台本概要
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タイトル | 店員さんは定時であがりたい! |
---|---|
作者名 | akodon (@akodon1) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 3人用台本(男1、女1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
【アドリブ大歓迎!】 定時であがりたい店員さんとバカップルの攻防。 男女比変更はご自由にどうぞ。 ちなみに、作者は電器屋さんでのお仕事経験がないので、ふわっとした商品知識となっております。すみません。 1506 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
店員さん | 不問 | 28 | 真面目だけど定時であがりたい店員さん。演じ終わった後の疲労度は一番でかい。 |
たぁくん | 男 | 34 | バカップルの彼氏の方。女の臀に敷かれている可能性は一番でかい。 |
まぁ | 女 | 36 | バカップルの彼女の方。態度は多分一番でかい。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:とある電気屋さんにて
店員さん:「んん〜っ!今日もよく働いたぁ〜!
店員さん:閉店まであと30分・・・店内にお客さんもいないし、このまま順調にいけば定時で上がれそうだな〜」
0:たぁくんとまぁが入店してくる
まぁ:「ねぇねぇ〜たぁくん。ホントに買ってくれるのぉ〜?」
たぁくん:「ああ、全然いいよ。可愛いまぁの頼みだからなぁー」
まぁ:「も〜!たぁくん大好きぃ♡」
店員さん:(ハッ・・・!?こんな閉店間際にバカップル・・・だと・・・!?
店員さん:嘘だろ?もしこんな時間にイチャつきながら商品を物色されたら、確実に定時上がりの望みが絶たれる・・・。
店員さん:クッ、ここはさっさと目的の売り場に案内して、商品を買わせてしまおう!)
店員さん:
店員さん:「いらっしゃいませ、お客様。何かお探しものですか?」
たぁくん:「あぁ、店員さん。ここって電源堂ピカイチって置いてあります?」
店員さん:(ピカイチ!しめた!ハッキリと商品のビジョンが決まっているッ!
店員さん:これは速攻で購入からお見送りまで持って行けるパティーン!勝った!勝ったぞ!)
店員さん:
店員さん:「ピカイチでございますね〜!ちょうど最近入荷したばかりなんですよ〜!ささ!こちらで・・・」
まぁ:「あっ!たぁくん見て見て〜!美顔器だってぇ〜」
たぁくん:「美顔器ぃ?なんだよ、まぁってばそんなのに興味あるの?」
店員さん:(迂闊!コース取りを間違えた!彼女の興味が美顔器にシフトしてしまった!)
まぁ:「コレねコレねぇ〜、らぶりんが使ってたやつと同じ!」
たぁくん:「あの美容系ミーチューバーの?」
まぁ:「そうそう!超お肌スベスベモチモチになるって言ってたの〜。いいなぁ〜、欲しいなぁ〜」
店員さん:(あーっ!らぶりんとやら販促ありがとう!けど今だけ!今だけは許さん!
店員さん:顔も名前も存じ上げぬけどゴメン!でも恨む気持ちが止められない止まらない!)
たぁくん:「全く・・・しょうがねぇなぁ、まぁは・・・。どれどれ、お値段は・・・げっ、15万円!?」
まぁ:「そうだよぉ。でもエステとかに行ったらもーっとお金かかるしぃ。
まぁ:15万円で何回も使えて、オマケに綺麗になれちゃうんだから、お買い得じゃない?」
たぁくん:「いやいや、そんなに今日手持ちねぇんだよな・・・」
まぁ:「でもぉ、たぁくんは私がもっと可愛くなったら嬉しくない?」
たぁくん:「・・・嬉しい」
まぁ:「私がもーーーーっと可愛くなったら、毎日一緒にいるだけで元気になれるから、お仕事だっていっぱい頑張れると思うよ?」
たぁくん:「けど、今月は車検とかあるしマジでピンチなんだよなぁ・・・」
まぁ:「あとねぇ、買ってくれたらお返しに私はたぁくんをマッサージしてあげる!週に3日くらい!」
たぁくん:「それは・・・いいなぁ・・・」
まぁ:「だったら15万はお買い得だよぉ!ねっ?ねーっ?」
たぁくん:「う、うーん・・・」
店員さん:(ちょっと彼氏ィ!?ハッキリ断るのも勇気だよ!?
店員さん:明らかにマッサージって単語に揺らいじゃってるけど、よく考えたら週の半分以下しかしてくれないよ?
店員さん:15万は結構でかいよ?てか、こんなところで時間をくってる場合じゃないよ!自分!?)
店員さん:
店員さん:「お、お客様ァ〜!?」
たぁくん:「えっ?なんスか?」
店員さん:「実は!こちらの商品なんですけれども、年末にセールを予定しておりまして!
店員さん:もうちょっと待っていただければ、今よりお安くご購入頂けますので!いかがかと思いまして!」
たぁくん:「へぇ、そうなんスかー」
店員さん:「はい!なので今急いで買わなくても、もう少しすればもっとお買い得になるかと・・・」
たぁくん:「な、なるほど!じゃあ、年末また買いに来よう!
たぁくん:その頃にはボーナスも入るし。そうだ!そうしよ!」
まぁ:「仕方ないなぁ〜。じゃあクリスマスプレゼントはコレね!絶対ね!」
店員さん:「ではでは!お話もまとまったところで、ピカイチの売り場へご案内致しますね〜」
店員さん:
店員さん:(よっしゃあ!何とか軌道修正完了!年末に美顔器買いに来るの待ってるわ!彼氏、しっかり稼げよ!)
まぁ:「あっ、そうだぁ!たぁくん、たぁくん」
たぁくん:「ん?どうした?」
まぁ:「そういえばさぁ、トースターをそろそろ買い替えたいなぁ、って話してたよね?」
たぁくん:「あぁ〜、そういえばそうだったなぁー・・・店員さーん」
店員さん:「は、はい。何でしょうか?」
たぁくん:「トースター見せてもらいたいんすけど、いいすか?」
店員さん:(ちょっと待てーーー!このタイミングでまさかのトースターをご所望ですかァー!?
店員さん:いいか悪いかで言われたら全然良くない!良くないんですけど!
店員さん:お客さん無碍(むげ)に扱って、クレーム来ちゃうのめっちゃ怖い!)
店員さん:
店員さん:「えーーーーーっと!トースターでございますね?」
店員さん:
店員さん:(こうなったら、ちゃっちゃとトースター決めてもらってお帰り願おう!そうしよう!)
まぁ:「わぁ、トースターいっぱいあるねぇ〜」
たぁくん:「だなー。こりゃ悩むわー」
店員さん:(大丈夫、悩ませないから!こちとら定時上がりかかってるから!)
店員さん:
店員さん:「えーっとですね、今一番の売れ筋はこちらの商品になっておりまして。
店員さん:遠赤外線を使ってパンを焼くので、外はさっくり、中はふわふわ!まるで焼きたてのような食感のパンを味わうことができます」
たぁくん:「おお、めっちゃ良いじゃん!」
店員さん:「お値段もお手頃!お手入れも楽々!
店員さん:しかも、現品限りとなってますので、多少のお値引も可能でございます。いかがでしょうか?」
たぁくん:「だってよ。どうする?これにする?」
店員さん:(イエス!彼氏の反応は上々・・・いい流れだ!これであとはピカイチ売り場にそのまま・・・)
まぁ:「・・・やだ」
店員さん:「へ?」
まぁ:「たぁくん、私トースターはピョンってパンが飛び出してくるタイプじゃないと認めないって言ったよね?」
たぁくん:「あ、ああ、そういえばそんな事言ってたな・・・」
まぁ:「パンがピョンって飛び出して来ないと、私テンションが上がらないの!あれを見ないと一日ハッピーに過ごせないの!」
たぁくん:「そ、そうだったな・・・ごめんな・・・」
店員さん:(なんなんだーーー!?その理屈は!初めて聞いたよ?なんでそこに異常なこだわり見せてるの?)
まぁ:「店員さん」
店員さん:「は、はい」
まぁ:「パンがピョンするトースターはありますか?」
店員さん:「えっと・・・パンがピョンするタイプは当店ではちょっと扱いが無くて・・・」
まぁ:「じゃあいいです」
店員さん:「エッ」
まぁ:「じゃあトースターはいいです。大丈夫です」
店員さん:「アッハイ・・・申し訳ございません・・・」
店員さん:
店員さん:(えっ・・・なんでこっちが謝ってるの?すごい納得いかないんだけど。
店員さん:パンがピョンしないってだけで、そんなにテンション下がるの?怖いんだけどこの子)
たぁくん:「仕方ねぇなぁ〜。まぁの為に今度パンがピョンするタイプのトースター買ってくるからな」
まぁ:「え!ホントぉ!たぁくん優しい!超大好きぃ〜♡」
店員さん:(ねぇこの子ヤバいって!切り替え早っ!?彼氏大丈夫?絶対掌の上で転がされてるよコレ!
店員さん:てか、また無駄に時間くったよ!もう二人の口にパン一斤まるごと突っ込んでやりたい気分だよ!)
店員さん:
店員さん:「ご希望に添えず申し訳ございません!ではピカイチ売り場へご案内いたしますね〜」
まぁ:「はーい。よろしくお願いしまぁす」
店員さん:(くそぉ・・・もう時間無いよ。そろそろ遠目からこっちを見てる他の従業員の「早くそいつら帰らせろ」って目線が痛いよ・・・)
まぁ:「あ!たぁくん見て〜!すごい大きいテレビ〜」
たぁくん:「おっ、すげぇな。しかも今話題の8Kってやつ?」
店員さん:(ハァン!なんでここでまた別の物に興味を示しちゃったのキミたちは!)
まぁ:「すごいねぇ〜!海とか山とかめっちゃ綺麗に映ってる〜」
たぁくん:「こっちに映ってるアイドルの顔なんか、マジで毛穴まで見えそうだな」
まぁ:「やだ〜!私もこのテレビに映っちゃったら毛穴とか晒されちゃう〜」
たぁくん:「大丈夫!俺の目に映るまぁは、いつも8Kハイビジョン!」
まぁ:「ねぇ〜それどういう意味ぃ?」
たぁくん:「いつも綺麗だってこと」
まぁ:「も〜!やだぁ!たぁくんってばぁ♡」
店員さん:(あああ!この土壇場でイチャつくんじゃねぇよバカップル!
店員さん:そっちはハイビジョンでも、こっちの心はモノクロだよ!もーーーーーっ!)
店員さん:
店員さん:「あっ、あの・・・お客様?」
たぁくん:「なんすか?」
店員さん:「当店、営業時間は21時までとなっておりまして・・・できればそろそろ商品をご購入頂けると嬉しいなぁ、なんて思っちゃったりなんかして・・・」
まぁ:「あっ、ごめんなさぁい。ついつい夢中になっちゃってぇ」
店員さん:「いえ・・・わかって頂ければ・・・ピカイチ売り場はこちらでございま・・・」
まぁ:「ああっ!」
たぁくん:「どうした、まぁ?」
まぁ:「えーっとね、前に応募してたピカイチのプレゼントキャンペーンなんだけど」
たぁくん:「ああ、半年くらい前に応募したやつ?」
まぁ:「今携帯にメール届いて、見事当選しましたって・・・」
たぁくん:「はぁ!?マジかよ!すげぇじゃん!」
まぁ:「これでたぁくんと一緒に遊べるねぇ〜!やったぁ〜」
たぁくん:「・・・ん?ってことは・・・?」
店員さん:「・・・あの、お客様・・・」
0:できれば二人同時くらいに
まぁ:「あっ」
たぁくん:「あっ」
まぁ:「ごめんなさぁい!ピカイチ来週届くみたいなんでぇ〜」
たぁくん:「せっかく案内してもらったんすけど、買うのやめることにします!」
まぁ:「遅くまでありがとうございました♡」
たぁくん:「しゃっしゃーした〜」
0:たぁくんとまぁが去っていく
店員さん:「・・・はは、はははっ・・・またのご来店をお待ちして・・・やるもんかバカァ!!!」
0:~FIN~
0:とある電気屋さんにて
店員さん:「んん〜っ!今日もよく働いたぁ〜!
店員さん:閉店まであと30分・・・店内にお客さんもいないし、このまま順調にいけば定時で上がれそうだな〜」
0:たぁくんとまぁが入店してくる
まぁ:「ねぇねぇ〜たぁくん。ホントに買ってくれるのぉ〜?」
たぁくん:「ああ、全然いいよ。可愛いまぁの頼みだからなぁー」
まぁ:「も〜!たぁくん大好きぃ♡」
店員さん:(ハッ・・・!?こんな閉店間際にバカップル・・・だと・・・!?
店員さん:嘘だろ?もしこんな時間にイチャつきながら商品を物色されたら、確実に定時上がりの望みが絶たれる・・・。
店員さん:クッ、ここはさっさと目的の売り場に案内して、商品を買わせてしまおう!)
店員さん:
店員さん:「いらっしゃいませ、お客様。何かお探しものですか?」
たぁくん:「あぁ、店員さん。ここって電源堂ピカイチって置いてあります?」
店員さん:(ピカイチ!しめた!ハッキリと商品のビジョンが決まっているッ!
店員さん:これは速攻で購入からお見送りまで持って行けるパティーン!勝った!勝ったぞ!)
店員さん:
店員さん:「ピカイチでございますね〜!ちょうど最近入荷したばかりなんですよ〜!ささ!こちらで・・・」
まぁ:「あっ!たぁくん見て見て〜!美顔器だってぇ〜」
たぁくん:「美顔器ぃ?なんだよ、まぁってばそんなのに興味あるの?」
店員さん:(迂闊!コース取りを間違えた!彼女の興味が美顔器にシフトしてしまった!)
まぁ:「コレねコレねぇ〜、らぶりんが使ってたやつと同じ!」
たぁくん:「あの美容系ミーチューバーの?」
まぁ:「そうそう!超お肌スベスベモチモチになるって言ってたの〜。いいなぁ〜、欲しいなぁ〜」
店員さん:(あーっ!らぶりんとやら販促ありがとう!けど今だけ!今だけは許さん!
店員さん:顔も名前も存じ上げぬけどゴメン!でも恨む気持ちが止められない止まらない!)
たぁくん:「全く・・・しょうがねぇなぁ、まぁは・・・。どれどれ、お値段は・・・げっ、15万円!?」
まぁ:「そうだよぉ。でもエステとかに行ったらもーっとお金かかるしぃ。
まぁ:15万円で何回も使えて、オマケに綺麗になれちゃうんだから、お買い得じゃない?」
たぁくん:「いやいや、そんなに今日手持ちねぇんだよな・・・」
まぁ:「でもぉ、たぁくんは私がもっと可愛くなったら嬉しくない?」
たぁくん:「・・・嬉しい」
まぁ:「私がもーーーーっと可愛くなったら、毎日一緒にいるだけで元気になれるから、お仕事だっていっぱい頑張れると思うよ?」
たぁくん:「けど、今月は車検とかあるしマジでピンチなんだよなぁ・・・」
まぁ:「あとねぇ、買ってくれたらお返しに私はたぁくんをマッサージしてあげる!週に3日くらい!」
たぁくん:「それは・・・いいなぁ・・・」
まぁ:「だったら15万はお買い得だよぉ!ねっ?ねーっ?」
たぁくん:「う、うーん・・・」
店員さん:(ちょっと彼氏ィ!?ハッキリ断るのも勇気だよ!?
店員さん:明らかにマッサージって単語に揺らいじゃってるけど、よく考えたら週の半分以下しかしてくれないよ?
店員さん:15万は結構でかいよ?てか、こんなところで時間をくってる場合じゃないよ!自分!?)
店員さん:
店員さん:「お、お客様ァ〜!?」
たぁくん:「えっ?なんスか?」
店員さん:「実は!こちらの商品なんですけれども、年末にセールを予定しておりまして!
店員さん:もうちょっと待っていただければ、今よりお安くご購入頂けますので!いかがかと思いまして!」
たぁくん:「へぇ、そうなんスかー」
店員さん:「はい!なので今急いで買わなくても、もう少しすればもっとお買い得になるかと・・・」
たぁくん:「な、なるほど!じゃあ、年末また買いに来よう!
たぁくん:その頃にはボーナスも入るし。そうだ!そうしよ!」
まぁ:「仕方ないなぁ〜。じゃあクリスマスプレゼントはコレね!絶対ね!」
店員さん:「ではでは!お話もまとまったところで、ピカイチの売り場へご案内致しますね〜」
店員さん:
店員さん:(よっしゃあ!何とか軌道修正完了!年末に美顔器買いに来るの待ってるわ!彼氏、しっかり稼げよ!)
まぁ:「あっ、そうだぁ!たぁくん、たぁくん」
たぁくん:「ん?どうした?」
まぁ:「そういえばさぁ、トースターをそろそろ買い替えたいなぁ、って話してたよね?」
たぁくん:「あぁ〜、そういえばそうだったなぁー・・・店員さーん」
店員さん:「は、はい。何でしょうか?」
たぁくん:「トースター見せてもらいたいんすけど、いいすか?」
店員さん:(ちょっと待てーーー!このタイミングでまさかのトースターをご所望ですかァー!?
店員さん:いいか悪いかで言われたら全然良くない!良くないんですけど!
店員さん:お客さん無碍(むげ)に扱って、クレーム来ちゃうのめっちゃ怖い!)
店員さん:
店員さん:「えーーーーーっと!トースターでございますね?」
店員さん:
店員さん:(こうなったら、ちゃっちゃとトースター決めてもらってお帰り願おう!そうしよう!)
まぁ:「わぁ、トースターいっぱいあるねぇ〜」
たぁくん:「だなー。こりゃ悩むわー」
店員さん:(大丈夫、悩ませないから!こちとら定時上がりかかってるから!)
店員さん:
店員さん:「えーっとですね、今一番の売れ筋はこちらの商品になっておりまして。
店員さん:遠赤外線を使ってパンを焼くので、外はさっくり、中はふわふわ!まるで焼きたてのような食感のパンを味わうことができます」
たぁくん:「おお、めっちゃ良いじゃん!」
店員さん:「お値段もお手頃!お手入れも楽々!
店員さん:しかも、現品限りとなってますので、多少のお値引も可能でございます。いかがでしょうか?」
たぁくん:「だってよ。どうする?これにする?」
店員さん:(イエス!彼氏の反応は上々・・・いい流れだ!これであとはピカイチ売り場にそのまま・・・)
まぁ:「・・・やだ」
店員さん:「へ?」
まぁ:「たぁくん、私トースターはピョンってパンが飛び出してくるタイプじゃないと認めないって言ったよね?」
たぁくん:「あ、ああ、そういえばそんな事言ってたな・・・」
まぁ:「パンがピョンって飛び出して来ないと、私テンションが上がらないの!あれを見ないと一日ハッピーに過ごせないの!」
たぁくん:「そ、そうだったな・・・ごめんな・・・」
店員さん:(なんなんだーーー!?その理屈は!初めて聞いたよ?なんでそこに異常なこだわり見せてるの?)
まぁ:「店員さん」
店員さん:「は、はい」
まぁ:「パンがピョンするトースターはありますか?」
店員さん:「えっと・・・パンがピョンするタイプは当店ではちょっと扱いが無くて・・・」
まぁ:「じゃあいいです」
店員さん:「エッ」
まぁ:「じゃあトースターはいいです。大丈夫です」
店員さん:「アッハイ・・・申し訳ございません・・・」
店員さん:
店員さん:(えっ・・・なんでこっちが謝ってるの?すごい納得いかないんだけど。
店員さん:パンがピョンしないってだけで、そんなにテンション下がるの?怖いんだけどこの子)
たぁくん:「仕方ねぇなぁ〜。まぁの為に今度パンがピョンするタイプのトースター買ってくるからな」
まぁ:「え!ホントぉ!たぁくん優しい!超大好きぃ〜♡」
店員さん:(ねぇこの子ヤバいって!切り替え早っ!?彼氏大丈夫?絶対掌の上で転がされてるよコレ!
店員さん:てか、また無駄に時間くったよ!もう二人の口にパン一斤まるごと突っ込んでやりたい気分だよ!)
店員さん:
店員さん:「ご希望に添えず申し訳ございません!ではピカイチ売り場へご案内いたしますね〜」
まぁ:「はーい。よろしくお願いしまぁす」
店員さん:(くそぉ・・・もう時間無いよ。そろそろ遠目からこっちを見てる他の従業員の「早くそいつら帰らせろ」って目線が痛いよ・・・)
まぁ:「あ!たぁくん見て〜!すごい大きいテレビ〜」
たぁくん:「おっ、すげぇな。しかも今話題の8Kってやつ?」
店員さん:(ハァン!なんでここでまた別の物に興味を示しちゃったのキミたちは!)
まぁ:「すごいねぇ〜!海とか山とかめっちゃ綺麗に映ってる〜」
たぁくん:「こっちに映ってるアイドルの顔なんか、マジで毛穴まで見えそうだな」
まぁ:「やだ〜!私もこのテレビに映っちゃったら毛穴とか晒されちゃう〜」
たぁくん:「大丈夫!俺の目に映るまぁは、いつも8Kハイビジョン!」
まぁ:「ねぇ〜それどういう意味ぃ?」
たぁくん:「いつも綺麗だってこと」
まぁ:「も〜!やだぁ!たぁくんってばぁ♡」
店員さん:(あああ!この土壇場でイチャつくんじゃねぇよバカップル!
店員さん:そっちはハイビジョンでも、こっちの心はモノクロだよ!もーーーーーっ!)
店員さん:
店員さん:「あっ、あの・・・お客様?」
たぁくん:「なんすか?」
店員さん:「当店、営業時間は21時までとなっておりまして・・・できればそろそろ商品をご購入頂けると嬉しいなぁ、なんて思っちゃったりなんかして・・・」
まぁ:「あっ、ごめんなさぁい。ついつい夢中になっちゃってぇ」
店員さん:「いえ・・・わかって頂ければ・・・ピカイチ売り場はこちらでございま・・・」
まぁ:「ああっ!」
たぁくん:「どうした、まぁ?」
まぁ:「えーっとね、前に応募してたピカイチのプレゼントキャンペーンなんだけど」
たぁくん:「ああ、半年くらい前に応募したやつ?」
まぁ:「今携帯にメール届いて、見事当選しましたって・・・」
たぁくん:「はぁ!?マジかよ!すげぇじゃん!」
まぁ:「これでたぁくんと一緒に遊べるねぇ〜!やったぁ〜」
たぁくん:「・・・ん?ってことは・・・?」
店員さん:「・・・あの、お客様・・・」
0:できれば二人同時くらいに
まぁ:「あっ」
たぁくん:「あっ」
まぁ:「ごめんなさぁい!ピカイチ来週届くみたいなんでぇ〜」
たぁくん:「せっかく案内してもらったんすけど、買うのやめることにします!」
まぁ:「遅くまでありがとうございました♡」
たぁくん:「しゃっしゃーした〜」
0:たぁくんとまぁが去っていく
店員さん:「・・・はは、はははっ・・・またのご来店をお待ちして・・・やるもんかバカァ!!!」
0:~FIN~