台本概要
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タイトル | モテナイ狂想曲(ラプソディ) |
---|---|
作者名 | 凛太郎 (@rin_voifro) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
チョコを貰いたいだけの人生でした。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
A | 男 | 76 | ダメ人間のクズ |
B | 女 | 79 | 幼馴染の女の子 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:モテナイ狂想曲(ラプソディ) シナリオ追加版
0:
A:ダメ人間のクズ
B:幼馴染の女の子
0:
0:・全て許容。ご自由に演じてください。
0:---本文-—
0:
0:バレンタイン前日
0:
A:あーモテたい…何でもいい、誰でもいい、俺を好きって言って欲しい。そして、チョコくれ…
B:オイ、欲望が丸聞こえだぞバカ。
A:なんだ、お前か。
B:毎年同じような事言って。
B:そもそもアンタこの一年女の子から好きになってもらえるような努力したの?
B:何の努力もせず、毎日のんべんだらりと過ごして、
B:女子にモテたいって言ってるだけの唐変木のボケナスに、
B:女の子がチョコ持って来てくれると思ってんの!?
A:ぬあー、お前よくもそんな本当の事をずけずけと!
A:「本当のことは言ったらいけません」て習わなかったのかよ!
B:知らないわよ!
A:誰も本当のことは言われたくないんだよ!
A:…だって、本当のことはな…言われると傷つくんだぞ!!
B:誰も言ってくれないから、アンタがこんなダメ野郎になったんでしょうが!!
A:もーいいよーそういうのー。もっと無制限に無条件に俺を甘やかすだけ甘やかしてくれよ。
A:ここ異世界でも転生でも無双でもないし、なんの力も取り柄もない、
A:努力もしたくないこんな俺だけど、ちやほやされてハーレム出来ろよ!
B:っ!この、ダメ人間が!!ほら、今年の分、これでガマンしなさい!!
A:明らかに義理以下の同情(ドジョ)チョコじゃねーか!!
B:同情(ドジョ)でも貰えるだけありがたいと思いなさい!
A:要るかボケェ!ちっげーよっ、俺が欲しいのはチョコじゃねーよ。愛だ愛。
A:あー息をするだけで褒めてほしい、歩くだけで賞賛されたい。
A:好きですって告白されたい。なー、チョコくれよ…
B:だからその性根が治らない限り、女の子には絶対好きになってもらえないっつーの!!
A:やっぱ現実クソゲーじゃねーか!オイ、リセットボタンどこだ。高2の春からやり直す!
B:チョコ欲しさに全人類をリセットに巻き込むな!
A:んだよ~もういいよ!今に見てろ、明日までに男を磨いてゼッテーモテたるわー!
A:ちくしょーめ!(何処かへと走り去る)
0:(ひとり取り残されるB)
B:…まったく、私にモテてるんだから…それでいいじゃない。
0:
0:バレンタイン当日-クラス前の廊下
0:
B:あれ、何かクラスの前に人が溜まってる。おはよう、みんな何で廊下にいるの?
B:え、教室の中見ればわかる?
0:Aが教室の机集めて積み上げ高いところに登っている。
A:我は闇を纏いし漆黒の王。我が心の内に潜みし哀しみの音を止めるため
A:うら若き聖処女(おとめ)の創りし、想いの結晶を貰い受けたい…
A:我にその想いを告げる覚悟が出来た者から、この領域(教室)に入るが良い。
0:SE ガララッ
B:こんのアホーーーそんな高い所に登って何しとるかーーーー!!!
A:ほう、貴様は昨日、我に同情(ドジョ)チョコを渡してきた女ではないか。
A:最初に想いを伝えに来たのは幼馴染のお前という事か。
B:んな訳ないでしょ!良いから早よそこから降りなさい、危ないでしょ!
A:お断りだ。この机を縦に積み上げ、崩れるか崩れないか絶妙なバランスを保っている。
A:この危険な場所こそ我に相応しいとは思わないか。
B:はぁ、あんた頭おかしくなった?
A:頭はおかしくない。小さい頃母さんが病院で調べたからな!
A:ふ、貴様には感謝しているぞ、人は努力をしてこそ、より光り輝くようになるというもの。
A:昨日までの我は、ただ人に愛されたいという欲しか持たぬ矮小なる者。
A:だが今は違う!
A:努力を重ね、我が考えうる魅力を追求し、体現させたのだ。
A:クックック、あらん限りの「格好良い」を詰め込んだこの姿ならば、
A:女子からチョコをもらう事など造作もないだろう。ファッハッハッハ。
B:お…おう。ええとつまり、眼帯に、カラコン、部分メッシュに改造制服、黒マント、背中に片翼背負ってる状態がアンタの最高に格好い姿だと…?
A:震えよ、恐れと共に眠れ。(キメ台詞)
B:別の意味で震えるわ!あーもう、わかったわかった。
B:アンタのその努力は認めるから早く降りてきなさいって。もうすぐ先生来ちゃうよ。
A:馬鹿か貴様、我の話を聞いていなかったのか?
A:「うら若き聖処女(おとめ)の創りし、想いの結晶」を貰い受けると言ったではないか。
A:それが叶わぬ限りここから動くつもりは無いわ!
A:最低でも5…いや7個は貰えないと嫌だ!
B:100個とか言わないあたり地味に謙虚な奴ね。己の器を分かっている。
B:もう…ちょっと待ってなさい。
0:(B 廊下のみんなに向けて)
B:みんなごめん。あの馬鹿、チョコ貰えれば引き下がるって言うから、
B:悪いんだけど誰かチョコ恵んでくれないかな。うんうん、後でちゃんと弁償するから。
B:あ、なるべく本命っぽいやつが良いな。うん、うん、あ、ありがとーほんとにごめんね。
0:(B 戻ってきて)
B:ほら、本命チョコよ。これあげるから降りてきなさい。
A:馬鹿にしとるんか貴様ぁ!全部丸聞こえだっつうの。せめてそういうのは俺の聞こえない所でやれよな!
B:本命チョコは本命チョコでしょ!ホラみんなからの想いのこもったチョコよ、さっさと受け取ってありがとうしなさい!!!
A:お前は俺のお母さんか!しかもそれ全部俺宛じゃねえじゃん。昨日も言っただろ。
A:俺が欲しいのはチョコじゃねえ、愛だ愛!
A:あああ「田中君へ」って書いてあるじゃん。俺田中じゃないじゃん!!!
A:んなもの貰って食べてみろ、お腹は膨れるかもしれんけど、
A:引き換えに悲しみで心が壊れてどうにかなっちゃうだろ!
A:頼むから宛名くらい加工してから寄越せよなああああ!?
B:もう充分壊れてどうにかなってるように見えるんだけど…てかおい、あんまり暴れるな、ただでさえ足場不安なんだから。
A:あーもーやってらんねーーーー!珍しく俺が心入れ替えて努力したってのに、
A:結局は持ってる奴が勝利するんじゃん何このクソゲー!
A:畜生!空気吸って吐くだけでチヤホヤしてくれる世界に俺を連れてってくれよ!!!
A:おっとっと、うおっ、うああああああああああ!
0:(A、暴れてバランスを崩し落っこちる)
B:あ、危ない!!!
0:(B 落下するAを助けに飛び込む)
0:SE ドンガラガッシャーン。
A:まさかこんな理由で異世界デビューする事になるとはな。
A:チョコ欲しさに机積み上げてそこから落っこちて死ぬとか…
A:我ながら凄いデビューを飾ったものだ。
A:さて、ここで目を開けると女神様がいて、チートスキルとかあれこれくっつけてくれて…。
A:フハハ勝ち組ィ!次の世界では俺勝ち組だわ!
A:…おかしいな、いつまで経っても女神が現れない。それになんだ、この手の感触は。やわらかいな。(もんでみる)
B:っつ!?
A:それに何だか口にも何か柔らかいものが…なんだこれ、たらこ?
0:(目を開けるとそこには押し倒されたB そして唇はBの唇と触れ合っていた)
A:ふぁぽぺ?
B:っつ!いつまで乗っかってるんだこのアホー!!!
0:(B Aをひっぱたく)
A:ぶべらっ!?何するんだお前!
0:(B 目に涙を溜めながら)
B:---- ------ 簡単に人生リセットとか異世界行くだとか言わないでよ。
B:あんたは良いでしょうよ。楽しい人生とやらが待ってるんだから!
B:でも…でも、残された人の事考えたことあるの!
B:あんたを大切に育てたおじさんやおばさんのことは?友達は?
B:その人たちのこと全部全部放って、新しい世界に行くって本気で言ってるの?
B:…あんたの事を想ってる人だって居るんだよ。
B:だから、お願いだから自分の命を粗末にしないで。
B:私を置いていかないで…よ。
A:…悪かったよ。もう言わないし危ないこともしねえよ。その…心配かけて、ごめん。
B:(ズビッ)ん、許す。怪我してない?
A:あ、ああ。お前がクッションになってくれたから。
B:普通こういうのって、男の子が下になって守ってくれるモノじゃないの?
B:…キスだってまだした事無かったのに…最悪。
A:うぐぐ、自分で引き起こしたこととは言え、罪悪感に押しつぶされそうだ…。
B:…ほらこれ、あんたの欲しがってたチョコ。あげる。
A:え、これお前の本命だろ。受け取れねえよ。
B:いいから取って置きなさい。
A:え、それってつまり…
B:きっと今の騒ぎでバリバリに割れちゃってると思う。その欠片は私のあんたへの愛の形よ。
B:これからの頑張り次第で大きくも粉微塵にもなるんだからね。
0:(A、Bを抱きしめる)
A:わかった、もうこれからはお前を泣かせるような事はしない。絶対に幸せにする。
B:頑張って私の王子様になりなさい。ね?
0:(B Aを抱きしめる)
0:
A:こうして、モテナイ男の狂想曲は幕を閉じた。
A:少年は自分の事を想っていてくれる人が居る事に気がつく、
A:それは本当に有り難い存在であると、強く実感した。
0:
B:少女は自分の想いを素直に告げることができ、心が軽くなった。
B:そして自分の想いに応えようとしてくれる少年を今まで以上に愛おしく感じた。
0:
A:これから先どんな困難が待ち受けていようともこの温もりは離さない。そう心に誓った。
0:
A:ところでよ、そろそろ離れないか?
B:んーん、もう少しだけ…いやなの?
A:いや、俺は一向に構わないんだけどよ。そのいいのか?
B:何が?
A:いや、これみんな見てるからさ。
B:…!!!い、いやああああああああ!!!
0:(B、Aにビンタ)
A:いいいってえええええええええ!???
0:
0:完
0:
0:追加シナリオ1 ホワイトデー
0:
0:放課後の教室
0:
A:ほら、ホワイトデー。
B:え、何くれるの?正直アテにてなかったから、ちょっと嬉しい。開けてもいい?
A:別にいいぞ。
B:結構大きい箱だね。これは食べ応えがありそう。えへへ…
B:あ、帰りにうちでお茶していかない?チョコも一緒に食べようよ。
A:うん?少しくれるのか?そうか…
B:ガサガサっと、ん…えーとこれは、猫耳にせくしぃアーマーつけた私!?
A:ふはは、驚いたか。これぞ世界にひとつしかない想いの形!
A:1/6サイズの美少女になったお前のホワイトチョコだ!!!
B:うわあああ馬鹿なのこいつ!しかもめちゃくちゃ出来いいし!
B:待って待って待って、髪の毛の先とか服の先が透明になって光ってる、
B:何これどうやって作ったの!?
A:そのあたりのクリアパーツは飴細工を応用してだな。
B:ん、ぎゃああああああああこれ下着まで作りこんであるじゃないの!
A:当たり前だろ、俺の愛の形を伝えるんだぞ。妥協なんぞするものか。
B:うう、そんな格好良いセリフを真剣な目で言われたら、何だか許しちゃいそう…。
A:ちなみにこの洋服はパージ可能だ。やろうと思えば全部脱がすことだってできるぞ。
A:まぁ外したら二度とくっつけることは出来ないだろうから、そん時は家族とでも食べてくれや。
B:親と一緒に娘ひん剥きながらチョコ食べられるわけないでしょうが!
B:…ああーどうりで最近身体や服の寸法を測りに来てたわけだ…
A:おう、愛する人の為になら、俺は何だってやるぞ。
B:はいはい、じゃこれは誰もいないところで二人で食べようね。
B:ちゃんと正確に出来てるか判定してあげる。
0:
0:追加シナリオ2 エイプリルフール
0:
B:ほかに好きな人が出来たから別れて。
A:うん・・・・へ?
B:だから、他に気になる人ができたから別れて。
A:ははは、OKOK。落ち着こうじゃないか…。で、今なんと?
B:だーかーらー、あんたに愛想尽かしたからもう別れたいって言ってるの。
A:ちょいとお待ちなさいよ!俺が一体何したって言うんだよ!
B:何ってアンタ、2月には机タワーに潰されかけて死にかけるわ、ファーストキス奪われるわ、
B:その後の告白シーンまでバッチリクラス全員に見られて、
B:顔から火が出るほど恥ずかしめられたし!
A:いや、だからあの時「離れなくていいのか」って聞いただろうが!
B:黙らっしゃい!3月は比較的大人しくなったかと思いきや、
B:いきなり体の採寸させろって人をひん剥いて測るだけ測って放置されるわ。
B:チョコのフィギュアにされるわ、パーツは全部パージ出来るわ、一体全体どういう事なの!?
A:実際原寸と殆ど違わなかっただろ。それはお前も認めただろうが!
A:判定してやるって言って、なんか知らんがお前の部屋まで連れて行かれて
A:「ほら、チョコの私と本物の私、ちゃんと見比べてよ」っていきなり脱ぎだしたのお前だろ…
B:ひぎゃあああああ。それ以上言うなああ!(えぐいパンチ)
A:ウボアッ!!理不尽、今俺が殴られる理由あった!?
B:うっさいうっさい、そういう所だってば!二人だけの秘密の話が全部ダダ漏れてんのよアンタ!
B:採寸した時だってそう。測り終わったら何事も無かったように帰っちゃうし、
B:半裸にひん剥かれて放置された私の気持ちを考えろ!
A:えっと、次からは体が冷えないように暖房をつけるよ?
B:違うそうじゃない!私がどんな気持ちでされるがままだったかって聞いてるのよ!
B:はぁ、アンタと付き合うの正直疲れたのよ。次はもっとマトモな人を彼氏にするわ。
A:…本気か?
B:…本気よ。
A:…そうか、解った。お前がそう望むなら、俺はそれに従うよ。
B:本当にいいの?
A:だってそれがお前の望みなんだろ。
B:っ!あんたはそれでいいと思ってるの!?私あんたの彼女じゃなくなるんだよ。
B:その意味わかってるの?他の人に取られてもいいってそう思ってるの!?
A:お前がそう決めたんならそれでいい!
B:ああそう、じゃあ私たちおしまいね。短い間だったけど楽しかったよ。じゃあね!
0:A、Bの手を掴んで離さない。
B:なによこの手は、離しなさいよ。
A:嫌だ。
B:あんた言ってることとやってる事が逆になってるわよ。
A:うるせぇ。
B:離してってば。
A:嫌だって言ってるだろ。
B:そういう強引なところ大っきらい。もう顔も見たくないし、今日、今、この時から他人だから。
B:もう話しかけてこないでよね!
A:……迷惑かけてごめん。もう近寄らない。
0:A、背を向けて歩いて行く。
B:……あれ。
A:……
B:おーい?
A:…
B:ねえ、ちょっと待ってよ。
B:嘘よ嘘だから。ねぇ今日何の日か知ってる?
A:4月1日。
B:そ、エイプリルフール。やーい引っかかった引っかかった。
A:全部嘘だったのか?
0:A、Bを抱きしめる
B:わっ、ちょっと何、
A:…
B:ねえちょっと、離してよ痛いって。
A:…
B:もう、何か言いなさいよ。
A:…
B:わ、悪かった。悪かったわよ、変な嘘ついて。もうしないから許して。
A:…た。
B:え?
A:…良かった。本気で嫌われてなくて良かった。
B:もしかして、あんた泣いてる?
A:うるせぇ。あんな酷い嘘つきやがって。…もう絶対離さない。離れるのも許さない。
A:だから…傍に居てくれよ。
B:(…忘れていた。心の声がだだ漏れなのも、エキセントリックな行動も、別に目立ちたいとか、
B:そういう気持ちでやっているんじゃなかった。
B:ただ、人との距離のとり方が不器用だったんだ。
B:「どうしたら仲良くなれるんだろう」っていつも悩んでて、
B:そして考えすぎていつもおかしな方向にぶっ飛んでいってるだけなんだ。
B:それなのに、私は彼に酷いことをした。)
B:う、…うう。ごめんなさい。変な嘘ついてごめんなさい。
A:バカ、お前が最初につき始めた嘘なんだろうが。何でお前が泣いてるんだよ。
A:泣きたいのはこっちだっつうの。
B:だって、だって…
A:でも、よくよく考えたら俺はちょっと変なのかもな。喜んで欲しい一心で色々やってみたけど、
A:結局お前を困らせてばっかりで。…これ以上一緒にいて迷惑が掛かるなら、俺たちもう終わりにした(ほうが…)
B:そんな事ない!…う、嬉しかった。嬉しかったよ!
B:ただ付き合いだしてから、あんたのやることが私の予想を超えた方向に転がっていってて。
B:もしかして、ふざけてるのかなって思っちゃったりして。
B:友達とか普通に彼氏と付き合って仲良くしてる話とか聞いてたら、そういうのに少し憧れたの。
B:でも、普通なんて無いよね。みんなみんな違ってて良いんだ。
B:だって、あんたの私への気持ちはきっとほかの誰よりも。
B:ううん、これから出会う全部の男の子の中で一番大きいって。
B:あんた以上に私を想ってくれる人は現れない。
B:…だから、これからもずっと一緒にいてください。
A:…お前のフィギュア作っても怒らないか?
B:うん。
A:俺の気持ちをポエムにして即売会で売っても怒らないか?
B:…うん。
A:お前の可愛さをもっと世に知らしめるために、写真集つくってもいいか?成人指定で。
B:…………………………良い、訳ないだろうが!
A:だよな、そんな事したらおまえのファンが山ほど付いて、
A:危害が及ぶかも知れないから、やめておこう。
A:あ、じゃあこれはどうだ。もっとお前の活躍を見てみたいから、
A:異世界に転生して魔王を倒しに行く話書いてもいいか?
B:ちょっと、またそれなの?って今度は私を一人で異世界に送り込むつもり?
A:勿論、今度は俺も一緒だ。見るのも聞くのも全部、お前と一緒に分かち合いたい。この先もずっとな。
B:愛が重いなぁ。そんなんだからモテないんだって。
A:別にいいよモテなくたって。お前にだけモテてれば、それだけで十分だ。
B:ふふ、そっかーへへへ。…いいよ。あんたとなら何処へだって行ってあげる。
B:だからずっと大切にしてよね。
0:
B:(あーあ、とんだエイプリルフールになってしまったけど、
B:うん、こうして君と居るのは楽しい。
B:一緒にいる限り、きっとこういうお祭り騒ぎみたいな日常が続いていくんだろう。
B:明日はどんな事が起きるんだろう。明後日はどうなっているんだろう。そして未来は…。
B:あ、彼が笑顔を見せてくれる。私はその顔が大好きだ。
B:…いつまでも、君の傍にいるよ。)
0:
0:おしまい
0:モテナイ狂想曲(ラプソディ) シナリオ追加版
0:
A:ダメ人間のクズ
B:幼馴染の女の子
0:
0:・全て許容。ご自由に演じてください。
0:---本文-—
0:
0:バレンタイン前日
0:
A:あーモテたい…何でもいい、誰でもいい、俺を好きって言って欲しい。そして、チョコくれ…
B:オイ、欲望が丸聞こえだぞバカ。
A:なんだ、お前か。
B:毎年同じような事言って。
B:そもそもアンタこの一年女の子から好きになってもらえるような努力したの?
B:何の努力もせず、毎日のんべんだらりと過ごして、
B:女子にモテたいって言ってるだけの唐変木のボケナスに、
B:女の子がチョコ持って来てくれると思ってんの!?
A:ぬあー、お前よくもそんな本当の事をずけずけと!
A:「本当のことは言ったらいけません」て習わなかったのかよ!
B:知らないわよ!
A:誰も本当のことは言われたくないんだよ!
A:…だって、本当のことはな…言われると傷つくんだぞ!!
B:誰も言ってくれないから、アンタがこんなダメ野郎になったんでしょうが!!
A:もーいいよーそういうのー。もっと無制限に無条件に俺を甘やかすだけ甘やかしてくれよ。
A:ここ異世界でも転生でも無双でもないし、なんの力も取り柄もない、
A:努力もしたくないこんな俺だけど、ちやほやされてハーレム出来ろよ!
B:っ!この、ダメ人間が!!ほら、今年の分、これでガマンしなさい!!
A:明らかに義理以下の同情(ドジョ)チョコじゃねーか!!
B:同情(ドジョ)でも貰えるだけありがたいと思いなさい!
A:要るかボケェ!ちっげーよっ、俺が欲しいのはチョコじゃねーよ。愛だ愛。
A:あー息をするだけで褒めてほしい、歩くだけで賞賛されたい。
A:好きですって告白されたい。なー、チョコくれよ…
B:だからその性根が治らない限り、女の子には絶対好きになってもらえないっつーの!!
A:やっぱ現実クソゲーじゃねーか!オイ、リセットボタンどこだ。高2の春からやり直す!
B:チョコ欲しさに全人類をリセットに巻き込むな!
A:んだよ~もういいよ!今に見てろ、明日までに男を磨いてゼッテーモテたるわー!
A:ちくしょーめ!(何処かへと走り去る)
0:(ひとり取り残されるB)
B:…まったく、私にモテてるんだから…それでいいじゃない。
0:
0:バレンタイン当日-クラス前の廊下
0:
B:あれ、何かクラスの前に人が溜まってる。おはよう、みんな何で廊下にいるの?
B:え、教室の中見ればわかる?
0:Aが教室の机集めて積み上げ高いところに登っている。
A:我は闇を纏いし漆黒の王。我が心の内に潜みし哀しみの音を止めるため
A:うら若き聖処女(おとめ)の創りし、想いの結晶を貰い受けたい…
A:我にその想いを告げる覚悟が出来た者から、この領域(教室)に入るが良い。
0:SE ガララッ
B:こんのアホーーーそんな高い所に登って何しとるかーーーー!!!
A:ほう、貴様は昨日、我に同情(ドジョ)チョコを渡してきた女ではないか。
A:最初に想いを伝えに来たのは幼馴染のお前という事か。
B:んな訳ないでしょ!良いから早よそこから降りなさい、危ないでしょ!
A:お断りだ。この机を縦に積み上げ、崩れるか崩れないか絶妙なバランスを保っている。
A:この危険な場所こそ我に相応しいとは思わないか。
B:はぁ、あんた頭おかしくなった?
A:頭はおかしくない。小さい頃母さんが病院で調べたからな!
A:ふ、貴様には感謝しているぞ、人は努力をしてこそ、より光り輝くようになるというもの。
A:昨日までの我は、ただ人に愛されたいという欲しか持たぬ矮小なる者。
A:だが今は違う!
A:努力を重ね、我が考えうる魅力を追求し、体現させたのだ。
A:クックック、あらん限りの「格好良い」を詰め込んだこの姿ならば、
A:女子からチョコをもらう事など造作もないだろう。ファッハッハッハ。
B:お…おう。ええとつまり、眼帯に、カラコン、部分メッシュに改造制服、黒マント、背中に片翼背負ってる状態がアンタの最高に格好い姿だと…?
A:震えよ、恐れと共に眠れ。(キメ台詞)
B:別の意味で震えるわ!あーもう、わかったわかった。
B:アンタのその努力は認めるから早く降りてきなさいって。もうすぐ先生来ちゃうよ。
A:馬鹿か貴様、我の話を聞いていなかったのか?
A:「うら若き聖処女(おとめ)の創りし、想いの結晶」を貰い受けると言ったではないか。
A:それが叶わぬ限りここから動くつもりは無いわ!
A:最低でも5…いや7個は貰えないと嫌だ!
B:100個とか言わないあたり地味に謙虚な奴ね。己の器を分かっている。
B:もう…ちょっと待ってなさい。
0:(B 廊下のみんなに向けて)
B:みんなごめん。あの馬鹿、チョコ貰えれば引き下がるって言うから、
B:悪いんだけど誰かチョコ恵んでくれないかな。うんうん、後でちゃんと弁償するから。
B:あ、なるべく本命っぽいやつが良いな。うん、うん、あ、ありがとーほんとにごめんね。
0:(B 戻ってきて)
B:ほら、本命チョコよ。これあげるから降りてきなさい。
A:馬鹿にしとるんか貴様ぁ!全部丸聞こえだっつうの。せめてそういうのは俺の聞こえない所でやれよな!
B:本命チョコは本命チョコでしょ!ホラみんなからの想いのこもったチョコよ、さっさと受け取ってありがとうしなさい!!!
A:お前は俺のお母さんか!しかもそれ全部俺宛じゃねえじゃん。昨日も言っただろ。
A:俺が欲しいのはチョコじゃねえ、愛だ愛!
A:あああ「田中君へ」って書いてあるじゃん。俺田中じゃないじゃん!!!
A:んなもの貰って食べてみろ、お腹は膨れるかもしれんけど、
A:引き換えに悲しみで心が壊れてどうにかなっちゃうだろ!
A:頼むから宛名くらい加工してから寄越せよなああああ!?
B:もう充分壊れてどうにかなってるように見えるんだけど…てかおい、あんまり暴れるな、ただでさえ足場不安なんだから。
A:あーもーやってらんねーーーー!珍しく俺が心入れ替えて努力したってのに、
A:結局は持ってる奴が勝利するんじゃん何このクソゲー!
A:畜生!空気吸って吐くだけでチヤホヤしてくれる世界に俺を連れてってくれよ!!!
A:おっとっと、うおっ、うああああああああああ!
0:(A、暴れてバランスを崩し落っこちる)
B:あ、危ない!!!
0:(B 落下するAを助けに飛び込む)
0:SE ドンガラガッシャーン。
A:まさかこんな理由で異世界デビューする事になるとはな。
A:チョコ欲しさに机積み上げてそこから落っこちて死ぬとか…
A:我ながら凄いデビューを飾ったものだ。
A:さて、ここで目を開けると女神様がいて、チートスキルとかあれこれくっつけてくれて…。
A:フハハ勝ち組ィ!次の世界では俺勝ち組だわ!
A:…おかしいな、いつまで経っても女神が現れない。それになんだ、この手の感触は。やわらかいな。(もんでみる)
B:っつ!?
A:それに何だか口にも何か柔らかいものが…なんだこれ、たらこ?
0:(目を開けるとそこには押し倒されたB そして唇はBの唇と触れ合っていた)
A:ふぁぽぺ?
B:っつ!いつまで乗っかってるんだこのアホー!!!
0:(B Aをひっぱたく)
A:ぶべらっ!?何するんだお前!
0:(B 目に涙を溜めながら)
B:---- ------ 簡単に人生リセットとか異世界行くだとか言わないでよ。
B:あんたは良いでしょうよ。楽しい人生とやらが待ってるんだから!
B:でも…でも、残された人の事考えたことあるの!
B:あんたを大切に育てたおじさんやおばさんのことは?友達は?
B:その人たちのこと全部全部放って、新しい世界に行くって本気で言ってるの?
B:…あんたの事を想ってる人だって居るんだよ。
B:だから、お願いだから自分の命を粗末にしないで。
B:私を置いていかないで…よ。
A:…悪かったよ。もう言わないし危ないこともしねえよ。その…心配かけて、ごめん。
B:(ズビッ)ん、許す。怪我してない?
A:あ、ああ。お前がクッションになってくれたから。
B:普通こういうのって、男の子が下になって守ってくれるモノじゃないの?
B:…キスだってまだした事無かったのに…最悪。
A:うぐぐ、自分で引き起こしたこととは言え、罪悪感に押しつぶされそうだ…。
B:…ほらこれ、あんたの欲しがってたチョコ。あげる。
A:え、これお前の本命だろ。受け取れねえよ。
B:いいから取って置きなさい。
A:え、それってつまり…
B:きっと今の騒ぎでバリバリに割れちゃってると思う。その欠片は私のあんたへの愛の形よ。
B:これからの頑張り次第で大きくも粉微塵にもなるんだからね。
0:(A、Bを抱きしめる)
A:わかった、もうこれからはお前を泣かせるような事はしない。絶対に幸せにする。
B:頑張って私の王子様になりなさい。ね?
0:(B Aを抱きしめる)
0:
A:こうして、モテナイ男の狂想曲は幕を閉じた。
A:少年は自分の事を想っていてくれる人が居る事に気がつく、
A:それは本当に有り難い存在であると、強く実感した。
0:
B:少女は自分の想いを素直に告げることができ、心が軽くなった。
B:そして自分の想いに応えようとしてくれる少年を今まで以上に愛おしく感じた。
0:
A:これから先どんな困難が待ち受けていようともこの温もりは離さない。そう心に誓った。
0:
A:ところでよ、そろそろ離れないか?
B:んーん、もう少しだけ…いやなの?
A:いや、俺は一向に構わないんだけどよ。そのいいのか?
B:何が?
A:いや、これみんな見てるからさ。
B:…!!!い、いやああああああああ!!!
0:(B、Aにビンタ)
A:いいいってえええええええええ!???
0:
0:完
0:
0:追加シナリオ1 ホワイトデー
0:
0:放課後の教室
0:
A:ほら、ホワイトデー。
B:え、何くれるの?正直アテにてなかったから、ちょっと嬉しい。開けてもいい?
A:別にいいぞ。
B:結構大きい箱だね。これは食べ応えがありそう。えへへ…
B:あ、帰りにうちでお茶していかない?チョコも一緒に食べようよ。
A:うん?少しくれるのか?そうか…
B:ガサガサっと、ん…えーとこれは、猫耳にせくしぃアーマーつけた私!?
A:ふはは、驚いたか。これぞ世界にひとつしかない想いの形!
A:1/6サイズの美少女になったお前のホワイトチョコだ!!!
B:うわあああ馬鹿なのこいつ!しかもめちゃくちゃ出来いいし!
B:待って待って待って、髪の毛の先とか服の先が透明になって光ってる、
B:何これどうやって作ったの!?
A:そのあたりのクリアパーツは飴細工を応用してだな。
B:ん、ぎゃああああああああこれ下着まで作りこんであるじゃないの!
A:当たり前だろ、俺の愛の形を伝えるんだぞ。妥協なんぞするものか。
B:うう、そんな格好良いセリフを真剣な目で言われたら、何だか許しちゃいそう…。
A:ちなみにこの洋服はパージ可能だ。やろうと思えば全部脱がすことだってできるぞ。
A:まぁ外したら二度とくっつけることは出来ないだろうから、そん時は家族とでも食べてくれや。
B:親と一緒に娘ひん剥きながらチョコ食べられるわけないでしょうが!
B:…ああーどうりで最近身体や服の寸法を測りに来てたわけだ…
A:おう、愛する人の為になら、俺は何だってやるぞ。
B:はいはい、じゃこれは誰もいないところで二人で食べようね。
B:ちゃんと正確に出来てるか判定してあげる。
0:
0:追加シナリオ2 エイプリルフール
0:
B:ほかに好きな人が出来たから別れて。
A:うん・・・・へ?
B:だから、他に気になる人ができたから別れて。
A:ははは、OKOK。落ち着こうじゃないか…。で、今なんと?
B:だーかーらー、あんたに愛想尽かしたからもう別れたいって言ってるの。
A:ちょいとお待ちなさいよ!俺が一体何したって言うんだよ!
B:何ってアンタ、2月には机タワーに潰されかけて死にかけるわ、ファーストキス奪われるわ、
B:その後の告白シーンまでバッチリクラス全員に見られて、
B:顔から火が出るほど恥ずかしめられたし!
A:いや、だからあの時「離れなくていいのか」って聞いただろうが!
B:黙らっしゃい!3月は比較的大人しくなったかと思いきや、
B:いきなり体の採寸させろって人をひん剥いて測るだけ測って放置されるわ。
B:チョコのフィギュアにされるわ、パーツは全部パージ出来るわ、一体全体どういう事なの!?
A:実際原寸と殆ど違わなかっただろ。それはお前も認めただろうが!
A:判定してやるって言って、なんか知らんがお前の部屋まで連れて行かれて
A:「ほら、チョコの私と本物の私、ちゃんと見比べてよ」っていきなり脱ぎだしたのお前だろ…
B:ひぎゃあああああ。それ以上言うなああ!(えぐいパンチ)
A:ウボアッ!!理不尽、今俺が殴られる理由あった!?
B:うっさいうっさい、そういう所だってば!二人だけの秘密の話が全部ダダ漏れてんのよアンタ!
B:採寸した時だってそう。測り終わったら何事も無かったように帰っちゃうし、
B:半裸にひん剥かれて放置された私の気持ちを考えろ!
A:えっと、次からは体が冷えないように暖房をつけるよ?
B:違うそうじゃない!私がどんな気持ちでされるがままだったかって聞いてるのよ!
B:はぁ、アンタと付き合うの正直疲れたのよ。次はもっとマトモな人を彼氏にするわ。
A:…本気か?
B:…本気よ。
A:…そうか、解った。お前がそう望むなら、俺はそれに従うよ。
B:本当にいいの?
A:だってそれがお前の望みなんだろ。
B:っ!あんたはそれでいいと思ってるの!?私あんたの彼女じゃなくなるんだよ。
B:その意味わかってるの?他の人に取られてもいいってそう思ってるの!?
A:お前がそう決めたんならそれでいい!
B:ああそう、じゃあ私たちおしまいね。短い間だったけど楽しかったよ。じゃあね!
0:A、Bの手を掴んで離さない。
B:なによこの手は、離しなさいよ。
A:嫌だ。
B:あんた言ってることとやってる事が逆になってるわよ。
A:うるせぇ。
B:離してってば。
A:嫌だって言ってるだろ。
B:そういう強引なところ大っきらい。もう顔も見たくないし、今日、今、この時から他人だから。
B:もう話しかけてこないでよね!
A:……迷惑かけてごめん。もう近寄らない。
0:A、背を向けて歩いて行く。
B:……あれ。
A:……
B:おーい?
A:…
B:ねえ、ちょっと待ってよ。
B:嘘よ嘘だから。ねぇ今日何の日か知ってる?
A:4月1日。
B:そ、エイプリルフール。やーい引っかかった引っかかった。
A:全部嘘だったのか?
0:A、Bを抱きしめる
B:わっ、ちょっと何、
A:…
B:ねえちょっと、離してよ痛いって。
A:…
B:もう、何か言いなさいよ。
A:…
B:わ、悪かった。悪かったわよ、変な嘘ついて。もうしないから許して。
A:…た。
B:え?
A:…良かった。本気で嫌われてなくて良かった。
B:もしかして、あんた泣いてる?
A:うるせぇ。あんな酷い嘘つきやがって。…もう絶対離さない。離れるのも許さない。
A:だから…傍に居てくれよ。
B:(…忘れていた。心の声がだだ漏れなのも、エキセントリックな行動も、別に目立ちたいとか、
B:そういう気持ちでやっているんじゃなかった。
B:ただ、人との距離のとり方が不器用だったんだ。
B:「どうしたら仲良くなれるんだろう」っていつも悩んでて、
B:そして考えすぎていつもおかしな方向にぶっ飛んでいってるだけなんだ。
B:それなのに、私は彼に酷いことをした。)
B:う、…うう。ごめんなさい。変な嘘ついてごめんなさい。
A:バカ、お前が最初につき始めた嘘なんだろうが。何でお前が泣いてるんだよ。
A:泣きたいのはこっちだっつうの。
B:だって、だって…
A:でも、よくよく考えたら俺はちょっと変なのかもな。喜んで欲しい一心で色々やってみたけど、
A:結局お前を困らせてばっかりで。…これ以上一緒にいて迷惑が掛かるなら、俺たちもう終わりにした(ほうが…)
B:そんな事ない!…う、嬉しかった。嬉しかったよ!
B:ただ付き合いだしてから、あんたのやることが私の予想を超えた方向に転がっていってて。
B:もしかして、ふざけてるのかなって思っちゃったりして。
B:友達とか普通に彼氏と付き合って仲良くしてる話とか聞いてたら、そういうのに少し憧れたの。
B:でも、普通なんて無いよね。みんなみんな違ってて良いんだ。
B:だって、あんたの私への気持ちはきっとほかの誰よりも。
B:ううん、これから出会う全部の男の子の中で一番大きいって。
B:あんた以上に私を想ってくれる人は現れない。
B:…だから、これからもずっと一緒にいてください。
A:…お前のフィギュア作っても怒らないか?
B:うん。
A:俺の気持ちをポエムにして即売会で売っても怒らないか?
B:…うん。
A:お前の可愛さをもっと世に知らしめるために、写真集つくってもいいか?成人指定で。
B:…………………………良い、訳ないだろうが!
A:だよな、そんな事したらおまえのファンが山ほど付いて、
A:危害が及ぶかも知れないから、やめておこう。
A:あ、じゃあこれはどうだ。もっとお前の活躍を見てみたいから、
A:異世界に転生して魔王を倒しに行く話書いてもいいか?
B:ちょっと、またそれなの?って今度は私を一人で異世界に送り込むつもり?
A:勿論、今度は俺も一緒だ。見るのも聞くのも全部、お前と一緒に分かち合いたい。この先もずっとな。
B:愛が重いなぁ。そんなんだからモテないんだって。
A:別にいいよモテなくたって。お前にだけモテてれば、それだけで十分だ。
B:ふふ、そっかーへへへ。…いいよ。あんたとなら何処へだって行ってあげる。
B:だからずっと大切にしてよね。
0:
B:(あーあ、とんだエイプリルフールになってしまったけど、
B:うん、こうして君と居るのは楽しい。
B:一緒にいる限り、きっとこういうお祭り騒ぎみたいな日常が続いていくんだろう。
B:明日はどんな事が起きるんだろう。明後日はどうなっているんだろう。そして未来は…。
B:あ、彼が笑顔を見せてくれる。私はその顔が大好きだ。
B:…いつまでも、君の傍にいるよ。)
0:
0:おしまい