台本概要
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タイトル | 散想刹那 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
ひとり読み(朗読)台本
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語り | 不問 | - |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:
0:
0:花よ
0:
0:
0:私の目の前に咲く
0:薄墨(うすずみ)の花びらよ
0:
0:お前は私とよく似ている
0:
0:
0:風に爆(は)ぜて、花弁を散らし
0:まるで狂(くる)うたかのように
0:空に舞い上がる花びらよ
0:
0:
0:今のお前の
0:その瞳に写るものが
0:
0:もしも、悉(ことごと)く
0:幻(まぼろし)だったとしても
0:
0:それでも尚
0:風に抱かれて舞い上がるがいい
0:
0:
0:
0:春の宵の月が
0:朧(おぼろ)げに漏(も)らす光の中に
0:
0:淡きその色を匂わせるかのように
0:優雅に風と戯(たわむ)れる
0:お前のその姿は
0:まるで
0:
0:
0:命が常に巡(めぐ)り返し
0:
0:この世の次でも
0:何処(いずこ)の春に
0:また花を咲かせることを
0:
0:なんの疑いもなく
0:夢見ているようだ
0:
0:
0:けれど
0:
0:お前が夢にみるような
0:
0:例えば、
0:私達の生まれる前に
0:誰かの世界があったとしても
0:
0:仮にも
0:次の世界に永遠の
0:何かがあったとしても
0:
0:
0:今のこの世で
0:その身に抱(いだ)いた、
0:夢や、
0:想いや、
0:この温(ぬく)もり達を
0:次に継(つ)げぬという無常があるのならば
0:
0:この世に生き、
0:花を咲かせ
0:そして舞い散っていく、
0:この命は
0:
0:きっと
0:
0:悠久の時の中では
0:まるで塵(ちり)と等しいのだろう・・・
0:
0:
0:
0:
0:
0:されど泣くな、花びらよ
0:それでも尚
0:花弁を散らし
0:狂うように舞い上がるがいい
0:
0:
0:天空(そら)に向かい、
0:その身を晒(さら)す
0:
0:そんな運命(さだめ)を持って
0:この世に生まれたのなら
0:
0:命を散らしていく、その姿さえも
0:私達の生きた証なのだと
0:私は思う
0:
0:
0:
0:花びらよ
0:私の目の前に咲く、薄墨(うすずみ)の花びらよ
0:お前はまるで私のようだ
0:
0:
0:紅色(べにいろ)の衣(ころも)を、纏(まと)う
0:小さな夢さえも
0:叶わぬままに終えてしまう
0:薄墨の花だと嘆(なげ)いたとしても
0:
0:たとえ
0:明日には落ちてしまう花の命と
0:知っていたとしても
0:
0:
0:それでも私達は
0:尚も凛々(りり)しく
0:
0:薄墨色をあえかに染める
0:そんな徒花(あだばな)として
0:咲いていようじゃないか
0:
0:
0:もしも
0:
0:私達が生きた証(あかし)が
0:時の流れに消えてゆき
0:
0:私達が生きていた事さえも
0:無かったと同じになったとしても
0:
0:誰かに託すこの想いが
0:無常にも、消えてしまう運命(さだめ)だと
0:知っていたとしても
0:
0:それでも
0:
0:この身の
0:この想いを
0:全て燃やし尽くして咲くのであれば
0:
0:
0:この命の散りゆく
0:その刹那には
0:天空(そら)に向い
0:微笑みを飾ってやろうじゃないか
0:
0:
0:
0:花びらよ
0:
0:風に爆(は)ぜる、花びらよ
0:
0:狂うがごとくに空に舞い上がれ
0:
0:
0:この胸の鼓動を掻き立てろ
0:
0:我が世たれそ常ならん
0:
0:
0:
0:花よ
0:
0:
0:私の目の前に咲く
0:薄墨(うすずみ)の花びらよ
0:
0:お前は私とよく似ている
0:
0:
0:風に爆(は)ぜて、花弁を散らし
0:まるで狂(くる)うたかのように
0:空に舞い上がる花びらよ
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0:
0:今のお前の
0:その瞳に写るものが
0:
0:もしも、悉(ことごと)く
0:幻(まぼろし)だったとしても
0:
0:それでも尚
0:風に抱かれて舞い上がるがいい
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0:春の宵の月が
0:朧(おぼろ)げに漏(も)らす光の中に
0:
0:淡きその色を匂わせるかのように
0:優雅に風と戯(たわむ)れる
0:お前のその姿は
0:まるで
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0:
0:命が常に巡(めぐ)り返し
0:
0:この世の次でも
0:何処(いずこ)の春に
0:また花を咲かせることを
0:
0:なんの疑いもなく
0:夢見ているようだ
0:
0:
0:けれど
0:
0:お前が夢にみるような
0:
0:例えば、
0:私達の生まれる前に
0:誰かの世界があったとしても
0:
0:仮にも
0:次の世界に永遠の
0:何かがあったとしても
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0:
0:今のこの世で
0:その身に抱(いだ)いた、
0:夢や、
0:想いや、
0:この温(ぬく)もり達を
0:次に継(つ)げぬという無常があるのならば
0:
0:この世に生き、
0:花を咲かせ
0:そして舞い散っていく、
0:この命は
0:
0:きっと
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0:悠久の時の中では
0:まるで塵(ちり)と等しいのだろう・・・
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0:
0:されど泣くな、花びらよ
0:それでも尚
0:花弁を散らし
0:狂うように舞い上がるがいい
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0:
0:天空(そら)に向かい、
0:その身を晒(さら)す
0:
0:そんな運命(さだめ)を持って
0:この世に生まれたのなら
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0:命を散らしていく、その姿さえも
0:私達の生きた証なのだと
0:私は思う
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0:
0:花びらよ
0:私の目の前に咲く、薄墨(うすずみ)の花びらよ
0:お前はまるで私のようだ
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0:紅色(べにいろ)の衣(ころも)を、纏(まと)う
0:小さな夢さえも
0:叶わぬままに終えてしまう
0:薄墨の花だと嘆(なげ)いたとしても
0:
0:たとえ
0:明日には落ちてしまう花の命と
0:知っていたとしても
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0:
0:それでも私達は
0:尚も凛々(りり)しく
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0:薄墨色をあえかに染める
0:そんな徒花(あだばな)として
0:咲いていようじゃないか
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0:
0:もしも
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0:私達が生きた証(あかし)が
0:時の流れに消えてゆき
0:
0:私達が生きていた事さえも
0:無かったと同じになったとしても
0:
0:誰かに託すこの想いが
0:無常にも、消えてしまう運命(さだめ)だと
0:知っていたとしても
0:
0:それでも
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0:この身の
0:この想いを
0:全て燃やし尽くして咲くのであれば
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0:この命の散りゆく
0:その刹那には
0:天空(そら)に向い
0:微笑みを飾ってやろうじゃないか
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0:花びらよ
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0:風に爆(は)ぜる、花びらよ
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0:狂うがごとくに空に舞い上がれ
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0:この胸の鼓動を掻き立てろ
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0:我が世たれそ常ならん
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