台本概要

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タイトル マルガリータ 【バーカウンターシリーズ2】
作者名 Danzig
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 玲子の隠れ家的な行きつけのバー
そこへ玲子を訪ねて来る女性

登場人物は女性二人とバーテンダーの三人ですが
バーテンダーの部分は飛ばしても話が進むようにしてあります。


バーカウンターシリーズは、バーカウンターを舞台にした、バーテンダーとのやり取りや、客同士のやり取りを描いた、短編の物語です。
このシリーズは、登場人物が繋がっている場合もありますが、基本的に一話完結です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
玲子 31
由美 30
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:バーカウンタシリーズ2(マルガリータ) 0: 0:バーカウンターで玲子が一人 0:マルガリータというカクテルを飲んでいる。 0:そこへ一人の若い女性が入ってくる 0: バーテンダー:いらっしゃいませ 0: 0:バーテンを無視して、 0:玲子に近づく女性(由美) 0: 由美:あの・・・玲子さん 0: 0:声をかけてきた女性の方へ振り向く玲子 0: 玲子:あら? 玲子:あなたは確か・・・ : 由美:由美です。 : 玲子:そうだったはね 玲子:どうしたの? : 由美:ここへ来れば玲子さんに会えると聞いて・・・ : 何かしら意気込んでいる感じの由美 : 玲子:そうだったの : 由美:はい 由美:玲子さん、それで、あの・・・ : 玲子:まぁ、隣どうぞ : 由美:あ・・・はい・・・それじゃ・・・ 0: 0:玲子の隣に座る由美 0: 玲子:何か飲む? : 由美:あの・・・私、こういう所わかんなくて : 玲子:そう・・・ 玲子:マスター、この人にロングで何かお願い : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:カクテルを作るバーテンダー 0:それを見つめる玲子 0:どこかしら話かけづらい雰囲気を醸し出している 0: 由美:玲子さん・・・あの・・・ : 玲子:私ね、バーテンダーさんがお酒作ってるところ見るの、好きなのよね 玲子:なんか指先に見とれちゃうっていうか・・ : 由美:そうなんですか・・・ : バーテンダー:お待たせいたしました バーテンダー:チャイナブルーです : 由美:あ、ありがとうございます 由美:わぁ、きれいな色・・・ : 玲子:どうぞ 玲子:まずは、飲んでからね : 由美:はい・・・ 0: 0:カクテルを口にする由美 0: 由美:おいしい! : 玲子:そう、よかった 0: 0:ようやく由美が落ち着いた様子だと感じる玲子 0: 玲子:ところで、 玲子:何か私に話があったの? : 由美:はい・・・ 由美:あの・・・聞いたのですが 由美:玲子さん、昔、たかしさんと付き合ってたとか : 玲子:あぁ・・・その事? 玲子:昔ね : 由美:どうして、彼と別れちゃったんですか? : 玲子:いろいろあってね : 由美:いろいろって何ですか? 由美:聞かせてください : 玲子:そんな事聞いたって、詰まんないわよ : 由美:私、あの人の事がもっと知りたいんです : 玲子:ふーん・・・ 玲子:マスター、マルガリータおかわり : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:バーテンダーの作る指先を見つめる事で 0:由美をいなす玲子 0: バーテンダー:お待たせいたしました : 玲子:ありがとう 0: 0:カクテルを口にする玲子 0:一口飲んだ後 0: 玲子:彼の事が好きなの? : 由美:はい : 玲子:そう・・・ 0: 0:グラスを見つめる玲子 0: 玲子:でも、彼はやめておいた方がいいわよ : 由美:どうして・・・ですか? : 玲子:うーん・・・ : 由美:玲子さん、あの人の事、まだ好きなんですか? : 玲子:まさか 玲子:ただ・・・ : 由美:ただ・・なんですか? : 玲子:あなたにはまだ早いかな : 由美:そ、それはどういう意味ですか 由美:私が子供っぽいからですか? 由美:そりゃ、玲子さんのようには・・・ 由美:でも私 : 玲子:ふふふ、そうじゃないの : 由美:じゃぁ  どうして・・・ : 玲子:あなた、傷つく事 怖くない? : 由美:こ、怖くなんてありません : 玲子:そう・・ 玲子:彼の事、本当に好きなのね 玲子:でも、それだから まだ早いのかな : 由美:どういう事ですか? : 玲子:・・・・ : 由美:教えてください 0: 0:カクテルを見つめながら口を開く玲子 0: 玲子:傷つく事が怖くて、怖くて 玲子:傷つけてしまう事も怖くて 玲子:一緒にいたら壊れてしまいそうな程怖くて 玲子:怖さにおびえて身動きが取れなくなってしまっても・・・ 玲子:それでも、愛さずにはいられない、離れてなんていられない・・・ 玲子: 玲子:そんな風にならないと、彼の悲しみは見えてこないわよ : 由美:・・・(言葉にならない躊躇い) : 玲子:彼を支えられるなんて、思わない方がいいわね : 由美:そんな、私はただ・・・ : 玲子:あぁーあ、詰まんない話しちゃったね 玲子:さて、私はもう行くわね 0: 0:席を立とうとする玲子 0: 由美:玲子さん・・・あの・・・私・・・ : 玲子:もし、彼の事が本当に好きだったら 玲子:待ってみる事ね 玲子:私には出来なかったけど・・・ : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:あぁーあ、何で私ってこんな時にマルガリータなんて飲んでたのよ・・・ 玲子:マスター、ごちそうさま : バーテンダー:恐れ入ります : 由美:あの・・・ : 玲子:じゃぁね : バーテンダー:ありがとうございました 0: 0:立ち去る玲子 0: 由美:あの・・・玲子さん・・・ 0: 0:完 0:

0:バーカウンタシリーズ2(マルガリータ) 0: 0:バーカウンターで玲子が一人 0:マルガリータというカクテルを飲んでいる。 0:そこへ一人の若い女性が入ってくる 0: バーテンダー:いらっしゃいませ 0: 0:バーテンを無視して、 0:玲子に近づく女性(由美) 0: 由美:あの・・・玲子さん 0: 0:声をかけてきた女性の方へ振り向く玲子 0: 玲子:あら? 玲子:あなたは確か・・・ : 由美:由美です。 : 玲子:そうだったはね 玲子:どうしたの? : 由美:ここへ来れば玲子さんに会えると聞いて・・・ : 何かしら意気込んでいる感じの由美 : 玲子:そうだったの : 由美:はい 由美:玲子さん、それで、あの・・・ : 玲子:まぁ、隣どうぞ : 由美:あ・・・はい・・・それじゃ・・・ 0: 0:玲子の隣に座る由美 0: 玲子:何か飲む? : 由美:あの・・・私、こういう所わかんなくて : 玲子:そう・・・ 玲子:マスター、この人にロングで何かお願い : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:カクテルを作るバーテンダー 0:それを見つめる玲子 0:どこかしら話かけづらい雰囲気を醸し出している 0: 由美:玲子さん・・・あの・・・ : 玲子:私ね、バーテンダーさんがお酒作ってるところ見るの、好きなのよね 玲子:なんか指先に見とれちゃうっていうか・・ : 由美:そうなんですか・・・ : バーテンダー:お待たせいたしました バーテンダー:チャイナブルーです : 由美:あ、ありがとうございます 由美:わぁ、きれいな色・・・ : 玲子:どうぞ 玲子:まずは、飲んでからね : 由美:はい・・・ 0: 0:カクテルを口にする由美 0: 由美:おいしい! : 玲子:そう、よかった 0: 0:ようやく由美が落ち着いた様子だと感じる玲子 0: 玲子:ところで、 玲子:何か私に話があったの? : 由美:はい・・・ 由美:あの・・・聞いたのですが 由美:玲子さん、昔、たかしさんと付き合ってたとか : 玲子:あぁ・・・その事? 玲子:昔ね : 由美:どうして、彼と別れちゃったんですか? : 玲子:いろいろあってね : 由美:いろいろって何ですか? 由美:聞かせてください : 玲子:そんな事聞いたって、詰まんないわよ : 由美:私、あの人の事がもっと知りたいんです : 玲子:ふーん・・・ 玲子:マスター、マルガリータおかわり : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:バーテンダーの作る指先を見つめる事で 0:由美をいなす玲子 0: バーテンダー:お待たせいたしました : 玲子:ありがとう 0: 0:カクテルを口にする玲子 0:一口飲んだ後 0: 玲子:彼の事が好きなの? : 由美:はい : 玲子:そう・・・ 0: 0:グラスを見つめる玲子 0: 玲子:でも、彼はやめておいた方がいいわよ : 由美:どうして・・・ですか? : 玲子:うーん・・・ : 由美:玲子さん、あの人の事、まだ好きなんですか? : 玲子:まさか 玲子:ただ・・・ : 由美:ただ・・なんですか? : 玲子:あなたにはまだ早いかな : 由美:そ、それはどういう意味ですか 由美:私が子供っぽいからですか? 由美:そりゃ、玲子さんのようには・・・ 由美:でも私 : 玲子:ふふふ、そうじゃないの : 由美:じゃぁ  どうして・・・ : 玲子:あなた、傷つく事 怖くない? : 由美:こ、怖くなんてありません : 玲子:そう・・ 玲子:彼の事、本当に好きなのね 玲子:でも、それだから まだ早いのかな : 由美:どういう事ですか? : 玲子:・・・・ : 由美:教えてください 0: 0:カクテルを見つめながら口を開く玲子 0: 玲子:傷つく事が怖くて、怖くて 玲子:傷つけてしまう事も怖くて 玲子:一緒にいたら壊れてしまいそうな程怖くて 玲子:怖さにおびえて身動きが取れなくなってしまっても・・・ 玲子:それでも、愛さずにはいられない、離れてなんていられない・・・ 玲子: 玲子:そんな風にならないと、彼の悲しみは見えてこないわよ : 由美:・・・(言葉にならない躊躇い) : 玲子:彼を支えられるなんて、思わない方がいいわね : 由美:そんな、私はただ・・・ : 玲子:あぁーあ、詰まんない話しちゃったね 玲子:さて、私はもう行くわね 0: 0:席を立とうとする玲子 0: 由美:玲子さん・・・あの・・・私・・・ : 玲子:もし、彼の事が本当に好きだったら 玲子:待ってみる事ね 玲子:私には出来なかったけど・・・ : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:あぁーあ、何で私ってこんな時にマルガリータなんて飲んでたのよ・・・ 玲子:マスター、ごちそうさま : バーテンダー:恐れ入ります : 由美:あの・・・ : 玲子:じゃぁね : バーテンダー:ありがとうございました 0: 0:立ち去る玲子 0: 由美:あの・・・玲子さん・・・ 0: 0:完 0: