台本概要
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タイトル | 君と話したくて |
---|---|
作者名 | 読川詩朗 |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
この話…誰が書いたん…?僕?嘘でしょ?
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ガリル | 男 | 40 | これを書いた当時、グリルキッチンで作った鶏肉のバジル炒めが美味しそうで グリル…グリル…あ、ガリルでええやん!ってなったのは内緒 |
シャルル | 女 | 42 | そしてたまたま聞いてた歌がシャルルだったってのも内緒 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:ガサガサと草を分けて入ってくる
シャルル:クンクン・・あら、おはようガリル!今日も早いわね
ガリル:あ・・おはよう・・シャルル・・・
シャルル:今日は何を話してくれるのかしら?
ガリル:昨日森の中でリスと小鳥が僕に木の実をくれたんだ。それをシャルルに分けてあげようと思ってさ
0:机の上に木の実を置くガリル
シャルル:あら、ありがとうガリル。えっと・・・あった。これね。この形は・・どんぐりかしら?こっちはクルミ?
ガリル:そ、そうだよ・・えへへ。よくわかったねシャルル
シャルル:眼が見えていたときは色んなものを見て触って覚えていたからねー。目が見えてたらガリルの事も見てみたかったわ・・・
ガリル:ッ・・・。
シャルル:ガリル?
ガリル:あっ・・ごめんよシャルル。でも僕は醜いからシャルルみたいな綺麗な人が見たらきっと驚くから駄目だよ
シャルル:あら?そうなの?でも貴方の声も心もとても優しいわ。それに見た目で判断するのは悪い大人よガリル。私はどんな姿でも貴方を軽蔑したりしない。
ガリル:ありがとう・・・
0:付き人がドアを開ける音
ガリル:あっ・・またねシャルル・・・さようなら
0:足早に立ち去るガリル
シャルル:あっ!待ってガリル!・・・。行っちゃったかしら・・?
0:付き人が介助にくる
シャルル:あら、ありがとう。ねぇひとつ聞きたいのだけど、この街にガリルって言う男の子はいるかしら?
0:付き人は知らないと答える
シャルル:あら、そうなのね・・・?もしかしたら別の町の子かしら・・?
0:一方そのころガリル
ガリル:シャルル喜んでくれた・・・リスや小鳥に感謝しないと・・明日は何をもっていってあげようかな・・・
ガリル:・・・ごめんよシャルル。僕はこれしかできなくて・・・
0:数年前
シャルル:痛い・・・何も・・・何も見えないわ・・・誰か・・誰か助けて!!
ガリル:あの・・大丈夫・・ですか・・・
シャルル:誰!魔物!?・・私を・・食べに来たの・・!?
ガリル:あ・・いえ・・・僕はただ悲鳴が聞こえたから・・・
シャルル:応援の人かしら・・!ごめんなさい・・・ここに私の夫がいると思うのですが、近くに夫はいらっしゃいますか・・!
ガリル:夫・・?あっ・・・
0:変わり果てた姿の夫
シャルル:すみません・・夫は・・私、魔物の攻撃で両目が見えなくなってしまって・・・夫が近くにいるなら助けてあげてください!
ガリル:すみません・・旦那さんは・・死んでます・・・
シャルル:そんな・・まだ結婚したばかりなのに・・・うぅ・・私が・・私が森へ行こうなんて言ったから・・・うぅ・・・
ガリル:貴方は・・・歩けますか・・・
シャルル:え・・えぇ・・・でも夫を放っておけないわ・・・
ガリル:ここに居たら貴方も魔物に食べられちゃう・・だから、街へ引き返しましょう・・・僕が案内します・・・
シャルル:えぇ・・うぅ・・・私が・・・私が夫を殺したんだわ・・・
ガリル:・・・。すみません・・・
シャルル:何か言ったかしら・・・
ガリル:いえ・・何も・・さぁこっちです。僕の声のするほうへ着いてきてください
0:何とかして下山が出来たシャルル
ガリル:ここをあとはまっすぐ下れば街に着くと思う・・・あとは町の人に事情を説明したらいいよ
シャルル:貴方は?貴方はどうするの?
ガリル:僕はまだやる事があるから
シャルル:そう・・・それならこれを・・
0:ペンダントを渡すシャルル
ガリル:これは?
シャルル:これは私のお守り・・これを平和な世の中に戻ったら私に返してちょうだい。私の家はこの山に隣接した小さいロッジよ。
0:今に戻る
ガリル:このペンダント・・・まだ返せてないな・・・そりゃ返せないよな・・・僕は魔物だし・・・シャルルは人だし・・・
0:別の魔物に会うガリル
ガリル:あっ・・・
0:次の日
シャルル:今日はガリルまだ来ないなぁ・・・何か用事でもあったのかしら?
0:次の日
シャルル:今日も・・・いつもの時間なのに・・・素敵なお茶も用意してくれてたのに・・・
0:次の日、草むらがガサガサと音がする
シャルル:ガリル!ガリルかしら?
0:でもそこに来たのは別の魔物
シャルル:魔物・・?いや・・来ないで!誰か!誰か助けて!!
0:周囲に居た警備兵が魔物をやっつける
シャルル:よかった・・・はぁ・・はぁ・・・
ガリル:シャル・・ル・・・
シャルル:ガリル!?ガリルも居たのね!?
ガリル:あ・・あぁ・・・
シャルル:貴方も魔物にやられたの!?大丈夫かしら・・・
0:おたおたとガリルの声の元へ歩み寄るシャルル
ガリル:来ちゃだめだ!シャルル!僕の元へ来ちゃいけない!
シャルル:どうして!?けがをしているなら貴方を助けないと・・・!こっちねガリル・・
ガリル:ダメだ!シャルル!止まって!止まってよシャルル!
0:手探りでガリルを探すシャルル
ガリル:くっ・・・
シャルル:あなた・・この体・・・
ガリル:・・・。
シャルル:魔・・物・・?貴方・・魔物だったのねガリル・・・
ガリル:そ・・そうだよ・・・君の旦那さんを殺したのは僕のお父さんだ・・・
シャルル:どうして・・どうして・・・
ガリル:ごめんよシャルル・・・言い出せなくて・・・
シャルル:違う!どうして・・どうしてあなたは私を助けたの!!
ガリル:えっ・・・
シャルル:あの時、夫と一緒に私を殺してくれたらよかったじゃない・・・どうして・・私を生かしたの・・・
ガリル:それは・・・
シャルル:私の体が治ったら食べようとしたから・・?
ガリル:違う!僕はそんな事しない!!ただ、悲しんでるシャルルを見たら・・助けないとって思って・・・
シャルル:なんでよ・・・
ガリル:それは・・強く・・生きてほしかったから・・・
シャルル:どういうこと・・・?
ガリル:僕は魔物だけど・・人が悲しむ姿を見たくなくて・・・旦那さんが殺されて泣いてるシャルルを見たら・・・君も死のうとしてたから・・・
シャルル:そう・・・毎日、付き人が私の世話をしに来た時すぐ帰ったのは貴方の正体を知られたくなかったから?
ガリル:うん・・シャルルが魔物と話してると知ったらシャルルがひどい目にあうとおもったから・・・
シャルル:何を・・・ガリル・・・ねぇ、ガリル・・・
ガリル:どうしたの・・・
シャルル:私ね・・・
0:ガリルの体を一突きする付き人
ガリル:ガハッ・・・
シャルル:なに!何が起きたの!!ガリル!ガリル!!
0:ガリルとシャルルを離す付き人
シャルル:待って!待って!私は!ガリルとまだ話が終わって・・ガリル!!ガリル!!
ガリル:はは・・行っちゃった・・・そうだよね・・僕と君は住む世界が違うんだ・・・さようなら・・・シャルル・・・
シャルル:ガリル!ガリル!!離して!私を離して!付き人さん!!
ガリル:君がもし・・目が見えていたら・・・きっとこんなことには・・ならなかっただろうな・・・ありがとうシャルル・・・さようなら
0:一匹の優しい魔物は静かに息を引き取った
0:ガサガサと草を分けて入ってくる
シャルル:クンクン・・あら、おはようガリル!今日も早いわね
ガリル:あ・・おはよう・・シャルル・・・
シャルル:今日は何を話してくれるのかしら?
ガリル:昨日森の中でリスと小鳥が僕に木の実をくれたんだ。それをシャルルに分けてあげようと思ってさ
0:机の上に木の実を置くガリル
シャルル:あら、ありがとうガリル。えっと・・・あった。これね。この形は・・どんぐりかしら?こっちはクルミ?
ガリル:そ、そうだよ・・えへへ。よくわかったねシャルル
シャルル:眼が見えていたときは色んなものを見て触って覚えていたからねー。目が見えてたらガリルの事も見てみたかったわ・・・
ガリル:ッ・・・。
シャルル:ガリル?
ガリル:あっ・・ごめんよシャルル。でも僕は醜いからシャルルみたいな綺麗な人が見たらきっと驚くから駄目だよ
シャルル:あら?そうなの?でも貴方の声も心もとても優しいわ。それに見た目で判断するのは悪い大人よガリル。私はどんな姿でも貴方を軽蔑したりしない。
ガリル:ありがとう・・・
0:付き人がドアを開ける音
ガリル:あっ・・またねシャルル・・・さようなら
0:足早に立ち去るガリル
シャルル:あっ!待ってガリル!・・・。行っちゃったかしら・・?
0:付き人が介助にくる
シャルル:あら、ありがとう。ねぇひとつ聞きたいのだけど、この街にガリルって言う男の子はいるかしら?
0:付き人は知らないと答える
シャルル:あら、そうなのね・・・?もしかしたら別の町の子かしら・・?
0:一方そのころガリル
ガリル:シャルル喜んでくれた・・・リスや小鳥に感謝しないと・・明日は何をもっていってあげようかな・・・
ガリル:・・・ごめんよシャルル。僕はこれしかできなくて・・・
0:数年前
シャルル:痛い・・・何も・・・何も見えないわ・・・誰か・・誰か助けて!!
ガリル:あの・・大丈夫・・ですか・・・
シャルル:誰!魔物!?・・私を・・食べに来たの・・!?
ガリル:あ・・いえ・・・僕はただ悲鳴が聞こえたから・・・
シャルル:応援の人かしら・・!ごめんなさい・・・ここに私の夫がいると思うのですが、近くに夫はいらっしゃいますか・・!
ガリル:夫・・?あっ・・・
0:変わり果てた姿の夫
シャルル:すみません・・夫は・・私、魔物の攻撃で両目が見えなくなってしまって・・・夫が近くにいるなら助けてあげてください!
ガリル:すみません・・旦那さんは・・死んでます・・・
シャルル:そんな・・まだ結婚したばかりなのに・・・うぅ・・私が・・私が森へ行こうなんて言ったから・・・うぅ・・・
ガリル:貴方は・・・歩けますか・・・
シャルル:え・・えぇ・・・でも夫を放っておけないわ・・・
ガリル:ここに居たら貴方も魔物に食べられちゃう・・だから、街へ引き返しましょう・・・僕が案内します・・・
シャルル:えぇ・・うぅ・・・私が・・・私が夫を殺したんだわ・・・
ガリル:・・・。すみません・・・
シャルル:何か言ったかしら・・・
ガリル:いえ・・何も・・さぁこっちです。僕の声のするほうへ着いてきてください
0:何とかして下山が出来たシャルル
ガリル:ここをあとはまっすぐ下れば街に着くと思う・・・あとは町の人に事情を説明したらいいよ
シャルル:貴方は?貴方はどうするの?
ガリル:僕はまだやる事があるから
シャルル:そう・・・それならこれを・・
0:ペンダントを渡すシャルル
ガリル:これは?
シャルル:これは私のお守り・・これを平和な世の中に戻ったら私に返してちょうだい。私の家はこの山に隣接した小さいロッジよ。
0:今に戻る
ガリル:このペンダント・・・まだ返せてないな・・・そりゃ返せないよな・・・僕は魔物だし・・・シャルルは人だし・・・
0:別の魔物に会うガリル
ガリル:あっ・・・
0:次の日
シャルル:今日はガリルまだ来ないなぁ・・・何か用事でもあったのかしら?
0:次の日
シャルル:今日も・・・いつもの時間なのに・・・素敵なお茶も用意してくれてたのに・・・
0:次の日、草むらがガサガサと音がする
シャルル:ガリル!ガリルかしら?
0:でもそこに来たのは別の魔物
シャルル:魔物・・?いや・・来ないで!誰か!誰か助けて!!
0:周囲に居た警備兵が魔物をやっつける
シャルル:よかった・・・はぁ・・はぁ・・・
ガリル:シャル・・ル・・・
シャルル:ガリル!?ガリルも居たのね!?
ガリル:あ・・あぁ・・・
シャルル:貴方も魔物にやられたの!?大丈夫かしら・・・
0:おたおたとガリルの声の元へ歩み寄るシャルル
ガリル:来ちゃだめだ!シャルル!僕の元へ来ちゃいけない!
シャルル:どうして!?けがをしているなら貴方を助けないと・・・!こっちねガリル・・
ガリル:ダメだ!シャルル!止まって!止まってよシャルル!
0:手探りでガリルを探すシャルル
ガリル:くっ・・・
シャルル:あなた・・この体・・・
ガリル:・・・。
シャルル:魔・・物・・?貴方・・魔物だったのねガリル・・・
ガリル:そ・・そうだよ・・・君の旦那さんを殺したのは僕のお父さんだ・・・
シャルル:どうして・・どうして・・・
ガリル:ごめんよシャルル・・・言い出せなくて・・・
シャルル:違う!どうして・・どうしてあなたは私を助けたの!!
ガリル:えっ・・・
シャルル:あの時、夫と一緒に私を殺してくれたらよかったじゃない・・・どうして・・私を生かしたの・・・
ガリル:それは・・・
シャルル:私の体が治ったら食べようとしたから・・?
ガリル:違う!僕はそんな事しない!!ただ、悲しんでるシャルルを見たら・・助けないとって思って・・・
シャルル:なんでよ・・・
ガリル:それは・・強く・・生きてほしかったから・・・
シャルル:どういうこと・・・?
ガリル:僕は魔物だけど・・人が悲しむ姿を見たくなくて・・・旦那さんが殺されて泣いてるシャルルを見たら・・・君も死のうとしてたから・・・
シャルル:そう・・・毎日、付き人が私の世話をしに来た時すぐ帰ったのは貴方の正体を知られたくなかったから?
ガリル:うん・・シャルルが魔物と話してると知ったらシャルルがひどい目にあうとおもったから・・・
シャルル:何を・・・ガリル・・・ねぇ、ガリル・・・
ガリル:どうしたの・・・
シャルル:私ね・・・
0:ガリルの体を一突きする付き人
ガリル:ガハッ・・・
シャルル:なに!何が起きたの!!ガリル!ガリル!!
0:ガリルとシャルルを離す付き人
シャルル:待って!待って!私は!ガリルとまだ話が終わって・・ガリル!!ガリル!!
ガリル:はは・・行っちゃった・・・そうだよね・・僕と君は住む世界が違うんだ・・・さようなら・・・シャルル・・・
シャルル:ガリル!ガリル!!離して!私を離して!付き人さん!!
ガリル:君がもし・・目が見えていたら・・・きっとこんなことには・・ならなかっただろうな・・・ありがとうシャルル・・・さようなら
0:一匹の優しい魔物は静かに息を引き取った