台本概要

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タイトル 星に向かう
作者名 詩歌 -fumika-  (@tukiyonofumika)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 世紀末。地球消滅の危機。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
アカリ 1 世界的科学者を恋人に持つ女性。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
アカリ:もうすぐ…船に乗る。星へ向かう船に。 アカリ:あなたに出会えてよかったと思う。 アカリ:本当よ。 アカリ:この手紙を書き終えて、宇宙ステーションのポストに投函して、そして私は船に乗る。 アカリ:片道チケットを持って。 アカリ:手紙があなたに届くことを信じて。 アカリ:もうこの星は終わりだって、教えてくれたのはあなた。 アカリ:チケットサイトはもうパンク状態だったのに、国の特別ルートで一人分のチケットを取ってくれた。 アカリ:買えるのは1人一枚だったし、パーソナルナンバーで紐づけされてるから、2枚は買えなかった。 アカリ:「あなたのチケットなんだから、あなたが使って」って何度も頼んだけど、とうとうあなたはYESと言わなかった。 アカリ:「自分には、この星を見届ける責任がある。責任というか・・・科学者としての興味かな。」 アカリ:どこまでもあなたは変人で、あきらめとか、恐怖とか、そんな雰囲気はみじんもなくて、飄々としてて・・・あなたのプライドと強さを思い知ったわ。 アカリ:あなたって、やっぱり理系だと思ったこと。 アカリ:「費用対効果って知ってる?」 アカリ:生きるか死ぬかの時に、何を言ってるんだろうって思ったわ。 アカリ:涙も引っ込んだ私にあなたは言ったの。 アカリ:「この一枚のチケット、僕が使えば一人分の命が助かる。でも、君が使えば二人分助かるんだよ。倍だよ、倍。すごいよね。」って。 アカリ:すごいのは、あなたのその発想よ。 アカリ:さあ、船に乗るわ。 アカリ:手紙はポストに入れた。 アカリ:もう集めに来る人もいないけど・・・もしかしたら、あなたに届くかもしれないしね。 アカリ:愛してるわ。ずっと。

アカリ:もうすぐ…船に乗る。星へ向かう船に。 アカリ:あなたに出会えてよかったと思う。 アカリ:本当よ。 アカリ:この手紙を書き終えて、宇宙ステーションのポストに投函して、そして私は船に乗る。 アカリ:片道チケットを持って。 アカリ:手紙があなたに届くことを信じて。 アカリ:もうこの星は終わりだって、教えてくれたのはあなた。 アカリ:チケットサイトはもうパンク状態だったのに、国の特別ルートで一人分のチケットを取ってくれた。 アカリ:買えるのは1人一枚だったし、パーソナルナンバーで紐づけされてるから、2枚は買えなかった。 アカリ:「あなたのチケットなんだから、あなたが使って」って何度も頼んだけど、とうとうあなたはYESと言わなかった。 アカリ:「自分には、この星を見届ける責任がある。責任というか・・・科学者としての興味かな。」 アカリ:どこまでもあなたは変人で、あきらめとか、恐怖とか、そんな雰囲気はみじんもなくて、飄々としてて・・・あなたのプライドと強さを思い知ったわ。 アカリ:あなたって、やっぱり理系だと思ったこと。 アカリ:「費用対効果って知ってる?」 アカリ:生きるか死ぬかの時に、何を言ってるんだろうって思ったわ。 アカリ:涙も引っ込んだ私にあなたは言ったの。 アカリ:「この一枚のチケット、僕が使えば一人分の命が助かる。でも、君が使えば二人分助かるんだよ。倍だよ、倍。すごいよね。」って。 アカリ:すごいのは、あなたのその発想よ。 アカリ:さあ、船に乗るわ。 アカリ:手紙はポストに入れた。 アカリ:もう集めに来る人もいないけど・・・もしかしたら、あなたに届くかもしれないしね。 アカリ:愛してるわ。ずっと。