台本概要

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タイトル 「正義」とは
作者名 読川詩朗
ジャンル その他
演者人数 3人用台本(男3)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 「正義」って人によって違いますよねって思って書いてたシナリオですね
これ自分で書いて読み直して誰かが演じたのを聞いて
あー、やっぱり正義って人それぞれ違うんだなぁって思ったのは内緒

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
サガ 49 この名前はヴィンランドサガを見てたから名付けたんだと思う
ラッド 28 なんか悪役の腰巾着ってこんな名前だろうなって思ってつけたと思う
ヒーロー 15 単純で分かりやすくて名前を考えるのが苦手だったとか言えない
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:街の喧噪の中 サガ:はぁー・・うるせぇな・・・ ラッド:まぁまぁそう言わずに、ささ。早く行きましょう?ヒーローが現れたら面倒です サガ:だな。さっさと終わらせて帰るか 0:泣いてる子供を見つけるサガ サガ:うるせぇな・・・おい、ガキ何泣いてやがんだ?男だろ?男なら泣くな! 0:迷子になったと泣き出す ラッド:どうされますか?サガさん?子供一人くらい殺してもバレないと思いますよ サガ:んー・・・ 0:自分の過去を思い出すサガ サガ:はぁ・・・仕方ねぇ、ラッド。俺はこいつの家族を見つけてくらぁ、お前は用事済ませて先帰ってろ ラッド:え!?ちょ、サガさん?サガさん!! サガ:行くぞガキ。 0:二人で進んでいく ラッド:はぁ・・・サガさんの考えてることはわからないですね・・・ 0:しばらくして サガ:見つかってよかったじゃねぇか。あぁお礼?いいよそんなの。そんじゃなガキ!もう二度と迷子になんなよ! サガ:ありがとうか・・・感謝なんてされたの久しぶりだな・・・さて、戻るか ラッド:おや、おかえりなさい。お子さんのご家族は見つかりましたか? サガ:あぁ、柄にもなく感謝されちまったよ・・・ ラッド:そうですか・・・じゃ、そろそろ向かいましょうか サガ:もうそんな時間か・・・あぁ、向かうとするか 0:黒い服に着替えるサガ ラッド:ささ、こちらへ 0:煙草に火をつけるサガ サガ:スゥー・・フゥー・・・よし。 ラッド:お前たち!ボスの到着だ! サガ:そんな堅苦しい事させんなラッド。お前ら、今日は集まってくれてありがとうな。よいしょっと 0:ボロボロのソファに座るサガ サガ:それで?何人やられたんだ? ラッド:昨日、八人程やられましたね・・・ サガ:そうか・・・ ラッド:ここ最近はヒーローが世界的に増えてきて我々ヴィランは肩身が狭くなってきてます。サガさん、どうされますか? サガ:スゥー・・フゥー・・・そうだなぁ・・・ちまちま動いてても結局倒されるんだ。ここいらで大きく暴れてみようじゃねぇか ラッド:ほぉ? サガ:革命だ。ヒーローが悪を倒すのが当たり前の世界だと思ってる奴らを驚かせてやろう。お前ら、今日は祭りだ。派手に暴れてやろうぜ。 0:怒声が鳴り響く室内 ラッド:さすがサガさん・・・たった一声でこんなにもみんなが動くなんて・・・ サガ:ラッド、俺らも行こう。ヒーローを見つけて倒してやろうぜ? ラッド:えぇ。 0:表を歩く二人 ラッド:暴動が起きてますねぇ・・・ヒーローが現れるのも時間の問題ですね サガ:だな・・。ん? 0:さっき別れた迷子の子が泣いてる ラッド:あの子はさっきの男の子ですね。またはぐれたみたいですね?どうしますか? サガ:・・・。 ラッド:あ、ちょっと!サガさん! サガ:坊主、また家族とはぐれたんだな?安心しな。お前の家族は近くに居る。一緒に探しに行こう。 0:親が駆け寄って引き離し逃げていく サガ:うちの子に近寄らないで・・か。はは。そうだよな。悪者なんか近寄ってほしくねぇか。 ラッド:大丈夫ですがサガさん サガ:あぁ。悪かったな。さ、向かうとするか 0:大通り ラッド:居ましたよサガさん、あそこで暴れてるのがヒーローです。 サガ:あぁ。ちょっと顔出してやるか。 ヒーロー:ん?貴様は!誰だ! サガ:よぉヒーロー。俺はサガだ。よろしくな ヒーロー:お前は悪者か! サガ:おいおい、勝手に悪者と決めつけるなよ。俺にとってはお前が悪者にしか見えねぇんだ ヒーロー:どういうことだ! サガ:なぁヒーロー、お前にとっての悪ってなんだ? ヒーロー:それは・・この世界で悪事を働く奴の事だ! サガ:例えば? ヒーロー:なに? サガ:例えばお前にとっての悪事って何だって聞いてんだ ヒーロー:例えば・・そうだな、強盗をしたり、弱いものをいじめたりすることだ! サガ:へぇー?お前は正面の事実しか受け取らねぇんだな? ヒーロー:どういうことだ! サガ:強盗した奴は生きるのに困り、自分の生活を潤わせるためにやったらどうする?弱いものをいじめてると客観的には見れるが相手が実は悪い奴でそれを成敗してたらどうする? ヒーロー:くっ・・・ サガ:いいか?ヒーロー。お前が見てる世界ってのはただの偽善だ。偽物の正義だ。本当の正義ってのは生きてる奴ら全員違うんだよ。お前はただの偽善の押し付けだ。俺はそんな奴が大ッ嫌いなんだよ ヒーロー:貴様・・! サガ:それに、お前は誰に雇われてるか知らねぇが、この街で暴れてる奴らは俺の事を慕ってくれて俺が暴れようって言ったから暴れたんだ。なぁヒーロー?偽善を貫きとおすのは辛いだろ?しんどいだろ?俺の元へ来いよ。 ヒーロー:誰がお前の手下になるか!! サガ:そうかい・・・いいか?ヒーロー。俺は確かに悪だ。それは認める。だが、その悪に賛同して動く奴らも居る。お前の考えに心打たれ動いた奴は何人いる? ヒーロー:それは・・・ サガ:わからねぇよな?日夜、いろんな悪事を前に戦ってるんだ。信念もぶれてるだろ?俺みたいに一つの信念を持って動いてねぇ奴が正義を語るな! ヒーロー:・・・。 サガ:本当の悪ってのはな?お前みたいに何でもかんでも正当化して他人にそれを強要させることを言うんだよ。 ヒーロー:貴様!! 0:凄まじい拳を受け止めるサガ サガ:この拳で今まで何人の人間を殴ってきた?この拳で今まで何人の人間に正義を押し付けた? ヒーロー:離せ! 0:振り払い間合いを取るヒーロー サガ:俺はお前みたいなやつが大嫌いなんだ。死んどけ! 0:しばらくして サガ:はぁ・・はぁ・・はぁ・・・ ヒーロー:はぁ・・はぁ・・どうだ!・・参ったか悪者め!・・・はぁ・・正義はかつ!さらばだ! 0:ふらふらになりながら立ち去るヒーロー ラッド:お疲れ様ですサガさん 0:拍手をしながら近寄るラッド サガ:あぁ・・。なぁラッド、煙草を一本くれ ラッド:寝ころんだままでよろしいんですか? サガ:あぁ。大丈夫だ。 ラッド:どうぞ。 0:咥えさせ火をつけるラッド サガ:スゥー・・・フゥー・・・俺は負けたんだなラッド ラッド:そのようですね サガ:正義は勝つだってよ。どう思った? ラッド:ありきたりなセリフだなと感じましたね サガ:ははっ、ちげぇねぇな。フゥー・・・なぁラッド ラッド:なんでしょう? サガ:空ってこんな広くって青かったか? 0:上を見上げるラッド ラッド:あー・・・どうでしょう。久しく空模様なんて見てなかったもので。 サガ:ヒーローが勝つと晴れて悪者が勝つと曇るのかもな。はは ラッド:そうかもしれないですね。はははっ サガ:よいしょっと。いてて。帰るかラッド ラッド:わかりました。歩けますか? サガ:あぁ、大丈夫だ。 0:大勢の仲間がサガの帰りを喜ぶ サガ:やっぱヒーローの考えは間違ってるな ラッド:と言いますと? サガ:ふっ・・・教えねぇよ。次はぜってぇ倒してやるから待ってろよヒーロー

0:街の喧噪の中 サガ:はぁー・・うるせぇな・・・ ラッド:まぁまぁそう言わずに、ささ。早く行きましょう?ヒーローが現れたら面倒です サガ:だな。さっさと終わらせて帰るか 0:泣いてる子供を見つけるサガ サガ:うるせぇな・・・おい、ガキ何泣いてやがんだ?男だろ?男なら泣くな! 0:迷子になったと泣き出す ラッド:どうされますか?サガさん?子供一人くらい殺してもバレないと思いますよ サガ:んー・・・ 0:自分の過去を思い出すサガ サガ:はぁ・・・仕方ねぇ、ラッド。俺はこいつの家族を見つけてくらぁ、お前は用事済ませて先帰ってろ ラッド:え!?ちょ、サガさん?サガさん!! サガ:行くぞガキ。 0:二人で進んでいく ラッド:はぁ・・・サガさんの考えてることはわからないですね・・・ 0:しばらくして サガ:見つかってよかったじゃねぇか。あぁお礼?いいよそんなの。そんじゃなガキ!もう二度と迷子になんなよ! サガ:ありがとうか・・・感謝なんてされたの久しぶりだな・・・さて、戻るか ラッド:おや、おかえりなさい。お子さんのご家族は見つかりましたか? サガ:あぁ、柄にもなく感謝されちまったよ・・・ ラッド:そうですか・・・じゃ、そろそろ向かいましょうか サガ:もうそんな時間か・・・あぁ、向かうとするか 0:黒い服に着替えるサガ ラッド:ささ、こちらへ 0:煙草に火をつけるサガ サガ:スゥー・・フゥー・・・よし。 ラッド:お前たち!ボスの到着だ! サガ:そんな堅苦しい事させんなラッド。お前ら、今日は集まってくれてありがとうな。よいしょっと 0:ボロボロのソファに座るサガ サガ:それで?何人やられたんだ? ラッド:昨日、八人程やられましたね・・・ サガ:そうか・・・ ラッド:ここ最近はヒーローが世界的に増えてきて我々ヴィランは肩身が狭くなってきてます。サガさん、どうされますか? サガ:スゥー・・フゥー・・・そうだなぁ・・・ちまちま動いてても結局倒されるんだ。ここいらで大きく暴れてみようじゃねぇか ラッド:ほぉ? サガ:革命だ。ヒーローが悪を倒すのが当たり前の世界だと思ってる奴らを驚かせてやろう。お前ら、今日は祭りだ。派手に暴れてやろうぜ。 0:怒声が鳴り響く室内 ラッド:さすがサガさん・・・たった一声でこんなにもみんなが動くなんて・・・ サガ:ラッド、俺らも行こう。ヒーローを見つけて倒してやろうぜ? ラッド:えぇ。 0:表を歩く二人 ラッド:暴動が起きてますねぇ・・・ヒーローが現れるのも時間の問題ですね サガ:だな・・。ん? 0:さっき別れた迷子の子が泣いてる ラッド:あの子はさっきの男の子ですね。またはぐれたみたいですね?どうしますか? サガ:・・・。 ラッド:あ、ちょっと!サガさん! サガ:坊主、また家族とはぐれたんだな?安心しな。お前の家族は近くに居る。一緒に探しに行こう。 0:親が駆け寄って引き離し逃げていく サガ:うちの子に近寄らないで・・か。はは。そうだよな。悪者なんか近寄ってほしくねぇか。 ラッド:大丈夫ですがサガさん サガ:あぁ。悪かったな。さ、向かうとするか 0:大通り ラッド:居ましたよサガさん、あそこで暴れてるのがヒーローです。 サガ:あぁ。ちょっと顔出してやるか。 ヒーロー:ん?貴様は!誰だ! サガ:よぉヒーロー。俺はサガだ。よろしくな ヒーロー:お前は悪者か! サガ:おいおい、勝手に悪者と決めつけるなよ。俺にとってはお前が悪者にしか見えねぇんだ ヒーロー:どういうことだ! サガ:なぁヒーロー、お前にとっての悪ってなんだ? ヒーロー:それは・・この世界で悪事を働く奴の事だ! サガ:例えば? ヒーロー:なに? サガ:例えばお前にとっての悪事って何だって聞いてんだ ヒーロー:例えば・・そうだな、強盗をしたり、弱いものをいじめたりすることだ! サガ:へぇー?お前は正面の事実しか受け取らねぇんだな? ヒーロー:どういうことだ! サガ:強盗した奴は生きるのに困り、自分の生活を潤わせるためにやったらどうする?弱いものをいじめてると客観的には見れるが相手が実は悪い奴でそれを成敗してたらどうする? ヒーロー:くっ・・・ サガ:いいか?ヒーロー。お前が見てる世界ってのはただの偽善だ。偽物の正義だ。本当の正義ってのは生きてる奴ら全員違うんだよ。お前はただの偽善の押し付けだ。俺はそんな奴が大ッ嫌いなんだよ ヒーロー:貴様・・! サガ:それに、お前は誰に雇われてるか知らねぇが、この街で暴れてる奴らは俺の事を慕ってくれて俺が暴れようって言ったから暴れたんだ。なぁヒーロー?偽善を貫きとおすのは辛いだろ?しんどいだろ?俺の元へ来いよ。 ヒーロー:誰がお前の手下になるか!! サガ:そうかい・・・いいか?ヒーロー。俺は確かに悪だ。それは認める。だが、その悪に賛同して動く奴らも居る。お前の考えに心打たれ動いた奴は何人いる? ヒーロー:それは・・・ サガ:わからねぇよな?日夜、いろんな悪事を前に戦ってるんだ。信念もぶれてるだろ?俺みたいに一つの信念を持って動いてねぇ奴が正義を語るな! ヒーロー:・・・。 サガ:本当の悪ってのはな?お前みたいに何でもかんでも正当化して他人にそれを強要させることを言うんだよ。 ヒーロー:貴様!! 0:凄まじい拳を受け止めるサガ サガ:この拳で今まで何人の人間を殴ってきた?この拳で今まで何人の人間に正義を押し付けた? ヒーロー:離せ! 0:振り払い間合いを取るヒーロー サガ:俺はお前みたいなやつが大嫌いなんだ。死んどけ! 0:しばらくして サガ:はぁ・・はぁ・・はぁ・・・ ヒーロー:はぁ・・はぁ・・どうだ!・・参ったか悪者め!・・・はぁ・・正義はかつ!さらばだ! 0:ふらふらになりながら立ち去るヒーロー ラッド:お疲れ様ですサガさん 0:拍手をしながら近寄るラッド サガ:あぁ・・。なぁラッド、煙草を一本くれ ラッド:寝ころんだままでよろしいんですか? サガ:あぁ。大丈夫だ。 ラッド:どうぞ。 0:咥えさせ火をつけるラッド サガ:スゥー・・・フゥー・・・俺は負けたんだなラッド ラッド:そのようですね サガ:正義は勝つだってよ。どう思った? ラッド:ありきたりなセリフだなと感じましたね サガ:ははっ、ちげぇねぇな。フゥー・・・なぁラッド ラッド:なんでしょう? サガ:空ってこんな広くって青かったか? 0:上を見上げるラッド ラッド:あー・・・どうでしょう。久しく空模様なんて見てなかったもので。 サガ:ヒーローが勝つと晴れて悪者が勝つと曇るのかもな。はは ラッド:そうかもしれないですね。はははっ サガ:よいしょっと。いてて。帰るかラッド ラッド:わかりました。歩けますか? サガ:あぁ、大丈夫だ。 0:大勢の仲間がサガの帰りを喜ぶ サガ:やっぱヒーローの考えは間違ってるな ラッド:と言いますと? サガ:ふっ・・・教えねぇよ。次はぜってぇ倒してやるから待ってろよヒーロー