台本概要

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タイトル パノプティコン1
作者名 タコ兄  (@john_pietoro)
ジャンル ミステリー
演者人数 2人用台本(女1、不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 人が目を覚ます。そこはみたこともない異世界。ビルが立ち並び、車のような乗り物がたくさん空を飛んでいる。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 39 異世界で目を覚ました記憶を失った「人」
アンドロイド 37 人の世話係のアンドロイド
謎の女 2 アンドロイドを通じて通信してきた謎の女、アンドロイドと兼ね役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:(人が目を覚ます。そこはみたこともない異世界。ビルが立ち並び、車のような乗り物がたくさん空を飛んでいる) 人:ここは……どこ? アンドロイド:目が覚めましたか?おはようございます。 人:え?キミは……誰? アンドロイド:私は……あなたの生活をサポートするために配備されたアンドロイドです。 人:アンドロイド?う、あ、頭が…… アンドロイド:心拍数の上昇を検知。少し気を落ち着けてゆっくりすることを推奨します。何かお飲み物をお持ちいたしましょうか? 人:すまない…では、水を頼む……喉がカラカラだ。 アンドロイド:かしこまりました。では、お持ちするまでの間、深呼吸をして少しでも気を落ち着けることを提案いたします。しばらくお待ちください。 人:すーはぁ~。さっき何か思い出せそうだたったのに…くそっ…思い出そうとすると、また頭が…… アンドロイド:お待たせいたしました。どうぞお飲み下さい。 人:ありがとう。ん…ん…はぁ…。で、キミは本当にアンドロイドなのか? アンドロイド:質問の意図がわかりかねます。私がアンドロイドに見えないとおっしゃりたいのですか? 人:まぁ、そんなところだ。何ひとつ思い出せないが、キミの存在には明らかな違和感を感じている…答えてもらえないか? アンドロイド:申し訳ございません。質問の意味を察知することができません。ですが、私は正真正銘のアンドロイドです。 人:そうか…わかった。すまなかったな。別の質問いいか? アンドロイド:どうぞ、私に答えられることでしたら。 人:俺(私)は誰だ?名前は?歳は?どうしてここにいる? アンドロイド:データベースを確認します。名前…不明…年齢…推定ですが二十歳前後…その他の情報……アクセスできません。 人:つまり、わかることは何もない…そういうことか…。じゃあ、これならわかるんじゃないか?違和感を感じているのは、キミだけじゃない…窓の外…鉄の塊が空を飛んでいる…ありえない。ここはどこなんだ? アンドロイド:データベースへのアクセスはできませんでしたが、内部ストレージに該当すると思われるデータがあります。参照いたしますか? 人:あぁ、頼む。 アンドロイド:『パノプティコン』一部ではそう呼称されているようです。 人:パノプティコン?それはいったい… アンドロイド:通信が来ています。私を通じて発信者と会話ができます。お繋ぎしますので、そのまま会話を続けてください。 謎の女:やぁ、初めまして。私はキミの管理者…いや、説明が面倒だな。キミをそこに連れてきた者だ。 人:どういうことだ!説明しろ!俺(私)は誰で、ここはどこなんだ!? 謎の女:近々また会える。この通信を長く続けるのはリスクでね…会えた時にゆっくり話そう。ひとつだけ、伝えておきたい事があったんだ…私はキミを戦士として呼び出した。くれぐれも死なないよう必死にあがいて、私の元に辿り着いてくれ。では、また今度。 人:おい!待て!どういうことだ!? アンドロイド:通信はもう終わっています。再び心拍数の上昇を検知しました。また、お水をお持ちいたしましょうか? 人:あぁ、頼む…… アンドロイド:かしこまりました。少々お待ちください。 人:はぁ…クソっ…戦士?いったいなんだってんだよ! 0:間 人:ここは……? アンドロイド:目が覚めましたか? 人:あぁ…夢じゃ…なかったんだな アンドロイド:おっしゃっていることがよくわかりませんが… 人:あぁ、すまない…気にしないでくれ アンドロイド:ご報告があるのですが、よろしいでしょうか? 人:あぁ、大丈夫だ…で、なんだ? アンドロイド:先程、内部ストレージのロックされていた情報が開放されました 人:何かわかったということか? アンドロイド:肯定です。一つ、24時間ごとにメモリーが開放されていくようです。一つ、次のアンロックまでに達成しなければならないミッションが随時与えられるようプログラムされています。一つ、ミッションを達成できなければ次にアンロックされる情報が無意味なものになります。ひと… 人:ストップストップ!もう少しスローにいこう、スローに…1度にはとても整理できない… 人:だが、今の話を聞いて思うところがあるんだが、聞いてくれるか? アンドロイド:もちろんです 人:俺(私)も記憶が一部、戻ってるんだ… アンドロイド:……… 人:記憶といっても…手続き記憶とか…あ…あ…アレだ!知識に関する記憶なんだ! アンドロイド:なるほど…あなたもアップデートされた……そう言いたいのですね? 人:そ、そうだ…俺(私)も実はアンドロイドなんてことは…… アンドロイド:ご心配にはおよびません…アンドロイドに心拍はありませんので…脈打つ鼓動が人である証(あかし)です 人:そ、そうか……安心したよ……ところで、今何時だ? アンドロイド:0:10 です 人:深夜か……突然のことに頭がついていけなくて、疲れて眠ってしまった…… 人:あ!?ちょっとまて……キミのメモリーが開放されたのは何時だ? アンドロイド:0:00 ちょうどです 人:人間の脳にカギをかけるのは可能か?こんな意味不明な世界だ…もしかしたら…… アンドロイド:肯定します。薬物と暗示を併用すれば可能かと… 人:クソッ!なんてことしてくれやがった!じゃあ時間を設定してカギを解くことは? アンドロイド:肯定です。時間についても暗示がプログラミングの役割を果たしていたとなれば説明がつきます 人:最悪だ……さっきミッションがどうとか言ってたな? アンドロイド:肯定です。 人:俺(私)もお前も誰かさんの手のひらの上で躍らなきゃならないってことだ アンドロイド:どういうことでしょう? 人:俺(私)やお前にこんなこと仕込んだヤツは、ミッションとやらをクリアしないとくたばるようにも仕込んでるってことだ アンドロイド:なるほど…ではすぐにでもミッションに取り掛からなければいけませんね? 人:そういうことだ…で、ミッションは? アンドロイド:パノプティコンを脱出し、指定されたポイントまで到達せよ……となっています 人:パノプティコン?ちょっと待て…なにか…おもい…だせ…そう…だ………はぁはぁ アンドロイド:だ、大丈夫ですか?み、水をお飲みください 人:ん…ん…はぁ……すまない……だが、思い出した…よ…はぁ…はぁ… 人:パノプティコンってのは全方位監視できる監獄のことだ…そう設計された施設のことを言う… アンドロイド:では、そこから脱出するのがミッションというわけですね 人:おそらくそうだろう…なぁ、この部屋に武器はないか? アンドロイド:肯定です。武器だけでなく脱出に必要な物は一式まとめてあるようです。ベッドの下の床を剥がせばいいようです 人:よし!じゃあベッドを一緒に動かすぞ! アンドロイド:了解しました! 人:せーの! 人:ん!ん!ん! アンドロイド:ん!ん!ん! 人:はぁはぁ……あった…ご丁寧にデイパックに一式まとめてある 人:よし!中身を再度確認したらミッション開始だ!そういえば、キミは闘えるのか? アンドロイド:肯定です。少なくとも足手まといにはならないでしょう 人:わかった…じゃあ、ミッション開始といきますか アンドロイド:了解いたしました! 0:~続~

0:(人が目を覚ます。そこはみたこともない異世界。ビルが立ち並び、車のような乗り物がたくさん空を飛んでいる) 人:ここは……どこ? アンドロイド:目が覚めましたか?おはようございます。 人:え?キミは……誰? アンドロイド:私は……あなたの生活をサポートするために配備されたアンドロイドです。 人:アンドロイド?う、あ、頭が…… アンドロイド:心拍数の上昇を検知。少し気を落ち着けてゆっくりすることを推奨します。何かお飲み物をお持ちいたしましょうか? 人:すまない…では、水を頼む……喉がカラカラだ。 アンドロイド:かしこまりました。では、お持ちするまでの間、深呼吸をして少しでも気を落ち着けることを提案いたします。しばらくお待ちください。 人:すーはぁ~。さっき何か思い出せそうだたったのに…くそっ…思い出そうとすると、また頭が…… アンドロイド:お待たせいたしました。どうぞお飲み下さい。 人:ありがとう。ん…ん…はぁ…。で、キミは本当にアンドロイドなのか? アンドロイド:質問の意図がわかりかねます。私がアンドロイドに見えないとおっしゃりたいのですか? 人:まぁ、そんなところだ。何ひとつ思い出せないが、キミの存在には明らかな違和感を感じている…答えてもらえないか? アンドロイド:申し訳ございません。質問の意味を察知することができません。ですが、私は正真正銘のアンドロイドです。 人:そうか…わかった。すまなかったな。別の質問いいか? アンドロイド:どうぞ、私に答えられることでしたら。 人:俺(私)は誰だ?名前は?歳は?どうしてここにいる? アンドロイド:データベースを確認します。名前…不明…年齢…推定ですが二十歳前後…その他の情報……アクセスできません。 人:つまり、わかることは何もない…そういうことか…。じゃあ、これならわかるんじゃないか?違和感を感じているのは、キミだけじゃない…窓の外…鉄の塊が空を飛んでいる…ありえない。ここはどこなんだ? アンドロイド:データベースへのアクセスはできませんでしたが、内部ストレージに該当すると思われるデータがあります。参照いたしますか? 人:あぁ、頼む。 アンドロイド:『パノプティコン』一部ではそう呼称されているようです。 人:パノプティコン?それはいったい… アンドロイド:通信が来ています。私を通じて発信者と会話ができます。お繋ぎしますので、そのまま会話を続けてください。 謎の女:やぁ、初めまして。私はキミの管理者…いや、説明が面倒だな。キミをそこに連れてきた者だ。 人:どういうことだ!説明しろ!俺(私)は誰で、ここはどこなんだ!? 謎の女:近々また会える。この通信を長く続けるのはリスクでね…会えた時にゆっくり話そう。ひとつだけ、伝えておきたい事があったんだ…私はキミを戦士として呼び出した。くれぐれも死なないよう必死にあがいて、私の元に辿り着いてくれ。では、また今度。 人:おい!待て!どういうことだ!? アンドロイド:通信はもう終わっています。再び心拍数の上昇を検知しました。また、お水をお持ちいたしましょうか? 人:あぁ、頼む…… アンドロイド:かしこまりました。少々お待ちください。 人:はぁ…クソっ…戦士?いったいなんだってんだよ! 0:間 人:ここは……? アンドロイド:目が覚めましたか? 人:あぁ…夢じゃ…なかったんだな アンドロイド:おっしゃっていることがよくわかりませんが… 人:あぁ、すまない…気にしないでくれ アンドロイド:ご報告があるのですが、よろしいでしょうか? 人:あぁ、大丈夫だ…で、なんだ? アンドロイド:先程、内部ストレージのロックされていた情報が開放されました 人:何かわかったということか? アンドロイド:肯定です。一つ、24時間ごとにメモリーが開放されていくようです。一つ、次のアンロックまでに達成しなければならないミッションが随時与えられるようプログラムされています。一つ、ミッションを達成できなければ次にアンロックされる情報が無意味なものになります。ひと… 人:ストップストップ!もう少しスローにいこう、スローに…1度にはとても整理できない… 人:だが、今の話を聞いて思うところがあるんだが、聞いてくれるか? アンドロイド:もちろんです 人:俺(私)も記憶が一部、戻ってるんだ… アンドロイド:……… 人:記憶といっても…手続き記憶とか…あ…あ…アレだ!知識に関する記憶なんだ! アンドロイド:なるほど…あなたもアップデートされた……そう言いたいのですね? 人:そ、そうだ…俺(私)も実はアンドロイドなんてことは…… アンドロイド:ご心配にはおよびません…アンドロイドに心拍はありませんので…脈打つ鼓動が人である証(あかし)です 人:そ、そうか……安心したよ……ところで、今何時だ? アンドロイド:0:10 です 人:深夜か……突然のことに頭がついていけなくて、疲れて眠ってしまった…… 人:あ!?ちょっとまて……キミのメモリーが開放されたのは何時だ? アンドロイド:0:00 ちょうどです 人:人間の脳にカギをかけるのは可能か?こんな意味不明な世界だ…もしかしたら…… アンドロイド:肯定します。薬物と暗示を併用すれば可能かと… 人:クソッ!なんてことしてくれやがった!じゃあ時間を設定してカギを解くことは? アンドロイド:肯定です。時間についても暗示がプログラミングの役割を果たしていたとなれば説明がつきます 人:最悪だ……さっきミッションがどうとか言ってたな? アンドロイド:肯定です。 人:俺(私)もお前も誰かさんの手のひらの上で躍らなきゃならないってことだ アンドロイド:どういうことでしょう? 人:俺(私)やお前にこんなこと仕込んだヤツは、ミッションとやらをクリアしないとくたばるようにも仕込んでるってことだ アンドロイド:なるほど…ではすぐにでもミッションに取り掛からなければいけませんね? 人:そういうことだ…で、ミッションは? アンドロイド:パノプティコンを脱出し、指定されたポイントまで到達せよ……となっています 人:パノプティコン?ちょっと待て…なにか…おもい…だせ…そう…だ………はぁはぁ アンドロイド:だ、大丈夫ですか?み、水をお飲みください 人:ん…ん…はぁ……すまない……だが、思い出した…よ…はぁ…はぁ… 人:パノプティコンってのは全方位監視できる監獄のことだ…そう設計された施設のことを言う… アンドロイド:では、そこから脱出するのがミッションというわけですね 人:おそらくそうだろう…なぁ、この部屋に武器はないか? アンドロイド:肯定です。武器だけでなく脱出に必要な物は一式まとめてあるようです。ベッドの下の床を剥がせばいいようです 人:よし!じゃあベッドを一緒に動かすぞ! アンドロイド:了解しました! 人:せーの! 人:ん!ん!ん! アンドロイド:ん!ん!ん! 人:はぁはぁ……あった…ご丁寧にデイパックに一式まとめてある 人:よし!中身を再度確認したらミッション開始だ!そういえば、キミは闘えるのか? アンドロイド:肯定です。少なくとも足手まといにはならないでしょう 人:わかった…じゃあ、ミッション開始といきますか アンドロイド:了解いたしました! 0:~続~