声劇台本置き場

0：お屋敷　私の部屋 0：私は日記を書いている 私：（今日の日付）○月○日、晴れ。 私：今日は天気が良かったからペロと外遊びをしました。自由にしてあげたくて首輪を外してあげました。ペロったら嬉しそうに走り回って、捕まえるのがやっとでした 私：私も泥んこになって遊んでいたら先生がやってきて「いつまで遊んでんだ」なんて。だから大人しく帰りました 私：先生が洗濯の準備を始めたから、遊びの時間はもう終わりなんだって。ペロもしょぼくれちゃって 私：こっそりお庭で遊ぼうとしたら家に入れてもらえなくなりました 私：でもいいの。私もペロもまだまだお外で遊びたかったんだから 私：先生のおバカさん 私：でもその後は結局遊びませんでした。ペロがご飯を食べ始めたから、私は１人で花壇の花を眺めて… 私：「こんばんはお花さん」 私：家の中を覗いてみたり、ペロのマネをしてみたり、私何やってたんだろう… 私：長い長い夕方でした 0：日記を閉じる私 私：何よこれ！まるで反省文じゃない！こんなマイナスなこと書くつもりなかったのに！あーもう思い出したら腹が立ってきた！先生のバカ！ 私：お外に放置するなんて、風邪でもひいたらどうするのかしら！お父様に言いつけてやるんだから！ 私：私よりも洗濯の方が大切なら洗濯機と結婚すればいいんだわ！ 0：扉がひらく 私：…あ、あれ、先生？やば、私、声に… 私：もしかして聞いてた？ 私：…なんだ、良かった 私：コーヒー？ 私：…、私苦いのは…。いいえ、大人だから飲めるわよ 私：飲むとこ見なくていいの！早く出てって！ 私：… 私：やっと行ったわ。フン、今度は私が追い出してやったんだから！ 0：コーヒーを飲む私 私：あれ、コーヒー 私：…甘い 私：… 0：再び日記をひらく 私：『今度から少しくらいは早く帰ってあげてもいいかな。先生のこと、別に嫌いじゃないし。』 私：…うん、これでいっか 0：先生が戻ってくる 私：…先生？何か用かしら？ 私：え？僕も別に嫌いじゃないですって！？！？ 私：訂正訂正！！先生なんか大っ嫌い！！！