台本概要
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タイトル | アラン・フィンリー外伝 ~とある男と女の日常~(女×男)ジェニファー編 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
アラン・フィンリーの外伝2 男×女版です。 この本は、アラン・フィンリー探偵事務所1と2を読んでから、読む事をお勧めします。 尚、これは、アラン・フィンリー探偵事務所の別の話であって、本編を補完するものではありません。 本編とは無関係と思っていただけると有難いです。 とある諜報部員は気晴らしをする ランチに、人気の店に入ると、そこには懐かしい顔が・・・ 75 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ジェニファー | 女 | 27 | ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント |
ウォルター | 男 | 25 | ウォルター・ライル。 ロンドン警視庁所属の警察官 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:
ジェニファー:よし、ようやく、これで終わりね。
ジェニファー:あぁ、もうお昼になっちゃったか・・
:
ジェニファー(M):私の名は、ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント。
ジェニファー(M):秘密情報部とは文字通り、秘密の組織なのだが、いつも特殊な事件ばかりを扱っている訳でもない
ジェニファー(M):しかし、今日は、未明(みめい)に発生した、奇妙な事件の処理に追われ、気が付けば昼になっていた。
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そんな時は、私はいつも、気分を変える為に、少し遠くても、街で人気のお店にランチを食べに行く事にしている
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そして、その店で、私は少し懐かしい人物に出会った
:
ジェニファー:あれ? ウォルターじゃない
:
ウォルター:おぉ、ジェニファー、久しぶりだな。
:
ジェニファー:こんな所で会うなんてね
:
ウォルター:あぁ、何年ぶりだ、懐かしいな。 元気にしてたかい?
:
ジェニファー:ええ、それなりにね
:
ウォルター:今、政府の機関にいるって聞いてたけど・・
:
ジェニファー:うーん、詳しくは言えないんだけどね。 まぁ調べものばかりの、オフィスワークってところよ
:
ウォルター:へぇ、意外だな、君は現場が好きだと思ってたよ
:
ジェニファー:そうね、私も現場が好きだけど、こればっかりはね
:
ウォルター:まぁ、俺達は上から言われたら、従うしかないからな
:
ジェニファー:そうそう、嫌な仕事でも、やらなきゃね
:
ジェニファー(M):私は少し前の、ある事件が脳裏をよぎった
:
ウォルター:どうした? 何かあったのか?
:
ジェニファー:いえ・・ちょっと嫌な事を思い出しちゃっただけよ
:
ウォルター:そうか
:
ジェニファー:その時は、やりたくもない仕事をさせられた上に、上司から、小言(こごと)を言われてね。
:
ウォルター:へぇ
:
ジェニファー:「経費の使い過ぎだ」ですって。
ジェニファー:そりゃ、予算があるのは分かるし、その時は私も「少し使い過ぎた」とは思ってるのよ。
ジェニファー:でも、民間人に依頼しなきゃ、出来ない事もあるのよね
ジェニファー:あんまり気分のいい仕事じゃなかったし、後味が悪くてね、それで少し思い出しちゃったのよ
:
ウォルター:大変だったな
:
ジェニファー:もう、あんな仕事は二度とゴメンだわ
:
ウォルター:キミも苦労してるんだな
:
ジェニファー:ウォルターこそ、どうしたの、こんな所で
:
ウォルター:ここが評判の店って聞いてな、気になってたんだ
:
ジェニファー:そうなの
:
ウォルター:本当は、もっと早く来たかったんだけどな、仕事が立て込んじまって
ウォルター:それで、今日、ようやくここに来れたってところさ
:
ジェニファー:なかなか、思い通りにはならないものよね・・
ジェニファー:あ、そうだ、ウォルター! そういえば、聞いたわよ、保険省の汚職事件
:
ウォルター:あぁ・・
:
ジェニファー:あれ、あなたが解決した事件なんですって?
:
ウォルター:・・まぁ・・な
:
ジェニファー:製薬会社と保険省の癒着(ゆちゃく)だけじゃなくて、インサイダー取引や、製薬会社のデータの改ざんまで、挙(あ)げたそうじゃない
:
ウォルター:あぁ・・
:
ジェニファー:どうかしたの? 元気ないじゃない。
ジェニファー:ひょっとして、手柄でも横取りされたの?
:
ウォルター:その逆だよ
:
ジェニファー:え?
:
ウォルター:あれは、俺の手柄って訳じゃないんだよ
:
ジェニファー:どういう事?
:
ウォルター(M):俺はジェニファーに、RI(アールアイ」)製薬の事件の全貌(ぜんぼう)を話した
ウォルター(M):とある殺人事件を切欠(きっかけ)に、大規模な捜査に発展していった事
ウォルター(M):その殺人と思われた事件が、実は、巧妙な筋書きを描いた、自殺だったという事
ウォルター(M):そして、それを自殺だと見抜いた人物が、警察の人間ではなく、探偵だという事も
:
ジェニファー:そうだったの
:
ウォルター:だから、この事件を俺の手柄と言われてもなぁ・・嬉しくも何ともないのさ
:
ジェニファー:そう・・ところで、それは本当に自殺だったの?
:
ウォルター:あぁ、自殺という前提で、死体のあった部屋を念入りに調べて見たのさ、
ウォルター:そうしたら、本棚に僅かな凹みがあって、ナイフの柄の形と一致してな
ウォルター:それで、本棚にナイフを押し付ける形で、自分で背中にナイフを刺したって事が分かったのさ
:
ジェニファー:そこまで、その探偵が見抜いたって事?
:
ウォルター:いや、その探偵は、死体を見ただけで自殺だって分かったそうだ
:
ジェニファー:どうして分かったの?
:
ウォルター:死体に殺意が無かったんだってさ
:
ジェニファー:え?・・その人は、本当に探偵なの?
:
ウォルター:あぁ、それから、その探偵について調べて見たんだが、探偵という事以外は、何も出て来なかったよ
ウォルター:というか、逆に綺麗すぎるくらいなのさ、まるで、誰かがクリーニングしているかのようにな
:
ジェニファー:で、その探偵の名前は?
:
ウォルター:アラン・フィ・・いや、やめておくよ
:
ジェニファー:アラ・・ン・
:
ウォルター:どうした? 何か心当たりでもあるのか?
:
ジェニファー:いえ、そういう名前の『探偵』は知らないわ
:
ウォルター:そうか、まぁあまり有名ではないみたいだしな
ウォルター:でも、何とも不思議な奴だったんだよな
:
:
ジェニファー:よし、ようやく、これで終わりね。
ジェニファー:あぁ、もうお昼になっちゃったか・・
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ジェニファー(M):私の名は、ジェニファー・コイル。 ロンドン秘密情報部のエージェント。
ジェニファー(M):秘密情報部とは文字通り、秘密の組織なのだが、いつも特殊な事件ばかりを扱っている訳でもない
ジェニファー(M):しかし、今日は、未明(みめい)に発生した、奇妙な事件の処理に追われ、気が付けば昼になっていた。
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そんな時は、私はいつも、気分を変える為に、少し遠くても、街で人気のお店にランチを食べに行く事にしている
ジェニファー(M):
ジェニファー(M):そして、その店で、私は少し懐かしい人物に出会った
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ジェニファー:あれ? ウォルターじゃない
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ウォルター:おぉ、ジェニファー、久しぶりだな。
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ジェニファー:こんな所で会うなんてね
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ウォルター:あぁ、何年ぶりだ、懐かしいな。 元気にしてたかい?
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ジェニファー:ええ、それなりにね
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ウォルター:今、政府の機関にいるって聞いてたけど・・
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ジェニファー:うーん、詳しくは言えないんだけどね。 まぁ調べものばかりの、オフィスワークってところよ
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ウォルター:へぇ、意外だな、君は現場が好きだと思ってたよ
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ジェニファー:そうね、私も現場が好きだけど、こればっかりはね
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ウォルター:まぁ、俺達は上から言われたら、従うしかないからな
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ジェニファー:そうそう、嫌な仕事でも、やらなきゃね
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ジェニファー(M):私は少し前の、ある事件が脳裏をよぎった
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ウォルター:どうした? 何かあったのか?
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ジェニファー:いえ・・ちょっと嫌な事を思い出しちゃっただけよ
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ウォルター:そうか
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ジェニファー:その時は、やりたくもない仕事をさせられた上に、上司から、小言(こごと)を言われてね。
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ウォルター:へぇ
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ジェニファー:「経費の使い過ぎだ」ですって。
ジェニファー:そりゃ、予算があるのは分かるし、その時は私も「少し使い過ぎた」とは思ってるのよ。
ジェニファー:でも、民間人に依頼しなきゃ、出来ない事もあるのよね
ジェニファー:あんまり気分のいい仕事じゃなかったし、後味が悪くてね、それで少し思い出しちゃったのよ
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ウォルター:大変だったな
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ジェニファー:もう、あんな仕事は二度とゴメンだわ
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ウォルター:キミも苦労してるんだな
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ジェニファー:ウォルターこそ、どうしたの、こんな所で
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ウォルター:ここが評判の店って聞いてな、気になってたんだ
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ジェニファー:そうなの
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ウォルター:本当は、もっと早く来たかったんだけどな、仕事が立て込んじまって
ウォルター:それで、今日、ようやくここに来れたってところさ
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ジェニファー:なかなか、思い通りにはならないものよね・・
ジェニファー:あ、そうだ、ウォルター! そういえば、聞いたわよ、保険省の汚職事件
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ウォルター:あぁ・・
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ジェニファー:あれ、あなたが解決した事件なんですって?
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ウォルター:・・まぁ・・な
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ジェニファー:製薬会社と保険省の癒着(ゆちゃく)だけじゃなくて、インサイダー取引や、製薬会社のデータの改ざんまで、挙(あ)げたそうじゃない
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ウォルター:あぁ・・
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ジェニファー:どうかしたの? 元気ないじゃない。
ジェニファー:ひょっとして、手柄でも横取りされたの?
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ウォルター:その逆だよ
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ジェニファー:え?
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ウォルター:あれは、俺の手柄って訳じゃないんだよ
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ジェニファー:どういう事?
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ウォルター(M):俺はジェニファーに、RI(アールアイ」)製薬の事件の全貌(ぜんぼう)を話した
ウォルター(M):とある殺人事件を切欠(きっかけ)に、大規模な捜査に発展していった事
ウォルター(M):その殺人と思われた事件が、実は、巧妙な筋書きを描いた、自殺だったという事
ウォルター(M):そして、それを自殺だと見抜いた人物が、警察の人間ではなく、探偵だという事も
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ジェニファー:そうだったの
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ウォルター:だから、この事件を俺の手柄と言われてもなぁ・・嬉しくも何ともないのさ
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ジェニファー:そう・・ところで、それは本当に自殺だったの?
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ウォルター:あぁ、自殺という前提で、死体のあった部屋を念入りに調べて見たのさ、
ウォルター:そうしたら、本棚に僅かな凹みがあって、ナイフの柄の形と一致してな
ウォルター:それで、本棚にナイフを押し付ける形で、自分で背中にナイフを刺したって事が分かったのさ
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ジェニファー:そこまで、その探偵が見抜いたって事?
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ウォルター:いや、その探偵は、死体を見ただけで自殺だって分かったそうだ
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ジェニファー:どうして分かったの?
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ウォルター:死体に殺意が無かったんだってさ
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ジェニファー:え?・・その人は、本当に探偵なの?
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ウォルター:あぁ、それから、その探偵について調べて見たんだが、探偵という事以外は、何も出て来なかったよ
ウォルター:というか、逆に綺麗すぎるくらいなのさ、まるで、誰かがクリーニングしているかのようにな
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ジェニファー:で、その探偵の名前は?
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ウォルター:アラン・フィ・・いや、やめておくよ
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ジェニファー:アラ・・ン・
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ウォルター:どうした? 何か心当たりでもあるのか?
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ジェニファー:いえ、そういう名前の『探偵』は知らないわ
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ウォルター:そうか、まぁあまり有名ではないみたいだしな
ウォルター:でも、何とも不思議な奴だったんだよな
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