台本概要

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タイトル 咎人の断罪
作者名 亜夜兎エリカ  (@Ayato_Erika)
ジャンル ミステリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ー咎ビトの断罪ー
ここは、シティー東京。
裏で生きる者たちのアンダーグラウンドの世界。
強い者がトップに君臨出来る
闇で抹殺されるのは日常茶飯事。
性犯罪並びに人身売買が多発し弱者である女子供達だけでは
生きていけない・・・強く無ければ生き残れない。
強さとは?

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
神楽 47 プレイボーイの 物腰の柔らかそうな紳士 キレると性格が 残虐になる
RYO 66 訳があって 男に育てられた女 ガサツで単純
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
: :ー咎ビトの断罪ー 0:(説明ナレーション読んでも読まなくてもOK RYOでも神楽でもどちらでもOK) :ここは、シティー東京。裏で生きる者たちのアンダーグラウンドの世界。強い者がトップに君臨出来る :闇で抹殺されるのは日常茶飯事。 :性犯罪並びに人身売買が多発し弱者である女子供達だけでは :生きていけない・・・強く無ければ生き残れない。強さとは? : : : :【ーーここから本編ですーー】 : :モノローグ : RYO:2500年シティー東京 RYO:・・・俺と母さんは、常に組から狙われていた。 : 0:二人追っ手から逃げてる : RYO:母さんこっちだ!! RYO:ここを突破すれば何とかなる! : 0:銃声の音がして、母が狙撃される : RYO:ーーーーーー!!! : RYO:・・・くっ!!駄目だ。そのまま逃げるしかない! RYO:今俺が行ったら共倒れだっっ。クソっ! : RYO:背中を撃たれて倒れた母に追っ手が近づき、何かを探している。 RYO:アイツらは母が、組から持出した機密情報を探してるっ RYO:絶対に渡すものか! RYO:俺たち親子を裏切ったアイツらに復讐してやる。それまでコレは俺が守り抜く。するとその時ーー : 0:拳銃の弾丸が、RYOの右肩を撃ち抜いたーーー :SE拳銃音 : RYO: ぅあぁぁーーーーーっ! : RYO:何処か物陰に・・・っ、このまま・・・ RYO:殺される訳にはいかねぇー・・・ RYO:ったく!!右肩殺られたら・・・ RYO:拳銃打てねぇ・・・ぞ!! : 神楽:それ痛そうですね?子供が躰に傷を付けるのは良くないですよ。成長しなくなる・・・ 神楽:おっと?・・・利き腕を撃たれてしまいましたか。 : RYO:!!?---っ誰だ! : 神楽:・・・ホント(目を細めながら冷淡に)・・・ 神楽:(また、元の表情に戻る)煩くて静かに女性に愛を語る事も出来ない-- : RYO:(すると涼しい顔をして、俺を狙っていた敵全てを的確に拳銃で排除していった。) : :SE【三発、銃声音】 : RYO:俺は、母さんの所へ近付くと撃たれた右肩を抑えながら亡骸を見つめた後、 RYO:膝を折り後から後から流れ出る涙で、地面を濡らした・・・ : 神楽:脈が無い。 神楽:(溜息)残念だが助からない。君も早くその腕の止血しないと使い物にならなくなる・・・ : : RYO:・・・ううう・・・母さん・・・ : : :【間】 : : RYO:ーーー咎ビトの (タイトルコール) 神楽: 断罪ーーー    (タイトルコール) : : : RYO:あれから、五年の歳月が流れた。よく子供の頃から見た目が女顔で男どもに襲われる事が度々あり RYO:だから母さんから拳銃の使い方、体術等を子供の頃から鍛え上げられてきた RYO:・・・で、この男は葛生 神楽(くずう かぐら)探偵事務所と言う名の殺し屋だ。 RYO:行く宛ての無い俺を拾って雇って貰ってる雇い主だが、性格に難アリ・・・ : 0:ボロ雑居ビルの3階事務所休憩室の草臥れたソファーに身長170cmの人物。足が軽く肘掛から飛び出し寝ているRYOが寝てる : RYO:・・・・・・(寝息) : 0:別室、事務所仮眠室にて男女の影有り : 神楽:・・・おはよう。 神楽:美しい僕のカナリヤ・・・ 神楽:昨夜の貴女はとても美しかった・・・ 神楽:BARで見た瞬間から女神が現れたかと、僕の目には君だけしか見えなくなってしまった。 神楽:なんて罪深い・・・(軽い・キス) : : RYO:(寝息)・・・・・・ん? : 0:別室から聞こえる声に、煩くて寝返りをうってる : 神楽:・・・(演者に任せる・キス) 神楽:・・・ぁあ・・・太陽が狂おしい程に憎い。 神楽:もう一度夜の帳のカーテンで僕達を隠して欲しいが・・・光の中で見る貴方も美しい・・・ : 0:(ソファーで寝ていたRYO。ムクリと不機嫌そうにフラフラしながら、声が聞こえる部屋に向かう) : RYO:・・・ぅ・・・うるせぇー・・・頭湧いてるのかぁ?あのタラシ野郎・・・。 RYO:また事務所に女連れ込みやがってぇ。 : 0:男女の声が聞こえる部屋の前に立ち、思いっきり足でドアを蹴破った : :SE【---バンッ!!】 : RYO:神楽ぁぁぁ!! RYO:いい加減にしろ!事務所を毎回毎回ラブホ代わりに使うんじゃねぇぇぇーーーー!! : 神楽:Good morning?RYO♡  神楽:あまり大きな声を出すと僕の可愛いカナリヤがビックリしてしまうよ? : 神楽:ん?・・・ドアを蹴ってしまったのか。 神楽:また外れてしまったではないか。 神楽:自分でドアを直す羽目になる事を学習した方が良い。 : RYO:(イラッと)あ゛ー? テメェーが、 RYO:毎回違う女連れ込む度に俺の安眠を邪魔してるって歴史が物語ってる傷の勲章だっ。 : : 0:神楽とRYOが言い合いしている間にベットに居た女は、そそくさと身支度を済ませて、事務所から出て行く。 : 神楽:(馬鹿にした様に)ハハン? 神楽:RYOーー君はそーだから、女性が逃げて行くんだ。 神楽:もう25にもなってその物言い・・・ 神楽:言葉が稚拙過ぎる。 : 0:RYOに話しながら、黒いワイシャツに袖を通す。 : RYO:・・・(嫌そうに)その無駄に引き締まった身体を見る度に神は不公平だと叫びたくな・・・る : :SE【語尾に被るように、電話の着信音】 : RYO:(電話に出る)・・・合言葉は? RYO:・・・ぁぁ・・・良いだろう。 RYO:それで?場所は? RYO:船の上の・・・男女ペアで? RYO:・・・おい、待てココには女は居な・・・ RYO:・・・・・・(舌打ち)--ッチ! RYO:切りやがった。 : : 神楽:また、御機嫌斜めですね? 神楽:常に平常心を保てないと大人になれませんよ? 神楽:君は、五年前の初めて会った時のまま 神楽:全く成長が見られない。 神楽:顔は童顔で身体は華奢、無鉄砲で命が幾つあっても足りませんね。(肩を竦める) : : RYO:(無視して)おい。仕事だっ。 RYO:city横浜の、大型クルーズ船内にてターゲットを速やかに排除せよ。 RYO:クルーズ船内には、男女ペアでの潜入・・・だ。 : : 神楽: ほぅ・・・男女ペアですか。流石にそんな危険な仕事に女性を同行させるなんて・・・ 神楽:私には・・・紳士に有るまじき行為・・・出来ないですねぇ。 : 0:神楽チラッとRYOを見つつ・・・ : RYO:・・・なぜ俺を見る・・・ : : 神楽:いや?僕は身長190cm・・・そしてかの有名な美術館に飾られているミケランジェロのダビデ像の様な美しい体躯(たいく)で、笑顔を振る舞い女性を誘っても絶対に断わられる事が無い。 神楽:寧ろ(むしろ)女性の方からお誘いが来る。 神楽:この僕が、レディーの格好なんて到底・・・有り得ない。 神楽:不可能だ。 神楽:この事実により適性なる人物は1人しか居ない。 : RYO:ぁーー・・・・。(右耳の後ろをポリポリ掻き) : 神楽:YES。正解だよ・・・RYO君 神楽:そう、その右耳を掻く癖が物語っている。 : 0:肩を叩き、神楽微笑 : RYO:(肩を叩かれ)え・・・とぉーー : 神楽:僕のオススメのブティックがあるから、其方に御案内しよう。 : RYO:(大きな溜息)・・・はぁーーー。 : :【間】 : 0: -場面転換-東京シティー銀座ブティック店内 : : 神楽:やぁー。今日はこの子を素敵なレディーにして欲しくて来た。 神楽:いつも貴女の服のセンスに・・・僕は素敵な美術品にでも触れている様な心地にして貰っている。 神楽:少し難しいかも知れないが・・・ : : 0:チラリと、RYOを見て、またブティック店長に視線を戻す : : RYO:(ボソッと)・・・泥付き芋ですよ。俺は : : 神楽:(RYOの発言を聞かせない様に被せて)貴女に任せれば、世界一のコーディネートを提供して貰える。 神楽:それではよろしく頼む。 : :SE【-シャッ- カーテンを捲る音】 : 0:(深紅のチャイナドレスで細い身体の線を強調するデザインで右脚にスリットがあり細い長い脚が綺麗に出ている。赤い唇に化粧を施し元のRYOと掛け離れている。) : RYO:(鏡を見て)う・・・嘘だろ。おい。 RYO:母さんと瓜二つじゃねーか・・・ RYO:しかも、この赤チャイナドレス身体にピッタリしてて RYO:糞動きずれぇし・・・なんで・・・こっから服切れてんだよっ。 RYO:脚がスースーして、気持ち悪りぃーーし RYO:なんだ?このハイヒール!こんなんじゃ歩けねぇーーよ!! : 神楽:ブラボー(拍手) 神楽:・・・ぅーん。僕の目にその姿が触れた瞬間何度瞬きをしてしまった事か。 神楽:何故RYOが、僕の女性のタイプそのものなのも納得いかないが・・・ 神楽:その稚拙な発言で直ぐ現実に目覚めてしまったよ・・・儚い夢だった。 神楽:(顳かみを指で抑え呆れて)そして、直ぐにその全開に開いた足を閉じてくれないか。 : RYO:わ、悪ぃなー アハハハハハ・・・ RYO:良く女はこんな服で腹冷ねぇーよな?(服を摘みながら) : 神楽:それにしても・・・よく出来ている・・・ 神楽:(RYOの片乳の感触を確かめながら、RYOアドリブで声を出して下さい) 神楽:見た目も・・・触り心地も・・・大きめな・・・そして大き過ぎず張りもある・・・ RYO:・・・ぃ・・・っ! 神楽:最近の胸の詰め物の感触は本物と相違無い。 : RYO:!!!!~~~~~っく!! 0:RYOの額に青筋立てつつ、拳を震わせ RYO:勝手に触るんじゃねーーーーーーー!!! 0:神楽に顔面目掛けてパンチを繰り出す : :SE【っパシ!!】 0:神楽の空いてる方の手でRYOの拳を素早く握る : RYO:ッチ!!(舌打ち) : 0:条件反射で回し蹴りの体制に入ったが、ハイヒールの為バランスを崩し : RYO N:やべぇ、回し蹴りで体制崩れた!!! : 0:瞬時に神楽が、腰に腕を回して抱きとめた : RYO:ぁ!・・・悪ぃ。 : 神楽:怪我しますよっ。 神楽:・・・今からパーティー会場に行く女性の言動とは思えない振る舞いですね。 神楽:100とは言いませんが、50%美しい言葉と振る舞いで 神楽:行動して頂かないと僕の隣は歩かせませんよ。 神楽:・・・おや?いつものピアスのままなんですね? 神楽:確かドレスに似合うアクセサリーを用意していたのですが? : 0:ビクッと驚き、抱き止められていた神楽から離れる : RYO:あ・・・アレは派手すぎてなー?俺はこのピアスがお気に入りだからこのままで良いや。 RYO:折角用意してくれた所悪ぃーな。 RYO:準備出来たからさっさと船行こーぜ。 : RYO:話題には出したくない。この右耳のピアスだけは外せない。 RYO:神楽と目線を合わせながら会話してると偶に冷たい目をする時があって RYO:怖くなる時がある。 RYO:俺は踵を返すとあいつの前から離れる様に先に店を出て行った。 : 0:神楽はスっと目を細めて今までと雰囲気が一変、淡々と冷たく話す : 神楽:また・・・猫に逃げられたか?5年も一緒に居るのに・・・ホント警戒心が強いな。 神楽:しかし、今回はやっと可愛い尻尾を出してくれて私は嬉しいよ。 神楽:・・・可愛過ぎて・・・その細い首を絞めながら快楽を与えたくなる・・・ 神楽:(軽く口端を引き上げ微笑) : : :【間】 : : 0:-場面転換- シティー横浜大型クルーズ船内 : :SE【カツッカツッ。ハイヒール音】 : RYO:絶対に俺は変な顔してるし、歪な歩き方をしてる。 RYO:何でこんな靴履いて女は歩けるんだ? RYO:バランスがぁぁぁっっ。 : 0:RYOぎこち無い歩き方しつつ、神楽に掴まりゆっくりと船内移動してる : : 神楽:まだ船内に入ったばかりだ。ターゲットを探して行動を把握し、 神楽:迅速にミッションコンプリートをしていく。且つスマートに・・・ 神楽:しかし、君の歩き方は全くスマートでは無いし美しく無い。 神楽:言葉使いも散々レクチャーしたはずだが。 : RYO:ッオホホホ♡ ご・・・ご機嫌麗しゅう・・・御座い・・・ますぅ・・・。 RYO:ほ・・・ほ・・・本日は!大変お日柄もよくぅ・・・。こんな素敵なぁ・・・ RYO:船?・・・ぃや。クルーズ船にぃ、御招待頂き・・・ぇと、ありがとうございます!! : 神楽:(首を竦め溜息)もー、何も話さなくて良い。君はスマイルで横に立っているだけで良い。 神楽:下手に話すと、ぎこち無い表情とその稚拙さが一気に周囲にバレてしまう。 神楽:僕は教養の無い女性を連れて歩いてるなんて思われたくは無い。 : RYO:・・・ホントに今日は何も言えない・・・ : 神楽:これはこれは、とてもタイミングが良いですねぇ? 神楽:ターゲットが、素敵な美女を連れて・・・何処かへ向かってる。 神楽:特等室の方ですかね・・・ 神楽:美女も可哀想に、見るからに下等な低能レベルの醜い男と夜を共に過ごす・・・ 神楽:まぁー、どちらにせよ・・・後数分の命ですがね?(微笑) : RYO:おいおい・・・お前めちゃくちゃ悪人面してるぞ・・・ RYO:ったく、何奴も此奴も(どいつもこいつも)サカリやがってなぁ? RYO:(呆れ顔で)船に乗って更にまたまた女に乗っかってなぁー(神楽に引っ張られて) RYO:ぅわっ!! : 神楽:くだらない事言ってないで早く後を追いますよ。 神楽:ここで見失ったら、また動きの鈍いRYOを連れて船内を歩き回るのも懲り懲りです。 神楽:僕が連れの女性を誘う。 神楽:変わりにターゲットを誘惑してそのまま仕留めて来なさい。 : RYO:ゆ、誘惑・・・。ンな事した事が無いし・・・そもそも、どーやって誘うんだ? RYO:いつもの神楽だと・・・女誘う文句だろ? RYO:あんなん参考にならねーだろーがぁ : 神楽:その位自分で考えなさい。そのまま僕は女性を連れていく。 神楽:変わりに君が男を部屋へ誘い込んで仕舞えばすんなり片付く。 神楽:僕が言うのも癪に障りますが・・・今のRYOはとても魅力的だ。 神楽:言葉など交わさなくても 神楽:すぐにあの下等な醜い男は誘いを受ける。 : :【間】 : 0:サイレンサーでターゲットを仕留める。 :SE【サイレンサー音】 : RYO:さ・て・と、ターゲット処理完了。 RYO:それにしても、うげぇー・・・気持ち悪い奴だったな・・・ RYO:何が面白くて尻を触る? RYO:俺には理解不能だ。 RYO:まぁ・・・一生分かる事はない・・・か。 RYO:・・・ん? : 0:瞬殺気を感じて振り返ろうと : RYO:ぇ?----!! : 0:後ろから両手をまとめ挙げられ、背中に拳銃が突きつけられる。 : :SE【拳銃ーカチャッ】 : 神楽:(右耳元に顔を寄せ)ホントに学習しないな・・・。 RYO:か!・・・かぐ・・・ら! 神楽:常に気を張り詰めたまま・・・ 神楽:警戒心を解いてはイケナイ。油断が身を滅ぼす事になると何度教えれば卒業できるのだ。 神楽:ん? : 0:馴染みのある声に血の気が引き : RYO:ーーー!ック!!離せっ!! RYO:神楽!!何の冗談だ!悪ふざけにしても過ぎるぞ! : 神楽:今迄気が付かなかったが、肌の感触も線も美しさ迄も完璧だ。 神楽:・・・『九頭龍 綾』(くずりゅう りょう) RYO:ぇ? 神楽:ほんとに可愛いな・・・ッククク。 神楽:綺麗過ぎて男だということを忘れてしまうな・・・ 神楽:五年間も一緒に暮らしていて・・・何度君を襲ってしまおうかと・・・フフフ : RYO:な!!なんで、その名っっ・・・・・・ッンン! : 0:神楽が寄せていた顔を更にRYOの右耳へ寄せていき、ピアス付近を舌先で擦(なぞ)る・・・ 神楽:(耳舐め音出せたらで)クチュッ : RYO:ァ・・・ンンっっ・・・!! : 0:背中からゾクゾクと奇妙な感覚で、抗い首を振る : RYO:クソ!!・・・ゃ・・・やめろぉ!!離せぇぇぇーーー! : 神楽:・・・ぁあー、『灯台下暗し』とはね・・・ : 0:RYOの抗う顔を追い掛ける様に、神楽は更に耳朶に噛み付く 神楽:(耳舐め音で噛み付いた音出せたらで)・・・クチュッ・・・ハッゥ : RYO:ーーィッたぁぁぁんん!! 0:ピアスに噛みつかれ衝撃によりピアスホールから鮮血が流れ出す : 神楽:・・・ッフ(耳から口を離して耳元で)ククク・・・ 神楽:あまり暴れると・・・その可愛い耳を噛み千切って仕舞うが? 神楽:大人しくしてた方が身の為だ : RYO:・・・ッ貴様は誰だ!! : 神楽:綾がまだ、母親の中に居た時に私の組の機密情報を持って姿を消したからな? 神楽:知らなくて当然か。 神楽:所詮中国のスパイ、前会長の正妻(せいさい)では無かったがまさか産まれた子供が男だったとはね 神楽:母親を泳がせておいたのに、無能の組員が殺してしまうとはね。 神楽:彼女が持ってないという事は? : RYO:うぁッ!! : 神楽:・・・ビンゴ。そーだよ綾・・・君しか居ない。 RYO:し・・・知らない! 神楽:だから、手元に置いておけば何れ(いずれ)にせよ隠し場所が分かると言う事さ? RYO:だから!知らない! 神楽:私も、気が長い方でね?腹違いの兄としては退屈しないで済んだよー。 神楽:・・・あぁー、そうだ?申し遅れた名乗ってなかったね。 神楽:私は九頭龍組 三代目組長『九頭龍 神楽』(くずりゅう かぐら)だ。これからもよろしく。 : 0:RYOの右耳のピアスを回収する : RYO:俺のピアスを返せーー!! : 神楽:元々、我々の情報だ。まさかこんな小さいピアスに隠していたとはね。 神楽:肌身離さず息子に持たせてたと。 : RYO:とりゃぁぁぁ!! : 0:瞬の隙を突きハイヒールで後ろ足蹴りし、神楽からピアスを回収し :神楽:・・・ッチ!(舌打ち) : RYO:これは返してもらう!・・・これは母さんの形見だ。何があったって絶対に渡さねぇーー! : :SE【RYO駆け出して部屋から逃げる】 : :【間】 : 0:クルーズ船展望デッキ :SE【駆け足音】 : RYO:・・・はぁ・・・はぁ・・・ : RYO:神楽が俺の腹違いの兄だって?九頭龍組って、今迄追い掛けられてたのは、 RYO:母さんが裏切ったから・・・?この機密 RYO:情報を持って一体・・・何処に行こうとしたんだ・・・ : RYO:・・・はぁ・・・はぁ・・・、っ訳わかんねぇ!! RYO:兎に角・・・神楽から逃げねぇーと・・・ RYO:アイツやたら強ぇーから・・・正面からじゃ勝てる見込なんて無い。 RYO:ホント・・・敵にはまわしたくねぇーーなぁ : SE:【ー拳銃音ー】 : RYO:っぅあ!ぶねぇーーー!ちくしょーーー、俺より的確に当ててきやがるからな・・・ : 0:弾を避けながら何処か身を潜めそうな場所に身を寄せる : 神楽:鬼ごっこですか?良いですねー、上手に隠れないと無事では済まないかもしれませんがね? : SE:【ー拳銃音ー】 : 0:(何処からか撃たれた銃声に、突然右肩を掠める) : RYO:!!!--ッぅぁ!! : 0:右肩から鮮血がポタポタと流れ出し、そのまま走り続ける :SE【駆け足音】 : 神楽:--私から逃げられると思ってるのか? 神楽:ふふ 逃げる兎を追う・・・直ぐに捕まる獲物など面白く無い。 神楽:あの捕まえた時の高揚感が・・・(喜びの溜息) 神楽:はぁ・・・堪らなく興奮する。 : : RYO:・・・神楽・・テメェーはホント悪趣味だな・・・。 RYO:いつもに無くやべぇー面してる・・・ RYO:そんなに簡単に捕まってたまるかぁ : 0:RYOは船の先端部分まで右手を抑えながら逃げる。追い詰められ背中は海 : RYO:・・・はぁ・・・はぁ、ンッ・・・ック RYO:(チラリと、背後見て)っ、後ろは海か・・・船の中だ RYO:・・・もう何処にも逃げる所は無いか・・・ : : 0:カツカツと靴音を鳴らして神楽が、RYOの正面から接近する : 神楽:もう、鬼ごっこは終わりかな? 神楽:利き腕を怪我したんだね? 神楽:五年前も同じ事を言ったデショ? 神楽:美しい躰に傷を付けるのは良くないですよ?前は子供って言ってましたがね? 神楽:まぁー私は白い柔肌から赤い鮮血が流れ出る様は美しくて興奮しますがね。 : RYO:・・・テメェは、・・・マジで頭沸いてる・・・ド変態だなぁ?(睨みつける) RYO:母さんが身を呈して守ったもんだ。 RYO:みすみす渡す事は出来ない。 : : 神楽:大人しくこのまま私の腕の中に収まった方が綾の為だ? 神楽:更に躰に穴を開けられたいのかい? 神楽:悲痛に歪む表情もまた私の嗜虐心を掛けたてるが・・・ 神楽:・・・さぁ早く、こっちに来なさい。 : : 0:神楽は両手を広げて表情は笑っているが、目だけは異常に冷たかった : : RYO:ぷっ、はははははーーーーー!!!! RYO:行くわけねぇーーーだろーーーが!! RYO:そっちに行く位ならなぁー? : 0:ッタン!と、地を蹴る : RYO:(神楽を睨みつけたまま)じゃーな・・・神楽・・・ : SE:【ドボン海の中へ落ちる音】 : 神楽:待て!!まさか海へ逃げるとは・・・ 0:落ちた海の中を見詰めながら 神楽:RYO・・・綾・・・私だけの・・・絶対に手に入れてみせる・・・ : 0:いつの間にか、神楽の周りに黒服が集まっている :SE【複数人の足音】 : 神楽:早く回収しろ。・・・必ず生かしてだ。 神楽:何をもたもたしている?わかっているな?もし死んでいたら全員処刑だ 神楽:早く行け : : : :【終】

: :ー咎ビトの断罪ー 0:(説明ナレーション読んでも読まなくてもOK RYOでも神楽でもどちらでもOK) :ここは、シティー東京。裏で生きる者たちのアンダーグラウンドの世界。強い者がトップに君臨出来る :闇で抹殺されるのは日常茶飯事。 :性犯罪並びに人身売買が多発し弱者である女子供達だけでは :生きていけない・・・強く無ければ生き残れない。強さとは? : : : :【ーーここから本編ですーー】 : :モノローグ : RYO:2500年シティー東京 RYO:・・・俺と母さんは、常に組から狙われていた。 : 0:二人追っ手から逃げてる : RYO:母さんこっちだ!! RYO:ここを突破すれば何とかなる! : 0:銃声の音がして、母が狙撃される : RYO:ーーーーーー!!! : RYO:・・・くっ!!駄目だ。そのまま逃げるしかない! RYO:今俺が行ったら共倒れだっっ。クソっ! : RYO:背中を撃たれて倒れた母に追っ手が近づき、何かを探している。 RYO:アイツらは母が、組から持出した機密情報を探してるっ RYO:絶対に渡すものか! RYO:俺たち親子を裏切ったアイツらに復讐してやる。それまでコレは俺が守り抜く。するとその時ーー : 0:拳銃の弾丸が、RYOの右肩を撃ち抜いたーーー :SE拳銃音 : RYO: ぅあぁぁーーーーーっ! : RYO:何処か物陰に・・・っ、このまま・・・ RYO:殺される訳にはいかねぇー・・・ RYO:ったく!!右肩殺られたら・・・ RYO:拳銃打てねぇ・・・ぞ!! : 神楽:それ痛そうですね?子供が躰に傷を付けるのは良くないですよ。成長しなくなる・・・ 神楽:おっと?・・・利き腕を撃たれてしまいましたか。 : RYO:!!?---っ誰だ! : 神楽:・・・ホント(目を細めながら冷淡に)・・・ 神楽:(また、元の表情に戻る)煩くて静かに女性に愛を語る事も出来ない-- : RYO:(すると涼しい顔をして、俺を狙っていた敵全てを的確に拳銃で排除していった。) : :SE【三発、銃声音】 : RYO:俺は、母さんの所へ近付くと撃たれた右肩を抑えながら亡骸を見つめた後、 RYO:膝を折り後から後から流れ出る涙で、地面を濡らした・・・ : 神楽:脈が無い。 神楽:(溜息)残念だが助からない。君も早くその腕の止血しないと使い物にならなくなる・・・ : : RYO:・・・ううう・・・母さん・・・ : : :【間】 : : RYO:ーーー咎ビトの (タイトルコール) 神楽: 断罪ーーー    (タイトルコール) : : : RYO:あれから、五年の歳月が流れた。よく子供の頃から見た目が女顔で男どもに襲われる事が度々あり RYO:だから母さんから拳銃の使い方、体術等を子供の頃から鍛え上げられてきた RYO:・・・で、この男は葛生 神楽(くずう かぐら)探偵事務所と言う名の殺し屋だ。 RYO:行く宛ての無い俺を拾って雇って貰ってる雇い主だが、性格に難アリ・・・ : 0:ボロ雑居ビルの3階事務所休憩室の草臥れたソファーに身長170cmの人物。足が軽く肘掛から飛び出し寝ているRYOが寝てる : RYO:・・・・・・(寝息) : 0:別室、事務所仮眠室にて男女の影有り : 神楽:・・・おはよう。 神楽:美しい僕のカナリヤ・・・ 神楽:昨夜の貴女はとても美しかった・・・ 神楽:BARで見た瞬間から女神が現れたかと、僕の目には君だけしか見えなくなってしまった。 神楽:なんて罪深い・・・(軽い・キス) : : RYO:(寝息)・・・・・・ん? : 0:別室から聞こえる声に、煩くて寝返りをうってる : 神楽:・・・(演者に任せる・キス) 神楽:・・・ぁあ・・・太陽が狂おしい程に憎い。 神楽:もう一度夜の帳のカーテンで僕達を隠して欲しいが・・・光の中で見る貴方も美しい・・・ : 0:(ソファーで寝ていたRYO。ムクリと不機嫌そうにフラフラしながら、声が聞こえる部屋に向かう) : RYO:・・・ぅ・・・うるせぇー・・・頭湧いてるのかぁ?あのタラシ野郎・・・。 RYO:また事務所に女連れ込みやがってぇ。 : 0:男女の声が聞こえる部屋の前に立ち、思いっきり足でドアを蹴破った : :SE【---バンッ!!】 : RYO:神楽ぁぁぁ!! RYO:いい加減にしろ!事務所を毎回毎回ラブホ代わりに使うんじゃねぇぇぇーーーー!! : 神楽:Good morning?RYO♡  神楽:あまり大きな声を出すと僕の可愛いカナリヤがビックリしてしまうよ? : 神楽:ん?・・・ドアを蹴ってしまったのか。 神楽:また外れてしまったではないか。 神楽:自分でドアを直す羽目になる事を学習した方が良い。 : RYO:(イラッと)あ゛ー? テメェーが、 RYO:毎回違う女連れ込む度に俺の安眠を邪魔してるって歴史が物語ってる傷の勲章だっ。 : : 0:神楽とRYOが言い合いしている間にベットに居た女は、そそくさと身支度を済ませて、事務所から出て行く。 : 神楽:(馬鹿にした様に)ハハン? 神楽:RYOーー君はそーだから、女性が逃げて行くんだ。 神楽:もう25にもなってその物言い・・・ 神楽:言葉が稚拙過ぎる。 : 0:RYOに話しながら、黒いワイシャツに袖を通す。 : RYO:・・・(嫌そうに)その無駄に引き締まった身体を見る度に神は不公平だと叫びたくな・・・る : :SE【語尾に被るように、電話の着信音】 : RYO:(電話に出る)・・・合言葉は? RYO:・・・ぁぁ・・・良いだろう。 RYO:それで?場所は? RYO:船の上の・・・男女ペアで? RYO:・・・おい、待てココには女は居な・・・ RYO:・・・・・・(舌打ち)--ッチ! RYO:切りやがった。 : : 神楽:また、御機嫌斜めですね? 神楽:常に平常心を保てないと大人になれませんよ? 神楽:君は、五年前の初めて会った時のまま 神楽:全く成長が見られない。 神楽:顔は童顔で身体は華奢、無鉄砲で命が幾つあっても足りませんね。(肩を竦める) : : RYO:(無視して)おい。仕事だっ。 RYO:city横浜の、大型クルーズ船内にてターゲットを速やかに排除せよ。 RYO:クルーズ船内には、男女ペアでの潜入・・・だ。 : : 神楽: ほぅ・・・男女ペアですか。流石にそんな危険な仕事に女性を同行させるなんて・・・ 神楽:私には・・・紳士に有るまじき行為・・・出来ないですねぇ。 : 0:神楽チラッとRYOを見つつ・・・ : RYO:・・・なぜ俺を見る・・・ : : 神楽:いや?僕は身長190cm・・・そしてかの有名な美術館に飾られているミケランジェロのダビデ像の様な美しい体躯(たいく)で、笑顔を振る舞い女性を誘っても絶対に断わられる事が無い。 神楽:寧ろ(むしろ)女性の方からお誘いが来る。 神楽:この僕が、レディーの格好なんて到底・・・有り得ない。 神楽:不可能だ。 神楽:この事実により適性なる人物は1人しか居ない。 : RYO:ぁーー・・・・。(右耳の後ろをポリポリ掻き) : 神楽:YES。正解だよ・・・RYO君 神楽:そう、その右耳を掻く癖が物語っている。 : 0:肩を叩き、神楽微笑 : RYO:(肩を叩かれ)え・・・とぉーー : 神楽:僕のオススメのブティックがあるから、其方に御案内しよう。 : RYO:(大きな溜息)・・・はぁーーー。 : :【間】 : 0: -場面転換-東京シティー銀座ブティック店内 : : 神楽:やぁー。今日はこの子を素敵なレディーにして欲しくて来た。 神楽:いつも貴女の服のセンスに・・・僕は素敵な美術品にでも触れている様な心地にして貰っている。 神楽:少し難しいかも知れないが・・・ : : 0:チラリと、RYOを見て、またブティック店長に視線を戻す : : RYO:(ボソッと)・・・泥付き芋ですよ。俺は : : 神楽:(RYOの発言を聞かせない様に被せて)貴女に任せれば、世界一のコーディネートを提供して貰える。 神楽:それではよろしく頼む。 : :SE【-シャッ- カーテンを捲る音】 : 0:(深紅のチャイナドレスで細い身体の線を強調するデザインで右脚にスリットがあり細い長い脚が綺麗に出ている。赤い唇に化粧を施し元のRYOと掛け離れている。) : RYO:(鏡を見て)う・・・嘘だろ。おい。 RYO:母さんと瓜二つじゃねーか・・・ RYO:しかも、この赤チャイナドレス身体にピッタリしてて RYO:糞動きずれぇし・・・なんで・・・こっから服切れてんだよっ。 RYO:脚がスースーして、気持ち悪りぃーーし RYO:なんだ?このハイヒール!こんなんじゃ歩けねぇーーよ!! : 神楽:ブラボー(拍手) 神楽:・・・ぅーん。僕の目にその姿が触れた瞬間何度瞬きをしてしまった事か。 神楽:何故RYOが、僕の女性のタイプそのものなのも納得いかないが・・・ 神楽:その稚拙な発言で直ぐ現実に目覚めてしまったよ・・・儚い夢だった。 神楽:(顳かみを指で抑え呆れて)そして、直ぐにその全開に開いた足を閉じてくれないか。 : RYO:わ、悪ぃなー アハハハハハ・・・ RYO:良く女はこんな服で腹冷ねぇーよな?(服を摘みながら) : 神楽:それにしても・・・よく出来ている・・・ 神楽:(RYOの片乳の感触を確かめながら、RYOアドリブで声を出して下さい) 神楽:見た目も・・・触り心地も・・・大きめな・・・そして大き過ぎず張りもある・・・ RYO:・・・ぃ・・・っ! 神楽:最近の胸の詰め物の感触は本物と相違無い。 : RYO:!!!!~~~~~っく!! 0:RYOの額に青筋立てつつ、拳を震わせ RYO:勝手に触るんじゃねーーーーーーー!!! 0:神楽に顔面目掛けてパンチを繰り出す : :SE【っパシ!!】 0:神楽の空いてる方の手でRYOの拳を素早く握る : RYO:ッチ!!(舌打ち) : 0:条件反射で回し蹴りの体制に入ったが、ハイヒールの為バランスを崩し : RYO N:やべぇ、回し蹴りで体制崩れた!!! : 0:瞬時に神楽が、腰に腕を回して抱きとめた : RYO:ぁ!・・・悪ぃ。 : 神楽:怪我しますよっ。 神楽:・・・今からパーティー会場に行く女性の言動とは思えない振る舞いですね。 神楽:100とは言いませんが、50%美しい言葉と振る舞いで 神楽:行動して頂かないと僕の隣は歩かせませんよ。 神楽:・・・おや?いつものピアスのままなんですね? 神楽:確かドレスに似合うアクセサリーを用意していたのですが? : 0:ビクッと驚き、抱き止められていた神楽から離れる : RYO:あ・・・アレは派手すぎてなー?俺はこのピアスがお気に入りだからこのままで良いや。 RYO:折角用意してくれた所悪ぃーな。 RYO:準備出来たからさっさと船行こーぜ。 : RYO:話題には出したくない。この右耳のピアスだけは外せない。 RYO:神楽と目線を合わせながら会話してると偶に冷たい目をする時があって RYO:怖くなる時がある。 RYO:俺は踵を返すとあいつの前から離れる様に先に店を出て行った。 : 0:神楽はスっと目を細めて今までと雰囲気が一変、淡々と冷たく話す : 神楽:また・・・猫に逃げられたか?5年も一緒に居るのに・・・ホント警戒心が強いな。 神楽:しかし、今回はやっと可愛い尻尾を出してくれて私は嬉しいよ。 神楽:・・・可愛過ぎて・・・その細い首を絞めながら快楽を与えたくなる・・・ 神楽:(軽く口端を引き上げ微笑) : : :【間】 : : 0:-場面転換- シティー横浜大型クルーズ船内 : :SE【カツッカツッ。ハイヒール音】 : RYO:絶対に俺は変な顔してるし、歪な歩き方をしてる。 RYO:何でこんな靴履いて女は歩けるんだ? RYO:バランスがぁぁぁっっ。 : 0:RYOぎこち無い歩き方しつつ、神楽に掴まりゆっくりと船内移動してる : : 神楽:まだ船内に入ったばかりだ。ターゲットを探して行動を把握し、 神楽:迅速にミッションコンプリートをしていく。且つスマートに・・・ 神楽:しかし、君の歩き方は全くスマートでは無いし美しく無い。 神楽:言葉使いも散々レクチャーしたはずだが。 : RYO:ッオホホホ♡ ご・・・ご機嫌麗しゅう・・・御座い・・・ますぅ・・・。 RYO:ほ・・・ほ・・・本日は!大変お日柄もよくぅ・・・。こんな素敵なぁ・・・ RYO:船?・・・ぃや。クルーズ船にぃ、御招待頂き・・・ぇと、ありがとうございます!! : 神楽:(首を竦め溜息)もー、何も話さなくて良い。君はスマイルで横に立っているだけで良い。 神楽:下手に話すと、ぎこち無い表情とその稚拙さが一気に周囲にバレてしまう。 神楽:僕は教養の無い女性を連れて歩いてるなんて思われたくは無い。 : RYO:・・・ホントに今日は何も言えない・・・ : 神楽:これはこれは、とてもタイミングが良いですねぇ? 神楽:ターゲットが、素敵な美女を連れて・・・何処かへ向かってる。 神楽:特等室の方ですかね・・・ 神楽:美女も可哀想に、見るからに下等な低能レベルの醜い男と夜を共に過ごす・・・ 神楽:まぁー、どちらにせよ・・・後数分の命ですがね?(微笑) : RYO:おいおい・・・お前めちゃくちゃ悪人面してるぞ・・・ RYO:ったく、何奴も此奴も(どいつもこいつも)サカリやがってなぁ? RYO:(呆れ顔で)船に乗って更にまたまた女に乗っかってなぁー(神楽に引っ張られて) RYO:ぅわっ!! : 神楽:くだらない事言ってないで早く後を追いますよ。 神楽:ここで見失ったら、また動きの鈍いRYOを連れて船内を歩き回るのも懲り懲りです。 神楽:僕が連れの女性を誘う。 神楽:変わりにターゲットを誘惑してそのまま仕留めて来なさい。 : RYO:ゆ、誘惑・・・。ンな事した事が無いし・・・そもそも、どーやって誘うんだ? RYO:いつもの神楽だと・・・女誘う文句だろ? RYO:あんなん参考にならねーだろーがぁ : 神楽:その位自分で考えなさい。そのまま僕は女性を連れていく。 神楽:変わりに君が男を部屋へ誘い込んで仕舞えばすんなり片付く。 神楽:僕が言うのも癪に障りますが・・・今のRYOはとても魅力的だ。 神楽:言葉など交わさなくても 神楽:すぐにあの下等な醜い男は誘いを受ける。 : :【間】 : 0:サイレンサーでターゲットを仕留める。 :SE【サイレンサー音】 : RYO:さ・て・と、ターゲット処理完了。 RYO:それにしても、うげぇー・・・気持ち悪い奴だったな・・・ RYO:何が面白くて尻を触る? RYO:俺には理解不能だ。 RYO:まぁ・・・一生分かる事はない・・・か。 RYO:・・・ん? : 0:瞬殺気を感じて振り返ろうと : RYO:ぇ?----!! : 0:後ろから両手をまとめ挙げられ、背中に拳銃が突きつけられる。 : :SE【拳銃ーカチャッ】 : 神楽:(右耳元に顔を寄せ)ホントに学習しないな・・・。 RYO:か!・・・かぐ・・・ら! 神楽:常に気を張り詰めたまま・・・ 神楽:警戒心を解いてはイケナイ。油断が身を滅ぼす事になると何度教えれば卒業できるのだ。 神楽:ん? : 0:馴染みのある声に血の気が引き : RYO:ーーー!ック!!離せっ!! RYO:神楽!!何の冗談だ!悪ふざけにしても過ぎるぞ! : 神楽:今迄気が付かなかったが、肌の感触も線も美しさ迄も完璧だ。 神楽:・・・『九頭龍 綾』(くずりゅう りょう) RYO:ぇ? 神楽:ほんとに可愛いな・・・ッククク。 神楽:綺麗過ぎて男だということを忘れてしまうな・・・ 神楽:五年間も一緒に暮らしていて・・・何度君を襲ってしまおうかと・・・フフフ : RYO:な!!なんで、その名っっ・・・・・・ッンン! : 0:神楽が寄せていた顔を更にRYOの右耳へ寄せていき、ピアス付近を舌先で擦(なぞ)る・・・ 神楽:(耳舐め音出せたらで)クチュッ : RYO:ァ・・・ンンっっ・・・!! : 0:背中からゾクゾクと奇妙な感覚で、抗い首を振る : RYO:クソ!!・・・ゃ・・・やめろぉ!!離せぇぇぇーーー! : 神楽:・・・ぁあー、『灯台下暗し』とはね・・・ : 0:RYOの抗う顔を追い掛ける様に、神楽は更に耳朶に噛み付く 神楽:(耳舐め音で噛み付いた音出せたらで)・・・クチュッ・・・ハッゥ : RYO:ーーィッたぁぁぁんん!! 0:ピアスに噛みつかれ衝撃によりピアスホールから鮮血が流れ出す : 神楽:・・・ッフ(耳から口を離して耳元で)ククク・・・ 神楽:あまり暴れると・・・その可愛い耳を噛み千切って仕舞うが? 神楽:大人しくしてた方が身の為だ : RYO:・・・ッ貴様は誰だ!! : 神楽:綾がまだ、母親の中に居た時に私の組の機密情報を持って姿を消したからな? 神楽:知らなくて当然か。 神楽:所詮中国のスパイ、前会長の正妻(せいさい)では無かったがまさか産まれた子供が男だったとはね 神楽:母親を泳がせておいたのに、無能の組員が殺してしまうとはね。 神楽:彼女が持ってないという事は? : RYO:うぁッ!! : 神楽:・・・ビンゴ。そーだよ綾・・・君しか居ない。 RYO:し・・・知らない! 神楽:だから、手元に置いておけば何れ(いずれ)にせよ隠し場所が分かると言う事さ? RYO:だから!知らない! 神楽:私も、気が長い方でね?腹違いの兄としては退屈しないで済んだよー。 神楽:・・・あぁー、そうだ?申し遅れた名乗ってなかったね。 神楽:私は九頭龍組 三代目組長『九頭龍 神楽』(くずりゅう かぐら)だ。これからもよろしく。 : 0:RYOの右耳のピアスを回収する : RYO:俺のピアスを返せーー!! : 神楽:元々、我々の情報だ。まさかこんな小さいピアスに隠していたとはね。 神楽:肌身離さず息子に持たせてたと。 : RYO:とりゃぁぁぁ!! : 0:瞬の隙を突きハイヒールで後ろ足蹴りし、神楽からピアスを回収し :神楽:・・・ッチ!(舌打ち) : RYO:これは返してもらう!・・・これは母さんの形見だ。何があったって絶対に渡さねぇーー! : :SE【RYO駆け出して部屋から逃げる】 : :【間】 : 0:クルーズ船展望デッキ :SE【駆け足音】 : RYO:・・・はぁ・・・はぁ・・・ : RYO:神楽が俺の腹違いの兄だって?九頭龍組って、今迄追い掛けられてたのは、 RYO:母さんが裏切ったから・・・?この機密 RYO:情報を持って一体・・・何処に行こうとしたんだ・・・ : RYO:・・・はぁ・・・はぁ・・・、っ訳わかんねぇ!! RYO:兎に角・・・神楽から逃げねぇーと・・・ RYO:アイツやたら強ぇーから・・・正面からじゃ勝てる見込なんて無い。 RYO:ホント・・・敵にはまわしたくねぇーーなぁ : SE:【ー拳銃音ー】 : RYO:っぅあ!ぶねぇーーー!ちくしょーーー、俺より的確に当ててきやがるからな・・・ : 0:弾を避けながら何処か身を潜めそうな場所に身を寄せる : 神楽:鬼ごっこですか?良いですねー、上手に隠れないと無事では済まないかもしれませんがね? : SE:【ー拳銃音ー】 : 0:(何処からか撃たれた銃声に、突然右肩を掠める) : RYO:!!!--ッぅぁ!! : 0:右肩から鮮血がポタポタと流れ出し、そのまま走り続ける :SE【駆け足音】 : 神楽:--私から逃げられると思ってるのか? 神楽:ふふ 逃げる兎を追う・・・直ぐに捕まる獲物など面白く無い。 神楽:あの捕まえた時の高揚感が・・・(喜びの溜息) 神楽:はぁ・・・堪らなく興奮する。 : : RYO:・・・神楽・・テメェーはホント悪趣味だな・・・。 RYO:いつもに無くやべぇー面してる・・・ RYO:そんなに簡単に捕まってたまるかぁ : 0:RYOは船の先端部分まで右手を抑えながら逃げる。追い詰められ背中は海 : RYO:・・・はぁ・・・はぁ、ンッ・・・ック RYO:(チラリと、背後見て)っ、後ろは海か・・・船の中だ RYO:・・・もう何処にも逃げる所は無いか・・・ : : 0:カツカツと靴音を鳴らして神楽が、RYOの正面から接近する : 神楽:もう、鬼ごっこは終わりかな? 神楽:利き腕を怪我したんだね? 神楽:五年前も同じ事を言ったデショ? 神楽:美しい躰に傷を付けるのは良くないですよ?前は子供って言ってましたがね? 神楽:まぁー私は白い柔肌から赤い鮮血が流れ出る様は美しくて興奮しますがね。 : RYO:・・・テメェは、・・・マジで頭沸いてる・・・ド変態だなぁ?(睨みつける) RYO:母さんが身を呈して守ったもんだ。 RYO:みすみす渡す事は出来ない。 : : 神楽:大人しくこのまま私の腕の中に収まった方が綾の為だ? 神楽:更に躰に穴を開けられたいのかい? 神楽:悲痛に歪む表情もまた私の嗜虐心を掛けたてるが・・・ 神楽:・・・さぁ早く、こっちに来なさい。 : : 0:神楽は両手を広げて表情は笑っているが、目だけは異常に冷たかった : : RYO:ぷっ、はははははーーーーー!!!! RYO:行くわけねぇーーーだろーーーが!! RYO:そっちに行く位ならなぁー? : 0:ッタン!と、地を蹴る : RYO:(神楽を睨みつけたまま)じゃーな・・・神楽・・・ : SE:【ドボン海の中へ落ちる音】 : 神楽:待て!!まさか海へ逃げるとは・・・ 0:落ちた海の中を見詰めながら 神楽:RYO・・・綾・・・私だけの・・・絶対に手に入れてみせる・・・ : 0:いつの間にか、神楽の周りに黒服が集まっている :SE【複数人の足音】 : 神楽:早く回収しろ。・・・必ず生かしてだ。 神楽:何をもたもたしている?わかっているな?もし死んでいたら全員処刑だ 神楽:早く行け : : : :【終】