ホウ:俺らが最強なんだからよー!!国民のアホゥーー! スザク:おい ホウ:あいつらマジうるせぇよな! スザク:うるさいのはお前だ ホウ:あぁ!? スザク:そんなんだから国民にナメられるんだろう。もっと威厳を持て ホウ:王が王に説教とかウケんな!ギャハハハハ スザク:(ため息)… ホウ:反逆者は皆殺し。おい、今日のやつらはどうするよ!?煮るか?焼くか? スザク:そうだな… 0:王室をノックする音 スズメ(2):コンコン。国王様!国王様!大変でちゅん! スザク:なんだ スズメ(2):城門が破壊されましたでちゅん!一揆を起こした鳥たちがこちらへ向かってきますでちゅん! スザク:逆らう奴は皆殺しだ スズメ(2):では… スザク:どんな手を使ってもいい。必ず鎮圧しろ スズメ(2):本当によろしいので…? スザク:なんだ貴様、王にはむかうか スズメ(2):ひぃーー!ご勘弁を!雀の丸焼きは嫌でちゅん! スザク:だったら、王が絶対なのだと国民にわからせてやれ スズメ(2):イ、イエッサーでちゅん! 0: スザク:…ぐっ、傷が。忌々しい ホウ:あー、もうすぐだな スザク:年に一度の鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい) スザク:やつらが、今年もエントリーしているらしい ホウ:いいじゃんいいじゃん燃えるねぇ スザク:譲ってたまるか、せっかく得た王の地位を 0:傷をさするスザク ホウ:勝ちゃいんだろ、勝ちゃ!ぜってぇ負けねぇよ! スザク:威勢ばかりいいやつが ホウ:アホゥーー! スザク:頼むぞ、相棒 ホウ:おうよ! 0: スザク:(M)神に傷をつけたこと後悔させてやる スザク:楽しみだ。なぁ?カラス… 0: 0: 0:------------------- 0: 0: 0:ゴミ捨て場 0:一羽のカラスがゴミを漁っている クロウ:ぶえっくしょい!! クロウ:うー、さびぃ クロウ:ちっ、今日はプラの日かよ。ついてねぇ… 0:カラスの腹が鳴る クロウ:…どうすっかな クロウ:餓死ってのは笑えねぇって クロウ:とりあえず、別の捨て場に行ってみるか 0: ホール:おーい、君、君!ちょっと待ってくれ~ クロウ:なんだ…? ホール:やぁ クロウ:…どうも ホール:ちょ~っとお尋ねしたいんだけど、いったいこんなところで何をしているんだい? クロウ:何って、ランチだよ、ランチ ホール:えぇ!?ゴミ捨て場でかい!?!? クロウ:…驚きすぎだ ホール:いやはやどうして信じられないよ クロウ:なんだお前 ホール:冗談きついって(笑) クロウ:おい、冷やかしなら帰れ ホール:ソーリー、非礼を詫びよう。気を悪くさせちゃったかな クロウ:別に。空腹のせいで、最初からご機嫌斜めだ ホール:無愛想さんなんだねぇ クロウ:… クロウ:…じゃ ホール:おいおい~! クロウ:何だよ ホール:この僕を置いて、いったいどこへ行くつもりだい クロウ:ああ? ホール:まさか僕を知らないのかい君は!? 0:バサーッ 0:クジャクは羽を広げてみせる 0:金色の羽がピカピカとまぶしい ホール:いやはやいやはや~ クロウ:おー!ピカピカ…!!! クロウ:(咳払い) クロウ:…羽なんか広げてどうした ホール:うふふ、光物に食いついたね。所詮はカラスといったところか ホール:僕はクジャーク伯爵の息子だぞ?まったく、僕に名乗らせるなんて大したカラスだよ クロウ:…ああ クロウ:そうか、良かったな ホール:え、それだけ? ホール:僕は財閥の御曹司だよ!?「ホール様ステキィ」とか、「羽、綺麗だねぇ!!」とかさ、もっと無いわけ?? クロウ:金持ちクジャクが貧乏カラスに何の用だ ホール:やれやれ~ ホール:僕はね、君に頼みがあって来たんだよ クロウ:頼み…? ホール:フフフ ホール:僕の相棒にならないかい? クロウ:… クロウ:…は? ホール:「鳥王(トリキング)」僕はその相棒を探しているのさ ホール:こんなチャンス二度とないよ!君はこの僕に選ばれたんだ! クロウ:意味がわからん ホール:さぁ相棒になってくれるね? クロウ:断る ホール:どうしてさ!この僕がお願いしているんだよ? クロウ:その態度が気に食わねぇんだ!何様のつもりだお前 ホール:御曹司様だ! クロウ:俺を相棒にして何のメリットがある。もっといいやつがいるだろ ホール:えぇ~? クロウ:俺の全身が言ってる。お前とは合わねぇ ホール:つれないなぁ クロウ:言っとくけど、会ってまだ5分の初対面な ホール:僕はそんなことないよ クロウ:は? ホール:ずっと見てきたからね ホール:君がこの国の救世主になるんだ クロウ:… ホール:次期国王候補、型破りのクロウ クロウ:…っ! クロウ:何を知っている ホール:知ってるも何も有名じゃないか。君は昨年の鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい)のファイナリスト ホール:そして、今年最も期待されている選手 ホール:まさかこんなところでゴミ漁りをしているなんて思わなかったけど クロウ:ゴミ漁りじゃなくてランチな ホール:ちょっとガッカリっていうか、君の力を疑い始めてるっていうか クロウ:…あのな。勝手に期待されても困るんだよ。今年は出るつもりもねぇし ホール:そんな!舞闘会はペア戦だっていうのに…! クロウ:悪いな ホール:昨年の相棒も君を待っているんじゃないのかい? クロウ:…どうだかな ホール:ああ、仲違いしたままなんだね クロウ:…どこまで知ってやがる ホール:僕にとっては好都合だけどね。君を独り占めできる クロウ:お前、王になりたいのか。だったら尚更、他をあたれ ホール:えぇ…?僕なら君を勝たせてあげられるのに クロウ:余計なお世話だ ホール:どうして…! クロウ:相棒なんかいらないからだ。いいとこのお坊ちゃんはフカフカのベッドでおねんねしてな。舞闘会なんて綺麗な羽に傷が入るだけだぜ クロウ:ほら! 0:傷口を見せるカラス ホール:ぎょええ 0:立ち去ろうとするカラス 0:電柱に貼られたポスターが目に入る クロウ:(M)鳥王舞闘会(トリキングぶとうかい) クロウ:(M)あれから、一年… 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホール:(N)鳥の国 ホール:(N)絶対王政が敷かれるこの国では毎年次期国王を決める舞闘会が開かれている ホール:(N)2対2のダブルス戦に勝った組が一年間国をおさめるのだ 0: インコ(3):さぁ決勝に勝ち上がったのは、スザクとアホウドリ、カラスとハトのチーム! ホウ:アホゥ~!アホウドリのホウ様参上~!いっぱい暴れるぜぇ~? スザク:スザクだ。これから国を担うのはこの俺たちだ。国民の皆にはますますの繫栄を約束しよう。待っていろ シロ:レース鳩科のハト、シロです。決勝の舞台に立てること、光栄に思います クロウ:カラスのクロウだ。…よろしく インコ(3):では両者、位置について下さい 0: シロ:はははっ クロウ:どうした シロ:お前、緊張してるだろ? クロウ:んなわけあるか…! シロ:いつも通りやればいいからさ クロウ:俺はいつも通りだ シロ:終わったら美味しいもん食べに行こうな、相棒 クロウ:おう。その時は俺が奢ってやんよ シロ:はははっ、楽しみにしているよ 0: ホウ:神とその使い手、スザクとホウ様だ!チームスザク砲!豪快にぶっ放すぜぇ! スザク:なんだそれは。やめろ、安く見えるだろ ホウ:あ?この良さがわかんねぇってのか!? ホウ:お前は硬いんだって~。筋肉凝り固まってんじゃねぇの?試合前だぜ、大丈夫?ほら肩もみもみ~ スザク:やめろ 0: インコ(3):今まさに、次期国王が決まろうとしていますっ! インコ(3):鳥王舞闘会、決勝ラウンド、はじめ!!! 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホウ:アホゥ~~! インコ(3):おっとホウ選手、開幕と同時に飛び出したっ!! ホウ:アホゥパーーンチ!! クロウ:あっぶね! シロ:大丈夫か! クロウ:いきなり仕掛けてきやがった ホウ:ほらほら、よそ見してっと死ぬぜぇ? クロウ:死ぬのはお前だ「ブラックフェザー!」 ホウ:ひらり~!ハッ!神がカラスとハトなんかに負けるかよ!! クロウ:お前はただの野鳥だろうが! ホウ:カーカーうるせぇなぁ!実力差、見せつけてやんぜぇ~?? インコ(3):ホウ選手、羽を大きく広げ、構えのポーズ!これはあの技かぁ~? スザク:よかろう。「羽、満開!!」 インコ(3):あたり一面、羽が舞う! シロ:視界が…! クロウ:くそ、なんも見えねぇぞ! ホウ:今だ!「ウルトラスプラッシュ!」アホゥ~~!! インコ(3):消化器にためた魚の乱れ撃ち! クロウ:汚ぇ! シロ:私がガードする!「ホーリーフェザー!」 クロウ:ナイス! インコ(3):司令塔のスザク選手、前線で戦うホウ選手といったところか! シロ:よし、クロウ、反撃だ!まず奥のスザクをうつ クロウ:おう! シロ:「モノクロ クロウ:トルネード!」 スザク:フン。「ゴッドトルネード!!!」 クロウ:なっ…! シロ:技を打ち消した…!しかも上位互換で スザク:試合を黙って見ているのは、戦えないからではない。俺が出るまでもないからだ ホウ:アホゥ~!アホゥ~! インコ(3):モノクロチーム、手も足も…、いや手羽先も足も出ない…! スザク:「ゴッド・インフェルノ」 クロウ:あちちち シロ:クロウ! ホウ:お前はこっちだ!「ウルトラスプラッシュ!」 シロ:…っ! ホウ:ギャハハハ! シロ:「ダヴ」 ホウ:ほわ~、なんか幸せな気持ちに シロ:聖なる祝福。本来ならば結婚式の会場で魅せる技だが。この癒しの魔法で少し時間稼ぎを ホウ:なんか俺様、癒されちゃってる~ シロ:クロウ!今だ! クロウ:おう! クロウ:「ブラックフェザー・ランス!」 ホウ:ほわ~ スザク:ホウ、しっかりしろ! クロウ:当たれーーー! ホウ:あれぇ?すり抜けてったよぉ~ スザク:なにっ インコ(3):槍のように鋭い羽がホウ選手を超え、そしてスザク選手にささる! スザク:ぐはっ ホウ:…っ!スザク!! クロウ:狙いはずっとお前の方だったぜ? スザク:あ… スザク:ああ… スザク:あああああああああああああああああ!! クロウ:なんだ…? スザク:傷が…。この俺に傷が… スザク:神であるこの俺に傷がああああああ!!!! シロ:すごい覇気だ…! ホウ:や、やべぇ… クロウ:やっと本気になりやがったか ホウ:俺は知らねぇからな~? シロ:今までとは比べものにならない、桁違いな何かを感じる スザク:俺に傷をつけたその罪、死をもって償え インコ(3):怒り狂ったスザク選手!実況席にまでその覇気が感じられます! スザク:「真・ゴッドトルネード!!!」 クロウ:だあああ シロ:ぐあああ ホウ:いだだだだだ、お、俺まで!? インコ(3):放たれた竜巻の中を舞う無数の羽が選手を襲う! シロ:味方を巻き込むなんて…! ホウ:あいつ、こうなったら手がつけられねぇんだ クロウ:…っ!好き勝手暴れやがって…! シロ:がはっ ホウ:だぁああ スザク:死ねぇえええ! クロウ:(M)あいつ、自我を失ってやがる クロウ:なら…今がチャンスか シロ:…クロウ? クロウ:よし、俺にまかせろ シロ:やめておけ! クロウ:怪我を恐れてちゃ始まらねぇだろ シロ:今近づくのは危ない! クロウ:舞闘会なんざ、はなから危ない大会だ シロ:今向かえばただの怪我では済まないぞ。それが致命傷になって… クロウ:そんなの、参加した時から覚悟の上だ シロ:無茶をするなと言ってるんだ!何かいい方法を考える。だから早まるな!今じゃない! クロウ:いや、今だ! シロ:クロウ! クロウ:普通に戦って勝てる相手じゃないのはお前も分かっただろ スザク:ああああああ クロウ:俺は、やる インコ(3):クロウ選手、この狂気的な竜巻の中を立ち向かっていくと言うのでしょうか…! クロウ:俺が止める…!!だっ…! ホウ:あいつ、マジでいきやがった…! シロ:クロウ…!! スザク:「羽、満開!!!!!!」 0: 0: 0: クロウ:前が…! シロ:四方八方から攻撃を受けているのに、視界まで奪われたら…! クロウ:うっ…! 0:前へ クロウ:ぐっ…! 0:前へ クロウ:ぐはっ…! 0:前へ クロウ:あれ、意識が…。俺はどこへ向かっている?前が全く見えねぇ…… クロウ:ぐはっ、血…?あ、やべ、意識が…、とにかく、前へ、前へ…進まねぇと……… 0: 0:…………… 0: 0:……… 0: 0:… 0: 0: クロウ:ここは…? クロウ:うっ… 0:病棟 シロ:おはよう クロウ:シロ…? シロ:生きてただけでも奇跡だよ クロウ:俺… シロ:… クロウ:ああ、そっか シロ:… クロウ:悪ぃ。負けたんだな、俺ら シロ:… シロ:そんなことはどうだっていい クロウ:…? 0: シロ:なぜ、無茶をした クロウ:は? シロ:なぜ無茶をした!お前は死ぬかもしれなかったんだぞ!! クロウ:…大袈裟だな シロ:ふざけるな!! クロウ:褒めてくれてもいいんじゃねぇの?俺、よく頑張っただろ…? シロ:私は、命を投げ出すような勇気をカッコイイとは思わない クロウ:あ? シロ:ましてや、これから王になろうという者なら尚更。己の命が自分だけのものではないということを理解しておくべきだ クロウ:勝つためにはそうするしかなかっただろ。…まぁ勝てなかったけどさ シロ:私は勝利なんかよりお前の命の方が大切だ クロウ:勝利なんか、って。その言い方はねぇだろ。勝つために頑張ってきたんじゃねぇか シロ:生きていれば、何度だって挑戦できる クロウ:俺はあの試合に全力をかけてた!!お前はそうじゃなかったってのか…!? シロ:私も同じ気持ちだ クロウ:なら… シロ:お前が無茶をするとわかった時点で、無理にでも止めるべきだった クロウ:なんも同じじゃねぇじゃねぇか…! シロ:私は… クロウ:出てけよ シロ:…っ クロウ:出てけ…! シロ:お前に無茶をしてほしくなかった シロ:本当に心配だったんだ クロウ:相棒なら俺のこと信じろよ クロウ:信じてくれよ シロ:… シロ:そうだな シロ:私も大人げなかった シロ:お前も頭を冷やせ シロ:それまで 0: 0: シロ:解散だ 0: 0: クロウ:…っ!! クロウ:ああ、お前の相棒なんざこっちから願い下げだ! シロ:そうか クロウ:ほら、さっさと帰れよ!! シロ:…じゃあな。お大事に クロウ:… 0: 0: クロウ:俺のこと、認めてくれよ クロウ:…くそ!!!! クロウ:ぐっ…傷が… クロウ:くそが…! 0: 0: クロウ:ちっ、やなこと思い出しちまった 0:カラスの腹が鳴る ホール:お腹、空いているんだよね? クロウ:空いてない ホール:はぁ… ホール:僕の相棒になるなら好きなだけ食べさせてあげるよ? クロウ:好きなだけ…? ホール:フフフ、お金はこんなにある クロウ:ん~~~ クロウ:いや、でもなぁ ホール:…何を天秤にかけているんだい クロウ:お前 ホール:むっ クロウ:財産で威張られてもなぁ? ホール:まったく失礼しちゃうね。僕の寛大な心に感謝したまえよ ホール:これは正真正銘、僕のお金だ。働いて得た、ね クロウ:まじか ホール:僕はあの名門、鳥貴族校出のエリートなんだよ クロウ:ん、知らねぇな ホール:君が無知なだけだからね? クロウ:意外とご立派なのはわかった クロウ:お前、やるな ホール:カチン。そこまで徹底していると逆に好感がもててくるよ クロウ:そんなエリートが戦うのか? ホール:関係ないさ。ハトも出場していたしね クロウ:ハト…?お前あいつの知り合いか? ホール:同級生だよ。彼も鳥貴族校出のエリートさ クロウ:まじか!? ホール:君、何も知らないんだね… ホール:彼はいつもトップにいた。成績だけではない、私生活でもたくさんの鳥たちに囲まれて クロウ:ああ、なんかあいつモテるよな ホール:この僕を差し置いて…! クロウ:ん? ホール:ううん、何でもないよ ホール:とにかく、僕は王にならなければならないんだ。力を貸してくれたまえよ クロウ:あいつはエントリーしているのか…? ホール:ああ、確かそのはずだよ クロウ:そうか ホール:… ホール:くだらないなぁ クロウ:ああ? ホール:ちっぽけだ ホール:会うのが気まずいとかそんな理由で断らないでくれたまえよ? クロウ:なんだお前 ホール:ほら見てみなよ 0:クジャクが指さす案内板には 0:たくさんの紙が貼られている ホール:お願いボード クロウ:これがどうした ホール:ここには、たくさんの願い、訴え、苦悩が貼られている ホール:君以上に悩んでいる鳥がこんなにいるんだよ クロウ:… ホール:誰かが叶えてやるべきなんだよ! ホール:「これ以上の献上金はお許しください」「どうか私のヒナを奪わないで」 ホール:どうしてこんな世の中なんだと思う? クロウ:それは ホール:全ては王だ。僕はこんな世の中を変えたいんだよ クロウ:…今までちゃんと見てこなかったけど、想像以上にひでぇ世の中なんだな ホール:ただ王が得するだけの国になってしまっている。だから、舞闘会に参加するやつらもそんな野心家ばかりだ ホール:でも君は違う ホール:そう思ったんだ クロウ:… ホール:一緒に国を変えよう ホール:僕の相棒になってくれませんか クロウ:… クロウ:…エントリーは済んでんのか? ホール:え? クロウ:舞闘会のエントリーは済んでるんだろうな? ホール:あ、ああ クロウ:今日の昼、だろ?遅れちまうぞ ホール:いいのかい? クロウ:お前から誘ってきたんだろうが ホール:うん! 0:カラスの腹が鳴る クロウ:あーくそ、まずは腹ごしらえだな クロウ:あ、言っとくが、腹が減ったからタダ飯食わしてもらおうとか、金に目がくらんだとか クロウ:そんなんでオッケーしたわけじゃないからな? ホール:だろうけど、そこまで言われるとそうなんじゃないかなって思ってくるよ クロウ:… クロウ:ほら行くぞ、相棒 ホール:…っ!! ホール:ああ!! 0: 0: クロウ:俺、ステーキが食いたい ホール:フフ、僕にまかせたまえよ! 0:バサーッ クロウ:おお~!ピカピカ~!! 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: スズメ(2):ちゅんちゅん!鳥王舞闘会、開会式でちゅん! スザク:国民の皆さん、本日はお集まりいただきありがとう スザク:現国王のスザクだ スザク:年に一度の鳥王舞闘会を開催する。俺も今日という日を楽しみにしてきた スザク:だが スザク:うーむ、別の意味で心待ちにしていたものも多いと見える。なぁスズメ? スズメ(2):そ、そのようなことは決して…! スザク:いいのだよ。舞闘会は皆に与えられる下剋上のチャンス、平等の権利だ。強いものが勝つ。いたってシンプルで素晴らしい制度じゃないか スザク:俺が王になれたのもそのおかげだからな スズメ(2):新しい…王様… スザク:国民よ、よく聞け スザク:大した努力もせずピーチクパーチク嘆くだけの鳥は、この国には必要ない スザク:結果が全てだ。この世は弱肉強食なのだよ スザク:不満があるなら、俺を倒してみろ。今日はそういう日だ。全力でこい スザク:俺はそれを迎え入れ、返り討ちにする。命をかけろよ スザク:フハハ、ま、楽しみにしているよ スズメ(2):は、拍手喝采でちゅん。す、素晴らしい挨拶をありがとうございますでちゅん。。。 ホウ:そう怯えんなって!せっかくの舞闘会、楽しもうぜ!ほ~らよっ! スズメ(2):た、高い高いでちゅん!! ホウ:ギャハハハハ ホウ:あ、俺はホウな。よろしくぅーー インコ(2):初戦は現国王、スザク様・アホウドリ様のチーム、対するは可愛いシマエナガとヒヨコのチームです! ぴーよん(5):ご紹介に預かりましたヒヨコでっぴ。頑張るでっぴ ぱったー(3):シマエナガ。ぱたぱたするよっ! ホウ:なんだなんだ?ガキのチームか!?随分となめられたもんだな! ぴーよん(5):それはこっちのセリフだっぴ!もうお前たちの好きにはさせないでっぴ インコ(2):威勢ではヒヨコちゃんも負けてないぞぉ! ホウ:アーーホーーゥ!! ぴーよん(5):ぴーー! ホウ:ちょっと脅かしただけでこれだ ぱったー(3):きゃー!がくがく、ぶるぶる インコ(2):シマエナガちゃんは地面にうずくまってしまいましたが、これは大丈夫かぁ? ぴーよん(5):ぱったー、いくでっぴ! ぱったー(3):ほんとにやるのぉ?勝てっこないよー ぴーよん(5):それでも、立ち向かうんだっぴ!かたきをうたなきゃでぴ! ぱったー(3):わかったよぉ。シマエナガ、ぱたぱたするよっ! インコ(2):おぉー!かっこいいぞぉー! ホウ:ギャハハハハ ぴーよん(5):ライドオン!ぱったーの頭にちょこんでぴ! ぱったー(3):レッツゴー!アリーナ! ホウ:アホゥ~キッ~ク! ぱったー(3):うわぁ~! ぴーよん(5):いたいでぴ!いたいでぴ!! ぱったー(3):ぴーよん大丈夫ぅ?? ぴーよん(5):ぐすっ。負けたくないでぴ。。。 ぱったー(3):僕もだよぉ。うえ~ん ホウ:だから遊びじゃねぇんだっぴよ~?ここにいるってことは、命かけてきたってことだよなぁ? ぱったー(3):あわわわわ ホウ:なぁ!?!? ぴーよん(5):ぴーーー!! 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: インコ(2):っとこちらは、鷲と鷹、カラスとクジャクのチームです! ホール:うわあああ! ホール:ひぃいい…! ホール:どっひゃあああ!! クロウ:避けろ! ホール:み、右かい!?それとも左かい…!? クロウ:どっちでもいい! ホール:明確な指示を…! クロウ:どっちでもいいから! イーグレ(2):…呆れた ファルコ(4):まるでチームワークがなっていませんね ファルコ(4):兄さん、これなら僕一人でも勝てそうです イーグレ(2):フン、言ってやんな クロウ:お前、あんだけ偉そうなこと言っといて全然ダメじゃねぇか! ホール:実技は苦手なんだよ…! ファルコ(4):「スカイホーク!」 ホール:ひぃ…! クロウ:俺は防御型じゃねぇかんな、自分の身は自分で守れよ! ホール:そんなぁ! クロウ:ったく!「ブラックフェザー!」 イーグレ(2):こっちの黒いのはなかなかやるな ファルコ(4):型破りのクロウ。昨年のファイナリストですからね ファルコ(4):危険をかえりみず勇敢に挑むその無鉄砲さには定評があります ファルコ(4):どうやら今年は相棒が違うようですが ファルコ(4):彼は…? ホール:僕かい…?? 0:バサーッ ホール:かの有名なクジャーク伯爵の息子、エリート御曹司のホールさ!ちゃんとチェックしておきたまえ! イーグレ(2):おー ファルコ(4):クジャーク伯爵家のお坊ちゃんですか…。なぜこのようなところに ホール:いろいろと事情があるのさっ! 0:バサーッ クロウ:意外と余裕そうだな ホール:それほどでも~ クロウ:褒めてない ホール:僕だって魔法の一つや二つ使えるんだからね? ホール:見たまえ!「キラキラ☆ホールスペシャル!」 0:キラキラキラキラ イーグレ(2):うおっ! ファルコ(4):兄さん! ホール:どうだい僕のオリジナル魔法だよ。凄いだろ…! イーグレ(2):確かにすごいが クロウ:ネーミングセンスがくそダセェ ファルコ(4):う、うん ホール:はぁ!?この僕を侮辱するのも大概にしたまえよ??「スーパーウルトラ級☆プリティフラーーッシュ!」 イーグレ(2):なんだと…! ホール:僕を怒らせたこと、あの世で後悔するんだなっ クロウ:いちいち恥ずかしいやつ! ホール:♪~ イーグレ(2):「ペックの連撃!」 ホール:痛たたたたっ…!!! イーグレ(2):お前を怒らせたことが、何だって? ホール:な、ななな イーグレ(2):ちょっと魔法が使えるからって自惚れすぎだな。狙いが甘いし、まるで使えこなせていない ホール:そんな…! イーグレ(2):「ダークネスフェザー!」 ホール:ひぃいい クロウ:「ブラックフェザー!」 ホール:カラス君! クロウ:いいから戦え…! ホール:わ、わかった「プリティ… ファルコ(4):「スカイダイブ!!」 ホール:うわああ…! クロウ:あきらめんな! ホール:そんなこと言ったって避けなきゃ危ないよ! ファルコ(4):あーあ、次の動きを読まないとダメじゃないですか…!ほら、こっちですよ? クロウ:左! ホール:え、あ、ああ…! ファルコ(4):おっと、かわされてしまいましたぁ クロウ:よし…! ファルコ(4):なーんてね イーグレ(2):後ろだぜ クロウ:なっ…! イーグレ(2):「ダークネスフェザー!」 ホール:うわあああああ クロウ:ホール!! ファルコ(4):息ぴったりでしょう?ペア戦は連携が重要なんですよ ファルコ(4):鷲のイーグレ、鷹のファルコ。兄さんと僕は幼い頃からずっと一緒、お互いの考えていることがわかるんです… ファルコ(4):これ以上の戦いには意味が無いかと。降参することをオススメします クロウ:誰が降参なんか…! ファルコ(4):あなたはそうでも相棒はどうでしょう?ちゃんと見てあげたらどうですか…? 0:クジャクは恐怖でふるえている クロウ:… クロウ:…ちっ クロウ:…降参だ 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: 0:下町の居酒屋 クロウ:ズズズ… ホール:… クロウ:ズズ…このうどんうめぇぞ! ホール:… クロウ:おい、のびちまうぞ? ホール:… クロウ:食べないのか? クロウ:かまぼこもーらい!んー、うめぇ! ホール:…もしかして僕に気をつかっているのかい? クロウ:んなことしてねぇよ。誰がお前のために ホール:優しいんだね。でも僕はいっそ怒ってくれた方が… クロウ:うるせぇ ホール:…なんだか君らしくないな クロウ:それはお前の方だ ホール:僕が…? ホール:ああ、そうかもね クロウ:… クロウ:カァーー! ホール:何だよ、びっくりするじゃないか…! クロウ:飯が不味くなる!! ホール:ごめん クロウ:飯が不味くなるって!! ホール:あはは クロウ:勝負のことはどうだっていい。…命の方が大事だからな ホール:命の方が…? クロウ:ちっ、前に聞いた誰かのセリフっぽいな ホール:僕のことを想ってくれてありがとう ホール:でも ホール:やっぱり勝てないんだって思い知らされた クロウ:…あ? ホール:どんなに頑張ってもやつを越えることはできないみたいだ クロウ:…やつ? ホール:君の相棒のことだよ クロウ:…お前、シロと同級生つってたか? ホール:うん ホール:彼は学校一の優等生だった。常に先を行く、そんなやつ。成績も、成りも、完璧だよ ホール:僕の欲しいもの、全部持ってる。何でも持ってるんだ。取り巻いてたやつらも、全部流れていったよ クロウ:そうか ホール:僕はずーっともてはやされて生きてきたからね。それがどうしても悔しくて ホール:やつに勝てるのは何だろう。財力?でもこれは僕の力じゃない。家庭の… ホール:そんな時、ハトが言ったんだ。「君はすごいよ」なんて ホール:やつの笑顔は卑怯だ ホール:屈辱だった。この上ない劣等感。僕はクジャクだぞ?ハトなんかに負けるわけがないのに…! 0: ホール:そんな彼が唯一成しえなかったことがある ホール:「鳥王舞闘会」 ホール:僕がもしその大会で優勝できたなら。あいつと同じ条件で勝てたなら ホール:紛れもない、僕の勝ちなんじゃないか ホール:…その結果がこれだ クロウ:… クロウ:そういうことかよ。なんだ、俺を相棒にしたかったわけじゃねぇのかよ ホール:…ごめん クロウ:謝んなよ!余計惨めになるわ! ホール:ごめん クロウ:けどまぁ、お前の気持ちもわからんでもない ホール:え? クロウ:相棒だったからな クロウ:確かにシロはすげぇやつだけど。凄すぎて、俺は比べようとも思わねぇな ホール:身に余る境遇に自信が追いつかないんだ クロウ:お前がすげぇのもわかってるから、負けてるとかでもねぇんじゃねぇか? ホール:それでも勝ちたい クロウ:あいつのこと認めてんだな ホール:…ああ クロウ:心から信じ合えるのが相棒だよな クロウ:「俺を認めろ」なんて言って、相棒を認めてなかったのは俺だったから クロウ:今日の舞闘会だって… ホール:ううん、それは僕が悪かったよ クロウ:お前のいいところは、相手の優れている点を認めて、それを越えようと努力できるところだな ホール:僕のいいところ… クロウ:迷わず行動できるなんて、すげぇやつじゃん ホール:まさか君がそんなことを言うなんて… クロウ:俺を何だと思ってんだ ホール:悪魔か閻魔か… クロウ:この野郎…! ホール:あっ!また僕のかまぼこを…! クロウ:うめぇ~! ホール:…フフ クロウ:笑顔、可愛いじゃん。誰かと比べる必要ねぇよ ホール:…っ! クロウ:ネギはやるわ ホール:カラス君 ホール:ちょっと手、握ってもいいかな…! クロウ:気持ち悪いわ!!!! ホール:えぇ~? ホール:なんか、相棒っていいな クロウ:今更すぎんだろ 0:テレビの中継が目に入る クロウ:お、決勝戦、始まるみたいだな ホール:勝ち上がったのは… インコ(3):鳥王舞闘会、決勝戦~!! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):会場にはウグイス会長に来ていただきました! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):元気な挨拶ありがとうございます ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):そうですね、私もわくわくしてきました! ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):さぁ決勝に勝ち上がったのは、現国王、スザク様とアホウドリのホウ様です! インコ(3):圧巻の強さで王の座を譲りません! インコ(3):対するは、ハトのシロ選手!こちらも昨年に続いて連続でのファイナリストとなります インコ(3):会長、いかがですか? ウグイス会長(1):ホケキョ! インコ(3):えぇ、まったくです シロ:お久しぶりです。こうしてまた決勝の舞台で会えたこと、光栄に思います ホウ:ハトゥ~! シロ:よろしくお願いします ホウ:おいおい、相棒はどうしたぁ?お前一羽で戦うってのか?ルールを知らねぇアホゥなのかぁ~? シロ:相棒ならいます ホウ:どこだよ シロ:…遅刻をお許しください ホウ:遅刻ぅ~?? シロ:それまでは私一羽でお相手致します ホウ:アホゥ!!! シロ:(M)…クロウ ホウ:馬鹿にしやがって!一羽で俺様たちの相手だと!! シロ:この通りです 0:地に頭をつけるシロ ホウ:アホゥが!! スザク:まぁいいじゃないか。たった一羽で決勝まできたんだ。大したものだよ スザク:貴様のその勇姿をたたえて、俺も本気で相手してやろう スザク:せいぜい思い知れよ。昨年のカラスのようにな シロ:…っ! シロ:私が、この国を守る…! インコ(3):「鳥王舞闘会」二対一とは前代未聞ですが、現国王の許可がおりましたので試合を始めさせていただきます インコ(3):今年の王が決まる、国中大注目の試合です。両者、位置について下さい スザク:ああ シロ:…っ ホウ:フン インコ(3):それではまいりましょう。鳥王舞闘会、決勝ラウンド ウグイス会長(1):ホー… ウグイス会長(1):ホケキョ! 0: 0: 0:-------------- 0: 0: ホウ:アホゥ~~! インコ(3):ホウ選手、開幕と同時に飛び出したっ!! ホウ:アホゥパーーンチ!! シロ:フンッ! ホウ:アホゥキーーック!! シロ:…っ! シロ:「ホーリーフェザー!」 ホウ:守ってるだけじゃ勝てねぇぞぉ~? シロ:(M)厄介だな。スザクを討つ前にまずはこっちから…? シロ:「ホワイト… スザク:「ゴッド・インフェルノ!!」 シロ:…っ! スザク:お前の羽はよく燃えるなぁ ホウ:ほらほら、どうしたぁ? シロ:私は負けない!「ホワイト・トルネード!」 ホウ:ひらり~!ギャハハハハ シロ:「ダヴ」 ホウ:ぐぬ… ホウ:ほわ~、なんか酔っ払ったみてぇだぁ~ スザク:たく、しっかりしろ! シロ:これでしばらく戦えないだろう。貴方も…!「ダヴ」 スザク:そんな子供だましが効くとでも シロ:戦略ですよ。こういうのが大切なんだ。今は一羽だから、尚のこと スザク:神の叫び「ボイス・クレシェンド」 0:あああああああ~~~ シロ:み、耳が…! ホウ:な、なんだなんだ!? シロ:アホウドリが目を覚ました…! スザク:フン。貴様の技など他愛もない スザク:だが、確かに力はあるようだ。俺の次の次の次くらいにはな シロ:…っ! スザク:どうだ?俺の相棒になるか シロ:なんだと ホウ:そりゃないぜぇ~ シロ:お断りだ。私には心に決めた相棒がいる。貴方の相棒になるくらいなら、私は一羽で十分だ スザク:俺の誘いを断るか。ならば、地獄で後悔をしろ。天罰を下す ホウ:…ゴクリ スザク:「神の雷(いかづち)」 シロ:…っ! ホウ:ぎょええええ シロ:防ぎ…きれない…! スザク:フハハハハ、己の未熟さを恥じながら死ねぇ! シロ:うわあああ…! 0: クロウ:「ブレイブ・ガード!!!」 スザク:…っ! スザク:お前は… シロ:クロウ…! クロウ:よぉ シロ:遅いじゃないか ホウ:てめぇは…! クロウ:カラスのクロウだ。よろしくな スザク:カラス…! ホウ:部外者が割り込んでくんじゃねぇ!ルール違反だぞ! シロ:「相棒は遅れてくる」と、言ったはずですが ホウ:あぁ!? クロウ:相棒が頑張ってる時に、俺だけメシなんか食えるわけねぇだろ シロ:…クロウ ホール:ちゃっかりおかわりしてたけどね ホウ:今度は誰だぁ!? シロ:君は ホール:フフフ、僕かい?僕はねぇ… 0:バサーッ ホール:クジャーク伯爵家の息子、笑顔が素敵なホールだよっ! クロウ:(ため息)大した度胸だぜ シロ:クジャク君じゃないか ホール:カラス君の相棒は僕だよ?ハト君は黙って見ておきたまえ シロ:え、そうなの? クロウ:ん?あ、ああ、まぁ… ホール:フフフ クロウ:ってかお前は戦えねぇだろ。俺とシロでやる! ホール:いたっ、何するんだい! シロ:相棒に手をあげるなんて感心しないなぁ クロウ:~~っ、悪かったって スザク:ククク、フハハハハ!! スザク:いいだろう。貴様とはもう一度戦いたいと思っていた ホウ:おい、マジで言ってんのか!? スザク:お前も乗り気だっただろうが スザク:晴れの日も雨の日も、貴様を忘れることはなかった スザク:…カラス。貴様につけられたこの忌々しい傷が、俺をあざ笑うんだ クロウ:ふーん。今度はどこにつけてほしい? シロ:クロウ! スザク:貴様…! スザク:貴様ぁあああああ! クロウ:わりぃ スザク:貴様だけは許さん。今度は生きてなど返さんからなああああ!!! シロ:…責任とれよ クロウ:大丈夫大丈夫、勝ちゃいいんだろ? シロ:まったく、調子のいいやつだ ホール:君たち、僕のことを忘れてないかい? クロウ:お前、まだいたのか ホール:…っ!さっきは僕のこと大好きだって言ってくれたのに! クロウ:言ってねぇわ! シロ:へぇ~大好きねぇ… クロウ:…なんかめんどくさいことになってんな クロウ:いいからやるぞ!俺たちで、この国を守るんだ! シロ:ああ ホール:まかせたまえ! 0: 0: 0: スザク:「ゴッド・インフェルノ!!」 ホール:うわあああ! クロウ:言わんこっちゃねぇ シロ:「ホーリーフェザー!」クジャク君はここに隠れてて! ホール:あ、ああ! クロウ:「ブラックフェザー!」 ホウ:「ウルトラスプラッシュ!」 ホール:ひ、ひぃい ホウ:数が増えたかと思ったら、とんだお荷物じゃねぇか。ハンデしょったな! クロウ:うるせぇ!シロ、いくぞ シロ:ああ。「モノクロ クロウ:トルネード!」 スザク:「ゴッド・トルネード!!」 クロウ:ちっ スザク:学習をせんな。昨年と同じではないか クロウ:本当にそうか? スザク:なに…? クロウ:はああああああ!! スザク:くっ、力が強くなっている…だと! クロウ:ふん スザク:なぜだ…!貴様らは仲違いをし、ずっと疎遠だったはず…!協力技で真価を発揮するなどありえん! クロウ:仲直りしたからだ スザク:ふざけやがって…! シロ:さすがだ。私の相棒は強いな スザク:ホウ、何をしている!さっさとやれ! ホウ:きゅ、急に俺様!? スザク:俺の言うことを聞け!! ホウ:わかったよ。チーム「スザク砲」発射ぁああああ!! シロ:危ない! ホウ:おらおらおらおらぁああ!! クロウ:どこ狙ってやがる、俺はここだぜ? シロ:違う!狙いは…! ホール:ひ、ひぃいい!! クロウ:ホール!避けろ!! ホール:わ、わかっているとも…! シロ:クジャク君!! ホール:…っ! シロ:ぐああああ ホール:ハト君…! ホウ:ギャハハハハ、ざまぁねぇな! スザク:クジャク、お前のせいで仲間が大変なことになってるぞ? シロ:ぐっ…! ホール:あ、あああ ホウ:つ~かま~えたぁ!! ホール:うわあ!僕の羽をひっぱるな!やめてくれ!! ホウ:ほらよ、スザク。煮るなり焼くなり好きにしなぁ~ クロウ:ホール!! ホール:た、助けてくれえ!! クロウ:今行く…! スザク:「羽、満開…!!!」 クロウ:くそっ、視界が…! ホウ:ギャハハハハ、ハーハハ!! スザク:終わりだ「真・ゴッドトルネード」 0: 0: 0: クロウ:(深呼吸) 0:覚悟を決めるクロウ シロ:…クロウ クロウ:わりぃ。先に謝っとくわ シロ:私が止めても聞かないんだろ…? クロウ:今回はホールの命もかかってっからな シロ:お前を信じるよ。頼んだ…! クロウ:まかせろ! クロウ:…やっ! 0: 0: 0: スザク:傷つけ、傷つけ、傷つけぇええ! クロウ:うっ…! 0:前へ クロウ:ぐっ…! 0:前へ クロウ:ぐはっ…! 0:前へ クロウ:意識が…。くそ、前が見えねぇ…… スザク:死ねぇええあああ!!! クロウ:ぐはっ、こんなところで…負けられねぇのに…… 0: 0:…………… 0: 0:……… 0: 0:… 0: 0: 0: ホール:バサーッ! クロウ:ん…?何か光って… 0:バサーッ!!! ホール:カラス君!!!! 0:ピカピカと眩しいそれが先を照らしている クロウ:この光は…ホール…? ホール:…こだよ!!僕はここだよぉおおお! クロウ:…っ! 0: 0: クロウ:見えた…!! 0: 0: スザク:フハハハハ、未だかつて俺の竜巻を抜けたものはいない。大人しく、その中で息絶えろ クロウ:いっけぇええええええ!!!! スザク:…む、なんだ!?!? クロウ:「ブラックフェザー・ランス!!!」 スザク:ぐはあああ! ホウ:スザク! クロウ:お前もだ!「ブラックフェザー!」 ホウ:…っ!「アホゥ… ホール:それっ! ホウ:ぐはっ ホール:どうだい?ホールオリジナルのスマイル特盛☆あかだまパーンチ!だよ クロウ:ナイス ホール:情けないところしか見せてないからね。これくらいは クロウ:最強のパンチだな! ホール:…う、うん! 0: スザク:おのれ… クロウ:あらら国王様、傷が増えてっけど、どうしたんでちゅかぁ~? スザク:おのれ…おのれぇええええ!! シロ:クロウ!! クロウ:よしきた シロ:「モノクロ ホール:…スーパー… クロウ:トルネード!!!!! スザク:うがあああああああ ホウ:だぁあああ 0: 0: 0: クロウ:フン クロウ:なぜ俺たちが強いか分かるか? クロウ:仲間を守りたい強い意志があるからだ クロウ:そいつらの為なら、俺は命だって賭けられるぜ? クロウ:もちろん気持ちだけじゃねぇよ クロウ:俺にはこんなにも素敵な相棒がいる クロウ:だから絶対に負けないのさ シロ:クロウ… クロウ:約束する クロウ:この力をこれからは国民のために使っていく ホール:カラス君…! 0: クロウ:フン。精一杯頑張るから文句言うんじゃねぇぞ! クロウ:にっ 0: 0:カラスははにかみ、慣れない笑顔を見せた 0: 0:うおおおおお!!!! 0:会場は大興奮 0:歓声は鳴りやまず、涙を流す者までいた 0:新たな王を迎える喜びの声がいつまでも響いていた 0: 0: 0:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 0: 0: 0:ゴミ捨て場 クロウ:だ~~っ!!! シロ:こんなところで何してるの? シロ:国王様っ クロウ:書いてんだよ…お願い事…!! シロ:お願い事? クロウ:ほら、あれ見てみろ! シロ:あれって? クロウ:お願いボード! シロ:ああ、みんなの夢や希望が貼られているやつか クロウ:そう、だから書いてんの! シロ:お前が?私たちは叶える側なんじゃないかな…? クロウ:だったらどうにかしてくれ!!んっ!(ハトに紙を渡す) シロ:「俺に付きまとうストーカー野郎を撃退してください」 シロ:…なにそれ 0:バサーッ、バサーッ クロウ:きたっ! シロ:…? ホール:カラスくーーーん!!! クロウ:でたああ…!!! ホール:でたああ、とは何だい?僕は君の相棒だろぉ? クロウ:しつけぇんだよ! ホール:やぁハト君。調子はどうだい? シロ:元気だよっ ホール:それは結構だけど、う~ん、僕の相棒にちょっかいかけるのはやめてくれないかな シロ:はははっ、それは悪かった。気をつけるよ ホール:<元>相棒のハト君っ クロウ:元カノみたいな言い方すんな ホール:フフフ、午後からは会見が控えている。早く戻って打ち合わせをしよう! クロウ:難しいことはエリートコンビでやってくれ ホール:えぇ~? シロ:ああ。クジャク君、一緒にやるかい? ホール:カァーー! シロ:えぇ? クロウ:何してんだ ホール:威嚇だよっ!この爽やかな笑顔がどうしても気に食わないんだ!! シロ:私のことが嫌いなのかな…? ホール:そんなことは言ってないだろう…! シロ:じゃあ、好きってことでいい? ホール:カァーー!!!! クロウ:何だ ホール:むかつく! クロウ:はぁ ホール:さぁ行くよっ、国王の仕事は大変なのだからねっ!君も遊んでいないで働きたまえ シロ:今日の分なら終わったよ ホール:え クロウ:え シロ:まだ残ってるなら手伝おうか。何をすればいい…? ホール:~~っ!手伝わなくていい!カラス君いくよ! クロウ:やだぁ!! ホール:やだじゃない!! シロ:はははっ 0: シロ:(N)今年の王は三羽でつとめます。なんだかとっても賑やかです 0: クロウ:は・な・せーーーーーー!! 0: シロ:(M)あんなに楽しそうなクロウを見るのは初めてだなぁ 0: ホール:君は僕の言うことが聞けないっていうのかい??僕はねぇ、クジャーク伯爵の… クロウ:それはもう分かったから!! 0: シロ:フフ シロ:(M)私も、君には勝てないと思っているよ 0: シロ:(M)ありがとう シロ:これからもよろしくな、相棒っ