台本概要

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タイトル 必殺仕事人風台本2『女仕掛け』
作者名 Danzig
ジャンル 時代劇
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 男1×女1 台本

仕事人の銀二の前に、昔仲間だった女が現れる
その女の口から出た言葉は・・・

必殺仕事人風シナリオの第二話です。
この話は、第一話の「男仕掛け」の男女の立場を入れ替えた同じようなシチュエーションの話です。

仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。
同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
銀二 26 銀二(ぎんじ)。 仕事人
お蝶 26 お蝶(おちょう)。 仕事人、銀二の昔の仲間
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
: 0:男が店から出てくる : 銀二:ははは、ありがとよ 銀二:じゃぁ、また来るぜ!、 : 0:影から声をかける女 : お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ! : 銀二:ん? 誰だい : 0: 顔を少し出して、手招きをする : お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ、こっち、こっち : 銀二:お蝶・・・なんでお前が : お蝶:しっ! : 銀二:あ、あぁ・・・ : 0:二人で人気のないところへ移動する : お蝶:ふう、ここまでこれば、もういいかね : 銀二:なんでぇ、お蝶、久しぶりだな : お蝶:『なんでぇ』じゃないよ、まったく : 銀二:どうしたんだい : お蝶:銀二、あんた近頃、羽振(はぶ)りがいいみたいだね : 銀二:あぁ、ちょっとな : お蝶:ったく、何がちょっとだよ お蝶:あんた、随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか : 銀二:あぁ、金が欲しいからな。 : お蝶:それだけかい? : 銀二:いや、違うな 銀二:俺は殺しが楽しいのさ : お蝶:へぇ : 銀二:何か悪い事でもあるのかい? 銀二:憎い奴を殺したいって人間がいて、 銀二:それを俺が代わりに殺してやる。 銀二:まったく、いいことづくめじゃねぇか : お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね : 銀二:だろ? 銀二:それがどうしたってんだい : お蝶:でも、あんた、関係ない人まで殺してるそうじゃないか : 銀二:あぁ、そういう時もあったな 銀二:なぁに、ついでさ 銀二:それが悪いってのかい : お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ お蝶:でもね、 お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、 お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ : 銀二:ほう 銀二:始末が悪いから、俺を殺る(やる)ってのかい 銀二:お蝶、お前の正義ってやつで : お蝶:私にはそんな正義なんてないよ : 銀二:だったら、どうしたってんだい : お蝶:・・・・(言いにくそうに) お蝶:あんたを殺(や)ってくれって仕事が入ったんだよ お蝶:まぁ、あんたとは昔のよしみだからね お蝶:小耳にくらい入れてやろうと思ったのさ : 銀二:そうかい・・・仕事かい 銀二:で、俺はいくらで殺されるんだい : お蝶:弐朱(にしゅ)だってさ : 銀二:なんでぇ、俺の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 銀二:それっぽっちじゃ死んでも死にきれねぇな : お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる お蝶:それくらい、あんただって分かってるだろう : 銀二:あぁ、そんな事は分かってるさ 銀二:それにしても随分と安くなっちまったもんだな : お蝶:こういう仕事をしてるとね : 銀二:そうだ、お蝶、お前に俺が稼いだ百両やるよ 銀二:それで、俺より先にその依頼人を殺してくれよ : お蝶:それが叶(かな)わない稼業だって、あんたも分かってるだろ お蝶:それに、そんな事したって今度の仕事は止まらないよ : 銀二:あぁそうかい・・・それもそうだな 銀二:じゃ、誰が仕事を受けたのか教えてくれよ : お蝶:教えれられる訳ないだろ : 銀二:頼むよ、誰が来るかが分かりゃぁ、俺は負けねぇ : お蝶:そんな事は分かってるよ、だから教えられないって言ってんのさ : 銀二:昔惚れあった男が仕事にかけられてもいいのか 銀二:きっと後悔することになるぜ : お蝶:惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ お蝶:あんたがそんな事心配しなくても、大丈夫だよ お蝶:さっさと逃げな : 銀二:あぁ、そうかい 銀二:でもよお蝶、そこまで話せばもう同じ事だろ 銀二:中途半端はお前らしくねぇじゃねぇか : お蝶:まったく・・・しょうがないね お蝶:下手に教えに来るんじゃなかったよ お蝶:耳貸しな : 銀二:あぁ、すまねぇな : お蝶:(小声で)あんたを殺(や)る仕事を受けたのはね : 銀二:あぁ : 0:ブス・・・ 0:お蝶の武器が銀二を刺した : 銀二:う・・・・ : お蝶:私だよ : 銀二:お・・・ちょ・・ : 0:息絶える : お蝶:確かに、惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ お蝶:だけどね、銀二、 お蝶:あんたに引導を渡すのが、私じゃなけりゃ誰なのさ お蝶:・・・ったく、そんな事も分からなかったのかい : : お蝶:まぁ、地獄は寂しいかもしれないけど、 お蝶:私もそのうち、野垂れ死ぬことにだろうからね お蝶:少しの間、向こうで待ってなよ お蝶: お蝶:じゃぁな : 0: 完

: 0:男が店から出てくる : 銀二:ははは、ありがとよ 銀二:じゃぁ、また来るぜ!、 : 0:影から声をかける女 : お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ! : 銀二:ん? 誰だい : 0: 顔を少し出して、手招きをする : お蝶:(小声で叫ぶ感じ)ぎんじ、こっち、こっち : 銀二:お蝶・・・なんでお前が : お蝶:しっ! : 銀二:あ、あぁ・・・ : 0:二人で人気のないところへ移動する : お蝶:ふう、ここまでこれば、もういいかね : 銀二:なんでぇ、お蝶、久しぶりだな : お蝶:『なんでぇ』じゃないよ、まったく : 銀二:どうしたんだい : お蝶:銀二、あんた近頃、羽振(はぶ)りがいいみたいだね : 銀二:あぁ、ちょっとな : お蝶:ったく、何がちょっとだよ お蝶:あんた、随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか : 銀二:あぁ、金が欲しいからな。 : お蝶:それだけかい? : 銀二:いや、違うな 銀二:俺は殺しが楽しいのさ : お蝶:へぇ : 銀二:何か悪い事でもあるのかい? 銀二:憎い奴を殺したいって人間がいて、 銀二:それを俺が代わりに殺してやる。 銀二:まったく、いいことづくめじゃねぇか : お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね : 銀二:だろ? 銀二:それがどうしたってんだい : お蝶:でも、あんた、関係ない人まで殺してるそうじゃないか : 銀二:あぁ、そういう時もあったな 銀二:なぁに、ついでさ 銀二:それが悪いってのかい : お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ お蝶:でもね、 お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、 お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ : 銀二:ほう 銀二:始末が悪いから、俺を殺る(やる)ってのかい 銀二:お蝶、お前の正義ってやつで : お蝶:私にはそんな正義なんてないよ : 銀二:だったら、どうしたってんだい : お蝶:・・・・(言いにくそうに) お蝶:あんたを殺(や)ってくれって仕事が入ったんだよ お蝶:まぁ、あんたとは昔のよしみだからね お蝶:小耳にくらい入れてやろうと思ったのさ : 銀二:そうかい・・・仕事かい 銀二:で、俺はいくらで殺されるんだい : お蝶:弐朱(にしゅ)だってさ : 銀二:なんでぇ、俺の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 銀二:それっぽっちじゃ死んでも死にきれねぇな : お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる お蝶:それくらい、あんただって分かってるだろう : 銀二:あぁ、そんな事は分かってるさ 銀二:それにしても随分と安くなっちまったもんだな : お蝶:こういう仕事をしてるとね : 銀二:そうだ、お蝶、お前に俺が稼いだ百両やるよ 銀二:それで、俺より先にその依頼人を殺してくれよ : お蝶:それが叶(かな)わない稼業だって、あんたも分かってるだろ お蝶:それに、そんな事したって今度の仕事は止まらないよ : 銀二:あぁそうかい・・・それもそうだな 銀二:じゃ、誰が仕事を受けたのか教えてくれよ : お蝶:教えれられる訳ないだろ : 銀二:頼むよ、誰が来るかが分かりゃぁ、俺は負けねぇ : お蝶:そんな事は分かってるよ、だから教えられないって言ってんのさ : 銀二:昔惚れあった男が仕事にかけられてもいいのか 銀二:きっと後悔することになるぜ : お蝶:惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ お蝶:あんたがそんな事心配しなくても、大丈夫だよ お蝶:さっさと逃げな : 銀二:あぁ、そうかい 銀二:でもよお蝶、そこまで話せばもう同じ事だろ 銀二:中途半端はお前らしくねぇじゃねぇか : お蝶:まったく・・・しょうがないね お蝶:下手に教えに来るんじゃなかったよ お蝶:耳貸しな : 銀二:あぁ、すまねぇな : お蝶:(小声で)あんたを殺(や)る仕事を受けたのはね : 銀二:あぁ : 0:ブス・・・ 0:お蝶の武器が銀二を刺した : 銀二:う・・・・ : お蝶:私だよ : 銀二:お・・・ちょ・・ : 0:息絶える : お蝶:確かに、惚(ほ)れた腫(は)れたと、仕事は別さ お蝶:だけどね、銀二、 お蝶:あんたに引導を渡すのが、私じゃなけりゃ誰なのさ お蝶:・・・ったく、そんな事も分からなかったのかい : : お蝶:まぁ、地獄は寂しいかもしれないけど、 お蝶:私もそのうち、野垂れ死ぬことにだろうからね お蝶:少しの間、向こうで待ってなよ お蝶: お蝶:じゃぁな : 0: 完