声劇台本置き場

0：～コールセンターの日常　ゴーヤの行方～ 0： Ｎ：ここは都内のコールセンター Ｎ：朝から晩までひっきりなしに電話がかかってくる Ｎ：クレームというのはよくあることだが、 Ｎ：１本の電話から今日もまた波乱がうまれる 0： 鈴木：【電話の音あえて口でわざとらしく】ぷるるるるる、ぷるるるる。がちゃ。 佐藤：お電話ありがとうございます！ 佐藤：株式会社めんそーれの佐藤です！ 男：あの、おたくで商品を購入して今日届いたんですけど沖縄産のゴーヤじゃなくて台湾産のゴーヤだったんだけどどーなってんの？ 佐藤：あら！沖縄産のゴーヤではなく台湾産のゴーヤが届いてしまったんですね！大変！ 男：そう、大変なんだよ、これどーすんの？ 佐藤：台湾産のゴーヤも美味しいですよね！ 男：知らないけど 佐藤：食べてみてはいかがですか？ 男：俺は沖縄産のゴーヤを頼んだんだけど 佐藤：あまり変わらないですよ！ゴーヤですし！ 男：いや変わるよ 男：てか違う商品送ってんだからまず謝罪のひとつくらいあるんじゃねーの？ 佐藤：ごめんなさい！ 男：なんか軽いんだよな 佐藤：委託業者に確認して折り返しますね！ 男：あ、うん、よろしく 佐藤：はーーい！ 鈴木：【あえて口で電話の切る音】がちゃり 佐藤：大変大変！怒らせるところだったわ！ 佐藤：えーーっと、ゴーヤの取引先はっと 鈴木：【あえて口で電話の音】ぷるるるる、ぷるるるる。がちゃり。 佐藤：お世話になってます！株式会社めんそーれの佐藤です！ 鈴木：お世話になってます。鈴木です。 佐藤：あらやだいい声 鈴木：…ありがとうございます 佐藤：ちょっと変な人からクレームがきてお電話しました！ 鈴木：何かありましたか？ 佐藤：沖縄産のゴーヤが欲しいんですって！ 鈴木：ぁあ、沖縄産のゴーヤ今ないんですよね 佐藤：台湾産のゴーヤ美味しいですよね！ 鈴木：ゴーヤ苦手なんですよね 佐藤：私ゴーヤ料理得意ですよ！ 鈴木：今度作ってください 佐藤：まっかせてください 鈴木：ではまた 佐藤：はーーい！ 鈴木：がちゃり 佐藤：はー！素敵な人だった！ねぇねぇ高橋さん！ 佐藤：今話した人ねすっごく素敵な人だったんです！ 佐藤：今度ゴーヤ料理作りに行くことになりました！ 高橋：へぇ。で？なんでその人に電話かけたの？ 佐藤：お客様から台湾産のゴーヤ届いたって問い合わせ受けたので確認で連絡いれたんです！ 高橋：解決した？ 佐藤：ゴーヤ料理作りに行くことになりました！ 高橋：佐藤さん 佐藤：はい【語尾ハート】 高橋：たぶん君がとった電話のお客様からもう１回電話来ててあっちで上野さんが対応してる 佐藤：あら？ Ｎ：その頃、上野は 上野：はい、はい、はい、、大変申し訳ありませんでした！！ 男：謝ればすむってもんじゃねーんだよ！ 男：いーんだよ？出るとこ出ても 男：書いちゃうよ？レビューに低評価　書いちゃうよ？ 上野：それだけは、えっと、、弊社の不手際があり、えっと、、申し訳ありません！ 男：俺はさぁ、沖縄産のゴーヤがほしいんだよ！いーから早く届けろよ！おまえが持ってこいよ今日！ 上野：えっ、、そ、そのような対応はむずかし 男：はぁ？ 上野：す、すみません！持っていきます！！ 男：おん、それならいーよ。言ったな？持ってこいよ？ 鈴木：【あえて口で電話を切る音】がちゃり 上野：あの！あっ、、切れちゃった、、 上野：ど、ど、ど、どーしよう、、！ 高橋：なんかやばい感じ？ 上野：すみません！！お客様がとてもお怒りで沖縄産のゴーヤ早く持ってこいと、、 上野：僕もつい、どうしたらいいのか分からなくなって、はい！持っていきます！って言っちゃいました、、 高橋：あーーー言っちゃったかぁ 佐藤：上野ちゃん！今の人とっても面白い人だったよね！ 上野：えっ、、？ 高橋：聞かなくていいよムシムシ 佐藤：えーーーなーんで、ですかーー 上野：沖縄産のゴーヤ持っていかないと僕殺されるかもしれない、、 高橋：お客様はどこに住んでる人だっけ 上野：し、調べますね！登録されてる情報だと、、あ！ 高橋：うわぁ、ここからめちゃくちゃ近いな 上野：はい、、、 高橋：沖縄産のゴーヤ予備ないかきいてみるわ 上野：すみません！！ 高橋：大丈夫大丈夫 0： 鈴木：【あえて口で電話の音】ぷるるるるぷるるるる。がちゃ。 0： 小林：お電話ありがとうございます！めんそーれゴーヤ株式会社の小林です！ 高橋：お世話になってます 高橋：先程うちの佐藤から連絡あったと思うんですけど、沖縄産のゴーヤって少しでも予備ないですかね？ 小林：沖縄産のゴーヤですね、ありますよ！うちの冷蔵庫に！ 鈴木：すみません、それ鈴木のぶんです 小林：ちょっと黙ってて鈴木さん 鈴木：あい、、、 小林：急ぎ必要な感じですか？ 高橋：そうなんです少々クレーマー気質のお客様がいまして 小林：分かりました！このあとお届けに伺いますよ！ 高橋：助かります。それではまた後ほど。 鈴木：【あえて口で電話を切る音】がちゃり 上野：だ、大丈夫でしたか？ 高橋：予備届けてくれるって 高橋：セキュリティの問題もあるし、もうこんな時間だからビルの下で受け取ってお客様の自宅直行だな 上野：ぼ、僕行きます！ 佐藤：はーーい！私いってきまーーーす！ 上野：え！佐藤さん？！、、、行っちゃった Ｎ：ビル下にて 鈴木：お疲れ様です 佐藤：お疲れ様です！！ 鈴木：鈴木のゴーヤです 佐藤：わざわざ持ってきてくれるなんて、、気合いいれてご飯つくりますね！！ 鈴木：えっ 佐藤：さぁ！行きましょう！ 鈴木：えっ、いやあのえっ？ Ｎ：お客様のご自宅に到着 佐藤：こんにちはー！ 男：お、ちゃんと来たのか 佐藤：お邪魔しまーす！ 男：は？ 佐藤：さぁ！鈴木さんもあがってあがって！ 鈴木：え？あ、はい。お邪魔します 男：おい！なんだおまえら！！ 佐藤：沖縄産のゴーヤお届けにきました！ 男：ぁあ、そっか、、うん、貰うわ 佐藤：台所どこですかー？ 男：いやだから、何しに来た！！ 佐藤：あったー！ 男：話を聞け！ 鈴木：鈴木はどうしたらいいですか 男：俺に聞くな！てかおまえ誰だ？！ 鈴木：鈴木です 男：はぁあ？！ 0： 0：【佐藤役の方３分クッキングの歌を歌ってください、良いタイミングで↓セリフを初めてOKです】 0： 男：おい、なんか始まったぞ 佐藤：今日の献立はこの沖縄産のゴーヤを使ったゴーヤチャンプルーでっす【ハート】 男：おまえなに勝手に俺の沖縄産のゴーヤ使ってんだよ 佐藤：まぁまぁ！ 佐藤：私どーしても食べて欲しい人がいて、、 男：えっ？もしかしておれ？ 佐藤：鈴木さん【ハート】 鈴木：ありがとうございます 男：帰れおまえら 0： 0：ー終ー