台本概要
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タイトル | アラン・フィンリー外伝 ~とある女達の日常~(女×女) |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
アラン・フィンリーの外伝2 女×女版です。 この本は、アラン・フィンリー探偵事務所1と2を読んでから、読む事をお勧めします。 尚、これは、アラン・フィンリー探偵事務所の別の話であって、本編を補完するものではありません。 本編とは無関係と思っていただけると有難いです。 とある諜報部員は気晴らしをする ランチに、人気の店に入ると、そこには懐かしい顔が・・・ 163 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ジェニファー | 女 | 27 | ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント |
クレシダ | 女 | 25 | クレシダ・ライル。 ロンドン警視庁所属の警察官 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:
ジェニファー:よし、ようやく、これで終わりね。
ジェニファー:あぁ、もうお昼になっちゃったか・・
:
ジェニファー(M):私の名は、ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント。
ジェニファー(M):秘密情報部とは文字通り、秘密の組織なのだが、いつも特殊な事件ばかりを扱っている訳でもない
ジェニファー(M):しかし、今日は、未明(みめい)に発生した、奇妙な事件の処理に追われ、気が付けば昼になっていた。
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そんな時は、私はいつも、気分を変える為に、少し遠くても、街で人気のお店にランチを食べに行く事にしている
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そして、その店で、私は少し懐かしい人物に出会った
:
ジェニファー:あれ? クレシダじゃない
:
クレシダ:あら、ジェニファー、久しぶりね。
:
ジェニファー:こんな所で会うなんてね
:
クレシダ:そうね、何年ぶりかしら、懐かしいわ。 元気にしてた?
:
ジェニファー:ええ、それなりにね
:
クレシダ:今、政府の機関にいるって聞いてたけど・・
:
ジェニファー:うーん、詳しくは言えないんだけどね。 まぁ調べものばかりの、オフィスワークってところよ
:
クレシダ:あら、意外ね、あなたは現場が好きだと思ってたわ
:
ジェニファー:そうね、私も現場が好きだけど、こればっかりはね
:
クレシダ:まぁ、私達は上から言われたら、従うしかないからね
:
ジェニファー:そうそう、嫌な仕事でも、やらなきゃね
:
ジェニファー(M):私は少し前の、ある事件が脳裏をよぎった
:
クレシダ:どうしたの? 何かあったの?
:
ジェニファー:いえ・・ちょっと嫌な事を思い出しちゃっただけよ
:
クレシダ:そう
:
ジェニファー:その時は、やりたくもない仕事をさせられた上に、上司から、小言(こごと)を言われてね。
:
クレシダ:ふーん
:
ジェニファー:「経費の使い過ぎだ」ですって
ジェニファー:そりゃ、予算があるのは分かるし、その時は私も「少し使い過ぎた」とは思ってるのよ
ジェニファー:でも、民間人に依頼しなきゃ、出来ない事もあるのよね
ジェニファー:あんまり気分のいい仕事じゃなかったし、後味が悪くてね、それで少し思い出しちゃったのよ
:
クレシダ:大変だったのね
:
ジェニファー:もう、あんな仕事は二度とゴメンだわ
:
クレシダ:フフ、あなたも苦労しているのね
:
ジェニファー:クレシダこそ、どうしたの、こんな所で
:
クレシダ:ここが評判の店って聞いてね、気になってたのよ
:
ジェニファー:そうなの
:
クレシダ:本当は、もっと早く来たかったんだけどね、仕事が立て込んじゃって
クレシダ:それで、今日、ようやくここに来れたってところよ
:
ジェニファー:なかなか、思い通りにはならないものよね・・
ジェニファー:あ、そうだ、クレシダ! そういえば、聞いたわよ、保険省の汚職事件
:
クレシダ:あぁ・・
:
ジェニファー:あれ、あなたが解決した事件なんですって?
:
クレシダ:ええ・・まぁ・・
:
ジェニファー:製薬会社と保険省の癒着(ゆちゃく)だけじゃなくて、インサイダー取引や、製薬会社のデータの改ざんまで、挙(あ)げたそうじゃない
:
クレシダ:うん・・
:
ジェニファー:どうかしたの? 元気ないじゃない。
ジェニファー:ひょっとして、手柄でも横取りされたの?
:
クレシダ:その逆よ
:
ジェニファー:え?
:
クレシダ:あれは、私の手柄って訳じゃないのよ
:
ジェニファー:どういう事?
:
クレシダ(M):私はジェニファーに、RI(アールアイ」)製薬の事件の全貌(ぜんぼう)を話した
クレシダ(M):とある殺人事件を切欠(きっかけ)に、大規模な捜査に発展していった事
クレシダ(M):その殺人と思われた事件が、実は、巧妙な筋書きを描いた、自殺だったという事
クレシダ(M):そして、それを自殺だと見抜いた人物が、警察の人間ではなく、探偵だという事も
:
ジェニファー:そうだったの・・
:
クレシダ:だから、この事件を私の手柄と言われてもねぇ・・嬉しくも何ともないのよ
:
ジェニファー:そう・・ところで、それは本当に自殺だったの?
:
クレシダ:ええ、自殺という前提で、死体のあった部屋を念入りに調べて見たのよ、
クレシダ:そうしたら、本棚に僅かな凹みがあってね、ナイフの柄の形と一致したの
クレシダ:それで、本棚にナイフを押し付ける形で、自分で背中にナイフを刺したって事が分かったの
:
ジェニファー:そこまで、その探偵が見抜いたって事?
:
クレシダ:いえ、その探偵は、死体を見ただけで自殺だって分かったそうよ
:
ジェニファー:どうして分かったの?
:
クレシダ:死体に殺意が無かったんですって
:
ジェニファー:え?・・その人は、本当に探偵なの?
:
クレシダ:ええ、それから、その探偵について調べて見たけど、探偵という事以外は、何も出て来なかったわ
クレシダ:というか、逆に綺麗すぎるくらいなのよ、まるで、誰かがクリーニングしているかのようにね
:
ジェニファー:で、その探偵の名前は?
:
クレシダ:アラン・フィ・・いや、やめておくわ
:
ジェニファー:アラ・・ン・
:
クレシダ:どうしたの? 何か心当たりでもあるの?
:
ジェニファー:いえ、そういう名前の『探偵』は知らないわ
:
クレシダ:そう、まぁあまり有名ではないみたいだしね
クレシダ:でも、何とも不思議な人物だったのよね
:
:
ジェニファー:よし、ようやく、これで終わりね。
ジェニファー:あぁ、もうお昼になっちゃったか・・
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ジェニファー(M):私の名は、ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント。
ジェニファー(M):秘密情報部とは文字通り、秘密の組織なのだが、いつも特殊な事件ばかりを扱っている訳でもない
ジェニファー(M):しかし、今日は、未明(みめい)に発生した、奇妙な事件の処理に追われ、気が付けば昼になっていた。
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そんな時は、私はいつも、気分を変える為に、少し遠くても、街で人気のお店にランチを食べに行く事にしている
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そして、その店で、私は少し懐かしい人物に出会った
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ジェニファー:あれ? クレシダじゃない
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クレシダ:あら、ジェニファー、久しぶりね。
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ジェニファー:こんな所で会うなんてね
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クレシダ:そうね、何年ぶりかしら、懐かしいわ。 元気にしてた?
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ジェニファー:ええ、それなりにね
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クレシダ:今、政府の機関にいるって聞いてたけど・・
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ジェニファー:うーん、詳しくは言えないんだけどね。 まぁ調べものばかりの、オフィスワークってところよ
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クレシダ:あら、意外ね、あなたは現場が好きだと思ってたわ
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ジェニファー:そうね、私も現場が好きだけど、こればっかりはね
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クレシダ:まぁ、私達は上から言われたら、従うしかないからね
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ジェニファー:そうそう、嫌な仕事でも、やらなきゃね
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ジェニファー(M):私は少し前の、ある事件が脳裏をよぎった
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クレシダ:どうしたの? 何かあったの?
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ジェニファー:いえ・・ちょっと嫌な事を思い出しちゃっただけよ
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クレシダ:そう
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ジェニファー:その時は、やりたくもない仕事をさせられた上に、上司から、小言(こごと)を言われてね。
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クレシダ:ふーん
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ジェニファー:「経費の使い過ぎだ」ですって
ジェニファー:そりゃ、予算があるのは分かるし、その時は私も「少し使い過ぎた」とは思ってるのよ
ジェニファー:でも、民間人に依頼しなきゃ、出来ない事もあるのよね
ジェニファー:あんまり気分のいい仕事じゃなかったし、後味が悪くてね、それで少し思い出しちゃったのよ
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クレシダ:大変だったのね
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ジェニファー:もう、あんな仕事は二度とゴメンだわ
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クレシダ:フフ、あなたも苦労しているのね
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ジェニファー:クレシダこそ、どうしたの、こんな所で
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クレシダ:ここが評判の店って聞いてね、気になってたのよ
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ジェニファー:そうなの
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クレシダ:本当は、もっと早く来たかったんだけどね、仕事が立て込んじゃって
クレシダ:それで、今日、ようやくここに来れたってところよ
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ジェニファー:なかなか、思い通りにはならないものよね・・
ジェニファー:あ、そうだ、クレシダ! そういえば、聞いたわよ、保険省の汚職事件
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クレシダ:あぁ・・
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ジェニファー:あれ、あなたが解決した事件なんですって?
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クレシダ:ええ・・まぁ・・
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ジェニファー:製薬会社と保険省の癒着(ゆちゃく)だけじゃなくて、インサイダー取引や、製薬会社のデータの改ざんまで、挙(あ)げたそうじゃない
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クレシダ:うん・・
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ジェニファー:どうかしたの? 元気ないじゃない。
ジェニファー:ひょっとして、手柄でも横取りされたの?
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クレシダ:その逆よ
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ジェニファー:え?
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クレシダ:あれは、私の手柄って訳じゃないのよ
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ジェニファー:どういう事?
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クレシダ(M):私はジェニファーに、RI(アールアイ」)製薬の事件の全貌(ぜんぼう)を話した
クレシダ(M):とある殺人事件を切欠(きっかけ)に、大規模な捜査に発展していった事
クレシダ(M):その殺人と思われた事件が、実は、巧妙な筋書きを描いた、自殺だったという事
クレシダ(M):そして、それを自殺だと見抜いた人物が、警察の人間ではなく、探偵だという事も
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ジェニファー:そうだったの・・
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クレシダ:だから、この事件を私の手柄と言われてもねぇ・・嬉しくも何ともないのよ
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ジェニファー:そう・・ところで、それは本当に自殺だったの?
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クレシダ:ええ、自殺という前提で、死体のあった部屋を念入りに調べて見たのよ、
クレシダ:そうしたら、本棚に僅かな凹みがあってね、ナイフの柄の形と一致したの
クレシダ:それで、本棚にナイフを押し付ける形で、自分で背中にナイフを刺したって事が分かったの
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ジェニファー:そこまで、その探偵が見抜いたって事?
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クレシダ:いえ、その探偵は、死体を見ただけで自殺だって分かったそうよ
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ジェニファー:どうして分かったの?
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クレシダ:死体に殺意が無かったんですって
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ジェニファー:え?・・その人は、本当に探偵なの?
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クレシダ:ええ、それから、その探偵について調べて見たけど、探偵という事以外は、何も出て来なかったわ
クレシダ:というか、逆に綺麗すぎるくらいなのよ、まるで、誰かがクリーニングしているかのようにね
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ジェニファー:で、その探偵の名前は?
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クレシダ:アラン・フィ・・いや、やめておくわ
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ジェニファー:アラ・・ン・
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クレシダ:どうしたの? 何か心当たりでもあるの?
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ジェニファー:いえ、そういう名前の『探偵』は知らないわ
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クレシダ:そう、まぁあまり有名ではないみたいだしね
クレシダ:でも、何とも不思議な人物だったのよね
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