台本概要

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タイトル ふたりからひとり
作者名 ゆる男  (@yuruyurumanno11)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(女1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ふたりからひとりになる夜は
少しだけ強くなれる気がした

女性用1人読み台本

「」の部分は男性なので読んでも読まなくても良いです

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
-
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
:かんぱーい! 0:私は350mlのチューハイと彼は500mlのハイボールを片手に【カンッ】と音を立てて大きな一口で飲んだ 0:彼が大きな声で美味い!と言う 0:それを聞くと私の心も不思議と暖かくなる 0:私が作った料理を食べながら2人でお酒を飲むのが毎日の日課だった 0:でも・・・その日課も今日で終わり 0:彼と過ごした2年半の月日は飲み干された缶チューハイのように空っぽになる日が来た :ちょっと赤くなってきた 0:私がそう言うと毎回彼は私の頬を触る :毎日お酒飲んでも強くならなかったなー 0:彼の顔が引きつる 0:無理して会話を続けてるのがわかる 0:今日が最後だからよそよそしく会話が交わる 0:意識が遠くなる 0:350mlのチューハイでも体が熱くなる 0:そうすると必ず彼を求めてしまう 0:何度も話し合って、何度も拒否されて、何度も諦められて、何度も突き放された私は 0:最後の最後まで弱くてダメな彼女だった :お願い、最後だけ 0:そう言って私は彼の首を腕に抱き、そのままキスをする 0:吐息を漏らしながらキスを続けると次第に体が熱くなっていく 0:彼は唇を動かさない 0:やがて彼に拒否される 0:私はゆっくりと唇を離す 0:そっか、もう本当に終わりなんだ 0:大喧嘩をしたわけでもない。私がわがままを言い過ぎただけ 0:彼はただ静かに私を受け入れてくれたけど 0:その分静かに心を離した 0:怒らない彼は最後まで優しかった 0:でも何も言わずに離れられるのがもっと辛かった 0:彼が言った言葉は :「幸せに出来なくてごめんね」 0:私が悪いのに、謝らないで。私はあなたが居るだけで幸せなんだよ 0:そう伝えても私は彼に拒否される 0:離れたくない・・・私はこんなに好きなのに・・・ 0:私を傷つけないために自分のせいにするあなたがまだ好きなの 0:どこまでも優しいあなたが好き。でももう終わりなんだって気付かされる 0:このまま最後に抱かれようと思ったけどそれはもう無理で 0:明日の朝にはあなたは居なくなる 0:同じベットで眠る最後の日 0:激しい鼓動が止まないのはお酒のせいかもしれない 0:私はあなたの方を向いてるけど 0:あなたは私の方を向いてくれない 0:わざと私を見ないようにしているのかな? 0:手の届く距離にいるはずなのにもう届かない 0:あぁ、やっぱり私は彼女として彼を幸せにできなかったんだな 0:背中を向けるあなたの後ろで私はそっと涙ぐむ 0:やるせない気持ちが涙に変わって溢れ出る 0:私はその日は寝れなかった 0:酔いは抜けたはずなのに 0:朝日が昇るのを確認するとまた鼓動が強くなる 0:ずっと背中を向けていたあなたはベットから出る。私は急に怖くなる 0:あともうすぐで彼はどこかに行っちゃうんだ 0:私は寝たフリを続ける 0:彼が起きたら私もすぐ起きるのがいつもの習慣だったけど 0:この時ばかりは寝たフリを続けた 0:彼の着替える音がする 0:もう行くんだ…… 0:案外別れってあっという間で感傷に浸る暇もない :「もう行くね」 0:彼が静かに言った。私は返事をしない 0:また会いたくなるから 0:彼は返事がないことを確認して :「ごめん」 0:声を震わせて言った 0: :「もう会いたくない」 0: 0:寝たフリをしてる私はその言葉を聞いてまた涙が溢れ出る 0:彼も聞こえてるはずなのに、聞こえてないフリをする 0:優しいあなたの最後の言葉は 0:優しくない言葉だった 0:辛い思いをさせてごめんね 0:今日からこの部屋からあなたは居なくなる 0:ふたりからひとりになる 0:長いようであっという間だった2年半の月日は私の心を成長させてくれるのかな? 0:どうしたらあなたみたいに優しい人になれるんだろう? 0:どうしたらあなたみたいに素敵な人になれるんだろう 0:ほら、ダメだ。 0:また私はあなたを求めてしまう 0:もう求めてはいけないこともわかってるから、これで終わり 0:あなたが言った通りもう会わないよ 0:あなたと居た時の私は弱かったけど、一人でも強く生きたい 0:あなたと別れて後悔なんて絶対したくないから 0:それでも私はあなたに会えて本当によかったと思う 0:そう思えるだけで私は強くなれてる気がした :〜END〜

:かんぱーい! 0:私は350mlのチューハイと彼は500mlのハイボールを片手に【カンッ】と音を立てて大きな一口で飲んだ 0:彼が大きな声で美味い!と言う 0:それを聞くと私の心も不思議と暖かくなる 0:私が作った料理を食べながら2人でお酒を飲むのが毎日の日課だった 0:でも・・・その日課も今日で終わり 0:彼と過ごした2年半の月日は飲み干された缶チューハイのように空っぽになる日が来た :ちょっと赤くなってきた 0:私がそう言うと毎回彼は私の頬を触る :毎日お酒飲んでも強くならなかったなー 0:彼の顔が引きつる 0:無理して会話を続けてるのがわかる 0:今日が最後だからよそよそしく会話が交わる 0:意識が遠くなる 0:350mlのチューハイでも体が熱くなる 0:そうすると必ず彼を求めてしまう 0:何度も話し合って、何度も拒否されて、何度も諦められて、何度も突き放された私は 0:最後の最後まで弱くてダメな彼女だった :お願い、最後だけ 0:そう言って私は彼の首を腕に抱き、そのままキスをする 0:吐息を漏らしながらキスを続けると次第に体が熱くなっていく 0:彼は唇を動かさない 0:やがて彼に拒否される 0:私はゆっくりと唇を離す 0:そっか、もう本当に終わりなんだ 0:大喧嘩をしたわけでもない。私がわがままを言い過ぎただけ 0:彼はただ静かに私を受け入れてくれたけど 0:その分静かに心を離した 0:怒らない彼は最後まで優しかった 0:でも何も言わずに離れられるのがもっと辛かった 0:彼が言った言葉は :「幸せに出来なくてごめんね」 0:私が悪いのに、謝らないで。私はあなたが居るだけで幸せなんだよ 0:そう伝えても私は彼に拒否される 0:離れたくない・・・私はこんなに好きなのに・・・ 0:私を傷つけないために自分のせいにするあなたがまだ好きなの 0:どこまでも優しいあなたが好き。でももう終わりなんだって気付かされる 0:このまま最後に抱かれようと思ったけどそれはもう無理で 0:明日の朝にはあなたは居なくなる 0:同じベットで眠る最後の日 0:激しい鼓動が止まないのはお酒のせいかもしれない 0:私はあなたの方を向いてるけど 0:あなたは私の方を向いてくれない 0:わざと私を見ないようにしているのかな? 0:手の届く距離にいるはずなのにもう届かない 0:あぁ、やっぱり私は彼女として彼を幸せにできなかったんだな 0:背中を向けるあなたの後ろで私はそっと涙ぐむ 0:やるせない気持ちが涙に変わって溢れ出る 0:私はその日は寝れなかった 0:酔いは抜けたはずなのに 0:朝日が昇るのを確認するとまた鼓動が強くなる 0:ずっと背中を向けていたあなたはベットから出る。私は急に怖くなる 0:あともうすぐで彼はどこかに行っちゃうんだ 0:私は寝たフリを続ける 0:彼が起きたら私もすぐ起きるのがいつもの習慣だったけど 0:この時ばかりは寝たフリを続けた 0:彼の着替える音がする 0:もう行くんだ…… 0:案外別れってあっという間で感傷に浸る暇もない :「もう行くね」 0:彼が静かに言った。私は返事をしない 0:また会いたくなるから 0:彼は返事がないことを確認して :「ごめん」 0:声を震わせて言った 0: :「もう会いたくない」 0: 0:寝たフリをしてる私はその言葉を聞いてまた涙が溢れ出る 0:彼も聞こえてるはずなのに、聞こえてないフリをする 0:優しいあなたの最後の言葉は 0:優しくない言葉だった 0:辛い思いをさせてごめんね 0:今日からこの部屋からあなたは居なくなる 0:ふたりからひとりになる 0:長いようであっという間だった2年半の月日は私の心を成長させてくれるのかな? 0:どうしたらあなたみたいに優しい人になれるんだろう? 0:どうしたらあなたみたいに素敵な人になれるんだろう 0:ほら、ダメだ。 0:また私はあなたを求めてしまう 0:もう求めてはいけないこともわかってるから、これで終わり 0:あなたが言った通りもう会わないよ 0:あなたと居た時の私は弱かったけど、一人でも強く生きたい 0:あなたと別れて後悔なんて絶対したくないから 0:それでも私はあなたに会えて本当によかったと思う 0:そう思えるだけで私は強くなれてる気がした :〜END〜