台本概要
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タイトル | 空飛ぶくじら |
---|---|
作者名 | 佐久間ユタカ (@sakusaku_yutaka) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
■完全に金銭が発生する場の利用はDMまでご連絡下さい ※課金・投げ銭がある配信アプリ可のためご安心ください ※お断りすることはありませんが動画投稿使用時はDMまで事前にご一報ください ■モチベに繋がるためTwitterで呟いていただけると視聴に飛んでいけるため聴けたらとても嬉しいです! ※強制ではありません ■感想やリクエスト等ございましたらTwitterのDMまたはリプにていただけるととても嬉しいです ■一人称変更◎語尾変更◎ ※演者様の性別問いません ■あらすじ 田舎町。高校2年の夏。 いつまでも続くと思っていた今日が いつかは終わるんだと気づいたお話。 422 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ゆかり | 女 | 65 | 高校2年吹奏楽部 明るい元気 |
けんじ | 男 | 64 | 高校2年帰宅部 コンビニバイトをしている |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:~空飛ぶくじら~
0:
ゆかり:【M】高校2年の夏
0:
けんじ:【M】進路表を片手に公園のブランコに乗る2人
0:
ゆかり:こんな風に公園来るの小学校ぶりだよね!
けんじ:いつもおまえ急すぎるんだよ
ゆかり:だって急遽部活休みになったんだもん!暇じゃん!
けんじ:俺は暇じゃない
ゆかり:帰宅部のくせによく言うよ
けんじ:バイトするために帰宅部なんだよ
ゆかり:そう!それ!なんでバイト始めたの?
けんじ:お金貯めたいから
ゆかり:なんで?
けんじ:高校卒業したら一人暮らししたくて
ゆかり:え!!!卒業した後のこと考えてんの?!
けんじ:そんな大層なこと考えてるわけじゃないけど
ゆかり:いやいや!私なんて明日のお昼は学食うどんにするかカレーにするかも決まってないよ!
けんじ:・・・おまえよりは、考えてるわ
ゆかり:でしょー!
けんじ:ドヤ顔するとこじゃない
ゆかり:一人暮らししてなにするの?
けんじ:内緒
ゆかり:あーでたーけんちゃんはいっつも内緒にするよねー
けんじ:そのけんちゃんっていい加減やめろ
ゆかり:なんでよーけんちゃんはけんちゃんでしょ
けんじ:ゆうきたちにバカにされんだよ。『けーんちゃぁーん』って
ゆかり:ゆうきくんたちは関係ないじゃん
けんじ:うざいから殴るけど
ゆかり:ほら!問題ない!
けんじ:おまえはいつも元気だよな
ゆかり:そーかなー?
けんじ:今日はなんだ。なんかあったんだろ。
ゆかり:え・・・なんで分かるの!?
けんじ:おまえ昔っからここ来て泣いてるから
ゆかり:あーーーー・・・ははは、さすがけんちゃん
けんじ:んで?
ゆかり:うーーーーん、これ
けんじ:進路表か
ゆかり:今日渡されたじゃん
けんじ:そうだな
ゆかり:けんじは書けるわけでしょ、これ
けんじ:まぁ、そうだな
ゆかり:私これ渡されてさー。あーー大人になるのかーって思った
けんじ:そりゃなるだろ
ゆかり:なんかそーゆーことじゃなくて!
けんじ:なんだよ
ゆかり:だからー。なんかいきなりね、現実突きつけられたみたいな?
けんじ:そんな悩むことか?
ゆかり:言ったじゃん!明日のお昼のことすら決めれてないんだよー!
けんじ:それとこれを一緒にしてるあたりさすがだよな
ゆかり:バカにしてるでしょ!
けんじ:今の会話でバカにしない方がどうかと思う
ゆかり:みゆきとか、まなとかさ、大学行くって
けんじ:ふぅん
ゆかり:私はなーんにもない
けんじ:決めてることが偉いのか?
ゆかり:そんなんじゃないけど。私だけ置いてかれてるなぁって思ったんだよぅ
けんじ:なにに?
ゆかり:時代の・・・流れ・・・てきな?
けんじ:バカなんだから言葉選ぶなよ
ゆかり:もーーーー!!だー!かー!らー!私はこのままがいーーのーー!!!
けんじ:うん、それでいいじゃん
ゆかり:えっ?
けんじ:だから、それでいいじゃん。
ゆかり:・・・うーん?
けんじ:おまえさ、明日の昼飯決めてないって言うけど
ゆかり:うん。まだ決めてない。
けんじ:明日の昼飯を食わないって選択肢はないだろ。
ゆかり:あ・・・。うん。食べる前提だった。
けんじ:今、決めることが出来ないってだけで、明日の昼には決まるだろ、何食うか。
ゆかり:う、うん・・・。きっとそうだと思ってる・・・。
けんじ:それと同じだよ、だから大丈夫だ。このままで大丈夫だ
ゆかり:そっ・・・か。私ちょっと焦っちゃったのかな。
けんじ:昼飯と進路を一緒にすんなって感じだけどな。
ゆかり:けんちゃんが言ったんじゃんーっ!!!
けんじ:俺さ、高校卒業したらこの街、出る。
ゆかり:え・・・?
けんじ:県外にある水族館で修行するんだ。だからバイトして金貯めてる。
ゆかり:それが内緒って言ってた話?
けんじ:おう。
ゆかり:そ・・・っか・・・・
けんじ:ゆかり?
ゆかり:・・・す・・・
けんじ:す?
ゆかり:凄いね!!!!けんちゃん!!!!
けんじ:えっっ
ゆかり:なんで?!なんで水族館なの!凄い凄い!すごーい!!
けんじ:う、るせえっなあ!!!
ゆかり:えー!えー!いいじゃんいいじゃん!ねえ!なんでなんで!教えてよー!
けんじ:くじら。好きだから。
ゆかり:くじらかぁ。
けんじ:昔よく皆で行ったろ、水族館。その時から決めてた。
けんじ:でっかい水槽の中で泳ぐくじら見て、空飛んでるみてーだなって思ってから。
ゆかり:確かに。けんちゃん初めてくじら見たとき帰りたくないって泣いてたよね、ふふっ。
けんじ:あっ!あれは・・・ガキだったからな!
ゆかり:そっかぁ。けんちゃんはずっと決めてたんだね。
けんじ:ただ好きってだけだ。
ゆかり:好き、かぁ・・・
けんじ:ん?
ゆかり:んーん。なんか、私も決められるかも!
けんじ:それは良かった。音楽の道とか?
ゆかり:ブッブー。違いまーす!
けんじ:じゃあ・・・なんだ?
ゆかり:ないしょ♪
けんじ:あーそうですか。はいはい。
ゆかり:ふふっ♪
けんじ:元気が出たならなによりだ。
ゆかり:・・・あっ、あーーー!!!けんちゃん!みて!あれ!空!
けんじ:空?
ゆかり:あの雲、くじらの形にみえない?!?!
けんじ:あ・・・ほんとだ・・・
ゆかり:泳いでるみたい。
けんじ:・・・ははっ、そうだな。
ゆかり:私・・・けんちゃんのお嫁さんになりたいな。
けんじ:はっ?!
ゆかり:あ!勿論ちゃんとお仕事とかするよ!生活のために!
けんじ:え?・・・・は?・・・いや、え・・っ?
ゆかり:好きなこと・・・でしょ?
けんじ:え・・・お、おれ・・・?
0:
ゆかり:よーーーーし!花嫁修業!頑張るぞー!!
けんじ:勝手に話進めんな!
ゆかり:さ!けんちゃん!家まで競争だよ!
ゆかり:よーーーい、どぉぉぉん!!!
けんじ:待て!ゆかり!おいっ!
ゆかり:あはははははーっ!置いてっちゃうよーー!!!
けんじ:・・・俺の返事、せめて言わせろよ!!てか!!!聞けよ!!!ゆかり!!!
0:
ゆかり:【M】空飛ぶくじら
0:
けんじ:【M】青い空に白く大きく浮かぶ雲
0:
ゆかり:【M】穏やかにゆっくりと空を泳ぐ
0:
けんじ:【M】誰にも何にも捉われず自由に
0:
ゆかり:【M】二人の男女を見つめるくじら
0:
けんじ:【M】空飛ぶ、くじら。
0:
ゆかり:けんちゃん!大好き!
0:
0:ー終ー
0:
0:~空飛ぶくじら~
0:
ゆかり:【M】高校2年の夏
0:
けんじ:【M】進路表を片手に公園のブランコに乗る2人
0:
ゆかり:こんな風に公園来るの小学校ぶりだよね!
けんじ:いつもおまえ急すぎるんだよ
ゆかり:だって急遽部活休みになったんだもん!暇じゃん!
けんじ:俺は暇じゃない
ゆかり:帰宅部のくせによく言うよ
けんじ:バイトするために帰宅部なんだよ
ゆかり:そう!それ!なんでバイト始めたの?
けんじ:お金貯めたいから
ゆかり:なんで?
けんじ:高校卒業したら一人暮らししたくて
ゆかり:え!!!卒業した後のこと考えてんの?!
けんじ:そんな大層なこと考えてるわけじゃないけど
ゆかり:いやいや!私なんて明日のお昼は学食うどんにするかカレーにするかも決まってないよ!
けんじ:・・・おまえよりは、考えてるわ
ゆかり:でしょー!
けんじ:ドヤ顔するとこじゃない
ゆかり:一人暮らししてなにするの?
けんじ:内緒
ゆかり:あーでたーけんちゃんはいっつも内緒にするよねー
けんじ:そのけんちゃんっていい加減やめろ
ゆかり:なんでよーけんちゃんはけんちゃんでしょ
けんじ:ゆうきたちにバカにされんだよ。『けーんちゃぁーん』って
ゆかり:ゆうきくんたちは関係ないじゃん
けんじ:うざいから殴るけど
ゆかり:ほら!問題ない!
けんじ:おまえはいつも元気だよな
ゆかり:そーかなー?
けんじ:今日はなんだ。なんかあったんだろ。
ゆかり:え・・・なんで分かるの!?
けんじ:おまえ昔っからここ来て泣いてるから
ゆかり:あーーーー・・・ははは、さすがけんちゃん
けんじ:んで?
ゆかり:うーーーーん、これ
けんじ:進路表か
ゆかり:今日渡されたじゃん
けんじ:そうだな
ゆかり:けんじは書けるわけでしょ、これ
けんじ:まぁ、そうだな
ゆかり:私これ渡されてさー。あーー大人になるのかーって思った
けんじ:そりゃなるだろ
ゆかり:なんかそーゆーことじゃなくて!
けんじ:なんだよ
ゆかり:だからー。なんかいきなりね、現実突きつけられたみたいな?
けんじ:そんな悩むことか?
ゆかり:言ったじゃん!明日のお昼のことすら決めれてないんだよー!
けんじ:それとこれを一緒にしてるあたりさすがだよな
ゆかり:バカにしてるでしょ!
けんじ:今の会話でバカにしない方がどうかと思う
ゆかり:みゆきとか、まなとかさ、大学行くって
けんじ:ふぅん
ゆかり:私はなーんにもない
けんじ:決めてることが偉いのか?
ゆかり:そんなんじゃないけど。私だけ置いてかれてるなぁって思ったんだよぅ
けんじ:なにに?
ゆかり:時代の・・・流れ・・・てきな?
けんじ:バカなんだから言葉選ぶなよ
ゆかり:もーーーー!!だー!かー!らー!私はこのままがいーーのーー!!!
けんじ:うん、それでいいじゃん
ゆかり:えっ?
けんじ:だから、それでいいじゃん。
ゆかり:・・・うーん?
けんじ:おまえさ、明日の昼飯決めてないって言うけど
ゆかり:うん。まだ決めてない。
けんじ:明日の昼飯を食わないって選択肢はないだろ。
ゆかり:あ・・・。うん。食べる前提だった。
けんじ:今、決めることが出来ないってだけで、明日の昼には決まるだろ、何食うか。
ゆかり:う、うん・・・。きっとそうだと思ってる・・・。
けんじ:それと同じだよ、だから大丈夫だ。このままで大丈夫だ
ゆかり:そっ・・・か。私ちょっと焦っちゃったのかな。
けんじ:昼飯と進路を一緒にすんなって感じだけどな。
ゆかり:けんちゃんが言ったんじゃんーっ!!!
けんじ:俺さ、高校卒業したらこの街、出る。
ゆかり:え・・・?
けんじ:県外にある水族館で修行するんだ。だからバイトして金貯めてる。
ゆかり:それが内緒って言ってた話?
けんじ:おう。
ゆかり:そ・・・っか・・・・
けんじ:ゆかり?
ゆかり:・・・す・・・
けんじ:す?
ゆかり:凄いね!!!!けんちゃん!!!!
けんじ:えっっ
ゆかり:なんで?!なんで水族館なの!凄い凄い!すごーい!!
けんじ:う、るせえっなあ!!!
ゆかり:えー!えー!いいじゃんいいじゃん!ねえ!なんでなんで!教えてよー!
けんじ:くじら。好きだから。
ゆかり:くじらかぁ。
けんじ:昔よく皆で行ったろ、水族館。その時から決めてた。
けんじ:でっかい水槽の中で泳ぐくじら見て、空飛んでるみてーだなって思ってから。
ゆかり:確かに。けんちゃん初めてくじら見たとき帰りたくないって泣いてたよね、ふふっ。
けんじ:あっ!あれは・・・ガキだったからな!
ゆかり:そっかぁ。けんちゃんはずっと決めてたんだね。
けんじ:ただ好きってだけだ。
ゆかり:好き、かぁ・・・
けんじ:ん?
ゆかり:んーん。なんか、私も決められるかも!
けんじ:それは良かった。音楽の道とか?
ゆかり:ブッブー。違いまーす!
けんじ:じゃあ・・・なんだ?
ゆかり:ないしょ♪
けんじ:あーそうですか。はいはい。
ゆかり:ふふっ♪
けんじ:元気が出たならなによりだ。
ゆかり:・・・あっ、あーーー!!!けんちゃん!みて!あれ!空!
けんじ:空?
ゆかり:あの雲、くじらの形にみえない?!?!
けんじ:あ・・・ほんとだ・・・
ゆかり:泳いでるみたい。
けんじ:・・・ははっ、そうだな。
ゆかり:私・・・けんちゃんのお嫁さんになりたいな。
けんじ:はっ?!
ゆかり:あ!勿論ちゃんとお仕事とかするよ!生活のために!
けんじ:え?・・・・は?・・・いや、え・・っ?
ゆかり:好きなこと・・・でしょ?
けんじ:え・・・お、おれ・・・?
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ゆかり:よーーーーし!花嫁修業!頑張るぞー!!
けんじ:勝手に話進めんな!
ゆかり:さ!けんちゃん!家まで競争だよ!
ゆかり:よーーーい、どぉぉぉん!!!
けんじ:待て!ゆかり!おいっ!
ゆかり:あはははははーっ!置いてっちゃうよーー!!!
けんじ:・・・俺の返事、せめて言わせろよ!!てか!!!聞けよ!!!ゆかり!!!
0:
ゆかり:【M】空飛ぶくじら
0:
けんじ:【M】青い空に白く大きく浮かぶ雲
0:
ゆかり:【M】穏やかにゆっくりと空を泳ぐ
0:
けんじ:【M】誰にも何にも捉われず自由に
0:
ゆかり:【M】二人の男女を見つめるくじら
0:
けんじ:【M】空飛ぶ、くじら。
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ゆかり:けんちゃん!大好き!
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0:ー終ー
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