台本概要
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| タイトル | 必殺仕事人風台本４『楓』 |
|---|---|
| 作者名 | Danzig |
| ジャンル | 時代劇 |
| 演者人数 | 3人用台本（男1、女2） |
| 時間 | 10 分 |
| 台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
| 説明 |
男１×女２ 台本 必殺仕事人風３（仁吉）の、仁吉を女性に変えたバージョンです。 いろんな配役を楽しんでいただけるように作りました。 集合場所に集まった仲間たち 仕切りをするお市から次の仕事の相手を告げられる 仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。 同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。 85 views |
キャラ説明
| 名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 楓 |
女  |
24 | 楓（かえで）。 若い仕事人 |
| 左之助 |
男  |
20 | 左之助（さのすけ）。 ベテランの仕事人、 |
| お市 |
女 |
31 | お市（おいち）。 今回の場を仕切る仕事人 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
：
0： 集合場所に集まる仲間たち
：
お市：二人とも来てるね
：
楓：お市（いち）さん、何だよ急に呼び出して
：
お市：仕事だよ
：
楓：仕事か、今日は何人だい？
：
お市：今日は一人だよ
：
楓：なんだい、一人かい、じゃぁ私にやらしておくれよ
：
0：左之助を見るお市
：
お市：左之助、あんたはそれでいいかい？
：
左之助：あぁ、好きにしな
：
お市：わかったよ・・・・
お市：じゃぁ、楓（かえで）、今回はお前がやりな
：
楓：よし、呼び出されて手ぶらで帰りたくないからね
楓：で、誰をやればいいんだい
：
お市：まぁ、そこへお座りよ
：
楓：あ、あぁ
：
0：台の上に金を置くお市
：
お市：これが依頼料
：
楓：何だい、随分細かいね・・・
：
お市：全部で弐朱（にしゅ）だよ
：
楓：弐朱（にしゅ）？ たったの？
：
お市：この金はね、坊やが、おっかさんの為にって、屑（クズ）拾いをして、何年もかけて、貯めた金だそうだよ
：
楓：そ、そうかい、まぁいいや
楓：で、誰をやるんだい
：
お市：仕事の相手は・・
お市：残雪（ざんせつ）のお竜。 仕事人だよ
：
楓：な！
：
0： 一瞬の沈黙
：
左之助：お市
：
楓：お市さん、それ本当なのかよ
：
お市：こんな事、嘘をついてなんになるのさ
：
楓：そんな・・・お竜さんって・・・
：
左之助：お市、何か、訳があるのかい
：
お市：訳っていうか・・・
：
左之助：どうした
：
お市：依頼人は九つになる男の子、母親をお竜に殺されたんだってさ
：
楓：殺されたって・・・だって仕事だろ？
楓：私たちは仕事で人を殺すのさ
楓：その家族からの依頼を受けて、仲間殺すってどういう事さ
：
左之助：楓（かえで）、お竜はもう仲間じゃねぇ
：
楓：何言ってんだよ、同じ事でしょ
楓：お竜さんとは別に喧嘩して別れたわけじゃない、お竜さんがふらふら居なくなっただけじゃないの
：
お市：違うんだよ
：
楓：違わないでしょ
楓：お竜さん、また、戻ってくるかもしれないじゃない
：
お市：そうじゃないんだよ
：
楓：じゃぁ、何が違うのさ
：
お市：その母親は、仕事で殺された訳じゃないんだ
：
楓：え？
：
左之助：本当か？
：
お市：あぁ
：
0：しばし沈黙する三人
：
左之助：まさか、見られたのか
：
お市：・・・・
：
楓：そうか、見られたのさ
楓：だったら殺しても仕方ないでしょ？
：
左之助：そうなのか？
：
お市：それがよく分からないんだよ
：
左之助：どういうことだ
：
0： 口が重いお市
：
お市：その母親については、見られたのか、巻き込まれたのか、よくわからないんだよ
お市：ただね・・・
：
左之助：何かあるのか
：
お市：近頃のお竜は、あんまりいい話を聞かなくてね
お市：やたらと仕事を受けてるみたいでさ
お市：なんか、殺しを楽しんでるみたいだって・・・
：
左之助：お竜が・・・
：
お市：それに・・・
お市：その母親の時だけじゃないんだよ、依頼以外の人間も殺したのは
：
楓：そんな・・・
：
お市：あのお竜が、見られるなんてヘマを、何度もするとも思えないだろう？
お市：それでさぁ
：
左之助：仕事を受けたってのか
：
お市：そう元締めが・・・
：
左之助：そうか
：
楓：そんな・・・
楓：何が『そうか』だよ左之助さん！
楓：あんた、お竜さんが殺されてもいいのかよ
：
左之助：それが仕事ならな
：
楓：何言ってんのさ
楓：左之助さんがそんなに薄情だとは思わなかったよ
楓：私は嫌だよこの仕事
：
左之助：自分が受けた仕事、放っぽりだすのか？
左之助：おめぇ、仕事なんて辞めちまえよ
：
楓：あんたに何が分かるんだよ
楓：あんたは、お竜さんの事を、昔の仕事仲間くらいにしか思ってないかもしれないけどね
楓：私にとっちゃ、仕事を教えてくれた、姉さんみたいな人なんだよ
楓：私は受けないからね、受けるならあんたが受けてよ
：
左之助：あぁ分かった、俺が受ける
左之助：お市、それでいいな
：
お市：あ、あぁ
：
左之助：どうせ、こいつにさせたって、しくじりそうだしな
：
楓：あぁ、そうしてくれよ
楓：大事な人を、自分の手に掛けれられる訳ないだろ
楓：どうせあんたには、大事な人を仕事に掛けられる私の気持ちなんて、分かんないだろうさ
：
お市：バカ！
：
0：楓の頬をたたくお市
：
楓：何すんのさ
：
お市：わかってないのはお前だよ楓（かえで）
お市：左之助がこの世界に入って、最初に仕掛けた仕事の相手はね、自分の母親だったんだよ
：
楓：え、そんな・・・
：
お市：それに、お竜と左之助はね・・・
：
左之助：お市、
左之助：余計なことを、そんなガキに話してんじゃねぇよ
：
お市：あ、あぁ・・ごめんよ・・・
：
左之助：で、お市、お竜は今どこにいるんだ
：
お市：・・・千寿だってさ
：
左之助：わかった・・・
左之助：
左之助：じゃぁ、もう俺は行くぜ
：
お市：あぁ・・頼んだよ
：
0：完
：
0： 集合場所に集まる仲間たち
：
お市：二人とも来てるね
：
楓：お市（いち）さん、何だよ急に呼び出して
：
お市：仕事だよ
：
楓：仕事か、今日は何人だい？
：
お市：今日は一人だよ
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楓：なんだい、一人かい、じゃぁ私にやらしておくれよ
：
0：左之助を見るお市
：
お市：左之助、あんたはそれでいいかい？
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左之助：あぁ、好きにしな
：
お市：わかったよ・・・・
お市：じゃぁ、楓（かえで）、今回はお前がやりな
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楓：よし、呼び出されて手ぶらで帰りたくないからね
楓：で、誰をやればいいんだい
：
お市：まぁ、そこへお座りよ
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楓：あ、あぁ
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0：台の上に金を置くお市
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お市：これが依頼料
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楓：何だい、随分細かいね・・・
：
お市：全部で弐朱（にしゅ）だよ
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楓：弐朱（にしゅ）？ たったの？
：
お市：この金はね、坊やが、おっかさんの為にって、屑（クズ）拾いをして、何年もかけて、貯めた金だそうだよ
：
楓：そ、そうかい、まぁいいや
楓：で、誰をやるんだい
：
お市：仕事の相手は・・
お市：残雪（ざんせつ）のお竜。 仕事人だよ
：
楓：な！
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0： 一瞬の沈黙
：
左之助：お市
：
楓：お市さん、それ本当なのかよ
：
お市：こんな事、嘘をついてなんになるのさ
：
楓：そんな・・・お竜さんって・・・
：
左之助：お市、何か、訳があるのかい
：
お市：訳っていうか・・・
：
左之助：どうした
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お市：依頼人は九つになる男の子、母親をお竜に殺されたんだってさ
：
楓：殺されたって・・・だって仕事だろ？
楓：私たちは仕事で人を殺すのさ
楓：その家族からの依頼を受けて、仲間殺すってどういう事さ
：
左之助：楓（かえで）、お竜はもう仲間じゃねぇ
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楓：何言ってんだよ、同じ事でしょ
楓：お竜さんとは別に喧嘩して別れたわけじゃない、お竜さんがふらふら居なくなっただけじゃないの
：
お市：違うんだよ
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楓：違わないでしょ
楓：お竜さん、また、戻ってくるかもしれないじゃない
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お市：そうじゃないんだよ
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楓：じゃぁ、何が違うのさ
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お市：その母親は、仕事で殺された訳じゃないんだ
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楓：え？
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左之助：本当か？
：
お市：あぁ
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0：しばし沈黙する三人
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左之助：まさか、見られたのか
：
お市：・・・・
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楓：そうか、見られたのさ
楓：だったら殺しても仕方ないでしょ？
：
左之助：そうなのか？
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お市：それがよく分からないんだよ
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左之助：どういうことだ
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0： 口が重いお市
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お市：その母親については、見られたのか、巻き込まれたのか、よくわからないんだよ
お市：ただね・・・
：
左之助：何かあるのか
：
お市：近頃のお竜は、あんまりいい話を聞かなくてね
お市：やたらと仕事を受けてるみたいでさ
お市：なんか、殺しを楽しんでるみたいだって・・・
：
左之助：お竜が・・・
：
お市：それに・・・
お市：その母親の時だけじゃないんだよ、依頼以外の人間も殺したのは
：
楓：そんな・・・
：
お市：あのお竜が、見られるなんてヘマを、何度もするとも思えないだろう？
お市：それでさぁ
：
左之助：仕事を受けたってのか
：
お市：そう元締めが・・・
：
左之助：そうか
：
楓：そんな・・・
楓：何が『そうか』だよ左之助さん！
楓：あんた、お竜さんが殺されてもいいのかよ
：
左之助：それが仕事ならな
：
楓：何言ってんのさ
楓：左之助さんがそんなに薄情だとは思わなかったよ
楓：私は嫌だよこの仕事
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左之助：自分が受けた仕事、放っぽりだすのか？
左之助：おめぇ、仕事なんて辞めちまえよ
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楓：あんたに何が分かるんだよ
楓：あんたは、お竜さんの事を、昔の仕事仲間くらいにしか思ってないかもしれないけどね
楓：私にとっちゃ、仕事を教えてくれた、姉さんみたいな人なんだよ
楓：私は受けないからね、受けるならあんたが受けてよ
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左之助：あぁ分かった、俺が受ける
左之助：お市、それでいいな
：
お市：あ、あぁ
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左之助：どうせ、こいつにさせたって、しくじりそうだしな
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楓：あぁ、そうしてくれよ
楓：大事な人を、自分の手に掛けれられる訳ないだろ
楓：どうせあんたには、大事な人を仕事に掛けられる私の気持ちなんて、分かんないだろうさ
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お市：バカ！
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0：楓の頬をたたくお市
：
楓：何すんのさ
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お市：わかってないのはお前だよ楓（かえで）
お市：左之助がこの世界に入って、最初に仕掛けた仕事の相手はね、自分の母親だったんだよ
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楓：え、そんな・・・
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お市：それに、お竜と左之助はね・・・
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左之助：お市、
左之助：余計なことを、そんなガキに話してんじゃねぇよ
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お市：あ、あぁ・・ごめんよ・・・
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左之助：で、お市、お竜は今どこにいるんだ
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お市：・・・千寿だってさ
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左之助：わかった・・・
左之助：
左之助：じゃぁ、もう俺は行くぜ
：
お市：あぁ・・頼んだよ
：
0：完