台本概要

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タイトル 必殺仕事人風台本9『女勝負』
作者名 Danzig
ジャンル 時代劇
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 女×2 台本

仕事人のお竜の殺しの現場に、昔の仲間だった女が現れる
その男の口から出た言葉は・・・

必殺仕事人風掛合い1の女同士の勝負のバージョンです。

仕事人シリーズの小説は基本的に一話完結です。
同じ話を男女の配役を入れ替えて作ったりしています。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
お竜 26 お竜(おりゅう)。 仕事人の一人
お蝶 25 お蝶(おちょう)。 仕事人の一人
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
: 0:人を殺す女 : お竜:ふぅ、一丁あがり、 お竜:へへ、ちょろいもんだね : お竜:は! : 0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜 : お竜:誰だい! : 0:物陰からゆっくりと現れる女 : お蝶:お竜さん、ひさしぶりだね : お竜:なんだい、お蝶かい お竜:驚かさないでおくれよ お竜:なんでお前がここにいるのさ : お蝶:なんでだと思う? : お竜:さぁ、知らないね お竜:私に金でもせびりにきたのかい : お蝶:違うよ : お竜:じゃぁ、何だってんだい : お蝶:お竜さん、あんた随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか : お竜:あぁ、金が欲しいからね。 : お蝶:それだけかい? : お竜:いや、違うね お竜:私は殺しが楽しいのさ : お蝶:へぇ : お竜:何か悪い事でもあるのかい? お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、 お竜:それを私が代わりに殺してやる。 お竜:まったく、いいことづくめじゃないか : お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね : お竜:だろ? お竜:それがどうしたってんだい : お蝶:だけどお竜さん、あんた関係ない人まで殺してるそうじゃないか : お竜:あぁ、そういう時もあったかね お竜:なぁに、ついでさ お竜:それが悪いってのかい : お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ お蝶:でもね、 お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、 お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ : お竜:へー お竜:聞いた風な口きくじゃないか お竜:で、始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい お竜:お蝶、お前の正義ってやつで : お蝶:私にはそんな正義なんてないよ お蝶: お蝶:私はただ、仕事でここに来たのさ。 お蝶:昔のよしみだからね、声をかけさせてもらったのさ : お竜:そうかい・・・仕事かい お竜:で、私はいくらで殺されるんだい : お蝶:弐朱(にしゅ)だよ : お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね : お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる お蝶:あんたが私に教えてくれた事じゃないか : お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ : お蝶:こういう仕事をしてるとね : お竜:そうだ、お蝶、お前に私が稼いだ百両やるよ お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ : お蝶:そんな事して何になるのさ、そんな事も分からなくなっちまったのかい : お竜:あぁそうかい・・・それもそうだね お竜:それで、お前は私を殺れるのかい : お蝶:あぁ、私は負けないよ : お竜:そんな事じゃないよ お竜:何も知らなかった子供のお前に、仕事のイロハから お竜:男の扱いまで教えてやったこの私を お竜:お前は自分の手に掛けられるのかいって聞いてんだよ : お蝶:そんな事なら心配しなくてもいいよ お蝶:親の殺し方まで、あんたに教えてもらったからね : お竜:あぁ、そうかい、わかったよ お竜:お前の技が、私に通じると思うならやってみるがいいさ : お蝶:あぁ、そうさせてもらうよ : 0:二人の戦いが始まる : お竜:はっ(応戦している息遣い) : お蝶:くっ(応戦している息遣い) : お竜:ちっ(応戦している息遣い) : お蝶:はっ(応戦している息遣い) : 0:勝負がつかない : お竜:どうしたんだいお蝶、受けてばかりじゃないか お竜:そんなんじゃ、いつまでたっても私を殺せないよ : お蝶:あんたこそ、息が上がってるんじゃないか、 お蝶:歳は取りたくないねぇ : お竜:相変わらず生意気だねぇ お竜:もう終わりにしてやるよ : お蝶:あぁ、 お蝶:あんたこそ、覚悟しな : お竜:はっ(応戦している息遣い) : お蝶:あ・・(体制が崩れるお蝶) : お竜:ふ、これで終わりだよ : お蝶:ふん : 0:お蝶の得物がお竜を捕らえる : お竜:う・・・あぁ・・・ お竜:お・・ちょ・・・なんで・・・ : 0:お竜が絶命する : お蝶:はぁ、はぁ お蝶: お蝶:お竜さん、殺しに酔った人間はね お蝶:どうやって殺しを味わうか、殺しの瞬間にそういう事を考えて、隙が出来るんだってさ お蝶:左之助がいってたよ : : お蝶:お竜さん、私はずっとあんたに憧れてたんだよ お蝶:まぁ地獄は少し寂しいかもしれないけど お蝶:私もどうせ、じきに地獄にいくからさ お蝶:向こうでも私に先輩面(せんばいづら)してくれよ お蝶: お蝶:じゃぁな : 0:完

: 0:人を殺す女 : お竜:ふぅ、一丁あがり、 お竜:へへ、ちょろいもんだね : お竜:は! : 0:ひとの気配に気づき、物陰に身を隠すお竜 : お竜:誰だい! : 0:物陰からゆっくりと現れる女 : お蝶:お竜さん、ひさしぶりだね : お竜:なんだい、お蝶かい お竜:驚かさないでおくれよ お竜:なんでお前がここにいるのさ : お蝶:なんでだと思う? : お竜:さぁ、知らないね お竜:私に金でもせびりにきたのかい : お蝶:違うよ : お竜:じゃぁ、何だってんだい : お蝶:お竜さん、あんた随分と節操もなく仕事をしているようじゃないか : お竜:あぁ、金が欲しいからね。 : お蝶:それだけかい? : お竜:いや、違うね お竜:私は殺しが楽しいのさ : お蝶:へぇ : お竜:何か悪い事でもあるのかい? お竜:憎い奴を殺したいって人間がいて、 お竜:それを私が代わりに殺してやる。 お竜:まったく、いいことづくめじゃないか : お蝶:まぁ、それが私たちの仕事だからね : お竜:だろ? お竜:それがどうしたってんだい : お蝶:だけどお竜さん、あんた関係ない人まで殺してるそうじゃないか : お竜:あぁ、そういう時もあったかね お竜:なぁに、ついでさ お竜:それが悪いってのかい : お蝶:悪いかどうかなんて、私は知らないよ お蝶:でもね、 お蝶:私らの稼業(かぎょう)は、どっぷり殺しに染まっちまうけど、 お蝶:殺しに酔うようなやつは、始末がわるいのさ : お竜:へー お竜:聞いた風な口きくじゃないか お竜:で、始末が悪いから、私を殺る(やる)ってのかい お竜:お蝶、お前の正義ってやつで : お蝶:私にはそんな正義なんてないよ お蝶: お蝶:私はただ、仕事でここに来たのさ。 お蝶:昔のよしみだからね、声をかけさせてもらったのさ : お竜:そうかい・・・仕事かい お竜:で、私はいくらで殺されるんだい : お蝶:弐朱(にしゅ)だよ : お竜:なんだい、私の命はたったの弐朱(にしゅ)かい、 お竜:それっぽっちじゃ死んでも死にきれないね : お蝶:人を殺すほど、自分の命は安くなる お蝶:あんたが私に教えてくれた事じゃないか : お竜:あぁ、そんな事は分かってるさ お竜:それにしても随分と安くなっちまったもんだねぇ : お蝶:こういう仕事をしてるとね : お竜:そうだ、お蝶、お前に私が稼いだ百両やるよ お竜:それで、私の前に先にその依頼人を殺しておくれよ : お蝶:そんな事して何になるのさ、そんな事も分からなくなっちまったのかい : お竜:あぁそうかい・・・それもそうだね お竜:それで、お前は私を殺れるのかい : お蝶:あぁ、私は負けないよ : お竜:そんな事じゃないよ お竜:何も知らなかった子供のお前に、仕事のイロハから お竜:男の扱いまで教えてやったこの私を お竜:お前は自分の手に掛けられるのかいって聞いてんだよ : お蝶:そんな事なら心配しなくてもいいよ お蝶:親の殺し方まで、あんたに教えてもらったからね : お竜:あぁ、そうかい、わかったよ お竜:お前の技が、私に通じると思うならやってみるがいいさ : お蝶:あぁ、そうさせてもらうよ : 0:二人の戦いが始まる : お竜:はっ(応戦している息遣い) : お蝶:くっ(応戦している息遣い) : お竜:ちっ(応戦している息遣い) : お蝶:はっ(応戦している息遣い) : 0:勝負がつかない : お竜:どうしたんだいお蝶、受けてばかりじゃないか お竜:そんなんじゃ、いつまでたっても私を殺せないよ : お蝶:あんたこそ、息が上がってるんじゃないか、 お蝶:歳は取りたくないねぇ : お竜:相変わらず生意気だねぇ お竜:もう終わりにしてやるよ : お蝶:あぁ、 お蝶:あんたこそ、覚悟しな : お竜:はっ(応戦している息遣い) : お蝶:あ・・(体制が崩れるお蝶) : お竜:ふ、これで終わりだよ : お蝶:ふん : 0:お蝶の得物がお竜を捕らえる : お竜:う・・・あぁ・・・ お竜:お・・ちょ・・・なんで・・・ : 0:お竜が絶命する : お蝶:はぁ、はぁ お蝶: お蝶:お竜さん、殺しに酔った人間はね お蝶:どうやって殺しを味わうか、殺しの瞬間にそういう事を考えて、隙が出来るんだってさ お蝶:左之助がいってたよ : : お蝶:お竜さん、私はずっとあんたに憧れてたんだよ お蝶:まぁ地獄は少し寂しいかもしれないけど お蝶:私もどうせ、じきに地獄にいくからさ お蝶:向こうでも私に先輩面(せんばいづら)してくれよ お蝶: お蝶:じゃぁな : 0:完