台本概要
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タイトル | 必殺仕事人風台本1『男仕掛け』 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | 時代劇 |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
男1×女1 台本 仕事人のお竜の殺しの現場に、昔の仲間だった男が現れる その男の口から出た言葉は・・・ 必殺仕事人風シナリオの第一話です。 仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。 同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。 第二話の「女仕掛け」は、男女の立場を入れ替えた同じようなシチュエーションの話です。 208 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
お竜 | 女 | 20 | 竜(おりゅう)。 仕事人 |
左之助 | 男 | 19 | 左之助(さのすけ)。 仕事人、お竜の昔の仲間 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:
0:人をを殺す女
:
お竜:ふぅ、一丁あがり、
お竜:へへ、ちょろいもんだね
:
お竜:は!
:
0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜
:
お竜:誰だい!
:
0:物陰からゆっくりと現れる男
:
左之助:お竜、ひさしぶりだな
:
お竜:なんだい、左之助かい
お竜:驚かさないでおくれよ
お竜:なんであんたがここにいるのさ
:
左之助:なんでだと思う?
:
お竜:さぁ、知らないね
お竜:私に金でもせびりにきたのかい
:
左之助:違うな
:
お竜:じゃぁ、何だってんだい
:
左之助:おめぇ、随分と節操もなく仕事をしているようだな
:
お竜:あぁ、金が欲しいからね。
:
左之助:それだけか?
:
お竜:いや、違うね
お竜:私は殺しが楽しいのさ
:
左之助:ほう
:
お竜:何か悪い事でもあるのかい?
お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、
お竜:それを私が代わりに殺してやる。
お竜:まったく、いいことづくめじゃないか
:
左之助:まぁ、それが俺たちの仕事だからな
:
お竜:だろ?
お竜:それがどうしたってんだい
:
左之助:だがおめぇ、関係ねぇ奴らまで殺してるそうじゃないか
:
お竜:あぁ、そういう時もあったかね
お竜:なぁに、ついでさ
お竜:それが悪いってのかい
:
左之助:悪いかどうかなんて俺にはわからねぇ
左之助:だがな、
左之助:俺たちの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちゃいくが、
左之助:殺しに酔うやつは、始末がわるい
:
お竜:へー
お竜:始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい
お竜:あんたの正義ってやつで
:
左之助:いや、俺にそんな正義はねぇ
左之助:
左之助:俺はただ、仕事でここに来た。
左之助:昔のよしみだからな、声をかけさせてもらったのよ
:
お竜:そうかい・・・仕事かい
お竜:で、私はいくらで殺されるんだい
:
左之助:弐朱(にしゅ)だ
:
お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、
お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね
:
左之助:人を殺すほど、てめぇの命は安くなる
左之助:それくらい、お前だって分かってるだろう
:
お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ
お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ
:
左之助:こういう仕事をしてるとな
:
お竜:そうだ、あんたに私が稼いだ百両やるよ
お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ
:
左之助:それが叶(かな)わぬ稼業だって事も分かっているはずだ
:
お竜:あぁそうかい・・・相変わらずだね
お竜:それで、あんたは私を殺れるのかい
:
左之助:あぁ、俺は仕事をしくじった事はねぇ
:
お竜:そんな事じゃないよ
お竜:昔惚れあった女を殺(や)れるのかいって事さ
お竜:そんな女を殺したら、ずっと後悔することになるよ
:
左之助:昨日の事を気にしてちゃ、とても生きちゃいられない稼業さ
左之助:心配するな、明日になりゃ、お前の事も忘れてるだろうさ
:
お竜:あぁ、そうかい、わかったよ
お竜:殺れるもんなら、やってみるがいいさ
:
左之助:あぁ
:
0:お竜を手に駆ける左之助(※殺し方は任せます)
:
お竜:う・・・・
:
0:息絶えるお竜
:
左之助:お竜、地獄は寂しいかもしれねぇが、
左之助:俺もそのうち、野垂れ死ぬことになるだろうからな
左之助:少しの間、向こうで待ってろよ
:
:
左之助:明日にはお前の事も覚えちゃいないだろうが
左之助:今日のところは、昔のお前を思いだして、酒でも飲む事にするよ
左之助:じゃぁな
:
0: 完
:
0:人をを殺す女
:
お竜:ふぅ、一丁あがり、
お竜:へへ、ちょろいもんだね
:
お竜:は!
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0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜
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お竜:誰だい!
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0:物陰からゆっくりと現れる男
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左之助:お竜、ひさしぶりだな
:
お竜:なんだい、左之助かい
お竜:驚かさないでおくれよ
お竜:なんであんたがここにいるのさ
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左之助:なんでだと思う?
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お竜:さぁ、知らないね
お竜:私に金でもせびりにきたのかい
:
左之助:違うな
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お竜:じゃぁ、何だってんだい
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左之助:おめぇ、随分と節操もなく仕事をしているようだな
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お竜:あぁ、金が欲しいからね。
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左之助:それだけか?
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お竜:いや、違うね
お竜:私は殺しが楽しいのさ
:
左之助:ほう
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お竜:何か悪い事でもあるのかい?
お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、
お竜:それを私が代わりに殺してやる。
お竜:まったく、いいことづくめじゃないか
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左之助:まぁ、それが俺たちの仕事だからな
:
お竜:だろ?
お竜:それがどうしたってんだい
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左之助:だがおめぇ、関係ねぇ奴らまで殺してるそうじゃないか
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お竜:あぁ、そういう時もあったかね
お竜:なぁに、ついでさ
お竜:それが悪いってのかい
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左之助:悪いかどうかなんて俺にはわからねぇ
左之助:だがな、
左之助:俺たちの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちゃいくが、
左之助:殺しに酔うやつは、始末がわるい
:
お竜:へー
お竜:始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい
お竜:あんたの正義ってやつで
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左之助:いや、俺にそんな正義はねぇ
左之助:
左之助:俺はただ、仕事でここに来た。
左之助:昔のよしみだからな、声をかけさせてもらったのよ
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お竜:そうかい・・・仕事かい
お竜:で、私はいくらで殺されるんだい
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左之助:弐朱(にしゅ)だ
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お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、
お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね
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左之助:人を殺すほど、てめぇの命は安くなる
左之助:それくらい、お前だって分かってるだろう
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お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ
お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ
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左之助:こういう仕事をしてるとな
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お竜:そうだ、あんたに私が稼いだ百両やるよ
お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ
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左之助:それが叶(かな)わぬ稼業だって事も分かっているはずだ
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お竜:あぁそうかい・・・相変わらずだね
お竜:それで、あんたは私を殺れるのかい
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左之助:あぁ、俺は仕事をしくじった事はねぇ
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お竜:そんな事じゃないよ
お竜:昔惚れあった女を殺(や)れるのかいって事さ
お竜:そんな女を殺したら、ずっと後悔することになるよ
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左之助:昨日の事を気にしてちゃ、とても生きちゃいられない稼業さ
左之助:心配するな、明日になりゃ、お前の事も忘れてるだろうさ
:
お竜:あぁ、そうかい、わかったよ
お竜:殺れるもんなら、やってみるがいいさ
:
左之助:あぁ
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0:お竜を手に駆ける左之助(※殺し方は任せます)
:
お竜:う・・・・
:
0:息絶えるお竜
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左之助:お竜、地獄は寂しいかもしれねぇが、
左之助:俺もそのうち、野垂れ死ぬことになるだろうからな
左之助:少しの間、向こうで待ってろよ
:
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左之助:明日にはお前の事も覚えちゃいないだろうが
左之助:今日のところは、昔のお前を思いだして、酒でも飲む事にするよ
左之助:じゃぁな
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0: 完