台本概要

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タイトル 吉原ご法度
作者名 Danzig
ジャンル 時代劇
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 江戸時代の吉原の話です。

これは花魁シリーズではありませんが、吉原の話という事で、花魁の台本とは廓話というシリーズで括っています。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
主人 不問 1 吉原の遊郭の主人
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
: 0:(女郎と竹蔵が主人の前に正座をしている。) : : 主人:まったく、何をやってくれたんだいお前達は 主人: 主人:おい、竹蔵 主人:お茶引き女に情が移ったからって、店の女郎に手を出すとはどういう了見だい 主人: 主人:「すみません」じゃないよまったく 主人: 主人: 主人:確かにここ吉原は色恋を金で買うところだよ 主人:だけどね、身内同士はご法度なんだよ 主人: 主人:そんな事を許しちまったら、そんなら私もってきりが無くなっちまうだろ 主人: 主人:それじゃ、あっという間に店は潰れちまって、吉原のいい笑いもんだよ 主人:それくらいは分かってるだろ 主人: 主人: 主人:何だい? 主人: 主人:「住み替えを覚悟する」って、お前なんて住み替えも出来やしないよ 主人:お前みたいに薹(とう)が立っちまった女郎をどこが欲しがるってんだい 主人: 主人:それにね、お前は禿(かむろ)のころから真面目なだけが取り柄の、不器用で器量も悪い女だよ 主人:よその店でなんて、やっていけるもんかい 主人: 主人: 主人:はぁ~ 主人: 主人: 主人:このまま店に置いておく訳には行かない 主人:とはいっても、住み替えも出来やしない 主人: 主人:まったく、こっちは大損だよ 主人: 主人:あぁ~、もう 主人:お前の顔は見たくもないよ 主人: 主人: 主人:竹蔵、 主人:さっさとこの子を連れて出てお行き 主人:ここを出てって、二人で所帯を持つなりなんなり、好きにすればいいさ 主人: 主人: 主人:ん? 主人:あぁ、その事かい 主人: 主人:お前、この子の借金がいくらか知ってるのかい? 主人: 主人:どうせ、お前達になんか何年かかったって返せやしないよ 主人:返って来やしない借金なんていつまで待っててもしかたがないんだから 主人:もう棒引きにしてやるよ 主人: 主人: 主人:そのかわり、竹蔵 主人: 主人:お前は店から女郎を一人盗んだんだ、その償いはしてもらうよ 主人:お前はこれからも、この店で今まで以上に汗水たらして働くんだ 主人: 主人:いいね、それが条件だ 主人: 主人: 主人:お前も、竹蔵が一生懸命働くように、ケツをひっぱくんだよ 主人: 主人:一生懸命働けば、お前達二人が食う分くらいの給金は稼げるだろうさ 主人:後悔しないように、しっかりとひっぱたいてやんな 主人: 主人:さぁ、この話はもう終わりだよ 主人:さっさと出てお行き : 0:完

: 0:(女郎と竹蔵が主人の前に正座をしている。) : : 主人:まったく、何をやってくれたんだいお前達は 主人: 主人:おい、竹蔵 主人:お茶引き女に情が移ったからって、店の女郎に手を出すとはどういう了見だい 主人: 主人:「すみません」じゃないよまったく 主人: 主人: 主人:確かにここ吉原は色恋を金で買うところだよ 主人:だけどね、身内同士はご法度なんだよ 主人: 主人:そんな事を許しちまったら、そんなら私もってきりが無くなっちまうだろ 主人: 主人:それじゃ、あっという間に店は潰れちまって、吉原のいい笑いもんだよ 主人:それくらいは分かってるだろ 主人: 主人: 主人:何だい? 主人: 主人:「住み替えを覚悟する」って、お前なんて住み替えも出来やしないよ 主人:お前みたいに薹(とう)が立っちまった女郎をどこが欲しがるってんだい 主人: 主人:それにね、お前は禿(かむろ)のころから真面目なだけが取り柄の、不器用で器量も悪い女だよ 主人:よその店でなんて、やっていけるもんかい 主人: 主人: 主人:はぁ~ 主人: 主人: 主人:このまま店に置いておく訳には行かない 主人:とはいっても、住み替えも出来やしない 主人: 主人:まったく、こっちは大損だよ 主人: 主人:あぁ~、もう 主人:お前の顔は見たくもないよ 主人: 主人: 主人:竹蔵、 主人:さっさとこの子を連れて出てお行き 主人:ここを出てって、二人で所帯を持つなりなんなり、好きにすればいいさ 主人: 主人: 主人:ん? 主人:あぁ、その事かい 主人: 主人:お前、この子の借金がいくらか知ってるのかい? 主人: 主人:どうせ、お前達になんか何年かかったって返せやしないよ 主人:返って来やしない借金なんていつまで待っててもしかたがないんだから 主人:もう棒引きにしてやるよ 主人: 主人: 主人:そのかわり、竹蔵 主人: 主人:お前は店から女郎を一人盗んだんだ、その償いはしてもらうよ 主人:お前はこれからも、この店で今まで以上に汗水たらして働くんだ 主人: 主人:いいね、それが条件だ 主人: 主人: 主人:お前も、竹蔵が一生懸命働くように、ケツをひっぱくんだよ 主人: 主人:一生懸命働けば、お前達二人が食う分くらいの給金は稼げるだろうさ 主人:後悔しないように、しっかりとひっぱたいてやんな 主人: 主人:さぁ、この話はもう終わりだよ 主人:さっさと出てお行き : 0:完