台本概要

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タイトル 相談な俺はラクになりたい
作者名 あまくケイ  (@amak0331)
ジャンル コメディ
演者人数 5人用台本(女1、不問4) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 赤点で退学危機の三柴は、担任の芦屋先生に「相談」という課題を与えられ、
変な奴らを相手に相談事をさばいていく。

15分程度のギャグコメディ
一人称変更可
雰囲気が崩れない程度のアドリブは可
良かったらどうぞ

※5人台本ですが、女1:不問2の3人(兼ね役あり)でもできます

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
三柴 不問 88 ニート志望で働きたくない高校生 台詞多
芦屋 36 三柴(みしば)の顧問 3人でやる場合は、蛯名と兼ね役
筋肉 不問 15 悩みのあるマッスル男子 3人でやる場合は、遠藤と兼ね役
蛯名 15 蛯名(えびな) 彼氏がいる女子 3人でやる場合は、芦屋と兼ね役
遠藤 不問 17 悩みのあるイケメン 3人でやる場合は、筋肉と兼ね役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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三柴:人生は人にとっていろーんな定義がある!! 三柴:だがあえて言おう、俺にとっての人生の定義は「クソゲー」だ! 芦屋:何を1人でぶつぶつと言っているのだね? モノローグで気取りたいのか、君は。 三柴:謎の声が聞こえてくるが、気のせいだろう! 芦屋:おい。 三柴:いや! それともこれは、俺にとって人生はクソゲーではないと…! もう1人の熱いパッションを持った俺が……うおおおおおお! 芦屋:三柴 三柴:……以上が、俺の崇高な声明文ですがなにか?? 芦屋先生? これで万事解決! 赤点はチャラで…… 芦屋:できるか。お前喧嘩売ってるだろ 三柴:喧嘩をうってるだなんて、滅相もあーりません! 芦屋:まるで、いつでもかかってこいよ、と言っているようなものだな 三柴:いいえ。平和的交渉です 芦屋:ん? 君にいつ交渉の余地があると言ったかね? 三柴:基本的人権が守られてるなら…どんな人間にも、例え火の中水の中、赤点の中でも交渉権はあるはずですよ、芦屋先生 芦屋:言い訳マスターを目指してるのかお前は? それともなぞなぞ大魔王か? 常に問いかける青年などタダ痛いだけだぞ? 大丈夫か? 三柴:大丈夫です……先生の攻撃性と比べれば 芦屋:誰が暴力先生だ! 25歳のか弱い女性に向かって、君は筋力強そうなゴリラーウーマンとでも言うつもりか? 三柴:ふふ、もう自分で認めていらっしゃるではないですか痛ええええほっぺた引っ張らないでえええええええ! 芦屋:馬鹿者、それはお前の戯言だ。というかさっきからお前の発言全部戯言なんだけどな? 三柴:最早、僕の戯言本を作って世に売り出してもいいレベル 芦屋:安心しろ、永遠にない 三柴:どっさり否定! 芦屋:というか、お前論点をずらすでない!そんなに留年したいのか!? 三柴:したくないですけど……まぁでもあれですよね、ニートしてのうのうと暮らせるなら別に留年してもいいですけどね。そしてそうなればもう勉強なんて諦めて花のゲーム三昧酒池肉林な生活を送る! 芦屋:酒池肉林ではなく、それはただの林だ。お前の周りには林しかないぞ 三柴:なら林を使って留年を回避致しましょう 芦屋:どうやってだ? 三柴:マイクラで鍛えた腕で大工も土木会社もびっくりな天空城を作る! これなら全世界に売って一攫千金間違いなし! そこからメイドファンディングで世話役雇い、いざ何も無いニートの世界へ。 芦屋:お前、計画の意味分かってるのか? 三柴:アイアムニートマン!! 芦屋: いい加減にしろバカタレ! 0:芦屋が教科書を丸めて三柴の頭を叩く 三柴:あいてぇ!! 芦屋:さっきから無駄な事しか言ってない、何も生産性のない会話だったぞ……全く話が進まなかった 三柴:えっ、はやし? 酒池肉林!!? 芦屋:は な し だ!馬鹿者!? ……まぁこれだけ馬鹿であるなら、留年になってもおかしくはないか… 三柴:馬鹿と留年は紙一重って言いますからねぇ…… 芦屋:それっぽくまとめるな貴様あ!! 三柴:うおパワーゲーム反対! 芦屋:全く……そんなにあれこれ言うならもう知らんぞ。せっかく留年を回避出来る良策を持ってきたというのに、あぁ、残念だなぁ 三柴:えっ?! なんですって! 芦屋:反応の仕方が気持ち悪いぞ……いいか、これから、ある部屋である事をしてもらう 三柴:ある事って……それで出てくるワードなんて、もう1つしかないじゃないですか 芦屋:なんだ? 言ってみろ? 三柴:…………マスターペエエエエ痛い痛い痛い痛い!!ごめんなさいいいい! 芦屋:引きちぎるぞ。二度とくだらない事を言うな。 三柴:うう…… 芦屋:これれっきとした仕事だ。それをしてもらう。それをこなして行くことが出来れば、留年は免除になる 三柴:そ、それは中々ですね……一体どんな仕事で? 芦屋:相談、だ。 三柴:へ? 芦屋:これからお前は放課後、相談部の人間として活動し、相談室へ訪れた人を解決へ導いてもらう 三柴:ほっほう……。それはそれは骨が折れる内容ですね。僕過労で骨折したくないのでパスします 芦屋:ほう。だがお前に拒否権はあるかな? 君、もしこれ以上留年続くならいずれ破滅的結末も予想できる。その先は過労地獄だ。今ここで、お前の言う過労をしてもいいのではないか? 三柴:うむむ……ま、まあいいでしょう。で、俺はそこで何をすればいいんですか? 芦屋:相談だ 三柴:相談?正直俺より適任なんていくらでもいると思いますけど 芦屋:心配するな、君に相手してもらうのは一癖も二癖もある強者だ 三柴:人選すでに決まってるオチ!!! 芦屋:とりあえず、とっとと部屋にいけ 三柴:わ、分かりました。 0:相談室内 三柴:……とりあえず何の変哲もない相談室で待っているわけだが、一体果たして何が来るのか…。はっ!もしや女子!女!誘わずにはいられない!! ……んな事言ってる時って大体来ないんだよなー 0:ノックの音 三柴:お、来たきた。はいどうぞーニート無敵商法大得意のわたくしがお相手致しますよー 筋肉:おはよう世界!おはよう筋肉!! 三柴:うわぁ、なんだこの筋肉野郎。全身が筋肉マンみたいなノリしてる外観だわ…… 筋肉:そう!!その名の通り、私の名は筋肉太郎!! 三柴:ネーミングセンスぅ! 親は筋肉出てきているのかな? 筋肉:君が相談室の神かな!? 三柴:神じゃなくて地球出身のニート志望でーす。どこぞの鬼教師に拉致られて相談役のってまーす 筋肉:よし!相談しよう!! 三柴:ゲームしようみたいなノリで言うの辞めてもらっていいですか? 筋肉:最近私は、筋肉を飼った!! 三柴:ん?買った? オークションで筋肉買えるんですか? 筋肉:違う違う違う!!!筋肉をペットイズペットにしたのだ!! 三柴:その筋肉ペット、ロリータ案件じゃないよね? 暗号みたいなのやめてよそういうの? 俺責任とらないから! 筋肉:ただ、その筋肉のなつきがわるいのだ 三柴:はぁ、あんた筋肉モリモリのマッチョマンだから、筋肉コミュニケーションとか余裕と思っていたけど 筋肉:筋肉では分かり合えない…… 三柴:分かり合えない筋肉、逆にいるんだ…… 筋肉:だから、どうすればいいのか分からん!!分からんきんに君状態なんだ!! 三柴:と、とりあえず落ち着け、筋トレしたら冷静な思考回路が降臨すると思うからさ 筋肉:はっ!その手があるか!よぉおおおおし!!マッスルinゼリーを注入する勢いで、筋肉に北風を吹かせるぞぉぉおおお!! 三柴:筋トレするっていうことな。 ……というか俺筋トレ1回も人生でしたことないけど、今やったら死亡事故確定だな。死亡理由は筋トレ、……それはそれで悲しい。 筋肉:ふっふっ!!いち、にい、さんまのしっぽ、ごりらのむすこぉ!!! 三柴:数え方ぁ!! 筋肉:ん?ごりらのむすこ……むすこ……おおおおおおお!!おおおおお! 三柴:これ大丈夫? 俺何されるかわからんよ!怖い! 筋肉:分かった……そうか……!俺の……ペットは、メスじゃなくて、オスだったのか!! 乙女心ではなくて、男心を理解していなかったとは……うおおおおお!筋肉ショオオオック!! 三柴:あっ、解決したの? 筋肉:心の体脂肪が落ちました 三柴:そ、そうですか 筋肉:それでは私、筋肉的解決に導けたので、これで御免こうむる退散筋肉マンでござる!! 名を聞いてない相談役殿ありがとう!!! さらば筋肉! いち、に、さん、だァァァァ!!!! 三柴:……勝手に言うだけ言って行きやがった……気持ち悪い退散だったな……。まぁいいや、とりあえずこんな感じで解決していけばいいんだろ、楽勝楽勝。えーと鬼教師報告書には「筋トレで解決」と。 0:ノックの音 三柴:おっと、誰か来たようだ……はいはいどうぞー 0:入ってきたのは、すらっとした美しい女子。 蛯名:……は、初めまして。蛯名といいます。 三柴:うおお美人!美人is美人!!ここでまさかのビューティフル枠来たァ!! これもしやラブコメワンチャンあるか!? 蛯名:あの…… 三柴:どうも麗しき姫君、どんな相談でもすぐに解決するこのベテランにお任せを 蛯名:…私、その。好きな人が出来たんです 三柴:居た?!あっさりぃ!あさりぃ!好きな人いるおチィー、アサリの味噌汁ぶちかましたい恥ずかしさぁ! 変な夢見るんじゃなかったあああああ!! 蛯名:でも。最近その人が私に一向に振り向いてくれなくて 三柴:……これ俺にする話なのかな、なんか明らかに役割当番間違えてる気がするが……で、あんた付き合ってどんくらいたつの? 蛯名:まだ3日です。 三柴:へぇ、日があっさいなぁ。え?もう別れの危機なの? 蛯名:出会ってすぐ一目惚れして、その場で告白しました 三柴:はっや!!知り合ってからの段階オールスルー! え、男からしたらめちゃくちゃ羨ましすぎるパターン 蛯名:そう、あれは体育館の倉庫で 三柴:……ん? 蛯名:朝から1人、倉庫でじいっとしている彼を見たのが始まりでした 三柴:それヤバい人じゃない? 君、騙されてない? というかそんなのに告白した君の感性が心配なんだが。一目惚れ症候群も、度が過ぎると犯罪の匂いがしちゃうってやつ。 蛯名:彼はどうやら、倉庫がプライベートゾーンらしいのです 三柴:いい具合に奇妙ぅ! 蛯名:彼の虚ろな目、それを見た瞬間、私は彼に告白しました……、彼は快く答えてくれたのですが、イマイチ反応が悪く…… 三柴:まぁ、いきなり相手のプライベートゾーンに入ったらさすがにビビるよな。距離を縮めすぎじゃないか? 流石に知り合って3日はそこ求めるの難しくないか……? 蛯名:う、うう。 三柴:互いのこと知らないならとりあえず知ることじゃないの? そういう所から話題広がるし 蛯名:確かに……まだ名前も聞いたことがないですし 三柴:おーっと無名の彼氏とスリーデイズぅ!聞いてなかった状態に大草原っ! ……いやそこ聞くとかいうレベルじゃないんよな。名前くらい知ってるのが当たり前だと思ってたわ 蛯名:え、そうなんですか? 三柴:逆に疑われた? え、俺の常識が間違ってるオチなの? 宇宙が三回始まってもありえないわそれ! 蛯名:……わかりました。確かに、お相手の事、何も知らなすぎましたし、聞いてみますわ 三柴:そうだな、倉庫の話とか、名前とか、名前とか!!! 蛯名:ありがとうございました。少し相談できて、楽になりましたわ。……さようなら、通りすがりのカウンセラーさん 三柴:何その異名。ちょっとかっこいい。 三柴:……はぁ、にしてもロクな奴がいないな。えーっと報告書には、「名前聞け」と。 三柴:こんな奴ばっかり連れてくるって、あの教師どんな人脈してんだよ……。変人で嫌がらせすなぁ。 0:コンコンとノックする音 三柴:はぁ、はいはい。誰ですかぁ今度は、いやぁまぁもう流石にそろそろまともなの来て欲しいよなー 0:入ってきたのは、なかなかにイケメンな男子 遠藤:……こんにちは。 三柴:……な、なんてまともそうな人だ。紳士とはまさにこの事……。 遠藤:遠藤といいます 三柴:じゃあえっと、遠藤さんは何が悩み事がありますか? 遠藤:……悩み事? そうだ、悩み事は…… 三柴:悩み事は…? 遠藤:……バナナになりたいんです 三柴:………… 遠藤:………… 三柴:………はい? 遠藤:………ええ 三柴:……え、どゆこと? 遠藤:…だから 遠藤:バナナになりたいんです 三柴:……きつい奴きたぁー! 遠藤:でも、このままではあの熟されたバナナになれない。どうやったらなれますか? 三柴:いやこっちが聞きたいわ 遠藤:あなた名も無きカウンセラー何でしょう!? こんな事も解決できないんですか!?  三柴:こんなことを持ってくるお前の脳みそがおかしいんだわ!!! 三柴:えっ!? 何!? 食べる方じゃないの!? 食べたいっていう動詞を間違えてるマンじゃないの!?? 人間ビックバンを起こす並の難しさだよ! その相談! 遠藤:うるさいこの生ゴミ検定3級野郎!! 三柴:…の、罵られたってことでOK?! 遠藤:ぬあああああああ!僕はぁ、僕ァバナナになりたいのだぁ! 朝の栄養! フィリピン! 食べられる18禁! 三柴:気持ち悪いを通り越して呆れるぜ……そんなになりたいなら、いっそVtuberでもやったら? バナナですみたいな。……それもどうかと思うが 遠藤:!!! 君! それはナイスバナーナ!! いい案だ! 遠藤:そうか……体がダメでも精神がバナナであれば……、ありがとう。解決したよ。 三柴:え、いいの? 遠藤:ああ 三柴:後悔はしない、その選択? 遠藤:甘美しかない、この選択。 遠藤:……選ばない理由はどこにもない。私のどの細胞に語りかけてもそう答えるだろう 遠藤:そう、いくら寝て起きても、問いかけてくるのだ、あの甘美でとろけそうな実が 遠藤:「お前はバナナになるために生まれてきた」……と! 三柴:それは一周回ってバナナ宗教か何かに洗脳されている案件ですよぉ遠藤さぁん 遠藤:ふっ、馬鹿者めが。この私がバナナになる運命であるということは、私こそがバナナ教であり、今日のバナナは明日のバナナということであり… 三柴:ちょっと何言ってるかわかんない 遠藤:だからこれは、避けられない運命なのだ! 三柴:あっそう、そこまで言うなら、まぁお好きに? 遠藤:ありがとう。ありがとう、名も無きカウンセラー君。これで、私は全人類バナナ計画に……ふふ、ふふふふ。さらばだ。 三柴:………なんかスケールの大きそうな事言ってたけど、まぁ、これでいいか。報告書には……「Vになれ」と。 芦屋:……なかなかやるではないか、君 三柴:うおっ!びっくりしたぁ。 芦屋:君のことならもっと焦りまくって自爆すると思っていたんだが……予想の斜め上をいかれたな。 三柴:ふっ。 芦屋:余計に腹が立つな……。まぁいい、とりあえず今日のところはここまでにしておこう。 三柴:何その悪役の去り際セリフみたいなやつ 芦屋:まぁ君も中々センスがあるということだろう…… 三柴:こ、これでやっと、俺は赤点から解放されて!! 芦屋:いや、ダメだ。 三柴:なんでぇっ!?!? 芦屋:まだ君の戦いはこれから始まったばかり、せいぜい頑張るのだな! 三柴:そ、そんなぁ~~~! 芦屋:では、次回にて会おう! 三柴:次回なんて嫌だあああ!!! もう楽にしてくれええええ!!

三柴:人生は人にとっていろーんな定義がある!! 三柴:だがあえて言おう、俺にとっての人生の定義は「クソゲー」だ! 芦屋:何を1人でぶつぶつと言っているのだね? モノローグで気取りたいのか、君は。 三柴:謎の声が聞こえてくるが、気のせいだろう! 芦屋:おい。 三柴:いや! それともこれは、俺にとって人生はクソゲーではないと…! もう1人の熱いパッションを持った俺が……うおおおおおお! 芦屋:三柴 三柴:……以上が、俺の崇高な声明文ですがなにか?? 芦屋先生? これで万事解決! 赤点はチャラで…… 芦屋:できるか。お前喧嘩売ってるだろ 三柴:喧嘩をうってるだなんて、滅相もあーりません! 芦屋:まるで、いつでもかかってこいよ、と言っているようなものだな 三柴:いいえ。平和的交渉です 芦屋:ん? 君にいつ交渉の余地があると言ったかね? 三柴:基本的人権が守られてるなら…どんな人間にも、例え火の中水の中、赤点の中でも交渉権はあるはずですよ、芦屋先生 芦屋:言い訳マスターを目指してるのかお前は? それともなぞなぞ大魔王か? 常に問いかける青年などタダ痛いだけだぞ? 大丈夫か? 三柴:大丈夫です……先生の攻撃性と比べれば 芦屋:誰が暴力先生だ! 25歳のか弱い女性に向かって、君は筋力強そうなゴリラーウーマンとでも言うつもりか? 三柴:ふふ、もう自分で認めていらっしゃるではないですか痛ええええほっぺた引っ張らないでえええええええ! 芦屋:馬鹿者、それはお前の戯言だ。というかさっきからお前の発言全部戯言なんだけどな? 三柴:最早、僕の戯言本を作って世に売り出してもいいレベル 芦屋:安心しろ、永遠にない 三柴:どっさり否定! 芦屋:というか、お前論点をずらすでない!そんなに留年したいのか!? 三柴:したくないですけど……まぁでもあれですよね、ニートしてのうのうと暮らせるなら別に留年してもいいですけどね。そしてそうなればもう勉強なんて諦めて花のゲーム三昧酒池肉林な生活を送る! 芦屋:酒池肉林ではなく、それはただの林だ。お前の周りには林しかないぞ 三柴:なら林を使って留年を回避致しましょう 芦屋:どうやってだ? 三柴:マイクラで鍛えた腕で大工も土木会社もびっくりな天空城を作る! これなら全世界に売って一攫千金間違いなし! そこからメイドファンディングで世話役雇い、いざ何も無いニートの世界へ。 芦屋:お前、計画の意味分かってるのか? 三柴:アイアムニートマン!! 芦屋: いい加減にしろバカタレ! 0:芦屋が教科書を丸めて三柴の頭を叩く 三柴:あいてぇ!! 芦屋:さっきから無駄な事しか言ってない、何も生産性のない会話だったぞ……全く話が進まなかった 三柴:えっ、はやし? 酒池肉林!!? 芦屋:は な し だ!馬鹿者!? ……まぁこれだけ馬鹿であるなら、留年になってもおかしくはないか… 三柴:馬鹿と留年は紙一重って言いますからねぇ…… 芦屋:それっぽくまとめるな貴様あ!! 三柴:うおパワーゲーム反対! 芦屋:全く……そんなにあれこれ言うならもう知らんぞ。せっかく留年を回避出来る良策を持ってきたというのに、あぁ、残念だなぁ 三柴:えっ?! なんですって! 芦屋:反応の仕方が気持ち悪いぞ……いいか、これから、ある部屋である事をしてもらう 三柴:ある事って……それで出てくるワードなんて、もう1つしかないじゃないですか 芦屋:なんだ? 言ってみろ? 三柴:…………マスターペエエエエ痛い痛い痛い痛い!!ごめんなさいいいい! 芦屋:引きちぎるぞ。二度とくだらない事を言うな。 三柴:うう…… 芦屋:これれっきとした仕事だ。それをしてもらう。それをこなして行くことが出来れば、留年は免除になる 三柴:そ、それは中々ですね……一体どんな仕事で? 芦屋:相談、だ。 三柴:へ? 芦屋:これからお前は放課後、相談部の人間として活動し、相談室へ訪れた人を解決へ導いてもらう 三柴:ほっほう……。それはそれは骨が折れる内容ですね。僕過労で骨折したくないのでパスします 芦屋:ほう。だがお前に拒否権はあるかな? 君、もしこれ以上留年続くならいずれ破滅的結末も予想できる。その先は過労地獄だ。今ここで、お前の言う過労をしてもいいのではないか? 三柴:うむむ……ま、まあいいでしょう。で、俺はそこで何をすればいいんですか? 芦屋:相談だ 三柴:相談?正直俺より適任なんていくらでもいると思いますけど 芦屋:心配するな、君に相手してもらうのは一癖も二癖もある強者だ 三柴:人選すでに決まってるオチ!!! 芦屋:とりあえず、とっとと部屋にいけ 三柴:わ、分かりました。 0:相談室内 三柴:……とりあえず何の変哲もない相談室で待っているわけだが、一体果たして何が来るのか…。はっ!もしや女子!女!誘わずにはいられない!! ……んな事言ってる時って大体来ないんだよなー 0:ノックの音 三柴:お、来たきた。はいどうぞーニート無敵商法大得意のわたくしがお相手致しますよー 筋肉:おはよう世界!おはよう筋肉!! 三柴:うわぁ、なんだこの筋肉野郎。全身が筋肉マンみたいなノリしてる外観だわ…… 筋肉:そう!!その名の通り、私の名は筋肉太郎!! 三柴:ネーミングセンスぅ! 親は筋肉出てきているのかな? 筋肉:君が相談室の神かな!? 三柴:神じゃなくて地球出身のニート志望でーす。どこぞの鬼教師に拉致られて相談役のってまーす 筋肉:よし!相談しよう!! 三柴:ゲームしようみたいなノリで言うの辞めてもらっていいですか? 筋肉:最近私は、筋肉を飼った!! 三柴:ん?買った? オークションで筋肉買えるんですか? 筋肉:違う違う違う!!!筋肉をペットイズペットにしたのだ!! 三柴:その筋肉ペット、ロリータ案件じゃないよね? 暗号みたいなのやめてよそういうの? 俺責任とらないから! 筋肉:ただ、その筋肉のなつきがわるいのだ 三柴:はぁ、あんた筋肉モリモリのマッチョマンだから、筋肉コミュニケーションとか余裕と思っていたけど 筋肉:筋肉では分かり合えない…… 三柴:分かり合えない筋肉、逆にいるんだ…… 筋肉:だから、どうすればいいのか分からん!!分からんきんに君状態なんだ!! 三柴:と、とりあえず落ち着け、筋トレしたら冷静な思考回路が降臨すると思うからさ 筋肉:はっ!その手があるか!よぉおおおおし!!マッスルinゼリーを注入する勢いで、筋肉に北風を吹かせるぞぉぉおおお!! 三柴:筋トレするっていうことな。 ……というか俺筋トレ1回も人生でしたことないけど、今やったら死亡事故確定だな。死亡理由は筋トレ、……それはそれで悲しい。 筋肉:ふっふっ!!いち、にい、さんまのしっぽ、ごりらのむすこぉ!!! 三柴:数え方ぁ!! 筋肉:ん?ごりらのむすこ……むすこ……おおおおおおお!!おおおおお! 三柴:これ大丈夫? 俺何されるかわからんよ!怖い! 筋肉:分かった……そうか……!俺の……ペットは、メスじゃなくて、オスだったのか!! 乙女心ではなくて、男心を理解していなかったとは……うおおおおお!筋肉ショオオオック!! 三柴:あっ、解決したの? 筋肉:心の体脂肪が落ちました 三柴:そ、そうですか 筋肉:それでは私、筋肉的解決に導けたので、これで御免こうむる退散筋肉マンでござる!! 名を聞いてない相談役殿ありがとう!!! さらば筋肉! いち、に、さん、だァァァァ!!!! 三柴:……勝手に言うだけ言って行きやがった……気持ち悪い退散だったな……。まぁいいや、とりあえずこんな感じで解決していけばいいんだろ、楽勝楽勝。えーと鬼教師報告書には「筋トレで解決」と。 0:ノックの音 三柴:おっと、誰か来たようだ……はいはいどうぞー 0:入ってきたのは、すらっとした美しい女子。 蛯名:……は、初めまして。蛯名といいます。 三柴:うおお美人!美人is美人!!ここでまさかのビューティフル枠来たァ!! これもしやラブコメワンチャンあるか!? 蛯名:あの…… 三柴:どうも麗しき姫君、どんな相談でもすぐに解決するこのベテランにお任せを 蛯名:…私、その。好きな人が出来たんです 三柴:居た?!あっさりぃ!あさりぃ!好きな人いるおチィー、アサリの味噌汁ぶちかましたい恥ずかしさぁ! 変な夢見るんじゃなかったあああああ!! 蛯名:でも。最近その人が私に一向に振り向いてくれなくて 三柴:……これ俺にする話なのかな、なんか明らかに役割当番間違えてる気がするが……で、あんた付き合ってどんくらいたつの? 蛯名:まだ3日です。 三柴:へぇ、日があっさいなぁ。え?もう別れの危機なの? 蛯名:出会ってすぐ一目惚れして、その場で告白しました 三柴:はっや!!知り合ってからの段階オールスルー! え、男からしたらめちゃくちゃ羨ましすぎるパターン 蛯名:そう、あれは体育館の倉庫で 三柴:……ん? 蛯名:朝から1人、倉庫でじいっとしている彼を見たのが始まりでした 三柴:それヤバい人じゃない? 君、騙されてない? というかそんなのに告白した君の感性が心配なんだが。一目惚れ症候群も、度が過ぎると犯罪の匂いがしちゃうってやつ。 蛯名:彼はどうやら、倉庫がプライベートゾーンらしいのです 三柴:いい具合に奇妙ぅ! 蛯名:彼の虚ろな目、それを見た瞬間、私は彼に告白しました……、彼は快く答えてくれたのですが、イマイチ反応が悪く…… 三柴:まぁ、いきなり相手のプライベートゾーンに入ったらさすがにビビるよな。距離を縮めすぎじゃないか? 流石に知り合って3日はそこ求めるの難しくないか……? 蛯名:う、うう。 三柴:互いのこと知らないならとりあえず知ることじゃないの? そういう所から話題広がるし 蛯名:確かに……まだ名前も聞いたことがないですし 三柴:おーっと無名の彼氏とスリーデイズぅ!聞いてなかった状態に大草原っ! ……いやそこ聞くとかいうレベルじゃないんよな。名前くらい知ってるのが当たり前だと思ってたわ 蛯名:え、そうなんですか? 三柴:逆に疑われた? え、俺の常識が間違ってるオチなの? 宇宙が三回始まってもありえないわそれ! 蛯名:……わかりました。確かに、お相手の事、何も知らなすぎましたし、聞いてみますわ 三柴:そうだな、倉庫の話とか、名前とか、名前とか!!! 蛯名:ありがとうございました。少し相談できて、楽になりましたわ。……さようなら、通りすがりのカウンセラーさん 三柴:何その異名。ちょっとかっこいい。 三柴:……はぁ、にしてもロクな奴がいないな。えーっと報告書には、「名前聞け」と。 三柴:こんな奴ばっかり連れてくるって、あの教師どんな人脈してんだよ……。変人で嫌がらせすなぁ。 0:コンコンとノックする音 三柴:はぁ、はいはい。誰ですかぁ今度は、いやぁまぁもう流石にそろそろまともなの来て欲しいよなー 0:入ってきたのは、なかなかにイケメンな男子 遠藤:……こんにちは。 三柴:……な、なんてまともそうな人だ。紳士とはまさにこの事……。 遠藤:遠藤といいます 三柴:じゃあえっと、遠藤さんは何が悩み事がありますか? 遠藤:……悩み事? そうだ、悩み事は…… 三柴:悩み事は…? 遠藤:……バナナになりたいんです 三柴:………… 遠藤:………… 三柴:………はい? 遠藤:………ええ 三柴:……え、どゆこと? 遠藤:…だから 遠藤:バナナになりたいんです 三柴:……きつい奴きたぁー! 遠藤:でも、このままではあの熟されたバナナになれない。どうやったらなれますか? 三柴:いやこっちが聞きたいわ 遠藤:あなた名も無きカウンセラー何でしょう!? こんな事も解決できないんですか!?  三柴:こんなことを持ってくるお前の脳みそがおかしいんだわ!!! 三柴:えっ!? 何!? 食べる方じゃないの!? 食べたいっていう動詞を間違えてるマンじゃないの!?? 人間ビックバンを起こす並の難しさだよ! その相談! 遠藤:うるさいこの生ゴミ検定3級野郎!! 三柴:…の、罵られたってことでOK?! 遠藤:ぬあああああああ!僕はぁ、僕ァバナナになりたいのだぁ! 朝の栄養! フィリピン! 食べられる18禁! 三柴:気持ち悪いを通り越して呆れるぜ……そんなになりたいなら、いっそVtuberでもやったら? バナナですみたいな。……それもどうかと思うが 遠藤:!!! 君! それはナイスバナーナ!! いい案だ! 遠藤:そうか……体がダメでも精神がバナナであれば……、ありがとう。解決したよ。 三柴:え、いいの? 遠藤:ああ 三柴:後悔はしない、その選択? 遠藤:甘美しかない、この選択。 遠藤:……選ばない理由はどこにもない。私のどの細胞に語りかけてもそう答えるだろう 遠藤:そう、いくら寝て起きても、問いかけてくるのだ、あの甘美でとろけそうな実が 遠藤:「お前はバナナになるために生まれてきた」……と! 三柴:それは一周回ってバナナ宗教か何かに洗脳されている案件ですよぉ遠藤さぁん 遠藤:ふっ、馬鹿者めが。この私がバナナになる運命であるということは、私こそがバナナ教であり、今日のバナナは明日のバナナということであり… 三柴:ちょっと何言ってるかわかんない 遠藤:だからこれは、避けられない運命なのだ! 三柴:あっそう、そこまで言うなら、まぁお好きに? 遠藤:ありがとう。ありがとう、名も無きカウンセラー君。これで、私は全人類バナナ計画に……ふふ、ふふふふ。さらばだ。 三柴:………なんかスケールの大きそうな事言ってたけど、まぁ、これでいいか。報告書には……「Vになれ」と。 芦屋:……なかなかやるではないか、君 三柴:うおっ!びっくりしたぁ。 芦屋:君のことならもっと焦りまくって自爆すると思っていたんだが……予想の斜め上をいかれたな。 三柴:ふっ。 芦屋:余計に腹が立つな……。まぁいい、とりあえず今日のところはここまでにしておこう。 三柴:何その悪役の去り際セリフみたいなやつ 芦屋:まぁ君も中々センスがあるということだろう…… 三柴:こ、これでやっと、俺は赤点から解放されて!! 芦屋:いや、ダメだ。 三柴:なんでぇっ!?!? 芦屋:まだ君の戦いはこれから始まったばかり、せいぜい頑張るのだな! 三柴:そ、そんなぁ~~~! 芦屋:では、次回にて会おう! 三柴:次回なんて嫌だあああ!!! もう楽にしてくれええええ!!