台本概要

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タイトル アビス アンド バースデーガール
作者名 アール/ドラゴス  (@Dragoss_R)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 舞台はとあるバー。
“深淵”は、カウンター席でそわそわとしていた女性に話しかける。
これは、ただのなんてことのない、酒の席での一幕である。

「このカクテル、イエーガートニックって言うんだけど…、琥珀色で綺麗でしょ?♪」

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
子供? 不問 3 容姿の幼い人物。 とある女性に話しかける。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:とあるバーにて。 子供?:―――ねえ、そこのお姉さん。…あはは、そんなに驚かないでよー♪ …いや、アナタが良ければお隣に座らせてほしいなーって思ってさ! 子供?:   子供?:   子供?:んー…? あぁ、安心して!ボクは別にアナタをナンパしに来たとか、そういうのじゃないからさ!ただちょっと、お話したくて。 …良いの?やったぁ、アリガト♪ じゃあ失礼するねー♪ よいしょっ…と。 子供?:   子供?:   子供?:ふぅー、カウンター席ってちょっと高いから、座るのに一苦労なんだよねー…。…あー、今こう思ったでしょ。「なんで子供がバーに?」って。バーにいると初対面の人からは絶対一回は突っ込まれるんだ…。ホント、皆失礼だと思わない? 子供?:   子供?:   子供?:え?じゃあ何歳なのかって? さあ、いくつだろーね♪ 子供?:   子供?:   子供?:あはは、大丈夫大丈夫! だって現に、ボクお店つまみだされてないし! 黙認、ってことなんだろうさ♪ 子供?: 子供?:   子供?:そんなことより! …少し聞きたいことがあるんだけど、いいかな? …ありがとう♪ じゃあ質問! 子供?:   子供?:   子供?:アナタがお店に入ってから、この席に座って10分少し経った今の今まで、お酒を頼まずにずーっとそわそわしてるのはどうして? もしかして、何かやましいことがあったりするのかなー…? 子供?:   子供?:   子供?:…うん、明らかに挙動不審だったよ♪ きょろきょろしたり、ずっとバーテンダーさんを見つめてみたり、頻繁に姿勢を変えたり…。 …あはは、ごめんね!実はずっと観察してたんだー♪ それで…、なんでそんなに緊張してるの。(少しトーン低く) 子供?:   子供?:   子供?:……えっ。…どう注文したらいいか…、わからなかった…? 子供?:   子供?:   子供?:「初めてバーに来たはいいものの、メニュー表がどこにもなくて、お酒の名前も分からないから、何も頼めないでずっとお酒の名前を探してた」…、「雰囲気的にバーテンダーさんにも話しかけづらくて」…? ……ぷっ、あはははははっ!! …あはは、急に笑っちゃってごめんね。アナタのことを笑ったわけじゃないんだよー!ただちょっと、勘違いに気づいちゃってさ! 子供?:   子供?:   子供?:…フフ、それはヒミツー! こっちの話! ちなみに一応言っておくけど、ロクでもないから聞かない方が身のためだよ♪ きっとアナタは深く詮索しないだろうケド。 子供?:   子供?:   子供?:だけどさ、カクテルの名前がわからなくても、その持ってるケータイで調べれば一発だったんじゃない? 子供?:   子供?:   子供?:…なるほど、お店の雰囲気的に調べづらかったのかー。確かに、初めて行くバーとかちょっとお高いレストランだとそういうトコ変に気を遣っちゃうよね、なんかわかるなー♪ 子供?:   子供?:   子供?:ちなみにカクテルの名前が一個も分からないって言ってたけど、普段あんまりお酒とか飲まないのー? 子供?:   子供?:   子供?:…えっ、今日が二十歳の誕生日!? ちょっと、そういうことは早めに言ってよー! …「恥ずかしくて言い出せなかった」んだ? あはは、シャイなんだねー♪  子供?:   子供?:   子供?:オーケー! そういうことなら、ボクも何かアナタに贈らせてほしいな♪急に話しかけて色々聞いちゃったお詫びも込めて! …もう、そんな遠慮しないでよー! 大丈夫だよ、ボクが贈りたいから贈るだけなんだからさ♪ お姉さんは素直に受け取っておけばいいのー♪ 子供?:   子供?:   子供?:…むー、強情だなあ。貰えるものは貰っておいた方が人生楽しいよー? うーん…。 …あ、いいこと思いついた♪ 子供?:   子供?:   子供?:お姉さん、カクテルの名前がわからなくてずっと座ってたんだよね? つまり、まだ一杯も飲んでないわけでしょー? なら、こうしようよ♪ 子供?:   子供?:   子供?:誕生日のお祝いとして、ボクは今からお姉さんにカクテルを一杯、プレゼントする。 その代わり、アナタのお酒デビューはボクの選んだカクテルになる…。 子供?:   子供?:   子供?:つまり、人生で初めて飲むお酒をボクに委ねるってコト!勿論強すぎるお酒とかは選ばないよ。 どうかな? アナタはボクに奢られる代わりに、大切な思い出を一つ奪われる。 あはは、こういう言い方されるとちょっとドキッとするでしょー♪ …それで、どうかな。ただプレゼントを送るんじゃなくて、この「交換条件」ならボクのプレゼント、受け取ってくれる?♪ 子供?:   子供?:   子供?:…ようし、じゃあ交渉成立だね♪ 責任を持って、記憶に残るお酒デビューと誕生日にすることを約束するよ♪ ま、見ず知らずの人間が話しかけてきて色々聞いてきたんだから、もう既に今日はアナタの記憶に残るものになってるだろうケド! 子供?:   子供?:   子供?:さてさて、それじゃあ早速チョイスしようか! 今から少しだけ味の好みとかを質問をするから、答えてね! 子供?:   子供?:   子供?:じゃあまず、甘いのと苦いの、どっちが好き? …ふむふむ、なるほど。 どっちも行けるんだ。 子供?:   子供?:   子供?:爽やかですっきりしてるのと少し後味が残るのは? …爽やかめね、りょーかい! 子供?:   子供?:   子供?:…お姉さん、ハーブ系の味いける? …いけるんだ、オッケー♪ 子供?:   子供?:   子供?:じゃあ決まり! 子供?:   子供?:   子供?:マスター、このお姉さんにイエーガートニック出してあげて! ちょっとトニックウォーター多めで♪ 子供?:   子供?:   子供?:あはは、案外あっさり決まってびっくりしたって表情だね? 仕方ないでしょー?だってボク、そんなにカクテル詳しくないんだもん♪ …そーそー!なんだかいっぱい知ってる風に聞いてたけど、ホントは十数種類くらいしか知らなかったんだよー。 子供?:   子供?:   子供?:でも、味は保証するよ。 このバーのカクテルには、ボクの知り合いがみーんな太鼓判を押してるからね♪ 子供?:   子供?:   子供?:…え? 「あなたは何者なのか」…? あはは、唐突な質問だねー? …そんなに気になる? そうだなあー…♪ 強いて言うなら―――。 子供?:   子供?:   子供?:(カクテルが女性の前に置かれる)あっ、お酒来たね。ありがとマスター♪ これ、お代とチップ! 子供?:   子供?:   子供?:…さあ、どうぞ。コチラ、ココに居るお客様からです…、なんてね♪ 子供?:   子供?:   子供?:良かったら早速飲んでみてよ。ボクからの誕生日プレゼント、気に入ってくれると嬉しいんだけどー…。 子供?:   子供?:   子供?:…「美味しい」? それはよかった! 少し癖の強いカクテルだからちょっと心配だったけど、お口に合ってなによりだよ♪ そしてお酒デビュー、オメデトー♪ 子供?:   子供?:   子供?:このお酒、イエーガートニックって言うんだけど、見た目も透き通った琥珀色でとってもキレイでしょー? 本当はこの色がお姉さんに似合いそうだなーって思ったからこれを注文した、って言うのも少しあるんだよね♪ 子供?:   子供?:   子供?:…いやいや、ホントだよー! イメージにピッタリだったんだもん! ボクが嘘つくと思っ―――、 0:幼い人物の持っている携帯電話が鳴る。 子供?:アレ、電話だ……、あー!! まずい、完全に忘れてたー!! (電話を取って)もしもし! ゴメンナサイ、直ぐに向かいまーす! 子供?:   子供?:   子供?:(すぐに電話を切る)話の途中だったのにごめんねお姉さん! ボク、「課題を終わらせる」の忘れてたからもう行かなきゃ…! …え?「課題頑張ってください」? 子供?:   子供?:   子供?:…ぷっ、あはははは! また笑っちゃった。ごめんね。ホントに悪意はないんだ。ただ…、ホントにいい子なんだなあって思ってさ♪ 子供?:   子供?:   子供?:…それは勿論、言葉通りの意味さ! 「どういうところが」って? うーん、今のアナタの応援もそうだけど、もっと言えば、姿勢とか、雰囲気とかだね。とっても落ち着いてて、優しい性格の持ち主っていうのが座り姿で見て取れる♪ 子供?:   子供?:   子供?:…「初めて来た場所で初対面の人にお酒奢ってもらったら誰でもこうなります」って…、あはは!確かに、それは否めないかもねー♪ 子供?:   子供?:   子供?:なら、もっと具体的なことを言おう! ボクはついさっき、突然アナタの隣に座って、突然たくさん質問をして、突然お酒を奢った。その中でボクは色々なことを「漏らした」。…なのにアナタは、ボクに関することをほとんど質問してこなかった! 疑問をぶつけて来たのはさっきの「あなたは何者なのか」、という一回だけ…。 子供?:   子供?:  子供?:そしてボクはその質問をお酒の到着と共に「はぐらかした」ね。…でも、アナタは質問を重ねることをしなかった…♪ それが「無意識」なのか、はたまた「恐れ」から来る選択だったのかはわからないケド…、結果として、そんなアナタの姿は謙虚で可愛らしいものとボクの眼に映った。 子供?:   子供?:   子供?:だから言ったのさ、いい子なんだねって♪ アナタの控えめな性格、ボク、ホント好きだなあ♪ 子供?:   子供?:     子供?:…ほら、またそんな否定してー!そういうトコが謙虚だって言ってるんだよー?あはは! でも、アナタは謙虚すぎるから、もっと自分に自信もっていいと思うなあ♪ ま、今のままでも十分素敵だけど♪ 子供?:   子供?:   子供?:って、また話が長引いちゃった!もうそろそろ行かないと本格的に怒られちゃいそうだから、この辺でおいとまするね♪ 子供?:   子供?:   子供?:それじゃあ最後に、まだ言ってなかったあの言葉を贈ります! 子供?:   子供?:   子供?:お誕生日おめでとう!アナタのこれからの一年が、より素晴らしいものになりますように♪ それじゃーねー♪ 0: 0: 0: 子供?:…ふふ、とってもかわいいお姉さんだったなー。ホント、疑ってしまったのが申し訳ないくらい…。 ま、なにはともあれ!気を取り直してお仕事再開しますかー♪ とりあえず待たせちゃってるだろうから、早く“帽子屋”さんと合流しなきゃね! 子供?:   子供?: 子供?:祝うべき日も嫌な日も!マーダー、マーダー、あっそびましょー♪ 0:Happy Birthday by ABYSS♪―――

0:とあるバーにて。 子供?:―――ねえ、そこのお姉さん。…あはは、そんなに驚かないでよー♪ …いや、アナタが良ければお隣に座らせてほしいなーって思ってさ! 子供?:   子供?:   子供?:んー…? あぁ、安心して!ボクは別にアナタをナンパしに来たとか、そういうのじゃないからさ!ただちょっと、お話したくて。 …良いの?やったぁ、アリガト♪ じゃあ失礼するねー♪ よいしょっ…と。 子供?:   子供?:   子供?:ふぅー、カウンター席ってちょっと高いから、座るのに一苦労なんだよねー…。…あー、今こう思ったでしょ。「なんで子供がバーに?」って。バーにいると初対面の人からは絶対一回は突っ込まれるんだ…。ホント、皆失礼だと思わない? 子供?:   子供?:   子供?:え?じゃあ何歳なのかって? さあ、いくつだろーね♪ 子供?:   子供?:   子供?:あはは、大丈夫大丈夫! だって現に、ボクお店つまみだされてないし! 黙認、ってことなんだろうさ♪ 子供?: 子供?:   子供?:そんなことより! …少し聞きたいことがあるんだけど、いいかな? …ありがとう♪ じゃあ質問! 子供?:   子供?:   子供?:アナタがお店に入ってから、この席に座って10分少し経った今の今まで、お酒を頼まずにずーっとそわそわしてるのはどうして? もしかして、何かやましいことがあったりするのかなー…? 子供?:   子供?:   子供?:…うん、明らかに挙動不審だったよ♪ きょろきょろしたり、ずっとバーテンダーさんを見つめてみたり、頻繁に姿勢を変えたり…。 …あはは、ごめんね!実はずっと観察してたんだー♪ それで…、なんでそんなに緊張してるの。(少しトーン低く) 子供?:   子供?:   子供?:……えっ。…どう注文したらいいか…、わからなかった…? 子供?:   子供?:   子供?:「初めてバーに来たはいいものの、メニュー表がどこにもなくて、お酒の名前も分からないから、何も頼めないでずっとお酒の名前を探してた」…、「雰囲気的にバーテンダーさんにも話しかけづらくて」…? ……ぷっ、あはははははっ!! …あはは、急に笑っちゃってごめんね。アナタのことを笑ったわけじゃないんだよー!ただちょっと、勘違いに気づいちゃってさ! 子供?:   子供?:   子供?:…フフ、それはヒミツー! こっちの話! ちなみに一応言っておくけど、ロクでもないから聞かない方が身のためだよ♪ きっとアナタは深く詮索しないだろうケド。 子供?:   子供?:   子供?:だけどさ、カクテルの名前がわからなくても、その持ってるケータイで調べれば一発だったんじゃない? 子供?:   子供?:   子供?:…なるほど、お店の雰囲気的に調べづらかったのかー。確かに、初めて行くバーとかちょっとお高いレストランだとそういうトコ変に気を遣っちゃうよね、なんかわかるなー♪ 子供?:   子供?:   子供?:ちなみにカクテルの名前が一個も分からないって言ってたけど、普段あんまりお酒とか飲まないのー? 子供?:   子供?:   子供?:…えっ、今日が二十歳の誕生日!? ちょっと、そういうことは早めに言ってよー! …「恥ずかしくて言い出せなかった」んだ? あはは、シャイなんだねー♪  子供?:   子供?:   子供?:オーケー! そういうことなら、ボクも何かアナタに贈らせてほしいな♪急に話しかけて色々聞いちゃったお詫びも込めて! …もう、そんな遠慮しないでよー! 大丈夫だよ、ボクが贈りたいから贈るだけなんだからさ♪ お姉さんは素直に受け取っておけばいいのー♪ 子供?:   子供?:   子供?:…むー、強情だなあ。貰えるものは貰っておいた方が人生楽しいよー? うーん…。 …あ、いいこと思いついた♪ 子供?:   子供?:   子供?:お姉さん、カクテルの名前がわからなくてずっと座ってたんだよね? つまり、まだ一杯も飲んでないわけでしょー? なら、こうしようよ♪ 子供?:   子供?:   子供?:誕生日のお祝いとして、ボクは今からお姉さんにカクテルを一杯、プレゼントする。 その代わり、アナタのお酒デビューはボクの選んだカクテルになる…。 子供?:   子供?:   子供?:つまり、人生で初めて飲むお酒をボクに委ねるってコト!勿論強すぎるお酒とかは選ばないよ。 どうかな? アナタはボクに奢られる代わりに、大切な思い出を一つ奪われる。 あはは、こういう言い方されるとちょっとドキッとするでしょー♪ …それで、どうかな。ただプレゼントを送るんじゃなくて、この「交換条件」ならボクのプレゼント、受け取ってくれる?♪ 子供?:   子供?:   子供?:…ようし、じゃあ交渉成立だね♪ 責任を持って、記憶に残るお酒デビューと誕生日にすることを約束するよ♪ ま、見ず知らずの人間が話しかけてきて色々聞いてきたんだから、もう既に今日はアナタの記憶に残るものになってるだろうケド! 子供?:   子供?:   子供?:さてさて、それじゃあ早速チョイスしようか! 今から少しだけ味の好みとかを質問をするから、答えてね! 子供?:   子供?:   子供?:じゃあまず、甘いのと苦いの、どっちが好き? …ふむふむ、なるほど。 どっちも行けるんだ。 子供?:   子供?:   子供?:爽やかですっきりしてるのと少し後味が残るのは? …爽やかめね、りょーかい! 子供?:   子供?:   子供?:…お姉さん、ハーブ系の味いける? …いけるんだ、オッケー♪ 子供?:   子供?:   子供?:じゃあ決まり! 子供?:   子供?:   子供?:マスター、このお姉さんにイエーガートニック出してあげて! ちょっとトニックウォーター多めで♪ 子供?:   子供?:   子供?:あはは、案外あっさり決まってびっくりしたって表情だね? 仕方ないでしょー?だってボク、そんなにカクテル詳しくないんだもん♪ …そーそー!なんだかいっぱい知ってる風に聞いてたけど、ホントは十数種類くらいしか知らなかったんだよー。 子供?:   子供?:   子供?:でも、味は保証するよ。 このバーのカクテルには、ボクの知り合いがみーんな太鼓判を押してるからね♪ 子供?:   子供?:   子供?:…え? 「あなたは何者なのか」…? あはは、唐突な質問だねー? …そんなに気になる? そうだなあー…♪ 強いて言うなら―――。 子供?:   子供?:   子供?:(カクテルが女性の前に置かれる)あっ、お酒来たね。ありがとマスター♪ これ、お代とチップ! 子供?:   子供?:   子供?:…さあ、どうぞ。コチラ、ココに居るお客様からです…、なんてね♪ 子供?:   子供?:   子供?:良かったら早速飲んでみてよ。ボクからの誕生日プレゼント、気に入ってくれると嬉しいんだけどー…。 子供?:   子供?:   子供?:…「美味しい」? それはよかった! 少し癖の強いカクテルだからちょっと心配だったけど、お口に合ってなによりだよ♪ そしてお酒デビュー、オメデトー♪ 子供?:   子供?:   子供?:このお酒、イエーガートニックって言うんだけど、見た目も透き通った琥珀色でとってもキレイでしょー? 本当はこの色がお姉さんに似合いそうだなーって思ったからこれを注文した、って言うのも少しあるんだよね♪ 子供?:   子供?:   子供?:…いやいや、ホントだよー! イメージにピッタリだったんだもん! ボクが嘘つくと思っ―――、 0:幼い人物の持っている携帯電話が鳴る。 子供?:アレ、電話だ……、あー!! まずい、完全に忘れてたー!! (電話を取って)もしもし! ゴメンナサイ、直ぐに向かいまーす! 子供?:   子供?:   子供?:(すぐに電話を切る)話の途中だったのにごめんねお姉さん! ボク、「課題を終わらせる」の忘れてたからもう行かなきゃ…! …え?「課題頑張ってください」? 子供?:   子供?:   子供?:…ぷっ、あはははは! また笑っちゃった。ごめんね。ホントに悪意はないんだ。ただ…、ホントにいい子なんだなあって思ってさ♪ 子供?:   子供?:   子供?:…それは勿論、言葉通りの意味さ! 「どういうところが」って? うーん、今のアナタの応援もそうだけど、もっと言えば、姿勢とか、雰囲気とかだね。とっても落ち着いてて、優しい性格の持ち主っていうのが座り姿で見て取れる♪ 子供?:   子供?:   子供?:…「初めて来た場所で初対面の人にお酒奢ってもらったら誰でもこうなります」って…、あはは!確かに、それは否めないかもねー♪ 子供?:   子供?:   子供?:なら、もっと具体的なことを言おう! ボクはついさっき、突然アナタの隣に座って、突然たくさん質問をして、突然お酒を奢った。その中でボクは色々なことを「漏らした」。…なのにアナタは、ボクに関することをほとんど質問してこなかった! 疑問をぶつけて来たのはさっきの「あなたは何者なのか」、という一回だけ…。 子供?:   子供?:  子供?:そしてボクはその質問をお酒の到着と共に「はぐらかした」ね。…でも、アナタは質問を重ねることをしなかった…♪ それが「無意識」なのか、はたまた「恐れ」から来る選択だったのかはわからないケド…、結果として、そんなアナタの姿は謙虚で可愛らしいものとボクの眼に映った。 子供?:   子供?:   子供?:だから言ったのさ、いい子なんだねって♪ アナタの控えめな性格、ボク、ホント好きだなあ♪ 子供?:   子供?:     子供?:…ほら、またそんな否定してー!そういうトコが謙虚だって言ってるんだよー?あはは! でも、アナタは謙虚すぎるから、もっと自分に自信もっていいと思うなあ♪ ま、今のままでも十分素敵だけど♪ 子供?:   子供?:   子供?:って、また話が長引いちゃった!もうそろそろ行かないと本格的に怒られちゃいそうだから、この辺でおいとまするね♪ 子供?:   子供?:   子供?:それじゃあ最後に、まだ言ってなかったあの言葉を贈ります! 子供?:   子供?:   子供?:お誕生日おめでとう!アナタのこれからの一年が、より素晴らしいものになりますように♪ それじゃーねー♪ 0: 0: 0: 子供?:…ふふ、とってもかわいいお姉さんだったなー。ホント、疑ってしまったのが申し訳ないくらい…。 ま、なにはともあれ!気を取り直してお仕事再開しますかー♪ とりあえず待たせちゃってるだろうから、早く“帽子屋”さんと合流しなきゃね! 子供?:   子供?: 子供?:祝うべき日も嫌な日も!マーダー、マーダー、あっそびましょー♪ 0:Happy Birthday by ABYSS♪―――