台本概要

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タイトル 舞踏会
作者名 月儚(つくも)レイ  (@rose_moon44)
ジャンル ファンタジー
演者人数 1人用台本(女1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 「ふふ、ようこそ、お嬢様。お待ちしておりました。さぁ、どうぞこちらへ…夢のようなひと時へご案内させていただきますわ。」

こちらは妖しげな雰囲気の漂う主人公のみのセリフ調のような感じですすむ、1人読み、朗読台本になります。
百合要素が若干入っております。

朗読の際のお時間のほうは5~10分ほどかと思います。

女性向け台本にはなりますが、男性の方でもお手にとっていただければ嬉しいです。

ご利用の報告は強制ではありませんが、ご連絡いただけますと非常に嬉しいです。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
当主 - 主人公、語り手。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0: 0: 0:ようこそ、お嬢様…我が屋敷へ。お待ちしておりました。 0:この度は舞踏会へご足労いただき、まことに有難うございます。 0:えぇ、心配なさることは御座いませんわ。 0:貴女様のエスコートは、このわたくしめが直々にさせて頂きます。 0:さぁ、こちらにいらして…どうぞ、お掛けくださいませ。 0:ふふ。どうかそのように緊張なさらないで。 0:こちら…ワインでも一杯いかがですか? 0: 0:いやはや、本当にお美しくていらっしゃる。 0:グラスを傾けるそのお姿すら、まるで1つの絵画のようで御座いますわ。 0:このように華やかな貴族の方々が舞い踊る中でも、貴女様はひと際輝いておられる。 0:いえいえ。お世辞などわたくしは申しませんとも。 0:御覧くださいな。この屋敷の豪奢(ごうしゃ)な装飾さえも、貴女様の前では輝きを失っている。 0:そしてこのわたくしめも、貴女様のお美しさの虜になった一人で御座いますのよ。 0:とくに貴女様のこの宝石のような麗しい瞳…。 0:あぁ…思わず吸い込まれてしまいそうになります。 0: 0:あら…わたくしとしたことがつい…いけませんわね。 0:そろそろ一曲、お相手お願いできますかしら…? 0: 0:それでは…どうぞ、こちらへ。 0:さぁ…緊張なさらず…お力を抜いて…。 0:そう、わたくしに身を預けてくださいまし。 0:何も心配はいりません。 0:貴女様はそのお美しい瞳でわたくしだけを見て…。 0:わたくしに全てを委ねてくださればいいのです。 0:そうすれば…わたくしめが貴女様を甘美なる時間へと、お連れいたしますので。 0:   0:ふふふ…そう、そう…お上手ですわ。 0:まるで、夢のような感覚で御座いましょう…? 0:わたくしもここまで気が昂る(たかぶる)のは初めてなのです。 0:美しく伸びる四肢…透き通るような真っ白のお美しい肌…。 0:貴女様はすべてが本当に、名工の芸術品のようでいらっしゃる…。 0:どうか貴女様もこの瞬間へと深く、深く酔いしれてくださいますよう…。   0: 0: 0:…ふふ、素敵な時間を有難うございました。 0:ご満足いただけましたかしら…? 0:それはそれは…大変嬉しく思います。 0:お褒めに預かり光栄ですわ。 0:   0:ん…?そろそろお帰りになる…? 0:まぁ、それはできませんわ…お嬢様。 0:あらあら…驚き惑うお顔も可愛らしいですわね…? 0:まだお気付きになっていませんの…? 0:   0:貴女様はもう、現世のお方ではありません。 0:無論、ここも現世では御座いません。 0:そして、わたくしも…。 0: 0:ほら…御覧になって…? 0:終わることなく踊り狂う、周囲の貴族の方々を…。 0:あれは皆さま、わたくしの大切なコレクション。 0:身を失った高貴な魂は時として、この屋敷の甘い光へと誘われ、蝶のように迷い込んでくる。 0:わたくしはその哀れな魂を囚えてここへ閉じ込め…永遠の舞踏会を楽しんでいますのよ。 0:けれど…わたくしが今まで囚えた魂の中でも、貴女様はもっとも美しい。 0:なので特別に…貴女様には永遠にわたくしのお相手をしていただきますわ。 0:まぁ、まぁ…ふふふふ。そんなに怖がらないで…泣かないでくださいまし…。 0:もう逃げることも、拒むことも貴女様には出来ないのですから…。 0:   0:さぁ…。終わることのない、甘美なる永遠の舞踏の夜を過ごしましょう…?美しい、美しい、わたくしのお嬢様…。 0:  0:   0:(終)

0: 0: 0:ようこそ、お嬢様…我が屋敷へ。お待ちしておりました。 0:この度は舞踏会へご足労いただき、まことに有難うございます。 0:えぇ、心配なさることは御座いませんわ。 0:貴女様のエスコートは、このわたくしめが直々にさせて頂きます。 0:さぁ、こちらにいらして…どうぞ、お掛けくださいませ。 0:ふふ。どうかそのように緊張なさらないで。 0:こちら…ワインでも一杯いかがですか? 0: 0:いやはや、本当にお美しくていらっしゃる。 0:グラスを傾けるそのお姿すら、まるで1つの絵画のようで御座いますわ。 0:このように華やかな貴族の方々が舞い踊る中でも、貴女様はひと際輝いておられる。 0:いえいえ。お世辞などわたくしは申しませんとも。 0:御覧くださいな。この屋敷の豪奢(ごうしゃ)な装飾さえも、貴女様の前では輝きを失っている。 0:そしてこのわたくしめも、貴女様のお美しさの虜になった一人で御座いますのよ。 0:とくに貴女様のこの宝石のような麗しい瞳…。 0:あぁ…思わず吸い込まれてしまいそうになります。 0: 0:あら…わたくしとしたことがつい…いけませんわね。 0:そろそろ一曲、お相手お願いできますかしら…? 0: 0:それでは…どうぞ、こちらへ。 0:さぁ…緊張なさらず…お力を抜いて…。 0:そう、わたくしに身を預けてくださいまし。 0:何も心配はいりません。 0:貴女様はそのお美しい瞳でわたくしだけを見て…。 0:わたくしに全てを委ねてくださればいいのです。 0:そうすれば…わたくしめが貴女様を甘美なる時間へと、お連れいたしますので。 0:   0:ふふふ…そう、そう…お上手ですわ。 0:まるで、夢のような感覚で御座いましょう…? 0:わたくしもここまで気が昂る(たかぶる)のは初めてなのです。 0:美しく伸びる四肢…透き通るような真っ白のお美しい肌…。 0:貴女様はすべてが本当に、名工の芸術品のようでいらっしゃる…。 0:どうか貴女様もこの瞬間へと深く、深く酔いしれてくださいますよう…。   0: 0: 0:…ふふ、素敵な時間を有難うございました。 0:ご満足いただけましたかしら…? 0:それはそれは…大変嬉しく思います。 0:お褒めに預かり光栄ですわ。 0:   0:ん…?そろそろお帰りになる…? 0:まぁ、それはできませんわ…お嬢様。 0:あらあら…驚き惑うお顔も可愛らしいですわね…? 0:まだお気付きになっていませんの…? 0:   0:貴女様はもう、現世のお方ではありません。 0:無論、ここも現世では御座いません。 0:そして、わたくしも…。 0: 0:ほら…御覧になって…? 0:終わることなく踊り狂う、周囲の貴族の方々を…。 0:あれは皆さま、わたくしの大切なコレクション。 0:身を失った高貴な魂は時として、この屋敷の甘い光へと誘われ、蝶のように迷い込んでくる。 0:わたくしはその哀れな魂を囚えてここへ閉じ込め…永遠の舞踏会を楽しんでいますのよ。 0:けれど…わたくしが今まで囚えた魂の中でも、貴女様はもっとも美しい。 0:なので特別に…貴女様には永遠にわたくしのお相手をしていただきますわ。 0:まぁ、まぁ…ふふふふ。そんなに怖がらないで…泣かないでくださいまし…。 0:もう逃げることも、拒むことも貴女様には出来ないのですから…。 0:   0:さぁ…。終わることのない、甘美なる永遠の舞踏の夜を過ごしましょう…?美しい、美しい、わたくしのお嬢様…。 0:  0:   0:(終)