台本概要
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タイトル | 優しい嘘 |
---|---|
作者名 | 気分屋 (@Kodokusensi) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 1人用台本(男1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
余命宣言されてしまった1人の男性。 彼は、愛する彼女を悲しませない為に催眠術をかけることにした。 自分との記憶を消してしまう催眠術を。 ※一人称の変更など、軽度のアドリブは可となっております。 388 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
俺 | 男 | 10 | 余命宣言されてしまった男性 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
俺:「今から不思議な魔法を見せてあげるよ」
俺:彼女に声をかけた
0:『何それ?どんな魔法なの?』
俺:笑いながらも興味津々な彼女。
俺:本当に可愛いなぁ。
俺:……そんな彼女とも、今日でお別れである。
0:〜回想〜
俺:余命1年
俺:俺が医者に言い渡された、診察結果。
俺:俺は必死に治らないのか聞いたが
俺:医者から帰ってきた言葉は
俺:「もう手の施しようがない」
俺:と言う一言だった。
俺:頭が真っ白になった。
俺:俺はまだやりたかった事が沢山あったのに、見たいものが沢山あったのに
俺:まだ死にたくなんて……ないのに……
俺:そんな俺に
0:『暗い顔してどうしたの?』
俺:と、気さくに声をかけてくれた彼女。
俺:声をかけてくれただけで、何故か嬉しく感じた。
俺:今までも声をかけられるくらい、あったはずなのに。
俺:「ううん、大丈夫だよ」
俺:俺は咄嗟に、笑顔で誤魔化してしまった。
俺:優しい彼女のことだ、きっともう俺が生きれないと分かったら、悲しませてしまう。
俺:「あのさ、もし俺が病気で長くないって言ったら……別れてくれる?」
俺:もう長くない俺とは別れて、誰かと幸せになって欲しい。
俺:それがきっと1番良いはずだから。
俺:そんな事を思っていると
0:『うーん、無理かな』
俺:彼女がそう返した。
俺:「え?」
俺:間抜けな声が出てしまった。
俺:そんな俺をクスリと笑い彼女は続けた。
0:『病気で死んじゃうのかもしれないなら、最後まで傍に居たいよ?ずっと治ることを信じながらさ!』
俺:……彼女らしい答えだった。
俺:「そっか、ありがとう」
0:『うん!』
俺:と元気に応える彼女。
俺:本当に俺には勿体ない程の子だ。
俺:君にはもっと相応しい人がきっと居る。
俺:だから……
俺:俺との思い出を忘れて欲しい。
俺:俺が嘘をついて別れても、きっと君は気づいてしまうから。
俺:俺の事を忘れて、幸せになって欲しい。
俺:辛いけど、悲しいけど
俺:きっとこれが君にとっても、俺にとっても
俺:最善だと思うから。
俺:そんな思いを込め
俺:俺は指をパチンと鳴らし
俺:彼女に『俺との記憶を消す催眠術』をかけた。
0:───
俺:「お嬢さん、道に迷ってたようだけど、この辺まで来れば大丈夫?」
俺:初対面のフリをして声をかける。
俺:彼女は
0:『あれ?どうして私ここに?』
俺:と、不思議そうに首を傾げている。
俺:どうやら催眠術は成功したらしい。
俺:「気をつけて帰るんだよ?」
俺:そう言って立ち去るつもりだった。
俺:しかし、それが出来なかった。
俺:何故か彼女が俺を見て泣いていたのである。
俺:おかしい、催眠術は上手くいったはずだ。
俺:なのにどうして……
俺:俺は同様する心を落ち着かせ、彼女に聞いた?
俺:「どうして、泣いてるの?大丈夫?」
俺:すると彼女は
0:『分からない。分からないけど、貴方を見ていると胸が苦しくなるの』
俺:そう応えた。
俺:それを聞いた俺は、涙が止まらなかった。
俺:記憶が消えても、心に残る程に
俺:俺を愛してくれていたのかと。
俺:「ごめんな、騙すようなことして
俺:ごめんな、一緒にいてあげられなくて
俺:ごめんな、幸せにしてあげられなくて
俺:いっぱい、いっぱい、ごめんな……」
俺:困惑する彼女。
俺:そんな彼女を今でも愛おしく思う。
俺:俺は涙をグッと堪え、彼女に別れの言葉を告げた。
俺:「バイバイ、必ず幸せになってね……」
俺:「今から不思議な魔法を見せてあげるよ」
俺:彼女に声をかけた
0:『何それ?どんな魔法なの?』
俺:笑いながらも興味津々な彼女。
俺:本当に可愛いなぁ。
俺:……そんな彼女とも、今日でお別れである。
0:〜回想〜
俺:余命1年
俺:俺が医者に言い渡された、診察結果。
俺:俺は必死に治らないのか聞いたが
俺:医者から帰ってきた言葉は
俺:「もう手の施しようがない」
俺:と言う一言だった。
俺:頭が真っ白になった。
俺:俺はまだやりたかった事が沢山あったのに、見たいものが沢山あったのに
俺:まだ死にたくなんて……ないのに……
俺:そんな俺に
0:『暗い顔してどうしたの?』
俺:と、気さくに声をかけてくれた彼女。
俺:声をかけてくれただけで、何故か嬉しく感じた。
俺:今までも声をかけられるくらい、あったはずなのに。
俺:「ううん、大丈夫だよ」
俺:俺は咄嗟に、笑顔で誤魔化してしまった。
俺:優しい彼女のことだ、きっともう俺が生きれないと分かったら、悲しませてしまう。
俺:「あのさ、もし俺が病気で長くないって言ったら……別れてくれる?」
俺:もう長くない俺とは別れて、誰かと幸せになって欲しい。
俺:それがきっと1番良いはずだから。
俺:そんな事を思っていると
0:『うーん、無理かな』
俺:彼女がそう返した。
俺:「え?」
俺:間抜けな声が出てしまった。
俺:そんな俺をクスリと笑い彼女は続けた。
0:『病気で死んじゃうのかもしれないなら、最後まで傍に居たいよ?ずっと治ることを信じながらさ!』
俺:……彼女らしい答えだった。
俺:「そっか、ありがとう」
0:『うん!』
俺:と元気に応える彼女。
俺:本当に俺には勿体ない程の子だ。
俺:君にはもっと相応しい人がきっと居る。
俺:だから……
俺:俺との思い出を忘れて欲しい。
俺:俺が嘘をついて別れても、きっと君は気づいてしまうから。
俺:俺の事を忘れて、幸せになって欲しい。
俺:辛いけど、悲しいけど
俺:きっとこれが君にとっても、俺にとっても
俺:最善だと思うから。
俺:そんな思いを込め
俺:俺は指をパチンと鳴らし
俺:彼女に『俺との記憶を消す催眠術』をかけた。
0:───
俺:「お嬢さん、道に迷ってたようだけど、この辺まで来れば大丈夫?」
俺:初対面のフリをして声をかける。
俺:彼女は
0:『あれ?どうして私ここに?』
俺:と、不思議そうに首を傾げている。
俺:どうやら催眠術は成功したらしい。
俺:「気をつけて帰るんだよ?」
俺:そう言って立ち去るつもりだった。
俺:しかし、それが出来なかった。
俺:何故か彼女が俺を見て泣いていたのである。
俺:おかしい、催眠術は上手くいったはずだ。
俺:なのにどうして……
俺:俺は同様する心を落ち着かせ、彼女に聞いた?
俺:「どうして、泣いてるの?大丈夫?」
俺:すると彼女は
0:『分からない。分からないけど、貴方を見ていると胸が苦しくなるの』
俺:そう応えた。
俺:それを聞いた俺は、涙が止まらなかった。
俺:記憶が消えても、心に残る程に
俺:俺を愛してくれていたのかと。
俺:「ごめんな、騙すようなことして
俺:ごめんな、一緒にいてあげられなくて
俺:ごめんな、幸せにしてあげられなくて
俺:いっぱい、いっぱい、ごめんな……」
俺:困惑する彼女。
俺:そんな彼女を今でも愛おしく思う。
俺:俺は涙をグッと堪え、彼女に別れの言葉を告げた。
俺:「バイバイ、必ず幸せになってね……」