台本概要

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タイトル ツミビトバディ 1 秋組
作者名 野菜  (@irodlinatuyasai)
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 スマホ、パソコン、家電。薬学、歴史、科学に医学。
それらを土台にした世界は、長い年月の後に、今や魔法がすべての生活を支える世界に変化していた。
しかし、世界は変われども人間はたいして変わらない。
内輪もめばかりの政治、各国での争い、今にも戦争が起きてもおかしくないが、「魔法」をうまく使えぬ庶民には実感もなく逃げ場もない。

そんな中、義勇軍「Seasons」がいつの間にか立ち上がった。
春夏秋冬、それぞれ二人のリーダーがバディとして率いる集団のようだ。
曰く、バディは罪人である。
曰く、バディの片割れには首輪がつけられ、生殺与奪をもうひとりが握っている。
曰く、彼らの目的はーーー

全シリーズを通して8人キャラが登場します。
基本、春夏秋冬それぞれ2人の会話劇、途中会議の2回のみ4人劇です。
人数変更、兼ね役大歓迎です。今回は残酷な秋組。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
亜奇 不問 28 亜奇(アキ)秋組。ラクのバディ。真意のつかめない犯罪指示者。
ラク 不問 27 秋組。亜奇のバディ。殺人鬼。食欲、睡眠欲、殺人欲。戦闘自体は好きでもなく、ただそういう生き物。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:死体の転がる無駄に広い部屋。 0:最新鋭のゲーム機の並ぶその部屋の中央でゲームをするラク。 0:何故か亜奇が窓から侵入。 亜奇:待たせたな。 ラク:……アポイントメントって知ってる? 亜奇:神出鬼没の無差別殺人鬼を相手に? ラク:神出鬼没はあんただろ。 亜奇:ラクが人殺してないの珍しいね。 ラク:踏んでるよ、死体。 亜奇:ラクっていつもとどめ差してるか、解体してるか、寝てるかじゃない? ラク:食事もする。 亜奇:人? ラク:焼肉。 亜奇:人肉? ラク:牛とか。 亜奇:ふーん。牛、「とか」……。 ラク:で?要件はなに。 亜奇:ま、分かってるだろうけど仕事の話。 ラク:仕事の話以外で来てたら殴る。グーで殴る。 亜奇:ターゲット4人セットの依頼ね。おととい3人目片付けたお仕事。 ラク:最後の1人はもう少し泳がせろ、でしょ。 亜奇:たぶんねー。今夜あたり動くんだよねー。 亜奇:その時に証拠品出したり処分したりするだろうから。資料回収できたらしたいかなって。 ラク:…………ターゲットが動くっていう根拠は? 亜奇:勘。 ラク:わあ反吐が出るね。 亜奇:あ、他の3人の報告。うち2人は確実に死亡。1人はまだ病院。 ラク:仕留め損ねたか。けっこう念入りにしたんだけどな? 亜奇:見てきたけど明日まで持たなさそうだし、気にしなくていいんじゃない? ラク:……はぁ。今夜最後の1人やるの?明日? 亜奇:明日のー……夜11時くらい? ラク:場所は? 亜奇:適当なところにいて。行くから。 ラク:あんたいつもどうやって僕のこと見つけんの? 亜奇:愛。 ラク:こっわきっしょ。 亜奇:まあそう言わないで。明日の仕事、受けてくれるよね? ラク:命令ってことでいいの? 亜奇:じゃ、命令で。ターゲット抹殺して、俺の奴隷(バディ)。 ラク:はいはい、かしこまりました。僕の主人(バディ)。 0:ラクの首に巻きつく刺青が、暗い室内に輝いた。 0: 0: 0:高級品ばかりがそろう、大きな事務所の一室。 0:美しかった(おそらく実務向きでない)その部屋は、ひどく汚れている。 亜奇:あのー……ラク、さーん? ラク:もうちょっと。 亜奇:素人質問で恐縮なのですがー……もう、よくないですかー……? ラク:胴と首、つまりこのおっさんを三分割しておけば病院行きにはならないはず。 亜奇:命令しておいてなんだけど、やりすぎじゃない?依頼人もドン引きよ? ラク:嫌なら命令で止めれば。終わったけど。 亜奇:ラクがやりたいなら止めないよ。さ、帰ろ帰ろ。 ラク:証拠品?資料?とかあったの。 亜奇:金庫開けたタイミングでちょうどラクが襲い掛かったからね。グッジョブ。 ラク:現場は?いつも通りこのままなの? 亜奇:俺たち「オータム」は見せしめ担当みたいなところあるし? ラク:義勇軍、ね。テロリストに改名したら? 亜奇:ここまでの惨状にしたのはラクなんだけど。 ラク:正義は殺人鬼を雇わない。 亜奇:俺たちは首輪をつけてるだけさ。 ラク:たち悪いよ。 亜奇:悪いことしたら首が飛ぶ。それは会社員もおんなじだ。 ラク:こちとら物理的に吹き飛ぶんだよ主人(バディ)。 亜奇:一生飼うつもりだからいいこでな、奴隷(バディ)。

0:死体の転がる無駄に広い部屋。 0:最新鋭のゲーム機の並ぶその部屋の中央でゲームをするラク。 0:何故か亜奇が窓から侵入。 亜奇:待たせたな。 ラク:……アポイントメントって知ってる? 亜奇:神出鬼没の無差別殺人鬼を相手に? ラク:神出鬼没はあんただろ。 亜奇:ラクが人殺してないの珍しいね。 ラク:踏んでるよ、死体。 亜奇:ラクっていつもとどめ差してるか、解体してるか、寝てるかじゃない? ラク:食事もする。 亜奇:人? ラク:焼肉。 亜奇:人肉? ラク:牛とか。 亜奇:ふーん。牛、「とか」……。 ラク:で?要件はなに。 亜奇:ま、分かってるだろうけど仕事の話。 ラク:仕事の話以外で来てたら殴る。グーで殴る。 亜奇:ターゲット4人セットの依頼ね。おととい3人目片付けたお仕事。 ラク:最後の1人はもう少し泳がせろ、でしょ。 亜奇:たぶんねー。今夜あたり動くんだよねー。 亜奇:その時に証拠品出したり処分したりするだろうから。資料回収できたらしたいかなって。 ラク:…………ターゲットが動くっていう根拠は? 亜奇:勘。 ラク:わあ反吐が出るね。 亜奇:あ、他の3人の報告。うち2人は確実に死亡。1人はまだ病院。 ラク:仕留め損ねたか。けっこう念入りにしたんだけどな? 亜奇:見てきたけど明日まで持たなさそうだし、気にしなくていいんじゃない? ラク:……はぁ。今夜最後の1人やるの?明日? 亜奇:明日のー……夜11時くらい? ラク:場所は? 亜奇:適当なところにいて。行くから。 ラク:あんたいつもどうやって僕のこと見つけんの? 亜奇:愛。 ラク:こっわきっしょ。 亜奇:まあそう言わないで。明日の仕事、受けてくれるよね? ラク:命令ってことでいいの? 亜奇:じゃ、命令で。ターゲット抹殺して、俺の奴隷(バディ)。 ラク:はいはい、かしこまりました。僕の主人(バディ)。 0:ラクの首に巻きつく刺青が、暗い室内に輝いた。 0: 0: 0:高級品ばかりがそろう、大きな事務所の一室。 0:美しかった(おそらく実務向きでない)その部屋は、ひどく汚れている。 亜奇:あのー……ラク、さーん? ラク:もうちょっと。 亜奇:素人質問で恐縮なのですがー……もう、よくないですかー……? ラク:胴と首、つまりこのおっさんを三分割しておけば病院行きにはならないはず。 亜奇:命令しておいてなんだけど、やりすぎじゃない?依頼人もドン引きよ? ラク:嫌なら命令で止めれば。終わったけど。 亜奇:ラクがやりたいなら止めないよ。さ、帰ろ帰ろ。 ラク:証拠品?資料?とかあったの。 亜奇:金庫開けたタイミングでちょうどラクが襲い掛かったからね。グッジョブ。 ラク:現場は?いつも通りこのままなの? 亜奇:俺たち「オータム」は見せしめ担当みたいなところあるし? ラク:義勇軍、ね。テロリストに改名したら? 亜奇:ここまでの惨状にしたのはラクなんだけど。 ラク:正義は殺人鬼を雇わない。 亜奇:俺たちは首輪をつけてるだけさ。 ラク:たち悪いよ。 亜奇:悪いことしたら首が飛ぶ。それは会社員もおんなじだ。 ラク:こちとら物理的に吹き飛ぶんだよ主人(バディ)。 亜奇:一生飼うつもりだからいいこでな、奴隷(バディ)。