台本概要

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タイトル 終わりの呪文
作者名 maturit  (@inui_maturi)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男2、女2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ご自由に

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
魔王 39
勇者 32
僧侶 28
剣士 28
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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魔王:「よくぞここまで来たな勇者」 僧侶:「まさかこんな結末になるなんて」 剣士:「今日がお前の最後だっ!」 勇者:「ですっ!」 僧侶:「人々を苦しめ、あまつさえも」 僧侶:「魔法使いとして共に旅をしてきた貴方が魔王だなんて」 剣士:「お前が言った言葉を全て嘘だったのかっ!」 勇者:「ですっ!」 魔王:「全ては勇者を陥れる為の策略だ」 僧侶:「私に好きだと言ったのは嘘だったんですか?」 剣士:「人の心はないのかっ!」 勇者:「ですっ!」 魔王:「私は魔族だ」 魔王:「人族への恨みだけがこの身体を動かしている」 剣士:「私の父を助けるために命を掛けてくれた事も嘘だったのかっ!」 勇者:「です」 魔王:「全て自作自演の演技だ」 僧侶:「貴方のことは許しません」 剣士:「塵ひとつ残さず消してやる」 勇者:「ですっ!」 魔王:「さあ来るがいい勇者」 僧侶:「行きますっ」 剣士:「行くぞっ」 勇者:「ですっ」 魔王:「ちょっと待て」 僧侶:「今更、命乞いですか?」 剣士:「後悔しても死んだ命は戻らないんだ」 勇者:「ですっ!」 魔王:「俺が気になっているのは勇者なんだが」 僧侶:「いつも通りですよ」 剣士:「いつも通りだな」 勇者:「です」 魔王:「いやいや、なんで、です、しか喋ってないんだよっ」 魔王:「昔はそんなんじゃなかっただろ?」 僧侶:「そうでしたか?」 剣士:「いつも存在感なくてわからなかったな」 勇者:「です」 魔王:「急に小物感半端ない」 魔王:「昔はもっと饒舌だっただろ?」 僧侶:「昔からコミュ障でしたよ」 剣士:「ああ、何を言っても喋らなかったし」 勇者:「ですー」 魔王:「嘘だろ…俺とは一夜を飲み明かすくらいは話せていたじゃないかっ」 僧侶:「いつの話ですか?」 剣士:「召喚される前の話じゃないか?」 勇者:「です?」 魔王:「んなわけあるかぁああああ」 魔王:「もう知性があるかどうかも怪しいじゃないかっ」 僧侶:「勇者は脳筋ですから」 剣士:「私の方が強いけどな」 勇者:「ですぅ」 魔王:「俺にも伝わるぞ勇者」 魔王:「肩身の狭い思いをしてきたんだな」 勇者:「ですです」 僧侶:「そんなことはありません」 剣士:「そうだぞ」 僧侶:「ちゃんと宿でも屋根のある馬小屋に寝られるようにお願いしています」 剣士:「体力増強の為に馬車から出して走らせたぞ」 勇者:「です」 魔王:「勇者の扱いが魔物のソレなんですがあああああああ」 僧侶:「これも全て勇者の為なのです」 剣士:「心を鬼にしているんだ」 勇者:「ですぅ」 魔王:「なぜか勇者が納得している…だと」 魔王:「お前は本当にそれでいいのか?」 勇者:「ですです」 魔王:「そうか、なら何も言わん」 僧侶:「行きますよ魔王っ!」 剣士:「私から行く」 剣士:「はぁああああああ」 魔王:「ほう、腕をあげたな」 剣士:「貴様を倒すために磨いて来たんだ」 僧侶:「勇者っお覚悟ぉぉぉぉ」 魔王:「ちょっとまてええええええ」 魔王:「なんで僧侶が勇者襲ってんだよ!」 僧侶:「私はこの旅で出した答えは」 僧侶:「魔王、貴方と共に生きる道です」 剣士:「血迷ったか僧侶っ!」 勇者:「で、です」 僧侶:「私にはこんな道しか選べなかったのです」 魔王:「え、いや、嬉しいんだけどさ」 僧侶:「本当ですか?」 魔王:「ま、まあ嫌いじゃないし」 剣士:「こんな所でイチャイチャするんじゃないっ!」 勇者:「ですーーー」 僧侶:「外野は黙っててっ」 魔王:「仮にも同じパーティーだろ?」 魔王:「さすがにそれは」 剣士:「僧侶、お前がそのつもりならしょうがない」 勇者:「です」 魔王:「これはどういう状況なんだ?」 剣士:「この勇者から奪い取った聖剣で全てを終わらせてやる」 僧侶:「させませんっ」 僧侶:「勇者から奪い取った盾で魔王を守ります、今のうちに勇者をっ!」 魔王:「お前らが勇者から奪い過ぎだろっ!」 勇者:「ですですっ!」 魔王:「勇者も怒ってるじゃないか!」 僧侶:「え、喜んでますよね?」 剣士:「いや、笑ってるだろ」 魔王:「勇者の気持ちがまるで通じていない…だと」 勇者:「ですぅ」 魔王:「俺が抜けたせいで、こんな事になろうとは」 魔王:「すまなかったな勇者」 勇者:「ですです」 剣士:「いつまで持つかな?」 剣士:「こちらは勇者から奪い取った靴が速度をあげてくれる」 僧侶:「甘いですね」 僧侶:「こちらには勇者から奪い取った鎧が如何なる攻撃も防いでくれます」 魔王:「だからお前ら勇者から奪い過ぎなんだって」 勇者:「ですぅうううううう」 魔王:「ほら勇者も魔法とスキルしか残ってないじゃないか」 剣士:「甘いな、勇者から簒奪(さんだつ)したスキルで私は最強になった」 僧侶:「甘いのはそちらです」 僧侶:「勇者から簒奪(さんだつ)した魔法で貴方諸共消し飛ばしてみせましょう」 魔王:「もう勇者の価値がないだろおおおおおおおお」 勇者:「ですですです」 剣士:「勇者に頼らずとも、魔王を倒すと決めたんだ」 魔王:「勇者の力に頼りまくりだからっ」 魔王:「装備からスキルまで全部勇者のやつだからあああ」 僧侶:「勇者など必要なかったのです」 僧侶:「私は魔王の愛という加護によって強くなったのです」 魔王:「もうそれ勇者の加護だからっ」 魔王:「俺は一切力とか分け与えてないからなああああああああぁぁぁ」 勇者:「ですですですですですです」 魔王:「勇者が壊れたじゃないかあああああ」 剣士:「大丈夫だ、元から壊れてる」 僧侶:「元から壊れてました」 魔王:「壊れてるのはお前らの頭の方だああああ」 勇者:「デス」 剣士:「終わりだあああ…あ…あ」 剣士:「馬鹿な力が」 僧侶:「せ、生命力が」 魔王:「ど、どうした?」 剣士:「ここまでなのか」 僧侶:「愛していました魔王」 魔王:「何がどうなったああああ」 勇者:「ようやく即死魔法を100万回と唱えることが出来たよ」 魔王:「ゆ、勇者…貴様…まさか」 勇者:「この日の為に準備してきた」 魔王:「か、身体が消えていく」 勇者:「我慢してきた甲斐があったよ」 勇者:「どんな相手でも即死させられる魔法が完成したんだからね」 魔王:「お前のドMを舐めていたようだ」 勇者:「ああ、悪くない旅だったよ」 魔王:「お前とは仲良くやれそうだったんだがな」 勇者:「そうだね、あとは僕に任せて」 魔王:「そうだな」 魔王:「語り明かした時のような明るい未来を作ってくれ」 魔王:「じゃあな」 勇者:「任されたよ」 勇者:「俺は勇者として世界を平和にしてみせる」 勇者:無制限即死魔法を手にした勇者は 勇者:世界を平和にするために冒険を続けるのであった 勇者:終わり

魔王:「よくぞここまで来たな勇者」 僧侶:「まさかこんな結末になるなんて」 剣士:「今日がお前の最後だっ!」 勇者:「ですっ!」 僧侶:「人々を苦しめ、あまつさえも」 僧侶:「魔法使いとして共に旅をしてきた貴方が魔王だなんて」 剣士:「お前が言った言葉を全て嘘だったのかっ!」 勇者:「ですっ!」 魔王:「全ては勇者を陥れる為の策略だ」 僧侶:「私に好きだと言ったのは嘘だったんですか?」 剣士:「人の心はないのかっ!」 勇者:「ですっ!」 魔王:「私は魔族だ」 魔王:「人族への恨みだけがこの身体を動かしている」 剣士:「私の父を助けるために命を掛けてくれた事も嘘だったのかっ!」 勇者:「です」 魔王:「全て自作自演の演技だ」 僧侶:「貴方のことは許しません」 剣士:「塵ひとつ残さず消してやる」 勇者:「ですっ!」 魔王:「さあ来るがいい勇者」 僧侶:「行きますっ」 剣士:「行くぞっ」 勇者:「ですっ」 魔王:「ちょっと待て」 僧侶:「今更、命乞いですか?」 剣士:「後悔しても死んだ命は戻らないんだ」 勇者:「ですっ!」 魔王:「俺が気になっているのは勇者なんだが」 僧侶:「いつも通りですよ」 剣士:「いつも通りだな」 勇者:「です」 魔王:「いやいや、なんで、です、しか喋ってないんだよっ」 魔王:「昔はそんなんじゃなかっただろ?」 僧侶:「そうでしたか?」 剣士:「いつも存在感なくてわからなかったな」 勇者:「です」 魔王:「急に小物感半端ない」 魔王:「昔はもっと饒舌だっただろ?」 僧侶:「昔からコミュ障でしたよ」 剣士:「ああ、何を言っても喋らなかったし」 勇者:「ですー」 魔王:「嘘だろ…俺とは一夜を飲み明かすくらいは話せていたじゃないかっ」 僧侶:「いつの話ですか?」 剣士:「召喚される前の話じゃないか?」 勇者:「です?」 魔王:「んなわけあるかぁああああ」 魔王:「もう知性があるかどうかも怪しいじゃないかっ」 僧侶:「勇者は脳筋ですから」 剣士:「私の方が強いけどな」 勇者:「ですぅ」 魔王:「俺にも伝わるぞ勇者」 魔王:「肩身の狭い思いをしてきたんだな」 勇者:「ですです」 僧侶:「そんなことはありません」 剣士:「そうだぞ」 僧侶:「ちゃんと宿でも屋根のある馬小屋に寝られるようにお願いしています」 剣士:「体力増強の為に馬車から出して走らせたぞ」 勇者:「です」 魔王:「勇者の扱いが魔物のソレなんですがあああああああ」 僧侶:「これも全て勇者の為なのです」 剣士:「心を鬼にしているんだ」 勇者:「ですぅ」 魔王:「なぜか勇者が納得している…だと」 魔王:「お前は本当にそれでいいのか?」 勇者:「ですです」 魔王:「そうか、なら何も言わん」 僧侶:「行きますよ魔王っ!」 剣士:「私から行く」 剣士:「はぁああああああ」 魔王:「ほう、腕をあげたな」 剣士:「貴様を倒すために磨いて来たんだ」 僧侶:「勇者っお覚悟ぉぉぉぉ」 魔王:「ちょっとまてええええええ」 魔王:「なんで僧侶が勇者襲ってんだよ!」 僧侶:「私はこの旅で出した答えは」 僧侶:「魔王、貴方と共に生きる道です」 剣士:「血迷ったか僧侶っ!」 勇者:「で、です」 僧侶:「私にはこんな道しか選べなかったのです」 魔王:「え、いや、嬉しいんだけどさ」 僧侶:「本当ですか?」 魔王:「ま、まあ嫌いじゃないし」 剣士:「こんな所でイチャイチャするんじゃないっ!」 勇者:「ですーーー」 僧侶:「外野は黙っててっ」 魔王:「仮にも同じパーティーだろ?」 魔王:「さすがにそれは」 剣士:「僧侶、お前がそのつもりならしょうがない」 勇者:「です」 魔王:「これはどういう状況なんだ?」 剣士:「この勇者から奪い取った聖剣で全てを終わらせてやる」 僧侶:「させませんっ」 僧侶:「勇者から奪い取った盾で魔王を守ります、今のうちに勇者をっ!」 魔王:「お前らが勇者から奪い過ぎだろっ!」 勇者:「ですですっ!」 魔王:「勇者も怒ってるじゃないか!」 僧侶:「え、喜んでますよね?」 剣士:「いや、笑ってるだろ」 魔王:「勇者の気持ちがまるで通じていない…だと」 勇者:「ですぅ」 魔王:「俺が抜けたせいで、こんな事になろうとは」 魔王:「すまなかったな勇者」 勇者:「ですです」 剣士:「いつまで持つかな?」 剣士:「こちらは勇者から奪い取った靴が速度をあげてくれる」 僧侶:「甘いですね」 僧侶:「こちらには勇者から奪い取った鎧が如何なる攻撃も防いでくれます」 魔王:「だからお前ら勇者から奪い過ぎなんだって」 勇者:「ですぅうううううう」 魔王:「ほら勇者も魔法とスキルしか残ってないじゃないか」 剣士:「甘いな、勇者から簒奪(さんだつ)したスキルで私は最強になった」 僧侶:「甘いのはそちらです」 僧侶:「勇者から簒奪(さんだつ)した魔法で貴方諸共消し飛ばしてみせましょう」 魔王:「もう勇者の価値がないだろおおおおおおおお」 勇者:「ですですです」 剣士:「勇者に頼らずとも、魔王を倒すと決めたんだ」 魔王:「勇者の力に頼りまくりだからっ」 魔王:「装備からスキルまで全部勇者のやつだからあああ」 僧侶:「勇者など必要なかったのです」 僧侶:「私は魔王の愛という加護によって強くなったのです」 魔王:「もうそれ勇者の加護だからっ」 魔王:「俺は一切力とか分け与えてないからなああああああああぁぁぁ」 勇者:「ですですですですですです」 魔王:「勇者が壊れたじゃないかあああああ」 剣士:「大丈夫だ、元から壊れてる」 僧侶:「元から壊れてました」 魔王:「壊れてるのはお前らの頭の方だああああ」 勇者:「デス」 剣士:「終わりだあああ…あ…あ」 剣士:「馬鹿な力が」 僧侶:「せ、生命力が」 魔王:「ど、どうした?」 剣士:「ここまでなのか」 僧侶:「愛していました魔王」 魔王:「何がどうなったああああ」 勇者:「ようやく即死魔法を100万回と唱えることが出来たよ」 魔王:「ゆ、勇者…貴様…まさか」 勇者:「この日の為に準備してきた」 魔王:「か、身体が消えていく」 勇者:「我慢してきた甲斐があったよ」 勇者:「どんな相手でも即死させられる魔法が完成したんだからね」 魔王:「お前のドMを舐めていたようだ」 勇者:「ああ、悪くない旅だったよ」 魔王:「お前とは仲良くやれそうだったんだがな」 勇者:「そうだね、あとは僕に任せて」 魔王:「そうだな」 魔王:「語り明かした時のような明るい未来を作ってくれ」 魔王:「じゃあな」 勇者:「任されたよ」 勇者:「俺は勇者として世界を平和にしてみせる」 勇者:無制限即死魔法を手にした勇者は 勇者:世界を平和にするために冒険を続けるのであった 勇者:終わり