台本概要

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タイトル 優しい嘘
作者名 気分屋  (@Kodokusensi)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(男1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 余命宣言されてしまった1人の男性。
彼は、愛する彼女を悲しませない為に催眠術をかけることにした。
自分との記憶を消してしまう催眠術を。

※一人称の変更など、軽度のアドリブは可となっております。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
10 余命宣言されてしまった男性
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
俺:「今から不思議な魔法を見せてあげるよ」 俺:彼女に声をかけた 0:『何それ?どんな魔法なの?』 俺:笑いながらも興味津々な彼女。 俺:本当に可愛いなぁ。 俺:……そんな彼女とも、今日でお別れである。 0:〜回想〜 俺:余命1年 俺:俺が医者に言い渡された、診察結果。 俺:俺は必死に治らないのか聞いたが 俺:医者から帰ってきた言葉は 俺:「もう手の施しようがない」 俺:と言う一言だった。 俺:頭が真っ白になった。 俺:俺はまだやりたかった事が沢山あったのに、見たいものが沢山あったのに 俺:まだ死にたくなんて……ないのに…… 俺:そんな俺に 0:『暗い顔してどうしたの?』 俺:と、気さくに声をかけてくれた彼女。 俺:声をかけてくれただけで、何故か嬉しく感じた。 俺:今までも声をかけられるくらい、あったはずなのに。 俺:「ううん、大丈夫だよ」 俺:俺は咄嗟に、笑顔で誤魔化してしまった。 俺:優しい彼女のことだ、きっともう俺が生きれないと分かったら、悲しませてしまう。 俺:「あのさ、もし俺が病気で長くないって言ったら……別れてくれる?」 俺:もう長くない俺とは別れて、誰かと幸せになって欲しい。 俺:それがきっと1番良いはずだから。 俺:そんな事を思っていると 0:『うーん、無理かな』 俺:彼女がそう返した。 俺:「え?」 俺:間抜けな声が出てしまった。 俺:そんな俺をクスリと笑い彼女は続けた。 0:『病気で死んじゃうのかもしれないなら、最後まで傍に居たいよ?ずっと治ることを信じながらさ!』 俺:……彼女らしい答えだった。 俺:「そっか、ありがとう」 0:『うん!』 俺:と元気に応える彼女。 俺:本当に俺には勿体ない程の子だ。 俺:君にはもっと相応しい人がきっと居る。 俺:だから…… 俺:俺との思い出を忘れて欲しい。 俺:俺が嘘をついて別れても、きっと君は気づいてしまうから。 俺:俺の事を忘れて、幸せになって欲しい。 俺:辛いけど、悲しいけど 俺:きっとこれが君にとっても、俺にとっても 俺:最善だと思うから。 俺:そんな思いを込め 俺:俺は指をパチンと鳴らし 俺:彼女に『俺との記憶を消す催眠術』をかけた。 0:─── 俺:「お嬢さん、道に迷ってたようだけど、この辺まで来れば大丈夫?」 俺:初対面のフリをして声をかける。 俺:彼女は 0:『あれ?どうして私ここに?』 俺:と、不思議そうに首を傾げている。 俺:どうやら催眠術は成功したらしい。 俺:「気をつけて帰るんだよ?」 俺:そう言って立ち去るつもりだった。 俺:しかし、それが出来なかった。 俺:何故か彼女が俺を見て泣いていたのである。 俺:おかしい、催眠術は上手くいったはずだ。 俺:なのにどうして…… 俺:俺は同様する心を落ち着かせ、彼女に聞いた? 俺:「どうして、泣いてるの?大丈夫?」 俺:すると彼女は 0:『分からない。分からないけど、貴方を見ていると胸が苦しくなるの』 俺:そう応えた。 俺:それを聞いた俺は、涙が止まらなかった。 俺:記憶が消えても、心に残る程に 俺:俺を愛してくれていたのかと。 俺:「ごめんな、騙すようなことして 俺:ごめんな、一緒にいてあげられなくて 俺:ごめんな、幸せにしてあげられなくて 俺:いっぱい、いっぱい、ごめんな……」 俺:困惑する彼女。 俺:そんな彼女を今でも愛おしく思う。 俺:俺は涙をグッと堪え、彼女に別れの言葉を告げた。 俺:「バイバイ、必ず幸せになってね……」

俺:「今から不思議な魔法を見せてあげるよ」 俺:彼女に声をかけた 0:『何それ?どんな魔法なの?』 俺:笑いながらも興味津々な彼女。 俺:本当に可愛いなぁ。 俺:……そんな彼女とも、今日でお別れである。 0:〜回想〜 俺:余命1年 俺:俺が医者に言い渡された、診察結果。 俺:俺は必死に治らないのか聞いたが 俺:医者から帰ってきた言葉は 俺:「もう手の施しようがない」 俺:と言う一言だった。 俺:頭が真っ白になった。 俺:俺はまだやりたかった事が沢山あったのに、見たいものが沢山あったのに 俺:まだ死にたくなんて……ないのに…… 俺:そんな俺に 0:『暗い顔してどうしたの?』 俺:と、気さくに声をかけてくれた彼女。 俺:声をかけてくれただけで、何故か嬉しく感じた。 俺:今までも声をかけられるくらい、あったはずなのに。 俺:「ううん、大丈夫だよ」 俺:俺は咄嗟に、笑顔で誤魔化してしまった。 俺:優しい彼女のことだ、きっともう俺が生きれないと分かったら、悲しませてしまう。 俺:「あのさ、もし俺が病気で長くないって言ったら……別れてくれる?」 俺:もう長くない俺とは別れて、誰かと幸せになって欲しい。 俺:それがきっと1番良いはずだから。 俺:そんな事を思っていると 0:『うーん、無理かな』 俺:彼女がそう返した。 俺:「え?」 俺:間抜けな声が出てしまった。 俺:そんな俺をクスリと笑い彼女は続けた。 0:『病気で死んじゃうのかもしれないなら、最後まで傍に居たいよ?ずっと治ることを信じながらさ!』 俺:……彼女らしい答えだった。 俺:「そっか、ありがとう」 0:『うん!』 俺:と元気に応える彼女。 俺:本当に俺には勿体ない程の子だ。 俺:君にはもっと相応しい人がきっと居る。 俺:だから…… 俺:俺との思い出を忘れて欲しい。 俺:俺が嘘をついて別れても、きっと君は気づいてしまうから。 俺:俺の事を忘れて、幸せになって欲しい。 俺:辛いけど、悲しいけど 俺:きっとこれが君にとっても、俺にとっても 俺:最善だと思うから。 俺:そんな思いを込め 俺:俺は指をパチンと鳴らし 俺:彼女に『俺との記憶を消す催眠術』をかけた。 0:─── 俺:「お嬢さん、道に迷ってたようだけど、この辺まで来れば大丈夫?」 俺:初対面のフリをして声をかける。 俺:彼女は 0:『あれ?どうして私ここに?』 俺:と、不思議そうに首を傾げている。 俺:どうやら催眠術は成功したらしい。 俺:「気をつけて帰るんだよ?」 俺:そう言って立ち去るつもりだった。 俺:しかし、それが出来なかった。 俺:何故か彼女が俺を見て泣いていたのである。 俺:おかしい、催眠術は上手くいったはずだ。 俺:なのにどうして…… 俺:俺は同様する心を落ち着かせ、彼女に聞いた? 俺:「どうして、泣いてるの?大丈夫?」 俺:すると彼女は 0:『分からない。分からないけど、貴方を見ていると胸が苦しくなるの』 俺:そう応えた。 俺:それを聞いた俺は、涙が止まらなかった。 俺:記憶が消えても、心に残る程に 俺:俺を愛してくれていたのかと。 俺:「ごめんな、騙すようなことして 俺:ごめんな、一緒にいてあげられなくて 俺:ごめんな、幸せにしてあげられなくて 俺:いっぱい、いっぱい、ごめんな……」 俺:困惑する彼女。 俺:そんな彼女を今でも愛おしく思う。 俺:俺は涙をグッと堪え、彼女に別れの言葉を告げた。 俺:「バイバイ、必ず幸せになってね……」