台本概要
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タイトル | 『旅行』~ヤッシー劇場 |
---|---|
作者名 | 詩歌 -fumika- (@tukiyonofumika) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 1人用台本(不問1) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ヤッシー劇場へようこそ。 昔々ではないあるところに、某星新一氏の生まれ変わりかと思われる、ヤッシーという男性がおりました。 ヤッシーが織りなすショートショートを、不肖詩歌-fimika-が台本化させていただきました。 基本独演(兼ね役)ですが、お二人で分担しても良いかと思います。 サクっと読めるショートショート、待ち合わせや残り時間にお楽しみください。 お話によって、男性だったり女性だったり動物だったり宇宙人だったり一人読みだったり兼ね役があったりします。男女不問。演者によって一人称や語尾を変えて演じていただいて良いです。 N)…モノローグ(心の声)です。 25 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
K氏 | 不問 | 3 | 旅行が好きな人。 |
主人 | 不問 | 1 | さびれた宿屋の主人。 |
ナレ | 不問 | 1 | ナレーター。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ナレ:『旅行』
K氏:N)科学の発達は我々の想像を超えてくる。VR…バーチャルリアリティは我々の日常にどんどん浸透している。今や、旅行はVR(ブイアール)が主流だ。五感を完全にシンクロさせる技術により、家にいながらでも旅行が楽しめる。現地の空気感も、現地の食べ物も、現地の人との会話も、全て体験できるのだ。
K氏:N)俺は昔バックパッカーだった。「本当の旅行には、VRでは得られない体験があるはずだ。」そう考えた俺は、久しぶりに旅に出た。
K氏:N)残念ながら、現代の科学は人の感覚を完全にコントロール出来る。旅をしても、俺にはリアルとVRとの違いは感じられなかった。あらゆる感動は、VRで体験できるようだ。
0:間
K氏:N)宿に着いた。宿の主人は、俺を見るとゆっくりと話し始めた。
主人:「こんな時代に本当に旅行に来る人がいるんですね。実は廃業を考えていたんです。でも、こうやって実際に足を運んでくれる人がいるなら、もう少し続けられるかな。・・・感謝しかありません。ありがとうございます。」
K氏:N)俺はハッとした。そうだ。旅の醍醐味は観光や食事だけじゃない。人との出会いなんだ。こうやって、生きている人がいる。そんな人とこうやって語り合えるのが、VRには無い、本当の旅の良さじゃないか!
K氏:N)俺は大切な何かを掴んだ気がした。そして、胸をいっぱいにして、帰路についた。。
K氏:N)翌年、俺の開発した「VR旅行パック」は大ヒットした。キャッチコピーは「VRでは無い本当の旅をVRで」
K氏:N)この商品の特徴は、出会う人達がみんな「こんな時代にわざわざ来てくれるなんて…。」と、感激してくれるところだ。これによって、ますますVR旅行は流行るだろう。もう本当の旅に出る必要はないのだから。
0:---『旅行』---
ナレ:『旅行』
K氏:N)科学の発達は我々の想像を超えてくる。VR…バーチャルリアリティは我々の日常にどんどん浸透している。今や、旅行はVR(ブイアール)が主流だ。五感を完全にシンクロさせる技術により、家にいながらでも旅行が楽しめる。現地の空気感も、現地の食べ物も、現地の人との会話も、全て体験できるのだ。
K氏:N)俺は昔バックパッカーだった。「本当の旅行には、VRでは得られない体験があるはずだ。」そう考えた俺は、久しぶりに旅に出た。
K氏:N)残念ながら、現代の科学は人の感覚を完全にコントロール出来る。旅をしても、俺にはリアルとVRとの違いは感じられなかった。あらゆる感動は、VRで体験できるようだ。
0:間
K氏:N)宿に着いた。宿の主人は、俺を見るとゆっくりと話し始めた。
主人:「こんな時代に本当に旅行に来る人がいるんですね。実は廃業を考えていたんです。でも、こうやって実際に足を運んでくれる人がいるなら、もう少し続けられるかな。・・・感謝しかありません。ありがとうございます。」
K氏:N)俺はハッとした。そうだ。旅の醍醐味は観光や食事だけじゃない。人との出会いなんだ。こうやって、生きている人がいる。そんな人とこうやって語り合えるのが、VRには無い、本当の旅の良さじゃないか!
K氏:N)俺は大切な何かを掴んだ気がした。そして、胸をいっぱいにして、帰路についた。。
K氏:N)翌年、俺の開発した「VR旅行パック」は大ヒットした。キャッチコピーは「VRでは無い本当の旅をVRで」
K氏:N)この商品の特徴は、出会う人達がみんな「こんな時代にわざわざ来てくれるなんて…。」と、感激してくれるところだ。これによって、ますますVR旅行は流行るだろう。もう本当の旅に出る必要はないのだから。
0:---『旅行』---