台本概要

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タイトル チャイナブルー 【バーカウンターシリーズ3】
作者名 Danzig
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 玲子の隠れ家的な行きつけのバー
そこへ玲子を訪ねて来る由美

この物語は、シリーズ2のマルガリータから少し後の話です。

登場人物は、女性二人とバーテンダーの三人ですが、バーテンダーの部分は飛ばしても話が繋がるようにしてあります。(その場合は、本編のみ演じてください)

バーカウンターシリーズは、バーカウンターを舞台にした、バーテンダーとのやり取りや、客同士のやり取りを描いた、短編の物語です。
このシリーズは、登場人物が繋がっている場合もありますが、基本的に一話完結です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
玲子 42 Barで飲む女
由美 45 玲子を訪ねて来る女
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:バーカウンタシリーズ3(チャイナブルー) 0: 0:シーン1 0:※このシーン1部分は、バーテンダー役がいない場合は演じなくても問題ありません。 0: 0:店に由美が入っている : バーテンダー:いらっしゃいませ : 由美:あの・・・私・・・ : バーテンダー:以前、玲子さんといらした方ですね? バーテンダー:玲子さんならおいでですよ バーテンダー:お隣のお席にご案内いたしましょうか? : 由美:はい、お願いします 0: 0:玲子の隣の席に案内するバーテンダー 0: バーテンダー:こちらのお席へどうぞ 0: 0:シーン1終わり(以降本編) 0: 0: 0:バーテンダーに案内されて玲子の隣に立つ由美 0: 由美:あの・・・玲子さん : 玲子:あら? 玲子:由美ちゃんだったわね : 由美:はい : 玲子:今日はどうしたの? : 由美:少し、玲子さんとお話がしたくて・・・ : 玲子:たかしの話? : 由美:いえ、そうじゃなくて・・・ : 玲子:ふーん 玲子:まぁ、どうぞ : 由美:はい 由美:ありがとうございます。 0: 0:席に着く由美 0:バーテンダーがセッティングをする 0: 玲子:何か飲む? : 由美:じゃぁ、チャイナブルーを・・・ : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:カクテルを作るバーテンダー 0:その手さばきを見ている玲子 0: 玲子:チャイナブルーを飲むのね : 由美:以前、ここで頂いたのが美味しくて・・・・ 由美:それに、私、これしか知らなくて・・・ : 玲子:それでいいと思うわよ : 由美:そうですか・・・ : バーテンダー:お待たせしました、チャイナブルーです : 由美:あ、ありがとうございます 由美:やっぱり、きれいな色・・・ 0: 0:カクテルを飲む由美 0: 由美:美味しい 0: 0:由美を見て、少し微笑む玲子 0:玲子:それで、話したい事ってなに? 0: 由美:実は・・・私、 由美:自分に自信が持てなくて・・・ : 玲子:ふーん、そうなの・・・それで? : 由美:はい・・・ 由美:どうしたら、玲子さんみたいになれるのかなぁって・・・ : 玲子:え?、私? : 由美:ええ、玲子さん格好いいなぁって・・ : 玲子:私は、そんなに恰好良くないわよ 玲子:別に美人でもないし・・・ : 由美:いえ、玲子さん恰好いいです。 由美:でも、私は、スタイルもよくないし、顔だって自信ないし、お金持ちでもないし・・・ 0: 0:由美の話を聞いて、昔を思い出す玲子 0: 玲子:私もそうだったなぁ : 由美:玲子さんが・・・ですか? : 玲子:そうよ 玲子:私も何にも持ってなくて、人が羨(うらや)ましくて、自信なんて何にも持てなかったわ : 由美:そんな事・・・ : 玲子:でも、そんな時にね、言われた言葉があるの : 由美:・・・どんな言葉ですか? : 玲子:『配られたカードで遊ぶしかないじゃない』ってね : 由美:・・・・・ 由美:配られたカード・・・ですか? : 玲子:人生がもしカードゲームなら、配られるカードは、人それぞれみんな違うでしょ? 玲子:だったら、自分は自分の手札で楽しまなきゃねって事 : 由美:素敵な言葉ですね : 玲子:フフ : 由美:誰に言われたんですか? 0: 0:少しからかう感じの笑みを見せる玲子 0: 玲子:誰だと思う? : 由美:たかしさん・・・ですか? : 玲子:違うわよw : 由美:じゃぁ、誰・・・ですか? : 玲子:スヌーピーよ : 由美:スヌーピー・・・って、あの漫画のですか? : 玲子:そう、犬のね : 由美:そんな・・・ : 玲子:でも、その言葉を聞いた時、私、すごく楽になったわ・・ : 由美:・・・・・ : 玲子:可笑しいでしょ、私、犬に人生教えられてるのよw : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:自分のいい所も、そうでない所も、全部ひっくるめて私なのよ、きっと : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:いい女ってさ、自分に自信のない所があっても 玲子:そういう所を『そうね』って笑える女なんじゃないかな? 玲子: 玲子:そう思えるようになってから、肩の力が抜けたかな : 由美:そうだったんですか・・・ : 玲子:そうよ 玲子:あなたも、まずは、肩の力を抜いてみたらどう? : 由美:もし、そうできたら、私もいい女になれるでしょうか? : 玲子:それは分からないわねw : 由美:・・・・ : 玲子:だってw : 由美:だって? : 玲子:いい女かどうかなんて自分で決めるもんじゃないでしょ : 由美:それはそうですけど・・・ : 玲子:だから、考えたって仕方ないのよ : 由美:そうですよね 由美:何だか、少し楽になった気がします : 玲子:そう? よかったわ 0: 0:カクテルを飲む由美 0: 由美:美味しい・・・ 0: 0:由美を見つめる玲子 0:そして、自分のグラスを見つめながら 0: 玲子:由美ちゃん : 由美:はい : 玲子:あの時、マスターがあなたに出してくれた、そのチャイナブルー。 玲子:ちゃんと意味があったのよ : 由美:そうなんですか? : 玲子:多分そうよ、 玲子:お酒にも花言葉みたいなものがあってね 玲子:お酒に意味を持たせたりするの 玲子:まぁ、遊びみたいなもんなんだけどね : 由美:そうなんですか : 玲子:そして、チャイナブルーに秘められた言葉は『自分自身を宝物だと思える自信家』 玲子:あの時のあなたを見て、マスターが選んでくれたんじゃないかな 玲子: 玲子:チャイナブルーはね、路(みち)に迷った友人や恋人に、こっそり、薦(すす)めたりするのよ : 由美:こっそり・・・ですか? : 玲子:そう、 玲子:だって、酒言葉なんて、殆ど知られてなんていないし 玲子:それに・・・ 玲子:あからさまなんて、野暮ったいじゃない : 由美:そういうもんなんですか・・・ 由美:でも、伝わらなかったら、折角・・・ : 玲子:そういうとこが格好いいのよ。 玲子:ね? マスター 0: 0:無言でバックヤードに酒を取りに行くバーテンダー 0: 玲子:あら、行っちゃった 玲子:マスターって、こういう時には、何も喋ってくれないのよね : 由美:格好いい・・・・ですね : 玲子:フフフ、でしょ。 玲子:あなたも早く、こんな『いいバー』を見つけなさい 玲子:いい女ってね、多分、そういう行きつけのバーっていうのを持ってるものよ : 由美:え? ここに来ちゃダメなんですか? : 玲子:それは・・・だって、ほら 玲子:ここは、私の行きつけの店だから・・・ 玲子:できれば・・・由美ちゃんは由美ちゃんで・・・ : 由美:ダメ・・なんですか? : 玲子:わ、私だってさ、やさぐれたい時くらいあるのよ 玲子:そんな姿、知り合いに見られたくないじゃない : 由美:フフフ、玲子さんって、意外とかわいいですね 0: 0:いつの間にか戻ってきて、微笑んでいるバーテンダー 0: 玲子:もう・・・何笑ってるのよ、マスター 玲子: 玲子:マスター、お代わり 0: 0:完 0:

0:バーカウンタシリーズ3(チャイナブルー) 0: 0:シーン1 0:※このシーン1部分は、バーテンダー役がいない場合は演じなくても問題ありません。 0: 0:店に由美が入っている : バーテンダー:いらっしゃいませ : 由美:あの・・・私・・・ : バーテンダー:以前、玲子さんといらした方ですね? バーテンダー:玲子さんならおいでですよ バーテンダー:お隣のお席にご案内いたしましょうか? : 由美:はい、お願いします 0: 0:玲子の隣の席に案内するバーテンダー 0: バーテンダー:こちらのお席へどうぞ 0: 0:シーン1終わり(以降本編) 0: 0: 0:バーテンダーに案内されて玲子の隣に立つ由美 0: 由美:あの・・・玲子さん : 玲子:あら? 玲子:由美ちゃんだったわね : 由美:はい : 玲子:今日はどうしたの? : 由美:少し、玲子さんとお話がしたくて・・・ : 玲子:たかしの話? : 由美:いえ、そうじゃなくて・・・ : 玲子:ふーん 玲子:まぁ、どうぞ : 由美:はい 由美:ありがとうございます。 0: 0:席に着く由美 0:バーテンダーがセッティングをする 0: 玲子:何か飲む? : 由美:じゃぁ、チャイナブルーを・・・ : バーテンダー:かしこまりました 0: 0:カクテルを作るバーテンダー 0:その手さばきを見ている玲子 0: 玲子:チャイナブルーを飲むのね : 由美:以前、ここで頂いたのが美味しくて・・・・ 由美:それに、私、これしか知らなくて・・・ : 玲子:それでいいと思うわよ : 由美:そうですか・・・ : バーテンダー:お待たせしました、チャイナブルーです : 由美:あ、ありがとうございます 由美:やっぱり、きれいな色・・・ 0: 0:カクテルを飲む由美 0: 由美:美味しい 0: 0:由美を見て、少し微笑む玲子 0:玲子:それで、話したい事ってなに? 0: 由美:実は・・・私、 由美:自分に自信が持てなくて・・・ : 玲子:ふーん、そうなの・・・それで? : 由美:はい・・・ 由美:どうしたら、玲子さんみたいになれるのかなぁって・・・ : 玲子:え?、私? : 由美:ええ、玲子さん格好いいなぁって・・ : 玲子:私は、そんなに恰好良くないわよ 玲子:別に美人でもないし・・・ : 由美:いえ、玲子さん恰好いいです。 由美:でも、私は、スタイルもよくないし、顔だって自信ないし、お金持ちでもないし・・・ 0: 0:由美の話を聞いて、昔を思い出す玲子 0: 玲子:私もそうだったなぁ : 由美:玲子さんが・・・ですか? : 玲子:そうよ 玲子:私も何にも持ってなくて、人が羨(うらや)ましくて、自信なんて何にも持てなかったわ : 由美:そんな事・・・ : 玲子:でも、そんな時にね、言われた言葉があるの : 由美:・・・どんな言葉ですか? : 玲子:『配られたカードで遊ぶしかないじゃない』ってね : 由美:・・・・・ 由美:配られたカード・・・ですか? : 玲子:人生がもしカードゲームなら、配られるカードは、人それぞれみんな違うでしょ? 玲子:だったら、自分は自分の手札で楽しまなきゃねって事 : 由美:素敵な言葉ですね : 玲子:フフ : 由美:誰に言われたんですか? 0: 0:少しからかう感じの笑みを見せる玲子 0: 玲子:誰だと思う? : 由美:たかしさん・・・ですか? : 玲子:違うわよw : 由美:じゃぁ、誰・・・ですか? : 玲子:スヌーピーよ : 由美:スヌーピー・・・って、あの漫画のですか? : 玲子:そう、犬のね : 由美:そんな・・・ : 玲子:でも、その言葉を聞いた時、私、すごく楽になったわ・・ : 由美:・・・・・ : 玲子:可笑しいでしょ、私、犬に人生教えられてるのよw : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:自分のいい所も、そうでない所も、全部ひっくるめて私なのよ、きっと : 由美:玲子さん・・・ : 玲子:いい女ってさ、自分に自信のない所があっても 玲子:そういう所を『そうね』って笑える女なんじゃないかな? 玲子: 玲子:そう思えるようになってから、肩の力が抜けたかな : 由美:そうだったんですか・・・ : 玲子:そうよ 玲子:あなたも、まずは、肩の力を抜いてみたらどう? : 由美:もし、そうできたら、私もいい女になれるでしょうか? : 玲子:それは分からないわねw : 由美:・・・・ : 玲子:だってw : 由美:だって? : 玲子:いい女かどうかなんて自分で決めるもんじゃないでしょ : 由美:それはそうですけど・・・ : 玲子:だから、考えたって仕方ないのよ : 由美:そうですよね 由美:何だか、少し楽になった気がします : 玲子:そう? よかったわ 0: 0:カクテルを飲む由美 0: 由美:美味しい・・・ 0: 0:由美を見つめる玲子 0:そして、自分のグラスを見つめながら 0: 玲子:由美ちゃん : 由美:はい : 玲子:あの時、マスターがあなたに出してくれた、そのチャイナブルー。 玲子:ちゃんと意味があったのよ : 由美:そうなんですか? : 玲子:多分そうよ、 玲子:お酒にも花言葉みたいなものがあってね 玲子:お酒に意味を持たせたりするの 玲子:まぁ、遊びみたいなもんなんだけどね : 由美:そうなんですか : 玲子:そして、チャイナブルーに秘められた言葉は『自分自身を宝物だと思える自信家』 玲子:あの時のあなたを見て、マスターが選んでくれたんじゃないかな 玲子: 玲子:チャイナブルーはね、路(みち)に迷った友人や恋人に、こっそり、薦(すす)めたりするのよ : 由美:こっそり・・・ですか? : 玲子:そう、 玲子:だって、酒言葉なんて、殆ど知られてなんていないし 玲子:それに・・・ 玲子:あからさまなんて、野暮ったいじゃない : 由美:そういうもんなんですか・・・ 由美:でも、伝わらなかったら、折角・・・ : 玲子:そういうとこが格好いいのよ。 玲子:ね? マスター 0: 0:無言でバックヤードに酒を取りに行くバーテンダー 0: 玲子:あら、行っちゃった 玲子:マスターって、こういう時には、何も喋ってくれないのよね : 由美:格好いい・・・・ですね : 玲子:フフフ、でしょ。 玲子:あなたも早く、こんな『いいバー』を見つけなさい 玲子:いい女ってね、多分、そういう行きつけのバーっていうのを持ってるものよ : 由美:え? ここに来ちゃダメなんですか? : 玲子:それは・・・だって、ほら 玲子:ここは、私の行きつけの店だから・・・ 玲子:できれば・・・由美ちゃんは由美ちゃんで・・・ : 由美:ダメ・・なんですか? : 玲子:わ、私だってさ、やさぐれたい時くらいあるのよ 玲子:そんな姿、知り合いに見られたくないじゃない : 由美:フフフ、玲子さんって、意外とかわいいですね 0: 0:いつの間にか戻ってきて、微笑んでいるバーテンダー 0: 玲子:もう・・・何笑ってるのよ、マスター 玲子: 玲子:マスター、お代わり 0: 0:完 0: