台本概要
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タイトル | ふたりからひとり |
---|---|
作者名 | ゆる男 (@yuruyurumanno11) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 1人用台本(女1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ふたりからひとりになる夜は 少しだけ強くなれる気がした 女性用1人読み台本 「」の部分は男性なので読んでも読まなくても良いです 178 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
私 | 女 | - |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:かんぱーい!
0:私は350mlのチューハイと彼は500mlのハイボールを片手に【カンッ】と音を立てて大きな一口で飲んだ
0:彼が大きな声で美味い!と言う
0:それを聞くと私の心も不思議と暖かくなる
0:私が作った料理を食べながら2人でお酒を飲むのが毎日の日課だった
0:でも・・・その日課も今日で終わり
0:彼と過ごした2年半の月日は飲み干された缶チューハイのように空っぽになる日が来た
:ちょっと赤くなってきた
0:私がそう言うと毎回彼は私の頬を触る
:毎日お酒飲んでも強くならなかったなー
0:彼の顔が引きつる
0:無理して会話を続けてるのがわかる
0:今日が最後だからよそよそしく会話が交わる
0:意識が遠くなる
0:350mlのチューハイでも体が熱くなる
0:そうすると必ず彼を求めてしまう
0:何度も話し合って、何度も拒否されて、何度も諦められて、何度も突き放された私は
0:最後の最後まで弱くてダメな彼女だった
:お願い、最後だけ
0:そう言って私は彼の首を腕に抱き、そのままキスをする
0:吐息を漏らしながらキスを続けると次第に体が熱くなっていく
0:彼は唇を動かさない
0:やがて彼に拒否される
0:私はゆっくりと唇を離す
0:そっか、もう本当に終わりなんだ
0:大喧嘩をしたわけでもない。私がわがままを言い過ぎただけ
0:彼はただ静かに私を受け入れてくれたけど
0:その分静かに心を離した
0:怒らない彼は最後まで優しかった
0:でも何も言わずに離れられるのがもっと辛かった
0:彼が言った言葉は
:「幸せに出来なくてごめんね」
0:私が悪いのに、謝らないで。私はあなたが居るだけで幸せなんだよ
0:そう伝えても私は彼に拒否される
0:離れたくない・・・私はこんなに好きなのに・・・
0:私を傷つけないために自分のせいにするあなたがまだ好きなの
0:どこまでも優しいあなたが好き。でももう終わりなんだって気付かされる
0:このまま最後に抱かれようと思ったけどそれはもう無理で
0:明日の朝にはあなたは居なくなる
0:同じベットで眠る最後の日
0:激しい鼓動が止まないのはお酒のせいかもしれない
0:私はあなたの方を向いてるけど
0:あなたは私の方を向いてくれない
0:わざと私を見ないようにしているのかな?
0:手の届く距離にいるはずなのにもう届かない
0:あぁ、やっぱり私は彼女として彼を幸せにできなかったんだな
0:背中を向けるあなたの後ろで私はそっと涙ぐむ
0:やるせない気持ちが涙に変わって溢れ出る
0:私はその日は寝れなかった
0:酔いは抜けたはずなのに
0:朝日が昇るのを確認するとまた鼓動が強くなる
0:ずっと背中を向けていたあなたはベットから出る。私は急に怖くなる
0:あともうすぐで彼はどこかに行っちゃうんだ
0:私は寝たフリを続ける
0:彼が起きたら私もすぐ起きるのがいつもの習慣だったけど
0:この時ばかりは寝たフリを続けた
0:彼の着替える音がする
0:もう行くんだ……
0:案外別れってあっという間で感傷に浸る暇もない
:「もう行くね」
0:彼が静かに言った。私は返事をしない
0:また会いたくなるから
0:彼は返事がないことを確認して
:「ごめん」
0:声を震わせて言った
0:
:「もう会いたくない」
0:
0:寝たフリをしてる私はその言葉を聞いてまた涙が溢れ出る
0:彼も聞こえてるはずなのに、聞こえてないフリをする
0:優しいあなたの最後の言葉は
0:優しくない言葉だった
0:辛い思いをさせてごめんね
0:今日からこの部屋からあなたは居なくなる
0:ふたりからひとりになる
0:長いようであっという間だった2年半の月日は私の心を成長させてくれるのかな?
0:どうしたらあなたみたいに優しい人になれるんだろう?
0:どうしたらあなたみたいに素敵な人になれるんだろう
0:ほら、ダメだ。
0:また私はあなたを求めてしまう
0:もう求めてはいけないこともわかってるから、これで終わり
0:あなたが言った通りもう会わないよ
0:あなたと居た時の私は弱かったけど、一人でも強く生きたい
0:あなたと別れて後悔なんて絶対したくないから
0:それでも私はあなたに会えて本当によかったと思う
0:そう思えるだけで私は強くなれてる気がした
:〜END〜
:かんぱーい!
0:私は350mlのチューハイと彼は500mlのハイボールを片手に【カンッ】と音を立てて大きな一口で飲んだ
0:彼が大きな声で美味い!と言う
0:それを聞くと私の心も不思議と暖かくなる
0:私が作った料理を食べながら2人でお酒を飲むのが毎日の日課だった
0:でも・・・その日課も今日で終わり
0:彼と過ごした2年半の月日は飲み干された缶チューハイのように空っぽになる日が来た
:ちょっと赤くなってきた
0:私がそう言うと毎回彼は私の頬を触る
:毎日お酒飲んでも強くならなかったなー
0:彼の顔が引きつる
0:無理して会話を続けてるのがわかる
0:今日が最後だからよそよそしく会話が交わる
0:意識が遠くなる
0:350mlのチューハイでも体が熱くなる
0:そうすると必ず彼を求めてしまう
0:何度も話し合って、何度も拒否されて、何度も諦められて、何度も突き放された私は
0:最後の最後まで弱くてダメな彼女だった
:お願い、最後だけ
0:そう言って私は彼の首を腕に抱き、そのままキスをする
0:吐息を漏らしながらキスを続けると次第に体が熱くなっていく
0:彼は唇を動かさない
0:やがて彼に拒否される
0:私はゆっくりと唇を離す
0:そっか、もう本当に終わりなんだ
0:大喧嘩をしたわけでもない。私がわがままを言い過ぎただけ
0:彼はただ静かに私を受け入れてくれたけど
0:その分静かに心を離した
0:怒らない彼は最後まで優しかった
0:でも何も言わずに離れられるのがもっと辛かった
0:彼が言った言葉は
:「幸せに出来なくてごめんね」
0:私が悪いのに、謝らないで。私はあなたが居るだけで幸せなんだよ
0:そう伝えても私は彼に拒否される
0:離れたくない・・・私はこんなに好きなのに・・・
0:私を傷つけないために自分のせいにするあなたがまだ好きなの
0:どこまでも優しいあなたが好き。でももう終わりなんだって気付かされる
0:このまま最後に抱かれようと思ったけどそれはもう無理で
0:明日の朝にはあなたは居なくなる
0:同じベットで眠る最後の日
0:激しい鼓動が止まないのはお酒のせいかもしれない
0:私はあなたの方を向いてるけど
0:あなたは私の方を向いてくれない
0:わざと私を見ないようにしているのかな?
0:手の届く距離にいるはずなのにもう届かない
0:あぁ、やっぱり私は彼女として彼を幸せにできなかったんだな
0:背中を向けるあなたの後ろで私はそっと涙ぐむ
0:やるせない気持ちが涙に変わって溢れ出る
0:私はその日は寝れなかった
0:酔いは抜けたはずなのに
0:朝日が昇るのを確認するとまた鼓動が強くなる
0:ずっと背中を向けていたあなたはベットから出る。私は急に怖くなる
0:あともうすぐで彼はどこかに行っちゃうんだ
0:私は寝たフリを続ける
0:彼が起きたら私もすぐ起きるのがいつもの習慣だったけど
0:この時ばかりは寝たフリを続けた
0:彼の着替える音がする
0:もう行くんだ……
0:案外別れってあっという間で感傷に浸る暇もない
:「もう行くね」
0:彼が静かに言った。私は返事をしない
0:また会いたくなるから
0:彼は返事がないことを確認して
:「ごめん」
0:声を震わせて言った
0:
:「もう会いたくない」
0:
0:寝たフリをしてる私はその言葉を聞いてまた涙が溢れ出る
0:彼も聞こえてるはずなのに、聞こえてないフリをする
0:優しいあなたの最後の言葉は
0:優しくない言葉だった
0:辛い思いをさせてごめんね
0:今日からこの部屋からあなたは居なくなる
0:ふたりからひとりになる
0:長いようであっという間だった2年半の月日は私の心を成長させてくれるのかな?
0:どうしたらあなたみたいに優しい人になれるんだろう?
0:どうしたらあなたみたいに素敵な人になれるんだろう
0:ほら、ダメだ。
0:また私はあなたを求めてしまう
0:もう求めてはいけないこともわかってるから、これで終わり
0:あなたが言った通りもう会わないよ
0:あなたと居た時の私は弱かったけど、一人でも強く生きたい
0:あなたと別れて後悔なんて絶対したくないから
0:それでも私はあなたに会えて本当によかったと思う
0:そう思えるだけで私は強くなれてる気がした
:〜END〜