台本概要
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タイトル | 『天日干し』~ヤッシー劇場 |
---|---|
作者名 | 詩歌 -fumika- (@tukiyonofumika) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 1人用台本(不問1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ヤッシー劇場へようこそ。 昔々ではないあるところに、某星新一氏の生まれ変わりかと思われる、ヤッシーという男性がおりました。 ヤッシーが織りなすショートショートを、不肖詩歌-fimika-が台本化させていただきました。 基本独演(兼ね役)ですが、お二人で分担しても良いかと思います。 サクっと読めるショートショート、待ち合わせや残り時間にお楽しみください。 お話によって、男性だったり女性だったり動物だったり宇宙人だったり一人読みだったり兼ね役があったりします。男女不問。演者によって一人称や語尾を変えて演じていただいて良いです。 N)…モノローグ(心の声)です。 17 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
夫 | 男 | 4 | 夫。 |
妻 | 女 | 2 | 妻。 |
ナレ・係員 | 不問 | - | ナレーターと係員の兼ね役。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ナレ:『天日干し』
夫:「なあ、たまには洗濯物を天日干ししないか。」
妻:めんどくさそうに)「何言ってるのよ。うちには立派な乾燥機があるじゃない。」
夫:「でもさ、たまにはお日様に当てるのも気持ち良いだろう。」
妻:「あらそう、じゃああなたがやってくださいね。準備も片付けも。」
夫:N)妻の言い方に俺はカチンときた。
夫:「ああ!わかったよ!」(小声で)「乾燥機ばかり使って楽しやがって。」
夫:N)俺は洗濯物を洗濯機に入れた。洗剤を入れてスイッチオン。もちろん乾燥はオフにして。…ゴウンゴウン、洗濯機が回っている間に電話をかける。
夫:「はい、はい、分かりました。19時ですね。」
夫:N)ピーッピーッ。洗濯機が止まった。ここから1つずつハンガーにかける。うーん、思ったより大変だな…。普段使ってないハンガーは埃っぽい。濡れタオルでハンガーを拭きながら何とか全部かけ終わった。
夫:N)よし。次は詰め込みだ。ハンガーにかけた洗濯物を袋に詰め込む。シワにならないように気を付けて…と。そろそろ19時だ。車に洗濯物の袋を詰め込んで、俺は出かける。
夫:N)目的地は「天日干しステーション」。係員が俺に声をかける。
係員:「19時にご予約ですね。」
夫:N)係員は野球場のようなドーム状の部屋に案内してくれた。俺は洗濯物を竿にかけ、読みかけの本を取り出した。洗濯物が乾くまで、しばし休憩だ。
夫:N)太陽が消滅して30年。人類は気候管理ドームの中で、今まで通りの生活をしている。しかし、天日干しするには、こうやって人工太陽のステーションに来るしか方法がない。
夫:N)乾燥機の方が安上がりだが、やはりお天道様の下に来ると、心が安らぐ。俺はそんなことを考えながら、うたた寝をした。
0:---『天日干し』--
ナレ:『天日干し』
夫:「なあ、たまには洗濯物を天日干ししないか。」
妻:めんどくさそうに)「何言ってるのよ。うちには立派な乾燥機があるじゃない。」
夫:「でもさ、たまにはお日様に当てるのも気持ち良いだろう。」
妻:「あらそう、じゃああなたがやってくださいね。準備も片付けも。」
夫:N)妻の言い方に俺はカチンときた。
夫:「ああ!わかったよ!」(小声で)「乾燥機ばかり使って楽しやがって。」
夫:N)俺は洗濯物を洗濯機に入れた。洗剤を入れてスイッチオン。もちろん乾燥はオフにして。…ゴウンゴウン、洗濯機が回っている間に電話をかける。
夫:「はい、はい、分かりました。19時ですね。」
夫:N)ピーッピーッ。洗濯機が止まった。ここから1つずつハンガーにかける。うーん、思ったより大変だな…。普段使ってないハンガーは埃っぽい。濡れタオルでハンガーを拭きながら何とか全部かけ終わった。
夫:N)よし。次は詰め込みだ。ハンガーにかけた洗濯物を袋に詰め込む。シワにならないように気を付けて…と。そろそろ19時だ。車に洗濯物の袋を詰め込んで、俺は出かける。
夫:N)目的地は「天日干しステーション」。係員が俺に声をかける。
係員:「19時にご予約ですね。」
夫:N)係員は野球場のようなドーム状の部屋に案内してくれた。俺は洗濯物を竿にかけ、読みかけの本を取り出した。洗濯物が乾くまで、しばし休憩だ。
夫:N)太陽が消滅して30年。人類は気候管理ドームの中で、今まで通りの生活をしている。しかし、天日干しするには、こうやって人工太陽のステーションに来るしか方法がない。
夫:N)乾燥機の方が安上がりだが、やはりお天道様の下に来ると、心が安らぐ。俺はそんなことを考えながら、うたた寝をした。
0:---『天日干し』--