台本概要
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タイトル | 影響を受けやすい、二人~出会いver. |
---|---|
作者名 | 砂糖シロ (@siro0satou) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
とある影響を受けやすい男女の日常の一コマです。 今回は影響を受けやすいで定評のあるあの夫婦、慎一と彩夏の出会いと馴れ初めをダイジェストにしてお送りいたします。 ご使用の際はTwitterでご一報くださると嬉しいです(強制ではありません)。 商用目的の場合は必ずTwitter(@siro0satou)のDMにて作者の了承を得てください。 Skype・discord環境であればぜひ拝聴させて頂けると、今後もさらに意欲が増します! 音声ファイルなども大歓迎です!! 176 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
慎一 | 男 | 78 | (しんいち) 彩夏の夫。 流されやすい。 |
彩夏 | 女 | 78 | (あやか) 慎一の妻。 結構したたかで、慎一を上手に掌で転がしている。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:影響を受けやすい、二人~出会いver.
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0:高校二年、春
彩夏:(M)ふとした時に思い出すのは、懐かしい情景。二人が今よりも少し幼く、今以上に輝いていた、高校二年の春の日。
:
慎一:え?……五組に転校生?
慎一:……女子!?マジか!え、どんな感じ?可愛い?
慎一:……地味?へぇー…あ、っつうかさ、昨日の特番見た!?……あはははっ、あれマジやばいよなー!(笑)
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彩夏:よろしくねー。……うん、そうなの。地元は九州(変更可)なんだー。
彩夏:……えー?別にそんなことないよ?普通普通。(笑)
彩夏:……スタバもコンビニも普通にあるってー。あははは、みんな九州にどんなイメージ持ってるのー?
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0:高校二年、冬
慎一:(M)そして、心も体も色めき立つ冬。
:
慎一:『あっ、ごめん、待った?………寒いね。どっか寄る?
慎一:え…?クリスマスプレゼント?……俺に?…うわ…マジで嬉しい。
慎一:……良かったら、この後…家、来ない?俺もサエジマさんにプレゼント用意してあるんだ。』
慎一:…………よし。スマートに誘えてるし、これなら下心も感じないよな。これで当日のイメトレは完っっ璧だっ!
慎一:あとは、サエジマさんのLINEを聞いてイブの予定を…。
:
彩夏:『あっ、テラヤマ君…!ごめんね、こんな所に呼び出して。
彩夏:…えっ?あ、ううん、全然待ってないよ。今…来たとこ。
彩夏:……あのね、実は……前から好きでしたっ!こ、これっ、手作りなんだけど、良かったら貰ってくれませんか!?』
彩夏:…………よし、強引過ぎないしちゃんと気持ち伝えられてるし、多分これで大丈夫…なはず。
彩夏:あとは、チョコレートをどうやって作るか…。
:
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0:高校三年、夏
彩夏:(M)好きな人に想いを告げる勇気も出ないまま冬が過ぎ、私達は高校三年生となり受験シーズンを迎えた。
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慎一:うぃー、お疲れー。
慎一:いや、マジであちぃよなー。毎日これじゃあ、受験勉強する気も全然起きないわ。
慎一:………うっせ、ちゃんとやってるし!(笑)
慎一:あ、そう言や去年、映鏡大学(えいきょうだいがく)のオープンキャンパス行ったじゃん?……そうそう、第一志望のとこ。
慎一:あっこのアニメ愛好サークルが昨日テレビに出ててさー!すごくね!?
慎一:俺映鏡受かったらぜってーアニサー入るわ!(笑)
:
彩夏:あー、エミー!やっと来たぁー。
彩夏:もぉー遅いよー。……え?…彼氏と喧嘩したぁ?彼氏って……一組のテラヤマ君?
彩夏:……いや別にもう好きでも何でもないからー!(笑)
彩夏:……うーるーさーいー!あたしの事は良いからさっさと仲直りしなさい!
彩夏:……レイナとマコトー?エミが中々来ないから二人とも先に席とっとくって言って中に入ってるよ。
彩夏:ほらっ、日焼けする前にさっさと図書館入ろっ!エミ、ボーダーギリギリなんだからちゃんと勉強しないと志望校落ちるよー!(笑)
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0:高校、卒業式
慎一:(M)それから、勉強の成果が実を結び、俺達は無事志望校に合格し、やがて迎えた高校の卒業式
:
慎一:うわっ、なんだよお前らー、ちょっ、服引っ張んな!ボタンならやるからっ!(笑)
慎一:………げー、マジかよ…全部取られた。……はぁ?この後?…一応クラスの卒パ行く予定だけど?
慎一:……部活のお別れ会?何だよそれ、小学生か(笑)
慎一:いや、まぁ別にいいけど。時間は?……五時ね、オッケ。じゃあ一回卒パ抜けてそっち顔出すわ。
慎一:……おう、じゃあまた後でな!……あ!お前ら、俺らが卒業して居なくなったからって部活サボんじゃねーぞ!(笑)
:
0:(訛りの変更可)
彩夏:(訛り)あーっ!もぉーおとーさん、はよ来てってー!エミ達が待っとるって言いよんやろー!
彩夏:(訛り)ねえねえお母さん、髪型変やなか?ちゃんとキビれとるー?……ほんなこー?
彩夏:(訛り)あ、来た来た!ねえ、お父さん、カメラ持っとる?あっちでエミ達と卒業写真撮るけん来て!
彩夏:……ごめーんっ、カマラマン連れてきたよー!
彩夏:うわぁーっ!ここの桜めっちゃバエるねー!……オッケー、撮ろ撮ろー!行くよー?ハイ、チーズっ!
慎一:うわっ!
彩夏:きゃっ!
慎一:あ、わり…。
彩夏:…う、ううん。こっちこそ、ごめん。
慎一:あーうっせぇ!聞えてるよ!今行くって!……じゃ。
彩夏:あ、うん。……っ、ごめんごめん、何でもない!人とぶつかっただけー。
:
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0:大学三年、春
彩夏:その春、私達は大学生になった。
:
慎一:え?映研の女子の名前?…いや、知らねぇよ。俺映研に知り合い居ねぇもん。
慎一:……気になる子って、またかよ…。
慎一:お前いい加減にしろよー、その内誰かに後ろから刺されても俺知らねぇからなー?
:
彩夏:…えー、それやばくない?もしかしたらストーカーかもよ…?
彩夏:……毎日しつこく名前聞いてくるって、怖…。絶っ対に教えたらダメだからね!?
彩夏:……あ、あれだったらあたしの名前使っていいよ?……大丈夫大丈夫!何かあってもうちのお父さん警察だし。
:
慎一:……おいマジかよ、なんで俺の名前使ってんだよ!?
慎一:…いや、「カッコいいから」じゃねぇんだよ!!それじゃ俺が映研の女子の尻追っかけてるストーカー野郎だと思われんだろうがよ!!
慎一:しかもなんだよ「金剛彩夏(こんごうあやか)」って!苗字いかつすぎんだろっ!
慎一:それずぇえーーったい強面のメスゴリラじゃねぇか!
:
彩夏:……「高御堂(たかみどう)」?それがこの間言ってたストーカーの名前?
彩夏:…なーんか苗字だけだとそんなチャラそうには聞えないけど…。
彩夏:取りあえずわかった。先輩たちにもその名前伝えとく。レイナは出来るだけ一人にならないよーにね?
彩夏:………でも「高御堂慎一」って名前、どっかで聞きいたことあるような…?
:
慎一:……おー、お疲れー。
慎一:……やばいわコレ、終わりが見えねぇ…。
慎一:ほんとそれ。俺感想文書くためにアニサー入ったわけじゃねぇっつの。
慎一:……マジそれな。(笑)
慎一:………はぁ?合コン?……って同じ映鏡生かよっ!それただのコンパじゃねぇか。(笑)
慎一:しかも相手映研って…。あいつら最近、やたら攻撃的な視線向けてくるんだけど…アニサーの事敵視してたんじゃなかったのかよ?
:
彩夏:…はぁ?え、やだよー!アニサーと合コンなんて!近頃「映研の女なんか女子とは認めねー」感出してるってこの間先輩言ってたし…。
彩夏:……いや、尚更やだよ!同じ映鏡生で合コンってそれただの飲み会じゃん!
彩夏:……「交流」って、だってもう秋だよ?今更じゃない?
彩夏:しかも前にレイナのストーカーしてたヤツ、アニサーの男子じゃなかった?
彩夏:……えーー、ちょっとあたし学課の課題でそんな時間ないー…。
彩夏:ちょっ!なんで勝手に…!
:
慎一:……なぁ、これマジで何の時間…?
彩夏:……ねぇ、あたし帰ってもいい?
慎一:いや、無理だろー、こんな冷え切った空気盛り上げるとか、戦場フラグ折る方がまだ簡単だって。
彩夏:ムリムリムリ。だって今、お酒もご飯も全然味わかんないもん。
慎一:はっ!?いや、無理だって!!歌とか歌えねぇから俺!!
彩夏:えっ、ちょっ、やだやだ!なんであたし!?ムリっ、お願い、レイナ代わって!!
慎一:お、おいぃぃーーーっ!!
彩夏:レイナーーーーーっ!!(泣)
慎一:………どうも。
彩夏:………。
:
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0:大学三年、冬
彩夏:あっ、高御堂君…!
慎一:あっ、ごめん、待った?
彩夏:…えっ?あ、ううん、全然待ってないよ。今…来たとこ。
彩夏:ごめんね、こんな所に呼び出して。
慎一:いや………さ、寒いね。どっか寄る?
彩夏:……あのね、実は……(口ごもる)。
慎一:?
彩夏:……っ、こ、これっ、手作りなんだけど、良かったら貰ってくれませんか!?
慎一:え…?クリスマスプレゼント?……俺に?…うわ…マジで嬉しい。
慎一:……良かったら、この後…家、来ない?俺も金剛さんにプレゼント用意してあるんだ。
彩夏:えっ!?…おおおお、お家…?
慎一:あ、い、嫌だったら全然…
彩夏:(被せて)ううんっ!!
慎一:え……。
彩夏:あ……嫌じゃ…ない…。
慎一:……そっか。っ、それじゃ…行こっか。
彩夏:…うん。
:
:
:
0:現在
慎一:その後、高校時代に何度も繰り返したイメトレを大幅に超える状況に、お互いあたふたしながらも無事付き合うことになり。大学を卒業すると同時に俺達は同棲を始めた。…そして時が過ぎ、今。
:
0:(ここからなりきりで)黒い布を身に纏い、赤ちゃんを掲げる彩夏
彩夏:さぁ、愚かな人類どもよ…尊き悪の御子の前にひれ伏すが良い!
慎一:そうはさせないっ!!
彩夏:っ!?お前は…救世主!
慎一:その赤ん坊は我々人類の最後の希望!お前達魔族の御子になんてさせるものか!
彩夏:ふんっ、戯言を…。我が四天王の中でも最弱のゴリ・ゴリオに敗れたそなた程度に、我が悪の御子を奪い返せるとでも思っているのか?
彩夏:寝言はママの腕の中で言うがいい!おーほっほっほっほっほっほ!
慎一:……あの時の俺と同じだと思っているなら大間違いだ!星の力を得て生まれ変わった俺を侮ると、痛い目を見るぞ、悪の女王アヤカーン!!
彩夏:(笑いを堪える)……っ、なん、だと…?
慎一:あまねく宇宙の星々よ、俺に力を、勇気を、そしてパワーを分けてくれっ!
慎一:くらえっ、メガトンウルトラハイパワーギガントエレメンタルハイパワーブレイズっ!!!
彩夏:ま、まさか…ぐっ、ぐわぁあああ、やられたあああぁぁぁ…ばたっ。
彩夏:(小声)パワーのごり押しは…ズルいっ。
慎一:(笑いを堪える)……やった…やったぞ…!
慎一:…ようやく希望の光を人類の手に取り戻したっ!
0:白い布を纏った彩夏
彩夏:…よくやりました、救世主よ。
慎一:はっ!!あなたはっ…!
彩夏:(微笑んでいる)………。
慎一:あ、あなたは…。
彩夏:えぇ…、私です。
慎一:…あなた、は……?
彩夏:……そう、私です。
慎一:(素で)……え、誰?
彩夏:(素で)ふふっ。(笑)
慎一:(素で)いや笑うなよ。誰だよ。
彩夏:(咳払い)私は、星の女神、プリンセス・アヤカーン(笑)。
慎一:(素で)女神なのかプリンセスなのかはっきりしろよ。
彩夏:(素で)……ふふっ。(笑)
慎一:…あ、あなただったのですかっ!
彩夏:そう、私だ。っ、じゃない、私です、おほほほほ…。
慎一:(素で)設定ぶれぶれじゃねぇか…。
彩夏:(強めの咳払い)それで、我が子を救ってくれたあなたには、感謝の気持ちとして素晴らしい褒美を差し上げましょう。
慎一:ありがたき幸せ…。
彩夏:あなたは伝説の英雄であり今この時をもって、この青い星の初代国王となるのです。これからは王として人々を導き、我が子と共にこの星を豊かにしていって下さい。
慎一:……女神、プリンセス・アヤカーン。
慎一:わかりました。命にかけて、この星を豊かにすると誓います。
彩夏:…頼みましたよ、英雄シン・イーチ。
慎一:っ、………はっ。(笑)
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:
:
0:ここから通常会話で
:
慎一:いやなんだよ、シン・イーチって!それにゴリ・ゴリオも!!(笑)
慎一:いちいちネーミングがズルいんだって!彩夏は!!
彩夏:なによー!それを言うなら慎一だって!
慎一:俺がなんだよー。
彩夏:力とパワーって意味一緒だし、ハイパワーって二回言ってるし、アヤカーンってネーミングも人の事言えなくない!?
慎一:ふっ(笑)…なんでだよ…。別におかしくないだろ?
彩夏:もうおかしいとかおかしくないじゃなくて、この間みた映画に影響されすぎだから。(笑)
慎一:はぁ?どの映画だよー。
彩夏:『宇宙戦争ザナカーンの逆襲』よ!
慎一:………。
彩夏:もうこれ、影響っていうか…ほぼ丸パクリじゃない。
慎一:……反論の余地なし。
0:(出来るなら彩夏が赤ちゃんの泣き声をしてください【SEでも可】)
慎一:おわっ、今まで静かだったのに…よしよーし、どうちたのー?
彩夏:あー、オムツかな?
慎一:……多分、匂いしないしミルクかもな。
彩夏:じゃあ作ってくるから、そのままあやしててくれる?
慎一:オッケ。……ほーらほーら、すぐにミルクきまちゅからねー、パパと待ってようねー。
彩夏:……ふふっ。
慎一:…何?急にどうしたの?え、俺キモかった?
彩夏:ううん、ちょっと大学の時の事思い出しただけ。
慎一:は?大学の時って?
彩夏:ふふふ…あの時レイナの事ストーカーしてた高御堂くんが、まさかパパになるなんてなーと思って。
慎一:いやっ、だからあれは俺じゃなくてっ。
彩夏:はいはい、慎一の名前を騙った友達ね。
慎一:おいー、ちゃんと説明しただろー?
彩夏:ごめんごめん、わかってるってー。(笑)
慎一:ほんとかよー……まったく。
慎一:……あ、でもさ、今思い出したんだけど。
彩夏:んー?何を?
慎一:俺あの時、どっかで「金剛」って名前聞いたことあるなと思ったんだよな…。
彩夏:あ、あたしも!「高御堂」って苗字聞き覚えあるって思った!
慎一:まぁ、お互い珍しい苗字だからな。………あっ!!
慎一:ちょっとごめん、抱っこお願い!
彩夏:えっ!?ちょっ、慎一!?
0:バタバタとアルバムを取りに行く慎一
彩夏:…一体なんなのよ、もぉー…。
慎一:………わりぃわりぃ。
彩夏:何?どうしたの。
慎一:これ。
彩夏:あ、あたしの卒アル!
慎一:いや、これ俺の。
彩夏:……え?
慎一:『都立、成桐(なりきり)高校』…俺の母校。
彩夏:うっそ…ほんとに?え、冗談じゃなくて?
慎一:………ほら、ここ。三年一組の。
彩夏:ほんとだ!!しかもテラヤマ君の隣…。
慎一:え、テラヤマ知ってんの?
彩夏:あ……う、うん、友達の元カレ。
慎一:え……もしかして友達って、三年の時五組だったサエジマさん?
彩夏:そう、サエジマ・エミ!
慎一:……マジか。
彩夏:あ、ほらっ!コレあたし!
慎一:うわ、マジだ…金剛彩夏って書いてある。……しかも隣にいるのサエジマさんじゃねぇか。
彩夏:そーそー!「サエジマ」と「コンゴウ」で名簿が並んでて、それで転校してきた時に仲良くなったんだよねー!
慎一:え?…てんこう?
彩夏:うん、あたし二年の春に転校してきたの。
慎一:っ!あん時の転校生って彩夏の事だったのか!!
彩夏:……?
慎一:いやぁ、一時話題になったんだよ、九州(変更可)から転校生来たって。
彩夏:そうなんだ。(笑)
彩夏:やー、でもすごいね、こんな偶然ってあるんだ。
慎一:それな。マジでびびる。(笑)
彩夏:しかもこのタイミングで初めて知るって。(笑)知り合って何年も経つのにね。
慎一:だよな。
0:(出来るなら彩夏が赤ちゃんの泣き声をしてください【SEでも可】)
彩夏:わっ、ごめんごめん!はーい、ミルクだよー。待たせてごめんねー。
慎一:おー、飲んでる飲んでる。
慎一:……ぶっ、すげぇ腹減ってたんだな。あっという間に空っぽんなった。(笑)
彩夏:はい、ごちそう様ー。…よいしょっと。背中とんとんとん。
慎一:…お、出た出た、でっかいゲップ。
彩夏:悪ーいパパとママでちゅねー、お腹すかせて待ってたのに可愛い姫の事をほったらかしにして遊んでるなんて。
慎一:はははっ、ほんとそうだなー。
彩夏:……あっという間だね。
慎一:んー、だなー。
彩夏:…慎一。
慎一:ん?
彩夏:これからもよろしくね、パパ。
慎一:……おう。こちらこそ、よろしく、ママ。
彩夏:(同時に)…ふふっ。
慎一:(同時に)…はははっ。
0:影響を受けやすい、二人~出会いver.
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0:高校二年、春
彩夏:(M)ふとした時に思い出すのは、懐かしい情景。二人が今よりも少し幼く、今以上に輝いていた、高校二年の春の日。
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慎一:え?……五組に転校生?
慎一:……女子!?マジか!え、どんな感じ?可愛い?
慎一:……地味?へぇー…あ、っつうかさ、昨日の特番見た!?……あはははっ、あれマジやばいよなー!(笑)
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彩夏:よろしくねー。……うん、そうなの。地元は九州(変更可)なんだー。
彩夏:……えー?別にそんなことないよ?普通普通。(笑)
彩夏:……スタバもコンビニも普通にあるってー。あははは、みんな九州にどんなイメージ持ってるのー?
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0:高校二年、冬
慎一:(M)そして、心も体も色めき立つ冬。
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慎一:『あっ、ごめん、待った?………寒いね。どっか寄る?
慎一:え…?クリスマスプレゼント?……俺に?…うわ…マジで嬉しい。
慎一:……良かったら、この後…家、来ない?俺もサエジマさんにプレゼント用意してあるんだ。』
慎一:…………よし。スマートに誘えてるし、これなら下心も感じないよな。これで当日のイメトレは完っっ璧だっ!
慎一:あとは、サエジマさんのLINEを聞いてイブの予定を…。
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彩夏:『あっ、テラヤマ君…!ごめんね、こんな所に呼び出して。
彩夏:…えっ?あ、ううん、全然待ってないよ。今…来たとこ。
彩夏:……あのね、実は……前から好きでしたっ!こ、これっ、手作りなんだけど、良かったら貰ってくれませんか!?』
彩夏:…………よし、強引過ぎないしちゃんと気持ち伝えられてるし、多分これで大丈夫…なはず。
彩夏:あとは、チョコレートをどうやって作るか…。
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0:高校三年、夏
彩夏:(M)好きな人に想いを告げる勇気も出ないまま冬が過ぎ、私達は高校三年生となり受験シーズンを迎えた。
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慎一:うぃー、お疲れー。
慎一:いや、マジであちぃよなー。毎日これじゃあ、受験勉強する気も全然起きないわ。
慎一:………うっせ、ちゃんとやってるし!(笑)
慎一:あ、そう言や去年、映鏡大学(えいきょうだいがく)のオープンキャンパス行ったじゃん?……そうそう、第一志望のとこ。
慎一:あっこのアニメ愛好サークルが昨日テレビに出ててさー!すごくね!?
慎一:俺映鏡受かったらぜってーアニサー入るわ!(笑)
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彩夏:あー、エミー!やっと来たぁー。
彩夏:もぉー遅いよー。……え?…彼氏と喧嘩したぁ?彼氏って……一組のテラヤマ君?
彩夏:……いや別にもう好きでも何でもないからー!(笑)
彩夏:……うーるーさーいー!あたしの事は良いからさっさと仲直りしなさい!
彩夏:……レイナとマコトー?エミが中々来ないから二人とも先に席とっとくって言って中に入ってるよ。
彩夏:ほらっ、日焼けする前にさっさと図書館入ろっ!エミ、ボーダーギリギリなんだからちゃんと勉強しないと志望校落ちるよー!(笑)
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0:高校、卒業式
慎一:(M)それから、勉強の成果が実を結び、俺達は無事志望校に合格し、やがて迎えた高校の卒業式
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慎一:うわっ、なんだよお前らー、ちょっ、服引っ張んな!ボタンならやるからっ!(笑)
慎一:………げー、マジかよ…全部取られた。……はぁ?この後?…一応クラスの卒パ行く予定だけど?
慎一:……部活のお別れ会?何だよそれ、小学生か(笑)
慎一:いや、まぁ別にいいけど。時間は?……五時ね、オッケ。じゃあ一回卒パ抜けてそっち顔出すわ。
慎一:……おう、じゃあまた後でな!……あ!お前ら、俺らが卒業して居なくなったからって部活サボんじゃねーぞ!(笑)
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0:(訛りの変更可)
彩夏:(訛り)あーっ!もぉーおとーさん、はよ来てってー!エミ達が待っとるって言いよんやろー!
彩夏:(訛り)ねえねえお母さん、髪型変やなか?ちゃんとキビれとるー?……ほんなこー?
彩夏:(訛り)あ、来た来た!ねえ、お父さん、カメラ持っとる?あっちでエミ達と卒業写真撮るけん来て!
彩夏:……ごめーんっ、カマラマン連れてきたよー!
彩夏:うわぁーっ!ここの桜めっちゃバエるねー!……オッケー、撮ろ撮ろー!行くよー?ハイ、チーズっ!
慎一:うわっ!
彩夏:きゃっ!
慎一:あ、わり…。
彩夏:…う、ううん。こっちこそ、ごめん。
慎一:あーうっせぇ!聞えてるよ!今行くって!……じゃ。
彩夏:あ、うん。……っ、ごめんごめん、何でもない!人とぶつかっただけー。
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0:大学三年、春
彩夏:その春、私達は大学生になった。
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慎一:え?映研の女子の名前?…いや、知らねぇよ。俺映研に知り合い居ねぇもん。
慎一:……気になる子って、またかよ…。
慎一:お前いい加減にしろよー、その内誰かに後ろから刺されても俺知らねぇからなー?
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彩夏:…えー、それやばくない?もしかしたらストーカーかもよ…?
彩夏:……毎日しつこく名前聞いてくるって、怖…。絶っ対に教えたらダメだからね!?
彩夏:……あ、あれだったらあたしの名前使っていいよ?……大丈夫大丈夫!何かあってもうちのお父さん警察だし。
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慎一:……おいマジかよ、なんで俺の名前使ってんだよ!?
慎一:…いや、「カッコいいから」じゃねぇんだよ!!それじゃ俺が映研の女子の尻追っかけてるストーカー野郎だと思われんだろうがよ!!
慎一:しかもなんだよ「金剛彩夏(こんごうあやか)」って!苗字いかつすぎんだろっ!
慎一:それずぇえーーったい強面のメスゴリラじゃねぇか!
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彩夏:……「高御堂(たかみどう)」?それがこの間言ってたストーカーの名前?
彩夏:…なーんか苗字だけだとそんなチャラそうには聞えないけど…。
彩夏:取りあえずわかった。先輩たちにもその名前伝えとく。レイナは出来るだけ一人にならないよーにね?
彩夏:………でも「高御堂慎一」って名前、どっかで聞きいたことあるような…?
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慎一:……おー、お疲れー。
慎一:……やばいわコレ、終わりが見えねぇ…。
慎一:ほんとそれ。俺感想文書くためにアニサー入ったわけじゃねぇっつの。
慎一:……マジそれな。(笑)
慎一:………はぁ?合コン?……って同じ映鏡生かよっ!それただのコンパじゃねぇか。(笑)
慎一:しかも相手映研って…。あいつら最近、やたら攻撃的な視線向けてくるんだけど…アニサーの事敵視してたんじゃなかったのかよ?
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彩夏:…はぁ?え、やだよー!アニサーと合コンなんて!近頃「映研の女なんか女子とは認めねー」感出してるってこの間先輩言ってたし…。
彩夏:……いや、尚更やだよ!同じ映鏡生で合コンってそれただの飲み会じゃん!
彩夏:……「交流」って、だってもう秋だよ?今更じゃない?
彩夏:しかも前にレイナのストーカーしてたヤツ、アニサーの男子じゃなかった?
彩夏:……えーー、ちょっとあたし学課の課題でそんな時間ないー…。
彩夏:ちょっ!なんで勝手に…!
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慎一:……なぁ、これマジで何の時間…?
彩夏:……ねぇ、あたし帰ってもいい?
慎一:いや、無理だろー、こんな冷え切った空気盛り上げるとか、戦場フラグ折る方がまだ簡単だって。
彩夏:ムリムリムリ。だって今、お酒もご飯も全然味わかんないもん。
慎一:はっ!?いや、無理だって!!歌とか歌えねぇから俺!!
彩夏:えっ、ちょっ、やだやだ!なんであたし!?ムリっ、お願い、レイナ代わって!!
慎一:お、おいぃぃーーーっ!!
彩夏:レイナーーーーーっ!!(泣)
慎一:………どうも。
彩夏:………。
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0:大学三年、冬
彩夏:あっ、高御堂君…!
慎一:あっ、ごめん、待った?
彩夏:…えっ?あ、ううん、全然待ってないよ。今…来たとこ。
彩夏:ごめんね、こんな所に呼び出して。
慎一:いや………さ、寒いね。どっか寄る?
彩夏:……あのね、実は……(口ごもる)。
慎一:?
彩夏:……っ、こ、これっ、手作りなんだけど、良かったら貰ってくれませんか!?
慎一:え…?クリスマスプレゼント?……俺に?…うわ…マジで嬉しい。
慎一:……良かったら、この後…家、来ない?俺も金剛さんにプレゼント用意してあるんだ。
彩夏:えっ!?…おおおお、お家…?
慎一:あ、い、嫌だったら全然…
彩夏:(被せて)ううんっ!!
慎一:え……。
彩夏:あ……嫌じゃ…ない…。
慎一:……そっか。っ、それじゃ…行こっか。
彩夏:…うん。
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0:現在
慎一:その後、高校時代に何度も繰り返したイメトレを大幅に超える状況に、お互いあたふたしながらも無事付き合うことになり。大学を卒業すると同時に俺達は同棲を始めた。…そして時が過ぎ、今。
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0:(ここからなりきりで)黒い布を身に纏い、赤ちゃんを掲げる彩夏
彩夏:さぁ、愚かな人類どもよ…尊き悪の御子の前にひれ伏すが良い!
慎一:そうはさせないっ!!
彩夏:っ!?お前は…救世主!
慎一:その赤ん坊は我々人類の最後の希望!お前達魔族の御子になんてさせるものか!
彩夏:ふんっ、戯言を…。我が四天王の中でも最弱のゴリ・ゴリオに敗れたそなた程度に、我が悪の御子を奪い返せるとでも思っているのか?
彩夏:寝言はママの腕の中で言うがいい!おーほっほっほっほっほっほ!
慎一:……あの時の俺と同じだと思っているなら大間違いだ!星の力を得て生まれ変わった俺を侮ると、痛い目を見るぞ、悪の女王アヤカーン!!
彩夏:(笑いを堪える)……っ、なん、だと…?
慎一:あまねく宇宙の星々よ、俺に力を、勇気を、そしてパワーを分けてくれっ!
慎一:くらえっ、メガトンウルトラハイパワーギガントエレメンタルハイパワーブレイズっ!!!
彩夏:ま、まさか…ぐっ、ぐわぁあああ、やられたあああぁぁぁ…ばたっ。
彩夏:(小声)パワーのごり押しは…ズルいっ。
慎一:(笑いを堪える)……やった…やったぞ…!
慎一:…ようやく希望の光を人類の手に取り戻したっ!
0:白い布を纏った彩夏
彩夏:…よくやりました、救世主よ。
慎一:はっ!!あなたはっ…!
彩夏:(微笑んでいる)………。
慎一:あ、あなたは…。
彩夏:えぇ…、私です。
慎一:…あなた、は……?
彩夏:……そう、私です。
慎一:(素で)……え、誰?
彩夏:(素で)ふふっ。(笑)
慎一:(素で)いや笑うなよ。誰だよ。
彩夏:(咳払い)私は、星の女神、プリンセス・アヤカーン(笑)。
慎一:(素で)女神なのかプリンセスなのかはっきりしろよ。
彩夏:(素で)……ふふっ。(笑)
慎一:…あ、あなただったのですかっ!
彩夏:そう、私だ。っ、じゃない、私です、おほほほほ…。
慎一:(素で)設定ぶれぶれじゃねぇか…。
彩夏:(強めの咳払い)それで、我が子を救ってくれたあなたには、感謝の気持ちとして素晴らしい褒美を差し上げましょう。
慎一:ありがたき幸せ…。
彩夏:あなたは伝説の英雄であり今この時をもって、この青い星の初代国王となるのです。これからは王として人々を導き、我が子と共にこの星を豊かにしていって下さい。
慎一:……女神、プリンセス・アヤカーン。
慎一:わかりました。命にかけて、この星を豊かにすると誓います。
彩夏:…頼みましたよ、英雄シン・イーチ。
慎一:っ、………はっ。(笑)
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0:ここから通常会話で
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慎一:いやなんだよ、シン・イーチって!それにゴリ・ゴリオも!!(笑)
慎一:いちいちネーミングがズルいんだって!彩夏は!!
彩夏:なによー!それを言うなら慎一だって!
慎一:俺がなんだよー。
彩夏:力とパワーって意味一緒だし、ハイパワーって二回言ってるし、アヤカーンってネーミングも人の事言えなくない!?
慎一:ふっ(笑)…なんでだよ…。別におかしくないだろ?
彩夏:もうおかしいとかおかしくないじゃなくて、この間みた映画に影響されすぎだから。(笑)
慎一:はぁ?どの映画だよー。
彩夏:『宇宙戦争ザナカーンの逆襲』よ!
慎一:………。
彩夏:もうこれ、影響っていうか…ほぼ丸パクリじゃない。
慎一:……反論の余地なし。
0:(出来るなら彩夏が赤ちゃんの泣き声をしてください【SEでも可】)
慎一:おわっ、今まで静かだったのに…よしよーし、どうちたのー?
彩夏:あー、オムツかな?
慎一:……多分、匂いしないしミルクかもな。
彩夏:じゃあ作ってくるから、そのままあやしててくれる?
慎一:オッケ。……ほーらほーら、すぐにミルクきまちゅからねー、パパと待ってようねー。
彩夏:……ふふっ。
慎一:…何?急にどうしたの?え、俺キモかった?
彩夏:ううん、ちょっと大学の時の事思い出しただけ。
慎一:は?大学の時って?
彩夏:ふふふ…あの時レイナの事ストーカーしてた高御堂くんが、まさかパパになるなんてなーと思って。
慎一:いやっ、だからあれは俺じゃなくてっ。
彩夏:はいはい、慎一の名前を騙った友達ね。
慎一:おいー、ちゃんと説明しただろー?
彩夏:ごめんごめん、わかってるってー。(笑)
慎一:ほんとかよー……まったく。
慎一:……あ、でもさ、今思い出したんだけど。
彩夏:んー?何を?
慎一:俺あの時、どっかで「金剛」って名前聞いたことあるなと思ったんだよな…。
彩夏:あ、あたしも!「高御堂」って苗字聞き覚えあるって思った!
慎一:まぁ、お互い珍しい苗字だからな。………あっ!!
慎一:ちょっとごめん、抱っこお願い!
彩夏:えっ!?ちょっ、慎一!?
0:バタバタとアルバムを取りに行く慎一
彩夏:…一体なんなのよ、もぉー…。
慎一:………わりぃわりぃ。
彩夏:何?どうしたの。
慎一:これ。
彩夏:あ、あたしの卒アル!
慎一:いや、これ俺の。
彩夏:……え?
慎一:『都立、成桐(なりきり)高校』…俺の母校。
彩夏:うっそ…ほんとに?え、冗談じゃなくて?
慎一:………ほら、ここ。三年一組の。
彩夏:ほんとだ!!しかもテラヤマ君の隣…。
慎一:え、テラヤマ知ってんの?
彩夏:あ……う、うん、友達の元カレ。
慎一:え……もしかして友達って、三年の時五組だったサエジマさん?
彩夏:そう、サエジマ・エミ!
慎一:……マジか。
彩夏:あ、ほらっ!コレあたし!
慎一:うわ、マジだ…金剛彩夏って書いてある。……しかも隣にいるのサエジマさんじゃねぇか。
彩夏:そーそー!「サエジマ」と「コンゴウ」で名簿が並んでて、それで転校してきた時に仲良くなったんだよねー!
慎一:え?…てんこう?
彩夏:うん、あたし二年の春に転校してきたの。
慎一:っ!あん時の転校生って彩夏の事だったのか!!
彩夏:……?
慎一:いやぁ、一時話題になったんだよ、九州(変更可)から転校生来たって。
彩夏:そうなんだ。(笑)
彩夏:やー、でもすごいね、こんな偶然ってあるんだ。
慎一:それな。マジでびびる。(笑)
彩夏:しかもこのタイミングで初めて知るって。(笑)知り合って何年も経つのにね。
慎一:だよな。
0:(出来るなら彩夏が赤ちゃんの泣き声をしてください【SEでも可】)
彩夏:わっ、ごめんごめん!はーい、ミルクだよー。待たせてごめんねー。
慎一:おー、飲んでる飲んでる。
慎一:……ぶっ、すげぇ腹減ってたんだな。あっという間に空っぽんなった。(笑)
彩夏:はい、ごちそう様ー。…よいしょっと。背中とんとんとん。
慎一:…お、出た出た、でっかいゲップ。
彩夏:悪ーいパパとママでちゅねー、お腹すかせて待ってたのに可愛い姫の事をほったらかしにして遊んでるなんて。
慎一:はははっ、ほんとそうだなー。
彩夏:……あっという間だね。
慎一:んー、だなー。
彩夏:…慎一。
慎一:ん?
彩夏:これからもよろしくね、パパ。
慎一:……おう。こちらこそ、よろしく、ママ。
彩夏:(同時に)…ふふっ。
慎一:(同時に)…はははっ。