台本概要

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タイトル 避難訓練の時間ですよ!
作者名 のぼライズ  (@tomisan5012_2)
ジャンル コメディ
演者人数 5人用台本(男2、女2、不問1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 今日は避難訓練!
良い子のみんなは「お・か・し・も」の意味を知ってるかな?
消化器の取り扱い方を知っているかな?
みんなで学んでいこう!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ひなた 不問 36 言わずと知れたクソガ…少し難ある園児。 好きなものは、卵の白身
ひろき 32 保育園のお兄さん。絶賛彼女募集中。 好きなものは、彼女が作るであろう手作り料理。
ひろみ 28 保育園のお姉さん。お兄さんの事が少し苦手。 好きなものは、塩辛とゴーヤを混ぜたもの
ひとら 17 消防士のお兄さん。(茶番時には、ダンディを目指して演じてください)。 好きなものは、豆腐と輪っかの麩が入った味噌汁。
ひのこ 18 消防士のお姉さん。人見知りで喋りがそんな上手くない(茶番時にはハキハキと、大人な女性を目指して演じてください)。 好きなものは、ゆるふわじゃないプレーンなオムライス
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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ひろみ:「みんなぁ!集まってぇ!今日は避難訓練をしますよぉ!」 ひなた:「はぁーい!」 ひろみ:「今日はなんと!お兄さんも一緒に避難訓練に参加するよぉ!」 ひろみ:「みんなでお兄さんを呼んであげよう!せーのっ…」 ひろき:「(食い気味に)やぁ、みんな!お兄さんだよ!」 ひなた:「まだ誰もお兄さんの事、呼んでないよ?」 ひろき:「みんなに呼ばれた気がしたので、お兄さんが颯爽(さっそう)とやってきたよぉ!」 ひなた:「誰もお兄さんの「お」も言ってなかったよぉ…」 ひろみ:「はい!お兄さんが呼ばれてないけど、勝手に来たということで!」 ひなた:「お姉さんがキッパリ言っちゃったねぇ」 ひろみ:「今日の避難訓練に付き添ってくれる消防士さんが来てくださったよぉ!みんなで呼んでみよう!せーのっ…」 ひなた:「消防士さぁぁぁーん!」 ひろき:「消防だけに…しょぼーん…ふふっ」 ひなた:「お兄さん、帰ればぁ?」 ひとら:「みんなぁ!こーんにーちはー!消防士の「ひとら」です!今日はみんなで楽しく!学んでいきましょう!そして!」 ひのこ:「え…えっと!み…みんなぁ!こーんにーち…(酷く咳き込む)」 ひなた:「片割れの消防のお姉さん…大丈夫かなぁ…」 ひとら:「ははは!この子は少し、緊張してるんだ!さぁ、気を取り直して!挨拶を!」 ひのこ:「ひぇ…あ…あの!消防の…えっと…「ひのこ」と言いま…しゅ!あっ…言います!」 ひろき:「か…かわいい…ポッ」 ひなた:「お兄さん、あの消防士さんに消されてきなよぉ」 ひろみ:「さぁ!本題に戻って、みんなは避難訓練に欠かせない魔法の言葉を知っているかな?」 ひろき:「ラミパスラミパスルルルルルー…」 ひろみ:「はい!「お」「か」「し」「も」ですね!お兄さんはさっさと、お家に帰ってくださいね!」 ひなた:「おかしもぉ?」 ひろみ:「はい!じゃあお兄さん!まず「お」は何かしら?」 ひろき:「おい、あそこの彼女のスカート短くない!?あっ、でも下から覗けば少し見え(た気がする!)」 ひとら:「(遮るように)はい!「おかしも」の「お」は「おさない」ですね!どうしても避難する時になると、いろんな人が焦って押してきますが!良い子のみんなは押さないように、速やかに避難しましょうね!でも、このお兄さんはどっか高い所から押した方が良さそうですけどね!」 ひなた:「はぁーい!」 ひろみ:「はい、じゃあ次!「か」は何かしら?」 ひろき:「可愛いなぁ…あの子、スカートめっちゃ短いし!あっ、でもチラッと少し白いのが見え(た気がする!)」 ひのこ:「(遮るように)は…はい!「おかしも」の「か」は…か…「かけない」です!慌てて走ってしまうと…転んだりして、それが原因で…後ろが詰まって逃げ遅れてしまう可能性があるので、えっと…よ…良い子の皆さんは走らず…落ち着いて避難しましょう!婚期を逃したお兄さんもまた…良い事があ…あります!」 ひろき:「結婚してください!」 ひのこ:「(食い気味で)夫がいるので!」 ひろき:「ガーン…」 ひなた:「お兄さん…どんまい…」 ひろみ:「さぁ、気を取り直して!「し」は何かしら?」 ひろき:「信じられない…嘘だと言ってくれよ!あの子に…あの子に旦那は居ないと!誰か…頼むから誰か言っ(てくれよぉ!)」 ひとら:「(遮るように)はいはぁい!「おかしも」の「し」は「しゃべらない」ですね!みんなの場合は、先生の指示が聞こえるように喋っちゃいけないってなっていると思うんだけど、大人の場合は我々消防隊などの指示がある為、静かに、迅速に避難しましょうね!お兄さんは喋らない方が、モテると思いますね!」 ひなた:「お兄さん、良かったね!」 ひろき:「ま…まぁ、ルックスには自信あるから…さ!」 ひなた:「ほんっっっと、喋らない方が良いと思う!」 ひろみ:「では最後!「おかしも」の「も」は何かしら?」 ひろき:「も、もしかすると…ひのこさんは互いに別居してて、そうだと期待を込めて離婚調停中だったりとかしま(すよね!!)」 ひのこ:「(遮るように)あはは!「おかしも」の…「も」は「もどらない」…です!避難中にもし…忘れ物したとしても…元に戻らず、自分の命を…最優先でお願いし…ます!ふと…あの頃に戻ってたらきっと…幸せなんだろうなと…度々思いますけど…ね!」 ひろき:「結婚してください!」 ひのこ:「(微笑みながら)お断りします」 ひろき:「微笑みながらフラれた…」 ひなた:「お兄さん、ほんっと今日何しにきたの?」 ひろみ:「はいはぁい!それではこれから、消火器を使った実践訓練を行います!」 ひなた:「わぁーい!」 ひろみ:「でも!良い子にはまだこの消火器が重いと思うので、お兄さん、お姉さんが実践したいと思います!」 ひなた:「今さっき恋の炎が鎮火されて、煤(すす)になっているお兄さんもですか?」 ひろみ:「もちろん!さぁお兄さん、燃え尽きてないで立って立って!」 ひろき:「真っ白な灰に…燃え(尽きたぜ)」 ひとら:「(遮るように)では最初に、消火器の扱い方を教えます!」 ひとら:「まず、レバーの下を持って火災現場へ持っていきます。次に立ち位置を決め、ピンを抜きます」 ひとら:「その後はノズルを持ち、もう片手はレバーをしっかり握って、消火剤を放射して鎮火を目指してください!」 ひのこ:「ぜ…絶対に、ひ…人には向けないでくださいっ!」 ひとら:「それでは向こう側にボーリングのピンを置きます!ここが出火場所だと思ってください!」 ひのこ:「そ…それではお二方、は…始めてください!」 0:茶番ですが、ひなた以外はシリアスに… ひろみ:「ハァァ!あそこのお家が火事だわ!」 ひろき:「本当だ!火事ダァ!火事だぁ!!」 ひなた:「まさかの茶番に驚き」 ひろみ:「そこの方、119番通報を!」 ひろき:「いや、呼ぶよりは自分達で消火した方が早い!」 ひなた:「いや、まず通報しなよ」 ひろみ:「ダメよ!」 ひろき:「どうしてだ!」 ひろみ:「だって…無理よ!この火事は、私達だけじゃ手に負えないわ!」 ひろき:「馬鹿野郎!どうしてあんたは、そこで諦めてしまうんだ!」 ひろみ:「だって…だって…」 ひろき:「あんたはずっと…ずっと今日(こんにち)まで、あらゆる困難から…逃げ続けてきたんじゃ無いか?」 ひなた:「この暑苦しい展開は何?」 ひろき:「今こそ、立ち向かう時では無いんじゃないか?」 ひろみ:「私に、出来るでしょうか?」 ひろき:「あぁ…きっと、君なら消せるさ」 ひなた:「あの…これ単なる、消火器使って目の前のボーリングのピンを倒せば良い話でしょ?茶番いる?」 ひのこ:「ちょっと待った!あなた達!」 ひろき:「!?…あんたらは!」 ひとら:「おーやおや…小娘と小便臭ぇガキが、この火を消すと?」 ひろみ:「あ…あなた達!何者なの?」 ひなた:「きっと実際の火災現場なら、とぉっくに火の海になっているだろうね…」 ひのこ:「ふふ…何者かと問われれば!」 ひとら:「答えるまでも無い!」 ひのこ:「あなた達みたいなお子様に、このウェポンを使えるのかしら?」 ひなた:「待って、消火器は武器…ウェポンじゃないよ?」 ひろき:「それは…」 ひとら:「どうやら君達は、消火器童貞と消火器生娘(きむすめ)だったとはな…」 ひなた:「これは、僕は耳を塞がないといけないネタなのかな?」 ひのこ:「あははは、これはこれは…お揃いな事ねぇ!」 ひろみ:「ひ…ひろきさん…」 ひろき:「すまない、たとえ知識はあっても…俺に、このトリガーは引けない。俺は、紛う事なき…童貞さ」 ひなた:「胸張って言う事じゃないよ、それは」 ひとら:「良いかぁ、坊主…」 ひろき:「な…何だよ急に…!?何で、俺の手を握っているんだ…」 ひのこ:「(耳元で囁くように)良い?トリガーって、こうして引くのよ?」 ひろみ:「いやっ!止めてください!」 ひとら:「まずは狙いを定めるんだ…こうして…」 ひろき:「止めろ…止めてくれ…」 ひなた:「止めたら火も消えないし、茶番も終わらないよ?」 ひのこ:「(耳元で囁くように)ちゃーんと風向きを考える事ね?立ち位置によっては、火の粉が飛んできたり…消化剤が自分に掛かる場合も…あ・る・の・よ?」 ひろみ:「は…はい」 ひろき:「このトリガーを引けば、い…命は助けてくれるんだろな?」 ひとら:「あぁ…もちろんだとも、約束は守るさぁ」 ひなた:「今さらだけど、このポカンとさせる設定は何なの?ねぇ?」 ひのこ:「さぁ…時間よ?引いちゃいましょ?」 ひろみ:「いや…いや…」 ひとら:「さぁ…(めっちゃ発音良く)Fire extinguishing(ファイア エクスティンシング)!」 ひなた:「何故に「鎮火」を英語で言った?」 ひろき:「ノズルを持つ左手が…持っていかれるぅ!」 ひなた:「人体錬成した時みたいに言うな」 ひろみ:「もう少し…もう少しで…倒れろぉぉお!!」 ひろき:「うおぉぉぉ、倒れろぉぉお!!」 0:はい、鎮火…でもまだ茶番は続きます ひとら:「(拍手しながら)ブラーボー!これでお前も一皮剥けて、立派な男の仲間入りだな」 ひなた:「え、消火器使っただけでそんな偉大?」 ひのこ:「あんた、やれば出来るじゃないの」 ひなた:「消火器1本でそんな褒められるん?」 ひろき:「(息を切らしながら)…これで、僕は…立派な男になれたでしょうか…」 ひなた:「消火器1本でなれる訳無いだろ!」 ひろみ:「(息を切らしながら)ありがとうございます、師匠…」 ひなた:「敵対していたのに急に消化器1本で師匠として慕ってるやん、何この茶番…」 0:はい、茶番終わりです ひとら:「はい!お二人とも無事に火が消せました!」 ひのこ:「ふ…2人とも、し…消火器の扱いが、おおお上手でした!」 ひなた:「あぁ…そういやこれ、消火器の実践訓練でしたね」 ひろみ:「でも、まずは周りに火事だと大声で伝えるのが大事!…ですよね!」 ひなた:「果たしてその茶番で、何軒の家が燃え移っただろうね」 ひろき:「愛のアプローチもまた、その人に大声で伝えるのが大事!…ですよね!」 ひのこ:「(食い気味に)違います」 ひとら:「愛を伝えるのとはまた…違いますね」 ひなた:「たった一言のせいで、消防士2人に否定されて火傷してるやん…お兄さん、今回は何しに来たの?」 ひろみ:「でも、良い子のみんなは火遊びなどをして、火傷をしないようにしましょうね!」 ひなた:「はぁーい!」 0:  ひとら:「リスナーの皆さんも!春夏秋冬問わず、火事は日常生活の中で紙一重に存在するものです。火の取り扱いには十分、気を付けましょうね!」

ひろみ:「みんなぁ!集まってぇ!今日は避難訓練をしますよぉ!」 ひなた:「はぁーい!」 ひろみ:「今日はなんと!お兄さんも一緒に避難訓練に参加するよぉ!」 ひろみ:「みんなでお兄さんを呼んであげよう!せーのっ…」 ひろき:「(食い気味に)やぁ、みんな!お兄さんだよ!」 ひなた:「まだ誰もお兄さんの事、呼んでないよ?」 ひろき:「みんなに呼ばれた気がしたので、お兄さんが颯爽(さっそう)とやってきたよぉ!」 ひなた:「誰もお兄さんの「お」も言ってなかったよぉ…」 ひろみ:「はい!お兄さんが呼ばれてないけど、勝手に来たということで!」 ひなた:「お姉さんがキッパリ言っちゃったねぇ」 ひろみ:「今日の避難訓練に付き添ってくれる消防士さんが来てくださったよぉ!みんなで呼んでみよう!せーのっ…」 ひなた:「消防士さぁぁぁーん!」 ひろき:「消防だけに…しょぼーん…ふふっ」 ひなた:「お兄さん、帰ればぁ?」 ひとら:「みんなぁ!こーんにーちはー!消防士の「ひとら」です!今日はみんなで楽しく!学んでいきましょう!そして!」 ひのこ:「え…えっと!み…みんなぁ!こーんにーち…(酷く咳き込む)」 ひなた:「片割れの消防のお姉さん…大丈夫かなぁ…」 ひとら:「ははは!この子は少し、緊張してるんだ!さぁ、気を取り直して!挨拶を!」 ひのこ:「ひぇ…あ…あの!消防の…えっと…「ひのこ」と言いま…しゅ!あっ…言います!」 ひろき:「か…かわいい…ポッ」 ひなた:「お兄さん、あの消防士さんに消されてきなよぉ」 ひろみ:「さぁ!本題に戻って、みんなは避難訓練に欠かせない魔法の言葉を知っているかな?」 ひろき:「ラミパスラミパスルルルルルー…」 ひろみ:「はい!「お」「か」「し」「も」ですね!お兄さんはさっさと、お家に帰ってくださいね!」 ひなた:「おかしもぉ?」 ひろみ:「はい!じゃあお兄さん!まず「お」は何かしら?」 ひろき:「おい、あそこの彼女のスカート短くない!?あっ、でも下から覗けば少し見え(た気がする!)」 ひとら:「(遮るように)はい!「おかしも」の「お」は「おさない」ですね!どうしても避難する時になると、いろんな人が焦って押してきますが!良い子のみんなは押さないように、速やかに避難しましょうね!でも、このお兄さんはどっか高い所から押した方が良さそうですけどね!」 ひなた:「はぁーい!」 ひろみ:「はい、じゃあ次!「か」は何かしら?」 ひろき:「可愛いなぁ…あの子、スカートめっちゃ短いし!あっ、でもチラッと少し白いのが見え(た気がする!)」 ひのこ:「(遮るように)は…はい!「おかしも」の「か」は…か…「かけない」です!慌てて走ってしまうと…転んだりして、それが原因で…後ろが詰まって逃げ遅れてしまう可能性があるので、えっと…よ…良い子の皆さんは走らず…落ち着いて避難しましょう!婚期を逃したお兄さんもまた…良い事があ…あります!」 ひろき:「結婚してください!」 ひのこ:「(食い気味で)夫がいるので!」 ひろき:「ガーン…」 ひなた:「お兄さん…どんまい…」 ひろみ:「さぁ、気を取り直して!「し」は何かしら?」 ひろき:「信じられない…嘘だと言ってくれよ!あの子に…あの子に旦那は居ないと!誰か…頼むから誰か言っ(てくれよぉ!)」 ひとら:「(遮るように)はいはぁい!「おかしも」の「し」は「しゃべらない」ですね!みんなの場合は、先生の指示が聞こえるように喋っちゃいけないってなっていると思うんだけど、大人の場合は我々消防隊などの指示がある為、静かに、迅速に避難しましょうね!お兄さんは喋らない方が、モテると思いますね!」 ひなた:「お兄さん、良かったね!」 ひろき:「ま…まぁ、ルックスには自信あるから…さ!」 ひなた:「ほんっっっと、喋らない方が良いと思う!」 ひろみ:「では最後!「おかしも」の「も」は何かしら?」 ひろき:「も、もしかすると…ひのこさんは互いに別居してて、そうだと期待を込めて離婚調停中だったりとかしま(すよね!!)」 ひのこ:「(遮るように)あはは!「おかしも」の…「も」は「もどらない」…です!避難中にもし…忘れ物したとしても…元に戻らず、自分の命を…最優先でお願いし…ます!ふと…あの頃に戻ってたらきっと…幸せなんだろうなと…度々思いますけど…ね!」 ひろき:「結婚してください!」 ひのこ:「(微笑みながら)お断りします」 ひろき:「微笑みながらフラれた…」 ひなた:「お兄さん、ほんっと今日何しにきたの?」 ひろみ:「はいはぁい!それではこれから、消火器を使った実践訓練を行います!」 ひなた:「わぁーい!」 ひろみ:「でも!良い子にはまだこの消火器が重いと思うので、お兄さん、お姉さんが実践したいと思います!」 ひなた:「今さっき恋の炎が鎮火されて、煤(すす)になっているお兄さんもですか?」 ひろみ:「もちろん!さぁお兄さん、燃え尽きてないで立って立って!」 ひろき:「真っ白な灰に…燃え(尽きたぜ)」 ひとら:「(遮るように)では最初に、消火器の扱い方を教えます!」 ひとら:「まず、レバーの下を持って火災現場へ持っていきます。次に立ち位置を決め、ピンを抜きます」 ひとら:「その後はノズルを持ち、もう片手はレバーをしっかり握って、消火剤を放射して鎮火を目指してください!」 ひのこ:「ぜ…絶対に、ひ…人には向けないでくださいっ!」 ひとら:「それでは向こう側にボーリングのピンを置きます!ここが出火場所だと思ってください!」 ひのこ:「そ…それではお二方、は…始めてください!」 0:茶番ですが、ひなた以外はシリアスに… ひろみ:「ハァァ!あそこのお家が火事だわ!」 ひろき:「本当だ!火事ダァ!火事だぁ!!」 ひなた:「まさかの茶番に驚き」 ひろみ:「そこの方、119番通報を!」 ひろき:「いや、呼ぶよりは自分達で消火した方が早い!」 ひなた:「いや、まず通報しなよ」 ひろみ:「ダメよ!」 ひろき:「どうしてだ!」 ひろみ:「だって…無理よ!この火事は、私達だけじゃ手に負えないわ!」 ひろき:「馬鹿野郎!どうしてあんたは、そこで諦めてしまうんだ!」 ひろみ:「だって…だって…」 ひろき:「あんたはずっと…ずっと今日(こんにち)まで、あらゆる困難から…逃げ続けてきたんじゃ無いか?」 ひなた:「この暑苦しい展開は何?」 ひろき:「今こそ、立ち向かう時では無いんじゃないか?」 ひろみ:「私に、出来るでしょうか?」 ひろき:「あぁ…きっと、君なら消せるさ」 ひなた:「あの…これ単なる、消火器使って目の前のボーリングのピンを倒せば良い話でしょ?茶番いる?」 ひのこ:「ちょっと待った!あなた達!」 ひろき:「!?…あんたらは!」 ひとら:「おーやおや…小娘と小便臭ぇガキが、この火を消すと?」 ひろみ:「あ…あなた達!何者なの?」 ひなた:「きっと実際の火災現場なら、とぉっくに火の海になっているだろうね…」 ひのこ:「ふふ…何者かと問われれば!」 ひとら:「答えるまでも無い!」 ひのこ:「あなた達みたいなお子様に、このウェポンを使えるのかしら?」 ひなた:「待って、消火器は武器…ウェポンじゃないよ?」 ひろき:「それは…」 ひとら:「どうやら君達は、消火器童貞と消火器生娘(きむすめ)だったとはな…」 ひなた:「これは、僕は耳を塞がないといけないネタなのかな?」 ひのこ:「あははは、これはこれは…お揃いな事ねぇ!」 ひろみ:「ひ…ひろきさん…」 ひろき:「すまない、たとえ知識はあっても…俺に、このトリガーは引けない。俺は、紛う事なき…童貞さ」 ひなた:「胸張って言う事じゃないよ、それは」 ひとら:「良いかぁ、坊主…」 ひろき:「な…何だよ急に…!?何で、俺の手を握っているんだ…」 ひのこ:「(耳元で囁くように)良い?トリガーって、こうして引くのよ?」 ひろみ:「いやっ!止めてください!」 ひとら:「まずは狙いを定めるんだ…こうして…」 ひろき:「止めろ…止めてくれ…」 ひなた:「止めたら火も消えないし、茶番も終わらないよ?」 ひのこ:「(耳元で囁くように)ちゃーんと風向きを考える事ね?立ち位置によっては、火の粉が飛んできたり…消化剤が自分に掛かる場合も…あ・る・の・よ?」 ひろみ:「は…はい」 ひろき:「このトリガーを引けば、い…命は助けてくれるんだろな?」 ひとら:「あぁ…もちろんだとも、約束は守るさぁ」 ひなた:「今さらだけど、このポカンとさせる設定は何なの?ねぇ?」 ひのこ:「さぁ…時間よ?引いちゃいましょ?」 ひろみ:「いや…いや…」 ひとら:「さぁ…(めっちゃ発音良く)Fire extinguishing(ファイア エクスティンシング)!」 ひなた:「何故に「鎮火」を英語で言った?」 ひろき:「ノズルを持つ左手が…持っていかれるぅ!」 ひなた:「人体錬成した時みたいに言うな」 ひろみ:「もう少し…もう少しで…倒れろぉぉお!!」 ひろき:「うおぉぉぉ、倒れろぉぉお!!」 0:はい、鎮火…でもまだ茶番は続きます ひとら:「(拍手しながら)ブラーボー!これでお前も一皮剥けて、立派な男の仲間入りだな」 ひなた:「え、消火器使っただけでそんな偉大?」 ひのこ:「あんた、やれば出来るじゃないの」 ひなた:「消火器1本でそんな褒められるん?」 ひろき:「(息を切らしながら)…これで、僕は…立派な男になれたでしょうか…」 ひなた:「消火器1本でなれる訳無いだろ!」 ひろみ:「(息を切らしながら)ありがとうございます、師匠…」 ひなた:「敵対していたのに急に消化器1本で師匠として慕ってるやん、何この茶番…」 0:はい、茶番終わりです ひとら:「はい!お二人とも無事に火が消せました!」 ひのこ:「ふ…2人とも、し…消火器の扱いが、おおお上手でした!」 ひなた:「あぁ…そういやこれ、消火器の実践訓練でしたね」 ひろみ:「でも、まずは周りに火事だと大声で伝えるのが大事!…ですよね!」 ひなた:「果たしてその茶番で、何軒の家が燃え移っただろうね」 ひろき:「愛のアプローチもまた、その人に大声で伝えるのが大事!…ですよね!」 ひのこ:「(食い気味に)違います」 ひとら:「愛を伝えるのとはまた…違いますね」 ひなた:「たった一言のせいで、消防士2人に否定されて火傷してるやん…お兄さん、今回は何しに来たの?」 ひろみ:「でも、良い子のみんなは火遊びなどをして、火傷をしないようにしましょうね!」 ひなた:「はぁーい!」 0:  ひとら:「リスナーの皆さんも!春夏秋冬問わず、火事は日常生活の中で紙一重に存在するものです。火の取り扱いには十分、気を付けましょうね!」