台本概要
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タイトル | 『小さなバイキング』~ヤッシー劇場 |
---|---|
作者名 | 詩歌 -fumika- (@tukiyonofumika) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ヤッシー劇場へようこそ。 昔々ではないあるところに、某星新一氏の生まれ変わりかと思われる、ヤッシーという男性がおりました。 ヤッシーが織りなすショートショートを、不肖詩歌-fimika-が台本化させていただきました。 基本独演(兼ね役)ですが、お二人で分担しても良いかと思います。 サクっと読めるショートショート、待ち合わせや残り時間にお楽しみください。 お話によって、男性だったり女性だったり動物だったり宇宙人だったり一人読みだったり兼ね役があったりします。男女不問。演者によって一人称や語尾を変えて演じていただいて良いです。 N)…モノローグ(心の声)です。 26 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ナレ | 不問 | 3 | ナレーター。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ナレ:『小さなバイキング』
ナレ:むかしむかし、北の海にバイキングの家族がいました。みんなたくましく力持ち。でも、その娘は小さくて力がありませんでした。
ナレ:けれど、その娘にはほかの者にはない特技がありました。歌がとても上手だったのです。
ナレ:その家族は、昼間はみんなで海を進み、夜は娘の歌を聞きながら眠るのでした。
0:間
ナレ:ある日、大きな嵐がありました。船は波にのまれ、荷物は海に飛ばされました。嵐は何日も何日も続きました。家族は何も食べていません。眠ることもできません。
ナレ:もうだめかと思ったその日の夜。娘は最後の力を振り絞って、うたを歌いました。みんなで楽しく過ごした日々を思い出しながら、歌い続けました。
ナレ:気がつくと、船は島に着いていました。そこには食べ物や飲み物もありました。助かったのです
ナレ:喜びで涙があふれる中、娘は不思議なものを見ました。魚の尾びれのようなものが船の向こう側を進んでいたのです。それはまるで手を振るように左右に揺れていました。そして、海の中に消えました。
0:間
ナレ:そして現在。その街には人魚の伝説があります。船が嵐に襲われた時、うたを歌えば人魚が助けに来てくれる。そんな伝説です。
ナレ:だから、航海に出るときには、船乗りの中に必ず一人、美しい声の歌い手を入れるのだとか。
0:---『小さなバイキング』---
ナレ:『小さなバイキング』
ナレ:むかしむかし、北の海にバイキングの家族がいました。みんなたくましく力持ち。でも、その娘は小さくて力がありませんでした。
ナレ:けれど、その娘にはほかの者にはない特技がありました。歌がとても上手だったのです。
ナレ:その家族は、昼間はみんなで海を進み、夜は娘の歌を聞きながら眠るのでした。
0:間
ナレ:ある日、大きな嵐がありました。船は波にのまれ、荷物は海に飛ばされました。嵐は何日も何日も続きました。家族は何も食べていません。眠ることもできません。
ナレ:もうだめかと思ったその日の夜。娘は最後の力を振り絞って、うたを歌いました。みんなで楽しく過ごした日々を思い出しながら、歌い続けました。
ナレ:気がつくと、船は島に着いていました。そこには食べ物や飲み物もありました。助かったのです
ナレ:喜びで涙があふれる中、娘は不思議なものを見ました。魚の尾びれのようなものが船の向こう側を進んでいたのです。それはまるで手を振るように左右に揺れていました。そして、海の中に消えました。
0:間
ナレ:そして現在。その街には人魚の伝説があります。船が嵐に襲われた時、うたを歌えば人魚が助けに来てくれる。そんな伝説です。
ナレ:だから、航海に出るときには、船乗りの中に必ず一人、美しい声の歌い手を入れるのだとか。
0:---『小さなバイキング』---