台本概要
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タイトル | ツミビトバディ 7 春の終わり |
---|---|
作者名 | 野菜 (@irodlinatuyasai) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(不問2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
世界は、長い年月の後に、今や魔法がすべての生活を支える世界に変化していた。 しかし、世界は変われども人間はたいして変わらない。 そんな中、義勇軍「Seasons」がいつの間にか立ち上がった。 春夏秋冬、それぞれ二人のリーダーがバディとして率いる集団のようだ。 曰く、バディは罪人である。 曰く、バディの片割れには首輪がつけられ、生殺与奪をもうひとりが握っている。 曰く、彼らの目的はーーー国滅ぼし。 全シリーズを通して8人キャラが登場します。 人数変更、兼ね役大歓迎です。地獄に堕ちるなら2人で、そんな春組です。 62 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
はるひ | 不問 | 19 | 春組。火鉈のバディであり肉親。それでもあなたを愛した。 罪状=過ちの愛。 |
火鉈 | 不問 | 20 | 春組。はるひのバディであり実子。あなただから好きだった。 罪状=狂気じみた恋情。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:大国と隣国の国境線ギリギリ。
0:子供の秘密基地のような、ツリーハウス。
0:スプリングの観測室である。
0:大国上空から光が降り注いだのを確認できたのだが。
0:
はるひ:作戦通り……。うん、冬川はうまくやってくれた、けど。
はるひ:ひな、探知とか観測とか動きそう?
火鉈:配置しておいた探知機は全滅だな。
火鉈:自分のサーチスキルを使う。
はるひ:悪いけど、今は無理してでもデータ出して。
火鉈:…………良くないな。良くない。
火鉈:サマーメンバーはほとんど動けないな。もう動かない、と言う方が正確か。
はるひ:大国警備軍は?
火鉈:少なくとも中央都市部にいた武装兵は数えるほどしか倒せてない。
はるひ:最悪だけど、急いで他シーズンに伝達して。
火鉈:…………やはり、中央まで行くのか?
はるひ:それが作戦だから。
火鉈:ふたりで、逃げるのは。
はるひ:たしかに?正直僕は、ボスとひなが側にいてくれたらそれでいい。
火鉈:……それなら。
はるひ:僕の最愛(バディ)。ずっと一緒に、いてくれるよね?
はるひ:一緒に地獄に堕ちてくれるんだよね?
0:
0:二人は、中央にたどりつくことはなかった。
0:救難信号を出して。
0:傷口から流れていく血を見つめて、待つだけ。
火鉈:ボスに。
はるひ:んー?
火鉈:ボスから、隷属の首輪を渡された時のこと、思い出していたんだ。
はるひ:どっちが首輪をつけるか、ケンカしたね。
火鉈:他の人につけるなんて、まったく考えなかった。
はるひ:そうかも。
火鉈:ボスが、望んでくれたら、また一緒にいられる。そうだよな?
はるひ:……僕さ、死ぬのも殺すのも怖くない。
火鉈:うん。
はるひ:でも。
はるひ:ひなを愛したこと、愛していたこと。忘れたくないよ。
火鉈:たとえ死んでも、ボスがいる限り何年だってずっと一緒だ。
はるひ:でも、一度死んだら覚えていられるのは、自分の名前と能力だけだって。
火鉈:俺たちなんて、サマーやウィンターに比べればマシだろう。
はるひ:記憶を失うだけで、また「復元して」もらえるもんね?
火鉈:もしも叶うなら。ここで死んでもいい、とも思う。あなたが…………。
火鉈:はるひが、俺の親じゃない世界を、生きてみたかった。
はるひ:もし生まれ変わったら、どうする?ひょっとしたら死んじゃうかもだよ?
火鉈:……また、はるひと泥棒したり、ハッキングしたりしたい。
はるひ:結局昔とか今とおんなじじゃん。
火鉈:これしか知らない。
はるひ:ごめんね。……ダメな、バディだったよ。
火鉈:それでも、俺の最愛(バディ)だった。
はるひ:そっか。
火鉈:はるひに恋したことが俺の罪だとしても、後悔はない。
はるひ:ひなが、僕と同じ不死になってくれて、バディで、
はるひ:よかった。
火鉈:…………うん。
火鉈:ああ。
0:ドアが、開いた。
火鉈:はるひ。…………はるひ。
火鉈:ボス、来てくれたよ。
0:二人の前に、スチームパンクの機械人形が立っていた。
0:大国と隣国の国境線ギリギリ。
0:子供の秘密基地のような、ツリーハウス。
0:スプリングの観測室である。
0:大国上空から光が降り注いだのを確認できたのだが。
0:
はるひ:作戦通り……。うん、冬川はうまくやってくれた、けど。
はるひ:ひな、探知とか観測とか動きそう?
火鉈:配置しておいた探知機は全滅だな。
火鉈:自分のサーチスキルを使う。
はるひ:悪いけど、今は無理してでもデータ出して。
火鉈:…………良くないな。良くない。
火鉈:サマーメンバーはほとんど動けないな。もう動かない、と言う方が正確か。
はるひ:大国警備軍は?
火鉈:少なくとも中央都市部にいた武装兵は数えるほどしか倒せてない。
はるひ:最悪だけど、急いで他シーズンに伝達して。
火鉈:…………やはり、中央まで行くのか?
はるひ:それが作戦だから。
火鉈:ふたりで、逃げるのは。
はるひ:たしかに?正直僕は、ボスとひなが側にいてくれたらそれでいい。
火鉈:……それなら。
はるひ:僕の最愛(バディ)。ずっと一緒に、いてくれるよね?
はるひ:一緒に地獄に堕ちてくれるんだよね?
0:
0:二人は、中央にたどりつくことはなかった。
0:救難信号を出して。
0:傷口から流れていく血を見つめて、待つだけ。
火鉈:ボスに。
はるひ:んー?
火鉈:ボスから、隷属の首輪を渡された時のこと、思い出していたんだ。
はるひ:どっちが首輪をつけるか、ケンカしたね。
火鉈:他の人につけるなんて、まったく考えなかった。
はるひ:そうかも。
火鉈:ボスが、望んでくれたら、また一緒にいられる。そうだよな?
はるひ:……僕さ、死ぬのも殺すのも怖くない。
火鉈:うん。
はるひ:でも。
はるひ:ひなを愛したこと、愛していたこと。忘れたくないよ。
火鉈:たとえ死んでも、ボスがいる限り何年だってずっと一緒だ。
はるひ:でも、一度死んだら覚えていられるのは、自分の名前と能力だけだって。
火鉈:俺たちなんて、サマーやウィンターに比べればマシだろう。
はるひ:記憶を失うだけで、また「復元して」もらえるもんね?
火鉈:もしも叶うなら。ここで死んでもいい、とも思う。あなたが…………。
火鉈:はるひが、俺の親じゃない世界を、生きてみたかった。
はるひ:もし生まれ変わったら、どうする?ひょっとしたら死んじゃうかもだよ?
火鉈:……また、はるひと泥棒したり、ハッキングしたりしたい。
はるひ:結局昔とか今とおんなじじゃん。
火鉈:これしか知らない。
はるひ:ごめんね。……ダメな、バディだったよ。
火鉈:それでも、俺の最愛(バディ)だった。
はるひ:そっか。
火鉈:はるひに恋したことが俺の罪だとしても、後悔はない。
はるひ:ひなが、僕と同じ不死になってくれて、バディで、
はるひ:よかった。
火鉈:…………うん。
火鉈:ああ。
0:ドアが、開いた。
火鉈:はるひ。…………はるひ。
火鉈:ボス、来てくれたよ。
0:二人の前に、スチームパンクの機械人形が立っていた。