台本概要

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タイトル 世界時計と〇〇の誕生日
作者名 しーたけ  (@shiitake8888888)
ジャンル 童話
演者人数 3人用台本(男2、不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 【上演許可】無料配信での利用(投げ銭は有料に含みません)に関しては連絡なしで使って頂いて構いません。
よければDMなどでお知らせ頂くと作者の励みになります。
【アドリブ】過度なアドリブ、改変はNGです。語尾などを少し変える等は各自の判断にお任せします。
【性別変更】作中のキャラの性別も変更〇。演者様が異なる性別を演じて頂いてもかまいません。
【上演時間】約15分
【男女比】不問
※作中の〇〇の部分に誰かのお名前を入れて下さい。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 55 誕生日を祝う準備をしている人
フクロウ 16 物知りのおじいさんフクロウ
イタチ 37 イタチの少年
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 :世界時計と○○の誕生日  :  私:(N)チックタックチックタック 私:(N)一秒また一秒と振り子が動くたび近付く幸せの時間。 私:(N)日付を越えたら一番に〇〇の寝顔に私は 私:(N)「おめでとう」を言おう!そして夜にはパーティーだ。 私:(N)興奮して今夜は眠れないかもしれない。   :  私:(N)チックタックチ……。 私:(N)あれ?急に時計が止まった。今朝ネジを巻いたのに。 私:(N)柱時計のネジを巻く。 私:(N)しかし振り子は止まったまま。   :  私:(N)おかしい振り子が上にあがったまま止まっている。 私:(N)慌てて懐中時計を取り出す。こちらも止まっている。 私:(N)さっきまで鳴いていた虫たちの唄も、○○の寝息もピタリと止んで止まっている。 私:(N)○○の事をゆすってみる温かい体温、でも息をしていない。 私:(N)まるで私以外の全ての時間が止まってしまったようだ、誰かを呼ぼうとした。すると。   :  フクロウ:ホー。ホー。 私:(N)表の窓からフクロウのお爺さんの声。 私:フクロウのお爺さん…。なんだか、おかしいの!まるで時間が止まってしまったみたいなの。 フクロウ:おぅ、お前さんは止まらずにおったか。 私:○○も寝ているみたい…それなのに息もしてないの!どうしたらいいのかしら?! フクロウ:それは寝ている状態で時が止まっておるだけじゃ。また時が動けば何ともない。安心せい。 私:本当に?大丈夫なの…? フクロウ:あぁ、時がまた動けば、なにもなかったように寝息をたてるだろう。 私:どうして時が止まってしまったの? フクロウ:世界時計が止まってしまったのかもしれぬな。 私:世界時計? フクロウ:そうじゃ。世界の時間を刻んでおる大きな時計じゃよ。 私:どうしてその世界時計が止まってしまったのかしら? フクロウ:前に世界時計が止まったのは、どれくらい前だったか…。 フクロウ:世界時計の管理人のじーさんが3日間も眠っておっての。 フクロウ:あの時は慌てて叩き起こしたわ! 私:じゃあ今回も眠ってしまっているのかしら? フクロウ:それは分からないが、とにかく世界時計に向かおう!   :  私:(N)フクロウのお爺さんの案内で世界時計まで向かった。 私:これが世界時計?本当に大きいのね。 フクロウ:あぁ、まずは管理人室に行こう。 私:(N)管理人室に着くと、半分開いた扉から灯りがもれていた。 フクロウ:中で寝てしまっておるのかのう? 私:(N)部屋の中には誰もいない。 フクロウ:もしかして起きて急いでネジを巻きに行ったのかもしれない。見に行ってみよう。 私:(N)世界時計の盤の裏、大きな歯車がいくつも並んでいる。でも、もちろん全てがとまってしまっている。 私:一体、何があったというのかしら? フクロウ:あれを見ろ! 私:(N)フクロウのお爺さんの指す階段の上を見ると、一匹のイタチがネジを持って座っていた。 私:あれが管理人さん? フクロウ:違う、管理人はカメのじーさんだ。あいつは何者だ? 私:イタチさん?…貴方は何をしているの?それは世界時計のネジじゃないの? イタチ:あぁ、いかにもこれは世界に一つだけの世界時計のネジさ。 フクロウ:カメのじーさんはどうした? イタチ:あのじーさんなら甲羅ごとグルグル巻きにして管理人室のベッドの下に置いたよ。 フクロウ:何?!ここは頼むぞ、ワシはカメのじーさんを助けに行く。 私:えぇ、分かったわ。……イタチさん、そのネジを渡してくれない? イタチ:やだね! 私:それがないと時間が止まってしまって、とても困ってしまうのお願い。 イタチ:渡さないよ。 私:どうして? イタチ:今日は僕の誕生日、今日が終わらない限り僕の誕生日は続くんだ。 イタチ:そうすれば、ずーっと僕のお祝いの日は終わらない。 私:そんなの自分勝手よ! イタチ:うるさい!だっておめでとうってお祝いしてほしいんだよ! 私:世界時計が止まってしまったままだと貴方におめでとうって言いたい人達も止まってしまったままなのよ! イタチ:え?みんなも止まっているの? 私:そうよ。だからこのまま世界時計を止めている限り、貴方におめでとうを言ってくれる人はいないのよ。 イタチ:うるさい…。 私:それに今日が終わらなければみんなの誕生日も来ない。 イタチ:そんなの関係ない。 私:貴方の誕生日をお祝いしてくれたみんなの誕生日もこないのよ。 イタチ:……別に人の誕生日なんてどーでもいい。 私:どうしてそんな事を言うの? イタチ:……。 私:誕生日に何かあった? イタチ:……パーティーをしても誰もお祝いに来てくれないんだ。 イタチ:だからもう少し今日が続けば誰か来てくれるかもしれないだろ…。 私:世界の時間を止めてたままだと、誰も一緒にお祝いできないわ。 イタチ:だって…。 私:それに時間が止まっていたら来年の貴方の誕生日も来ないわ。 イタチ:えっ? 私:そうしたらこれからの一年で出会う貴方の誕生日をお祝いしたい人も一緒にお祝いができなくなる。 イタチ:そんなヤツいないかもしれないじゃん! 私:(優しく笑って)ふふふ。いるわ。ここにいる。 イタチ:え? 私:来年の今日私が貴方のお誕生日パーティーに伺うわ。 イタチ:君が?僕のために来てくれるの? 私:えぇ、一緒にお祝いしましょう。 イタチ:本当に? 私:えぇ。それに私だけじゃないわ。 イタチ:君だけじゃない…? 私:私の大切な○○を連れていくわ。 イタチ:○○? 私:○○はパーティーが大好きなの。だから一緒にお祝いをしに行くわ!私と○○ときっとフクロウのお爺さんも来てくれる。 イタチ:本当に来てくれるの? 私:きっとね。 イタチ:やったぁ… 私:そのかわり! イタチ:そのかわり? 私:貴方は貴方の誕生日の次の日に○○の誕生日のお祝いに来て。 イタチ:○○の誕生日? 私:貴方の誕生日の次の日は○○の誕生日なの。 イタチ:そうなんだ。 私:誰かの誕生日をお祝いするのもなかなか楽しいと思うわよ。 イタチ:本当に?人の誕生日を祝ったりして楽しい? 私:えぇ、きっと楽しいわ。お誕生日のパーティーにはお部屋を飾って、それから大きな手作りのバースデーケーキを焼くの! イタチ:手作りのバースデーケーキ? 私:甘い香りが部屋いっぱいに満ちて、それだけでも幸せな気分になるわ。 イタチ:僕も食べたくなって来た。 私:えぇ、一緒に食べましょう。明日は朝から準備が忙しいの手伝ってくれる? イタチ:明日?随分急だね。 私:だって、貴方の誕生日の次の日って言ったでしょ? 私:ね。だからネジを渡して。 イタチ:……してくれるかな? 私:え? イタチ:みんな許してくれるかな?世界時計を止めたこと! 私:大丈夫よ。 イタチ:でもこんな大変なことして本当に許してくれるかな? 私:大丈夫に決まっているじゃない!だってみんなの時間は今止まってる。 私:みんなこの事には気付いてない。私達の秘密ね。 イタチ:うん。ありがとう。 私:(N)イタチ君は私とフクロウのお爺さんと管理人に謝り、それからみんなで世界時計のネジを巻いた。 私:(N)…クタックチックタック 私:(N)世界がまた動き出した。 私:いけない、日付を越えるまでもう時間がないわ!○○に一番最初に「おめでとう」を言いたいの! 私:イタチ君!明日の朝必ず来てね。フクロウのお爺さん、イタチ君の道案内をよろしく。   :    :  私:(N)翌朝 私:(N)昨夜はなんとか一番最初に「おめでとう」を言えた。 私:(N)お家の掃除も出来たし、ケーキの準備もバッチリ。 0:(ノック音) イタチ:お、おはようございます。 私:うふふ。おはようイタチ君。 イタチ:あの、コレ! 私:あら、ガーベラの花。 イタチ:お祝いに何を持って来たらいいかわからなくて。 私:きっと喜ぶと思うわ。   :  私:(N)ガーベラの花言葉は希望と前進。 私:イタチ君その素敵なお花でお部屋を飾ってくれるかしら。 イタチ:うん。任せてよ。 私:フクロウのお爺さんも中に入って手伝ってくれる? フクロウ:もちろんだよ。 0:間 私:さーて、パーティーを始めましょう!せーの みんなで:○○お誕生日おめでとう!!

 :世界時計と○○の誕生日  :  私:(N)チックタックチックタック 私:(N)一秒また一秒と振り子が動くたび近付く幸せの時間。 私:(N)日付を越えたら一番に〇〇の寝顔に私は 私:(N)「おめでとう」を言おう!そして夜にはパーティーだ。 私:(N)興奮して今夜は眠れないかもしれない。   :  私:(N)チックタックチ……。 私:(N)あれ?急に時計が止まった。今朝ネジを巻いたのに。 私:(N)柱時計のネジを巻く。 私:(N)しかし振り子は止まったまま。   :  私:(N)おかしい振り子が上にあがったまま止まっている。 私:(N)慌てて懐中時計を取り出す。こちらも止まっている。 私:(N)さっきまで鳴いていた虫たちの唄も、○○の寝息もピタリと止んで止まっている。 私:(N)○○の事をゆすってみる温かい体温、でも息をしていない。 私:(N)まるで私以外の全ての時間が止まってしまったようだ、誰かを呼ぼうとした。すると。   :  フクロウ:ホー。ホー。 私:(N)表の窓からフクロウのお爺さんの声。 私:フクロウのお爺さん…。なんだか、おかしいの!まるで時間が止まってしまったみたいなの。 フクロウ:おぅ、お前さんは止まらずにおったか。 私:○○も寝ているみたい…それなのに息もしてないの!どうしたらいいのかしら?! フクロウ:それは寝ている状態で時が止まっておるだけじゃ。また時が動けば何ともない。安心せい。 私:本当に?大丈夫なの…? フクロウ:あぁ、時がまた動けば、なにもなかったように寝息をたてるだろう。 私:どうして時が止まってしまったの? フクロウ:世界時計が止まってしまったのかもしれぬな。 私:世界時計? フクロウ:そうじゃ。世界の時間を刻んでおる大きな時計じゃよ。 私:どうしてその世界時計が止まってしまったのかしら? フクロウ:前に世界時計が止まったのは、どれくらい前だったか…。 フクロウ:世界時計の管理人のじーさんが3日間も眠っておっての。 フクロウ:あの時は慌てて叩き起こしたわ! 私:じゃあ今回も眠ってしまっているのかしら? フクロウ:それは分からないが、とにかく世界時計に向かおう!   :  私:(N)フクロウのお爺さんの案内で世界時計まで向かった。 私:これが世界時計?本当に大きいのね。 フクロウ:あぁ、まずは管理人室に行こう。 私:(N)管理人室に着くと、半分開いた扉から灯りがもれていた。 フクロウ:中で寝てしまっておるのかのう? 私:(N)部屋の中には誰もいない。 フクロウ:もしかして起きて急いでネジを巻きに行ったのかもしれない。見に行ってみよう。 私:(N)世界時計の盤の裏、大きな歯車がいくつも並んでいる。でも、もちろん全てがとまってしまっている。 私:一体、何があったというのかしら? フクロウ:あれを見ろ! 私:(N)フクロウのお爺さんの指す階段の上を見ると、一匹のイタチがネジを持って座っていた。 私:あれが管理人さん? フクロウ:違う、管理人はカメのじーさんだ。あいつは何者だ? 私:イタチさん?…貴方は何をしているの?それは世界時計のネジじゃないの? イタチ:あぁ、いかにもこれは世界に一つだけの世界時計のネジさ。 フクロウ:カメのじーさんはどうした? イタチ:あのじーさんなら甲羅ごとグルグル巻きにして管理人室のベッドの下に置いたよ。 フクロウ:何?!ここは頼むぞ、ワシはカメのじーさんを助けに行く。 私:えぇ、分かったわ。……イタチさん、そのネジを渡してくれない? イタチ:やだね! 私:それがないと時間が止まってしまって、とても困ってしまうのお願い。 イタチ:渡さないよ。 私:どうして? イタチ:今日は僕の誕生日、今日が終わらない限り僕の誕生日は続くんだ。 イタチ:そうすれば、ずーっと僕のお祝いの日は終わらない。 私:そんなの自分勝手よ! イタチ:うるさい!だっておめでとうってお祝いしてほしいんだよ! 私:世界時計が止まってしまったままだと貴方におめでとうって言いたい人達も止まってしまったままなのよ! イタチ:え?みんなも止まっているの? 私:そうよ。だからこのまま世界時計を止めている限り、貴方におめでとうを言ってくれる人はいないのよ。 イタチ:うるさい…。 私:それに今日が終わらなければみんなの誕生日も来ない。 イタチ:そんなの関係ない。 私:貴方の誕生日をお祝いしてくれたみんなの誕生日もこないのよ。 イタチ:……別に人の誕生日なんてどーでもいい。 私:どうしてそんな事を言うの? イタチ:……。 私:誕生日に何かあった? イタチ:……パーティーをしても誰もお祝いに来てくれないんだ。 イタチ:だからもう少し今日が続けば誰か来てくれるかもしれないだろ…。 私:世界の時間を止めてたままだと、誰も一緒にお祝いできないわ。 イタチ:だって…。 私:それに時間が止まっていたら来年の貴方の誕生日も来ないわ。 イタチ:えっ? 私:そうしたらこれからの一年で出会う貴方の誕生日をお祝いしたい人も一緒にお祝いができなくなる。 イタチ:そんなヤツいないかもしれないじゃん! 私:(優しく笑って)ふふふ。いるわ。ここにいる。 イタチ:え? 私:来年の今日私が貴方のお誕生日パーティーに伺うわ。 イタチ:君が?僕のために来てくれるの? 私:えぇ、一緒にお祝いしましょう。 イタチ:本当に? 私:えぇ。それに私だけじゃないわ。 イタチ:君だけじゃない…? 私:私の大切な○○を連れていくわ。 イタチ:○○? 私:○○はパーティーが大好きなの。だから一緒にお祝いをしに行くわ!私と○○ときっとフクロウのお爺さんも来てくれる。 イタチ:本当に来てくれるの? 私:きっとね。 イタチ:やったぁ… 私:そのかわり! イタチ:そのかわり? 私:貴方は貴方の誕生日の次の日に○○の誕生日のお祝いに来て。 イタチ:○○の誕生日? 私:貴方の誕生日の次の日は○○の誕生日なの。 イタチ:そうなんだ。 私:誰かの誕生日をお祝いするのもなかなか楽しいと思うわよ。 イタチ:本当に?人の誕生日を祝ったりして楽しい? 私:えぇ、きっと楽しいわ。お誕生日のパーティーにはお部屋を飾って、それから大きな手作りのバースデーケーキを焼くの! イタチ:手作りのバースデーケーキ? 私:甘い香りが部屋いっぱいに満ちて、それだけでも幸せな気分になるわ。 イタチ:僕も食べたくなって来た。 私:えぇ、一緒に食べましょう。明日は朝から準備が忙しいの手伝ってくれる? イタチ:明日?随分急だね。 私:だって、貴方の誕生日の次の日って言ったでしょ? 私:ね。だからネジを渡して。 イタチ:……してくれるかな? 私:え? イタチ:みんな許してくれるかな?世界時計を止めたこと! 私:大丈夫よ。 イタチ:でもこんな大変なことして本当に許してくれるかな? 私:大丈夫に決まっているじゃない!だってみんなの時間は今止まってる。 私:みんなこの事には気付いてない。私達の秘密ね。 イタチ:うん。ありがとう。 私:(N)イタチ君は私とフクロウのお爺さんと管理人に謝り、それからみんなで世界時計のネジを巻いた。 私:(N)…クタックチックタック 私:(N)世界がまた動き出した。 私:いけない、日付を越えるまでもう時間がないわ!○○に一番最初に「おめでとう」を言いたいの! 私:イタチ君!明日の朝必ず来てね。フクロウのお爺さん、イタチ君の道案内をよろしく。   :    :  私:(N)翌朝 私:(N)昨夜はなんとか一番最初に「おめでとう」を言えた。 私:(N)お家の掃除も出来たし、ケーキの準備もバッチリ。 0:(ノック音) イタチ:お、おはようございます。 私:うふふ。おはようイタチ君。 イタチ:あの、コレ! 私:あら、ガーベラの花。 イタチ:お祝いに何を持って来たらいいかわからなくて。 私:きっと喜ぶと思うわ。   :  私:(N)ガーベラの花言葉は希望と前進。 私:イタチ君その素敵なお花でお部屋を飾ってくれるかしら。 イタチ:うん。任せてよ。 私:フクロウのお爺さんも中に入って手伝ってくれる? フクロウ:もちろんだよ。 0:間 私:さーて、パーティーを始めましょう!せーの みんなで:○○お誕生日おめでとう!!