声劇台本置き場

伝道師：ほーら、ちゃおちゅーるをあげるんだ 伝道師：どうだい？嫌がって逃げてしまっただろう？なんと勿体ない 伝道師：私としたことが、ドギーマンを食べさせる予定だったというのに 伝道師：でも気にしてはいけない。男だから。予定はいつだって狂うものさ 伝道師：思い通りに行かないから楽しいね、フフ 0：　 伝道師：逃げてしまったイッヌを連れてきてくれるかい？私がイッヌの愛で方を教えてあげようじゃないか 伝道師：よしよし、ありがとうね 0：　 伝道師：ほーら、ちゃおちゅーるをあげるんだ 伝道師：やれやれ、また逃げてしまったね。人生は同じことの繰り返しだ 伝道師：私は「鳴かぬなら鳴くまであげよう、ちゃおちゅーる」の精神を重んじているんだよ。裏目に出てしまったね 伝道師：え？そんなことじゃダメだって？ 伝道師：いや、ダメなことはないさ。キャットフードを好んで食べるイッヌもいるだろうよ。私はね、その可能性にかけたいんだ 伝道師：決めつけることこそダメだと思うね 伝道師：イッヌは可愛いけれど、実はサングラスが似合うかもしれないし、鳴き声がハスキーかもしれない。中身が変態な紳士だってこともあるよ。イッヌも立派な獣だものね 0：　 伝道師：基本はね、目を見て、言葉をかけて、笑顔で接する。何ら人間と変わらないんだよ 伝道師：ちゃんと愛してくれる人になつくからね。さぁ、声をかけよう 伝道師：Dog！Hey、Dog！Excuse　Me！（エクスキューズ、ミー） 伝道師：何してるんだい、君もやるんだよ 伝道師：いいかい、イッヌに日本語は通じない。イングリッシュだよ、ドントジャパニーズイングリッシュだよ 伝道師：よく分からない？まぁいいだろう、英語が話せないなら犬語だね 伝道師：ポイントは「ワン」と「ワオン」と「バウワウ」を使い分けるんだ 伝道師：嬉しい時は「ワン」、買い物をしたい時は「ワオン」、困った時は「バウワウ」だよ。ポイントはチャージしておこうね 0：　 伝道師：とりあえず、逃げてしまったイッヌを連れてきてくれるかい？ちゃんと「ワン」って声をかけるんだよ？ 伝道師：そう、その調子。いいじゃないか。まるで君は犬みたいに物覚えが良く上達が早いね 伝道師：…と思ったけれど、どうやら君のお胸に寄ってきたみたいだ。やっぱり変態なハスキー犬だったということだ。置いてけぼりな私は「バウワウ」だよ 伝道師：何はともあれ、これからも素敵なイッヌを愛でていこうじゃないか