台本概要
68 views
タイトル | チャイナブルー 【バーカウンターシリーズ3】 |
---|---|
作者名 | Danzig |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 商用、非商用問わず連絡不要 |
説明 |
玲子の隠れ家的な行きつけのバー そこへ玲子を訪ねて来る由美 この物語は、シリーズ2のマルガリータから少し後の話です。 登場人物は、女性二人とバーテンダーの三人ですが、バーテンダーの部分は飛ばしても話が繋がるようにしてあります。(その場合は、本編のみ演じてください) バーカウンターシリーズは、バーカウンターを舞台にした、バーテンダーとのやり取りや、客同士のやり取りを描いた、短編の物語です。 このシリーズは、登場人物が繋がっている場合もありますが、基本的に一話完結です。 68 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
玲子 | 女 | 42 | Barで飲む女 |
由美 | 女 | 45 | 玲子を訪ねて来る女 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:バーカウンタシリーズ3(チャイナブルー)
0:
0:シーン1
0:※このシーン1部分は、バーテンダー役がいない場合は演じなくても問題ありません。
0:
0:店に由美が入っている
:
バーテンダー:いらっしゃいませ
:
由美:あの・・・私・・・
:
バーテンダー:以前、玲子さんといらした方ですね?
バーテンダー:玲子さんならおいでですよ
バーテンダー:お隣のお席にご案内いたしましょうか?
:
由美:はい、お願いします
0:
0:玲子の隣の席に案内するバーテンダー
0:
バーテンダー:こちらのお席へどうぞ
0:
0:シーン1終わり(以降本編)
0:
0:
0:バーテンダーに案内されて玲子の隣に立つ由美
0:
由美:あの・・・玲子さん
:
玲子:あら?
玲子:由美ちゃんだったわね
:
由美:はい
:
玲子:今日はどうしたの?
:
由美:少し、玲子さんとお話がしたくて・・・
:
玲子:たかしの話?
:
由美:いえ、そうじゃなくて・・・
:
玲子:ふーん
玲子:まぁ、どうぞ
:
由美:はい
由美:ありがとうございます。
0:
0:席に着く由美
0:バーテンダーがセッティングをする
0:
玲子:何か飲む?
:
由美:じゃぁ、チャイナブルーを・・・
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:カクテルを作るバーテンダー
0:その手さばきを見ている玲子
0:
玲子:チャイナブルーを飲むのね
:
由美:以前、ここで頂いたのが美味しくて・・・・
由美:それに、私、これしか知らなくて・・・
:
玲子:それでいいと思うわよ
:
由美:そうですか・・・
:
バーテンダー:お待たせしました、チャイナブルーです
:
由美:あ、ありがとうございます
由美:やっぱり、きれいな色・・・
0:
0:カクテルを飲む由美
0:
由美:美味しい
0:
0:由美を見て、少し微笑む玲子
0:玲子:それで、話したい事ってなに?
0:
由美:実は・・・私、
由美:自分に自信が持てなくて・・・
:
玲子:ふーん、そうなの・・・それで?
:
由美:はい・・・
由美:どうしたら、玲子さんみたいになれるのかなぁって・・・
:
玲子:え?、私?
:
由美:ええ、玲子さん格好いいなぁって・・
:
玲子:私は、そんなに恰好良くないわよ
玲子:別に美人でもないし・・・
:
由美:いえ、玲子さん恰好いいです。
由美:でも、私は、スタイルもよくないし、顔だって自信ないし、お金持ちでもないし・・・
0:
0:由美の話を聞いて、昔を思い出す玲子
0:
玲子:私もそうだったなぁ
:
由美:玲子さんが・・・ですか?
:
玲子:そうよ
玲子:私も何にも持ってなくて、人が羨(うらや)ましくて、自信なんて何にも持てなかったわ
:
由美:そんな事・・・
:
玲子:でも、そんな時にね、言われた言葉があるの
:
由美:・・・どんな言葉ですか?
:
玲子:『配られたカードで遊ぶしかないじゃない』ってね
:
由美:・・・・・
由美:配られたカード・・・ですか?
:
玲子:人生がもしカードゲームなら、配られるカードは、人それぞれみんな違うでしょ?
玲子:だったら、自分は自分の手札で楽しまなきゃねって事
:
由美:素敵な言葉ですね
:
玲子:フフ
:
由美:誰に言われたんですか?
0:
0:少しからかう感じの笑みを見せる玲子
0:
玲子:誰だと思う?
:
由美:たかしさん・・・ですか?
:
玲子:違うわよw
:
由美:じゃぁ、誰・・・ですか?
:
玲子:スヌーピーよ
:
由美:スヌーピー・・・って、あの漫画のですか?
:
玲子:そう、犬のね
:
由美:そんな・・・
:
玲子:でも、その言葉を聞いた時、私、すごく楽になったわ・・
:
由美:・・・・・
:
玲子:可笑しいでしょ、私、犬に人生教えられてるのよw
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:自分のいい所も、そうでない所も、全部ひっくるめて私なのよ、きっと
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:いい女ってさ、自分に自信のない所があっても
玲子:そういう所を『そうね』って笑える女なんじゃないかな?
玲子:
玲子:そう思えるようになってから、肩の力が抜けたかな
:
由美:そうだったんですか・・・
:
玲子:そうよ
玲子:あなたも、まずは、肩の力を抜いてみたらどう?
:
由美:もし、そうできたら、私もいい女になれるでしょうか?
:
玲子:それは分からないわねw
:
由美:・・・・
:
玲子:だってw
:
由美:だって?
:
玲子:いい女かどうかなんて自分で決めるもんじゃないでしょ
:
由美:それはそうですけど・・・
:
玲子:だから、考えたって仕方ないのよ
:
由美:そうですよね
由美:何だか、少し楽になった気がします
:
玲子:そう? よかったわ
0:
0:カクテルを飲む由美
0:
由美:美味しい・・・
0:
0:由美を見つめる玲子
0:そして、自分のグラスを見つめながら
0:
玲子:由美ちゃん
:
由美:はい
:
玲子:あの時、マスターがあなたに出してくれた、そのチャイナブルー。
玲子:ちゃんと意味があったのよ
:
由美:そうなんですか?
:
玲子:多分そうよ、
玲子:お酒にも花言葉みたいなものがあってね
玲子:お酒に意味を持たせたりするの
玲子:まぁ、遊びみたいなもんなんだけどね
:
由美:そうなんですか
:
玲子:そして、チャイナブルーに秘められた言葉は『自分自身を宝物だと思える自信家』
玲子:あの時のあなたを見て、マスターが選んでくれたんじゃないかな
玲子:
玲子:チャイナブルーはね、路(みち)に迷った友人や恋人に、こっそり、薦(すす)めたりするのよ
:
由美:こっそり・・・ですか?
:
玲子:そう、
玲子:だって、酒言葉なんて、殆ど知られてなんていないし
玲子:それに・・・
玲子:あからさまなんて、野暮ったいじゃない
:
由美:そういうもんなんですか・・・
由美:でも、伝わらなかったら、折角・・・
:
玲子:そういうとこが格好いいのよ。
玲子:ね? マスター
0:
0:無言でバックヤードに酒を取りに行くバーテンダー
0:
玲子:あら、行っちゃった
玲子:マスターって、こういう時には、何も喋ってくれないのよね
:
由美:格好いい・・・・ですね
:
玲子:フフフ、でしょ。
玲子:あなたも早く、こんな『いいバー』を見つけなさい
玲子:いい女ってね、多分、そういう行きつけのバーっていうのを持ってるものよ
:
由美:え? ここに来ちゃダメなんですか?
:
玲子:それは・・・だって、ほら
玲子:ここは、私の行きつけの店だから・・・
玲子:できれば・・・由美ちゃんは由美ちゃんで・・・
:
由美:ダメ・・なんですか?
:
玲子:わ、私だってさ、やさぐれたい時くらいあるのよ
玲子:そんな姿、知り合いに見られたくないじゃない
:
由美:フフフ、玲子さんって、意外とかわいいですね
0:
0:いつの間にか戻ってきて、微笑んでいるバーテンダー
0:
玲子:もう・・・何笑ってるのよ、マスター
玲子:
玲子:マスター、お代わり
0:
0:完
0:
0:バーカウンタシリーズ3(チャイナブルー)
0:
0:シーン1
0:※このシーン1部分は、バーテンダー役がいない場合は演じなくても問題ありません。
0:
0:店に由美が入っている
:
バーテンダー:いらっしゃいませ
:
由美:あの・・・私・・・
:
バーテンダー:以前、玲子さんといらした方ですね?
バーテンダー:玲子さんならおいでですよ
バーテンダー:お隣のお席にご案内いたしましょうか?
:
由美:はい、お願いします
0:
0:玲子の隣の席に案内するバーテンダー
0:
バーテンダー:こちらのお席へどうぞ
0:
0:シーン1終わり(以降本編)
0:
0:
0:バーテンダーに案内されて玲子の隣に立つ由美
0:
由美:あの・・・玲子さん
:
玲子:あら?
玲子:由美ちゃんだったわね
:
由美:はい
:
玲子:今日はどうしたの?
:
由美:少し、玲子さんとお話がしたくて・・・
:
玲子:たかしの話?
:
由美:いえ、そうじゃなくて・・・
:
玲子:ふーん
玲子:まぁ、どうぞ
:
由美:はい
由美:ありがとうございます。
0:
0:席に着く由美
0:バーテンダーがセッティングをする
0:
玲子:何か飲む?
:
由美:じゃぁ、チャイナブルーを・・・
:
バーテンダー:かしこまりました
0:
0:カクテルを作るバーテンダー
0:その手さばきを見ている玲子
0:
玲子:チャイナブルーを飲むのね
:
由美:以前、ここで頂いたのが美味しくて・・・・
由美:それに、私、これしか知らなくて・・・
:
玲子:それでいいと思うわよ
:
由美:そうですか・・・
:
バーテンダー:お待たせしました、チャイナブルーです
:
由美:あ、ありがとうございます
由美:やっぱり、きれいな色・・・
0:
0:カクテルを飲む由美
0:
由美:美味しい
0:
0:由美を見て、少し微笑む玲子
0:玲子:それで、話したい事ってなに?
0:
由美:実は・・・私、
由美:自分に自信が持てなくて・・・
:
玲子:ふーん、そうなの・・・それで?
:
由美:はい・・・
由美:どうしたら、玲子さんみたいになれるのかなぁって・・・
:
玲子:え?、私?
:
由美:ええ、玲子さん格好いいなぁって・・
:
玲子:私は、そんなに恰好良くないわよ
玲子:別に美人でもないし・・・
:
由美:いえ、玲子さん恰好いいです。
由美:でも、私は、スタイルもよくないし、顔だって自信ないし、お金持ちでもないし・・・
0:
0:由美の話を聞いて、昔を思い出す玲子
0:
玲子:私もそうだったなぁ
:
由美:玲子さんが・・・ですか?
:
玲子:そうよ
玲子:私も何にも持ってなくて、人が羨(うらや)ましくて、自信なんて何にも持てなかったわ
:
由美:そんな事・・・
:
玲子:でも、そんな時にね、言われた言葉があるの
:
由美:・・・どんな言葉ですか?
:
玲子:『配られたカードで遊ぶしかないじゃない』ってね
:
由美:・・・・・
由美:配られたカード・・・ですか?
:
玲子:人生がもしカードゲームなら、配られるカードは、人それぞれみんな違うでしょ?
玲子:だったら、自分は自分の手札で楽しまなきゃねって事
:
由美:素敵な言葉ですね
:
玲子:フフ
:
由美:誰に言われたんですか?
0:
0:少しからかう感じの笑みを見せる玲子
0:
玲子:誰だと思う?
:
由美:たかしさん・・・ですか?
:
玲子:違うわよw
:
由美:じゃぁ、誰・・・ですか?
:
玲子:スヌーピーよ
:
由美:スヌーピー・・・って、あの漫画のですか?
:
玲子:そう、犬のね
:
由美:そんな・・・
:
玲子:でも、その言葉を聞いた時、私、すごく楽になったわ・・
:
由美:・・・・・
:
玲子:可笑しいでしょ、私、犬に人生教えられてるのよw
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:自分のいい所も、そうでない所も、全部ひっくるめて私なのよ、きっと
:
由美:玲子さん・・・
:
玲子:いい女ってさ、自分に自信のない所があっても
玲子:そういう所を『そうね』って笑える女なんじゃないかな?
玲子:
玲子:そう思えるようになってから、肩の力が抜けたかな
:
由美:そうだったんですか・・・
:
玲子:そうよ
玲子:あなたも、まずは、肩の力を抜いてみたらどう?
:
由美:もし、そうできたら、私もいい女になれるでしょうか?
:
玲子:それは分からないわねw
:
由美:・・・・
:
玲子:だってw
:
由美:だって?
:
玲子:いい女かどうかなんて自分で決めるもんじゃないでしょ
:
由美:それはそうですけど・・・
:
玲子:だから、考えたって仕方ないのよ
:
由美:そうですよね
由美:何だか、少し楽になった気がします
:
玲子:そう? よかったわ
0:
0:カクテルを飲む由美
0:
由美:美味しい・・・
0:
0:由美を見つめる玲子
0:そして、自分のグラスを見つめながら
0:
玲子:由美ちゃん
:
由美:はい
:
玲子:あの時、マスターがあなたに出してくれた、そのチャイナブルー。
玲子:ちゃんと意味があったのよ
:
由美:そうなんですか?
:
玲子:多分そうよ、
玲子:お酒にも花言葉みたいなものがあってね
玲子:お酒に意味を持たせたりするの
玲子:まぁ、遊びみたいなもんなんだけどね
:
由美:そうなんですか
:
玲子:そして、チャイナブルーに秘められた言葉は『自分自身を宝物だと思える自信家』
玲子:あの時のあなたを見て、マスターが選んでくれたんじゃないかな
玲子:
玲子:チャイナブルーはね、路(みち)に迷った友人や恋人に、こっそり、薦(すす)めたりするのよ
:
由美:こっそり・・・ですか?
:
玲子:そう、
玲子:だって、酒言葉なんて、殆ど知られてなんていないし
玲子:それに・・・
玲子:あからさまなんて、野暮ったいじゃない
:
由美:そういうもんなんですか・・・
由美:でも、伝わらなかったら、折角・・・
:
玲子:そういうとこが格好いいのよ。
玲子:ね? マスター
0:
0:無言でバックヤードに酒を取りに行くバーテンダー
0:
玲子:あら、行っちゃった
玲子:マスターって、こういう時には、何も喋ってくれないのよね
:
由美:格好いい・・・・ですね
:
玲子:フフフ、でしょ。
玲子:あなたも早く、こんな『いいバー』を見つけなさい
玲子:いい女ってね、多分、そういう行きつけのバーっていうのを持ってるものよ
:
由美:え? ここに来ちゃダメなんですか?
:
玲子:それは・・・だって、ほら
玲子:ここは、私の行きつけの店だから・・・
玲子:できれば・・・由美ちゃんは由美ちゃんで・・・
:
由美:ダメ・・なんですか?
:
玲子:わ、私だってさ、やさぐれたい時くらいあるのよ
玲子:そんな姿、知り合いに見られたくないじゃない
:
由美:フフフ、玲子さんって、意外とかわいいですね
0:
0:いつの間にか戻ってきて、微笑んでいるバーテンダー
0:
玲子:もう・・・何笑ってるのよ、マスター
玲子:
玲子:マスター、お代わり
0:
0:完
0: