台本概要
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タイトル | 『走れ!』~ヤッシー劇場 |
---|---|
作者名 | 詩歌 -fumika- (@tukiyonofumika) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 1人用台本(不問1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ヤッシー劇場へようこそ。 昔々ではないあるところに、某星新一氏の生まれ変わりかと思われる、ヤッシーという男性がおりました。 ヤッシーが織りなすショートショートを、不肖詩歌-fimika-が台本化させていただきました。 基本独演(兼ね役)ですが、お二人で分担しても良いかと思います。 サクっと読めるショートショート、待ち合わせや残り時間にお楽しみください。 お話によって、男性だったり女性だったり動物だったり宇宙人だったり一人読みだったり兼ね役があったりします。男女不問。演者によって一人称や語尾を変えて演じていただいて良いです。 N)…モノローグ(心の声)です。 23 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
H氏 | 不問 | 2 | 突然拉致され、走ることになった人。 |
男 | 不問 | 1 | 男設定ですが、「スーツの女」でも可。 |
ナレ | 不問 | - | ナレーター。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
タイトル:『走れ!』
H氏:N)俺は走っている。いや、走らされている。いきなり黒スーツの男に拉致(らち)されて、見たことも無い道に連れていかれた。
男:「お前の体には爆弾が付いている。走り続けなければ爆発する。ゴールの看板に、鍵がぶら下がっている。鍵をこの機械に挿せば、爆弾は止まる。では健闘を祈る。」
H氏:N)全くもって意味がわからないが、爆発は困るので、俺は走り出した。100mほど走ると、看板が見えた。なんだ、すぐじゃないか。
H氏:N)しかし、看板にはこう書かれていた。「1/100」(ひゃくぶんのいち)どういう事だろう?探してみたが鍵は無い。ここはゴールでは無いようだ。
H氏:N)仕方ない、俺は走った。また100mほど行くと看板があった。「2/100」(ひゃくぶんのに)
H氏:N)ははーん。なるほど。今どの辺かわかるってことか。100分の…ってことは…あと98もあるのか…。ふう…。
H氏:N)「3/100」。100mごとにあるとすれば、全部で1万メートル…つまり10キロメートルだな。
H氏:N)「4/100」。大丈夫、走れない距離ではない。焦らなくていいから、ペース配分を考えて、落ち着いて走りつづけよう。
H氏:N)「50/100」。ようやく半分…。どれだけ走っただろう。意識が朦朧(もうろう)としている。そろそろゴールに着かないと、走り続けるにも限界がある。俺、文化部だったんだよ。
H氏:N)「99/100」そうか。99か…あと少しだ。さらに走ると次の看板が見えた。
H氏:N)「100/100」!!…やっと終わりだ。最後の力を振り絞って走る。1歩ずつ…1歩ずつ…ゆっくり走り続ける。
H氏:N)道の向こうに、看板が小さく見えてきた。だんだん大きくなる。あと少しだ。やった!着いたぞ!看板を見た俺は、目を疑った。そこにはこう書かれていた。
H氏:「101/100」
0:---『走れ!』---
タイトル:『走れ!』
H氏:N)俺は走っている。いや、走らされている。いきなり黒スーツの男に拉致(らち)されて、見たことも無い道に連れていかれた。
男:「お前の体には爆弾が付いている。走り続けなければ爆発する。ゴールの看板に、鍵がぶら下がっている。鍵をこの機械に挿せば、爆弾は止まる。では健闘を祈る。」
H氏:N)全くもって意味がわからないが、爆発は困るので、俺は走り出した。100mほど走ると、看板が見えた。なんだ、すぐじゃないか。
H氏:N)しかし、看板にはこう書かれていた。「1/100」(ひゃくぶんのいち)どういう事だろう?探してみたが鍵は無い。ここはゴールでは無いようだ。
H氏:N)仕方ない、俺は走った。また100mほど行くと看板があった。「2/100」(ひゃくぶんのに)
H氏:N)ははーん。なるほど。今どの辺かわかるってことか。100分の…ってことは…あと98もあるのか…。ふう…。
H氏:N)「3/100」。100mごとにあるとすれば、全部で1万メートル…つまり10キロメートルだな。
H氏:N)「4/100」。大丈夫、走れない距離ではない。焦らなくていいから、ペース配分を考えて、落ち着いて走りつづけよう。
H氏:N)「50/100」。ようやく半分…。どれだけ走っただろう。意識が朦朧(もうろう)としている。そろそろゴールに着かないと、走り続けるにも限界がある。俺、文化部だったんだよ。
H氏:N)「99/100」そうか。99か…あと少しだ。さらに走ると次の看板が見えた。
H氏:N)「100/100」!!…やっと終わりだ。最後の力を振り絞って走る。1歩ずつ…1歩ずつ…ゆっくり走り続ける。
H氏:N)道の向こうに、看板が小さく見えてきた。だんだん大きくなる。あと少しだ。やった!着いたぞ!看板を見た俺は、目を疑った。そこにはこう書かれていた。
H氏:「101/100」
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