台本概要

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タイトル 赤ちゃんRPG
作者名 シジミ  (@sizimi1810)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男2、女1、不問1) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 概要
ドタバタコメディ
赤ちゃんが勇者!?
反則級に可愛い勇者!?
家族揃って魔王にご挨拶!?
大体そんなお話です。アドリブ可です!
お母さんとサキュが兼役になってます。

時間は20〜30分ほどの見込みです

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ゆう 不問 42 赤ちゃんですが勇者です。赤ちゃん言葉しか喋れない。性別は男の子。
お父さん 70 元勇者。勇者時代は圧倒的な強さを誇っていた。 今はゆうに勇者の力を授けた為魔王を倒すほどの力は無い。 普通の魔物なら余裕で倒せる。 実は魔王と親しい。
お母さん 25 お母さん 【女性】 サキュと兼役 優しく穏やかなお母さん。 ゆうと話す時は語尾を伸ばしがち
サキュ 9 お母さんと兼役 魔王城で働くサキュバスの女の子 クールでおしとやか
モブ 80 王様 魔物 魔王の兼役 主に魔王のセリフが多い 魔王はゆうのお父さんと話す時は少し楽しそう
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
モブ:【王様】勇者よ。魔王を倒し、この世界に光をもたらすのだ。 ゆう:あぅー、あっ、んぁ〜ぱっ!ぱ? お母さん:ん〜?どうしたの〜?お髭のおじいちゃんが居るね〜 ゆう:いひひ、へへ モブ:…えっ?赤ちゃん…えっ、赤ちゃん…? お父さん:勇者です モブ:あっ!そなたは!歴代(れきだい)最年少にしてこの世界を救った勇者! お父さん:その節はどうも。 モブ:では、その子が… お父さん:ええ。俺の息子です。勇者の力は今この子に宿ってます。(やどってます) ゆう:あ〜っだぁ!だァ〜こぅ〜こっこっ モブ:……えっ、ヤバくね? お父さん:やばいです。 お母さん:可愛いすぎてやばいですよね。 モブ:いやそうじゃなくて ゆう:あぅあ〜ぁ〜へへ。へへ。 モブ:今の魔王全盛期(ぜんせいき)だよ? お母さん:ゆうくんも全盛期です!可愛いさが! モブ:ちょっとお母さん黙ってて モブ:あと何年ぐらいすれば戦えるようになるの? お父さん:15〜16年後ぐらいには魔王を倒してくれますよ モブ:終わったやん。世界。 お父さん:大丈夫。 モブ:無理よ。おしまいよ。勝てるわけがない。この世界は終わりよ。 お父さん:話しをつけてきます。 モブ:誰と? お父さん:魔王と。 ゆう:あぅ〜?まぁ〜まっ!へへ。へへ。 モブ:魔王と?誰が? お父さん:私たちが。 モブ:出来るの? お父さん:おまかせあれ。 ゆう:あ〜、んだ。んだ。ばっ! 0:(間) お母さん:ゆうくんとお散歩楽しいなぁ〜♪ほ〜ら!大きなキノコだよ〜! ゆう:おっ、おっ、きーの。 お母さん:そぅ〜!キノコ〜! ゆう:おぁ、きーの。おぉー モブ:【魔物】ブハハハハハハ!こんな所に迷い込むとは愚かな(おろかな)人間共め! モブ:ボッコボッコのギッタンギッタンにしてくれるわ〜!ブハハハハハハ! お父さん:邪悪な魔物め!2人とも下がっていろ!この俺が相手だ! ゆう:あっ、あっ!あー… お母さん:あ!あなた!ゆうくんが戦いたいって! お父さん:お?ほんとー?お父さんの代わりに戦ってくれる〜? ゆう:あう、あっ、あっー! お母さん:頑張れ頑張れゆうくん!頑張れ頑張れゆうくん! ゆう:あぅ、あっ、あっ、 お父さん:いいぞ〜!頑張れ!頑張れ!もう少しだぞ! モブ:えっ、何この時間…攻撃していいのかな…? お母さん:頑張れ頑張れゆうくん!頑張れ頑張れゆうくん! ゆう:あっ、あぅーだぁ!だぁーだぁ! お母さん:わぁー!上手〜!!よく出来ましたね〜!偉いね〜!怖いモンスターやっつけたね〜! お父さん:凄いぞ〜!ゆう〜!頑張ったな〜!さすがは勇者だ! モブ:…えっ?俺やられてるの?えっ、なんか倒されたことになってる? お父さん:…失せろ。 モブ:ヒョ? お父さん:失せろと言ったんだ。殺されたく無ければとっとと失せろ。 モブ:ひっ、ヒェェェエエエエ!!!!!! お母さん:ゆうくんお勤めご苦労様〜 ゆう:へへ。へへ。 お父さん:かっこよかったぞ〜!流石は勇者だ! ゆう:ぱ〜ぱ〜。 お父さん:ん〜?なぁ〜に〜? ゆう:こっこー。だーこー お母さん:あら。パパがいいのー? ゆう:こーこー お父さん:よし来た!おいでっ!…よいしょ〜 ゆう:ぱーぱぁ〜 お父さん:はぁ〜い〜? ゆう:まーん、まー お母さん:なぁ〜に〜? ゆう:ちゅき〜ちゅき お父さん:いやぁぁぁあ!!可愛い〜!! お母さん:ママもちゅきちゅきだよ〜!! お父さん:チュッチュしちゃうよ〜!愛してるよ〜! ゆう:へへ。へへへ。 モブ:【魔物】アーアー。テステス。こちらアルファ。こちらアルファ。 モブ:現在森の中に家族連れが侵入している模様。 モブ:とても幸せな雰囲気に包まれているので見かけても近ずかないように。 ゆう:おっおっ。あー お父さん:そ〜れ!高い高ーい! ゆう:キャッキャ!キャッキャ! お母さん:ゆうくん楽しそうね〜! お母さん:ねぇ。あなた。魔王城にはまだまだかかるの? お父さん:いや、この先行ったら魔王城に続くワープがあるからワープ通ればあっという間に魔王城だよ! ゆう:あ〜い!へっ、へへ。 0:(間) 0:(魔王城) モブ:【魔王】グハハハハ〜!!よく来たな勇者よ!我が混沌の力を得と味わう…が…いい……? ゆう:あっ、あっーだっ!だっ! お母さん:ゆうく〜ん魔王さんに挨拶して〜 ゆう:あぅー、あ! モブ:…えっ、誰? お父さん:息子 モブ:誰の? お父さん:俺の モブ:なんで? お父さん:勇者 モブ:その子が? お父さん:この子が モブ:…はっはっはっはっ……。 モブ:バカヤロー!!!!!!! ゆう:ふぇ!?ふぇ…ふぇ… お母さん:ちょっと!急に大声出さないで!!ゆうくんがビックリするでしょ!! モブ:ご、ごめんなさい… お母さん:お〜、よ〜しよし。大丈夫だよ〜 ゆう:ふぇ、ふぇ、あぅ お母さん:ん〜怖かったね〜ビックリしちゃったね〜 ゆう:あっ、あぅー モブ:あー…ごめんなさい。ちょっとお父さんとお話したいからゆうくんとお母さんはあっちに行ってて貰えるかな お父さん:お前にお父さんと呼ばれる筋合いは無い モブ:うるさいうるさい。 モブ:おい。客室(きゃくしつ)に案内してあげなさい。 モブ:…それで?どういうこと? お父さん:何が? モブ:何が?じゃないでしょう。 お父さん:可愛いでしょ。俺の子 モブ:可愛いけども!!なんで赤ん坊連れて来たのかって聞いてんの! お父さん:あの子勇者だからさ、将来お前のこと倒しに来るからよろしくね モブ:よろしくねって言われても… お父さん:お前もさぁー、いい歳なんだしそろそろ結婚とか考えたらどうなん? モブ:いや、俺は独身貫くって決めてるから。今は1人でも幸せになれる時代だから お父さん:そうは言うけどさー。やっぱ家庭を持つって良い事だと思うぞー?気になる人とか居ないの? モブ:…気になる人は…まあ… お父さん:えっ!?居るの!?好きな人!写真見せて!どんな子なの!? モブ:いや、好きっていうか、ちょっと、可愛いな〜って思ってるぐらいで お父さん:良いじゃん!良いじゃん!ここで働いてる子?歳は近いん? モブ:2か月前からうちに派遣されてきた子なんだけどさ。 モブ:おしとやかで笑顔が可愛いらしいんだけど、おっちょこちょいな所もあってほっとけないっていうか お父さん:いいじゃ〜ん!凄い好きじゃん!その子呼んでよ! モブ:え〜?呼ぶの〜?いや、いいよ〜呼ばなくて お父さん:どんな子か気になるからさ!呼んでよ! モブ:え〜?…ちょっとだけだよ? お父さん:おう! モブ:もしもし?魔王ですけど、サキュちゃん居る?…うん。うん。ちょっと玉座の間に来るように伝えてくれる? モブ:うん。はーい。待ってまーす。 モブ:今呼んだから お父さん:へぇ〜サキュちゃんって言うんだ。ってかお前全然魔王感ねぇな モブ:うっせ。 サキュ:失礼します。魔王様。 モブ:あ〜、急に呼び出してごめんね。 サキュ:いえ、大丈夫です。 お父さん:どうも〜勇者のパパです〜 サキュ:あっ、勇者君のお父様でしたか、先程奥様とお子様を客間でお見かけ致しました。 お父さん:息子が産まれたので魔王に挨拶をと思いまして サキュ:そうでしたか。 お父さん:そしたら、魔王から可愛い子が居るって聞いたから呼んでもらったんですけど、いや〜ホントに可愛いらしいですね! サキュ:いえ、滅相(めっそう)もございません お父さん:いや〜モテるでしょ〜?彼氏とか居るの? サキュ:いえ、全然です。彼氏は居ません モブ:(っシャァァ!!!!) サキュ:結婚しているので、旦那が居ます モブ:ホゲぇぇぇぇええええ!? お父さん:へぇ〜!結婚して長いの? サキュ:いえ、まだ半年ぐらいです お父さん:良いじゃん〜!新婚さんじゃ〜ん!今が一番楽しい時期でしょ〜? サキュ:いえ、それが一緒に暮らすようになってから、お互いの生活リズムが違う事で不満が溜まったり… お父さん:あ〜…そういう事もあるよね〜 モブ:ちょい…ちょい! お父さん:なに? モブ:ちょ…こっちこい! お父さん:なんだよ。 モブ:えっ、なに普通に話進めてんの? モブ:『そういう事もあるよね〜』じゃねぇぇよ!! モブ:えっ、けっ、けけ、けけけっ、けけけけけけっんこんしてるの? お父さん:なんて? モブ:サキュちゃん…けけっこんしてるの? お父さん:けけっこんはしてない。結婚してるって モブ:ホゲぇぇぇぇええええ!!!!!!! お父さん:うるせぇな〜何はしゃいでんだよ モブ:…ころせ お父さん:は? モブ:俺を倒してくれ。お前に倒されれば数十年封印されるから、もういっその事100年ぐらい眠りにつくから お父さん:いや、無理だよ。 モブ:なんでだよ!出来るだろ! お父さん:無理だよ。俺もう勇者じゃないもん。 モブ:はぁぁあ!?なんでだよ!? お父さん:息子に俺の力授けたから。今この世界で勇者はあの子だけだから モブ:いやいやいやいやいや!!ええっ!?じゃあ、なんですか!?今この世界で俺を倒せるのはあの赤子ただ1人って事!? お父さん:そう。 モブ:ふっざけんなよ!あの子が戦えるようになるまで何年かかんだよ!! お父さん:大体15〜16年ぐらい? モブ:その間俺はずっと、悲しみにくれ、失恋の傷を負いながら、寂しさの中で モブ:今か、今かと、勇者が来るのを待ち続けろって言うのか!? お父さん:新しい恋探せば良いじゃん モブ:無理だよぉ〜…そんなの無理だよぉ〜…好きだったもぉお〜…本気で好きだったもぉ〜…ん お父さん:大丈夫だって!すぐに良い人見付かるよ! モブ:いや、もういい。自害(じがい)する。自ら命を絶つ お父さん:ダメだよ! モブ:なんで。 お父さん:お前1度死んだら、数十年封印されんじゃん! モブ:うん。長い時間かけて、ゆっくり…ゆっくり…失恋の痛みを癒すよ… お父さん:お前分かってんのか!?俺の子が成長して、立派な勇者になった時、お前が居なかったら お父さん:あの子は魔王を倒すこと無く、勇者として生きていくんだぞ!? モブ:知らねぇよそんなもん。 お父さん:知れぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!!!!!!!! モブ:そんな綺麗な逆ギレ初めて見たわ…何百年も生きて来て、初めて見たわ…こわ… お母さん:あなた〜?ご飯作らないといけないからそろそろ帰るわよ〜 お父さん:おお、もうそんな時間か モブ:ああ、奥さんすいませんね。遅くまで引き止めてしまって お母さん:い〜え〜。随分(ずいぶん)良くしてもらっちゃって、ゆうくんも楽しかったね〜? ゆう:お〜!あっ。あー。あー モブ:おー。よしよし。またおいでね〜。 モブ:わざわざ足運んで貰って手ぶらで帰す訳にいかないから、これ持ってって お母さん:え〜!良いんですよ〜お構いなく〜 モブ:いやいや、そういう訳にもいきませんよ。マリトッツォ持って行って。ほら。 お母さん:まぁ〜ありがとうございます〜。ゆうくんも魔王さんにお礼言って ゆう:あーとー モブ:いいえ〜 お父さん:(とても魔王と勇者の会話には聞こえないな) モブ:そうだ!ゆうくん。これ持っていきなさい ゆう:お〜?おっ?ばん、ぱん。 モブ:そぅ〜!ピストル。バンバンだよ。 お父さん:ちょ、おい!危ないだろ! モブ:大丈夫。見た目はリアルだけどおもちゃのピストルだから。護身用に持たせとけ。何があるか分からないから お父さん:おもちゃなら良いけど…それじゃあ、例の件頼んだぞ モブ:いや!それとこれとは話しが別だ! お父さん:もういい歳なんだから、失恋ぐらいでギャーギャー騒ぐなよ〜 お母さん:あら!魔王さん失恋しちゃったの? ゆう:おぅ〜?まっ、まっ モブ:いやいや、違うんですよ。ちょっと気持ちの行き違いがあって お父さん:なにカッコつけてんだよ。一方的な片思いだろ。 モブ:シーー!!!とにかく、その話しはまた連絡するから お母さん:ゆうくん。魔王さんにバイバイして。バイバ〜イって ゆう:まっ、ばー。いばい モブ:はい。バイバイ。またおいでね〜 0: 0:(おまけ) お母さん:魔王様に遊んでもらうゆうくん。 モブ:お〜よちよち〜 ゆう:あ〜お〜おっ、おっ、 モブ:んふふ〜ばぁ〜!魔王魔王〜ばぁ〜! ゆう:キャッキャ!キャッキャ! モブ:ん〜!可愛いね〜!ほ〜ら。みててごら〜ん ゆう:ぁあ〜?あっ、だぁー 0:(詠唱) モブ:灼熱(しゃくねつ)の業火(ごうか)にその身を焦がせ…ギガントファイアーボール!! ゆう:お〜!おっ!おっ!ぼっ!ぼぅ〜! モブ:ぼっ!ってしたね〜! ゆう:あっ!あっ!もーかい!もー、かい! モブ:ん〜?もう1回?じゃあ、今度はもっと凄いの見せてあげるね〜 モブ:全てを破壊せよ…ジャガーノート!! ゆう:ぱぁ〜!んゃ、ぱぁ。じゃーのー モブ:そう〜。ジャガーノートだよ〜魔王さんの必殺技だよ〜。この技で魔王まで登りつめたんだよ〜 ゆう:ぱぁ〜!じゃ!じゃ! モブ:気に入ったかい?今度ゆうくんがジャガーノートを見る時は、敵対してる時かも知れないよ〜? ゆう:おっ〜?おっ、おっ? モブ:ふふ。まだ分からないかな〜? モブ:はぁ〜……。俺も結婚したいなぁ〜…彼女欲しい〜…… ゆう:お〜わ〜り〜

モブ:【王様】勇者よ。魔王を倒し、この世界に光をもたらすのだ。 ゆう:あぅー、あっ、んぁ〜ぱっ!ぱ? お母さん:ん〜?どうしたの〜?お髭のおじいちゃんが居るね〜 ゆう:いひひ、へへ モブ:…えっ?赤ちゃん…えっ、赤ちゃん…? お父さん:勇者です モブ:あっ!そなたは!歴代(れきだい)最年少にしてこの世界を救った勇者! お父さん:その節はどうも。 モブ:では、その子が… お父さん:ええ。俺の息子です。勇者の力は今この子に宿ってます。(やどってます) ゆう:あ〜っだぁ!だァ〜こぅ〜こっこっ モブ:……えっ、ヤバくね? お父さん:やばいです。 お母さん:可愛いすぎてやばいですよね。 モブ:いやそうじゃなくて ゆう:あぅあ〜ぁ〜へへ。へへ。 モブ:今の魔王全盛期(ぜんせいき)だよ? お母さん:ゆうくんも全盛期です!可愛いさが! モブ:ちょっとお母さん黙ってて モブ:あと何年ぐらいすれば戦えるようになるの? お父さん:15〜16年後ぐらいには魔王を倒してくれますよ モブ:終わったやん。世界。 お父さん:大丈夫。 モブ:無理よ。おしまいよ。勝てるわけがない。この世界は終わりよ。 お父さん:話しをつけてきます。 モブ:誰と? お父さん:魔王と。 ゆう:あぅ〜?まぁ〜まっ!へへ。へへ。 モブ:魔王と?誰が? お父さん:私たちが。 モブ:出来るの? お父さん:おまかせあれ。 ゆう:あ〜、んだ。んだ。ばっ! 0:(間) お母さん:ゆうくんとお散歩楽しいなぁ〜♪ほ〜ら!大きなキノコだよ〜! ゆう:おっ、おっ、きーの。 お母さん:そぅ〜!キノコ〜! ゆう:おぁ、きーの。おぉー モブ:【魔物】ブハハハハハハ!こんな所に迷い込むとは愚かな(おろかな)人間共め! モブ:ボッコボッコのギッタンギッタンにしてくれるわ〜!ブハハハハハハ! お父さん:邪悪な魔物め!2人とも下がっていろ!この俺が相手だ! ゆう:あっ、あっ!あー… お母さん:あ!あなた!ゆうくんが戦いたいって! お父さん:お?ほんとー?お父さんの代わりに戦ってくれる〜? ゆう:あう、あっ、あっー! お母さん:頑張れ頑張れゆうくん!頑張れ頑張れゆうくん! ゆう:あぅ、あっ、あっ、 お父さん:いいぞ〜!頑張れ!頑張れ!もう少しだぞ! モブ:えっ、何この時間…攻撃していいのかな…? お母さん:頑張れ頑張れゆうくん!頑張れ頑張れゆうくん! ゆう:あっ、あぅーだぁ!だぁーだぁ! お母さん:わぁー!上手〜!!よく出来ましたね〜!偉いね〜!怖いモンスターやっつけたね〜! お父さん:凄いぞ〜!ゆう〜!頑張ったな〜!さすがは勇者だ! モブ:…えっ?俺やられてるの?えっ、なんか倒されたことになってる? お父さん:…失せろ。 モブ:ヒョ? お父さん:失せろと言ったんだ。殺されたく無ければとっとと失せろ。 モブ:ひっ、ヒェェェエエエエ!!!!!! お母さん:ゆうくんお勤めご苦労様〜 ゆう:へへ。へへ。 お父さん:かっこよかったぞ〜!流石は勇者だ! ゆう:ぱ〜ぱ〜。 お父さん:ん〜?なぁ〜に〜? ゆう:こっこー。だーこー お母さん:あら。パパがいいのー? ゆう:こーこー お父さん:よし来た!おいでっ!…よいしょ〜 ゆう:ぱーぱぁ〜 お父さん:はぁ〜い〜? ゆう:まーん、まー お母さん:なぁ〜に〜? ゆう:ちゅき〜ちゅき お父さん:いやぁぁぁあ!!可愛い〜!! お母さん:ママもちゅきちゅきだよ〜!! お父さん:チュッチュしちゃうよ〜!愛してるよ〜! ゆう:へへ。へへへ。 モブ:【魔物】アーアー。テステス。こちらアルファ。こちらアルファ。 モブ:現在森の中に家族連れが侵入している模様。 モブ:とても幸せな雰囲気に包まれているので見かけても近ずかないように。 ゆう:おっおっ。あー お父さん:そ〜れ!高い高ーい! ゆう:キャッキャ!キャッキャ! お母さん:ゆうくん楽しそうね〜! お母さん:ねぇ。あなた。魔王城にはまだまだかかるの? お父さん:いや、この先行ったら魔王城に続くワープがあるからワープ通ればあっという間に魔王城だよ! ゆう:あ〜い!へっ、へへ。 0:(間) 0:(魔王城) モブ:【魔王】グハハハハ〜!!よく来たな勇者よ!我が混沌の力を得と味わう…が…いい……? ゆう:あっ、あっーだっ!だっ! お母さん:ゆうく〜ん魔王さんに挨拶して〜 ゆう:あぅー、あ! モブ:…えっ、誰? お父さん:息子 モブ:誰の? お父さん:俺の モブ:なんで? お父さん:勇者 モブ:その子が? お父さん:この子が モブ:…はっはっはっはっ……。 モブ:バカヤロー!!!!!!! ゆう:ふぇ!?ふぇ…ふぇ… お母さん:ちょっと!急に大声出さないで!!ゆうくんがビックリするでしょ!! モブ:ご、ごめんなさい… お母さん:お〜、よ〜しよし。大丈夫だよ〜 ゆう:ふぇ、ふぇ、あぅ お母さん:ん〜怖かったね〜ビックリしちゃったね〜 ゆう:あっ、あぅー モブ:あー…ごめんなさい。ちょっとお父さんとお話したいからゆうくんとお母さんはあっちに行ってて貰えるかな お父さん:お前にお父さんと呼ばれる筋合いは無い モブ:うるさいうるさい。 モブ:おい。客室(きゃくしつ)に案内してあげなさい。 モブ:…それで?どういうこと? お父さん:何が? モブ:何が?じゃないでしょう。 お父さん:可愛いでしょ。俺の子 モブ:可愛いけども!!なんで赤ん坊連れて来たのかって聞いてんの! お父さん:あの子勇者だからさ、将来お前のこと倒しに来るからよろしくね モブ:よろしくねって言われても… お父さん:お前もさぁー、いい歳なんだしそろそろ結婚とか考えたらどうなん? モブ:いや、俺は独身貫くって決めてるから。今は1人でも幸せになれる時代だから お父さん:そうは言うけどさー。やっぱ家庭を持つって良い事だと思うぞー?気になる人とか居ないの? モブ:…気になる人は…まあ… お父さん:えっ!?居るの!?好きな人!写真見せて!どんな子なの!? モブ:いや、好きっていうか、ちょっと、可愛いな〜って思ってるぐらいで お父さん:良いじゃん!良いじゃん!ここで働いてる子?歳は近いん? モブ:2か月前からうちに派遣されてきた子なんだけどさ。 モブ:おしとやかで笑顔が可愛いらしいんだけど、おっちょこちょいな所もあってほっとけないっていうか お父さん:いいじゃ〜ん!凄い好きじゃん!その子呼んでよ! モブ:え〜?呼ぶの〜?いや、いいよ〜呼ばなくて お父さん:どんな子か気になるからさ!呼んでよ! モブ:え〜?…ちょっとだけだよ? お父さん:おう! モブ:もしもし?魔王ですけど、サキュちゃん居る?…うん。うん。ちょっと玉座の間に来るように伝えてくれる? モブ:うん。はーい。待ってまーす。 モブ:今呼んだから お父さん:へぇ〜サキュちゃんって言うんだ。ってかお前全然魔王感ねぇな モブ:うっせ。 サキュ:失礼します。魔王様。 モブ:あ〜、急に呼び出してごめんね。 サキュ:いえ、大丈夫です。 お父さん:どうも〜勇者のパパです〜 サキュ:あっ、勇者君のお父様でしたか、先程奥様とお子様を客間でお見かけ致しました。 お父さん:息子が産まれたので魔王に挨拶をと思いまして サキュ:そうでしたか。 お父さん:そしたら、魔王から可愛い子が居るって聞いたから呼んでもらったんですけど、いや〜ホントに可愛いらしいですね! サキュ:いえ、滅相(めっそう)もございません お父さん:いや〜モテるでしょ〜?彼氏とか居るの? サキュ:いえ、全然です。彼氏は居ません モブ:(っシャァァ!!!!) サキュ:結婚しているので、旦那が居ます モブ:ホゲぇぇぇぇええええ!? お父さん:へぇ〜!結婚して長いの? サキュ:いえ、まだ半年ぐらいです お父さん:良いじゃん〜!新婚さんじゃ〜ん!今が一番楽しい時期でしょ〜? サキュ:いえ、それが一緒に暮らすようになってから、お互いの生活リズムが違う事で不満が溜まったり… お父さん:あ〜…そういう事もあるよね〜 モブ:ちょい…ちょい! お父さん:なに? モブ:ちょ…こっちこい! お父さん:なんだよ。 モブ:えっ、なに普通に話進めてんの? モブ:『そういう事もあるよね〜』じゃねぇぇよ!! モブ:えっ、けっ、けけ、けけけっ、けけけけけけっんこんしてるの? お父さん:なんて? モブ:サキュちゃん…けけっこんしてるの? お父さん:けけっこんはしてない。結婚してるって モブ:ホゲぇぇぇぇええええ!!!!!!! お父さん:うるせぇな〜何はしゃいでんだよ モブ:…ころせ お父さん:は? モブ:俺を倒してくれ。お前に倒されれば数十年封印されるから、もういっその事100年ぐらい眠りにつくから お父さん:いや、無理だよ。 モブ:なんでだよ!出来るだろ! お父さん:無理だよ。俺もう勇者じゃないもん。 モブ:はぁぁあ!?なんでだよ!? お父さん:息子に俺の力授けたから。今この世界で勇者はあの子だけだから モブ:いやいやいやいやいや!!ええっ!?じゃあ、なんですか!?今この世界で俺を倒せるのはあの赤子ただ1人って事!? お父さん:そう。 モブ:ふっざけんなよ!あの子が戦えるようになるまで何年かかんだよ!! お父さん:大体15〜16年ぐらい? モブ:その間俺はずっと、悲しみにくれ、失恋の傷を負いながら、寂しさの中で モブ:今か、今かと、勇者が来るのを待ち続けろって言うのか!? お父さん:新しい恋探せば良いじゃん モブ:無理だよぉ〜…そんなの無理だよぉ〜…好きだったもぉお〜…本気で好きだったもぉ〜…ん お父さん:大丈夫だって!すぐに良い人見付かるよ! モブ:いや、もういい。自害(じがい)する。自ら命を絶つ お父さん:ダメだよ! モブ:なんで。 お父さん:お前1度死んだら、数十年封印されんじゃん! モブ:うん。長い時間かけて、ゆっくり…ゆっくり…失恋の痛みを癒すよ… お父さん:お前分かってんのか!?俺の子が成長して、立派な勇者になった時、お前が居なかったら お父さん:あの子は魔王を倒すこと無く、勇者として生きていくんだぞ!? モブ:知らねぇよそんなもん。 お父さん:知れぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!!!!!!!! モブ:そんな綺麗な逆ギレ初めて見たわ…何百年も生きて来て、初めて見たわ…こわ… お母さん:あなた〜?ご飯作らないといけないからそろそろ帰るわよ〜 お父さん:おお、もうそんな時間か モブ:ああ、奥さんすいませんね。遅くまで引き止めてしまって お母さん:い〜え〜。随分(ずいぶん)良くしてもらっちゃって、ゆうくんも楽しかったね〜? ゆう:お〜!あっ。あー。あー モブ:おー。よしよし。またおいでね〜。 モブ:わざわざ足運んで貰って手ぶらで帰す訳にいかないから、これ持ってって お母さん:え〜!良いんですよ〜お構いなく〜 モブ:いやいや、そういう訳にもいきませんよ。マリトッツォ持って行って。ほら。 お母さん:まぁ〜ありがとうございます〜。ゆうくんも魔王さんにお礼言って ゆう:あーとー モブ:いいえ〜 お父さん:(とても魔王と勇者の会話には聞こえないな) モブ:そうだ!ゆうくん。これ持っていきなさい ゆう:お〜?おっ?ばん、ぱん。 モブ:そぅ〜!ピストル。バンバンだよ。 お父さん:ちょ、おい!危ないだろ! モブ:大丈夫。見た目はリアルだけどおもちゃのピストルだから。護身用に持たせとけ。何があるか分からないから お父さん:おもちゃなら良いけど…それじゃあ、例の件頼んだぞ モブ:いや!それとこれとは話しが別だ! お父さん:もういい歳なんだから、失恋ぐらいでギャーギャー騒ぐなよ〜 お母さん:あら!魔王さん失恋しちゃったの? ゆう:おぅ〜?まっ、まっ モブ:いやいや、違うんですよ。ちょっと気持ちの行き違いがあって お父さん:なにカッコつけてんだよ。一方的な片思いだろ。 モブ:シーー!!!とにかく、その話しはまた連絡するから お母さん:ゆうくん。魔王さんにバイバイして。バイバ〜イって ゆう:まっ、ばー。いばい モブ:はい。バイバイ。またおいでね〜 0: 0:(おまけ) お母さん:魔王様に遊んでもらうゆうくん。 モブ:お〜よちよち〜 ゆう:あ〜お〜おっ、おっ、 モブ:んふふ〜ばぁ〜!魔王魔王〜ばぁ〜! ゆう:キャッキャ!キャッキャ! モブ:ん〜!可愛いね〜!ほ〜ら。みててごら〜ん ゆう:ぁあ〜?あっ、だぁー 0:(詠唱) モブ:灼熱(しゃくねつ)の業火(ごうか)にその身を焦がせ…ギガントファイアーボール!! ゆう:お〜!おっ!おっ!ぼっ!ぼぅ〜! モブ:ぼっ!ってしたね〜! ゆう:あっ!あっ!もーかい!もー、かい! モブ:ん〜?もう1回?じゃあ、今度はもっと凄いの見せてあげるね〜 モブ:全てを破壊せよ…ジャガーノート!! ゆう:ぱぁ〜!んゃ、ぱぁ。じゃーのー モブ:そう〜。ジャガーノートだよ〜魔王さんの必殺技だよ〜。この技で魔王まで登りつめたんだよ〜 ゆう:ぱぁ〜!じゃ!じゃ! モブ:気に入ったかい?今度ゆうくんがジャガーノートを見る時は、敵対してる時かも知れないよ〜? ゆう:おっ〜?おっ、おっ? モブ:ふふ。まだ分からないかな〜? モブ:はぁ〜……。俺も結婚したいなぁ〜…彼女欲しい〜…… ゆう:お〜わ〜り〜