台本概要

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タイトル 【Side2】Dolce Unto lover~大富豪モリアーティの嘲笑~
作者名 佐久間ユタカ  (@sakusaku_yutaka)
ジャンル ミステリー
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ■通しで行いたい場合は【通し】の台本をご利用くださいませ

■完全に金銭が発生する場の利用はDMまでご連絡下さい
※課金がある配信アプリ可のためご安心ください
■モチベに繋がるためTwitterで呟いていただけると視聴に飛んでいけるため聴けたらとても嬉しいです!
※強制ではありません
■感想やリクエスト等ございましたらTwitterのDMまたはリプにていただけるととても嬉しいです

■一人称変更◎語尾変更◎
※演者様の性別問いません。

■あらすじ
ドルチェ→イタリア語/甘い・優しい・柔らかい
ウント→ドイツ語/英語でいうandと同義
ラバー→英語/愛人

■最後に
初心者の方もベテランさんも楽しく遊んでいただけると嬉しいです

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
モリアーティ 不問 51 教授
ジャック 不問 48 二重人格の殺人鬼
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:Dolce Untо lоver 0:Side Stоry ② 0:~大富豪モリアーティの嘲笑~ 0: 0:役表不問2 0:【モリアーティ】・・・教授 0:【ジャック】・・・二重人格の殺人鬼 0:表記説明・・・【 】内は状況説明のため読み上げ不要です 0: モリアーティ:【モノローグ】数多の民衆には理解し難(がた)いことかもしれないが、一定の富と名誉を集めた人間は不思議と求めるものがある。 0: ジャック:ひゃはははははは!あー!あー!あー!たのしぃいい!綺麗だよぉ、綺麗だァあ! モリアーティ:ジャック ジャック:うひゃ・・・あ゛はぁ゛ モリアーティ:ジャック ジャック:ああああははははは!!! モリアーティ:ジャック ジャック:・・・・・・ああ?俺を呼んだかモリアーティ。 モリアーティ:三度、声を掛けた ジャック:いま、俺の邪魔をするのかぁモリアーティ モリアーティ:君と、今君が愛し合っているブラッディレディのちょうど後ろに、僕のワインセラーがある。 ジャック:ぁあ・・・もうそんな時間かぁ モリアーティ:さて、そうだね・・・うん・・・、今夜の気分は・・・ ジャック:モリアーティ、おめぇのその、高級ブーツやコートが汚れてもお構いなしに進む姿がなぁ、俺はいいと思うけどよぉ、一応こいつはぁ今日の俺のママだった奴だぁ踏むにしろ少しは遠慮くらいよぉ モリアーティ:ぁあ、そうだね。すまない。【ニッコリ】 ジャック:おめぇはよぉ・・・なんつーか、俺とは違う方向にぶっ壊れてるよなぁ モリアーティ:シャトー・オー・ブリオン、赤ワインにしよう。 ジャック:俺ら庶民には手が出せねぇお高いワインかぁ モリアーティ:ほら、君のグラスだ。 ジャック:今日は何に乾杯だぁ モリアーティ:そうだね・・・、折角目にかけていたムスメがまさか、ライバル会社の密偵(みってい)だったことに ジャック:くっくっくっ・・・俺を見る最後の瞳が宝石みたいだったなぁ・・・ モリアーティ:ジャック、口を付ける前に ジャック:なんだぁ、飲んじまうぞ モリアーティ:今日もご苦労だった ジャック:・・・報酬、弾めよなぁ モリアーティ:今後の君の働き次第だ ジャック:相変わらず手厳しいご主人だぁ モリアーティ:時間だ・・・哀れな淑女に ジャック:今夜の俺のママに・・・ モリアーティ:乾杯 ジャック:【ワインを飲み干す】んっ、んっんっ・・・ぷはぁ・・・ 0:【間】 モリアーティ:・・・おかえり、ジャック 0:【ここから表のジャック】 ジャック:・・きょう・・・じゅ・・? モリアーティ:気分はどうだい ジャック:いつものことながら、最悪ですね モリアーティ:それは君がアルコールを受け付けない身体だからだ ジャック:血の味がします、今夜は特に。 モリアーティ:ほぉ。 ジャック:シャトー・オー・ブリオンですか、なるほど。 モリアーティ:女王の皮肉めいた赤ワインなだけはあるだろ ジャック:教授、今夜の私はいかがでしたでしょうか モリアーティ:夜の僕は教育者ではないのだがね ジャック:あなた様のお力になれているのかという確認です モリアーティ:おかしなことを言う ジャック:私は私が恐ろしいのです、意識のない中、無作為に人を殺めていた頃とは違い、今はあなた様に忠誠を誓う身・・・私はそう思っていたとしても、もう一人の私が・・・ モリアーティ:最初に言ったはずだジャック。君が目覚めなかった時は、そういうことだ、と。 ジャック:ぇえ、もう一人の私があなたに牙を向けるなんてことがあればその時は、教授の手で私を・・・ モリアーティ:僕は自らの手を汚す主義じゃぁない ジャック:あなた様が命(めい)を下していただけるのであれば私はそれだけで幸せです モリアーティ:それは忠誠なのか恐怖から、なのか ジャック:教授の御心(みこころ)のままに モリアーティ:君に一つ問おう ジャック:なんでしょうか? モリアーティ:僕は狂っていると思うかい? ジャック:・・・はい モリアーティ:ふふふ、ははははは ジャック:教授? モリアーティ:いや、すまない。やはり、君はジャックだ。 ジャック:それは・・・? モリアーティ:もう一人の君も同じことを言っていた ジャック:そうであるなら、もう一人の私はあなた様に恐怖しているのでしょうね モリアーティ:なぜそう思う ジャック:なんとなく、です モリアーティ:君の中に忠誠と恐怖がある、か。恐怖心を抱いた人間程扱いやすいものはない。 ジャック:マリアを失った私と、母に捨てられた彼は、やはり感じ方は違えど共通するものはあるのですね。 モリアーティ:・・・そのようだな。 ジャック:教授に出会ってから幾分か共に過ごすことが出来ていますが、おかげで自分を知ることが出来ているような気がします モリアーティ:僕はあまり人に興味はないが、君がそう思ってくれることは嬉しく思うよ ジャック:教授の行く先どこまでもお供させていただきます モリアーティ:さぁ、夜が明ける。後片付けはいつも通り任せるよ ジャック:仰せのままに。 モリアーティ:あぁ、そうだ。ジャック。 ジャック:なんでしょうか、教授 モリアーティ:今日の君に一つだけ言うことがあった ジャック:なんなりと モリアーティ:深夜2時に我が家へ来るのはいただけない。 ジャック:も、申し訳ありません モリアーティ:始末を命じたのは僕だったが、獲物を狩った狐のように彼女を連れて訪ねて来たんだ、まだ終わっていないと言いこの場で君は続きを行った ジャック:珍しく教授の家だとは思ってはいましたが・・・ モリアーティ:おかげで、カーペットが黒く濁ってしまったよ ジャック:新調いたします モリアーティ:構わない、仮住まいの家だ。そろそろここも飽きてきた ジャック:火を放ちますか モリアーティ:時をみて、な。 ジャック:承知しました。 モリアーティ:今の君に言ったところでだが、今日の君の採点としてはこんなものだ。 ジャック:夜は教鞭(きょうべん)をとらないのでは モリアーティ:ふっ、気まぐれだよ。では、あとのことは任せたよ。 ジャック:お任せを。 モリアーティ:良い夜だった。 0:【ここから回想/殺人鬼ジャックへ転換】 0:【ノック音】 モリアーティ:こんな時間にどうした、ジャック ジャック:モリアーティ、邪魔するぜぇ モリアーティ:あぁ、決行は今夜だったね ジャック:メインは終わっちまったがまだ終わってねぇからなぁ、モリアーティにも見せてやろうと思ってよぉ モリアーティ:喰い散らかしすぎるなよ ジャック:まぁ黙って見てろよぉ 0:【回想終わり】 モリアーティ:同じ日々の繰り返し、脆弱な民をまとめる脆弱な王、闇をまとめいつか僕が・・・ 0: モリアーティ:そうだな、一定の富と名誉を集めた人間は、やはり、スリルを求める。 0: 0:【終】

0:Dolce Untо lоver 0:Side Stоry ② 0:~大富豪モリアーティの嘲笑~ 0: 0:役表不問2 0:【モリアーティ】・・・教授 0:【ジャック】・・・二重人格の殺人鬼 0:表記説明・・・【 】内は状況説明のため読み上げ不要です 0: モリアーティ:【モノローグ】数多の民衆には理解し難(がた)いことかもしれないが、一定の富と名誉を集めた人間は不思議と求めるものがある。 0: ジャック:ひゃはははははは!あー!あー!あー!たのしぃいい!綺麗だよぉ、綺麗だァあ! モリアーティ:ジャック ジャック:うひゃ・・・あ゛はぁ゛ モリアーティ:ジャック ジャック:ああああははははは!!! モリアーティ:ジャック ジャック:・・・・・・ああ?俺を呼んだかモリアーティ。 モリアーティ:三度、声を掛けた ジャック:いま、俺の邪魔をするのかぁモリアーティ モリアーティ:君と、今君が愛し合っているブラッディレディのちょうど後ろに、僕のワインセラーがある。 ジャック:ぁあ・・・もうそんな時間かぁ モリアーティ:さて、そうだね・・・うん・・・、今夜の気分は・・・ ジャック:モリアーティ、おめぇのその、高級ブーツやコートが汚れてもお構いなしに進む姿がなぁ、俺はいいと思うけどよぉ、一応こいつはぁ今日の俺のママだった奴だぁ踏むにしろ少しは遠慮くらいよぉ モリアーティ:ぁあ、そうだね。すまない。【ニッコリ】 ジャック:おめぇはよぉ・・・なんつーか、俺とは違う方向にぶっ壊れてるよなぁ モリアーティ:シャトー・オー・ブリオン、赤ワインにしよう。 ジャック:俺ら庶民には手が出せねぇお高いワインかぁ モリアーティ:ほら、君のグラスだ。 ジャック:今日は何に乾杯だぁ モリアーティ:そうだね・・・、折角目にかけていたムスメがまさか、ライバル会社の密偵(みってい)だったことに ジャック:くっくっくっ・・・俺を見る最後の瞳が宝石みたいだったなぁ・・・ モリアーティ:ジャック、口を付ける前に ジャック:なんだぁ、飲んじまうぞ モリアーティ:今日もご苦労だった ジャック:・・・報酬、弾めよなぁ モリアーティ:今後の君の働き次第だ ジャック:相変わらず手厳しいご主人だぁ モリアーティ:時間だ・・・哀れな淑女に ジャック:今夜の俺のママに・・・ モリアーティ:乾杯 ジャック:【ワインを飲み干す】んっ、んっんっ・・・ぷはぁ・・・ 0:【間】 モリアーティ:・・・おかえり、ジャック 0:【ここから表のジャック】 ジャック:・・きょう・・・じゅ・・? モリアーティ:気分はどうだい ジャック:いつものことながら、最悪ですね モリアーティ:それは君がアルコールを受け付けない身体だからだ ジャック:血の味がします、今夜は特に。 モリアーティ:ほぉ。 ジャック:シャトー・オー・ブリオンですか、なるほど。 モリアーティ:女王の皮肉めいた赤ワインなだけはあるだろ ジャック:教授、今夜の私はいかがでしたでしょうか モリアーティ:夜の僕は教育者ではないのだがね ジャック:あなた様のお力になれているのかという確認です モリアーティ:おかしなことを言う ジャック:私は私が恐ろしいのです、意識のない中、無作為に人を殺めていた頃とは違い、今はあなた様に忠誠を誓う身・・・私はそう思っていたとしても、もう一人の私が・・・ モリアーティ:最初に言ったはずだジャック。君が目覚めなかった時は、そういうことだ、と。 ジャック:ぇえ、もう一人の私があなたに牙を向けるなんてことがあればその時は、教授の手で私を・・・ モリアーティ:僕は自らの手を汚す主義じゃぁない ジャック:あなた様が命(めい)を下していただけるのであれば私はそれだけで幸せです モリアーティ:それは忠誠なのか恐怖から、なのか ジャック:教授の御心(みこころ)のままに モリアーティ:君に一つ問おう ジャック:なんでしょうか? モリアーティ:僕は狂っていると思うかい? ジャック:・・・はい モリアーティ:ふふふ、ははははは ジャック:教授? モリアーティ:いや、すまない。やはり、君はジャックだ。 ジャック:それは・・・? モリアーティ:もう一人の君も同じことを言っていた ジャック:そうであるなら、もう一人の私はあなた様に恐怖しているのでしょうね モリアーティ:なぜそう思う ジャック:なんとなく、です モリアーティ:君の中に忠誠と恐怖がある、か。恐怖心を抱いた人間程扱いやすいものはない。 ジャック:マリアを失った私と、母に捨てられた彼は、やはり感じ方は違えど共通するものはあるのですね。 モリアーティ:・・・そのようだな。 ジャック:教授に出会ってから幾分か共に過ごすことが出来ていますが、おかげで自分を知ることが出来ているような気がします モリアーティ:僕はあまり人に興味はないが、君がそう思ってくれることは嬉しく思うよ ジャック:教授の行く先どこまでもお供させていただきます モリアーティ:さぁ、夜が明ける。後片付けはいつも通り任せるよ ジャック:仰せのままに。 モリアーティ:あぁ、そうだ。ジャック。 ジャック:なんでしょうか、教授 モリアーティ:今日の君に一つだけ言うことがあった ジャック:なんなりと モリアーティ:深夜2時に我が家へ来るのはいただけない。 ジャック:も、申し訳ありません モリアーティ:始末を命じたのは僕だったが、獲物を狩った狐のように彼女を連れて訪ねて来たんだ、まだ終わっていないと言いこの場で君は続きを行った ジャック:珍しく教授の家だとは思ってはいましたが・・・ モリアーティ:おかげで、カーペットが黒く濁ってしまったよ ジャック:新調いたします モリアーティ:構わない、仮住まいの家だ。そろそろここも飽きてきた ジャック:火を放ちますか モリアーティ:時をみて、な。 ジャック:承知しました。 モリアーティ:今の君に言ったところでだが、今日の君の採点としてはこんなものだ。 ジャック:夜は教鞭(きょうべん)をとらないのでは モリアーティ:ふっ、気まぐれだよ。では、あとのことは任せたよ。 ジャック:お任せを。 モリアーティ:良い夜だった。 0:【ここから回想/殺人鬼ジャックへ転換】 0:【ノック音】 モリアーティ:こんな時間にどうした、ジャック ジャック:モリアーティ、邪魔するぜぇ モリアーティ:あぁ、決行は今夜だったね ジャック:メインは終わっちまったがまだ終わってねぇからなぁ、モリアーティにも見せてやろうと思ってよぉ モリアーティ:喰い散らかしすぎるなよ ジャック:まぁ黙って見てろよぉ 0:【回想終わり】 モリアーティ:同じ日々の繰り返し、脆弱な民をまとめる脆弱な王、闇をまとめいつか僕が・・・ 0: モリアーティ:そうだな、一定の富と名誉を集めた人間は、やはり、スリルを求める。 0: 0:【終】