台本概要
734 views
タイトル | 神父と男と時々女 |
---|---|
作者名 | VAL (@bakemonohouse) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 3人用台本(男1、女1、不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
不憫な神父とクズな男と鬱陶しい女のコメディです。 特に制限はございません。 734 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
神父 | 不問 | 30 | 不憫 |
小野堀 | 男 | 53 | おのぼり。とてもクズ。 |
女 | 女 | 37 | 鬱陶しい女達。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:とある日の昼下がり、郊外の教会にて。
神父:ああ神よ。今日も民は幸せに暮らしております。全てはあなた様の愛の賜物。
神父:感謝いたします。どうかこれからも・・・
0:入り口の扉が勢い良く開いた。
神父:ど、どうなされましたか?そんなに慌てて・・・
小野堀:神父様!俺ダメなんです・・・助けてください!
神父:落ち着いてください。いったい何があったのですか?
小野堀:俺、小野堀って言うんですけど。みんなにクズって言われてて。その理由がわからないんです。
小野堀:神父様!俺ってそんなにクズなんでしょうか・・・
神父:話を聞いてみないことには、何とも・・・
神父:具体的にどう言ったことがあってそう言われたのですか?
小野堀:・・・はい。この間、彼女の家にいた時に―――
0:
女:ねぇ、この女優さんと私どっちが好き?
小野堀:は?何いきなり。比べるもんじゃなくね?
女:え?私って言ってくれないの?
小野堀:はぁ・・・お前のほうが好きだよ。
0:
神父:えっと。それだけだと、あなたはすごくいい男性だと見受けられるのですが・・・
小野堀:いえ、みんなに責められたのはこの後なんです。
神父:おっと、早まってしまいましたか。どうぞ続きを。
0:
女:何か投げやりだよねー。友達の彼氏はすぐ答えてくれるんだって。
女:日常的に褒めてくれるし、そっけない態度なんて取らないしさ。
小野堀:・・・・・
女:本当に私のこと好きなの?
小野堀:あのさ、前から思ってたんだけど。その私のこと好き?って事あるごとに聞いてくるの何なの?
女:え?
小野堀:え?じゃないんだよ。今だってテレビ見てても、どっちが好き?とか、携帯見てたら、携帯とどっちが好き?とかさ。
小野堀:この間なんて、仕事とどっちが好きって聞いてきたよね?マジでさ・・・うざいんだけど。
女:うざ・・・い?
小野堀:うざいよ。大体さ、他の男と比べるってのもわけわかんないんだよね。そいつと付き合えば良くね?
女:そういう意味じゃなくて!
小野堀:うるさいな。俺のこと信じられないんでしょ?じゃあ付き合ってる意味なんて無いよね。別れようよ。正直しんどいわお前。
女:そんな・・・待ってよ!待ってってば!
0:
小野堀:ってことがあって・・・どうでしょう。僕ってクズなんでしょうか。
神父:うーん・・・その話においては、そうですね。あなたの言ってることもわかりますし。
神父:お相手の女性にも落ち度はあるように感じますね。
神父:一概にクズ・・・いわゆる、救えない人間というわけではないと思われますよ。
神父:神はきっと、あなたにも
小野堀:(食い気味に)まだあるんです!!
神父:おっと、すみませんでした。私でよければ聞きましょう。
小野堀:これは彼女とお酒を飲みに行ったときの話で・・・
0:
女:いぇーい。お酒最高ぉぉ
小野堀:少し飲みすぎじゃない?かなり酔ってるよ。
女:そんなことないよ!小野堀くんと同じくらいしか飲んでないし
女:小野堀くん全然酔ってないじゃん!だーかーら。私も酔ってないの!
小野堀:そうですか。はぁ・・・終電まであと1時間も無いからほどほどにね。
0:
神父:今回にいたっては完全に紳士的ですね。
小野堀:神父様、まだ終わってませんよ。
神父:あぁ。またやってしまいましたか。せっかちかもしれませんね。失礼しました。続きをどうぞ。
0:
女:もう飲まないのー?さっきから空っぽじゃん。
小野堀:もう時間だし。もうやめなよ。
女:えーなんでぇ?
小野堀:・・・聞こえてないの?
女:聞こえてるよー
小野堀:じゃあ、馬鹿なの?
女:・・・え?
小野堀:聞こえてるんでしょ?馬鹿なのかって聞いてるんだけど。
女:何でそんなこと言うの・・・?
小野堀:馬鹿だからでしょ。言ったよね。ほどほどにしろって。
小野堀:何で理解できないわけ?酒も弱いしさ。何でペース合わそうとしたの?
女:だって隣にいたいから・・・
小野堀:(笑いながら)それ迷惑だから。ただの自己満じゃん。それに巻き込まれる身にもなってみてよ。
小野堀:最悪だよ。途中から酒の味もわかんなかったわ。だるすぎて。
女:そんな言い方ないよ・・・
小野堀:知らないよ。そんなの。君が勝手にしたことじゃん。あ、もう終電近いから帰るわ。会計しといて、1万円置いとくから。
女:ちょっと!待ってよ!小野堀くんってば!
0:
小野堀:これも俺、悪くないですよね?
神父:いや、あの・・・コホン。もちろん全てがあなたの責任ではありませんが・・・
神父:深夜に女性一人を置き去りにするのは・・・
小野堀:俺はちゃんと言ったんですよ?やめときなって。それを聞かない相手が悪いと思うんですけど。
神父:ま、まあそうなんですけど。しかし、救いを求めるならば、絶対に―――
小野堀:(食い気味に)まだありますから!!
神父:ええ!?まだあるんですか?
小野堀:はい!1番腑に落ちないのがあるんです!
神父:はぁ・・・それはどう言う・・・
小野堀:これはこの間、彼女と揉めた話なんですけど。
神父:あの、さっきから彼女さんは同じ人でしょうか?
小野堀:いえ。全員違います。
神父:はぁ。(何かどうしようもない気がしてきましたね・・・)
小野堀:何か言いました?
神父:いえ!何も。さあ話してみてください。神はきっとあなたの―――
小野堀:(食い気味に)話しますね!
神父:・・・・・
0:
小野堀:ねえ、服選ぶの遅くない?
女:ちょっと待ってよ。せっかく出かけるんだから可愛くしたいじゃん。
小野堀:・・・どれ着ても一緒だろ。
女:今、何て言ったの?
小野堀:別に。
女:聞こえてたよ。どれ着ても一緒って・・・
小野堀:聞こえるように言ってるしね。
女:何でそんな酷いこと言うのよ。
0:
神父:・・・・・
小野堀:今回は口挟まないんですね。
神父:・・・そうですね。続けてください。
0:
小野堀:酷いこと?そんなこと言ったつもり無いけど。
女:酷いよ。オシャレにしたいのは悪いことなの?違うでしょ?
小野堀:それ自体は悪いことじゃないよ。ただ遅いことは悪いでしょ。
女:そんなの仕方ないじゃない。
小野堀:仕方なく無いでしょ。前々から決まってたよね。今日出かけること。
小野堀:オシャレしたいならさ、何で前日までに決めておかないわけ?
小野堀:口ぶりからするにさ、並々ならないこだわりがあるんでしょ?なおさら意味わかんないんだけど。
女:それは・・・
小野堀:それは何?お得意の言い訳ももう出てこないの?
女:酷い・・・
小野堀:酷い酷いってさ。それしかないわけ?謝ろうとか思わないの?これだけ言ってまだ、自分のほうが正しいって言えんの?
女:(泣きながら)こんなんじゃもうお出かけなんて出来ないよ・・・
小野堀:いいんじゃね?俺ももう出かける気ないし。自分の家戻るわ。適当に捨てといてよ。俺の荷物。
小野堀:どうせ、君に買ってもらったものしか、ここにはないし。
女:待ってよ・・・私が悪かったから、捨てないでよ!
0:
神父:・・・・・
小野堀:どうしました?終わりましたけど。
神父:ああ・・・はい。・・・あなたは女性を軽く見ている節があるように見えますが。そこはどうお考えですか?
小野堀:女ですか?別に男も同じ人間だし特に違いはないと思ってますけど。
神父:弱き者を守ることが男性に与えられた使命のようなものです。その部分が欠如されているかと。
神父:しかし大丈夫です。ここで神に懺悔をし、悔い改めればきっと・・・
0:入り口の扉がまた勢いよく開いた。
女:ごめーーーん!おのちゃん!ここにいたんだね!探したんだよ!
小野堀:は?探したも何も、勝手に忘れ物して取りに行ってただけでしょ?
小野堀:俺が待たしたみたいな言い方、侵害なんだけど。
女:ごめん・・・なさい
神父:あの・・・そちらは?
小野堀:彼女です。
女:こ、こんにちは。
神父:先ほどの話には・・・
小野堀:違う女です。
神父:そ、そうですか。
女:さっきの話って何?何か女の話してたの?
小野堀:何?散々待たせて質問攻め?
女:そういうわけじゃなくて・・・
小野堀:じゃあどういうわけ?
女:・・・ごめんなさい。
神父:あの、そのへんで。彼女さん泣きそうですよ。
小野堀:はぁ・・・行くよ。早く車出して。
女:え?もういいの?神父さんと何か話してたんじゃ・・・
小野堀:いいよ。その人、何を話しても神神しか言わないし。時間の無駄だった。
神父:ちょっ・・・
女:そう・・・なんだ。すみません。
小野堀:いいから早くしてよ。君のせいで何時間無駄にすんの?
女:はい!すぐいきますから・・・
0:小野堀が颯爽と出て行き、女は軽く会釈をして、立ち去った。
神父:神よ・・・ああいう人間もいるのですね。私は驚きの連続でした。
神父:聖職者として、あるまじき想いを抱いてしまったことをここに懺悔します。
神父:・・・しかし、1つだけ私の願いを聞き届けて欲しいのです。
神父:神よ!どうか・・・どうかあの不届きなクズに天罰をおおおおおおお!!!!
0:教会ではその日から時折、奇声が聞こえるようになり、夜には怪しげなミサが執り行われるようになったそうな・・・
0:とある日の昼下がり、郊外の教会にて。
神父:ああ神よ。今日も民は幸せに暮らしております。全てはあなた様の愛の賜物。
神父:感謝いたします。どうかこれからも・・・
0:入り口の扉が勢い良く開いた。
神父:ど、どうなされましたか?そんなに慌てて・・・
小野堀:神父様!俺ダメなんです・・・助けてください!
神父:落ち着いてください。いったい何があったのですか?
小野堀:俺、小野堀って言うんですけど。みんなにクズって言われてて。その理由がわからないんです。
小野堀:神父様!俺ってそんなにクズなんでしょうか・・・
神父:話を聞いてみないことには、何とも・・・
神父:具体的にどう言ったことがあってそう言われたのですか?
小野堀:・・・はい。この間、彼女の家にいた時に―――
0:
女:ねぇ、この女優さんと私どっちが好き?
小野堀:は?何いきなり。比べるもんじゃなくね?
女:え?私って言ってくれないの?
小野堀:はぁ・・・お前のほうが好きだよ。
0:
神父:えっと。それだけだと、あなたはすごくいい男性だと見受けられるのですが・・・
小野堀:いえ、みんなに責められたのはこの後なんです。
神父:おっと、早まってしまいましたか。どうぞ続きを。
0:
女:何か投げやりだよねー。友達の彼氏はすぐ答えてくれるんだって。
女:日常的に褒めてくれるし、そっけない態度なんて取らないしさ。
小野堀:・・・・・
女:本当に私のこと好きなの?
小野堀:あのさ、前から思ってたんだけど。その私のこと好き?って事あるごとに聞いてくるの何なの?
女:え?
小野堀:え?じゃないんだよ。今だってテレビ見てても、どっちが好き?とか、携帯見てたら、携帯とどっちが好き?とかさ。
小野堀:この間なんて、仕事とどっちが好きって聞いてきたよね?マジでさ・・・うざいんだけど。
女:うざ・・・い?
小野堀:うざいよ。大体さ、他の男と比べるってのもわけわかんないんだよね。そいつと付き合えば良くね?
女:そういう意味じゃなくて!
小野堀:うるさいな。俺のこと信じられないんでしょ?じゃあ付き合ってる意味なんて無いよね。別れようよ。正直しんどいわお前。
女:そんな・・・待ってよ!待ってってば!
0:
小野堀:ってことがあって・・・どうでしょう。僕ってクズなんでしょうか。
神父:うーん・・・その話においては、そうですね。あなたの言ってることもわかりますし。
神父:お相手の女性にも落ち度はあるように感じますね。
神父:一概にクズ・・・いわゆる、救えない人間というわけではないと思われますよ。
神父:神はきっと、あなたにも
小野堀:(食い気味に)まだあるんです!!
神父:おっと、すみませんでした。私でよければ聞きましょう。
小野堀:これは彼女とお酒を飲みに行ったときの話で・・・
0:
女:いぇーい。お酒最高ぉぉ
小野堀:少し飲みすぎじゃない?かなり酔ってるよ。
女:そんなことないよ!小野堀くんと同じくらいしか飲んでないし
女:小野堀くん全然酔ってないじゃん!だーかーら。私も酔ってないの!
小野堀:そうですか。はぁ・・・終電まであと1時間も無いからほどほどにね。
0:
神父:今回にいたっては完全に紳士的ですね。
小野堀:神父様、まだ終わってませんよ。
神父:あぁ。またやってしまいましたか。せっかちかもしれませんね。失礼しました。続きをどうぞ。
0:
女:もう飲まないのー?さっきから空っぽじゃん。
小野堀:もう時間だし。もうやめなよ。
女:えーなんでぇ?
小野堀:・・・聞こえてないの?
女:聞こえてるよー
小野堀:じゃあ、馬鹿なの?
女:・・・え?
小野堀:聞こえてるんでしょ?馬鹿なのかって聞いてるんだけど。
女:何でそんなこと言うの・・・?
小野堀:馬鹿だからでしょ。言ったよね。ほどほどにしろって。
小野堀:何で理解できないわけ?酒も弱いしさ。何でペース合わそうとしたの?
女:だって隣にいたいから・・・
小野堀:(笑いながら)それ迷惑だから。ただの自己満じゃん。それに巻き込まれる身にもなってみてよ。
小野堀:最悪だよ。途中から酒の味もわかんなかったわ。だるすぎて。
女:そんな言い方ないよ・・・
小野堀:知らないよ。そんなの。君が勝手にしたことじゃん。あ、もう終電近いから帰るわ。会計しといて、1万円置いとくから。
女:ちょっと!待ってよ!小野堀くんってば!
0:
小野堀:これも俺、悪くないですよね?
神父:いや、あの・・・コホン。もちろん全てがあなたの責任ではありませんが・・・
神父:深夜に女性一人を置き去りにするのは・・・
小野堀:俺はちゃんと言ったんですよ?やめときなって。それを聞かない相手が悪いと思うんですけど。
神父:ま、まあそうなんですけど。しかし、救いを求めるならば、絶対に―――
小野堀:(食い気味に)まだありますから!!
神父:ええ!?まだあるんですか?
小野堀:はい!1番腑に落ちないのがあるんです!
神父:はぁ・・・それはどう言う・・・
小野堀:これはこの間、彼女と揉めた話なんですけど。
神父:あの、さっきから彼女さんは同じ人でしょうか?
小野堀:いえ。全員違います。
神父:はぁ。(何かどうしようもない気がしてきましたね・・・)
小野堀:何か言いました?
神父:いえ!何も。さあ話してみてください。神はきっとあなたの―――
小野堀:(食い気味に)話しますね!
神父:・・・・・
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小野堀:ねえ、服選ぶの遅くない?
女:ちょっと待ってよ。せっかく出かけるんだから可愛くしたいじゃん。
小野堀:・・・どれ着ても一緒だろ。
女:今、何て言ったの?
小野堀:別に。
女:聞こえてたよ。どれ着ても一緒って・・・
小野堀:聞こえるように言ってるしね。
女:何でそんな酷いこと言うのよ。
0:
神父:・・・・・
小野堀:今回は口挟まないんですね。
神父:・・・そうですね。続けてください。
0:
小野堀:酷いこと?そんなこと言ったつもり無いけど。
女:酷いよ。オシャレにしたいのは悪いことなの?違うでしょ?
小野堀:それ自体は悪いことじゃないよ。ただ遅いことは悪いでしょ。
女:そんなの仕方ないじゃない。
小野堀:仕方なく無いでしょ。前々から決まってたよね。今日出かけること。
小野堀:オシャレしたいならさ、何で前日までに決めておかないわけ?
小野堀:口ぶりからするにさ、並々ならないこだわりがあるんでしょ?なおさら意味わかんないんだけど。
女:それは・・・
小野堀:それは何?お得意の言い訳ももう出てこないの?
女:酷い・・・
小野堀:酷い酷いってさ。それしかないわけ?謝ろうとか思わないの?これだけ言ってまだ、自分のほうが正しいって言えんの?
女:(泣きながら)こんなんじゃもうお出かけなんて出来ないよ・・・
小野堀:いいんじゃね?俺ももう出かける気ないし。自分の家戻るわ。適当に捨てといてよ。俺の荷物。
小野堀:どうせ、君に買ってもらったものしか、ここにはないし。
女:待ってよ・・・私が悪かったから、捨てないでよ!
0:
神父:・・・・・
小野堀:どうしました?終わりましたけど。
神父:ああ・・・はい。・・・あなたは女性を軽く見ている節があるように見えますが。そこはどうお考えですか?
小野堀:女ですか?別に男も同じ人間だし特に違いはないと思ってますけど。
神父:弱き者を守ることが男性に与えられた使命のようなものです。その部分が欠如されているかと。
神父:しかし大丈夫です。ここで神に懺悔をし、悔い改めればきっと・・・
0:入り口の扉がまた勢いよく開いた。
女:ごめーーーん!おのちゃん!ここにいたんだね!探したんだよ!
小野堀:は?探したも何も、勝手に忘れ物して取りに行ってただけでしょ?
小野堀:俺が待たしたみたいな言い方、侵害なんだけど。
女:ごめん・・・なさい
神父:あの・・・そちらは?
小野堀:彼女です。
女:こ、こんにちは。
神父:先ほどの話には・・・
小野堀:違う女です。
神父:そ、そうですか。
女:さっきの話って何?何か女の話してたの?
小野堀:何?散々待たせて質問攻め?
女:そういうわけじゃなくて・・・
小野堀:じゃあどういうわけ?
女:・・・ごめんなさい。
神父:あの、そのへんで。彼女さん泣きそうですよ。
小野堀:はぁ・・・行くよ。早く車出して。
女:え?もういいの?神父さんと何か話してたんじゃ・・・
小野堀:いいよ。その人、何を話しても神神しか言わないし。時間の無駄だった。
神父:ちょっ・・・
女:そう・・・なんだ。すみません。
小野堀:いいから早くしてよ。君のせいで何時間無駄にすんの?
女:はい!すぐいきますから・・・
0:小野堀が颯爽と出て行き、女は軽く会釈をして、立ち去った。
神父:神よ・・・ああいう人間もいるのですね。私は驚きの連続でした。
神父:聖職者として、あるまじき想いを抱いてしまったことをここに懺悔します。
神父:・・・しかし、1つだけ私の願いを聞き届けて欲しいのです。
神父:神よ!どうか・・・どうかあの不届きなクズに天罰をおおおおおおお!!!!
0:教会ではその日から時折、奇声が聞こえるようになり、夜には怪しげなミサが執り行われるようになったそうな・・・