台本概要

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タイトル サイコハウス
作者名 VAL  (@bakemonohouse)
ジャンル ホラー
演者人数 5人用台本(不問5)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 とりあえずグロいコメディです。
特に制限はございません。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
江戸 不問 50 エド
坂東 不問 45 バンドウ
茶渡 不問 39 サド
魚沼 不問 45 ウオヌマ
若本 不問 47 ワカモト
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:(登場人物紹介) : 江戸:警察官。収集癖があり、人のパーツを集めては日用品や、アクセサリーとして加工することを趣味としている。 坂東:芸能人。容姿端麗だが粗暴な物言い。女性のみを好んで殺し、死体を愛している。自室には切り落とした首が並んでいる。 茶渡:弁護士。物腰が優しく論理的。人間の血を好み、年齢、男女問わず大好物。A型がお気に入りらしい。 魚沼:検察官。人を小ばかにしたような話し方をする。子供の肉をこよなく愛する、ペドフィリアのカニバリスト。 若本:医者。嫌みったらしい。他の人間と違い、人間そのものに興味が無く、自作の毒でいかに苦しむかを見るのが楽しみな毒殺魔。 : : 0:(本編) : 0:とある一軒家での話―― : 江戸:ふぁ・・・ねむ・・・ 坂東:お?江戸かよ。珍しいな。こんな時間に起きるなんてよ。 江戸:あー今日は非番なんだ。お前らこそどうしたのよ。みんな休みか? 茶渡:私はこのご時勢だからね。今日はリモートで顧客と打ち合わせなんだよ。 魚沼:あの部屋を映すのか?よほど罪を償いたいんだな。 茶渡:いやいや君たちと同じにしないでよ。私は几帳面なんだから。 坂東:確か、血しぶきが目立たないように、部屋一面黒く塗ってるんだっけ? 江戸:なんだそりゃ。趣味悪いなあ。 若本:誰もお前にだけは言われたくないだろうよ。この間見かけたが、何だあれは。 江戸:あれって何よ。 若本:言いたくもないが、ネックレスのようなものだ。 魚沼:あーあれか。人の指で作ってるんだとよ。美的センスを疑う一品だよあれは。 茶渡:他にもたくさんあるんだよね?唇で作った日除けとか、奥歯だけで出来た数珠 茶渡:服も皮を剥いで縫ってるんでしょ?本当、器用だよねぇ。 江戸:そうなんだよ!わかってくれるか?さすが茶渡だわ。 若本:僕には理解できそうも無いよ。死んでしまったものなんて無意味だ。 坂東:おっと。そいつは聞き捨てならねえな。死体こそ最高の芸術品だろうが。 若本:呻きもせず、苦悶の表情すら浮かべないゴミのどこが芸術と言えるのだ? 坂東:あ?お前、もう一回言ってみろ。剥製にしてやるからよ・・・ 若本:何度だって言ってやるさ。そしてお前には、1週間かけて 若本:ジワジワと苦しみながら死ぬ薬を処方してやる。 江戸:あーもう。やめろやめろ。両方まとめて逮捕すんぞ? 魚沼:いいじゃないか。私が完璧に有罪にしてやろう。 若本:そうなったら僕は茶渡に弁護を依頼するよ。 茶渡:ははは。流石に現行犯では、私でも無罪にはできないよ。 茶渡:無期懲役が関の山と言ったところだろうね。 坂東:はあ・・・何でお前らみたいなやつが、人を裁く仕事をしてるんだろうな。 江戸:まあ捌くのは俺も得意だけどな。 坂東:字が違えんだよ。馬鹿が。 魚沼:そんなことより、江戸。やることないなら昼食を作ってくれないか? 魚沼:他の奴らに作らせるとまずくてかなわん。 江戸:えーまた俺かよ。たまには別のやつがやってもいいんじゃないか? 茶渡:捌くのが得意と自分から言ったじゃないか。頼むよ。 茶渡:江戸の作る料理が1番美味しいんだ。それぞれの好みをわかってるし・・・ね? 江戸:はぁ・・・わかったよ。ちょっと冷蔵庫見てくる。 魚沼:あ、そうだ。坂東、お前に言いたいことがあったんだ。 坂東:今度は魚沼かよ・・・何だ。早く言え。 魚沼:お前部屋に死体置いてるだろう。 坂東:ああ。そうだけど。ってかみんな同じだろうがそんなの。 魚沼:せっかちだなあ。そこを指摘したいわけじゃない。臭いの事だ。 茶渡:あー確かに。私も少し気になっていたんだ。 茶渡:処理が甘すぎるんじゃないかな。昨日辺りから酷く臭うよ。 坂東:マジ?どれか腐ってたっけ・・・ 若本:ははっとんだ芸術品だな。腐ってる上に悪臭ときたもんだ。 坂東:いちいち気に障るな。お前。 茶渡:坂東。こればかりは君が悪い。君だけの家じゃないんだ。そこは受け止めてもらわないと困るよ。 坂東:・・・悪かったよ。今日片しとく。 魚沼:お前は茶渡の言うことだけは素直に聞くなぁ。まだまだ子供っぽくていいと思うけど。 若本:おいおい、魚沼。まさか坂東にまでお前のロリコンは発動してしまうのか? 魚沼:・・・仮にも医者なら、ちゃんと症状は正しく言って欲しいものだね。 若本:僕の担当は消化器系だからねぇ。君たちのような精神異常者は専門外なのさ。 魚沼:それは認めてやろう。だが毒に溺れてるお前も同類だと思うがね。 若本:毒は最高さ。僕を裏切らないからね。かけがえのない友といってもいい。 茶渡:まあいいじゃないか。人には人の趣向がある。だから楽しいんじゃないか。 茶渡:考えてもみなよ。魚沼と同じように 茶渡:幼い子が好きな奴がここにいたら取り分が減るのは困るだろ? 茶渡:若本だって毒の実験台が減るし、江戸や坂東もコレクションしにくくなるだろうね。 若本:・・・それは困るな。 茶渡:だろ?私も困るんだよ。私の飲み物を奪われたくない。 茶渡:だからお互いのことは尊重していかないと・・・ね? 魚沼:そうだな。茶渡の言うとおりだ。 坂東:お前だって茶渡のいうこときくじゃねえか。 魚沼:さすが弁護士と言ったところだ。 若本:お前だって検察だろ。口論は得意分野じゃないのか? 魚沼:勝てない喧嘩はしないよ。時間の無駄だ。 江戸:おーい。そろそろ出来るぞ。取りに来いよー。 茶渡:できたみたいだね。いこっか。 : 江戸:えっとまず、若本は豚のしょうが焼きと味噌汁。 若本:さすが、料理だけは上手いな。 江戸:だけは余計だよ!んで、茶渡は腸と胃の血液煮込みだな。あ、ちゃんとA型使ってるからな。 茶渡:ははは。やっぱり江戸に任せるのが一番だよね。(臭いを嗅ぐ)うん。いい香りだ。ありがとう。 江戸:おう。次は魚沼だな。幼女の尻肉をワインで煮てみたぞ。どうだ?期待には添えそうか? 魚沼:これは素晴らしいな。期待以上だ。感謝するよ。 江戸:へへ。そいつはどうも。最後は坂東だ。自信作だぞ。脳味噌の釜焼きだ。 坂東:おお!!旨そうじゃねぇか!シェフになった方が良かったんじゃねぇの? 江戸:冗談やめてくれ。人を切りたくなって、仕事が手に付かなくなる未来しか見えねえよ。 坂東:はっはっは。確かにな! 茶渡:それで、江戸は何食べるの? 江戸:俺か?俺はな・・・これだ! 若本:・・・食事前に変なものを見せてくれるなよ・・・ 魚沼:私でもこれは食おうとは思えんな・・・ 魚沼:何故自分のものにとなると、美的センスが崩壊するんだ? 坂東:そうか?俺は旨そうに見えるけど。んでこれ結局なんなんだ? 江戸:これはな、心臓の中に眼球を入れて蒸し焼きにしたもんに髄液を―― 若本:もうやめてくれ。食えなくなる。 茶渡:まあ・・・好みは人それぞれだからね・・・あはは。 魚沼:そ、そうだな。さっさと食べようか・・・ 江戸:お、おい。何だよみんなして。旨そうなのになあ・・・ : 0:昼食後―― : 江戸:ふぅ。旨かったー。お腹いっぱいだ。 若本:よくあんなのを笑顔で食えるもんだ。他のやつにも言えることだがな。 坂東:お前も食べてみればいいんじゃね?割と口に合うかもよ。 若本:絶対に御免こうむるよ。 魚沼:にしても、やはり若い肉はいい・・・大人と違って毒が一切無いな。 若本:毒だと? 茶渡:そういう意味じゃないと思うよ。 茶渡:不純物や余計な筋肉とかが無いから美味しいってことさ。 江戸:確かにそれはわからなくも無いけど、俺はクセが少しあった方が好きだけどな。 魚沼:お前のはありすぎだ。 茶渡:それは私も同感だね。 江戸:そんなこと無いって。みんなが淡白なだけだっての。 茶渡:あはは。そうかもしれないね。ところで・・・坂東。 坂東:ん?どした? 茶渡:部屋の片付け。やるんでしょ? 坂東:あ・・・やるけど、もう少し休憩してから―― 茶渡:そう言ってまた後回しにするつもりかい? 坂東:わ・・・わかったよ。片付けてくるよ! 江戸:あっ。解体していい死体があったら除けといてくれ! 江戸:椅子にガタ来てるから、骨取り替えるわ。 坂東:あいよー : 若本:ところでお前ら、毒殺に興味は無いか? 江戸:ん?何だよ、いきなり。・・・まあ俺は別にパーツさえ手に入ればいいから、 江戸:殺し方にこだわりは無いんだけど。 茶渡:私はダメだね。血飛沫を自分の目で見ないと、殺している実感がわかないよ。 茶渡:殺したあとに流れ出る新鮮な血を飲むのが好きなんだ。毒が入ってちゃ飲めないだろうし、毒は使えないね。 魚沼:私も一緒だな。殺して食うのが目的だ。 魚沼:食えないとなれば、わざわざ殺す意味がない。 魚沼:それに、刺した瞬間の全身がこわばる感じがたまらないのさ。あれを知った後じゃもう戻れないよ。 若本:そうか・・・残念だよ。 江戸:何か新作が出来たのか? 若本:そうなんだよ。全身が痒くなって自分で掻き毟らなきゃいられなくなって 若本:最終的には出血によるショックで死ぬものだ。 江戸:へぇなるほどな!面白そうじゃん! 若本:お前だけは野蛮なこいつらと違ってわかってくれるか! 若本:その姿を見るために生きてるんだよ僕は。 茶渡:どっちが野蛮なんだか。 魚沼:ああ。言えてるな。 茶渡:そういえば魚沼。2週間前の連続殺人犯は有罪になったんだっけ? 魚沼:少しは裁判所に顔出しておいたほうがいいぞ。信用問題だ。 茶渡:その内行くから大丈夫だよ。このご時世だし。それでどうなったの。 魚沼:まあそいつはちゃんと有罪判決だ。死刑を求刑させたよ。 茶渡:さっすが魚沼だ。罪状は確か―― 魚沼:誘拐、強盗、暴行、殺人、その他もろもろだ。まあ、冤罪だがな。 茶渡:私たちの罪を被ってくれて本当に感謝しか出ないよ。 江戸:魚沼先生。いつもお世話になってます! 魚沼:いや、私も茶渡や江戸にアリバイを作ってもらっているからな。お互い様だ。 若本:お前らのおかげで本当にやりやすいよ。行政様様だ。 江戸:あ、若本。毒殺するのはいいけど、死体をほったらかして帰るのはやめてくれ。 江戸:一応、捜査はしなければならないからな。手がかりは出来るだけ遺さないでくれ。 若本:面倒だな・・・家に連れてきてから殺すか・・・ 江戸:余計、足がつきやすくなるだろうが。 魚沼:なら、坂東を連れて行けばいい。死体に恋するようなやつだしな。 若本:いや、それはありがたいんだが・・・話が合う気がしないな。余計に疲れそうだ。 若本:ああ、そうだ。濃硫酸をかけて溶かしてしまうのは―― 江戸:却下だ。 若本:ちっ・・・自分で処理するしか無いか・・・ 茶渡:時間がある時は私も手伝うよ。その代わり病院から輸血パックもらってきてね。あ、A型で頼むよ。 坂東:ふぅ・・・疲れた。 魚沼:お、終わったか?ちゃんと臭いも消したんだろうな? 坂東:ちゃんとやったよ。馬鹿にすんな。あ、江戸。置いといたぞ。使えそうな素材。 江戸:マジか!ちょっと見てくるわ。 若本:結局、何体のゴミを処理したんだ? 坂東:ゴミじゃねえっての・・・腐ってるのもあったから4体かな。 茶渡:あの・・・坂東。君はいつも何体くらいの死体を部屋に飾ってるんだい? 坂東:えっと今残ってるのは・・・5体だな!10体超えるとしんどいから、限界値は9くらいだ! 茶渡:5体限度にしとこっか。 坂東:え。何でだよ。 魚沼:何でって、今回4体ダメにしちゃってんだぞ?それがお前の限界ってことだよ。高く見積もりすぎだ。 茶渡:そうそう。次腐らしたら、1体も保管させないからね! 坂東:マジかよ・・・ 江戸:おい坂東。これどれくらい放置してたんだよ。 坂東:え?確か・・・1ヶ月くらいだと。 江戸:お前・・・防腐剤使ってないだろ? 坂東:おう。だってあれ臭いから。 若本:腐臭のほうが100倍臭いっての。 江戸:はあ・・・これからは使うようにしてくれ。せっかく服でも作ろうとしたのに 江戸:グチュグチュで使えたもんじゃない。まあ椅子の素材に出来そうな大きな骨は 江戸:いくつか用意できたからいいけどさ。 若本:こんなやつがテレビで「少し潔癖気味なので、掃除好きな女の子がタイプですね!」 若本:って決め顔晒してると思うと本当笑えるな。 坂東:だってあれは仕方ないだろうが。いい顔してないとファンがつかねえ。 坂東:これがどういうことかわかるか? 坂東:デマ流して女をおびき出すことができなくなるってことだぜ? 茶渡:それは死活問題だね・・・ 坂東:だろ?魚沼の好きな肉なんて、そうでもしないと手に入ることなんてないぞ。 魚沼:それは困るな。 若本:僕は職場にたくさん餌がいるけどね。 江戸:それに手をだしちゃあ、俺らでも助けてやれないけどな。 若本:だからやらないんじゃないか。 坂東:まあ楽したいんだったら、文句は言わないこった。 坂東:俺だってあんな歯の浮いたようなセリフ吐くのすっげぇ嫌なんだからよ。 若本:悪かったよ。これからも頼む。 : 茶渡:あっそろそろ私は打ち合わせがあるんで失礼するよ。 魚沼:ん?ああ。言ってたな。くれぐれも血を映さんようにな。 茶渡:わかってるよ。それじゃ。 : 江戸:茶渡の部屋ってどんな感じなんだろな。 魚沼:何だ。入ったこと無いのか? 坂東:俺も無いぞ?鍵かかってる事多いし。 若本:僕も無いね。第一に用が無いからな。 江戸:魚沼はあるんだな。 魚沼:いや、ここに来てからはないんだが、あいつとは長い付き合いでな。前の住居に何度か邪魔したことがある。 魚沼:最初に行ったときはまだ白い壁紙に殺風景な部屋だったんだが、 魚沼:回数を重ねると段々と茶色というか、なんというか。 魚沼:とにかく気持ちの悪い色に変色していてな。 魚沼:あいつの趣味の1つに血液収集ってのがあるのは知ってるだろ? 若本:それは周知だろうさ。 魚沼:当時はもっと酷くてな。部屋中の色んなものを血の中に浸していたんだよ。 魚沼:ベッドなんて最悪で、寝ようものならグジュグジュと音を立てて、血が滴り落ちるほどだった。 坂東:マジかよ・・・よくそんなので眠れるな。 江戸:血を飲むならまだしも、それはさすがに無理だわ。な?若本。 若本:僕に振るな。僕は血液自体に触れたいとすら思わないよ。汚らわしい。 魚沼:まあ、今の部屋は恐らく大丈夫だろう。私の部屋は隣だが、 魚沼:水音なんてものは聞こえないし、あいつの服も全部綺麗だしな。 坂東:・・・なあ誰か覗いて見ないか? 江戸:ははっ面白そうだな。 若本:やめたほうが良いと思うぞ。 魚沼:ああ。私もそう思う。 坂東:何でだよ。わざわざ鍵かけてるなんて何かあるって。 魚沼:だからこそだ。わからないか? 江戸:取られたくない物があるとか? 若本:お前ら、もしかしてあいつの殺人するところを見たことがないんだろ。 坂東:無いけど、あれだろ?腹掻っ捌いて血を飲むって言う―― 若本:それだけだったらお前らと大差ないじゃないか。 江戸:え・・・そんなやばいのか? 魚沼:優しいあいつからは想像できないだろうが・・・まさに悪魔だぞあれは。 若本:ああ。間違いない表現だな。・・・思い出したくも無い。 坂東:そんなにかよ・・・逆に気になるぜ。 江戸:俺はやめとくよ。これからのことを考えるとな・・・ 若本:懸命な判断だな。食欲が1週間は戻らないぞ。 坂東:それはお前の食が合わないだけじゃ―― 魚沼:この私が1週間、人を食えなかったんだよ。 若本:僕は逆に、元から人間を食料として見ていないから平気だったんだよ。 坂東:ははは・・・魚沼が食えなくなるって相当だな。 江戸:とりあえず何も聞かなかったことにしておこう。 茶渡:どうしたんだい? 若本:おお・・・早かったね。もう終わったのか? 茶渡:今日は相談というよりかは、日程調整がほとんどだったからね。それで、何の話だったの? 江戸:あー・・・えっと、今日の晩飯何にしよっかって!な? 坂東:そ、そうそう!昼とは違うもの食べたいよなって! 茶渡:何か怪しいな。何か隠してない? 魚沼:・・・私を見ないでくれ。本当だよ。 茶渡:そっか。ならいいんだけど。 江戸:あ!そういえば、そろそろ冷蔵庫の中身少なかったぞ。 江戸:坂東が持ってたのは、ほぼほぼ腐ってて食えるとこなんて無かったし。 魚沼:ああ、それならそろそろ届くだろうさ。 0:インターホンがなる― 魚沼:ほら、グッドタイミングだ。 若本:何だ?また何かネットで買ったのか? 坂東:また拷問器具かよ。 魚沼:いや、今回は・・・何だったかな。 江戸:覚えてないのかよ。そろそろ歳なんじゃね? 魚沼:馬鹿にするな。買ったものに意味はないんだよ。 茶渡:なるほどね。そういうことか。 坂東:ん?どういうことだ? 若本:本当にお前は馬鹿だな。配達員がお前らの食料ってことだよ。 茶渡:そうそう。向こうから食べられに来るって訳。 江戸:はあ・・・また俺の仕事か。ここいらの聞き取りと捏造と、それから解体と・・・報酬はもらうからな! 魚沼:好きにしてくれ。どうせ私たちの食べない部位だろ。それより何歳くらいだ?若いか? 若本:がっつきすぎだぞ。大人げない・・・ 坂東:女だったら食う前に貸してくれよ!傷つけないから。 江戸:馬鹿やろう。お前が弄んだ肉なんて食えるかよ。 若本:それだったら僕に殺させてくれ。新作を試したい。 江戸:毒が入ったら、食えないだろ! 魚沼:抜け駆けは許さないぞ。私だって殺したいんだ。 坂東:そんなの全員思ってるだろうが。 茶渡:まあまあ。とりあえず、ご対面といきますか。 江戸:ああ。楽しみだなあ・・・ 全員:(不気味に全員笑う) : : 0:Fin―

0:(登場人物紹介) : 江戸:警察官。収集癖があり、人のパーツを集めては日用品や、アクセサリーとして加工することを趣味としている。 坂東:芸能人。容姿端麗だが粗暴な物言い。女性のみを好んで殺し、死体を愛している。自室には切り落とした首が並んでいる。 茶渡:弁護士。物腰が優しく論理的。人間の血を好み、年齢、男女問わず大好物。A型がお気に入りらしい。 魚沼:検察官。人を小ばかにしたような話し方をする。子供の肉をこよなく愛する、ペドフィリアのカニバリスト。 若本:医者。嫌みったらしい。他の人間と違い、人間そのものに興味が無く、自作の毒でいかに苦しむかを見るのが楽しみな毒殺魔。 : : 0:(本編) : 0:とある一軒家での話―― : 江戸:ふぁ・・・ねむ・・・ 坂東:お?江戸かよ。珍しいな。こんな時間に起きるなんてよ。 江戸:あー今日は非番なんだ。お前らこそどうしたのよ。みんな休みか? 茶渡:私はこのご時勢だからね。今日はリモートで顧客と打ち合わせなんだよ。 魚沼:あの部屋を映すのか?よほど罪を償いたいんだな。 茶渡:いやいや君たちと同じにしないでよ。私は几帳面なんだから。 坂東:確か、血しぶきが目立たないように、部屋一面黒く塗ってるんだっけ? 江戸:なんだそりゃ。趣味悪いなあ。 若本:誰もお前にだけは言われたくないだろうよ。この間見かけたが、何だあれは。 江戸:あれって何よ。 若本:言いたくもないが、ネックレスのようなものだ。 魚沼:あーあれか。人の指で作ってるんだとよ。美的センスを疑う一品だよあれは。 茶渡:他にもたくさんあるんだよね?唇で作った日除けとか、奥歯だけで出来た数珠 茶渡:服も皮を剥いで縫ってるんでしょ?本当、器用だよねぇ。 江戸:そうなんだよ!わかってくれるか?さすが茶渡だわ。 若本:僕には理解できそうも無いよ。死んでしまったものなんて無意味だ。 坂東:おっと。そいつは聞き捨てならねえな。死体こそ最高の芸術品だろうが。 若本:呻きもせず、苦悶の表情すら浮かべないゴミのどこが芸術と言えるのだ? 坂東:あ?お前、もう一回言ってみろ。剥製にしてやるからよ・・・ 若本:何度だって言ってやるさ。そしてお前には、1週間かけて 若本:ジワジワと苦しみながら死ぬ薬を処方してやる。 江戸:あーもう。やめろやめろ。両方まとめて逮捕すんぞ? 魚沼:いいじゃないか。私が完璧に有罪にしてやろう。 若本:そうなったら僕は茶渡に弁護を依頼するよ。 茶渡:ははは。流石に現行犯では、私でも無罪にはできないよ。 茶渡:無期懲役が関の山と言ったところだろうね。 坂東:はあ・・・何でお前らみたいなやつが、人を裁く仕事をしてるんだろうな。 江戸:まあ捌くのは俺も得意だけどな。 坂東:字が違えんだよ。馬鹿が。 魚沼:そんなことより、江戸。やることないなら昼食を作ってくれないか? 魚沼:他の奴らに作らせるとまずくてかなわん。 江戸:えーまた俺かよ。たまには別のやつがやってもいいんじゃないか? 茶渡:捌くのが得意と自分から言ったじゃないか。頼むよ。 茶渡:江戸の作る料理が1番美味しいんだ。それぞれの好みをわかってるし・・・ね? 江戸:はぁ・・・わかったよ。ちょっと冷蔵庫見てくる。 魚沼:あ、そうだ。坂東、お前に言いたいことがあったんだ。 坂東:今度は魚沼かよ・・・何だ。早く言え。 魚沼:お前部屋に死体置いてるだろう。 坂東:ああ。そうだけど。ってかみんな同じだろうがそんなの。 魚沼:せっかちだなあ。そこを指摘したいわけじゃない。臭いの事だ。 茶渡:あー確かに。私も少し気になっていたんだ。 茶渡:処理が甘すぎるんじゃないかな。昨日辺りから酷く臭うよ。 坂東:マジ?どれか腐ってたっけ・・・ 若本:ははっとんだ芸術品だな。腐ってる上に悪臭ときたもんだ。 坂東:いちいち気に障るな。お前。 茶渡:坂東。こればかりは君が悪い。君だけの家じゃないんだ。そこは受け止めてもらわないと困るよ。 坂東:・・・悪かったよ。今日片しとく。 魚沼:お前は茶渡の言うことだけは素直に聞くなぁ。まだまだ子供っぽくていいと思うけど。 若本:おいおい、魚沼。まさか坂東にまでお前のロリコンは発動してしまうのか? 魚沼:・・・仮にも医者なら、ちゃんと症状は正しく言って欲しいものだね。 若本:僕の担当は消化器系だからねぇ。君たちのような精神異常者は専門外なのさ。 魚沼:それは認めてやろう。だが毒に溺れてるお前も同類だと思うがね。 若本:毒は最高さ。僕を裏切らないからね。かけがえのない友といってもいい。 茶渡:まあいいじゃないか。人には人の趣向がある。だから楽しいんじゃないか。 茶渡:考えてもみなよ。魚沼と同じように 茶渡:幼い子が好きな奴がここにいたら取り分が減るのは困るだろ? 茶渡:若本だって毒の実験台が減るし、江戸や坂東もコレクションしにくくなるだろうね。 若本:・・・それは困るな。 茶渡:だろ?私も困るんだよ。私の飲み物を奪われたくない。 茶渡:だからお互いのことは尊重していかないと・・・ね? 魚沼:そうだな。茶渡の言うとおりだ。 坂東:お前だって茶渡のいうこときくじゃねえか。 魚沼:さすが弁護士と言ったところだ。 若本:お前だって検察だろ。口論は得意分野じゃないのか? 魚沼:勝てない喧嘩はしないよ。時間の無駄だ。 江戸:おーい。そろそろ出来るぞ。取りに来いよー。 茶渡:できたみたいだね。いこっか。 : 江戸:えっとまず、若本は豚のしょうが焼きと味噌汁。 若本:さすが、料理だけは上手いな。 江戸:だけは余計だよ!んで、茶渡は腸と胃の血液煮込みだな。あ、ちゃんとA型使ってるからな。 茶渡:ははは。やっぱり江戸に任せるのが一番だよね。(臭いを嗅ぐ)うん。いい香りだ。ありがとう。 江戸:おう。次は魚沼だな。幼女の尻肉をワインで煮てみたぞ。どうだ?期待には添えそうか? 魚沼:これは素晴らしいな。期待以上だ。感謝するよ。 江戸:へへ。そいつはどうも。最後は坂東だ。自信作だぞ。脳味噌の釜焼きだ。 坂東:おお!!旨そうじゃねぇか!シェフになった方が良かったんじゃねぇの? 江戸:冗談やめてくれ。人を切りたくなって、仕事が手に付かなくなる未来しか見えねえよ。 坂東:はっはっは。確かにな! 茶渡:それで、江戸は何食べるの? 江戸:俺か?俺はな・・・これだ! 若本:・・・食事前に変なものを見せてくれるなよ・・・ 魚沼:私でもこれは食おうとは思えんな・・・ 魚沼:何故自分のものにとなると、美的センスが崩壊するんだ? 坂東:そうか?俺は旨そうに見えるけど。んでこれ結局なんなんだ? 江戸:これはな、心臓の中に眼球を入れて蒸し焼きにしたもんに髄液を―― 若本:もうやめてくれ。食えなくなる。 茶渡:まあ・・・好みは人それぞれだからね・・・あはは。 魚沼:そ、そうだな。さっさと食べようか・・・ 江戸:お、おい。何だよみんなして。旨そうなのになあ・・・ : 0:昼食後―― : 江戸:ふぅ。旨かったー。お腹いっぱいだ。 若本:よくあんなのを笑顔で食えるもんだ。他のやつにも言えることだがな。 坂東:お前も食べてみればいいんじゃね?割と口に合うかもよ。 若本:絶対に御免こうむるよ。 魚沼:にしても、やはり若い肉はいい・・・大人と違って毒が一切無いな。 若本:毒だと? 茶渡:そういう意味じゃないと思うよ。 茶渡:不純物や余計な筋肉とかが無いから美味しいってことさ。 江戸:確かにそれはわからなくも無いけど、俺はクセが少しあった方が好きだけどな。 魚沼:お前のはありすぎだ。 茶渡:それは私も同感だね。 江戸:そんなこと無いって。みんなが淡白なだけだっての。 茶渡:あはは。そうかもしれないね。ところで・・・坂東。 坂東:ん?どした? 茶渡:部屋の片付け。やるんでしょ? 坂東:あ・・・やるけど、もう少し休憩してから―― 茶渡:そう言ってまた後回しにするつもりかい? 坂東:わ・・・わかったよ。片付けてくるよ! 江戸:あっ。解体していい死体があったら除けといてくれ! 江戸:椅子にガタ来てるから、骨取り替えるわ。 坂東:あいよー : 若本:ところでお前ら、毒殺に興味は無いか? 江戸:ん?何だよ、いきなり。・・・まあ俺は別にパーツさえ手に入ればいいから、 江戸:殺し方にこだわりは無いんだけど。 茶渡:私はダメだね。血飛沫を自分の目で見ないと、殺している実感がわかないよ。 茶渡:殺したあとに流れ出る新鮮な血を飲むのが好きなんだ。毒が入ってちゃ飲めないだろうし、毒は使えないね。 魚沼:私も一緒だな。殺して食うのが目的だ。 魚沼:食えないとなれば、わざわざ殺す意味がない。 魚沼:それに、刺した瞬間の全身がこわばる感じがたまらないのさ。あれを知った後じゃもう戻れないよ。 若本:そうか・・・残念だよ。 江戸:何か新作が出来たのか? 若本:そうなんだよ。全身が痒くなって自分で掻き毟らなきゃいられなくなって 若本:最終的には出血によるショックで死ぬものだ。 江戸:へぇなるほどな!面白そうじゃん! 若本:お前だけは野蛮なこいつらと違ってわかってくれるか! 若本:その姿を見るために生きてるんだよ僕は。 茶渡:どっちが野蛮なんだか。 魚沼:ああ。言えてるな。 茶渡:そういえば魚沼。2週間前の連続殺人犯は有罪になったんだっけ? 魚沼:少しは裁判所に顔出しておいたほうがいいぞ。信用問題だ。 茶渡:その内行くから大丈夫だよ。このご時世だし。それでどうなったの。 魚沼:まあそいつはちゃんと有罪判決だ。死刑を求刑させたよ。 茶渡:さっすが魚沼だ。罪状は確か―― 魚沼:誘拐、強盗、暴行、殺人、その他もろもろだ。まあ、冤罪だがな。 茶渡:私たちの罪を被ってくれて本当に感謝しか出ないよ。 江戸:魚沼先生。いつもお世話になってます! 魚沼:いや、私も茶渡や江戸にアリバイを作ってもらっているからな。お互い様だ。 若本:お前らのおかげで本当にやりやすいよ。行政様様だ。 江戸:あ、若本。毒殺するのはいいけど、死体をほったらかして帰るのはやめてくれ。 江戸:一応、捜査はしなければならないからな。手がかりは出来るだけ遺さないでくれ。 若本:面倒だな・・・家に連れてきてから殺すか・・・ 江戸:余計、足がつきやすくなるだろうが。 魚沼:なら、坂東を連れて行けばいい。死体に恋するようなやつだしな。 若本:いや、それはありがたいんだが・・・話が合う気がしないな。余計に疲れそうだ。 若本:ああ、そうだ。濃硫酸をかけて溶かしてしまうのは―― 江戸:却下だ。 若本:ちっ・・・自分で処理するしか無いか・・・ 茶渡:時間がある時は私も手伝うよ。その代わり病院から輸血パックもらってきてね。あ、A型で頼むよ。 坂東:ふぅ・・・疲れた。 魚沼:お、終わったか?ちゃんと臭いも消したんだろうな? 坂東:ちゃんとやったよ。馬鹿にすんな。あ、江戸。置いといたぞ。使えそうな素材。 江戸:マジか!ちょっと見てくるわ。 若本:結局、何体のゴミを処理したんだ? 坂東:ゴミじゃねえっての・・・腐ってるのもあったから4体かな。 茶渡:あの・・・坂東。君はいつも何体くらいの死体を部屋に飾ってるんだい? 坂東:えっと今残ってるのは・・・5体だな!10体超えるとしんどいから、限界値は9くらいだ! 茶渡:5体限度にしとこっか。 坂東:え。何でだよ。 魚沼:何でって、今回4体ダメにしちゃってんだぞ?それがお前の限界ってことだよ。高く見積もりすぎだ。 茶渡:そうそう。次腐らしたら、1体も保管させないからね! 坂東:マジかよ・・・ 江戸:おい坂東。これどれくらい放置してたんだよ。 坂東:え?確か・・・1ヶ月くらいだと。 江戸:お前・・・防腐剤使ってないだろ? 坂東:おう。だってあれ臭いから。 若本:腐臭のほうが100倍臭いっての。 江戸:はあ・・・これからは使うようにしてくれ。せっかく服でも作ろうとしたのに 江戸:グチュグチュで使えたもんじゃない。まあ椅子の素材に出来そうな大きな骨は 江戸:いくつか用意できたからいいけどさ。 若本:こんなやつがテレビで「少し潔癖気味なので、掃除好きな女の子がタイプですね!」 若本:って決め顔晒してると思うと本当笑えるな。 坂東:だってあれは仕方ないだろうが。いい顔してないとファンがつかねえ。 坂東:これがどういうことかわかるか? 坂東:デマ流して女をおびき出すことができなくなるってことだぜ? 茶渡:それは死活問題だね・・・ 坂東:だろ?魚沼の好きな肉なんて、そうでもしないと手に入ることなんてないぞ。 魚沼:それは困るな。 若本:僕は職場にたくさん餌がいるけどね。 江戸:それに手をだしちゃあ、俺らでも助けてやれないけどな。 若本:だからやらないんじゃないか。 坂東:まあ楽したいんだったら、文句は言わないこった。 坂東:俺だってあんな歯の浮いたようなセリフ吐くのすっげぇ嫌なんだからよ。 若本:悪かったよ。これからも頼む。 : 茶渡:あっそろそろ私は打ち合わせがあるんで失礼するよ。 魚沼:ん?ああ。言ってたな。くれぐれも血を映さんようにな。 茶渡:わかってるよ。それじゃ。 : 江戸:茶渡の部屋ってどんな感じなんだろな。 魚沼:何だ。入ったこと無いのか? 坂東:俺も無いぞ?鍵かかってる事多いし。 若本:僕も無いね。第一に用が無いからな。 江戸:魚沼はあるんだな。 魚沼:いや、ここに来てからはないんだが、あいつとは長い付き合いでな。前の住居に何度か邪魔したことがある。 魚沼:最初に行ったときはまだ白い壁紙に殺風景な部屋だったんだが、 魚沼:回数を重ねると段々と茶色というか、なんというか。 魚沼:とにかく気持ちの悪い色に変色していてな。 魚沼:あいつの趣味の1つに血液収集ってのがあるのは知ってるだろ? 若本:それは周知だろうさ。 魚沼:当時はもっと酷くてな。部屋中の色んなものを血の中に浸していたんだよ。 魚沼:ベッドなんて最悪で、寝ようものならグジュグジュと音を立てて、血が滴り落ちるほどだった。 坂東:マジかよ・・・よくそんなので眠れるな。 江戸:血を飲むならまだしも、それはさすがに無理だわ。な?若本。 若本:僕に振るな。僕は血液自体に触れたいとすら思わないよ。汚らわしい。 魚沼:まあ、今の部屋は恐らく大丈夫だろう。私の部屋は隣だが、 魚沼:水音なんてものは聞こえないし、あいつの服も全部綺麗だしな。 坂東:・・・なあ誰か覗いて見ないか? 江戸:ははっ面白そうだな。 若本:やめたほうが良いと思うぞ。 魚沼:ああ。私もそう思う。 坂東:何でだよ。わざわざ鍵かけてるなんて何かあるって。 魚沼:だからこそだ。わからないか? 江戸:取られたくない物があるとか? 若本:お前ら、もしかしてあいつの殺人するところを見たことがないんだろ。 坂東:無いけど、あれだろ?腹掻っ捌いて血を飲むって言う―― 若本:それだけだったらお前らと大差ないじゃないか。 江戸:え・・・そんなやばいのか? 魚沼:優しいあいつからは想像できないだろうが・・・まさに悪魔だぞあれは。 若本:ああ。間違いない表現だな。・・・思い出したくも無い。 坂東:そんなにかよ・・・逆に気になるぜ。 江戸:俺はやめとくよ。これからのことを考えるとな・・・ 若本:懸命な判断だな。食欲が1週間は戻らないぞ。 坂東:それはお前の食が合わないだけじゃ―― 魚沼:この私が1週間、人を食えなかったんだよ。 若本:僕は逆に、元から人間を食料として見ていないから平気だったんだよ。 坂東:ははは・・・魚沼が食えなくなるって相当だな。 江戸:とりあえず何も聞かなかったことにしておこう。 茶渡:どうしたんだい? 若本:おお・・・早かったね。もう終わったのか? 茶渡:今日は相談というよりかは、日程調整がほとんどだったからね。それで、何の話だったの? 江戸:あー・・・えっと、今日の晩飯何にしよっかって!な? 坂東:そ、そうそう!昼とは違うもの食べたいよなって! 茶渡:何か怪しいな。何か隠してない? 魚沼:・・・私を見ないでくれ。本当だよ。 茶渡:そっか。ならいいんだけど。 江戸:あ!そういえば、そろそろ冷蔵庫の中身少なかったぞ。 江戸:坂東が持ってたのは、ほぼほぼ腐ってて食えるとこなんて無かったし。 魚沼:ああ、それならそろそろ届くだろうさ。 0:インターホンがなる― 魚沼:ほら、グッドタイミングだ。 若本:何だ?また何かネットで買ったのか? 坂東:また拷問器具かよ。 魚沼:いや、今回は・・・何だったかな。 江戸:覚えてないのかよ。そろそろ歳なんじゃね? 魚沼:馬鹿にするな。買ったものに意味はないんだよ。 茶渡:なるほどね。そういうことか。 坂東:ん?どういうことだ? 若本:本当にお前は馬鹿だな。配達員がお前らの食料ってことだよ。 茶渡:そうそう。向こうから食べられに来るって訳。 江戸:はあ・・・また俺の仕事か。ここいらの聞き取りと捏造と、それから解体と・・・報酬はもらうからな! 魚沼:好きにしてくれ。どうせ私たちの食べない部位だろ。それより何歳くらいだ?若いか? 若本:がっつきすぎだぞ。大人げない・・・ 坂東:女だったら食う前に貸してくれよ!傷つけないから。 江戸:馬鹿やろう。お前が弄んだ肉なんて食えるかよ。 若本:それだったら僕に殺させてくれ。新作を試したい。 江戸:毒が入ったら、食えないだろ! 魚沼:抜け駆けは許さないぞ。私だって殺したいんだ。 坂東:そんなの全員思ってるだろうが。 茶渡:まあまあ。とりあえず、ご対面といきますか。 江戸:ああ。楽しみだなあ・・・ 全員:(不気味に全員笑う) : : 0:Fin―