台本概要
90 views
タイトル | 湖の精 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
金の斧、銀の斧のコメディです。 最後にアドリブセリフがあります。 その他、アドリブ、改変OKです。 台本使用規定: 商用、非商用問わず連絡不要 90 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
木こり | 男 | 38 | 貧乏な木こり |
湖の精 | 女 | 37 | 湖の精 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
湖の精
:
:
0:木こりが歌いながら、湖の畔へ歩いてくる
:
木こり:(歌はアドリブ)
木こり:(例)ハイホー、ハイホー、ララララララ ハイホハイホハイホハイホハイホハイホー
木こり:ハイホー、ハイホー、ララララララ ハイホハイホハイホハイホハイホハイホー
木こり:
木こり:さって、今日はここら辺で木を切るかなぁ
:
0:歌いながら木を切り始めるキコリ
:
木こり:(歌アドリブ 木を切っている雰囲気が出れば歌でなくていいです)
木こり:(例)ハイホー、ハイホー、キコリさん♪ キコリさんキコリさんハイホーハイホー
木こり:ハイホー、ハイホー、ラララララ 禁煙で使うのはパイポー、パイポー ※まぁあどりぶでって事で
木こり:パイポーパイポー、辞められない、路上での喫煙は 逮捕ー逮捕ー
:
0:ツルッと手が滑って斧が飛んでいく
:
木こり:あ!
木こり:しまった・・・手が滑って斧が・・
:
0:ピュ―― チャポン
0:斧が湖に落ちてしまう。
:
木こり:あーーー
木こり:斧が池に落ちちゃったよ・・・・どうしよう・・・・
:
0:一方、湖の中
0:
0:湖の精が退屈な毎日を過ごしている
:
湖の精:あぁーあ、暇ねー ほんと暇っ!
湖の精:こんな辺ぴな湖の精なんて、なるもんじゃないわねぇ
湖の精:(アドリブ ※お煎餅食べてるなど)
湖の精:あぁーあ、何か面白い事ないかなぁ
:
0:ブクブクブクと斧が沈んでくる
:
湖の精:あら、何?
湖の精:何か沈んでくるわね
湖の精:
湖の精:斧?
湖の精:結構年季の入った斧ね・・・誰か落としたのかしら?
湖の精:落とした人、きっと困ってるわよね・・・
湖の精:うーん、暇だし届けてあげようかな
:
0:湖の精が水面まで上がってくる
0:水面から少し顔を出し辺りを探す
:
湖の精:あ、いたいた。 あの人が落としたのね
湖の精:あら、貧乏そうだけど意外とイケメンじゃない
湖の精:どうしようかなぁ・・・・・
湖の精:普通に返しても面白くないしなぁ・・・
湖の精:なんか、こう・・インパクトがありながら、私の満足を満たしてくれるような・・・
湖の精:
湖の精:あ、そうだ!
湖の精:確か昔、おばあさまが・・・
:
0:ワクワクしながら湖の底に戻っていく
0:
0:再び地上
:
木こり:あぁーあ、どうしよう・・・
木こり:新しい斧を買うお金なんてないし・・・・
木こり:明日からどうやって生活すればいいんだ・・・
木こり:
木こり:ん? なんか水面からブクブクと・・・
:
0:湖の精が現れる
:
湖の精:(※思いっきりの女神さま声で)
湖の精:汝(なんじ)、何をそんなに困っているのですか?
:
木こり:斧を落しちゃったんです
:
湖の精:そうですか、それは困りましたね。
:
木こり:はい、斧がないと生活が出来ないんです
:
湖の精:それは大変ですね
湖の精:私が湖の底から、斧を拾ってきましたよ
:
木こり:本当ですか! ありがとうございます
:
湖の精が金の斧と銀の斧を見せる
湖の精:あなたの落した斧は、この金の斧ですか、それとも、こちらの銀の斧ですか?
:
木こり:は? 何言ってんの?
木こり:ってか、おばさんって誰?
:
湖の精:おば・・・おば・・・おば・・・
湖の精:落ち着いて、落ち着いて・・・
湖の精:彼はまだ状況を理解出来ていないだけなのよ、
湖の精:落ち着いて・・・
湖の精:
湖の精:私はこの湖の精です。
湖の精:斧を湖の底から拾ってきました
:
木こり:はぁ・・
:
湖の精:さぁ、あなたの落した斧は、この金の斧ですが、それともこちらの銀の斧ですか?
:
木こり:それって、新手の詐欺か何か?
:
湖の精:さ、詐欺って・・・
湖の精:違うわよ! 失礼ね!
湖の精:あんたが困ってるから助けてあげようとしてるんでしょ
:
木こり:とか何とか言って、その金の斧のローンを組ませようとか
:
湖の精:しないわよ!
湖の精:あんたが正直に答えたら、どっちもあんたにあげようと思ってるんだから
湖の精:真面目に答えなさいよ
:
木こり:なんで、見ず知らずの俺にそんな事すんのさ
:
湖の精:あんた知らないの?
湖の精:木こりが湖に斧を落としたら、湖の精が現れるのよ
:
木こり:だってここ池だろ
:
湖の精:湖よ! ホント失礼ね
湖の精:まぁ、いいわ、 で、どっちなのよ金の斧? 銀の斧?
:
木こり:どっちもいらねぇーよ
:
湖の精:何でよ
:
木こり:貰ったってどうしようもないじゃん
:
湖の精:あんたバカねぇ、売ればいいじゃない
:
木こり:あのねぇ、おばさん
木こり:知らないだろうから教えてやるけど、
木こり:俺は自給900円でキコリをしている貧乏人なの
:
湖の精:自給900円って安っ!
湖の精:あんたそれブラックよ、絶対
:
木こり:今はそんな事はどうでもいいんだよ
:
湖の精:あら、そう・・・
:
木こり:つまり、俺は財産も稼ぎもない貧乏人なの
:
湖の精:あら、イケメンなのに可哀想ね
:
木こり:ほっとけ
木こり:・・・で、
木こり:そんな俺が、金の斧なんて売りに行ったらどうなると思う?
:
湖の精:どうなるのよ・・・
:
木こり:どこから盗んできたんだって話になるでしょ
:
湖の精:あら、そうなの?
:
木こり:そうなの!
:
湖の精:人徳の問題?
:
木こり:違う! 俺が貧乏ってみんな知ってるから
:
湖の精:あら、そう・・・
:
木こり:それに、だれがこんな池の・・
湖の精:池じゃなくて、湖!
:
木こり:あぁ・・
木こり:だれが湖の精から貰ったって話を信じるのさ
:
湖の精:信じないの?
:
木こり:信じねぇよ!
木こり:どうせ怪しまれて買い取ってもらえないか、警察に没収されて終わりだよ。
木こり:だから持ってても仕方がないの、ってか持ってると困るの
:
湖の精:ふーん
:
0:少し拗ね始める湖の精
:
木こり:分かったら、鉄の斧返して
:
湖の精:イヤッ
:
木こり:なんでだよ
:
0:すねる湖の精
:
湖の精:私退屈だったんだもん・・・
湖の精:あなたが困っているから助けてあげようと思ったんだもん・・・
湖の精:湖の精の話とかも、やってみたかったんだもん
:
木こり:あ・・・いや・・だから・・・あの・・
:
湖の精:だいたいさ、あなたが斧を落すからいけないんじゃない
:
木こり:そりゃ、そうだけど・・・でも・・
:
0:開き直る湖の精
:
湖の精:だから、この話を最後までやってくんなきゃ、斧は返してあげない!
:
木こり:え!!
木こり:いや・・・あの・・・
:
湖の精:ふん!
:
0:暫く考え込む木こり
:
木こり:・・・わかったよ、やるよ、やればいいんだろ
:
湖の精:ホント?
湖の精:ちゃんと最後までやってくれる?
:
木こり:あぁ、最後までやるから
:
湖の精:やった!
湖の精:じゃ、私が出てくるところからね。
湖の精:あなたはそこで、さっきみたいに困ってて
湖の精:じゃぁ行ってくる!
:
0:チャポンと水の中に消える湖の精
:
木こり:いっちゃったよ・・・
木こり:なんで俺がこんな・・・
木こり:でも斧の為だ・・
木こり:
木こり:(棒読み)斧を池に落としちゃた・・・・どうしよう・・・・
木こり:あぁーあ、どうしよう・・・ 新しい斧を買うお金なんてないし・・・・
:
0:湖の精が現れる
:
湖の精:汝(なんじ)、何をそんなに困っているのですか?
:
木こり:斧を湖に落としてしまいました
:
湖の精:そうですか、それは困りましたね。
:
0:湖の精が金の斧と銀の斧を見せる
:
湖の精:私が湖の底から、斧を拾ってきましたよ
湖の精:あなたの落した斧は、この金の斧ですか、それともこちらの銀の斧ですか?
:
木こり:いえ、私が落してのは、そのような豪華な斧ではありません、みすぼらしい鉄の斧です
:
湖の精:まぁ、あなたはなんと正直な人なのでしょう
湖の精:正直な者へのご褒美として、この金の斧と銀の斧を両方を差し上げましょう。
湖の精:さぁ、受け取ってください
:
木こり:だから!
木こり:
木こり:それ貰っても困るんだって。
木こり:鉄の斧だけでいいから返してくれよ
:
湖の精:何よ!、
湖の精:最後までちゃんとやってくれたら、鉄の斧も返してあげるつもりだったわよ
湖の精:
湖の精:それに、なにさ
湖の精:金の斧だって、何とかして売っちゃう方法を考えればいいんじゃない
湖の精:そんなんだから、いつまで経っても貧乏なのよ!
湖の精:もう正直者なんて大っきらい!
湖の精:ふん!
:
0:湖の精が水の中に消えて行く・・・
0:事の重大さに気付く木こり
:
木こり:ちょ、ちょっと
木こり:ちょっと、まってよ、もう一回やるから
木こり:せめて鉄の斧だけでも返してくださいよぉ~
木こり:(アドリブ)
:
湖の精
:
:
0:木こりが歌いながら、湖の畔へ歩いてくる
:
木こり:(歌はアドリブ)
木こり:(例)ハイホー、ハイホー、ララララララ ハイホハイホハイホハイホハイホハイホー
木こり:ハイホー、ハイホー、ララララララ ハイホハイホハイホハイホハイホハイホー
木こり:
木こり:さって、今日はここら辺で木を切るかなぁ
:
0:歌いながら木を切り始めるキコリ
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木こり:(歌アドリブ 木を切っている雰囲気が出れば歌でなくていいです)
木こり:(例)ハイホー、ハイホー、キコリさん♪ キコリさんキコリさんハイホーハイホー
木こり:ハイホー、ハイホー、ラララララ 禁煙で使うのはパイポー、パイポー ※まぁあどりぶでって事で
木こり:パイポーパイポー、辞められない、路上での喫煙は 逮捕ー逮捕ー
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0:ツルッと手が滑って斧が飛んでいく
:
木こり:あ!
木こり:しまった・・・手が滑って斧が・・
:
0:ピュ―― チャポン
0:斧が湖に落ちてしまう。
:
木こり:あーーー
木こり:斧が池に落ちちゃったよ・・・・どうしよう・・・・
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0:一方、湖の中
0:
0:湖の精が退屈な毎日を過ごしている
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湖の精:あぁーあ、暇ねー ほんと暇っ!
湖の精:こんな辺ぴな湖の精なんて、なるもんじゃないわねぇ
湖の精:(アドリブ ※お煎餅食べてるなど)
湖の精:あぁーあ、何か面白い事ないかなぁ
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0:ブクブクブクと斧が沈んでくる
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湖の精:あら、何?
湖の精:何か沈んでくるわね
湖の精:
湖の精:斧?
湖の精:結構年季の入った斧ね・・・誰か落としたのかしら?
湖の精:落とした人、きっと困ってるわよね・・・
湖の精:うーん、暇だし届けてあげようかな
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0:湖の精が水面まで上がってくる
0:水面から少し顔を出し辺りを探す
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湖の精:あ、いたいた。 あの人が落としたのね
湖の精:あら、貧乏そうだけど意外とイケメンじゃない
湖の精:どうしようかなぁ・・・・・
湖の精:普通に返しても面白くないしなぁ・・・
湖の精:なんか、こう・・インパクトがありながら、私の満足を満たしてくれるような・・・
湖の精:
湖の精:あ、そうだ!
湖の精:確か昔、おばあさまが・・・
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0:ワクワクしながら湖の底に戻っていく
0:
0:再び地上
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木こり:あぁーあ、どうしよう・・・
木こり:新しい斧を買うお金なんてないし・・・・
木こり:明日からどうやって生活すればいいんだ・・・
木こり:
木こり:ん? なんか水面からブクブクと・・・
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0:湖の精が現れる
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湖の精:(※思いっきりの女神さま声で)
湖の精:汝(なんじ)、何をそんなに困っているのですか?
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木こり:斧を落しちゃったんです
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湖の精:そうですか、それは困りましたね。
:
木こり:はい、斧がないと生活が出来ないんです
:
湖の精:それは大変ですね
湖の精:私が湖の底から、斧を拾ってきましたよ
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木こり:本当ですか! ありがとうございます
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湖の精が金の斧と銀の斧を見せる
湖の精:あなたの落した斧は、この金の斧ですか、それとも、こちらの銀の斧ですか?
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木こり:は? 何言ってんの?
木こり:ってか、おばさんって誰?
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湖の精:おば・・・おば・・・おば・・・
湖の精:落ち着いて、落ち着いて・・・
湖の精:彼はまだ状況を理解出来ていないだけなのよ、
湖の精:落ち着いて・・・
湖の精:
湖の精:私はこの湖の精です。
湖の精:斧を湖の底から拾ってきました
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木こり:はぁ・・
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湖の精:さぁ、あなたの落した斧は、この金の斧ですが、それともこちらの銀の斧ですか?
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木こり:それって、新手の詐欺か何か?
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湖の精:さ、詐欺って・・・
湖の精:違うわよ! 失礼ね!
湖の精:あんたが困ってるから助けてあげようとしてるんでしょ
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木こり:とか何とか言って、その金の斧のローンを組ませようとか
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湖の精:しないわよ!
湖の精:あんたが正直に答えたら、どっちもあんたにあげようと思ってるんだから
湖の精:真面目に答えなさいよ
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木こり:なんで、見ず知らずの俺にそんな事すんのさ
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湖の精:あんた知らないの?
湖の精:木こりが湖に斧を落としたら、湖の精が現れるのよ
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木こり:だってここ池だろ
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湖の精:湖よ! ホント失礼ね
湖の精:まぁ、いいわ、 で、どっちなのよ金の斧? 銀の斧?
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木こり:どっちもいらねぇーよ
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湖の精:何でよ
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木こり:貰ったってどうしようもないじゃん
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湖の精:あんたバカねぇ、売ればいいじゃない
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木こり:あのねぇ、おばさん
木こり:知らないだろうから教えてやるけど、
木こり:俺は自給900円でキコリをしている貧乏人なの
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湖の精:自給900円って安っ!
湖の精:あんたそれブラックよ、絶対
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木こり:今はそんな事はどうでもいいんだよ
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湖の精:あら、そう・・・
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木こり:つまり、俺は財産も稼ぎもない貧乏人なの
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湖の精:あら、イケメンなのに可哀想ね
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木こり:ほっとけ
木こり:・・・で、
木こり:そんな俺が、金の斧なんて売りに行ったらどうなると思う?
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湖の精:どうなるのよ・・・
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木こり:どこから盗んできたんだって話になるでしょ
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湖の精:あら、そうなの?
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木こり:そうなの!
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湖の精:人徳の問題?
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木こり:違う! 俺が貧乏ってみんな知ってるから
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湖の精:あら、そう・・・
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木こり:それに、だれがこんな池の・・
湖の精:池じゃなくて、湖!
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木こり:あぁ・・
木こり:だれが湖の精から貰ったって話を信じるのさ
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湖の精:信じないの?
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木こり:信じねぇよ!
木こり:どうせ怪しまれて買い取ってもらえないか、警察に没収されて終わりだよ。
木こり:だから持ってても仕方がないの、ってか持ってると困るの
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湖の精:ふーん
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0:少し拗ね始める湖の精
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木こり:分かったら、鉄の斧返して
:
湖の精:イヤッ
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木こり:なんでだよ
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0:すねる湖の精
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湖の精:私退屈だったんだもん・・・
湖の精:あなたが困っているから助けてあげようと思ったんだもん・・・
湖の精:湖の精の話とかも、やってみたかったんだもん
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木こり:あ・・・いや・・だから・・・あの・・
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湖の精:だいたいさ、あなたが斧を落すからいけないんじゃない
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木こり:そりゃ、そうだけど・・・でも・・
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0:開き直る湖の精
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湖の精:だから、この話を最後までやってくんなきゃ、斧は返してあげない!
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木こり:え!!
木こり:いや・・・あの・・・
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湖の精:ふん!
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0:暫く考え込む木こり
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木こり:・・・わかったよ、やるよ、やればいいんだろ
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湖の精:ホント?
湖の精:ちゃんと最後までやってくれる?
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木こり:あぁ、最後までやるから
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湖の精:やった!
湖の精:じゃ、私が出てくるところからね。
湖の精:あなたはそこで、さっきみたいに困ってて
湖の精:じゃぁ行ってくる!
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0:チャポンと水の中に消える湖の精
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木こり:いっちゃったよ・・・
木こり:なんで俺がこんな・・・
木こり:でも斧の為だ・・
木こり:
木こり:(棒読み)斧を池に落としちゃた・・・・どうしよう・・・・
木こり:あぁーあ、どうしよう・・・ 新しい斧を買うお金なんてないし・・・・
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0:湖の精が現れる
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湖の精:汝(なんじ)、何をそんなに困っているのですか?
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木こり:斧を湖に落としてしまいました
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湖の精:そうですか、それは困りましたね。
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0:湖の精が金の斧と銀の斧を見せる
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湖の精:私が湖の底から、斧を拾ってきましたよ
湖の精:あなたの落した斧は、この金の斧ですか、それともこちらの銀の斧ですか?
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木こり:いえ、私が落してのは、そのような豪華な斧ではありません、みすぼらしい鉄の斧です
:
湖の精:まぁ、あなたはなんと正直な人なのでしょう
湖の精:正直な者へのご褒美として、この金の斧と銀の斧を両方を差し上げましょう。
湖の精:さぁ、受け取ってください
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木こり:だから!
木こり:
木こり:それ貰っても困るんだって。
木こり:鉄の斧だけでいいから返してくれよ
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湖の精:何よ!、
湖の精:最後までちゃんとやってくれたら、鉄の斧も返してあげるつもりだったわよ
湖の精:
湖の精:それに、なにさ
湖の精:金の斧だって、何とかして売っちゃう方法を考えればいいんじゃない
湖の精:そんなんだから、いつまで経っても貧乏なのよ!
湖の精:もう正直者なんて大っきらい!
湖の精:ふん!
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0:湖の精が水の中に消えて行く・・・
0:事の重大さに気付く木こり
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木こり:ちょ、ちょっと
木こり:ちょっと、まってよ、もう一回やるから
木こり:せめて鉄の斧だけでも返してくださいよぉ~
木こり:(アドリブ)
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