台本概要

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タイトル 白いパラソル
作者名 詩歌 -fumika-  (@tukiyonofumika)
ジャンル ファンタジー
演者人数 1人用台本(男1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 幼かった「私」の回顧録。

女声の場合は少年ボイスで
男声の場合は成人が思い出を語るように
演じていただければと思います。

ちょっと引っかかるかもと思って最後の名前はぼかしてあります。
アーカイブとして残らなければフルネームを言っていただいても良いかと思います。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
1 幼きムスカ
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
私:父が亡くなってから、母は少しずつ少しずつ、この現(うつつ)の世界から遠ざかって行った。風と歌い、妖精と話し…。母は、私たちには見えないものが見え、聞こえないものが聞こえるようだった。 私:そんな母の手を引いて、毎朝海岸を散歩するのは、幼い私の役目だった。 私: 私:その日も、日課の散歩に出かけた。よく晴れ渡り、空はどこまでも青く、入道雲がまぶしかった。レースのついた白い日傘をくるくると回し、母は少女のように微笑んでいた。 私:ズシ…ン 私:大きな音と衝撃。地震?衝撃で、母の手から日傘が舞い上がった。 私:「かあさま、だいじょうぶ?」 私:私を見つめる母の目は、父が亡くなる前のものだった。 私: 私:(母)「お父様が亡くなったから、あなたが名前を継ぐの。古くから伝わる、秘密の名前。あなたの名前は、ロムスカ・パロ・ウル…」 私: 私:海岸端ばたの畑に落ちてきたのは、見たこともないロボットだった。

私:父が亡くなってから、母は少しずつ少しずつ、この現(うつつ)の世界から遠ざかって行った。風と歌い、妖精と話し…。母は、私たちには見えないものが見え、聞こえないものが聞こえるようだった。 私:そんな母の手を引いて、毎朝海岸を散歩するのは、幼い私の役目だった。 私: 私:その日も、日課の散歩に出かけた。よく晴れ渡り、空はどこまでも青く、入道雲がまぶしかった。レースのついた白い日傘をくるくると回し、母は少女のように微笑んでいた。 私:ズシ…ン 私:大きな音と衝撃。地震?衝撃で、母の手から日傘が舞い上がった。 私:「かあさま、だいじょうぶ?」 私:私を見つめる母の目は、父が亡くなる前のものだった。 私: 私:(母)「お父様が亡くなったから、あなたが名前を継ぐの。古くから伝わる、秘密の名前。あなたの名前は、ロムスカ・パロ・ウル…」 私: 私:海岸端ばたの畑に落ちてきたのは、見たこともないロボットだった。