台本概要

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タイトル 『趣味屋』~ヤッシー劇場
作者名 詩歌 -fumika-  (@tukiyonofumika)
ジャンル コメディ
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ヤッシー劇場へようこそ。

昔々ではないあるところに、某星新一氏の生まれ変わりかと思われる、ヤッシーという男性がおりました。
ヤッシーが織りなすショートショートを、不肖詩歌-fimika-が台本化させていただきました。

基本独演(兼ね役)ですが、お二人で分担しても良いかと思います。
サクっと読めるショートショート、待ち合わせや残り時間にお楽しみください。

お話によって、男性だったり女性だったり動物だったり宇宙人だったり一人読みだったり兼ね役があったりします。男女不問。演者によって一人称や語尾を変えて演じていただいて良いです。
N)…モノローグ(心の声)です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
H氏 不問 4 何か物足りない人。
老婆 2 趣味屋の店番。演者が男性の場合は老人。
ナレ 不問 1 ナレーター。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ナレ:『趣味屋』 H氏:「あーあ、面白いこと無いかな。」 H氏:N)俺はぼやいた。仕事はそれなりに上手くいっている。そこそこの貯えもあるし、休日もしっかり取れる。しかし、俺には肝心なものが無かった。それは、そう、「趣味」である。給料を貰い、休日があっても、使い方がわからない。なんとなく、毎日がむなしい。何か夢中になれるような趣味があればなあ・・・などと考えながら歩いていると、小さな店の看板が目に入った。 H氏:「ん?趣味屋…?」 H氏:N)俺は中に入った。 老婆:「いらっしゃい。」 H氏:N)店には腰の曲がった老婆がいた。怪訝(けげん)そうに見ていると、老婆は店の説明を始めた。 老婆:「ここは趣味屋。趣味を扱う店だよ。世の中には、とんでもない多趣味の人がいてね、自分では趣味を扱いきれないから、ここに売りに来るんだよ。そして、買い取った趣味は、無趣味の人間に売っているというわけだね。」 H氏:N)見ると、色々な趣味が売られている。「ボルダリング」「読書」「キャンプ」「ボードゲーム」。「ビリヤード」や「生け花」なんてのもある。どれもハマれば楽しそうだ。俺は気になる趣味を片っ端から趣味を買うことにした。 H氏:N)それからというもの、俺の毎日はとても豊かだった。朝は自分で焙煎したコーヒーを飲み、昼休みは映画鑑賞。仕事帰りにジムに通い、夜中までジグソーパズル。やってもやっても時間が足りないほどだった。 H氏:N)そして1ヶ月後。 H氏:「金がない…。」 H氏:N)俺は気づいた。趣味には金がかかるのだ。大変だ。このままでは食費もままならない。さてどうするか…。 0:間 H氏:N)結局俺は、買った趣味を全部、趣味屋に売ってしまった。冷静に考えれば、1つ2つは残しておけばよかったかもしれない。 H氏:「あーあ、面白いこと無いかな。」 0:---『趣味屋』---

ナレ:『趣味屋』 H氏:「あーあ、面白いこと無いかな。」 H氏:N)俺はぼやいた。仕事はそれなりに上手くいっている。そこそこの貯えもあるし、休日もしっかり取れる。しかし、俺には肝心なものが無かった。それは、そう、「趣味」である。給料を貰い、休日があっても、使い方がわからない。なんとなく、毎日がむなしい。何か夢中になれるような趣味があればなあ・・・などと考えながら歩いていると、小さな店の看板が目に入った。 H氏:「ん?趣味屋…?」 H氏:N)俺は中に入った。 老婆:「いらっしゃい。」 H氏:N)店には腰の曲がった老婆がいた。怪訝(けげん)そうに見ていると、老婆は店の説明を始めた。 老婆:「ここは趣味屋。趣味を扱う店だよ。世の中には、とんでもない多趣味の人がいてね、自分では趣味を扱いきれないから、ここに売りに来るんだよ。そして、買い取った趣味は、無趣味の人間に売っているというわけだね。」 H氏:N)見ると、色々な趣味が売られている。「ボルダリング」「読書」「キャンプ」「ボードゲーム」。「ビリヤード」や「生け花」なんてのもある。どれもハマれば楽しそうだ。俺は気になる趣味を片っ端から趣味を買うことにした。 H氏:N)それからというもの、俺の毎日はとても豊かだった。朝は自分で焙煎したコーヒーを飲み、昼休みは映画鑑賞。仕事帰りにジムに通い、夜中までジグソーパズル。やってもやっても時間が足りないほどだった。 H氏:N)そして1ヶ月後。 H氏:「金がない…。」 H氏:N)俺は気づいた。趣味には金がかかるのだ。大変だ。このままでは食費もままならない。さてどうするか…。 0:間 H氏:N)結局俺は、買った趣味を全部、趣味屋に売ってしまった。冷静に考えれば、1つ2つは残しておけばよかったかもしれない。 H氏:「あーあ、面白いこと無いかな。」 0:---『趣味屋』---