台本概要
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タイトル | のぶあい! |
---|---|
作者名 | akodon (@akodon1) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 4人用台本(男4) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
【アドリブ大歓迎!】 みんな、殿のことが大好きなんだからね! ほんのりBL風味です。 311 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
信長 | 男 | 30 | のぶなが。言わずと知れた第六天魔王。このシナリオではかなり能天気。 |
藤吉郎 | 男 | 19 | とうきちろう。猿と呼ばれる足軽。のちの秀吉。 |
蘭丸 | 男 | 13 | かの有名な信長の小姓。殿との関係はお察し。 |
光秀 | 男 | 13 | 大河ドラマにもなった有名な武将。幸薄そう。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
信長:「う〜・・・寒い寒い・・・今夜もめちゃくちゃ冷えるなぁ・・・。
信長:厠(かわや)へ行くのも寒くてやんなっちゃうよ。
信長:あーあ、もう比叡山(ひえいざん)焼き討ちして暖を取るしかないなー、これ。
信長:寒すぎるわー、これ」
藤吉郎:「殿!!!」
信長:「おっ、猿じゃーん。
信長:何?寒い中、どうしてこんなところにいるわけー?」
藤吉郎:「はっ!雪が降ろうと槍が降ろうと、殿の御身(おんみ)の安全の為、毎晩見回りをするのがこの猿めの役目!
藤吉郎:本日も健やかに殿が安眠できるよう、目を光らせておりまする!」
信長:「ふんふん、なるほどー。ご苦労ご苦労。
信長:お前、顔はアレだけど、すごい気が利くよねー。顔はアレだけど。
信長:そういう奴、信長めっちゃ重宝(ちょうほう)しちゃうなー」
藤吉郎:「ははっ!ありがたきお言葉・・・
藤吉郎:この猿、今なら喜びのままに一夜で城を建てられそうです!」
信長:「はっはっは〜。デカいこと言ってくれんじゃん?
信長:信長好きよ、そういうの・・・
信長:っと、ワシそういえば厠へ行く途中だったわ。
信長:さて、草履(ぞうり)を履いて・・・って、草履が無い・・・」
藤吉郎:「草履でしたら、こちらに!」
信長:「えっ、猿・・・お前、ワシの草履どうして懐(ふところ)から取り出してんの?
信長:アレか?お前まさか、ワシのことを敬愛するがあまり、思わず草履を盗もうと・・・」
藤吉郎:「誤解です!
藤吉郎:確かに殿のことは愛・・・げふんげふん!敬愛しておりますが、草履を盗むなどそんな・・・」
信長:「じゃあ、なんで懐にワシの草履が入ってんのよ?」
藤吉郎:「はっ!信長様のおみ足を冷やさぬよう、この猿、失礼を承知で懐に草履を入れて温めておきました!」
信長:「マジかぁ!お前やるなあ!」
藤吉郎:「ありがたきお言葉!」
信長:「あー・・・確かにめっちゃお前のヌクモリティ感じるわァ〜。
信長:サンキュー猿!今度お前の為に敦盛(あつもり)舞ってやるからね」
藤吉郎:「殿・・・ああ・・・感激でございます・・・」
蘭丸:「キィイ・・・信長様・・・僕という者が居ながら、こんな猿顔男のどこがいいんですか・・・!?」
信長:「おお、蘭丸!どうしちゃったの?
信長:手拭いなんか噛み締めちゃって」
蘭丸:「どうもこうもありませんよ!
蘭丸:信長様がなかなか厠から帰ってこないから、心配になって来てみれば・・・
蘭丸:こんな夜更けに猿顔男と楽しげにイチャイチャと・・・!」
藤吉郎:「猿顔男とは何ですか!
藤吉郎:確かに拙者(せっしゃ)は蘭丸様のような絶世の美少年ではございませんが、殿への愛は貴方様に負けるとは思っておりませんぞ!」
蘭丸:「はぁ!?何それ!?足軽のクセに生意気だ!
蘭丸:信長様の小姓(こしょう)をさせて頂いてる上、超絶美少年の僕と張り合おうっていうの?」
信長:「おいおい、お前ら喧嘩しちゃダメだぞ〜!
信長:猿はなぁ、ワシの草履を温めて、厠へ行く時足が冷えないよう気を遣ってくれただけなんだから・・・」
蘭丸:「猿が草履なら、僕は信長様の布団を毎晩温めてるじゃないですか!」
信長:「しっ!声が大きい!
信長:ワシとお前の関係が城中にバレちゃうでしょうが」
藤吉郎:「な、なんですと・・・
藤吉郎:信長様と蘭丸様が・・・まさか、そのような・・・!」
信長:「・・・まぁ、この話、実は後世まで語り継がれちゃう程度にはバレバレなんだけどね」
蘭丸:「そうだそうだ!
蘭丸:だから、信長様と僕の間にお前が入る隙間なんて一寸たりとも無いんだぞ!」
藤吉郎:「ウキィイイイイ!悔しい!悔しいですぞ!」
信長:「ちょっとちょっと、お前ら落ち着きなさいよ。
信長:さすがにワシの城とはいえ、大騒ぎしすぎだって・・・」
光秀:「悔しい・・・悔しいですぞ・・・」
信長:「はあっ!?光秀!いつの間にそこに!?」
光秀:「だいぶ前から居りました・・・」
信長:「いや、それなら早く声かけてよ。
信長:人生50年しかないのに、今ので10年くらい寿命縮まったよ?」
蘭丸:「信長様ァ!死んじゃ嫌ァ!」
藤吉郎:「嫌ァ!!!」
信長:「はいはい、みんなワシのこと大好きなのはよーく分かったよぉ〜。
信長:泣かない泣かない、よしよーし」
光秀:「信長様・・・私も混ぜてください・・・」
信長:「へ?何?光秀、お前もワシのこと大好きなの?」
光秀:「ええ、ずっと前からお慕いしております。
光秀:それなのに、殿は私の熱い視線にずっと気付いて下さらない・・・」
蘭丸:「光秀殿は陰気ですからね!そんな陰からの熱い視線なんて殿が気付く訳ないじゃないですか!」
信長:「こらっ!蘭丸!
信長:そういう人を傷付けるようなこと言っちゃダメでしょ!」
藤吉郎:「やーい、怒られてやんの〜」
蘭丸:「うるさいこの猿!」
信長:「あー・・・ごめんね光秀。
信長:ワシも早く気付けば良かったねぇ・・・」
光秀:「いえ・・・良いのです・・・
光秀:私もこの想いをひっそり胸にしまったまま、ここまで生きてきてしまいましたから・・・」
信長:「いやぁ、家臣の想いに気付けないなんて、ワシ主君失格だわァ・・・
信長:今度から気を付けるね」
藤吉郎:「さすが信長様!主君の鏡!」
蘭丸:「よっ!うつけ者!第六天魔王!」
信長:「なんか褒め言葉としては怪しい言葉混じってない?」
光秀:「ああ・・・信長様。お気になさらないでください。
光秀:そう仰っていただけるだけで、光秀は満足でございます・・・
光秀:そのご寵愛(ちょうあい)がたとえ三日の天下であっても・・・」
藤吉郎:「なんか光秀殿を無性に討ち果たしたくなりますね。その天下」
光秀:「しかしながら、殿。
光秀:藤吉郎殿も蘭丸殿も、殿の為に何かしらを温めているご様子・・・
光秀:私もぜひ、殿の為に何かさせて頂こうと思いまして・・・」
信長:「おっ!一体何をしてくれちゃうのかな?」
光秀:「本能寺を温めておきました」
信長:「・・・ん?」
光秀:「本能寺を温めておきました」
信長:「二回言わなくても大丈夫。聞こえた聞こえた」
蘭丸:「信長様・・・僕、なんだかとても身の危険を感じました」
信長:「ワシもなんか、急に辞世(じせい)の句詠まなきゃいけない気がしてきたわ」
藤吉郎:「拙者も何故か涙が・・・」
光秀:「すみません・・・咄嗟(とっさ)に思い付いたのがこんな事しかなくて・・・」
信長:「いや、いいよ。
信長:何であえて本能寺温めたのかわからないけど・・・
信長:光秀の気持ち、ありがたく受け取るね」
光秀:「ははっ、ありがたき幸せ・・・」
信長:「まぁ、何にせよ。
信長:ワシを愛してくれる家臣がたくさんいてくれて、信長超嬉しいよ」
光秀:「そんな・・・勿体ないお言葉でございます」
藤吉郎:「一生着いていきます!殿!」
蘭丸:「お慕い申し上げております!信長様!」
信長:「はっはっは。・・・ところでさぁ」
光秀:「はい?」
信長:「あの・・・ワシ、いい加減・・・厠行ってもいいかなぁ?」
藤吉郎:「あーーー!申し訳ございません!申し訳ございません!」
信長:「ふふっ・・・ワシが途中で漏らしても、嫌いにならないでね・・・みんな・・・」
蘭丸:「と、殿ーーーッ!!!」
藤吉郎:「皆の者ーーー!すぐに着替えを、着替えを用意するのじゃーーー!」
蘭丸:ーーーこの後、信長は天下統一を目指し目覚しい活躍を見せる。
蘭丸:が、うっかり痴態(ちたい)を晒してしまったこの夜の記録は、どこにも残っていない。
0:〜了〜
信長:「う〜・・・寒い寒い・・・今夜もめちゃくちゃ冷えるなぁ・・・。
信長:厠(かわや)へ行くのも寒くてやんなっちゃうよ。
信長:あーあ、もう比叡山(ひえいざん)焼き討ちして暖を取るしかないなー、これ。
信長:寒すぎるわー、これ」
藤吉郎:「殿!!!」
信長:「おっ、猿じゃーん。
信長:何?寒い中、どうしてこんなところにいるわけー?」
藤吉郎:「はっ!雪が降ろうと槍が降ろうと、殿の御身(おんみ)の安全の為、毎晩見回りをするのがこの猿めの役目!
藤吉郎:本日も健やかに殿が安眠できるよう、目を光らせておりまする!」
信長:「ふんふん、なるほどー。ご苦労ご苦労。
信長:お前、顔はアレだけど、すごい気が利くよねー。顔はアレだけど。
信長:そういう奴、信長めっちゃ重宝(ちょうほう)しちゃうなー」
藤吉郎:「ははっ!ありがたきお言葉・・・
藤吉郎:この猿、今なら喜びのままに一夜で城を建てられそうです!」
信長:「はっはっは〜。デカいこと言ってくれんじゃん?
信長:信長好きよ、そういうの・・・
信長:っと、ワシそういえば厠へ行く途中だったわ。
信長:さて、草履(ぞうり)を履いて・・・って、草履が無い・・・」
藤吉郎:「草履でしたら、こちらに!」
信長:「えっ、猿・・・お前、ワシの草履どうして懐(ふところ)から取り出してんの?
信長:アレか?お前まさか、ワシのことを敬愛するがあまり、思わず草履を盗もうと・・・」
藤吉郎:「誤解です!
藤吉郎:確かに殿のことは愛・・・げふんげふん!敬愛しておりますが、草履を盗むなどそんな・・・」
信長:「じゃあ、なんで懐にワシの草履が入ってんのよ?」
藤吉郎:「はっ!信長様のおみ足を冷やさぬよう、この猿、失礼を承知で懐に草履を入れて温めておきました!」
信長:「マジかぁ!お前やるなあ!」
藤吉郎:「ありがたきお言葉!」
信長:「あー・・・確かにめっちゃお前のヌクモリティ感じるわァ〜。
信長:サンキュー猿!今度お前の為に敦盛(あつもり)舞ってやるからね」
藤吉郎:「殿・・・ああ・・・感激でございます・・・」
蘭丸:「キィイ・・・信長様・・・僕という者が居ながら、こんな猿顔男のどこがいいんですか・・・!?」
信長:「おお、蘭丸!どうしちゃったの?
信長:手拭いなんか噛み締めちゃって」
蘭丸:「どうもこうもありませんよ!
蘭丸:信長様がなかなか厠から帰ってこないから、心配になって来てみれば・・・
蘭丸:こんな夜更けに猿顔男と楽しげにイチャイチャと・・・!」
藤吉郎:「猿顔男とは何ですか!
藤吉郎:確かに拙者(せっしゃ)は蘭丸様のような絶世の美少年ではございませんが、殿への愛は貴方様に負けるとは思っておりませんぞ!」
蘭丸:「はぁ!?何それ!?足軽のクセに生意気だ!
蘭丸:信長様の小姓(こしょう)をさせて頂いてる上、超絶美少年の僕と張り合おうっていうの?」
信長:「おいおい、お前ら喧嘩しちゃダメだぞ〜!
信長:猿はなぁ、ワシの草履を温めて、厠へ行く時足が冷えないよう気を遣ってくれただけなんだから・・・」
蘭丸:「猿が草履なら、僕は信長様の布団を毎晩温めてるじゃないですか!」
信長:「しっ!声が大きい!
信長:ワシとお前の関係が城中にバレちゃうでしょうが」
藤吉郎:「な、なんですと・・・
藤吉郎:信長様と蘭丸様が・・・まさか、そのような・・・!」
信長:「・・・まぁ、この話、実は後世まで語り継がれちゃう程度にはバレバレなんだけどね」
蘭丸:「そうだそうだ!
蘭丸:だから、信長様と僕の間にお前が入る隙間なんて一寸たりとも無いんだぞ!」
藤吉郎:「ウキィイイイイ!悔しい!悔しいですぞ!」
信長:「ちょっとちょっと、お前ら落ち着きなさいよ。
信長:さすがにワシの城とはいえ、大騒ぎしすぎだって・・・」
光秀:「悔しい・・・悔しいですぞ・・・」
信長:「はあっ!?光秀!いつの間にそこに!?」
光秀:「だいぶ前から居りました・・・」
信長:「いや、それなら早く声かけてよ。
信長:人生50年しかないのに、今ので10年くらい寿命縮まったよ?」
蘭丸:「信長様ァ!死んじゃ嫌ァ!」
藤吉郎:「嫌ァ!!!」
信長:「はいはい、みんなワシのこと大好きなのはよーく分かったよぉ〜。
信長:泣かない泣かない、よしよーし」
光秀:「信長様・・・私も混ぜてください・・・」
信長:「へ?何?光秀、お前もワシのこと大好きなの?」
光秀:「ええ、ずっと前からお慕いしております。
光秀:それなのに、殿は私の熱い視線にずっと気付いて下さらない・・・」
蘭丸:「光秀殿は陰気ですからね!そんな陰からの熱い視線なんて殿が気付く訳ないじゃないですか!」
信長:「こらっ!蘭丸!
信長:そういう人を傷付けるようなこと言っちゃダメでしょ!」
藤吉郎:「やーい、怒られてやんの〜」
蘭丸:「うるさいこの猿!」
信長:「あー・・・ごめんね光秀。
信長:ワシも早く気付けば良かったねぇ・・・」
光秀:「いえ・・・良いのです・・・
光秀:私もこの想いをひっそり胸にしまったまま、ここまで生きてきてしまいましたから・・・」
信長:「いやぁ、家臣の想いに気付けないなんて、ワシ主君失格だわァ・・・
信長:今度から気を付けるね」
藤吉郎:「さすが信長様!主君の鏡!」
蘭丸:「よっ!うつけ者!第六天魔王!」
信長:「なんか褒め言葉としては怪しい言葉混じってない?」
光秀:「ああ・・・信長様。お気になさらないでください。
光秀:そう仰っていただけるだけで、光秀は満足でございます・・・
光秀:そのご寵愛(ちょうあい)がたとえ三日の天下であっても・・・」
藤吉郎:「なんか光秀殿を無性に討ち果たしたくなりますね。その天下」
光秀:「しかしながら、殿。
光秀:藤吉郎殿も蘭丸殿も、殿の為に何かしらを温めているご様子・・・
光秀:私もぜひ、殿の為に何かさせて頂こうと思いまして・・・」
信長:「おっ!一体何をしてくれちゃうのかな?」
光秀:「本能寺を温めておきました」
信長:「・・・ん?」
光秀:「本能寺を温めておきました」
信長:「二回言わなくても大丈夫。聞こえた聞こえた」
蘭丸:「信長様・・・僕、なんだかとても身の危険を感じました」
信長:「ワシもなんか、急に辞世(じせい)の句詠まなきゃいけない気がしてきたわ」
藤吉郎:「拙者も何故か涙が・・・」
光秀:「すみません・・・咄嗟(とっさ)に思い付いたのがこんな事しかなくて・・・」
信長:「いや、いいよ。
信長:何であえて本能寺温めたのかわからないけど・・・
信長:光秀の気持ち、ありがたく受け取るね」
光秀:「ははっ、ありがたき幸せ・・・」
信長:「まぁ、何にせよ。
信長:ワシを愛してくれる家臣がたくさんいてくれて、信長超嬉しいよ」
光秀:「そんな・・・勿体ないお言葉でございます」
藤吉郎:「一生着いていきます!殿!」
蘭丸:「お慕い申し上げております!信長様!」
信長:「はっはっは。・・・ところでさぁ」
光秀:「はい?」
信長:「あの・・・ワシ、いい加減・・・厠行ってもいいかなぁ?」
藤吉郎:「あーーー!申し訳ございません!申し訳ございません!」
信長:「ふふっ・・・ワシが途中で漏らしても、嫌いにならないでね・・・みんな・・・」
蘭丸:「と、殿ーーーッ!!!」
藤吉郎:「皆の者ーーー!すぐに着替えを、着替えを用意するのじゃーーー!」
蘭丸:ーーーこの後、信長は天下統一を目指し目覚しい活躍を見せる。
蘭丸:が、うっかり痴態(ちたい)を晒してしまったこの夜の記録は、どこにも残っていない。
0:〜了〜