台本概要

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タイトル 必殺仕事人風台本1『男仕掛け』
作者名 Danzig
ジャンル 時代劇
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 男1×女1 台本

仕事人のお竜の殺しの現場に、昔の仲間だった男が現れる
その男の口から出た言葉は・・・

必殺仕事人風シナリオの第一話です。

仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。
同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。
第二話の「女仕掛け」は、男女の立場を入れ替えた同じようなシチュエーションの話です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
お竜 20 竜(おりゅう)。 仕事人
左之助 19 左之助(さのすけ)。 仕事人、お竜の昔の仲間
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
: 0:人をを殺す女 : お竜:ふぅ、一丁あがり、 お竜:へへ、ちょろいもんだね : お竜:は! : 0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜 : お竜:誰だい! : 0:物陰からゆっくりと現れる男 : 左之助:お竜、ひさしぶりだな : お竜:なんだい、左之助かい お竜:驚かさないでおくれよ お竜:なんであんたがここにいるのさ : 左之助:なんでだと思う? : お竜:さぁ、知らないね お竜:私に金でもせびりにきたのかい : 左之助:違うな : お竜:じゃぁ、何だってんだい : 左之助:おめぇ、随分と節操もなく仕事をしているようだな : お竜:あぁ、金が欲しいからね。 : 左之助:それだけか? : お竜:いや、違うね お竜:私は殺しが楽しいのさ : 左之助:ほう : お竜:何か悪い事でもあるのかい? お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、 お竜:それを私が代わりに殺してやる。 お竜:まったく、いいことづくめじゃないか : 左之助:まぁ、それが俺たちの仕事だからな : お竜:だろ? お竜:それがどうしたってんだい : 左之助:だがおめぇ、関係ねぇ奴らまで殺してるそうじゃないか : お竜:あぁ、そういう時もあったかね お竜:なぁに、ついでさ お竜:それが悪いってのかい : 左之助:悪いかどうかなんて俺にはわからねぇ 左之助:だがな、 左之助:俺たちの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちゃいくが、 左之助:殺しに酔うやつは、始末がわるい : お竜:へー お竜:始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい お竜:あんたの正義ってやつで : 左之助:いや、俺にそんな正義はねぇ 左之助: 左之助:俺はただ、仕事でここに来た。 左之助:昔のよしみだからな、声をかけさせてもらったのよ : お竜:そうかい・・・仕事かい お竜:で、私はいくらで殺されるんだい : 左之助:弐朱(にしゅ)だ : お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね : 左之助:人を殺すほど、てめぇの命は安くなる 左之助:それくらい、お前だって分かってるだろう : お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ : 左之助:こういう仕事をしてるとな : お竜:そうだ、あんたに私が稼いだ百両やるよ お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ : 左之助:それが叶(かな)わぬ稼業だって事も分かっているはずだ : お竜:あぁそうかい・・・相変わらずだね お竜:それで、あんたは私を殺れるのかい : 左之助:あぁ、俺は仕事をしくじった事はねぇ : お竜:そんな事じゃないよ お竜:昔惚れあった女を殺(や)れるのかいって事さ お竜:そんな女を殺したら、ずっと後悔することになるよ : 左之助:昨日の事を気にしてちゃ、とても生きちゃいられない稼業さ 左之助:心配するな、明日になりゃ、お前の事も忘れてるだろうさ : お竜:あぁ、そうかい、わかったよ お竜:殺れるもんなら、やってみるがいいさ : 左之助:あぁ : 0:お竜を手に駆ける左之助(※殺し方は任せます) : お竜:う・・・・ : 0:息絶えるお竜 : 左之助:お竜、地獄は寂しいかもしれねぇが、 左之助:俺もそのうち、野垂れ死ぬことになるだろうからな 左之助:少しの間、向こうで待ってろよ : : 左之助:明日にはお前の事も覚えちゃいないだろうが 左之助:今日のところは、昔のお前を思いだして、酒でも飲む事にするよ 左之助:じゃぁな : 0: 完

: 0:人をを殺す女 : お竜:ふぅ、一丁あがり、 お竜:へへ、ちょろいもんだね : お竜:は! : 0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜 : お竜:誰だい! : 0:物陰からゆっくりと現れる男 : 左之助:お竜、ひさしぶりだな : お竜:なんだい、左之助かい お竜:驚かさないでおくれよ お竜:なんであんたがここにいるのさ : 左之助:なんでだと思う? : お竜:さぁ、知らないね お竜:私に金でもせびりにきたのかい : 左之助:違うな : お竜:じゃぁ、何だってんだい : 左之助:おめぇ、随分と節操もなく仕事をしているようだな : お竜:あぁ、金が欲しいからね。 : 左之助:それだけか? : お竜:いや、違うね お竜:私は殺しが楽しいのさ : 左之助:ほう : お竜:何か悪い事でもあるのかい? お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、 お竜:それを私が代わりに殺してやる。 お竜:まったく、いいことづくめじゃないか : 左之助:まぁ、それが俺たちの仕事だからな : お竜:だろ? お竜:それがどうしたってんだい : 左之助:だがおめぇ、関係ねぇ奴らまで殺してるそうじゃないか : お竜:あぁ、そういう時もあったかね お竜:なぁに、ついでさ お竜:それが悪いってのかい : 左之助:悪いかどうかなんて俺にはわからねぇ 左之助:だがな、 左之助:俺たちの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちゃいくが、 左之助:殺しに酔うやつは、始末がわるい : お竜:へー お竜:始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい お竜:あんたの正義ってやつで : 左之助:いや、俺にそんな正義はねぇ 左之助: 左之助:俺はただ、仕事でここに来た。 左之助:昔のよしみだからな、声をかけさせてもらったのよ : お竜:そうかい・・・仕事かい お竜:で、私はいくらで殺されるんだい : 左之助:弐朱(にしゅ)だ : お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね : 左之助:人を殺すほど、てめぇの命は安くなる 左之助:それくらい、お前だって分かってるだろう : お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ : 左之助:こういう仕事をしてるとな : お竜:そうだ、あんたに私が稼いだ百両やるよ お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ : 左之助:それが叶(かな)わぬ稼業だって事も分かっているはずだ : お竜:あぁそうかい・・・相変わらずだね お竜:それで、あんたは私を殺れるのかい : 左之助:あぁ、俺は仕事をしくじった事はねぇ : お竜:そんな事じゃないよ お竜:昔惚れあった女を殺(や)れるのかいって事さ お竜:そんな女を殺したら、ずっと後悔することになるよ : 左之助:昨日の事を気にしてちゃ、とても生きちゃいられない稼業さ 左之助:心配するな、明日になりゃ、お前の事も忘れてるだろうさ : お竜:あぁ、そうかい、わかったよ お竜:殺れるもんなら、やってみるがいいさ : 左之助:あぁ : 0:お竜を手に駆ける左之助(※殺し方は任せます) : お竜:う・・・・ : 0:息絶えるお竜 : 左之助:お竜、地獄は寂しいかもしれねぇが、 左之助:俺もそのうち、野垂れ死ぬことになるだろうからな 左之助:少しの間、向こうで待ってろよ : : 左之助:明日にはお前の事も覚えちゃいないだろうが 左之助:今日のところは、昔のお前を思いだして、酒でも飲む事にするよ 左之助:じゃぁな : 0: 完