台本概要

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タイトル ツミビトバディ 2 春組
作者名 野菜  (@irodlinatuyasai)
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 スマホ、パソコン、家電。薬学、歴史、科学に医学。
それらを土台にした世界は、長い年月の後に、今や魔法がすべての生活を支える世界に変化していた。
しかし、世界は変われども人間はたいして変わらない。
内輪もめばかりの政治、各国での争い、今にも戦争が起きてもおかしくないが、「魔法」をうまく使えぬ庶民には実感もなく逃げ場もない。

そんな中、義勇軍「Seasons」がいつの間にか立ち上がった。
春夏秋冬、それぞれ二人のリーダーがバディとして率いる集団のようだ。
曰く、バディは罪人である。
曰く、バディの片割れには首輪がつけられ、生殺与奪をもうひとりが握っている。
曰く、彼らの目的はーーー

全シリーズを通して8人キャラが登場します。
基本、春夏秋冬それぞれ2人の会話劇、途中会議の2回のみ4人劇です。
人数変更、兼ね役大歓迎です。今回は禁断の愛、春組です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
はるひ 不問 24 春組。火鉈のバディであり■■。感情豊か。魔法を使った翻訳と編集能力に長けている。
火鉈 不問 24 火鉈(ひなた)。春組。はるひのバディであり■■。魔法による通信妨害・傍受が得意。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:暖かな、クラシックの流れる部屋。 0:中央の机にはメイドたちがアフタヌーンティーの準備を。 0:部屋の壁にぐるりと立つ魔導サーバーが異色だ。 はるひ:はぁい僕の最愛(バディ)。おっつおつー。こっちは準備いいよお。 火鉈:最愛(バディ)。今日もおしゃれだね。 火鉈:こちらも通信妨害・傍受の準備は万全。ただ主役たちが遅れている。 はるひ:えー。まぁたもたもたしてるの?世界おしゃべり会のじじいたち。 火鉈:世界各国対話会、な。不都合や予定が単純に遅れてる感じじゃないな。 はるひ:警備体制が厳重過ぎて会議が遅れてるの? 火鉈:はるひは賢いな。彼らは襲撃を恐れているようだ。 はるひ:オータムのやつらちょっとやりすぎかもねえ、最近。 はるひ:あ、メイドっちゃん!お砂糖追加、あとマカロンにホイップたっぷりね! 火鉈:……これ、あげる。 はるひ:いちごのクッキー!いいのぉ?てか、ひなお菓子食べてる? 火鉈:指やキーボードが汚れてしまうから、今は少しだけ。いちご味好きだろ? 火鉈:はい、あーん。 はるひ:あーん! はるひ:ふふ、今日は怒らなきゃと思ってたのに。ずるいよ。 火鉈:…………何か、したか? はるひ:あ、モニター!始まったんじゃない? 火鉈:対話会、会議室一帯の通信網奪取。各国音声記録装置の魔力、乗っ取り成功。 はるひ:翻訳・字幕編集、音声編集ソフト問題なく稼働!それじゃあ始めようか。 火鉈:対テロリスト世界各国対話会の中身、勝手に、全世界生放送。 はるひ:僕らスプリングによる特別翻訳と音声編集をたっぷり添えて! 0: 0: 0: 火鉈:あー……うるせー……。 はるひ:反響はなかなか、って考えていいのかな。 火鉈:1時間一切電話来ないのに誰も気が付かないで食事会とか、うちの国だけじゃなくほかの国も大概おかしい。 はるひ:その分クレームや反対勢力への対応が遅れるから、不信感を高める目的はばっちり成功だね。 はるひ:ただ……誰か気が付くまであの対話会の会場の電話の通知、全部ひなの頭に直接来るんだよね? 火鉈:うんうん。うるさいだけ、なんだけどね。 はるひ:あーうん。いいよ。許可するから撤退しよ。対話会の内容全部僕ら義勇軍の宣伝に使わせてもらったし、十分でしょ。 火鉈:ありがとう……本当は慣れなきゃならないのは分かってるんだ。俺の最愛(バディ)は、ほんと俺に甘いな。 はるひ:そんなことないよぉ。メイドちゃん、お肉もってきて~。 火鉈:ディナーには、早くないか? はるひ:食べないよ?あ、メイドちゃん、ひなの前に置いてあげて。 はるひ:さて。「だーれだ」? 火鉈:そうきたか……。あ、おととい?食事を運んだメイド? はるひ:ふぅん……覚えてたんだあ? はるひ:でもよかった。 はるひ:ひながあの小娘のこと悼むなら隷属の首輪使ってたかも。 火鉈:望むなら、命令していい。 はるひ:命令に背いたら勝手に爆発するし、イラっとした時に相手をいつでも爆発させちゃうんだよ? はるひ:……ひなに、使えないよ。他の人と首輪でつながるのもやだ、けど。 火鉈:はるひ。 はるひ:僕ばっかり情緒不安定なの、むかつく。 火鉈:あのメイド、制服を魔改造していただろう。 はるひ:ひな、めっちゃ足見てた。 火鉈:それはごめん。俺はただ、メイド服にもいろいろあるのだな、と。 はるひ:ふーーーん? 火鉈:………どれがあなたに似合うか、とか。 はるひ:は? 火鉈:はるひの愛らしいサイズにオーダーメイドしたら何着買えるか、とか。…………その、ごめん。 はるひ:…………もう。僕バカじゃん。 火鉈:俺の最愛(バディ)は賢い。迷わせ苦しめたのは俺だ。 はるひ:僕の最愛(バディ)は僕に甘くて困る。 火鉈:じゃあ罪人(つみびと)の俺を罰してくれ。 火鉈:想い人のために国一つ滅ぼす俺の罪に罰を。 はるひ:……命令キライだって言ったじゃん。 火鉈:おねだりしてくれないのか? はるひ:分かった、分かったよ。 はるひ:…………おねがい、僕の最愛(バディ)。 はるひ:僕のことお膝にのせて、ぎゅってして。 0:火鉈の首に巻きつくような刺青が、光った。 火鉈:俺の最愛(バディ)、どうぞあなたの気が落ち着くまで、ずっと。

0:暖かな、クラシックの流れる部屋。 0:中央の机にはメイドたちがアフタヌーンティーの準備を。 0:部屋の壁にぐるりと立つ魔導サーバーが異色だ。 はるひ:はぁい僕の最愛(バディ)。おっつおつー。こっちは準備いいよお。 火鉈:最愛(バディ)。今日もおしゃれだね。 火鉈:こちらも通信妨害・傍受の準備は万全。ただ主役たちが遅れている。 はるひ:えー。まぁたもたもたしてるの?世界おしゃべり会のじじいたち。 火鉈:世界各国対話会、な。不都合や予定が単純に遅れてる感じじゃないな。 はるひ:警備体制が厳重過ぎて会議が遅れてるの? 火鉈:はるひは賢いな。彼らは襲撃を恐れているようだ。 はるひ:オータムのやつらちょっとやりすぎかもねえ、最近。 はるひ:あ、メイドっちゃん!お砂糖追加、あとマカロンにホイップたっぷりね! 火鉈:……これ、あげる。 はるひ:いちごのクッキー!いいのぉ?てか、ひなお菓子食べてる? 火鉈:指やキーボードが汚れてしまうから、今は少しだけ。いちご味好きだろ? 火鉈:はい、あーん。 はるひ:あーん! はるひ:ふふ、今日は怒らなきゃと思ってたのに。ずるいよ。 火鉈:…………何か、したか? はるひ:あ、モニター!始まったんじゃない? 火鉈:対話会、会議室一帯の通信網奪取。各国音声記録装置の魔力、乗っ取り成功。 はるひ:翻訳・字幕編集、音声編集ソフト問題なく稼働!それじゃあ始めようか。 火鉈:対テロリスト世界各国対話会の中身、勝手に、全世界生放送。 はるひ:僕らスプリングによる特別翻訳と音声編集をたっぷり添えて! 0: 0: 0: 火鉈:あー……うるせー……。 はるひ:反響はなかなか、って考えていいのかな。 火鉈:1時間一切電話来ないのに誰も気が付かないで食事会とか、うちの国だけじゃなくほかの国も大概おかしい。 はるひ:その分クレームや反対勢力への対応が遅れるから、不信感を高める目的はばっちり成功だね。 はるひ:ただ……誰か気が付くまであの対話会の会場の電話の通知、全部ひなの頭に直接来るんだよね? 火鉈:うんうん。うるさいだけ、なんだけどね。 はるひ:あーうん。いいよ。許可するから撤退しよ。対話会の内容全部僕ら義勇軍の宣伝に使わせてもらったし、十分でしょ。 火鉈:ありがとう……本当は慣れなきゃならないのは分かってるんだ。俺の最愛(バディ)は、ほんと俺に甘いな。 はるひ:そんなことないよぉ。メイドちゃん、お肉もってきて~。 火鉈:ディナーには、早くないか? はるひ:食べないよ?あ、メイドちゃん、ひなの前に置いてあげて。 はるひ:さて。「だーれだ」? 火鉈:そうきたか……。あ、おととい?食事を運んだメイド? はるひ:ふぅん……覚えてたんだあ? はるひ:でもよかった。 はるひ:ひながあの小娘のこと悼むなら隷属の首輪使ってたかも。 火鉈:望むなら、命令していい。 はるひ:命令に背いたら勝手に爆発するし、イラっとした時に相手をいつでも爆発させちゃうんだよ? はるひ:……ひなに、使えないよ。他の人と首輪でつながるのもやだ、けど。 火鉈:はるひ。 はるひ:僕ばっかり情緒不安定なの、むかつく。 火鉈:あのメイド、制服を魔改造していただろう。 はるひ:ひな、めっちゃ足見てた。 火鉈:それはごめん。俺はただ、メイド服にもいろいろあるのだな、と。 はるひ:ふーーーん? 火鉈:………どれがあなたに似合うか、とか。 はるひ:は? 火鉈:はるひの愛らしいサイズにオーダーメイドしたら何着買えるか、とか。…………その、ごめん。 はるひ:…………もう。僕バカじゃん。 火鉈:俺の最愛(バディ)は賢い。迷わせ苦しめたのは俺だ。 はるひ:僕の最愛(バディ)は僕に甘くて困る。 火鉈:じゃあ罪人(つみびと)の俺を罰してくれ。 火鉈:想い人のために国一つ滅ぼす俺の罪に罰を。 はるひ:……命令キライだって言ったじゃん。 火鉈:おねだりしてくれないのか? はるひ:分かった、分かったよ。 はるひ:…………おねがい、僕の最愛(バディ)。 はるひ:僕のことお膝にのせて、ぎゅってして。 0:火鉈の首に巻きつくような刺青が、光った。 火鉈:俺の最愛(バディ)、どうぞあなたの気が落ち着くまで、ずっと。