台本概要
57 views
タイトル | マルガリータ 【バーカウンターシリーズ2】 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
玲子の隠れ家的な行きつけのバー そこへ玲子を訪ねて来る女性 登場人物は女性二人とバーテンダーの三人ですが バーテンダーの部分は飛ばしても話が進むようにしてあります。 バーカウンターシリーズは、バーカウンターを舞台にした、バーテンダーとのやり取りや、客同士のやり取りを描いた、短編の物語です。 このシリーズは、登場人物が繋がっている場合もありますが、基本的に一話完結です。 57 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
玲子 | 女 | 31 | |
由美 | 女 | 30 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:バーカウンタシリーズ2(マルガリータ)
0:
0:バーカウンターで玲子が一人
0:マルガリータというカクテルを飲んでいる。
0:そこへ一人の若い女性が入ってくる
0:
バーテンダー:いらっしゃいませ
0:
0:バーテンを無視して、
0:玲子に近づく女性(由美)
0:
由美:あの・・・玲子さん
0:
0:声をかけてきた女性の方へ振り向く玲子
0:
玲子:あら?
玲子:あなたは確か・・・
:
由美:由美です。
:
玲子:そうだったはね
玲子:どうしたの?
:
由美:ここへ来れば玲子さんに会えると聞いて・・・
:
何かしら意気込んでいる感じの由美
:
玲子:そうだったの
:
由美:はい
由美:玲子さん、それで、あの・・・
:
玲子:まぁ、隣どうぞ
:
由美:あ・・・はい・・・それじゃ・・・
0:
0:玲子の隣に座る由美
0:
玲子:何か飲む?
:
由美:あの・・・私、こういう所わかんなくて
:
玲子:そう・・・
玲子:マスター、この人にロングで何かお願い
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:カクテルを作るバーテンダー
0:それを見つめる玲子
0:どこかしら話かけづらい雰囲気を醸し出している
0:
由美:玲子さん・・・あの・・・
:
玲子:私ね、バーテンダーさんがお酒作ってるところ見るの、好きなのよね
玲子:なんか指先に見とれちゃうっていうか・・
:
由美:そうなんですか・・・
:
バーテンダー:お待たせいたしました
バーテンダー:チャイナブルーです
:
由美:あ、ありがとうございます
由美:わぁ、きれいな色・・・
:
玲子:どうぞ
玲子:まずは、飲んでからね
:
由美:はい・・・
0:
0:カクテルを口にする由美
0:
由美:おいしい!
:
玲子:そう、よかった
0:
0:ようやく由美が落ち着いた様子だと感じる玲子
0:
玲子:ところで、
玲子:何か私に話があったの?
:
由美:はい・・・
由美:あの・・・聞いたのですが
由美:玲子さん、昔、たかしさんと付き合ってたとか
:
玲子:あぁ・・・その事?
玲子:昔ね
:
由美:どうして、彼と別れちゃったんですか?
:
玲子:いろいろあってね
:
由美:いろいろって何ですか?
由美:聞かせてください
:
玲子:そんな事聞いたって、詰まんないわよ
:
由美:私、あの人の事がもっと知りたいんです
:
玲子:ふーん・・・
玲子:マスター、マルガリータおかわり
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:バーテンダーの作る指先を見つめる事で
0:由美をいなす玲子
0:
バーテンダー:お待たせいたしました
:
玲子:ありがとう
0:
0:カクテルを口にする玲子
0:一口飲んだ後
0:
玲子:彼の事が好きなの?
:
由美:はい
:
玲子:そう・・・
0:
0:グラスを見つめる玲子
0:
玲子:でも、彼はやめておいた方がいいわよ
:
由美:どうして・・・ですか?
:
玲子:うーん・・・
:
由美:玲子さん、あの人の事、まだ好きなんですか?
:
玲子:まさか
玲子:ただ・・・
:
由美:ただ・・なんですか?
:
玲子:あなたにはまだ早いかな
:
由美:そ、それはどういう意味ですか
由美:私が子供っぽいからですか?
由美:そりゃ、玲子さんのようには・・・
由美:でも私
:
玲子:ふふふ、そうじゃないの
:
由美:じゃぁ どうして・・・
:
玲子:あなた、傷つく事 怖くない?
:
由美:こ、怖くなんてありません
:
玲子:そう・・
玲子:彼の事、本当に好きなのね
玲子:でも、それだから まだ早いのかな
:
由美:どういう事ですか?
:
玲子:・・・・
:
由美:教えてください
0:
0:カクテルを見つめながら口を開く玲子
0:
玲子:傷つく事が怖くて、怖くて
玲子:傷つけてしまう事も怖くて
玲子:一緒にいたら壊れてしまいそうな程怖くて
玲子:怖さにおびえて身動きが取れなくなってしまっても・・・
玲子:それでも、愛さずにはいられない、離れてなんていられない・・・
玲子:
玲子:そんな風にならないと、彼の悲しみは見えてこないわよ
:
由美:・・・(言葉にならない躊躇い)
:
玲子:彼を支えられるなんて、思わない方がいいわね
:
由美:そんな、私はただ・・・
:
玲子:あぁーあ、詰まんない話しちゃったね
玲子:さて、私はもう行くわね
0:
0:席を立とうとする玲子
0:
由美:玲子さん・・・あの・・・私・・・
:
玲子:もし、彼の事が本当に好きだったら
玲子:待ってみる事ね
玲子:私には出来なかったけど・・・
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:あぁーあ、何で私ってこんな時にマルガリータなんて飲んでたのよ・・・
玲子:マスター、ごちそうさま
:
バーテンダー:恐れ入ります
:
由美:あの・・・
:
玲子:じゃぁね
:
バーテンダー:ありがとうございました
0:
0:立ち去る玲子
0:
由美:あの・・・玲子さん・・・
0:
0:完
0:
0:バーカウンタシリーズ2(マルガリータ)
0:
0:バーカウンターで玲子が一人
0:マルガリータというカクテルを飲んでいる。
0:そこへ一人の若い女性が入ってくる
0:
バーテンダー:いらっしゃいませ
0:
0:バーテンを無視して、
0:玲子に近づく女性(由美)
0:
由美:あの・・・玲子さん
0:
0:声をかけてきた女性の方へ振り向く玲子
0:
玲子:あら?
玲子:あなたは確か・・・
:
由美:由美です。
:
玲子:そうだったはね
玲子:どうしたの?
:
由美:ここへ来れば玲子さんに会えると聞いて・・・
:
何かしら意気込んでいる感じの由美
:
玲子:そうだったの
:
由美:はい
由美:玲子さん、それで、あの・・・
:
玲子:まぁ、隣どうぞ
:
由美:あ・・・はい・・・それじゃ・・・
0:
0:玲子の隣に座る由美
0:
玲子:何か飲む?
:
由美:あの・・・私、こういう所わかんなくて
:
玲子:そう・・・
玲子:マスター、この人にロングで何かお願い
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:カクテルを作るバーテンダー
0:それを見つめる玲子
0:どこかしら話かけづらい雰囲気を醸し出している
0:
由美:玲子さん・・・あの・・・
:
玲子:私ね、バーテンダーさんがお酒作ってるところ見るの、好きなのよね
玲子:なんか指先に見とれちゃうっていうか・・
:
由美:そうなんですか・・・
:
バーテンダー:お待たせいたしました
バーテンダー:チャイナブルーです
:
由美:あ、ありがとうございます
由美:わぁ、きれいな色・・・
:
玲子:どうぞ
玲子:まずは、飲んでからね
:
由美:はい・・・
0:
0:カクテルを口にする由美
0:
由美:おいしい!
:
玲子:そう、よかった
0:
0:ようやく由美が落ち着いた様子だと感じる玲子
0:
玲子:ところで、
玲子:何か私に話があったの?
:
由美:はい・・・
由美:あの・・・聞いたのですが
由美:玲子さん、昔、たかしさんと付き合ってたとか
:
玲子:あぁ・・・その事?
玲子:昔ね
:
由美:どうして、彼と別れちゃったんですか?
:
玲子:いろいろあってね
:
由美:いろいろって何ですか?
由美:聞かせてください
:
玲子:そんな事聞いたって、詰まんないわよ
:
由美:私、あの人の事がもっと知りたいんです
:
玲子:ふーん・・・
玲子:マスター、マルガリータおかわり
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:バーテンダーの作る指先を見つめる事で
0:由美をいなす玲子
0:
バーテンダー:お待たせいたしました
:
玲子:ありがとう
0:
0:カクテルを口にする玲子
0:一口飲んだ後
0:
玲子:彼の事が好きなの?
:
由美:はい
:
玲子:そう・・・
0:
0:グラスを見つめる玲子
0:
玲子:でも、彼はやめておいた方がいいわよ
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由美:どうして・・・ですか?
:
玲子:うーん・・・
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由美:玲子さん、あの人の事、まだ好きなんですか?
:
玲子:まさか
玲子:ただ・・・
:
由美:ただ・・なんですか?
:
玲子:あなたにはまだ早いかな
:
由美:そ、それはどういう意味ですか
由美:私が子供っぽいからですか?
由美:そりゃ、玲子さんのようには・・・
由美:でも私
:
玲子:ふふふ、そうじゃないの
:
由美:じゃぁ どうして・・・
:
玲子:あなた、傷つく事 怖くない?
:
由美:こ、怖くなんてありません
:
玲子:そう・・
玲子:彼の事、本当に好きなのね
玲子:でも、それだから まだ早いのかな
:
由美:どういう事ですか?
:
玲子:・・・・
:
由美:教えてください
0:
0:カクテルを見つめながら口を開く玲子
0:
玲子:傷つく事が怖くて、怖くて
玲子:傷つけてしまう事も怖くて
玲子:一緒にいたら壊れてしまいそうな程怖くて
玲子:怖さにおびえて身動きが取れなくなってしまっても・・・
玲子:それでも、愛さずにはいられない、離れてなんていられない・・・
玲子:
玲子:そんな風にならないと、彼の悲しみは見えてこないわよ
:
由美:・・・(言葉にならない躊躇い)
:
玲子:彼を支えられるなんて、思わない方がいいわね
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由美:そんな、私はただ・・・
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玲子:あぁーあ、詰まんない話しちゃったね
玲子:さて、私はもう行くわね
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0:席を立とうとする玲子
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由美:玲子さん・・・あの・・・私・・・
:
玲子:もし、彼の事が本当に好きだったら
玲子:待ってみる事ね
玲子:私には出来なかったけど・・・
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:あぁーあ、何で私ってこんな時にマルガリータなんて飲んでたのよ・・・
玲子:マスター、ごちそうさま
:
バーテンダー:恐れ入ります
:
由美:あの・・・
:
玲子:じゃぁね
:
バーテンダー:ありがとうございました
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0:立ち去る玲子
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由美:あの・・・玲子さん・・・
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0:完
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