台本概要

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タイトル 神父と男と時々女
作者名 VAL  (@bakemonohouse)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男1、女1、不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 不憫な神父とクズな男と鬱陶しい女のコメディです。
特に制限はございません。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
神父 不問 30 不憫
小野堀 53 おのぼり。とてもクズ。
37 鬱陶しい女達。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:とある日の昼下がり、郊外の教会にて。 神父:ああ神よ。今日も民は幸せに暮らしております。全てはあなた様の愛の賜物。 神父:感謝いたします。どうかこれからも・・・ 0:入り口の扉が勢い良く開いた。 神父:ど、どうなされましたか?そんなに慌てて・・・ 小野堀:神父様!俺ダメなんです・・・助けてください! 神父:落ち着いてください。いったい何があったのですか? 小野堀:俺、小野堀って言うんですけど。みんなにクズって言われてて。その理由がわからないんです。 小野堀:神父様!俺ってそんなにクズなんでしょうか・・・ 神父:話を聞いてみないことには、何とも・・・ 神父:具体的にどう言ったことがあってそう言われたのですか? 小野堀:・・・はい。この間、彼女の家にいた時に――― 0: 女:ねぇ、この女優さんと私どっちが好き? 小野堀:は?何いきなり。比べるもんじゃなくね? 女:え?私って言ってくれないの? 小野堀:はぁ・・・お前のほうが好きだよ。 0: 神父:えっと。それだけだと、あなたはすごくいい男性だと見受けられるのですが・・・ 小野堀:いえ、みんなに責められたのはこの後なんです。 神父:おっと、早まってしまいましたか。どうぞ続きを。 0: 女:何か投げやりだよねー。友達の彼氏はすぐ答えてくれるんだって。 女:日常的に褒めてくれるし、そっけない態度なんて取らないしさ。 小野堀:・・・・・ 女:本当に私のこと好きなの? 小野堀:あのさ、前から思ってたんだけど。その私のこと好き?って事あるごとに聞いてくるの何なの? 女:え? 小野堀:え?じゃないんだよ。今だってテレビ見てても、どっちが好き?とか、携帯見てたら、携帯とどっちが好き?とかさ。 小野堀:この間なんて、仕事とどっちが好きって聞いてきたよね?マジでさ・・・うざいんだけど。 女:うざ・・・い? 小野堀:うざいよ。大体さ、他の男と比べるってのもわけわかんないんだよね。そいつと付き合えば良くね? 女:そういう意味じゃなくて! 小野堀:うるさいな。俺のこと信じられないんでしょ?じゃあ付き合ってる意味なんて無いよね。別れようよ。正直しんどいわお前。 女:そんな・・・待ってよ!待ってってば! 0: 小野堀:ってことがあって・・・どうでしょう。僕ってクズなんでしょうか。 神父:うーん・・・その話においては、そうですね。あなたの言ってることもわかりますし。 神父:お相手の女性にも落ち度はあるように感じますね。 神父:一概にクズ・・・いわゆる、救えない人間というわけではないと思われますよ。 神父:神はきっと、あなたにも 小野堀:(食い気味に)まだあるんです!! 神父:おっと、すみませんでした。私でよければ聞きましょう。 小野堀:これは彼女とお酒を飲みに行ったときの話で・・・ 0: 女:いぇーい。お酒最高ぉぉ 小野堀:少し飲みすぎじゃない?かなり酔ってるよ。 女:そんなことないよ!小野堀くんと同じくらいしか飲んでないし 女:小野堀くん全然酔ってないじゃん!だーかーら。私も酔ってないの! 小野堀:そうですか。はぁ・・・終電まであと1時間も無いからほどほどにね。 0: 神父:今回にいたっては完全に紳士的ですね。 小野堀:神父様、まだ終わってませんよ。 神父:あぁ。またやってしまいましたか。せっかちかもしれませんね。失礼しました。続きをどうぞ。 0: 女:もう飲まないのー?さっきから空っぽじゃん。 小野堀:もう時間だし。もうやめなよ。 女:えーなんでぇ? 小野堀:・・・聞こえてないの? 女:聞こえてるよー 小野堀:じゃあ、馬鹿なの? 女:・・・え? 小野堀:聞こえてるんでしょ?馬鹿なのかって聞いてるんだけど。 女:何でそんなこと言うの・・・? 小野堀:馬鹿だからでしょ。言ったよね。ほどほどにしろって。 小野堀:何で理解できないわけ?酒も弱いしさ。何でペース合わそうとしたの? 女:だって隣にいたいから・・・ 小野堀:(笑いながら)それ迷惑だから。ただの自己満じゃん。それに巻き込まれる身にもなってみてよ。 小野堀:最悪だよ。途中から酒の味もわかんなかったわ。だるすぎて。 女:そんな言い方ないよ・・・ 小野堀:知らないよ。そんなの。君が勝手にしたことじゃん。あ、もう終電近いから帰るわ。会計しといて、1万円置いとくから。 女:ちょっと!待ってよ!小野堀くんってば! 0: 小野堀:これも俺、悪くないですよね? 神父:いや、あの・・・コホン。もちろん全てがあなたの責任ではありませんが・・・ 神父:深夜に女性一人を置き去りにするのは・・・ 小野堀:俺はちゃんと言ったんですよ?やめときなって。それを聞かない相手が悪いと思うんですけど。 神父:ま、まあそうなんですけど。しかし、救いを求めるならば、絶対に――― 小野堀:(食い気味に)まだありますから!! 神父:ええ!?まだあるんですか? 小野堀:はい!1番腑に落ちないのがあるんです! 神父:はぁ・・・それはどう言う・・・ 小野堀:これはこの間、彼女と揉めた話なんですけど。 神父:あの、さっきから彼女さんは同じ人でしょうか? 小野堀:いえ。全員違います。 神父:はぁ。(何かどうしようもない気がしてきましたね・・・) 小野堀:何か言いました? 神父:いえ!何も。さあ話してみてください。神はきっとあなたの――― 小野堀:(食い気味に)話しますね! 神父:・・・・・ 0: 小野堀:ねえ、服選ぶの遅くない? 女:ちょっと待ってよ。せっかく出かけるんだから可愛くしたいじゃん。 小野堀:・・・どれ着ても一緒だろ。 女:今、何て言ったの? 小野堀:別に。 女:聞こえてたよ。どれ着ても一緒って・・・ 小野堀:聞こえるように言ってるしね。 女:何でそんな酷いこと言うのよ。 0: 神父:・・・・・ 小野堀:今回は口挟まないんですね。 神父:・・・そうですね。続けてください。 0: 小野堀:酷いこと?そんなこと言ったつもり無いけど。 女:酷いよ。オシャレにしたいのは悪いことなの?違うでしょ? 小野堀:それ自体は悪いことじゃないよ。ただ遅いことは悪いでしょ。 女:そんなの仕方ないじゃない。 小野堀:仕方なく無いでしょ。前々から決まってたよね。今日出かけること。 小野堀:オシャレしたいならさ、何で前日までに決めておかないわけ? 小野堀:口ぶりからするにさ、並々ならないこだわりがあるんでしょ?なおさら意味わかんないんだけど。 女:それは・・・ 小野堀:それは何?お得意の言い訳ももう出てこないの? 女:酷い・・・ 小野堀:酷い酷いってさ。それしかないわけ?謝ろうとか思わないの?これだけ言ってまだ、自分のほうが正しいって言えんの? 女:(泣きながら)こんなんじゃもうお出かけなんて出来ないよ・・・ 小野堀:いいんじゃね?俺ももう出かける気ないし。自分の家戻るわ。適当に捨てといてよ。俺の荷物。 小野堀:どうせ、君に買ってもらったものしか、ここにはないし。 女:待ってよ・・・私が悪かったから、捨てないでよ! 0: 神父:・・・・・ 小野堀:どうしました?終わりましたけど。 神父:ああ・・・はい。・・・あなたは女性を軽く見ている節があるように見えますが。そこはどうお考えですか? 小野堀:女ですか?別に男も同じ人間だし特に違いはないと思ってますけど。 神父:弱き者を守ることが男性に与えられた使命のようなものです。その部分が欠如されているかと。 神父:しかし大丈夫です。ここで神に懺悔をし、悔い改めればきっと・・・ 0:入り口の扉がまた勢いよく開いた。 女:ごめーーーん!おのちゃん!ここにいたんだね!探したんだよ! 小野堀:は?探したも何も、勝手に忘れ物して取りに行ってただけでしょ? 小野堀:俺が待たしたみたいな言い方、侵害なんだけど。 女:ごめん・・・なさい 神父:あの・・・そちらは? 小野堀:彼女です。 女:こ、こんにちは。 神父:先ほどの話には・・・ 小野堀:違う女です。 神父:そ、そうですか。 女:さっきの話って何?何か女の話してたの? 小野堀:何?散々待たせて質問攻め? 女:そういうわけじゃなくて・・・ 小野堀:じゃあどういうわけ? 女:・・・ごめんなさい。 神父:あの、そのへんで。彼女さん泣きそうですよ。 小野堀:はぁ・・・行くよ。早く車出して。 女:え?もういいの?神父さんと何か話してたんじゃ・・・ 小野堀:いいよ。その人、何を話しても神神しか言わないし。時間の無駄だった。 神父:ちょっ・・・ 女:そう・・・なんだ。すみません。 小野堀:いいから早くしてよ。君のせいで何時間無駄にすんの? 女:はい!すぐいきますから・・・ 0:小野堀が颯爽と出て行き、女は軽く会釈をして、立ち去った。 神父:神よ・・・ああいう人間もいるのですね。私は驚きの連続でした。 神父:聖職者として、あるまじき想いを抱いてしまったことをここに懺悔します。 神父:・・・しかし、1つだけ私の願いを聞き届けて欲しいのです。 神父:神よ!どうか・・・どうかあの不届きなクズに天罰をおおおおおおお!!!! 0:教会ではその日から時折、奇声が聞こえるようになり、夜には怪しげなミサが執り行われるようになったそうな・・・

0:とある日の昼下がり、郊外の教会にて。 神父:ああ神よ。今日も民は幸せに暮らしております。全てはあなた様の愛の賜物。 神父:感謝いたします。どうかこれからも・・・ 0:入り口の扉が勢い良く開いた。 神父:ど、どうなされましたか?そんなに慌てて・・・ 小野堀:神父様!俺ダメなんです・・・助けてください! 神父:落ち着いてください。いったい何があったのですか? 小野堀:俺、小野堀って言うんですけど。みんなにクズって言われてて。その理由がわからないんです。 小野堀:神父様!俺ってそんなにクズなんでしょうか・・・ 神父:話を聞いてみないことには、何とも・・・ 神父:具体的にどう言ったことがあってそう言われたのですか? 小野堀:・・・はい。この間、彼女の家にいた時に――― 0: 女:ねぇ、この女優さんと私どっちが好き? 小野堀:は?何いきなり。比べるもんじゃなくね? 女:え?私って言ってくれないの? 小野堀:はぁ・・・お前のほうが好きだよ。 0: 神父:えっと。それだけだと、あなたはすごくいい男性だと見受けられるのですが・・・ 小野堀:いえ、みんなに責められたのはこの後なんです。 神父:おっと、早まってしまいましたか。どうぞ続きを。 0: 女:何か投げやりだよねー。友達の彼氏はすぐ答えてくれるんだって。 女:日常的に褒めてくれるし、そっけない態度なんて取らないしさ。 小野堀:・・・・・ 女:本当に私のこと好きなの? 小野堀:あのさ、前から思ってたんだけど。その私のこと好き?って事あるごとに聞いてくるの何なの? 女:え? 小野堀:え?じゃないんだよ。今だってテレビ見てても、どっちが好き?とか、携帯見てたら、携帯とどっちが好き?とかさ。 小野堀:この間なんて、仕事とどっちが好きって聞いてきたよね?マジでさ・・・うざいんだけど。 女:うざ・・・い? 小野堀:うざいよ。大体さ、他の男と比べるってのもわけわかんないんだよね。そいつと付き合えば良くね? 女:そういう意味じゃなくて! 小野堀:うるさいな。俺のこと信じられないんでしょ?じゃあ付き合ってる意味なんて無いよね。別れようよ。正直しんどいわお前。 女:そんな・・・待ってよ!待ってってば! 0: 小野堀:ってことがあって・・・どうでしょう。僕ってクズなんでしょうか。 神父:うーん・・・その話においては、そうですね。あなたの言ってることもわかりますし。 神父:お相手の女性にも落ち度はあるように感じますね。 神父:一概にクズ・・・いわゆる、救えない人間というわけではないと思われますよ。 神父:神はきっと、あなたにも 小野堀:(食い気味に)まだあるんです!! 神父:おっと、すみませんでした。私でよければ聞きましょう。 小野堀:これは彼女とお酒を飲みに行ったときの話で・・・ 0: 女:いぇーい。お酒最高ぉぉ 小野堀:少し飲みすぎじゃない?かなり酔ってるよ。 女:そんなことないよ!小野堀くんと同じくらいしか飲んでないし 女:小野堀くん全然酔ってないじゃん!だーかーら。私も酔ってないの! 小野堀:そうですか。はぁ・・・終電まであと1時間も無いからほどほどにね。 0: 神父:今回にいたっては完全に紳士的ですね。 小野堀:神父様、まだ終わってませんよ。 神父:あぁ。またやってしまいましたか。せっかちかもしれませんね。失礼しました。続きをどうぞ。 0: 女:もう飲まないのー?さっきから空っぽじゃん。 小野堀:もう時間だし。もうやめなよ。 女:えーなんでぇ? 小野堀:・・・聞こえてないの? 女:聞こえてるよー 小野堀:じゃあ、馬鹿なの? 女:・・・え? 小野堀:聞こえてるんでしょ?馬鹿なのかって聞いてるんだけど。 女:何でそんなこと言うの・・・? 小野堀:馬鹿だからでしょ。言ったよね。ほどほどにしろって。 小野堀:何で理解できないわけ?酒も弱いしさ。何でペース合わそうとしたの? 女:だって隣にいたいから・・・ 小野堀:(笑いながら)それ迷惑だから。ただの自己満じゃん。それに巻き込まれる身にもなってみてよ。 小野堀:最悪だよ。途中から酒の味もわかんなかったわ。だるすぎて。 女:そんな言い方ないよ・・・ 小野堀:知らないよ。そんなの。君が勝手にしたことじゃん。あ、もう終電近いから帰るわ。会計しといて、1万円置いとくから。 女:ちょっと!待ってよ!小野堀くんってば! 0: 小野堀:これも俺、悪くないですよね? 神父:いや、あの・・・コホン。もちろん全てがあなたの責任ではありませんが・・・ 神父:深夜に女性一人を置き去りにするのは・・・ 小野堀:俺はちゃんと言ったんですよ?やめときなって。それを聞かない相手が悪いと思うんですけど。 神父:ま、まあそうなんですけど。しかし、救いを求めるならば、絶対に――― 小野堀:(食い気味に)まだありますから!! 神父:ええ!?まだあるんですか? 小野堀:はい!1番腑に落ちないのがあるんです! 神父:はぁ・・・それはどう言う・・・ 小野堀:これはこの間、彼女と揉めた話なんですけど。 神父:あの、さっきから彼女さんは同じ人でしょうか? 小野堀:いえ。全員違います。 神父:はぁ。(何かどうしようもない気がしてきましたね・・・) 小野堀:何か言いました? 神父:いえ!何も。さあ話してみてください。神はきっとあなたの――― 小野堀:(食い気味に)話しますね! 神父:・・・・・ 0: 小野堀:ねえ、服選ぶの遅くない? 女:ちょっと待ってよ。せっかく出かけるんだから可愛くしたいじゃん。 小野堀:・・・どれ着ても一緒だろ。 女:今、何て言ったの? 小野堀:別に。 女:聞こえてたよ。どれ着ても一緒って・・・ 小野堀:聞こえるように言ってるしね。 女:何でそんな酷いこと言うのよ。 0: 神父:・・・・・ 小野堀:今回は口挟まないんですね。 神父:・・・そうですね。続けてください。 0: 小野堀:酷いこと?そんなこと言ったつもり無いけど。 女:酷いよ。オシャレにしたいのは悪いことなの?違うでしょ? 小野堀:それ自体は悪いことじゃないよ。ただ遅いことは悪いでしょ。 女:そんなの仕方ないじゃない。 小野堀:仕方なく無いでしょ。前々から決まってたよね。今日出かけること。 小野堀:オシャレしたいならさ、何で前日までに決めておかないわけ? 小野堀:口ぶりからするにさ、並々ならないこだわりがあるんでしょ?なおさら意味わかんないんだけど。 女:それは・・・ 小野堀:それは何?お得意の言い訳ももう出てこないの? 女:酷い・・・ 小野堀:酷い酷いってさ。それしかないわけ?謝ろうとか思わないの?これだけ言ってまだ、自分のほうが正しいって言えんの? 女:(泣きながら)こんなんじゃもうお出かけなんて出来ないよ・・・ 小野堀:いいんじゃね?俺ももう出かける気ないし。自分の家戻るわ。適当に捨てといてよ。俺の荷物。 小野堀:どうせ、君に買ってもらったものしか、ここにはないし。 女:待ってよ・・・私が悪かったから、捨てないでよ! 0: 神父:・・・・・ 小野堀:どうしました?終わりましたけど。 神父:ああ・・・はい。・・・あなたは女性を軽く見ている節があるように見えますが。そこはどうお考えですか? 小野堀:女ですか?別に男も同じ人間だし特に違いはないと思ってますけど。 神父:弱き者を守ることが男性に与えられた使命のようなものです。その部分が欠如されているかと。 神父:しかし大丈夫です。ここで神に懺悔をし、悔い改めればきっと・・・ 0:入り口の扉がまた勢いよく開いた。 女:ごめーーーん!おのちゃん!ここにいたんだね!探したんだよ! 小野堀:は?探したも何も、勝手に忘れ物して取りに行ってただけでしょ? 小野堀:俺が待たしたみたいな言い方、侵害なんだけど。 女:ごめん・・・なさい 神父:あの・・・そちらは? 小野堀:彼女です。 女:こ、こんにちは。 神父:先ほどの話には・・・ 小野堀:違う女です。 神父:そ、そうですか。 女:さっきの話って何?何か女の話してたの? 小野堀:何?散々待たせて質問攻め? 女:そういうわけじゃなくて・・・ 小野堀:じゃあどういうわけ? 女:・・・ごめんなさい。 神父:あの、そのへんで。彼女さん泣きそうですよ。 小野堀:はぁ・・・行くよ。早く車出して。 女:え?もういいの?神父さんと何か話してたんじゃ・・・ 小野堀:いいよ。その人、何を話しても神神しか言わないし。時間の無駄だった。 神父:ちょっ・・・ 女:そう・・・なんだ。すみません。 小野堀:いいから早くしてよ。君のせいで何時間無駄にすんの? 女:はい!すぐいきますから・・・ 0:小野堀が颯爽と出て行き、女は軽く会釈をして、立ち去った。 神父:神よ・・・ああいう人間もいるのですね。私は驚きの連続でした。 神父:聖職者として、あるまじき想いを抱いてしまったことをここに懺悔します。 神父:・・・しかし、1つだけ私の願いを聞き届けて欲しいのです。 神父:神よ!どうか・・・どうかあの不届きなクズに天罰をおおおおおおお!!!! 0:教会ではその日から時折、奇声が聞こえるようになり、夜には怪しげなミサが執り行われるようになったそうな・・・