台本概要
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タイトル | 必殺仕事人風台本2『女仕掛け』 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | 時代劇 |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
男1×女1 台本 仕事人の銀二の前に、昔仲間だった女が現れる その女の口から出た言葉は・・・ 必殺仕事人風シナリオの第二話です。 この話は、第一話の「男仕掛け」の男女の立場を入れ替えた同じようなシチュエーションの話です。 仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。 同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。 34 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
銀二 | 男 | 26 | 銀二(ぎんじ)。 仕事人 |
お蝶 | 女 | 26 | お蝶(おちょう)。 仕事人、銀二の昔の仲間 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
:
0:男が店から出てくる
:
銀二:ははは、ありがとよ
銀二:じゃぁ、また来るぜ!、
:
0:影から声をかける女
:
お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ!
:
銀二:ん? 誰だい
:
0: 顔を少し出して、手招きをする
:
お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ、こっち、こっち
:
銀二:お蝶・・・なんでお前が
:
お蝶:しっ!
:
銀二:あ、あぁ・・・
:
0:二人で人気のないところへ移動する
:
お蝶:ふう、ここまでこれば、もういいかね
:
銀二:なんでぇ、お蝶、久しぶりだな
:
お蝶:『なんでぇ』じゃないよ、まったく
:
銀二:どうしたんだい
:
お蝶:銀二、あんた近頃、羽振(はぶ)りがいいみたいだね
:
銀二:あぁ、ちょっとな
:
お蝶:ったく、何がちょっとだよ
お蝶:あんた、随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか
:
銀二:あぁ、金が欲しいからな。
:
お蝶:それだけかい?
:
銀二:いや、違うな
銀二:俺は殺しが楽しいのさ
:
お蝶:へぇ
:
銀二:何か悪い事でもあるのかい?
銀二:憎い奴を殺したいって人間がいて、
銀二:それを俺が代わりに殺してやる。
銀二:まったく、いいことづくめじゃねぇか
:
お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね
:
銀二:だろ?
銀二:それがどうしたってんだい
:
お蝶:でも、あんた、関係ない人まで殺してるそうじゃないか
:
銀二:あぁ、そういう時もあったな
銀二:なぁに、ついでさ
銀二:それが悪いってのかい
:
お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ
お蝶:でもね、
お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、
お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ
:
銀二:ほう
銀二:始末が悪いから、俺を殺る(やる)ってのかい
銀二:お蝶、お前の正義ってやつで
:
お蝶:私にはそんな正義なんてないよ
:
銀二:だったら、どうしたってんだい
:
お蝶:・・・・(言いにくそうに)
お蝶:あんたを殺(や)ってくれって仕事が入ったんだよ
お蝶:まぁ、あんたとは昔のよしみだからね
お蝶:小耳にくらい入れてやろうと思ったのさ
:
銀二:そうかい・・・仕事かい
銀二:で、俺はいくらで殺されるんだい
:
お蝶:弐朱(にしゅ)だってさ
:
銀二:なんでぇ、俺の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、
銀二:それっぽっちじゃ死んでも死にきれねぇな
:
お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる
お蝶:それくらい、あんただって分かってるだろう
:
銀二:あぁ、そんな事は分かってるさ
銀二:それにしても随分と安くなっちまったもんだな
:
お蝶:こういう仕事をしてるとね
:
銀二:そうだ、お蝶、お前に俺が稼いだ百両やるよ
銀二:それで、俺より先にその依頼人を殺してくれよ
:
お蝶:それが叶(かな)わない稼業だって、あんたも分かってるだろ
お蝶:それに、そんな事したって今度の仕事は止まらないよ
:
銀二:あぁそうかい・・・それもそうだな
銀二:じゃ、誰が仕事を受けたのか教えてくれよ
:
お蝶:教えれられる訳ないだろ
:
銀二:頼むよ、誰が来るかが分かりゃぁ、俺は負けねぇ
:
お蝶:そんな事は分かってるよ、だから教えられないって言ってんのさ
:
銀二:昔惚れあった男が仕事にかけられてもいいのか
銀二:きっと後悔することになるぜ
:
お蝶:惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ
お蝶:あんたがそんな事心配しなくても、大丈夫だよ
お蝶:さっさと逃げな
:
銀二:あぁ、そうかい
銀二:でもよお蝶、そこまで話せばもう同じ事だろ
銀二:中途半端はお前らしくねぇじゃねぇか
:
お蝶:まったく・・・しょうがないね
お蝶:下手に教えに来るんじゃなかったよ
お蝶:耳貸しな
:
銀二:あぁ、すまねぇな
:
お蝶:(小声で)あんたを殺(や)る仕事を受けたのはね
:
銀二:あぁ
:
0:ブス・・・
0:お蝶の武器が銀二を刺した
:
銀二:う・・・・
:
お蝶:私だよ
:
銀二:お・・・ちょ・・
:
0:息絶える
:
お蝶:確かに、惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ
お蝶:だけどね、銀二、
お蝶:あんたに引導を渡すのが、私じゃなけりゃ誰なのさ
お蝶:・・・ったく、そんな事も分からなかったのかい
:
:
お蝶:まぁ、地獄は寂しいかもしれないけど、
お蝶:私もそのうち、野垂れ死ぬことにだろうからね
お蝶:少しの間、向こうで待ってなよ
お蝶:
お蝶:じゃぁな
:
0: 完
:
0:男が店から出てくる
:
銀二:ははは、ありがとよ
銀二:じゃぁ、また来るぜ!、
:
0:影から声をかける女
:
お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ!
:
銀二:ん? 誰だい
:
0: 顔を少し出して、手招きをする
:
お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ、こっち、こっち
:
銀二:お蝶・・・なんでお前が
:
お蝶:しっ!
:
銀二:あ、あぁ・・・
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0:二人で人気のないところへ移動する
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お蝶:ふう、ここまでこれば、もういいかね
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銀二:なんでぇ、お蝶、久しぶりだな
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お蝶:『なんでぇ』じゃないよ、まったく
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銀二:どうしたんだい
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お蝶:銀二、あんた近頃、羽振(はぶ)りがいいみたいだね
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銀二:あぁ、ちょっとな
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お蝶:ったく、何がちょっとだよ
お蝶:あんた、随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか
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銀二:あぁ、金が欲しいからな。
:
お蝶:それだけかい?
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銀二:いや、違うな
銀二:俺は殺しが楽しいのさ
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お蝶:へぇ
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銀二:何か悪い事でもあるのかい?
銀二:憎い奴を殺したいって人間がいて、
銀二:それを俺が代わりに殺してやる。
銀二:まったく、いいことづくめじゃねぇか
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お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね
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銀二:だろ?
銀二:それがどうしたってんだい
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お蝶:でも、あんた、関係ない人まで殺してるそうじゃないか
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銀二:あぁ、そういう時もあったな
銀二:なぁに、ついでさ
銀二:それが悪いってのかい
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お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ
お蝶:でもね、
お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、
お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ
:
銀二:ほう
銀二:始末が悪いから、俺を殺る(やる)ってのかい
銀二:お蝶、お前の正義ってやつで
:
お蝶:私にはそんな正義なんてないよ
:
銀二:だったら、どうしたってんだい
:
お蝶:・・・・(言いにくそうに)
お蝶:あんたを殺(や)ってくれって仕事が入ったんだよ
お蝶:まぁ、あんたとは昔のよしみだからね
お蝶:小耳にくらい入れてやろうと思ったのさ
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銀二:そうかい・・・仕事かい
銀二:で、俺はいくらで殺されるんだい
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お蝶:弐朱(にしゅ)だってさ
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銀二:なんでぇ、俺の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、
銀二:それっぽっちじゃ死んでも死にきれねぇな
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お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる
お蝶:それくらい、あんただって分かってるだろう
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銀二:あぁ、そんな事は分かってるさ
銀二:それにしても随分と安くなっちまったもんだな
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お蝶:こういう仕事をしてるとね
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銀二:そうだ、お蝶、お前に俺が稼いだ百両やるよ
銀二:それで、俺より先にその依頼人を殺してくれよ
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お蝶:それが叶(かな)わない稼業だって、あんたも分かってるだろ
お蝶:それに、そんな事したって今度の仕事は止まらないよ
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銀二:あぁそうかい・・・それもそうだな
銀二:じゃ、誰が仕事を受けたのか教えてくれよ
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お蝶:教えれられる訳ないだろ
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銀二:頼むよ、誰が来るかが分かりゃぁ、俺は負けねぇ
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お蝶:そんな事は分かってるよ、だから教えられないって言ってんのさ
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銀二:昔惚れあった男が仕事にかけられてもいいのか
銀二:きっと後悔することになるぜ
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お蝶:惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ
お蝶:あんたがそんな事心配しなくても、大丈夫だよ
お蝶:さっさと逃げな
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銀二:あぁ、そうかい
銀二:でもよお蝶、そこまで話せばもう同じ事だろ
銀二:中途半端はお前らしくねぇじゃねぇか
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お蝶:まったく・・・しょうがないね
お蝶:下手に教えに来るんじゃなかったよ
お蝶:耳貸しな
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銀二:あぁ、すまねぇな
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お蝶:(小声で)あんたを殺(や)る仕事を受けたのはね
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銀二:あぁ
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0:ブス・・・
0:お蝶の武器が銀二を刺した
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銀二:う・・・・
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お蝶:私だよ
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銀二:お・・・ちょ・・
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0:息絶える
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お蝶:確かに、惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ
お蝶:だけどね、銀二、
お蝶:あんたに引導を渡すのが、私じゃなけりゃ誰なのさ
お蝶:・・・ったく、そんな事も分からなかったのかい
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お蝶:まぁ、地獄は寂しいかもしれないけど、
お蝶:私もそのうち、野垂れ死ぬことにだろうからね
お蝶:少しの間、向こうで待ってなよ
お蝶:
お蝶:じゃぁな
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0: 完