台本概要
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タイトル | フローラの冒険譚 エンカウンター (とある兄妹の風変り冒険譚 #3) |
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作者名 | 世忍(よしのぶ) (@@yosinobu_voice) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 5人用台本(男2、女2、不問1) ※兼役あり |
時間 | 90 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
愛しの兄に振られたフローラはお兄ちゃんごと何もかもを吹き飛ばしてしまった 失意のフローラは人間達の国、マディス国へと流れ着きそこでお兄ちゃんそっくりの青年ローランと出会う・・しかし彼は仲間達と共にフローラを魔神復活の生贄として狙い、魔神の力を持ってマディス国を滅ぼさんと目論んでいたのだった 役の性別変更は不可ですがキャスト側の性別変更はしても良いです 軽微な言い回しやアドリブ大丈夫です 388 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
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フローラ | 女 | 226 | 魔族?20歳、以前兄に振られたショックで兄と共に何もかもを吹き飛ばしてしまい精神が不安定、闇のオーラに目覚め圧倒的な戦闘力を持つ ロイド達に闇の御子とされ生贄として狙われる 大好きな兄にはデレデレだが敵に対しては冷徹、切り替えがハッキリしている 魔神アスモデゥスとの戦いで更なる覚醒を果たす (ローランに裏切られた後の切れっぷりが特にやばい) |
カーディス | 男 | 110 | カーディス:人族と魔族のハーフ、21歳男性、元戦士奴隷でシビルの兄 、剣の才を持ち戦いを好む、兄弟想いであるが戦闘好きでもある自身の集落が滅ぼされシビルが連れ去られたショックで自身の無力さに絶望し以降オネェ言葉を使いピエロの様な風貌をして面白可笑しく生きていた、奴隷から解放しシビルを奪還してくれたローランと共に魔神復活を目論む (オネェな戦闘好き、回想では序盤オネェではなかったりします) |
レイン | 不問 | 163 | レイン:人族と魔族のハーフ、16歳男性、魔法剣士、元戦士奴隷でシビルとカーディスの弟で非常に兄弟想い、秘められた剣と魔法の才があり直情的な性格、ローランと共に魔神復活を目論む (一昔前の熱血主人公キャラでラストで覚醒します) |
シビル | 女 | 105 | シビル:人族と魔族のハーフ、金髪緑眼で白いローブを身に纏う、女性20歳、心優しく元気な女の子 光の御子、カーディスの妹でありレインの姉、闇の御子を贄とする事に内心後ろめたい気持ちもあるが自身を助け出してくれたローランに恋心を持ち彼の為を想って後ろめたさを隠している 兼役 魔神アスモデウス10セリフ、居酒屋の店主4セリフ、使い魔シビル (基本的に元気で優しく恋する女の子) |
ローラン | 男 | 111 | 魔族であり貴族の息子21歳男性フローラの兄とそっくりの青年、闇の御子とされるフローラを贄とし魔神復活を目論みマディス国を破壊、魔族による完全な支配を目指す、私兵団を持ってカーディス、レイン、シビルを奴隷から解放し彼らを従えている 胡散臭くセリフいってたりフローラのヤンデレっぷりにビビったり振り回されますw |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:フローラの冒険譚 エンカウンター
0: ~キャラ紹介~
フローラ:魔族?20歳兄を失い精神が不安定、闇のオーラに目覚めし至高の妹
カーディス:人族と魔族のハーフ、21歳男性、元戦士奴隷でシビルの兄 、圧倒的な剣の才を持ち戦いを好む、戦闘狂でありオネェ言葉を使いピエロの様な風貌をしている、奴隷から解放してくれたローランと共に魔神復活を目論む
レイン:人族と魔族のハーフ、16歳男性、魔法剣士、元戦士奴隷でシビルとカーディスの弟、秘められた剣と魔法の才があり直情的な性格、ローランと共に魔神復活を目論む(一昔前の熱血主人公キャラ)
シビル:人族と魔族のハーフ、金髪緑眼で白いローブを身に纏う、女性20歳、心優しい光の御子、魔族に優しい国を作りたいという意思を持ってローランに仕える、カーディスの妹でありレインの姉、兼役:魔神アスモデウス、使い魔シビル、居酒屋の店主
シビル:(魔神アスモデウス)かつて世界を滅ぼそうとした魔神の一体、現在は光の女神により封印され地下ダンジョンの奥深くへと封印されている、シビルと兼役
シビル:(居酒屋の店主)おばちゃん、4セリフだけ、シビル役と兼役
シビル:(使い魔シビル)最後の方に2セリフ
ローラン:魔族であり貴族の息子21歳男性フローラの兄とそっくりの青年、魔神復活を目論み強い意志を持って人族の国マディス国を破壊し魔族による完全な支配を目指す、闇の御子とされるフローラを贄とし魔神復活を目論む、私兵団を持ってカーディス、レイン、シビルを奴隷から解放し彼らを従えている
0: (M)モノローグとして読んで下さい
0: ここから本編
0: (chapter01~邂逅~)
フローラ:(М)私は実の兄に振られ、何もかもを吹き飛ばしたのちに魔族領を離れ人族(じんぞく)の国、マディス国のとある町へと流れついていた
フローラ:(М)この街外れには古びた宮殿があり、その地下ダンジョンには、大古の昔、光の女神が封印したとされる魔神が眠っているのだとか
フローラ:(М)そんな事はさておき・・今私の目の前には、ピエロの様な風貌をした男と無駄に威勢のいい少年、そして白いローブを着た女が私の行く手を阻んでいたのだった
0:(間)
0: (カーディスの一撃で頬に一筋の傷が走る)
フローラ:ち・・
0:(カーディス剣を構えながら)
カーディス:んふふふ・・んふふふ・・貴方・・いい、いいわぁ・・ちょっとだけ、私の相手してくれないかしら?
レイン:兄貴!ちょっと待ってくれよ
シビル:(かぶせて)ちょっとレイン!やめなさい!
カーディス:なによ
レイン:この女、強いんだよな!だったら俺にやらせてくれよ
カーディス:なによレイン、貴方・・私の獲物を獲るつもりなの!?
レイン:最初に見つけたのは俺なんだ!だぁっかぁっらぁっ、挑戦権も俺にあるはずだ!
カーディス:はぁ?貴方にこの子は、ちょぉっと早いんじゃなくて?・・ねぇ、フローラちゃん?
フローラ:・・あれ?・・名乗ったかしら?
カーディス:ふっ、仲間内では有名人よ貴方。
フローラ:へぇ、興味出てきたかも・・すこし遊んであげるよピエロさんっ!!
0: (フローラ、瞬時にカーディスの後ろに回り込んで切りかかるがカーディスは剣で防ぐ)
カーディス:おおっと!背後からの攻撃!?残念ね!
フローラ:ちぃ!!
0: (フローラはカーディスに連撃、防ぐカーディス)
カーディス:やっぱりいいわ!貴方っ!
フローラ:じゃあ、こんなのはどうっ!?
0: (フローラから闇のオーラが展開されカーディスを束縛する)
カーディス:足が動かない!?これが噂の♪
カーディス:レイン!・・シビル!助けなさい!!
レイン:はぁ!?自分がやるんじゃなかったのかよ!クソ兄貴!!
シビル:レイン!さっさっとしなさい
レイン:うるせぇ、わかってるよ
0: (カーディス、闇のオーラに上空に投げ飛ばされる)
カーディス:さっさとしないとお兄ちゃん、死んじゃうかもよっ♪・・うひょぉおぉぉぉぉぉんん♪
レイン:だああああ、土の精霊ノームス、我が命(めい)にて敵を討て!ストーンブラスト!
0: (魔法を躱すフローラ)
フローラ:ちっ・・少年、舐めるな
シビル:風の精霊シルフィー、我が言霊をもって弾道を曲げよ!エア・ウインド!
0: (軌道が変化した岩石が再度フローラに向かうが寸前で避けるフローラ、しかしバランスを崩してしまう)
フローラ:な!?弾道が?当たるかよ・・ぐ
レイン:勝機!
0: (レインの攻撃をなんとか受けレインを蹴り飛ばす)
フローラ:ち!・・どけ!少年!!
レイン:ぐ!・・ぅ・・
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、・・我が眼前に広がり敵を討て!!
0: (いつの間にかレインの足も闇のオーラに捕まっている)
レイン:にげっ・・く、足がっ掴まれてっ!!
シビル:レイン!?
レイン:ねぇちゃん、たすけて!
フローラ:フレア・ブレス!!
シビル:レイン!!お願い闇よっ・・去れ!
0: (レインの足を掴んでいた闇が消滅する)
レイン:っつあ!・・ナイス!ねぇちゃ!!
フローラ:闇が消えただと!?
0: (カーディス上空から切りかかる)
カーディス:たっだいまぁぁ、フローラちゃん!
0: (カーディスの上空からの剣を受けるフローラ)
フローラ:ちぃぃぃぃぃぃ!
カーディス:夢現流・・瞬影殺!(しゅんえいさつ)
フローラ:ゼロ距離からの連撃!!いや、殆どが幻!?小癪な!
レイン:俺も忘れんなぁぁ!
カーディス:ナイスよレイン!
フローラ:っく!舐めるな少年!
カーディス:レイン!一緒にやるわよ!
レイン:おぅ!カーディス兄!
フローラ:なんだこいつら?!速さが上がっているのか
0: (シビルの補助魔法でレインとカーディスの速さが上がっている)
シビル:・・ウイング・オブ・ディライド
シビル:私の補助魔法、舐めてもらっちゃぁ困るねぇ!
フローラ:お前・・!
0: (高速移動するレインとカーディス)
レイン:そこだ!
カーディス:もらったぁ!!
フローラ:ちょこまかとー!螺旋剣舞!!空へ打ちあがれ!
0: (二人同時に)
カーディス:ぐぁぁぁぁ!!
レイン:ぐぁぁぁぁ!!
フローラ:これで終いだ!
カーディス:そろそろ切り上げるわよ!レイン!
レイン:了解!水と大気の精霊よ・・我が命にて現れ、虚(うつろ)えと誘(いざな)え!インビシブル!!
フローラ:な・・姿が・・消えていくだと
カーディス:コレもオマケよ、ふろーらちゃぁぁん
フローラ:なに?これは・・爆弾?っく!
0: (爆発と共に消えていく三人の気配)
0: (間)
0: (chapter02~偽りの兄~)
フローラ:・・ごほっごほっ・・なんだったのよあいつら・・
0: (誰かが近づいてくる)
フローラ:・・何?この懐かしい感じは
0: (間)
フローラ:え・・えぇ?、お・・・・お兄ちゃん?・・・お兄ちゃん!!!!
0: (フローラ、ローランに抱きつく)
ローラン:・・!!・・君が彼らを追い払ってくれたのか?
フローラ:うん
ローラン:おぉ、そうだったか!先ほどの3人はこの辺りで幅を利かせているゴロツキでしてね、この辺りの住人は迷惑を被っていたんだ
フローラ:会いたかった・・会いたかったよ・・お兄ちゃん・・
ローラン:・・は?・・お兄ちゃん?私の名前(はローラン)
0: (かぶせて)
フローラ:何を言っているの・・私だよ?ロイお兄ちゃん、フローラだよ
フローラ:お兄ちゃん・・ごめんね、ごめんねぇ私・・・お兄ちゃんにあんな事・・
ローラン:(心の声、小声で)なんだコイツ・・・私をロイとか言うお兄ちゃんと間違えているのか・・
フローラ:・・でも、これからは大丈夫だよ・・私が、ずっと、ずぅ~っと一緒にいるから・・そぅ、死ぬまで
ローラン:(心の声、小声で)!!っ・・・・こいつ・・まさか噂に聞くヤンデレか?ならば・・
フローラ:どうしたの、ロイお兄ちゃん?
0: (間)
ローラン:そうだフローラ・・この先のダンジョンに魔神が封印されているのは知っているか?
フローラ:う・・うん
ローラン:その封印が緩んでしまっている様でな、封印を掛けなおさないといけないんだ、私一人では難しくてな・・手伝ってはもらえないか?
0: (間)
フローラ:え・・いいよ・・いいよ・・ほんとに?・・
ローラン:あ・・あぁ・・
フローラ:あは・・あははは、お兄ちゃん・・私が必要なのね、お兄ちゃんが私を・・私を・・私を・・私を!・・お兄ちゃんが私を必要としている!魔王様じゃなくて、私を見てる!・・あは・・あははは
ローラン:・・手伝ってくれるのかフローラ?
フローラ:もちろんよ、お兄ちゃん!
ローラン:向こうに古びた宮殿が見えるだろう?そこに地下ダンジョンがある
ローラン:明日の夕刻、宮殿の入り口にて待ってるぞ。
フローラ:分かったわ・・あ、まって!お兄ちゃん・・せっかく久しぶりに会えたのに一緒の宿に泊まらないの?
ローラン:あ・・あぁ、すまないが今日は用事があってな、一緒の宿には泊まれないんだ、
フローラ:えぇ~そんなぁ・・残念・・
フローラ:・・じゃあさ、夕食だけちょっと付き合ってよ
ローラン:じゃあ・・そこの食堂で良ければ、ちょうど小腹が空いてたんだ
フローラ:やったぁ!、さすが私のお兄ちゃんっ!
フローラ:今日は久々だからぁ私がお代持つね・・
0: ~~~
0: ~~(居酒屋に入るフローラとローラン)
0: ~
0: (長めの間)
シビル:(居酒屋の店主)おや?あんた達、見ない顔だね?・・まぁいい、そこのテーブルに座りな
0: (カウンター席で隣合わせで座る)
フローラ:お兄ちゃん、なに食べよっか?
ローラン:そうだな・・そこの串肉を五本と・・馬差しでも貰おうかな、
フローラ:じゃあ私はエールを一杯♪
シビル:(居酒屋の店主)はいよ、毎度っ♪
ローラン:後は~・・てっ、お代はいいのか?
フローラ:な~に、つまらない事気にしてんのっ・・ほらっ
0: (フローラ金貨の詰まった袋を置く)
ローラン:な・・なんだこの金貨の山・・
フローラ:なによお兄ちゃん・・たったこれだけのお金にビビってるの?・・全部お兄ちゃんが教えてくれたんだよ。
シビル:(居酒屋の店主)あいよ、おまち
フローラ:あっ!・・どうも~♪久しぶりのエールだぁぁぁ、(エールを飲むフローラ)
フローラ:物を作って、売ったり・・全部お兄ちゃんが教えてくれたの・・だからお陰でぇこんなにも立派に生きてます!うぇへへへぇ
ローラン:おいっ・・酒飲むの早くないか・・うぇ、もう全部飲んでんのか
フローラ:む~~、いいじゃない折角の兄妹水入らずだよ・・お兄ちゃんも飲もうよ~
ローラン:私はこれから用事があるから酒は飲めないんだ・・さっきも言っただろ?
フローラ:そっかぁ~ざ~んねん
ローラン:・・お、ここの串肉旨いな・・
フローラ:そうなの?(一本食べる)・・おぉぉぉうんまぁぁいいいぃぃぃぃぃ♪
0: (ローランの串肉を一本奪う)
ローラン:おい!・・私の串肉!!
フローラ:いいじゃない!、元々私の奢りなんだし
ローラン:・・まぁそうだが、店主!串肉追加で
シビル:(居酒屋の店主)あい、毎度♪
0: (串肉をローランに向けて)
フローラ:えへへ・・いる?・・つんつんつーん(笑)
ローラン:おいやめろフローラ・・さっき注文した・・あと顔に刺さってる・・
フローラ:あははは
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
ローラン:おい、フローラ・・フローラ!
フローラ:それだけじゃないのぉ・・お兄ちゃんはいつだってぇ・・私を助けてくれるんだからぁ・・
ローラン:・・・・飲みすぎだぞ、フローラ
フローラ:(エールを一杯飲み干すフローラ)えへへへ、私の王子様ぁ・・
ローラン:・・・・
フローラ:(ローランに体を預けながら)ふふ・・・お兄ちゃん・・大好き・・
ローラン:・・・・・・
フローラ:もう何処にも・・行かないで・・
フローラ:Zzzzzzzzz・・
ローラン:・・・ようやく寝たか・・
ローラン:(М)フローラを近くの宿へ送り、私は仲間との約束の場所へと急いだ・・
0: ~~~~~~~
0: ~~~~~~
0: ~~~~~
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: (chapter03~模擬訓練~)
0: とある荒野、夕刻、木刀にて模擬訓練するカーディスとレイン
0: (間)
カーディス:あらあら・・今日はいつも以上に熱が入ってるようね
レイン:そりゃあ、あんなの見せられちまったら熱も入るさ
シビル:ちょっとお兄ちゃん!レイン!程々にしてよねっ、どんな怪我でも魔法で治せるわけじゃないんだから!
レイン:へへ、すまねぇな姉貴!でも・・まだ足りねぇんだ!力が!・・誰もを!誰からをも!守れる力がよ!!
カーディス:んふふふ♪よく言ったわレイン!では私の剣技、対応してみなさい
0: (カーディスの闘気が膨れ上がる)
レイン:へへ、すげぇ闘気だぜ・・兄貴
シビル:おいおいおい!ちょっとカーディス!レインを殺す気ぃ!?
カーディス:死線を越えて見なさい、レイン!!
カーディス:幻より現れるのは無限の剣閃!!夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)
0: (レインの周囲から無数の斬撃が発生)
レイン:こい!カーディス!
シビル:ちょ!!?ふっざけんなぁぁぁ!バカ兄貴ぃぃぃ!!絶対防御魔法!!ホーリーフィールド!!!
0: (ドーム状のシールドがレインを中心に発生、カーディスの斬撃をすべて防ぐ)
0: (シビル、ブチ切れ)
シビル:おにいちゃ~ん・・どう見ても今のは!レインには早いわよ!!訓練に熱くなりすぎぃ!!
カーディス:あ、あらららぁ~怒らしちゃったぁ?・・でもねシビル、レインにはきっと秘めたる才能があるはずなの!この子はもっと強くなれるのよっ
レイン:そうだよバカ姉!邪魔すんじゃねぇ!!
シビル:うるさい!!死ね!!
0: (シビル、レインとカーディスの頭をしばく)
0: (二人同時に)
レイン:いってぇぇぇぇ・・・
カーディス:いってぇぇ・・
0: (間)
0: (ローラン到着)
ローラン:おぉ!今のがホーリーフィールド!!光の御子にのみ使えるという最強の防御魔法か!
シビル:ローラン様ぁぁぁ!!
レイン:っ! おせぇぞローラン!
ローラン:すまない皆、野暮用があってね・・
カーディス:いいわよ、ところでローラン・・さっそくだけどあの嬢ちゃんが闇の御子で間違いないのね
ローラン:あぁ・・あの黒いオーラ、闇の御子で間違いないだろう
カーディス:ローランの占い通りね、それにしても・・闇の御子でも本当に、魔神復活の贄に使えるの?
ローラン:あぁ、生贄の御子は光か闇の御子、どちらかが居れば大丈夫だ
レイン:そうか、これで姉ちゃんが生贄にならずに済むんだな
ローラン:あぁ、そしてあの娘フローラには明日ダンジョンに向かうように指示しておいた
シビル:・・そう。
カーディス:気にするんじゃないわよシビル、私達は貴方が贄になる事を望んじゃいないの
シビル:・・気になんてしてないわよ・・私だって死にたくないもの!
レイン:・・ねぇちゃん、無理してるんじゃないのか?
シビル:はぁ?
レイン:姉ちゃんはここに残っててもいいんだぞ?
シビル:嫌よ!私も行く・・行って闇の御子の最後と、魔神の復活を見届けるの
カーディス:・・いいの、シビル?きっと見たくないものをいっぱい見る事になる・・優しい貴方にそれが耐えられるの?
シビル:・・大丈夫だって言ってるでしょ
レイン:・・そっか
シビル:でもさ、レイン、カーディス兄・・ありがとね
カーディス:いいのよ・・貴方は私の、可愛い妹なのだから
レイン:ねぇちゃんを死なせてまで勝ち取った未来に、価値はねぇってのよ!
シビル:へへ、ありがとう二人とも
ローラン:さって、予定どうり闇の御子が現れた事で、これで心おきなく魔神復活に挑めるな、
ローラン:魔神を復活させ、腑抜けた魔王に代わり人間共を滅ぼす・・明日は頼んだぞ三人とも
0: (三人かぶってもよい)
カーディス:えぇ
レイン:おう
シビル:はい
0: (chapter04~回想~)
0: (長めの間)
0: ~回想~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
シビル:(М)2年前、私達兄弟は魔族と人族の混血が集まる集落で生活していた、・・が、ある日を境に世界が地獄へと一変した
0: (間)
レイン:なんで・・父さんも、母さんも、みんな・・死んじまってんだ
カーディス:すまない・・狩りから帰ってみたら・・こんな事に・・
レイン:なんで・・なんでだよ兄貴、あんたこの集落で一番強いんだろ・・帰ってみたらこうなってただって?ふざけんな!!
0: (レイン、カーディスを殴る)
カーディス:っ!!
シビル:やめなさいレイン!
レイン:ねぇちゃん・・離してくれ・・離してくれよぉ・・
シビル:レイン・・
カーディス:・・なんだお前たち?マディスの機械兵か
シビル:囲まれてる?いつの間に?
レイン:お前らが・・お前たちが皆を!
カーディス:レイン!俺が引き付けるから、お前はシビルを連れて逃げろ
レイン:いやだ!俺も戦う!!
カーディス:バカ野郎!!シビルだけでも逃がすんだよ!お前が!
シビル:お兄ちゃん!!・・嫌、私も戦う
レイン:カーディス兄・・
0: 頭を抱えるカーディス
カーディス:ああ!!もう!お前らはぁ!!なら包囲の薄い所を三人一緒に突破!コレでいいだろ!?
0: (二人かぶってもいい)
レイン:あぁ!!!
シビル:えぇ!!
0: (兵士たちに襲撃するレイン達、だが奥から現れた謎の男にレイン・カーディスの自由が奪われる)
カーディス:いくぞおおお!・・ぐ・・ぁ・・
レイン:な・・体が・・動かねぇ・・
シビル:そんな・・カーディス兄とレインが・・
0: (謎の男の魔法?によって体の自由を奪われ兵士達に拘束される)
カーディス:この男がやってるのか・・なんなんだコレは・・動けない・・
レイン:くそっ!体がいう事聞かねぇ・・お前らぁ!俺を離しやがれぇ!!
シビル:嫌、離して!レイン!兄さん!!・・
0: (間)
シビル:その後、私は城内に幽閉され兄弟達は戦士奴隷とし、戦いを人間達への見世物とする日々が始まった
0: (長めの間)
カーディス:レインちゃ~ん、元気してる~?
レイン:カーディス兄さん・・なんでオカマ言葉になってんの・・それに変なメイクまでして・・顔が真っ白じゃないか
カーディス:ふっふっふーん、カッコいいでしょ?ふかーい意味はないんだけどねぇ・・こぉーんな事でもしてないと、こんな世知辛い世界で生きていくのなんてやってらんないじゃないの~
レイン:まぁ・・たしかに、俺達が人間共に捕まってからシビルも何処にいるのかも・・生きてるのか死んでるのかもわっかんねぇしな・・くそっ
カーディス:そぉね・・レイン・・
0: (長めの間)
0: (決闘で重傷を負ってしまったレイン)
レイン:くそ・・いいの貰っちまったぜ
カーディス:なに言ってるのよレイン!こんな傷じゃあぁ・・
レイン:兄貴、この程度かすり傷だってよ!・・ほら、このとおり・・(吐血)
カーディス:あぁ、こんな状態じゃ・・明日の決闘どころじゃないわよ!・・おい看守!明日のレインの決闘は俺が出る!あと治癒魔法使える奴を連れて来てくれ・・・はぁ、無理だと?ふっざけんじゃねぇぞ!!(もっと上のヤツつれてこい!!)
0: (かぶせて)
レイン:兄貴!
カーディス:レインどうした!
レイン:大丈夫だって言ってんだろ・・
カーディス:なにが大丈夫よ・・貴方の体は・・
レイン:知ってるよ・・ばっか
カーディス:もう、しゃべらないでよ・・
カーディス:(М)レインの体から大量の血が流れていく、私は・・レインの死を覚悟した・・
0: (長めの間)
ローラン:おぉーい、お前ら生きてるかぁ?
レイン:・・・
カーディス:・・・
ローラン:ふっ・・・なに不思議そうな目ぇしてんだよ・・お前たちは、もう自由なんだよ!
シビル:レイン!カーディス兄さん!
レイン:あ・・あぁ・・ねぇ・・さん!?
カーディス:あぁ・・シビル・・生きていたのね
シビル:カーディス兄・・なんでオネェ言葉になってんの・・?
カーディス:・・あ・・あぁ、なんか癖になっちゃったのよっ・・それよりレインの治療をお願い
シビル:分かったわ兄さん
0: (シビル、回復魔法を使う)
レイン:なんで・・俺達を・・?
ローラン:まずは名乗らせてもらおう、私はローラン・・辺境の貴族ってやつ、魔族だ。君達をスカウトしにきたんだ。
レイン:なに?
ローラン:光の御子シビル・・そしてその兄弟達!レイン!カーディス!君たちは人間が憎くはないかね
レイン:・・ちょっと待ってくれ!ねぇさんが光の御子?
ローラン:シビル・・見せてやってくれ
シビル:は・・はい
0: (シビルの純白のオーラが展開される)
レイン:まさか・・伝承の?
カーディス:シビルが光の御子として・・何をさせる気なの?
ローラン:魔神アスモデゥスの復活!その贄とする!
レイン:お前!!
ローラン:ふむ・・冗談だよ
ローラン:魔神アスモデゥスの復活には光の御子、もしくは闇の御子・・そのどちらかの存在が贄になれば良い。
レイン:闇の御子だと?
ローラン:あぁ・・私の占いによると半年後、とある郊外の町に現れる金髪緑眼(きんぱつりょくがん)の娘・・それが闇の御子だとされている
カーディス:現れなければ、シビルを贄にすると?
ローラン:そんな事にはならないさ・・君たちの事もこの私の占いで当てて見せた・・間違いはないさ
0: (間)
ローラン:さぁっ!問いを戻そう!
ローラン:君たちは人間共が憎くは無いのか!?・・憎いのであるならば!!私と共に闇の御子を贄とし・・共に人間を滅ぼそうではないか!!
レイン:(М)私達は戸惑ったが、最悪シビルを連れて兄さんと共に逃げれば良いと軽く考えていた、それが仇になるとも知らず
0: (長めの間)
シビル:(М)そして私達は、私兵団によって助けてくれたローラン様と手を組み、現在に至った
シビル:(М)レインとカーディス兄さんは、よりいっそうの研鑽を積み、自身を負かしたあの男への再戦に備える・・
0: (回想終わり)
0: (長めの間)
0: (chapter05~決意~)
ローラン:・・レインとカーディスはもう帰ったか
シビル:はい。・・あの、ローラン様
ローラン:分かっているさシビル・・だが私は、君達の何もかもを奪ったこの世界、マディス王、何も行動を起こさない魔王、すべてが許せないんだ・・破壊するには魔神の力がいる・・シビル、無理について来てくれとは言わない・・
シビル:ううん、最後までついて行くよ・・
シビル:私達を助けてくれた貴方様は、最早もう一人の私も同然です、例えどの様な最期を迎えようとも笑顔でお供しましょう
ローラン:・・シビル
0: (抱きしめあう二人)
0: (長めの間)
シビル:(М)私達は心を決める、闇の御子を贄とし必ずやマディスを打ち滅ぼす事を・・
ローラン:しかし、私達のこの戦い・・魔神復活の結末は意外な方向へと向かう事となる
0: (chapter06~ダンジョン~)
0: (夕刻、封印のダンジョン内、最下層 フローラとローランが歩いている)
0: (長めの間)
ローラン:このダンジョンに入ってもう三時間程か・・
フローラ:(М)周りにはゴツゴツした岩肌と時折遭遇(ときおりそうぐう)する冒険者の亡骸とモンスター達・・そして数多(あまた)の魔神と古の神達、光の女神、それに選ばれた勇者、当時の王と魔王の壁画が散見している
ローラン:・・フローラ、どうした?
フローラ:・・・
ローラン:・・おい、フローラ?
フローラ:・・・あ、・・ごめんお兄ちゃん、ちょっとボーっとしてた・・まだ掛かりそうなの?お兄ちゃん?
ローラン:・・うーん、ここを抜ければボスと遭遇するはずだ・・
フローラ:はぁ~結構長かったね・・でもあと少しね、お兄ちゃん!・・・・きゃっ!
ローラン:どうしたフローラ?
フローラ:何かに足を掴まれた!
ローラン:・・なんだコレは・・骨!?スケルトンか!それもメタル!!
0: (ダンジョンの地面からメタルスケルトンの群れが沸く)
ローラン:・・くっ・・!
フローラ:またモンスターっそれに、こんなにいっぱい・・
ローラン:いくぞ、フローラ!!
フローラ:えぇ、お兄ちゃん!!
0: (ローラン、スケルトンに突っ込み上段からの斬撃)
ローラン:おぉぉぉ、はぁぁぁぁ!!
ローラン:・・く!こいつら、バラバラにしてもスグにくっつくのか
フローラ:だめよ、お兄ちゃん!メタル系のスケルトンは斬撃が効きにくいの・・剣で切ろうとしても関節を外して衝撃を逃がすしバラバラになってもスグにくっついちゃう。
フローラ:私が炎魔法で溶かすからお兄ちゃんは詠唱の時間を稼いで!
ローラン:分かったフローラ、ならば!・・我が身に水の加護を!ウォータ・ボディ!!
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、我が眼前に広がり、敵を討て!!
0: (メタルスケルトン達の注意がフローラへ移る)
ローラン:貴様ら、何処を見ている!・・エネミーコントロール!!お前らの相手はこの私だ!今だ!・・フローラ!魔法を!
0: (ローラン、メタルスケルトンの集中攻撃を受ける)
ローラン:ぐぅぅぅぅぅ・・ぐああぁぁぁ!!!
フローラ:え・・お兄ちゃんごと魔法ぶち込んじゃっていいの?
ローラン:大丈夫だ、保護魔法をかけてある!!いいから気にせず・・ぐは!早く撃てぇぇ!!
フローラ:わかった、死なないでよお兄ちゃん!・・はぁぁぁ!、フレア・ブレス!!
ローラン:メタルスライム共がフローラの魔法で溶けていく・・
0: (ローラン疲弊して座り込むがトラップのスイッチを押してしまう)
ローラン:・・・よくやった!フローラ・・え?
0: (四本の矢がローランに襲う)
フローラ:お兄ちゃん、矢がっ!!
0: (すべての矢を素手で取るフローラ)
フローラ:ちょっと・・・お兄ちゃん!!大丈夫!?・・
ローラン:あ・・あぁ・・すまない、
フローラ:全くもう・・お兄ちゃんは変な所でドジなんだから・・
ローラン:あ・・あぁ、すまん・・
0: (間)
ローラン:お・・もう少しでボス部屋みたいだな・・
フローラ:やったね・・早くボス倒して帰りた~い
ローラン:あぁ・・そうだな・・
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter07~トラップ~)
0: (時間は少し前に戻りトラップルームを作っているレイン、カーディス、シビル)
レイン:・・いくら相手がバカつえぇ闇の御子とは言え・・そこまでする必要があるのかよ?
カーディス:常に最善を尽くす為よ・・レイン、万が一フローラを贄に出来なかった場合シビルが贄となることを忘れちゃだめよ。
シビル:・・・・(黙々と作業)
レイン:・・・あぁ、そうだな
0: (間)
シビル:ローラン様・・大丈夫でしょうか
カーディス:えぇ、きっと大丈夫よ・・ローランを信じましょ
シビル:・・えぇ
カーディス:さてと・・作戦の概要をもう一度説明するわよ、ローランがフローラを封印の間(ま)の崖路(がけろ)から落とす、私達が作っているトラップルームへとね・・
カーディス:中では毒ガスが充満しているから毒で体が蝕まれるし、魔法の詠唱なども当然しにくくなるわ
レイン:・・・
カーディス:フローラが落ちてきたのが確認出来たらすぐに転移結晶を投げ込み、トラップルームの中をゴブリンとスライムの群れで埋め尽くすって手筈よ
レイン:・・やりすぎだろ
カーディス:・・・
レイン:俺達三人なら絶対に(やれる)!
0: (かぶせて)
カーディス:黙りなさい!・・何度も言うけど、この作戦の失敗はシビルが魔神の贄となる事を意味してるのよ
レイン:・・わかってるよ!!
カーディス:・・なら、やるわよ・・・・・いいわね?
レイン:・・・あぁ
0: (五秒ほどの間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter08~ボス戦~)
0: (フローラとローランの前には身長がニメートル程の虎男が佇(たたず)んでおり、手には紫色のオーラを纏ったバトルアックスを持っている)
フローラ:来るわよ、お兄ちゃん!
ローラン:あぁ!!
0: (虎男のバトルアックスが大上段から襲い掛かる)
ローラン:くっ・・ぐううううぅぅぅ!・・重い!!
0: (ローランの所へ駆け寄るフローラ)
フローラ:お兄ちゃんから離れろぉぉ!!だあああああああああぁぁぁ!
フローラ:我が手に宿りし魔力よ虚無となりて敵を穿て・・ゼロ・バニッシュ!!
0: (フローラは虎男の腹部に手を添え、魔法を発動する、手を添えた部位が魔法によって消失、絶叫を上げながら慌てて距離をとる虎男)
ローラン:まて!逃げるなぁ!!
0: (虎男の手の平から複数の魔力弾が射出されるが、フローラはそれを走って回避する)
0: (フローラ走りながら)
フローラ:だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
フローラ:雷(いかずち)の精霊よ、我が手に宿れ!求めるは紫電の一撃!・・食らえ!ライトニング・ボルト!!
ローラン:トドメだ!・・雷の精霊サラマンダーよ、我が剣に宿り敵を討たん!魔装剣術・電雷一閃(でんらいいっせん)!!
0: (フローラの魔法とローランの一撃を受けた虎男は断末魔を上げる)
0: (間)
ローラン:はぁ・・はぁ・・やった、ダンジョンのボスを倒した・・
フローラ:やったね、お兄ちゃん!
ローラン:あぁ・・封印の間へ急ごう
0: (chapter09奈落)
0: (フローラとローラン、封印の間へと通じる崖路(がけろ)を歩く)
フローラ:さぁって、先にいっちゃお~っと・・・
0: (フローラ、崖路を小走りに先行する)
ローラン:・・・・・
0: (フローラ、ローランの所まで戻る)
フローラ:ちょっとお兄ちゃん・・早く早く!
0: (フローラ、ローランの手を引く)
ローラン:あぁ・・
フローラ:ちょっと、お兄ちゃん遅い~~
ローラン:・・・・
フローラ:ねぇ・・ちょっとぉ!聞いてる?お兄ちゃん・・
ローラン:・・・・・・
フローラ:・・・?
ローラン:フローラ
フローラ:・・?
ローラン:この先の封印・・実は解けかかってなんかいないんだ
フローラ:え?・・そうなの、
ローラン:・・あぁ
フローラ:じゃあ・・どうして・・・
ローラン:封印を掛けなおす必要もない・・
フローラ:・・・・
ローラン:俺達には魔神が必要だ・・
フローラ:え?・・・お兄ちゃん、どうしちゃ・・
ローラン:すまん
0: (ローラン、フローラを突き落とす)
フローラ:きゃ!・・・
ローラン:・・ちっ・・落ちてないか
フローラ:なんで・・お兄ちゃん・・・
ローラン:すまんな・・ふん!(手を踏みつけ)
フローラ:ぐ・・うぅ・・痛いよ、痛いよ・・なんでこんな事するの・・
ローラン:・・・・・
フローラ:お兄ちゃん!
ローラン:・・すまん、闇の御子フローラ・・俺達の為に、死んでくれ!
フローラ:闇の御子?え・・なに・・分かんないよお兄ちゃん・・なんでよ・・なんでよ・・
0: (フローラの顔に蹴りが入り崖に落ちる)
ローラン:・・・っ!
フローラ:ぐぅぅ!!・・ああぁ、お兄ちゃーん!!
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0:~
0: (chapter10~絶望の光~)
フローラ:ああぁぁぁ・・ぐっうぅ・・痛い、ゴホッ・・ゴホッ・・痛いよ・・お兄ちゃん・・
フローラ:あぁ・・ごほ・・何ここ・・?
0: (恐ろしく広い部屋にガスが充満している)
フローラ:お兄ちゃ~ん、お兄ちゃ~ん・・ごほ、ごほ・・もぉ・・なんなのよ・・ここ・・
フローラ:ごほ・・ごほっ・・(吐血)・・え・・なんで口から血が・・もしかして毒ガス・・なの・・これ?・・
0: (部屋の奥の方で何かが発光している・・)
フローラ:あれは、・・転移結晶の、光・・
フローラ:つっ・・なに・・コレ・・
0: (転移結晶の光の中から大量のエルダーゴブリンが姿を現す・・)
フローラ:エルダーゴブリン・・ゴブリンの中でも最上位とされる種族・・それが大群で・・
フローラ:お兄ちゃん・・なんの、冗談なの・・ごほ・・やめてよ・・ねぇ・・やめてよ・・
0: (ゴブリンの大群が向かってくる)
フローラ:あぁっっっっっ!
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上が・・ごほっ・・
フローラ:くそ・・紅き精霊の・・王よ燦然と・・燃え上がる・・紅蓮の、炎よ・・ごほっごほっ・・
フローラ:詠唱が・・出来ない・・
0: (フローラはショートソードを抜いて応戦する)
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
0: (剣で戦いながら)
フローラ:お兄ちゃん!お兄ちゃん!ごほっ・・お兄ちゃん!!
フローラ:なんでよ!・・なんで・・なのよ!!どうして、妹に・・こんな事、するの!ごほっごほっ・・お兄ちゃん・・守ってよ!昔みたいに、守ってよおぉぉ!!
(ゴブリンから剣を奪い二刀で戦うフローラ)
フローラ:くそっ・・剣一本じゃ・・足りない・・貸せ!!
フローラ:おおおおぉぉぉぉぉ!!
フローラ:数が!・・多すぎ!、なのよ!・・くそっ!!・・・
0: (頭上から巨大なスライムが降ってきてフローラが取り込まれる)
フローラ:ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!・・そんな!上からスライムが!?
フローラ:こんな巨大なスライム・・どこから・・
フローラ:う・・噓でしょ・・・天井からこんなに・・いっぱいのスライムが!
フローラ:おに・・おにいちゃん・・
フローラ:くそ、身動きが取れない・・いやぁ!
フローラ:そんな・・私、ここで終わり?死んじゃう?なんで・・なんでよ!・・・なんでお兄ちゃんが助けに来ないのよぉぉ
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter11~惨劇~)
0: (間)
カーディス:そろそろ時間ね
レイン:そうか・・
シビル:・・・
レイン:・・シビル大丈夫か?
シビル:えぇ・・
レイン:行きたくなかったら此処(ここ)にいてもいいんだぞ・・
シビル:大丈夫・・行く、見届ける
レイン:・・そうか
0: (ローラン戻ってくる)
ローラン:首尾は上々の様だな!
シビル:ローラン様!
レイン:ローラン・・
カーディス:其方(そちら)も上々の様で♪
ローラン:・・あぁ
カーディス:じゃ、皆さん揃ったところで・・様子を見に行きますか
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
レイン:(N)そこで見たものは・・漆黒のオーラを身に纏い、屍山血河(しざんけつが)の上に立ったまま呆然と立ち尽くす、フローラの姿であった
カーディス:・・・生きてる・・だと・・
フローラ:お兄ちゃん・・見た・・見てた?・・私、あんなにもいっぱいのモンスターにも勝ったよ・・
ローラン:・・フローラ
シビル:ローラン様・・
0: (ローランの方へ少しずつ歩いていくフローラ)
フローラ:それにしても酷いよお兄ちゃん・・修行だとしてもあんまりだよ・・
フローラ:死んじゃうよ・・本当に死んじゃうところだったんだよ・・・・
フローラ:私、何度も・・何度もお兄ちゃんに助けを求めたのよ・・
フローラ:なんで助けてくれなかったの?お兄ちゃん・・
フローラ:なんで?、なんで?なんでよぉぉぉ!?
ローラン:・・あ・・あぁ・・・ああぁぁぁ・・・
0: (フローラ、ローランに突っ込む)
フローラ:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ローラン:うわぁぁぁぁ!
シビル:ローラン様を守って!!!
0: (二人かぶってよい)
カーディス:えぇ!
レイン:おう!
フローラ:邪魔するなぁ!
0: (二人かぶってよい)
レイン:ぐぁぁぁぁ!
カーディス:ぐぁぁぁぁ!
0: (ローランの周りに防御魔法が展開される)
フローラ:お兄ちゃん!!・・・ぐ!
シビル:絶対防御魔法・ホーリーフィールド(シビルは光のオーラを身に纏う)
ローラン:すまんシビル・・助かった
フローラ:・・・なに、その光のオーラは?
シビル:私は光の御子シビル!、貴方と同じよ・・闇の御子フローラ!
フローラ:ちっ・・邪魔するなぁ!
フローラ:風の精霊ガルーダよ、我が命により突風を呼び起せ・・ガル・ウィンド!!
0: (三人かぶってよい)
シビル:うわぁぁぁぁぁぁ!
レイン:うわぁぁぁぁぁぁ!
カーディス:うわぁぁぁぁぁぁ!
0: (ホーリーフィールドの効果時間が終わる)
フローラ:ははは・・
フローラ:さぁお兄ちゃん・・やっと二人っきりになったね
ローラン:あ・・あぁ・・
フローラ:おらぁ!(ビンタ)
ローラン:ぐふぅぅぅ・・・なんて重いビンタ・・
フローラ:(ビンタ×10回程度)
ローラン:(ビンタに合わせてリアクション、ただし喜ばない)
フローラ:だりゃあああぁ!(蹴り飛ばす)
ローラン:ぐあぁぁぁぁ!(吹っ飛ぶ)
フローラ:まだまだコレからぁ!!オラ!オラァ!オラァ!
ローラン:(踏みつけに対してリアクション、ただし喜ばない)
フローラ:さぁぁぁぁ、喜びなさいよぉ、おにいちゃあああぁぁぁん
ローラン:や・・やめ、
フローラ:おらぁぁ!!
ローラン:ぐあぁぁぁぁぁぁ!
フローラ:なんで喜ばないの・・なんでよ、なんでなのよ
フローラ:ドМのお兄ちゃんが喜ばないなんておかしいよおおおおおぉぉ
ローラン:・・う、うぅ
フローラ:ほら!ほらぁ!!喜んでよおぉぉぉ・・よろこびなさいよおおぉぉ
フローラ:・・・・・・・・・・・?
フローラ:・・・・・・・・・あ、あれ・・?
フローラ:・・・・・・・・あ・・あ・・っっ!!
フローラ:・・・もしや・・・・・・
フローラ:・・・・お兄ちゃんじゃない?
フローラ:お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?
フローラ:じゃあ・・こいつは誰よぉぉ
0: (間)
シビル:はっ・・ローラン様!
レイン:・・う・・うぅ・・
カーディス:・・ぐ、うぅ・・
シビル:カーディス!レイン!・・起きて!、起きてローランを助けてよぉ!!
カーディス:・・・あ・・あぁ
レイン:すまねぇ姉ちゃん・・兄貴、全力でいくぞ!
カーディス:おう!・・・
フローラ:な・・
0: (二人かぶってよい)
カーディス:うおおぉぉぉぉ
レイン:うおおおぉぉぉ
レイン:我が手に集まりし土と大地の精霊よ・・・集約し力を示し我が敵を討て!ファイアバレット!!
0: (フローラの闇のオーラを纏ったひと振りで弾丸は消滅するが消し損なった弾丸が地面に着弾、噴煙をまき散らしフローラの視界を阻害する)
フローラ:ヌルぃ!・・ち・・煙幕!?
カーディス:幻より現れるのは無限の剣閃・・その身に受け、倒れるがいい!!夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)
フローラ:こんな技で・・・やられるものかぁ!!
フローラ:だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
カーディス:そんな!?斬撃が全て消された・・
フローラ:マジックアロー!!
カーディス:ぐあぁぁぁ!
カーディス:なんなのよ、こいつは・・強い、強すぎるわよ・・・
シビル:・・カーディス時間を稼いで、私が・・私が魔神を復活させる!
レイン:なんだと、・・やめろ・・シビル
シビル:もう作戦は失敗よ、このままじゃ全滅する・・お願い、行かせて
0: (間)
カーディス:シビル・・ごめんなさい・・いってっ頂戴!
レイン:カーディス兄!!・・姉ちゃんっ止めてくれ!!!
フローラ:なにをするというの?
カーディス:この先は・・絶対に、行かせないわ!
カーディス:レインゥゥ!!(回復結晶を投げ渡す)
レイン:っと(結晶を受け取る)
カーディス:回復結晶よ!使って!・・シビルに・・ついていってあげて!
0: (レイン回復結晶、使用)
レイン:兄貴ぃ・・分かったよ
フローラ:あぁ?私が行かせるとでも・・?
0: (仁王立ちし、フローラの行く手を阻むカーディス)
カーディス:ここを通りたければ、私を倒してからにしな!!
フローラ:ふ・・ふふふ・・あはは、はははははーっはっはっは!!お望みどうり殺してあげるよ~
カーディス:いくぞ!・・闇の御子!!
フローラ:来いよ!オカマ野郎!!
0: (長めの間)
0:(chapter12~悲しき決意~)
0: (シビル、レイン走って封印の間へ向かう)(走ってるような息使いしながらセリフ)
レイン:ねぇちゃん!!
シビル:・・レイン!!あんた、ついてきたの!
レイン:あぁ・・
シビル:・・・・ついて来なくても・・私は一人でもやれるわよ!
レイン:ねぇちゃん・・モンスターだっているんだ・・俺に、守らせてくれよ!
シビル:・・・・・・ちょ!モンスターの大群・・!!
レイン:ほらぁ、ついて来てて良かっただろ?
シビル:えぇ、そうねっ!
レイン:・・・・それにしても・・ッチ、オーガとエルダーゴブリンの大群か・・数が多すぎる・・
シビル:氷の精霊よ、我が手に宿りて敵を凍らせよ!・・アイスボルト!!
シビル:・・・うそ、まるで効いてない?
シビル:早くしないとローラン様とカーディスが・・・レインどうにかして!
レイン:っち・・無茶言いやがって!
シビル:・・・レイン、受け取って!セイクリッド・オーラ!!
レイン:(М)力が・・湧いてくる・・俺はシビルを脇に抱え、魔法で牽制する・・魔法の一撃がオーガやゴブリン数体を爆殺させるがすぐに眼前まで迫り来るモンスター達、レインは魔力の膜でシビルと自身を守りながらモンスターの大群の中へ突っ切る
レイン:うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
0: (レイン剣を振り回しながら)
レイン:どけっ・・!どけぇ!
0: (オーガ達の攻撃を回避)
レイン:当たるかぁ・・・・くっ・・
0: (エルダーゴブリンの剣を腹部に受ける)
レイン:・・ぐっ、ぐぅあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!・・・後ろが゛ぁ
0: (エルダーゴブリンを振り払う)
レイン:うぜぇ!!!・・・くそっ数が多すぎる!!
0: (シビル、しんどそうな様子で)
シビル:レイン!・・光の女神よ我が命(いのち)にて、彼の者を癒して・・セイクリッド・・ヒーリング
レイン:あんな酷い傷が一瞬で!?・・
シビル:・・(咳き込む)
レイン:ごめん!・・ねぇちゃん・・
シビル:気にしないで・・レイン
レイン:・・
レイン:我が手に集え、炎の精霊・・我が求めるは紅蓮の一撃!!ファイアボルト!!
0: (魔法が出ない)
シビル:レイン!
レイン:ぐ、魔力切れ・・そんな・・
シビル:私の魔力をレインに移す・・光の女神よ我が魔力を、彼の者へと譲渡せよ
0: (シビル、二体のゴブリンの剣に肩と腹部を貫かれる)
シビル:あああぁぁぁぁ!!
0: (ゴブリンを切りながら)
レイン:シビルゥゥ!!!やめろ下種共が!死ね!死ねぇぇ!!
レイン:・・シビル!大丈夫か・・
シビル:・・レイン・・セイクリッド・・・ギフ・・ティッド
0: (魔力がレインへと流れてくる)
レイン:魔力が流れてくる・・だけど、ねぇさんが死んじゃう・・
シビル:レイン・・がんばっ・・て・・
0: (モンスターの群れの隙間を見つける)
レイン:あぁ・・・そこか・・ねぇちゃん、シビル、すぐに終わらせるさ!!
レイン:風の精霊よ!我が身に纏い、さらなる速さを!・・アクセル・エア!!
レイン:間に合えぇぇぇぇぇ!!
0: (レイン、魔法で足場を壊しモンスターが追ってこれない様にする)
レイン:アース!・・ディストラクション!!!!
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (封印の間の扉へ歩く満身創痍のレインとシビル)
0: (シビル、レイン疲労困憊)
シビル:ここが封印の間・・
レイン:そうみたいだな・・・
シビル:そっか、じゃあ・・ここでお別れね
レイン:・・・・あぁ
シビル:・・(歩き出す)
レイン:まて、・・まってくれよ・・今更なんだけど・・本当に今更だけど・・もういいんじゃねぇか?
シビル:・・・
レイン:マディスだの魔神だのって、もういいじゃねぇか・・人も魔族も関係ねぇよ・・なにもかも、忘れて生きていく方法もあるんじゃねぇのか?
シビル:ほんと今更だね・・でも、魔神は復活させる・・
レイン:なんで・・
シビル:ローラン様の・・・いや、それこそが(私の悲願なの・)
0: (被せて)
レイン:いいじゃねぇか・・誰も居ない所で兄弟三人で暮らせば、今から皆を説得するよ・・ローランさんにもカーディスにも・・フローラにも謝って・・お前が犠牲になる必要なんて・・
シビル:ねぇレイン、そんな悲しい事言わないで
シビル:早くしないと、カーディスもローラン様も死んでしまうの・・だから
0: (シビル封印の扉を開ける)
レイン:おい
シビル:じゃあね・・
レイン:やめて・・
シビル:レイン!今までありがと
レイン:やめてくれよ・・
シビル:バイバイ!!
レイン:まって!・・俺はねぇちゃんを・・
シビル:(小声で)ローラン様・・これで私を・・
0: (シビル、封印の間に入る)
0: (レイン封印の間の扉に駆け寄るが見えない壁に阻まれる)
レイン:やめ・・やめてくれ・・やめてくれ・・なんだ、この壁は!・・そんな・・嫌だ、嫌だぁ・・ねぇちゃん!ねぇちゃん!!・・・あぁぁ・・
0: (chapter13~魔神降臨~)
0: (間)
フローラ:ちょっとは・・やるじゃない・・遊び相手にはちょうど良いね
カーディス:うふふふ・・貴方、とんでもない化け物ね・・私がこれだけリミッターを外しても届かないなんて・・真の奥の手を使うしかないのかしら・・
フローラ:まだ手が残ってあるの?あるなら全部つかっちゃいなよ
フローラ:使ったら殺してあげるよぉ!
カーディス:この奥義は醜くなるから本当は使いたくなかったけど・・しょうがないわね!!
カーディス:闘気、完全開放・・
フローラ:はっ・・全身の筋肉が肥大化してっ
カーディス:だぁぁぁぁぁぁ!!!
0: (カーディスの一撃がフローラを狙うが空を切り大地を抉る)
フローラ:とんでもないパワーね・・だけど
カーディス、フローラの無数の剣戟により切り刻まれる
カーディス:ぐううう!!!
フローラ:その肥大化した筋肉のせいでスピードが落ちてるのよ・・ウスノロめ
カーディス:まだよ・・フローラ
フローラ:ち・・・・
0: (カーディス攻撃しながら)
カーディス:まだよ!まだまだぁ!
フローラ:・・もういい、興が冷めた・・そろそろ
0: (フローラが浅く袈裟切りにされる)
フローラ:・・づぅ・・なんだと?!
カーディス:・・・んっふっふっふ、びっくりした?フローラちゃん、肥大化させた肉体を、瞬間的に縮小させて速度を戻した・・さっきまでの剣速に慣れた貴方じゃぁ対応しきれなかったようね?
フローラ:・・・やるじゃない、ちょっとだけ掠っちゃったよ・・上出来だよオカマ野郎!殺してあげるよ!!
カーディス:あぁ・・ここまでの様ね、・・レイン、後は頼んだわよ
0: (間)
0: (天井破壊音)
0: (天井が破壊され、何者かがゆっくりと降りてくる)
フローラ:っ・・・
0: (魔神右手をフローラに向ける)
シビル:(魔神アスモデウス)・・・・消えろ
フローラ:きゃ・・きゃぁぁぁぁ!!私の腕がぁ!!
シビル:(魔神アスモデウス)ローラン様・・・
ローラン:お前・・シビルなのか?
シビル:(魔神アスモデウス)えぇ・・さぁ・・私と・・我と共に世界を・・
0: (ローラン、魔神に丸飲みにされる)
ローラン:あぁ・・ぁ?・ぐああ・・あ・・あぁ・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・
フローラ:・・なによ、コイツ
シビル:(魔神アスモデウス)・・我は魔神アスモデウス・・大古の昔、この世界を滅亡せしめた魔神の一体なるぞ
フローラ:よくも私の腕を・・
シビル:(魔神アスモデウス)・・死ね!
フローラ:・・ぐ・・・ぐあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
フローラ:ぐ・・ぐふっ・・・・お兄ちゃん・・お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
カーディス:・・やったわ、フローラを倒した・・
フローラ:お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
カーディス:・・まだ生きているの・・私がトドメを・・
フローラ:お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
0: (カーディス、フローラに剣を振り上げる)
カーディス:ごめんねぇ・・今度こそ、死んでちょうだい
0: (謎の衝撃がカーディスを襲う)
カーディス:・・ぐはぁぁぁぁ!
フローラ:まだ・・まだ死ねない・・私はお兄ちゃんに謝ってないんだもの・・謝ってないんだものぉ!!
カーディス:なんだと・・
フローラ:魔神だかなんだか知らないけど、私はアンタなんかに構ってる時間はないのよ!
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛
シビル:(魔神アスモデウス)なんだ、娘の傷が治っていく・・そしてこの異常なオーラ・・・
フローラ:・・あぁ・・そうか・・そういう事だったのね・・全て、思い出した
シビル:(魔神アスモデウス)?
フローラ:控(ひか)えよ・・魔神とやら
シビル:(魔神アスモデウス)なんだと・・
フローラ:控えよと言っている!
シビル:(魔神アスモデウス)そんな・・魔神であるこの我が動けぬ・・たかが魔族の小娘に・・
0: (フローラの手から神剣が生成される)
フローラ:はああああああぁぁ
フローラ:これは神剣フロガラッハ!貴様を討ち滅ぼす神魔滅殺の剣!!!
シビル:(魔神アスモデウス)な・・ばかな!神剣だと・・貴様は一体何者だ!!
フローラ:・・私はフローラ、ただのフローラよ
シビル:(魔神アスモデウス)そ・・そんな・・・そんな莫迦(ばか)なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter14~死別~)
レイン:ここは・・気を失っていたのか・・
レイン:ダンジョンが崩壊しかけている・・はやく此処(ここ)から出ないと・・うわっ
0: (レイン斜面に落ちる)
レイン:ちっ・・道から落ちて・・ぐ・・ぐぅぅぅ・・ぐああああああああぁぁぁ・・
0: (間)
カーディス:レイン!?・・・大丈夫なの、レイン!?
レイン:兄貴!・・ローランは?
カーディス:ローランは死んだわ・・魔神に食われてね
レイン:そうか・・・
カーディス:そして・・その魔神はフローラに倒されたわ・・
レイン:はは・・そうか・・・倒されちまったか・・シビル、あいつは・・ねぇちゃんの死は、何だったんだろうな・・
カーディス:・・・・・やつは、フローラはきっと闇の御子なんかじゃなかった・・
レイン:・・・・
カーディス:もっとヤバい、なにかよ・・
レイン:・・・・
カーディス:私達は奴に手を出すべきじゃなかった・・
レイン:じゃあ、闇の御子なんてどこにいるんだよ・・
カーディス:知らないわよ・・
レイン:・・・・
カーディス:ダンジョンの崩壊が早い・・・
レイン:あぁ・・
レイン:すまんが体に力が入らなくてな・・動けるなら兄貴だけでもダンジョンから脱出してくれよ
カーディス:そうか、そいつは奇遇ね・・実は私も片足やられちゃってね・・動けないの
レイン:そうか・・
カーディス:まぁ最後にお前と一緒にくたばるのも・・悪くはないわね・・
レイン:むさ苦しいな・・
カーディス:ふ・・そういうなよ我が弟よ・・
レイン:くそ兄貴め・・
カーディス:・・・・
レイン:・・・あぁ・・くそっ・・すまねぇ・・ちょっと張り切りすぎちゃってよ・・俺すっごく眠いんだわ
カーディス:うふ・・いいわよ、休んでなさい・・
レイン:一人にして・・すまねぇ・・動けねぇなら・・・・・・
0: (間)
カーディス:ごめんね・・レイン・・
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (起きるレイン)
レイン:う・・ぅぅ・・なんだ・・オレ、生きてるのか・・なぁ兄貴・・オレ生きて・・
0: (カーディスはレインの上に覆いかぶさり落石にやられて亡くなっている)
レイン:あ・・あぁ・・あぁぁぁ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!!
レイン:兄貴!、兄貴ぃ!!
レイン:やめてくれ・・やめてくれよ・・なんで生きているんだ俺は・・なんの冗談なんだ・・俺は一人じゃないか・・兄貴もねぇちゃんも居なくなって・・これからどうしたらいいんだ!・・・どうしたらいいんだよ!!
0: (間)
ローラン:(ナレーション)レインの目に映ったものは、崩落したダンジョンからレインの身を守る為、覆いかぶさっていた兄、カーディスの亡骸・・
ローラン:(ナレーション)レインはダンジョンからの脱出を試みるが、その最中(さなか)、出会ってしまう、・・因縁のあいつと
0: (間)
0: (chapter15~光と闇の御子~)
フローラ:うーん、これならどうかな~
フローラ:おっ・・出来たっ!
フローラ:・・・・
フローラ:どうしても上手くいかないなぁ・・せっかくの魔神の魂なんだからお兄ちゃんを探す手駒したかったんだけどなぁ、魔神になる前の魂が微妙に干渉してくるんだよなぁ
フローラ:・・ローラン、そしてシビル、やっぱこれ・・消しとかないと反逆しそうな気がするし出来たら消しときたいんだよねぇ・・・
0: (かぶせて)
レイン:てめぇっ!!!!
フローラ:転べ・・
0: (レイン、フローラの言霊に反応して転倒し身動きが取れない)
レイン:フローラ・・シビルとローラン・・返しやがれ!!
フローラ:君・・あの時一緒に居た少年・・レイン・・
レイン:ぐ・・俺の名前・・
フローラ:魔神の魂の中の・・君のお姉さんから記憶は読み取らせてもらったわ
レイン:・・てめぇ
フローラ:・・ふふ・・もうコレでいっか・・現れよ、使い魔シビル、使い魔ローラン・・は癪(しゃく)ね、名前は・・ルビルでいっか・・現れよ使い魔ルビル
フローラ:・・ローランとシビル、二人の魂は魔神の魂と共にこの二体の使い魔の中に・・と言っても記憶は魔神のものしかほぼ残ってないんだけどね・・
0: (フローラの言霊に抗うレイン)
レイン:あ・・あああああぁぁ・・
フローラ:こいつ・・私の力に対抗できるというの?
(フローラの言霊に抗い、立ち上がるレイン)
レイン:だああああぁぁぁ!!
フローラ:くそっ!こいつ!?
0: (レインに黒いオーラが発現する)
レイン:・・俺にも、出せるのか・・いけ!
フローラ:黒のオーラ!?私を拘束するか!!
0: (フローラ、レインのオーラによる拘束を破壊する)
フローラ:うざい!!
レイン:上を貰ったぞ!
0: (レインの上からの斬撃を防ぐ)
フローラ:ッチ!!・・やるわね、ひょっとして闇の御子っていうの君の事だったんじゃないの?
レイン:!!・・俺が、闇の御子だと?
フローラ:そうよレイン!シビルが死なずとも、君が贄になる事でおねぇさんを救えたんじゃないの?
レイン:くっ・・じゃあフローラ!お前はなんだっていうんだ!!
フローラ:私を・・そんな物と一緒にするな!
レイン:ぐぅ!まだだ!!カーディス兄、力を貸してくれ・・夢現流!瞬・影・殺!!(むげんりゅう・しゅんえいさつ)
フローラ:っち・・この技は・・こやつの兄の!!
レイン:まだまだぁ!・・紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、我が眼前に広がり、敵を討て!!・・フレア・ブレス!
フローラ:熱!・・こいつ!私の魔法を!!
0: (剣で戦いながら)
レイン:くそっ!まだ!・・力が足りない!
フローラ:まだまだだね、レイン・・今度は私からいくぞ!
レイン:ちぃ!
フローラ:神剣フロガラッハ!
レイン:なんだ!・・この禍々しい剣は!?
フローラ:貴様には過ぎた代物よ!だが冥途の土産に味あわせてやるぞ!!
0: (フローラの神剣がレインを襲うが防御魔法に阻まれる)
レイン:あぁっ!
フローラ:く・・なんだコレは!?剣が阻まれて!
レイン:これは・・:絶対防御魔法、ホーリーフィールド?
フローラ:だれだ!?
0: (※シビルは使い魔に姿を変えられている影響で上手く喋れない)
シビル:(使い魔シビル)・れ・ぇ・・ぃ・(レイン)
レイン:・・・・ね・・ねぇちゃん?
フローラ:・・お前か・・使い魔シビル!
0: (魔法で使い魔シビルを気絶させるフローラ)
シビル:(使い魔シビル)ぐ!!・・ぇいん・・ぅ・ぇ・ぉて・・(ぐ・・レイン、受け取って)
レイン:お前ぇぇ!!
0: (かぶせて)
フローラ:この私を騙し、贄にしようとした愚者にお似合いの結末だ・・・・なっ・・なんだ!
0: (レインのオーラの色が光と闇、両方を合わせ持つ)
フローラ:光と闇のオーラ!!??レイン、貴様!
(レイン、フローラに切りかかる)
レイン:だぁ!!
フローラ:なに・・こいつ・・速すぎる・・
レイン:ねぇちゃんが俺に力を貸してくれてる!今なら!!
フローラ:だけど!!剣がなまくらなのよ!!
0: (レインの剣が折れる)
レイン:ちぃ!!
フローラ:神剣フロガラッハ!この神剣に切れぬものは無い!!
0: (レインの手から漆黒の双剣が生成される)
レイン:魔剣・・レインガイザー!おおぉぉぉぉ!
フローラ:え・・ちょ・・なにこの剣・・切れない!
レイン:夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)!!
フローラ:おおおおおぉぉぉぉぉ!!
レイン:返せよ!・・シビルを!カーディスを!ローランを!
フローラ:知らないわよ!第一お前たちがっっ!!
レイン:おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!
0: (巨大な地震が起きる)
フローラ:(地面が滑る)え・・うそっ!!
レイン:おわりだああぁぁ!!(※レインの真上に岩石が落下)・・なに!?
レイン:く・・あ・・っつつ・・(※地割れに落下)くそ!!・・フローラァァァァァ!!
0: (地震によって出来た穴に落ちてしまうレイン、そして地震が収まる)
フローラ:レイン・・あいつ・・なんだっての
0: (長めの間)
フローラ:・・ははっ・・あははははっ・・まぁいいわっ・・そんな事よりもやっとお兄ちゃんの存在が捕捉出来ようね・・魔王城・・魔王様の居る所か・・よくやったわルビル。
フローラ:・・そっか・・お兄ちゃん、念願のセバスチャンになったのね・・早くお祝いしに行かないとだね・・
フローラ:お兄ちゃんは絶対に渡さないわよ・・魔王エリス、・・はははははは!
0: ~了~
0:フローラの冒険譚 エンカウンター
0: ~キャラ紹介~
フローラ:魔族?20歳兄を失い精神が不安定、闇のオーラに目覚めし至高の妹
カーディス:人族と魔族のハーフ、21歳男性、元戦士奴隷でシビルの兄 、圧倒的な剣の才を持ち戦いを好む、戦闘狂でありオネェ言葉を使いピエロの様な風貌をしている、奴隷から解放してくれたローランと共に魔神復活を目論む
レイン:人族と魔族のハーフ、16歳男性、魔法剣士、元戦士奴隷でシビルとカーディスの弟、秘められた剣と魔法の才があり直情的な性格、ローランと共に魔神復活を目論む(一昔前の熱血主人公キャラ)
シビル:人族と魔族のハーフ、金髪緑眼で白いローブを身に纏う、女性20歳、心優しい光の御子、魔族に優しい国を作りたいという意思を持ってローランに仕える、カーディスの妹でありレインの姉、兼役:魔神アスモデウス、使い魔シビル、居酒屋の店主
シビル:(魔神アスモデウス)かつて世界を滅ぼそうとした魔神の一体、現在は光の女神により封印され地下ダンジョンの奥深くへと封印されている、シビルと兼役
シビル:(居酒屋の店主)おばちゃん、4セリフだけ、シビル役と兼役
シビル:(使い魔シビル)最後の方に2セリフ
ローラン:魔族であり貴族の息子21歳男性フローラの兄とそっくりの青年、魔神復活を目論み強い意志を持って人族の国マディス国を破壊し魔族による完全な支配を目指す、闇の御子とされるフローラを贄とし魔神復活を目論む、私兵団を持ってカーディス、レイン、シビルを奴隷から解放し彼らを従えている
0: (M)モノローグとして読んで下さい
0: ここから本編
0: (chapter01~邂逅~)
フローラ:(М)私は実の兄に振られ、何もかもを吹き飛ばしたのちに魔族領を離れ人族(じんぞく)の国、マディス国のとある町へと流れついていた
フローラ:(М)この街外れには古びた宮殿があり、その地下ダンジョンには、大古の昔、光の女神が封印したとされる魔神が眠っているのだとか
フローラ:(М)そんな事はさておき・・今私の目の前には、ピエロの様な風貌をした男と無駄に威勢のいい少年、そして白いローブを着た女が私の行く手を阻んでいたのだった
0:(間)
0: (カーディスの一撃で頬に一筋の傷が走る)
フローラ:ち・・
0:(カーディス剣を構えながら)
カーディス:んふふふ・・んふふふ・・貴方・・いい、いいわぁ・・ちょっとだけ、私の相手してくれないかしら?
レイン:兄貴!ちょっと待ってくれよ
シビル:(かぶせて)ちょっとレイン!やめなさい!
カーディス:なによ
レイン:この女、強いんだよな!だったら俺にやらせてくれよ
カーディス:なによレイン、貴方・・私の獲物を獲るつもりなの!?
レイン:最初に見つけたのは俺なんだ!だぁっかぁっらぁっ、挑戦権も俺にあるはずだ!
カーディス:はぁ?貴方にこの子は、ちょぉっと早いんじゃなくて?・・ねぇ、フローラちゃん?
フローラ:・・あれ?・・名乗ったかしら?
カーディス:ふっ、仲間内では有名人よ貴方。
フローラ:へぇ、興味出てきたかも・・すこし遊んであげるよピエロさんっ!!
0: (フローラ、瞬時にカーディスの後ろに回り込んで切りかかるがカーディスは剣で防ぐ)
カーディス:おおっと!背後からの攻撃!?残念ね!
フローラ:ちぃ!!
0: (フローラはカーディスに連撃、防ぐカーディス)
カーディス:やっぱりいいわ!貴方っ!
フローラ:じゃあ、こんなのはどうっ!?
0: (フローラから闇のオーラが展開されカーディスを束縛する)
カーディス:足が動かない!?これが噂の♪
カーディス:レイン!・・シビル!助けなさい!!
レイン:はぁ!?自分がやるんじゃなかったのかよ!クソ兄貴!!
シビル:レイン!さっさっとしなさい
レイン:うるせぇ、わかってるよ
0: (カーディス、闇のオーラに上空に投げ飛ばされる)
カーディス:さっさとしないとお兄ちゃん、死んじゃうかもよっ♪・・うひょぉおぉぉぉぉぉんん♪
レイン:だああああ、土の精霊ノームス、我が命(めい)にて敵を討て!ストーンブラスト!
0: (魔法を躱すフローラ)
フローラ:ちっ・・少年、舐めるな
シビル:風の精霊シルフィー、我が言霊をもって弾道を曲げよ!エア・ウインド!
0: (軌道が変化した岩石が再度フローラに向かうが寸前で避けるフローラ、しかしバランスを崩してしまう)
フローラ:な!?弾道が?当たるかよ・・ぐ
レイン:勝機!
0: (レインの攻撃をなんとか受けレインを蹴り飛ばす)
フローラ:ち!・・どけ!少年!!
レイン:ぐ!・・ぅ・・
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、・・我が眼前に広がり敵を討て!!
0: (いつの間にかレインの足も闇のオーラに捕まっている)
レイン:にげっ・・く、足がっ掴まれてっ!!
シビル:レイン!?
レイン:ねぇちゃん、たすけて!
フローラ:フレア・ブレス!!
シビル:レイン!!お願い闇よっ・・去れ!
0: (レインの足を掴んでいた闇が消滅する)
レイン:っつあ!・・ナイス!ねぇちゃ!!
フローラ:闇が消えただと!?
0: (カーディス上空から切りかかる)
カーディス:たっだいまぁぁ、フローラちゃん!
0: (カーディスの上空からの剣を受けるフローラ)
フローラ:ちぃぃぃぃぃぃ!
カーディス:夢現流・・瞬影殺!(しゅんえいさつ)
フローラ:ゼロ距離からの連撃!!いや、殆どが幻!?小癪な!
レイン:俺も忘れんなぁぁ!
カーディス:ナイスよレイン!
フローラ:っく!舐めるな少年!
カーディス:レイン!一緒にやるわよ!
レイン:おぅ!カーディス兄!
フローラ:なんだこいつら?!速さが上がっているのか
0: (シビルの補助魔法でレインとカーディスの速さが上がっている)
シビル:・・ウイング・オブ・ディライド
シビル:私の補助魔法、舐めてもらっちゃぁ困るねぇ!
フローラ:お前・・!
0: (高速移動するレインとカーディス)
レイン:そこだ!
カーディス:もらったぁ!!
フローラ:ちょこまかとー!螺旋剣舞!!空へ打ちあがれ!
0: (二人同時に)
カーディス:ぐぁぁぁぁ!!
レイン:ぐぁぁぁぁ!!
フローラ:これで終いだ!
カーディス:そろそろ切り上げるわよ!レイン!
レイン:了解!水と大気の精霊よ・・我が命にて現れ、虚(うつろ)えと誘(いざな)え!インビシブル!!
フローラ:な・・姿が・・消えていくだと
カーディス:コレもオマケよ、ふろーらちゃぁぁん
フローラ:なに?これは・・爆弾?っく!
0: (爆発と共に消えていく三人の気配)
0: (間)
0: (chapter02~偽りの兄~)
フローラ:・・ごほっごほっ・・なんだったのよあいつら・・
0: (誰かが近づいてくる)
フローラ:・・何?この懐かしい感じは
0: (間)
フローラ:え・・えぇ?、お・・・・お兄ちゃん?・・・お兄ちゃん!!!!
0: (フローラ、ローランに抱きつく)
ローラン:・・!!・・君が彼らを追い払ってくれたのか?
フローラ:うん
ローラン:おぉ、そうだったか!先ほどの3人はこの辺りで幅を利かせているゴロツキでしてね、この辺りの住人は迷惑を被っていたんだ
フローラ:会いたかった・・会いたかったよ・・お兄ちゃん・・
ローラン:・・は?・・お兄ちゃん?私の名前(はローラン)
0: (かぶせて)
フローラ:何を言っているの・・私だよ?ロイお兄ちゃん、フローラだよ
フローラ:お兄ちゃん・・ごめんね、ごめんねぇ私・・・お兄ちゃんにあんな事・・
ローラン:(心の声、小声で)なんだコイツ・・・私をロイとか言うお兄ちゃんと間違えているのか・・
フローラ:・・でも、これからは大丈夫だよ・・私が、ずっと、ずぅ~っと一緒にいるから・・そぅ、死ぬまで
ローラン:(心の声、小声で)!!っ・・・・こいつ・・まさか噂に聞くヤンデレか?ならば・・
フローラ:どうしたの、ロイお兄ちゃん?
0: (間)
ローラン:そうだフローラ・・この先のダンジョンに魔神が封印されているのは知っているか?
フローラ:う・・うん
ローラン:その封印が緩んでしまっている様でな、封印を掛けなおさないといけないんだ、私一人では難しくてな・・手伝ってはもらえないか?
0: (間)
フローラ:え・・いいよ・・いいよ・・ほんとに?・・
ローラン:あ・・あぁ・・
フローラ:あは・・あははは、お兄ちゃん・・私が必要なのね、お兄ちゃんが私を・・私を・・私を・・私を!・・お兄ちゃんが私を必要としている!魔王様じゃなくて、私を見てる!・・あは・・あははは
ローラン:・・手伝ってくれるのかフローラ?
フローラ:もちろんよ、お兄ちゃん!
ローラン:向こうに古びた宮殿が見えるだろう?そこに地下ダンジョンがある
ローラン:明日の夕刻、宮殿の入り口にて待ってるぞ。
フローラ:分かったわ・・あ、まって!お兄ちゃん・・せっかく久しぶりに会えたのに一緒の宿に泊まらないの?
ローラン:あ・・あぁ、すまないが今日は用事があってな、一緒の宿には泊まれないんだ、
フローラ:えぇ~そんなぁ・・残念・・
フローラ:・・じゃあさ、夕食だけちょっと付き合ってよ
ローラン:じゃあ・・そこの食堂で良ければ、ちょうど小腹が空いてたんだ
フローラ:やったぁ!、さすが私のお兄ちゃんっ!
フローラ:今日は久々だからぁ私がお代持つね・・
0: ~~~
0: ~~(居酒屋に入るフローラとローラン)
0: ~
0: (長めの間)
シビル:(居酒屋の店主)おや?あんた達、見ない顔だね?・・まぁいい、そこのテーブルに座りな
0: (カウンター席で隣合わせで座る)
フローラ:お兄ちゃん、なに食べよっか?
ローラン:そうだな・・そこの串肉を五本と・・馬差しでも貰おうかな、
フローラ:じゃあ私はエールを一杯♪
シビル:(居酒屋の店主)はいよ、毎度っ♪
ローラン:後は~・・てっ、お代はいいのか?
フローラ:な~に、つまらない事気にしてんのっ・・ほらっ
0: (フローラ金貨の詰まった袋を置く)
ローラン:な・・なんだこの金貨の山・・
フローラ:なによお兄ちゃん・・たったこれだけのお金にビビってるの?・・全部お兄ちゃんが教えてくれたんだよ。
シビル:(居酒屋の店主)あいよ、おまち
フローラ:あっ!・・どうも~♪久しぶりのエールだぁぁぁ、(エールを飲むフローラ)
フローラ:物を作って、売ったり・・全部お兄ちゃんが教えてくれたの・・だからお陰でぇこんなにも立派に生きてます!うぇへへへぇ
ローラン:おいっ・・酒飲むの早くないか・・うぇ、もう全部飲んでんのか
フローラ:む~~、いいじゃない折角の兄妹水入らずだよ・・お兄ちゃんも飲もうよ~
ローラン:私はこれから用事があるから酒は飲めないんだ・・さっきも言っただろ?
フローラ:そっかぁ~ざ~んねん
ローラン:・・お、ここの串肉旨いな・・
フローラ:そうなの?(一本食べる)・・おぉぉぉうんまぁぁいいいぃぃぃぃぃ♪
0: (ローランの串肉を一本奪う)
ローラン:おい!・・私の串肉!!
フローラ:いいじゃない!、元々私の奢りなんだし
ローラン:・・まぁそうだが、店主!串肉追加で
シビル:(居酒屋の店主)あい、毎度♪
0: (串肉をローランに向けて)
フローラ:えへへ・・いる?・・つんつんつーん(笑)
ローラン:おいやめろフローラ・・さっき注文した・・あと顔に刺さってる・・
フローラ:あははは
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
ローラン:おい、フローラ・・フローラ!
フローラ:それだけじゃないのぉ・・お兄ちゃんはいつだってぇ・・私を助けてくれるんだからぁ・・
ローラン:・・・・飲みすぎだぞ、フローラ
フローラ:(エールを一杯飲み干すフローラ)えへへへ、私の王子様ぁ・・
ローラン:・・・・
フローラ:(ローランに体を預けながら)ふふ・・・お兄ちゃん・・大好き・・
ローラン:・・・・・・
フローラ:もう何処にも・・行かないで・・
フローラ:Zzzzzzzzz・・
ローラン:・・・ようやく寝たか・・
ローラン:(М)フローラを近くの宿へ送り、私は仲間との約束の場所へと急いだ・・
0: ~~~~~~~
0: ~~~~~~
0: ~~~~~
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: (chapter03~模擬訓練~)
0: とある荒野、夕刻、木刀にて模擬訓練するカーディスとレイン
0: (間)
カーディス:あらあら・・今日はいつも以上に熱が入ってるようね
レイン:そりゃあ、あんなの見せられちまったら熱も入るさ
シビル:ちょっとお兄ちゃん!レイン!程々にしてよねっ、どんな怪我でも魔法で治せるわけじゃないんだから!
レイン:へへ、すまねぇな姉貴!でも・・まだ足りねぇんだ!力が!・・誰もを!誰からをも!守れる力がよ!!
カーディス:んふふふ♪よく言ったわレイン!では私の剣技、対応してみなさい
0: (カーディスの闘気が膨れ上がる)
レイン:へへ、すげぇ闘気だぜ・・兄貴
シビル:おいおいおい!ちょっとカーディス!レインを殺す気ぃ!?
カーディス:死線を越えて見なさい、レイン!!
カーディス:幻より現れるのは無限の剣閃!!夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)
0: (レインの周囲から無数の斬撃が発生)
レイン:こい!カーディス!
シビル:ちょ!!?ふっざけんなぁぁぁ!バカ兄貴ぃぃぃ!!絶対防御魔法!!ホーリーフィールド!!!
0: (ドーム状のシールドがレインを中心に発生、カーディスの斬撃をすべて防ぐ)
0: (シビル、ブチ切れ)
シビル:おにいちゃ~ん・・どう見ても今のは!レインには早いわよ!!訓練に熱くなりすぎぃ!!
カーディス:あ、あらららぁ~怒らしちゃったぁ?・・でもねシビル、レインにはきっと秘めたる才能があるはずなの!この子はもっと強くなれるのよっ
レイン:そうだよバカ姉!邪魔すんじゃねぇ!!
シビル:うるさい!!死ね!!
0: (シビル、レインとカーディスの頭をしばく)
0: (二人同時に)
レイン:いってぇぇぇぇ・・・
カーディス:いってぇぇ・・
0: (間)
0: (ローラン到着)
ローラン:おぉ!今のがホーリーフィールド!!光の御子にのみ使えるという最強の防御魔法か!
シビル:ローラン様ぁぁぁ!!
レイン:っ! おせぇぞローラン!
ローラン:すまない皆、野暮用があってね・・
カーディス:いいわよ、ところでローラン・・さっそくだけどあの嬢ちゃんが闇の御子で間違いないのね
ローラン:あぁ・・あの黒いオーラ、闇の御子で間違いないだろう
カーディス:ローランの占い通りね、それにしても・・闇の御子でも本当に、魔神復活の贄に使えるの?
ローラン:あぁ、生贄の御子は光か闇の御子、どちらかが居れば大丈夫だ
レイン:そうか、これで姉ちゃんが生贄にならずに済むんだな
ローラン:あぁ、そしてあの娘フローラには明日ダンジョンに向かうように指示しておいた
シビル:・・そう。
カーディス:気にするんじゃないわよシビル、私達は貴方が贄になる事を望んじゃいないの
シビル:・・気になんてしてないわよ・・私だって死にたくないもの!
レイン:・・ねぇちゃん、無理してるんじゃないのか?
シビル:はぁ?
レイン:姉ちゃんはここに残っててもいいんだぞ?
シビル:嫌よ!私も行く・・行って闇の御子の最後と、魔神の復活を見届けるの
カーディス:・・いいの、シビル?きっと見たくないものをいっぱい見る事になる・・優しい貴方にそれが耐えられるの?
シビル:・・大丈夫だって言ってるでしょ
レイン:・・そっか
シビル:でもさ、レイン、カーディス兄・・ありがとね
カーディス:いいのよ・・貴方は私の、可愛い妹なのだから
レイン:ねぇちゃんを死なせてまで勝ち取った未来に、価値はねぇってのよ!
シビル:へへ、ありがとう二人とも
ローラン:さって、予定どうり闇の御子が現れた事で、これで心おきなく魔神復活に挑めるな、
ローラン:魔神を復活させ、腑抜けた魔王に代わり人間共を滅ぼす・・明日は頼んだぞ三人とも
0: (三人かぶってもよい)
カーディス:えぇ
レイン:おう
シビル:はい
0: (chapter04~回想~)
0: (長めの間)
0: ~回想~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
シビル:(М)2年前、私達兄弟は魔族と人族の混血が集まる集落で生活していた、・・が、ある日を境に世界が地獄へと一変した
0: (間)
レイン:なんで・・父さんも、母さんも、みんな・・死んじまってんだ
カーディス:すまない・・狩りから帰ってみたら・・こんな事に・・
レイン:なんで・・なんでだよ兄貴、あんたこの集落で一番強いんだろ・・帰ってみたらこうなってただって?ふざけんな!!
0: (レイン、カーディスを殴る)
カーディス:っ!!
シビル:やめなさいレイン!
レイン:ねぇちゃん・・離してくれ・・離してくれよぉ・・
シビル:レイン・・
カーディス:・・なんだお前たち?マディスの機械兵か
シビル:囲まれてる?いつの間に?
レイン:お前らが・・お前たちが皆を!
カーディス:レイン!俺が引き付けるから、お前はシビルを連れて逃げろ
レイン:いやだ!俺も戦う!!
カーディス:バカ野郎!!シビルだけでも逃がすんだよ!お前が!
シビル:お兄ちゃん!!・・嫌、私も戦う
レイン:カーディス兄・・
0: 頭を抱えるカーディス
カーディス:ああ!!もう!お前らはぁ!!なら包囲の薄い所を三人一緒に突破!コレでいいだろ!?
0: (二人かぶってもいい)
レイン:あぁ!!!
シビル:えぇ!!
0: (兵士たちに襲撃するレイン達、だが奥から現れた謎の男にレイン・カーディスの自由が奪われる)
カーディス:いくぞおおお!・・ぐ・・ぁ・・
レイン:な・・体が・・動かねぇ・・
シビル:そんな・・カーディス兄とレインが・・
0: (謎の男の魔法?によって体の自由を奪われ兵士達に拘束される)
カーディス:この男がやってるのか・・なんなんだコレは・・動けない・・
レイン:くそっ!体がいう事聞かねぇ・・お前らぁ!俺を離しやがれぇ!!
シビル:嫌、離して!レイン!兄さん!!・・
0: (間)
シビル:その後、私は城内に幽閉され兄弟達は戦士奴隷とし、戦いを人間達への見世物とする日々が始まった
0: (長めの間)
カーディス:レインちゃ~ん、元気してる~?
レイン:カーディス兄さん・・なんでオカマ言葉になってんの・・それに変なメイクまでして・・顔が真っ白じゃないか
カーディス:ふっふっふーん、カッコいいでしょ?ふかーい意味はないんだけどねぇ・・こぉーんな事でもしてないと、こんな世知辛い世界で生きていくのなんてやってらんないじゃないの~
レイン:まぁ・・たしかに、俺達が人間共に捕まってからシビルも何処にいるのかも・・生きてるのか死んでるのかもわっかんねぇしな・・くそっ
カーディス:そぉね・・レイン・・
0: (長めの間)
0: (決闘で重傷を負ってしまったレイン)
レイン:くそ・・いいの貰っちまったぜ
カーディス:なに言ってるのよレイン!こんな傷じゃあぁ・・
レイン:兄貴、この程度かすり傷だってよ!・・ほら、このとおり・・(吐血)
カーディス:あぁ、こんな状態じゃ・・明日の決闘どころじゃないわよ!・・おい看守!明日のレインの決闘は俺が出る!あと治癒魔法使える奴を連れて来てくれ・・・はぁ、無理だと?ふっざけんじゃねぇぞ!!(もっと上のヤツつれてこい!!)
0: (かぶせて)
レイン:兄貴!
カーディス:レインどうした!
レイン:大丈夫だって言ってんだろ・・
カーディス:なにが大丈夫よ・・貴方の体は・・
レイン:知ってるよ・・ばっか
カーディス:もう、しゃべらないでよ・・
カーディス:(М)レインの体から大量の血が流れていく、私は・・レインの死を覚悟した・・
0: (長めの間)
ローラン:おぉーい、お前ら生きてるかぁ?
レイン:・・・
カーディス:・・・
ローラン:ふっ・・・なに不思議そうな目ぇしてんだよ・・お前たちは、もう自由なんだよ!
シビル:レイン!カーディス兄さん!
レイン:あ・・あぁ・・ねぇ・・さん!?
カーディス:あぁ・・シビル・・生きていたのね
シビル:カーディス兄・・なんでオネェ言葉になってんの・・?
カーディス:・・あ・・あぁ、なんか癖になっちゃったのよっ・・それよりレインの治療をお願い
シビル:分かったわ兄さん
0: (シビル、回復魔法を使う)
レイン:なんで・・俺達を・・?
ローラン:まずは名乗らせてもらおう、私はローラン・・辺境の貴族ってやつ、魔族だ。君達をスカウトしにきたんだ。
レイン:なに?
ローラン:光の御子シビル・・そしてその兄弟達!レイン!カーディス!君たちは人間が憎くはないかね
レイン:・・ちょっと待ってくれ!ねぇさんが光の御子?
ローラン:シビル・・見せてやってくれ
シビル:は・・はい
0: (シビルの純白のオーラが展開される)
レイン:まさか・・伝承の?
カーディス:シビルが光の御子として・・何をさせる気なの?
ローラン:魔神アスモデゥスの復活!その贄とする!
レイン:お前!!
ローラン:ふむ・・冗談だよ
ローラン:魔神アスモデゥスの復活には光の御子、もしくは闇の御子・・そのどちらかの存在が贄になれば良い。
レイン:闇の御子だと?
ローラン:あぁ・・私の占いによると半年後、とある郊外の町に現れる金髪緑眼(きんぱつりょくがん)の娘・・それが闇の御子だとされている
カーディス:現れなければ、シビルを贄にすると?
ローラン:そんな事にはならないさ・・君たちの事もこの私の占いで当てて見せた・・間違いはないさ
0: (間)
ローラン:さぁっ!問いを戻そう!
ローラン:君たちは人間共が憎くは無いのか!?・・憎いのであるならば!!私と共に闇の御子を贄とし・・共に人間を滅ぼそうではないか!!
レイン:(М)私達は戸惑ったが、最悪シビルを連れて兄さんと共に逃げれば良いと軽く考えていた、それが仇になるとも知らず
0: (長めの間)
シビル:(М)そして私達は、私兵団によって助けてくれたローラン様と手を組み、現在に至った
シビル:(М)レインとカーディス兄さんは、よりいっそうの研鑽を積み、自身を負かしたあの男への再戦に備える・・
0: (回想終わり)
0: (長めの間)
0: (chapter05~決意~)
ローラン:・・レインとカーディスはもう帰ったか
シビル:はい。・・あの、ローラン様
ローラン:分かっているさシビル・・だが私は、君達の何もかもを奪ったこの世界、マディス王、何も行動を起こさない魔王、すべてが許せないんだ・・破壊するには魔神の力がいる・・シビル、無理について来てくれとは言わない・・
シビル:ううん、最後までついて行くよ・・
シビル:私達を助けてくれた貴方様は、最早もう一人の私も同然です、例えどの様な最期を迎えようとも笑顔でお供しましょう
ローラン:・・シビル
0: (抱きしめあう二人)
0: (長めの間)
シビル:(М)私達は心を決める、闇の御子を贄とし必ずやマディスを打ち滅ぼす事を・・
ローラン:しかし、私達のこの戦い・・魔神復活の結末は意外な方向へと向かう事となる
0: (chapter06~ダンジョン~)
0: (夕刻、封印のダンジョン内、最下層 フローラとローランが歩いている)
0: (長めの間)
ローラン:このダンジョンに入ってもう三時間程か・・
フローラ:(М)周りにはゴツゴツした岩肌と時折遭遇(ときおりそうぐう)する冒険者の亡骸とモンスター達・・そして数多(あまた)の魔神と古の神達、光の女神、それに選ばれた勇者、当時の王と魔王の壁画が散見している
ローラン:・・フローラ、どうした?
フローラ:・・・
ローラン:・・おい、フローラ?
フローラ:・・・あ、・・ごめんお兄ちゃん、ちょっとボーっとしてた・・まだ掛かりそうなの?お兄ちゃん?
ローラン:・・うーん、ここを抜ければボスと遭遇するはずだ・・
フローラ:はぁ~結構長かったね・・でもあと少しね、お兄ちゃん!・・・・きゃっ!
ローラン:どうしたフローラ?
フローラ:何かに足を掴まれた!
ローラン:・・なんだコレは・・骨!?スケルトンか!それもメタル!!
0: (ダンジョンの地面からメタルスケルトンの群れが沸く)
ローラン:・・くっ・・!
フローラ:またモンスターっそれに、こんなにいっぱい・・
ローラン:いくぞ、フローラ!!
フローラ:えぇ、お兄ちゃん!!
0: (ローラン、スケルトンに突っ込み上段からの斬撃)
ローラン:おぉぉぉ、はぁぁぁぁ!!
ローラン:・・く!こいつら、バラバラにしてもスグにくっつくのか
フローラ:だめよ、お兄ちゃん!メタル系のスケルトンは斬撃が効きにくいの・・剣で切ろうとしても関節を外して衝撃を逃がすしバラバラになってもスグにくっついちゃう。
フローラ:私が炎魔法で溶かすからお兄ちゃんは詠唱の時間を稼いで!
ローラン:分かったフローラ、ならば!・・我が身に水の加護を!ウォータ・ボディ!!
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、我が眼前に広がり、敵を討て!!
0: (メタルスケルトン達の注意がフローラへ移る)
ローラン:貴様ら、何処を見ている!・・エネミーコントロール!!お前らの相手はこの私だ!今だ!・・フローラ!魔法を!
0: (ローラン、メタルスケルトンの集中攻撃を受ける)
ローラン:ぐぅぅぅぅぅ・・ぐああぁぁぁ!!!
フローラ:え・・お兄ちゃんごと魔法ぶち込んじゃっていいの?
ローラン:大丈夫だ、保護魔法をかけてある!!いいから気にせず・・ぐは!早く撃てぇぇ!!
フローラ:わかった、死なないでよお兄ちゃん!・・はぁぁぁ!、フレア・ブレス!!
ローラン:メタルスライム共がフローラの魔法で溶けていく・・
0: (ローラン疲弊して座り込むがトラップのスイッチを押してしまう)
ローラン:・・・よくやった!フローラ・・え?
0: (四本の矢がローランに襲う)
フローラ:お兄ちゃん、矢がっ!!
0: (すべての矢を素手で取るフローラ)
フローラ:ちょっと・・・お兄ちゃん!!大丈夫!?・・
ローラン:あ・・あぁ・・すまない、
フローラ:全くもう・・お兄ちゃんは変な所でドジなんだから・・
ローラン:あ・・あぁ、すまん・・
0: (間)
ローラン:お・・もう少しでボス部屋みたいだな・・
フローラ:やったね・・早くボス倒して帰りた~い
ローラン:あぁ・・そうだな・・
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter07~トラップ~)
0: (時間は少し前に戻りトラップルームを作っているレイン、カーディス、シビル)
レイン:・・いくら相手がバカつえぇ闇の御子とは言え・・そこまでする必要があるのかよ?
カーディス:常に最善を尽くす為よ・・レイン、万が一フローラを贄に出来なかった場合シビルが贄となることを忘れちゃだめよ。
シビル:・・・・(黙々と作業)
レイン:・・・あぁ、そうだな
0: (間)
シビル:ローラン様・・大丈夫でしょうか
カーディス:えぇ、きっと大丈夫よ・・ローランを信じましょ
シビル:・・えぇ
カーディス:さてと・・作戦の概要をもう一度説明するわよ、ローランがフローラを封印の間(ま)の崖路(がけろ)から落とす、私達が作っているトラップルームへとね・・
カーディス:中では毒ガスが充満しているから毒で体が蝕まれるし、魔法の詠唱なども当然しにくくなるわ
レイン:・・・
カーディス:フローラが落ちてきたのが確認出来たらすぐに転移結晶を投げ込み、トラップルームの中をゴブリンとスライムの群れで埋め尽くすって手筈よ
レイン:・・やりすぎだろ
カーディス:・・・
レイン:俺達三人なら絶対に(やれる)!
0: (かぶせて)
カーディス:黙りなさい!・・何度も言うけど、この作戦の失敗はシビルが魔神の贄となる事を意味してるのよ
レイン:・・わかってるよ!!
カーディス:・・なら、やるわよ・・・・・いいわね?
レイン:・・・あぁ
0: (五秒ほどの間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter08~ボス戦~)
0: (フローラとローランの前には身長がニメートル程の虎男が佇(たたず)んでおり、手には紫色のオーラを纏ったバトルアックスを持っている)
フローラ:来るわよ、お兄ちゃん!
ローラン:あぁ!!
0: (虎男のバトルアックスが大上段から襲い掛かる)
ローラン:くっ・・ぐううううぅぅぅ!・・重い!!
0: (ローランの所へ駆け寄るフローラ)
フローラ:お兄ちゃんから離れろぉぉ!!だあああああああああぁぁぁ!
フローラ:我が手に宿りし魔力よ虚無となりて敵を穿て・・ゼロ・バニッシュ!!
0: (フローラは虎男の腹部に手を添え、魔法を発動する、手を添えた部位が魔法によって消失、絶叫を上げながら慌てて距離をとる虎男)
ローラン:まて!逃げるなぁ!!
0: (虎男の手の平から複数の魔力弾が射出されるが、フローラはそれを走って回避する)
0: (フローラ走りながら)
フローラ:だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
フローラ:雷(いかずち)の精霊よ、我が手に宿れ!求めるは紫電の一撃!・・食らえ!ライトニング・ボルト!!
ローラン:トドメだ!・・雷の精霊サラマンダーよ、我が剣に宿り敵を討たん!魔装剣術・電雷一閃(でんらいいっせん)!!
0: (フローラの魔法とローランの一撃を受けた虎男は断末魔を上げる)
0: (間)
ローラン:はぁ・・はぁ・・やった、ダンジョンのボスを倒した・・
フローラ:やったね、お兄ちゃん!
ローラン:あぁ・・封印の間へ急ごう
0: (chapter09奈落)
0: (フローラとローラン、封印の間へと通じる崖路(がけろ)を歩く)
フローラ:さぁって、先にいっちゃお~っと・・・
0: (フローラ、崖路を小走りに先行する)
ローラン:・・・・・
0: (フローラ、ローランの所まで戻る)
フローラ:ちょっとお兄ちゃん・・早く早く!
0: (フローラ、ローランの手を引く)
ローラン:あぁ・・
フローラ:ちょっと、お兄ちゃん遅い~~
ローラン:・・・・
フローラ:ねぇ・・ちょっとぉ!聞いてる?お兄ちゃん・・
ローラン:・・・・・・
フローラ:・・・?
ローラン:フローラ
フローラ:・・?
ローラン:この先の封印・・実は解けかかってなんかいないんだ
フローラ:え?・・そうなの、
ローラン:・・あぁ
フローラ:じゃあ・・どうして・・・
ローラン:封印を掛けなおす必要もない・・
フローラ:・・・・
ローラン:俺達には魔神が必要だ・・
フローラ:え?・・・お兄ちゃん、どうしちゃ・・
ローラン:すまん
0: (ローラン、フローラを突き落とす)
フローラ:きゃ!・・・
ローラン:・・ちっ・・落ちてないか
フローラ:なんで・・お兄ちゃん・・・
ローラン:すまんな・・ふん!(手を踏みつけ)
フローラ:ぐ・・うぅ・・痛いよ、痛いよ・・なんでこんな事するの・・
ローラン:・・・・・
フローラ:お兄ちゃん!
ローラン:・・すまん、闇の御子フローラ・・俺達の為に、死んでくれ!
フローラ:闇の御子?え・・なに・・分かんないよお兄ちゃん・・なんでよ・・なんでよ・・
0: (フローラの顔に蹴りが入り崖に落ちる)
ローラン:・・・っ!
フローラ:ぐぅぅ!!・・ああぁ、お兄ちゃーん!!
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0:~
0: (chapter10~絶望の光~)
フローラ:ああぁぁぁ・・ぐっうぅ・・痛い、ゴホッ・・ゴホッ・・痛いよ・・お兄ちゃん・・
フローラ:あぁ・・ごほ・・何ここ・・?
0: (恐ろしく広い部屋にガスが充満している)
フローラ:お兄ちゃ~ん、お兄ちゃ~ん・・ごほ、ごほ・・もぉ・・なんなのよ・・ここ・・
フローラ:ごほ・・ごほっ・・(吐血)・・え・・なんで口から血が・・もしかして毒ガス・・なの・・これ?・・
0: (部屋の奥の方で何かが発光している・・)
フローラ:あれは、・・転移結晶の、光・・
フローラ:つっ・・なに・・コレ・・
0: (転移結晶の光の中から大量のエルダーゴブリンが姿を現す・・)
フローラ:エルダーゴブリン・・ゴブリンの中でも最上位とされる種族・・それが大群で・・
フローラ:お兄ちゃん・・なんの、冗談なの・・ごほ・・やめてよ・・ねぇ・・やめてよ・・
0: (ゴブリンの大群が向かってくる)
フローラ:あぁっっっっっ!
フローラ:紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上が・・ごほっ・・
フローラ:くそ・・紅き精霊の・・王よ燦然と・・燃え上がる・・紅蓮の、炎よ・・ごほっごほっ・・
フローラ:詠唱が・・出来ない・・
0: (フローラはショートソードを抜いて応戦する)
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
0: (剣で戦いながら)
フローラ:お兄ちゃん!お兄ちゃん!ごほっ・・お兄ちゃん!!
フローラ:なんでよ!・・なんで・・なのよ!!どうして、妹に・・こんな事、するの!ごほっごほっ・・お兄ちゃん・・守ってよ!昔みたいに、守ってよおぉぉ!!
(ゴブリンから剣を奪い二刀で戦うフローラ)
フローラ:くそっ・・剣一本じゃ・・足りない・・貸せ!!
フローラ:おおおおぉぉぉぉぉ!!
フローラ:数が!・・多すぎ!、なのよ!・・くそっ!!・・・
0: (頭上から巨大なスライムが降ってきてフローラが取り込まれる)
フローラ:ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!・・そんな!上からスライムが!?
フローラ:こんな巨大なスライム・・どこから・・
フローラ:う・・噓でしょ・・・天井からこんなに・・いっぱいのスライムが!
フローラ:おに・・おにいちゃん・・
フローラ:くそ、身動きが取れない・・いやぁ!
フローラ:そんな・・私、ここで終わり?死んじゃう?なんで・・なんでよ!・・・なんでお兄ちゃんが助けに来ないのよぉぉ
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter11~惨劇~)
0: (間)
カーディス:そろそろ時間ね
レイン:そうか・・
シビル:・・・
レイン:・・シビル大丈夫か?
シビル:えぇ・・
レイン:行きたくなかったら此処(ここ)にいてもいいんだぞ・・
シビル:大丈夫・・行く、見届ける
レイン:・・そうか
0: (ローラン戻ってくる)
ローラン:首尾は上々の様だな!
シビル:ローラン様!
レイン:ローラン・・
カーディス:其方(そちら)も上々の様で♪
ローラン:・・あぁ
カーディス:じゃ、皆さん揃ったところで・・様子を見に行きますか
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
レイン:(N)そこで見たものは・・漆黒のオーラを身に纏い、屍山血河(しざんけつが)の上に立ったまま呆然と立ち尽くす、フローラの姿であった
カーディス:・・・生きてる・・だと・・
フローラ:お兄ちゃん・・見た・・見てた?・・私、あんなにもいっぱいのモンスターにも勝ったよ・・
ローラン:・・フローラ
シビル:ローラン様・・
0: (ローランの方へ少しずつ歩いていくフローラ)
フローラ:それにしても酷いよお兄ちゃん・・修行だとしてもあんまりだよ・・
フローラ:死んじゃうよ・・本当に死んじゃうところだったんだよ・・・・
フローラ:私、何度も・・何度もお兄ちゃんに助けを求めたのよ・・
フローラ:なんで助けてくれなかったの?お兄ちゃん・・
フローラ:なんで?、なんで?なんでよぉぉぉ!?
ローラン:・・あ・・あぁ・・・ああぁぁぁ・・・
0: (フローラ、ローランに突っ込む)
フローラ:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ローラン:うわぁぁぁぁ!
シビル:ローラン様を守って!!!
0: (二人かぶってよい)
カーディス:えぇ!
レイン:おう!
フローラ:邪魔するなぁ!
0: (二人かぶってよい)
レイン:ぐぁぁぁぁ!
カーディス:ぐぁぁぁぁ!
0: (ローランの周りに防御魔法が展開される)
フローラ:お兄ちゃん!!・・・ぐ!
シビル:絶対防御魔法・ホーリーフィールド(シビルは光のオーラを身に纏う)
ローラン:すまんシビル・・助かった
フローラ:・・・なに、その光のオーラは?
シビル:私は光の御子シビル!、貴方と同じよ・・闇の御子フローラ!
フローラ:ちっ・・邪魔するなぁ!
フローラ:風の精霊ガルーダよ、我が命により突風を呼び起せ・・ガル・ウィンド!!
0: (三人かぶってよい)
シビル:うわぁぁぁぁぁぁ!
レイン:うわぁぁぁぁぁぁ!
カーディス:うわぁぁぁぁぁぁ!
0: (ホーリーフィールドの効果時間が終わる)
フローラ:ははは・・
フローラ:さぁお兄ちゃん・・やっと二人っきりになったね
ローラン:あ・・あぁ・・
フローラ:おらぁ!(ビンタ)
ローラン:ぐふぅぅぅ・・・なんて重いビンタ・・
フローラ:(ビンタ×10回程度)
ローラン:(ビンタに合わせてリアクション、ただし喜ばない)
フローラ:だりゃあああぁ!(蹴り飛ばす)
ローラン:ぐあぁぁぁぁ!(吹っ飛ぶ)
フローラ:まだまだコレからぁ!!オラ!オラァ!オラァ!
ローラン:(踏みつけに対してリアクション、ただし喜ばない)
フローラ:さぁぁぁぁ、喜びなさいよぉ、おにいちゃあああぁぁぁん
ローラン:や・・やめ、
フローラ:おらぁぁ!!
ローラン:ぐあぁぁぁぁぁぁ!
フローラ:なんで喜ばないの・・なんでよ、なんでなのよ
フローラ:ドМのお兄ちゃんが喜ばないなんておかしいよおおおおおぉぉ
ローラン:・・う、うぅ
フローラ:ほら!ほらぁ!!喜んでよおぉぉぉ・・よろこびなさいよおおぉぉ
フローラ:・・・・・・・・・・・?
フローラ:・・・・・・・・・あ、あれ・・?
フローラ:・・・・・・・・あ・・あ・・っっ!!
フローラ:・・・もしや・・・・・・
フローラ:・・・・お兄ちゃんじゃない?
フローラ:お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?お兄ちゃんじゃない?
フローラ:じゃあ・・こいつは誰よぉぉ
0: (間)
シビル:はっ・・ローラン様!
レイン:・・う・・うぅ・・
カーディス:・・ぐ、うぅ・・
シビル:カーディス!レイン!・・起きて!、起きてローランを助けてよぉ!!
カーディス:・・・あ・・あぁ
レイン:すまねぇ姉ちゃん・・兄貴、全力でいくぞ!
カーディス:おう!・・・
フローラ:な・・
0: (二人かぶってよい)
カーディス:うおおぉぉぉぉ
レイン:うおおおぉぉぉ
レイン:我が手に集まりし土と大地の精霊よ・・・集約し力を示し我が敵を討て!ファイアバレット!!
0: (フローラの闇のオーラを纏ったひと振りで弾丸は消滅するが消し損なった弾丸が地面に着弾、噴煙をまき散らしフローラの視界を阻害する)
フローラ:ヌルぃ!・・ち・・煙幕!?
カーディス:幻より現れるのは無限の剣閃・・その身に受け、倒れるがいい!!夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)
フローラ:こんな技で・・・やられるものかぁ!!
フローラ:だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
カーディス:そんな!?斬撃が全て消された・・
フローラ:マジックアロー!!
カーディス:ぐあぁぁぁ!
カーディス:なんなのよ、こいつは・・強い、強すぎるわよ・・・
シビル:・・カーディス時間を稼いで、私が・・私が魔神を復活させる!
レイン:なんだと、・・やめろ・・シビル
シビル:もう作戦は失敗よ、このままじゃ全滅する・・お願い、行かせて
0: (間)
カーディス:シビル・・ごめんなさい・・いってっ頂戴!
レイン:カーディス兄!!・・姉ちゃんっ止めてくれ!!!
フローラ:なにをするというの?
カーディス:この先は・・絶対に、行かせないわ!
カーディス:レインゥゥ!!(回復結晶を投げ渡す)
レイン:っと(結晶を受け取る)
カーディス:回復結晶よ!使って!・・シビルに・・ついていってあげて!
0: (レイン回復結晶、使用)
レイン:兄貴ぃ・・分かったよ
フローラ:あぁ?私が行かせるとでも・・?
0: (仁王立ちし、フローラの行く手を阻むカーディス)
カーディス:ここを通りたければ、私を倒してからにしな!!
フローラ:ふ・・ふふふ・・あはは、はははははーっはっはっは!!お望みどうり殺してあげるよ~
カーディス:いくぞ!・・闇の御子!!
フローラ:来いよ!オカマ野郎!!
0: (長めの間)
0:(chapter12~悲しき決意~)
0: (シビル、レイン走って封印の間へ向かう)(走ってるような息使いしながらセリフ)
レイン:ねぇちゃん!!
シビル:・・レイン!!あんた、ついてきたの!
レイン:あぁ・・
シビル:・・・・ついて来なくても・・私は一人でもやれるわよ!
レイン:ねぇちゃん・・モンスターだっているんだ・・俺に、守らせてくれよ!
シビル:・・・・・・ちょ!モンスターの大群・・!!
レイン:ほらぁ、ついて来てて良かっただろ?
シビル:えぇ、そうねっ!
レイン:・・・・それにしても・・ッチ、オーガとエルダーゴブリンの大群か・・数が多すぎる・・
シビル:氷の精霊よ、我が手に宿りて敵を凍らせよ!・・アイスボルト!!
シビル:・・・うそ、まるで効いてない?
シビル:早くしないとローラン様とカーディスが・・・レインどうにかして!
レイン:っち・・無茶言いやがって!
シビル:・・・レイン、受け取って!セイクリッド・オーラ!!
レイン:(М)力が・・湧いてくる・・俺はシビルを脇に抱え、魔法で牽制する・・魔法の一撃がオーガやゴブリン数体を爆殺させるがすぐに眼前まで迫り来るモンスター達、レインは魔力の膜でシビルと自身を守りながらモンスターの大群の中へ突っ切る
レイン:うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
0: (レイン剣を振り回しながら)
レイン:どけっ・・!どけぇ!
0: (オーガ達の攻撃を回避)
レイン:当たるかぁ・・・・くっ・・
0: (エルダーゴブリンの剣を腹部に受ける)
レイン:・・ぐっ、ぐぅあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!・・・後ろが゛ぁ
0: (エルダーゴブリンを振り払う)
レイン:うぜぇ!!!・・・くそっ数が多すぎる!!
0: (シビル、しんどそうな様子で)
シビル:レイン!・・光の女神よ我が命(いのち)にて、彼の者を癒して・・セイクリッド・・ヒーリング
レイン:あんな酷い傷が一瞬で!?・・
シビル:・・(咳き込む)
レイン:ごめん!・・ねぇちゃん・・
シビル:気にしないで・・レイン
レイン:・・
レイン:我が手に集え、炎の精霊・・我が求めるは紅蓮の一撃!!ファイアボルト!!
0: (魔法が出ない)
シビル:レイン!
レイン:ぐ、魔力切れ・・そんな・・
シビル:私の魔力をレインに移す・・光の女神よ我が魔力を、彼の者へと譲渡せよ
0: (シビル、二体のゴブリンの剣に肩と腹部を貫かれる)
シビル:あああぁぁぁぁ!!
0: (ゴブリンを切りながら)
レイン:シビルゥゥ!!!やめろ下種共が!死ね!死ねぇぇ!!
レイン:・・シビル!大丈夫か・・
シビル:・・レイン・・セイクリッド・・・ギフ・・ティッド
0: (魔力がレインへと流れてくる)
レイン:魔力が流れてくる・・だけど、ねぇさんが死んじゃう・・
シビル:レイン・・がんばっ・・て・・
0: (モンスターの群れの隙間を見つける)
レイン:あぁ・・・そこか・・ねぇちゃん、シビル、すぐに終わらせるさ!!
レイン:風の精霊よ!我が身に纏い、さらなる速さを!・・アクセル・エア!!
レイン:間に合えぇぇぇぇぇ!!
0: (レイン、魔法で足場を壊しモンスターが追ってこれない様にする)
レイン:アース!・・ディストラクション!!!!
0: (間)
0: ~~~~
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (封印の間の扉へ歩く満身創痍のレインとシビル)
0: (シビル、レイン疲労困憊)
シビル:ここが封印の間・・
レイン:そうみたいだな・・・
シビル:そっか、じゃあ・・ここでお別れね
レイン:・・・・あぁ
シビル:・・(歩き出す)
レイン:まて、・・まってくれよ・・今更なんだけど・・本当に今更だけど・・もういいんじゃねぇか?
シビル:・・・
レイン:マディスだの魔神だのって、もういいじゃねぇか・・人も魔族も関係ねぇよ・・なにもかも、忘れて生きていく方法もあるんじゃねぇのか?
シビル:ほんと今更だね・・でも、魔神は復活させる・・
レイン:なんで・・
シビル:ローラン様の・・・いや、それこそが(私の悲願なの・)
0: (被せて)
レイン:いいじゃねぇか・・誰も居ない所で兄弟三人で暮らせば、今から皆を説得するよ・・ローランさんにもカーディスにも・・フローラにも謝って・・お前が犠牲になる必要なんて・・
シビル:ねぇレイン、そんな悲しい事言わないで
シビル:早くしないと、カーディスもローラン様も死んでしまうの・・だから
0: (シビル封印の扉を開ける)
レイン:おい
シビル:じゃあね・・
レイン:やめて・・
シビル:レイン!今までありがと
レイン:やめてくれよ・・
シビル:バイバイ!!
レイン:まって!・・俺はねぇちゃんを・・
シビル:(小声で)ローラン様・・これで私を・・
0: (シビル、封印の間に入る)
0: (レイン封印の間の扉に駆け寄るが見えない壁に阻まれる)
レイン:やめ・・やめてくれ・・やめてくれ・・なんだ、この壁は!・・そんな・・嫌だ、嫌だぁ・・ねぇちゃん!ねぇちゃん!!・・・あぁぁ・・
0: (chapter13~魔神降臨~)
0: (間)
フローラ:ちょっとは・・やるじゃない・・遊び相手にはちょうど良いね
カーディス:うふふふ・・貴方、とんでもない化け物ね・・私がこれだけリミッターを外しても届かないなんて・・真の奥の手を使うしかないのかしら・・
フローラ:まだ手が残ってあるの?あるなら全部つかっちゃいなよ
フローラ:使ったら殺してあげるよぉ!
カーディス:この奥義は醜くなるから本当は使いたくなかったけど・・しょうがないわね!!
カーディス:闘気、完全開放・・
フローラ:はっ・・全身の筋肉が肥大化してっ
カーディス:だぁぁぁぁぁぁ!!!
0: (カーディスの一撃がフローラを狙うが空を切り大地を抉る)
フローラ:とんでもないパワーね・・だけど
カーディス、フローラの無数の剣戟により切り刻まれる
カーディス:ぐううう!!!
フローラ:その肥大化した筋肉のせいでスピードが落ちてるのよ・・ウスノロめ
カーディス:まだよ・・フローラ
フローラ:ち・・・・
0: (カーディス攻撃しながら)
カーディス:まだよ!まだまだぁ!
フローラ:・・もういい、興が冷めた・・そろそろ
0: (フローラが浅く袈裟切りにされる)
フローラ:・・づぅ・・なんだと?!
カーディス:・・・んっふっふっふ、びっくりした?フローラちゃん、肥大化させた肉体を、瞬間的に縮小させて速度を戻した・・さっきまでの剣速に慣れた貴方じゃぁ対応しきれなかったようね?
フローラ:・・・やるじゃない、ちょっとだけ掠っちゃったよ・・上出来だよオカマ野郎!殺してあげるよ!!
カーディス:あぁ・・ここまでの様ね、・・レイン、後は頼んだわよ
0: (間)
0: (天井破壊音)
0: (天井が破壊され、何者かがゆっくりと降りてくる)
フローラ:っ・・・
0: (魔神右手をフローラに向ける)
シビル:(魔神アスモデウス)・・・・消えろ
フローラ:きゃ・・きゃぁぁぁぁ!!私の腕がぁ!!
シビル:(魔神アスモデウス)ローラン様・・・
ローラン:お前・・シビルなのか?
シビル:(魔神アスモデウス)えぇ・・さぁ・・私と・・我と共に世界を・・
0: (ローラン、魔神に丸飲みにされる)
ローラン:あぁ・・ぁ?・ぐああ・・あ・・あぁ・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・
フローラ:・・なによ、コイツ
シビル:(魔神アスモデウス)・・我は魔神アスモデウス・・大古の昔、この世界を滅亡せしめた魔神の一体なるぞ
フローラ:よくも私の腕を・・
シビル:(魔神アスモデウス)・・死ね!
フローラ:・・ぐ・・・ぐあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
フローラ:ぐ・・ぐふっ・・・・お兄ちゃん・・お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
カーディス:・・やったわ、フローラを倒した・・
フローラ:お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
カーディス:・・まだ生きているの・・私がトドメを・・
フローラ:お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん
0: (カーディス、フローラに剣を振り上げる)
カーディス:ごめんねぇ・・今度こそ、死んでちょうだい
0: (謎の衝撃がカーディスを襲う)
カーディス:・・ぐはぁぁぁぁ!
フローラ:まだ・・まだ死ねない・・私はお兄ちゃんに謝ってないんだもの・・謝ってないんだものぉ!!
カーディス:なんだと・・
フローラ:魔神だかなんだか知らないけど、私はアンタなんかに構ってる時間はないのよ!
フローラ:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛
シビル:(魔神アスモデウス)なんだ、娘の傷が治っていく・・そしてこの異常なオーラ・・・
フローラ:・・あぁ・・そうか・・そういう事だったのね・・全て、思い出した
シビル:(魔神アスモデウス)?
フローラ:控(ひか)えよ・・魔神とやら
シビル:(魔神アスモデウス)なんだと・・
フローラ:控えよと言っている!
シビル:(魔神アスモデウス)そんな・・魔神であるこの我が動けぬ・・たかが魔族の小娘に・・
0: (フローラの手から神剣が生成される)
フローラ:はああああああぁぁ
フローラ:これは神剣フロガラッハ!貴様を討ち滅ぼす神魔滅殺の剣!!!
シビル:(魔神アスモデウス)な・・ばかな!神剣だと・・貴様は一体何者だ!!
フローラ:・・私はフローラ、ただのフローラよ
シビル:(魔神アスモデウス)そ・・そんな・・・そんな莫迦(ばか)なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (chapter14~死別~)
レイン:ここは・・気を失っていたのか・・
レイン:ダンジョンが崩壊しかけている・・はやく此処(ここ)から出ないと・・うわっ
0: (レイン斜面に落ちる)
レイン:ちっ・・道から落ちて・・ぐ・・ぐぅぅぅ・・ぐああああああああぁぁぁ・・
0: (間)
カーディス:レイン!?・・・大丈夫なの、レイン!?
レイン:兄貴!・・ローランは?
カーディス:ローランは死んだわ・・魔神に食われてね
レイン:そうか・・・
カーディス:そして・・その魔神はフローラに倒されたわ・・
レイン:はは・・そうか・・・倒されちまったか・・シビル、あいつは・・ねぇちゃんの死は、何だったんだろうな・・
カーディス:・・・・・やつは、フローラはきっと闇の御子なんかじゃなかった・・
レイン:・・・・
カーディス:もっとヤバい、なにかよ・・
レイン:・・・・
カーディス:私達は奴に手を出すべきじゃなかった・・
レイン:じゃあ、闇の御子なんてどこにいるんだよ・・
カーディス:知らないわよ・・
レイン:・・・・
カーディス:ダンジョンの崩壊が早い・・・
レイン:あぁ・・
レイン:すまんが体に力が入らなくてな・・動けるなら兄貴だけでもダンジョンから脱出してくれよ
カーディス:そうか、そいつは奇遇ね・・実は私も片足やられちゃってね・・動けないの
レイン:そうか・・
カーディス:まぁ最後にお前と一緒にくたばるのも・・悪くはないわね・・
レイン:むさ苦しいな・・
カーディス:ふ・・そういうなよ我が弟よ・・
レイン:くそ兄貴め・・
カーディス:・・・・
レイン:・・・あぁ・・くそっ・・すまねぇ・・ちょっと張り切りすぎちゃってよ・・俺すっごく眠いんだわ
カーディス:うふ・・いいわよ、休んでなさい・・
レイン:一人にして・・すまねぇ・・動けねぇなら・・・・・・
0: (間)
カーディス:ごめんね・・レイン・・
0: (間)
0: ~~~
0: ~~
0: ~
0: (起きるレイン)
レイン:う・・ぅぅ・・なんだ・・オレ、生きてるのか・・なぁ兄貴・・オレ生きて・・
0: (カーディスはレインの上に覆いかぶさり落石にやられて亡くなっている)
レイン:あ・・あぁ・・あぁぁぁ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!!
レイン:兄貴!、兄貴ぃ!!
レイン:やめてくれ・・やめてくれよ・・なんで生きているんだ俺は・・なんの冗談なんだ・・俺は一人じゃないか・・兄貴もねぇちゃんも居なくなって・・これからどうしたらいいんだ!・・・どうしたらいいんだよ!!
0: (間)
ローラン:(ナレーション)レインの目に映ったものは、崩落したダンジョンからレインの身を守る為、覆いかぶさっていた兄、カーディスの亡骸・・
ローラン:(ナレーション)レインはダンジョンからの脱出を試みるが、その最中(さなか)、出会ってしまう、・・因縁のあいつと
0: (間)
0: (chapter15~光と闇の御子~)
フローラ:うーん、これならどうかな~
フローラ:おっ・・出来たっ!
フローラ:・・・・
フローラ:どうしても上手くいかないなぁ・・せっかくの魔神の魂なんだからお兄ちゃんを探す手駒したかったんだけどなぁ、魔神になる前の魂が微妙に干渉してくるんだよなぁ
フローラ:・・ローラン、そしてシビル、やっぱこれ・・消しとかないと反逆しそうな気がするし出来たら消しときたいんだよねぇ・・・
0: (かぶせて)
レイン:てめぇっ!!!!
フローラ:転べ・・
0: (レイン、フローラの言霊に反応して転倒し身動きが取れない)
レイン:フローラ・・シビルとローラン・・返しやがれ!!
フローラ:君・・あの時一緒に居た少年・・レイン・・
レイン:ぐ・・俺の名前・・
フローラ:魔神の魂の中の・・君のお姉さんから記憶は読み取らせてもらったわ
レイン:・・てめぇ
フローラ:・・ふふ・・もうコレでいっか・・現れよ、使い魔シビル、使い魔ローラン・・は癪(しゃく)ね、名前は・・ルビルでいっか・・現れよ使い魔ルビル
フローラ:・・ローランとシビル、二人の魂は魔神の魂と共にこの二体の使い魔の中に・・と言っても記憶は魔神のものしかほぼ残ってないんだけどね・・
0: (フローラの言霊に抗うレイン)
レイン:あ・・あああああぁぁ・・
フローラ:こいつ・・私の力に対抗できるというの?
(フローラの言霊に抗い、立ち上がるレイン)
レイン:だああああぁぁぁ!!
フローラ:くそっ!こいつ!?
0: (レインに黒いオーラが発現する)
レイン:・・俺にも、出せるのか・・いけ!
フローラ:黒のオーラ!?私を拘束するか!!
0: (フローラ、レインのオーラによる拘束を破壊する)
フローラ:うざい!!
レイン:上を貰ったぞ!
0: (レインの上からの斬撃を防ぐ)
フローラ:ッチ!!・・やるわね、ひょっとして闇の御子っていうの君の事だったんじゃないの?
レイン:!!・・俺が、闇の御子だと?
フローラ:そうよレイン!シビルが死なずとも、君が贄になる事でおねぇさんを救えたんじゃないの?
レイン:くっ・・じゃあフローラ!お前はなんだっていうんだ!!
フローラ:私を・・そんな物と一緒にするな!
レイン:ぐぅ!まだだ!!カーディス兄、力を貸してくれ・・夢現流!瞬・影・殺!!(むげんりゅう・しゅんえいさつ)
フローラ:っち・・この技は・・こやつの兄の!!
レイン:まだまだぁ!・・紅き精霊の王よ燦然(さんぜん)と燃え上がる紅蓮の炎よ、我が眼前に広がり、敵を討て!!・・フレア・ブレス!
フローラ:熱!・・こいつ!私の魔法を!!
0: (剣で戦いながら)
レイン:くそっ!まだ!・・力が足りない!
フローラ:まだまだだね、レイン・・今度は私からいくぞ!
レイン:ちぃ!
フローラ:神剣フロガラッハ!
レイン:なんだ!・・この禍々しい剣は!?
フローラ:貴様には過ぎた代物よ!だが冥途の土産に味あわせてやるぞ!!
0: (フローラの神剣がレインを襲うが防御魔法に阻まれる)
レイン:あぁっ!
フローラ:く・・なんだコレは!?剣が阻まれて!
レイン:これは・・:絶対防御魔法、ホーリーフィールド?
フローラ:だれだ!?
0: (※シビルは使い魔に姿を変えられている影響で上手く喋れない)
シビル:(使い魔シビル)・れ・ぇ・・ぃ・(レイン)
レイン:・・・・ね・・ねぇちゃん?
フローラ:・・お前か・・使い魔シビル!
0: (魔法で使い魔シビルを気絶させるフローラ)
シビル:(使い魔シビル)ぐ!!・・ぇいん・・ぅ・ぇ・ぉて・・(ぐ・・レイン、受け取って)
レイン:お前ぇぇ!!
0: (かぶせて)
フローラ:この私を騙し、贄にしようとした愚者にお似合いの結末だ・・・・なっ・・なんだ!
0: (レインのオーラの色が光と闇、両方を合わせ持つ)
フローラ:光と闇のオーラ!!??レイン、貴様!
(レイン、フローラに切りかかる)
レイン:だぁ!!
フローラ:なに・・こいつ・・速すぎる・・
レイン:ねぇちゃんが俺に力を貸してくれてる!今なら!!
フローラ:だけど!!剣がなまくらなのよ!!
0: (レインの剣が折れる)
レイン:ちぃ!!
フローラ:神剣フロガラッハ!この神剣に切れぬものは無い!!
0: (レインの手から漆黒の双剣が生成される)
レイン:魔剣・・レインガイザー!おおぉぉぉぉ!
フローラ:え・・ちょ・・なにこの剣・・切れない!
レイン:夢現流、奥義!幻影幽刃陣!!(げんえいゆうはじん)!!
フローラ:おおおおおぉぉぉぉぉ!!
レイン:返せよ!・・シビルを!カーディスを!ローランを!
フローラ:知らないわよ!第一お前たちがっっ!!
レイン:おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!
0: (巨大な地震が起きる)
フローラ:(地面が滑る)え・・うそっ!!
レイン:おわりだああぁぁ!!(※レインの真上に岩石が落下)・・なに!?
レイン:く・・あ・・っつつ・・(※地割れに落下)くそ!!・・フローラァァァァァ!!
0: (地震によって出来た穴に落ちてしまうレイン、そして地震が収まる)
フローラ:レイン・・あいつ・・なんだっての
0: (長めの間)
フローラ:・・ははっ・・あははははっ・・まぁいいわっ・・そんな事よりもやっとお兄ちゃんの存在が捕捉出来ようね・・魔王城・・魔王様の居る所か・・よくやったわルビル。
フローラ:・・そっか・・お兄ちゃん、念願のセバスチャンになったのね・・早くお祝いしに行かないとだね・・
フローラ:お兄ちゃんは絶対に渡さないわよ・・魔王エリス、・・はははははは!
0: ~了~